JPH01259001A - 活性ジスルフイド基含有共重合体 - Google Patents

活性ジスルフイド基含有共重合体

Info

Publication number
JPH01259001A
JPH01259001A JP63087527A JP8752788A JPH01259001A JP H01259001 A JPH01259001 A JP H01259001A JP 63087527 A JP63087527 A JP 63087527A JP 8752788 A JP8752788 A JP 8752788A JP H01259001 A JPH01259001 A JP H01259001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
sod
copolymer
formula
active disulfide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63087527A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuki Ebata
江端 厳
Masayasu Inoue
正康 井上
Nobukazu Watanabe
渡邊 信和
Fumio Mori
文男 森
Fumio Nakahara
文夫 中原
Takazo Asano
浅野 隆蔵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP63087527A priority Critical patent/JPH01259001A/ja
Publication of JPH01259001A publication Critical patent/JPH01259001A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は活性ジスルフィド基を有する新規な共重合体に
関する。
本発明によシ提供される活性ジ、スルフィド基含有共重
合体は、医薬としての有用性が注目されているスーパー
オキンドジスムターゼの血中半減期を延長させるだめの
化学修飾剤として有用である。
従来の技術 従来、スーパーオキシドジスムターゼ〔以下、これをS
ODと略記する〕は動物、植物、微生物などの生体内に
広く存在し、生体に有害なスーツく−オキシドを分解す
る酵素として知られている。
最近、単離されたSODを抗炎症剤として用いようとす
る試みが々されている〔ファルマシア、17巻、411
頁(1981年)およびカレント・セラボイテインク・
すg−チ(Current TherapeuticR
esearch)、16,706(1974)参照〕。
SODを静脈内投与した場合、その血中半減期は僅か4
〜6分とされており、SODは速かに尿中に排泄代謝さ
れる。SODの血中半減期を延長させるためにSODを
フィコール、ポリエチレンクリコールまたはアルブミン
で修飾し、巨大分子化することが試みられてきたが、フ
ィコールまたはポリエチレングリコールで修飾されたS
ODではSODの酵素活性が大幅に低下し、またアルブ
ミンで修飾されたSODには抗原性があることが報告さ
れている。またイヌリンで修飾されたSODでは、その
血中半減期が大幅に延長されることが知られているが、
同時にSODに比べて酵素活性の低下が認められる〔特
開昭58−32826号公報参照〕。
また本発明者らのうちの1人は、SOD分子表面にリジ
ン残基を介してスチレン−マレイン酸骨格を有する疎水
性有機酸構造を酸アミド結合により導入することによシ
得られたSOD誘導体は、血中でアルブミンを主体とす
る血清タンパク質と可逆的に結合・解離し、これによっ
てSODの血中半減期が延長され、また−臓器への移行
性が良好となることを報告した〔第37回タンパク質構
造討論会講演要旨集、61−64頁(昭和61年9月1
0日発行)参照〕。
発明が解決しようとする課題 上記のフィコール、ポリエチレングリコール、アルブミ
ンまたはイヌリンで修飾されたSODはすでに述べた理
由、または巨大分子化に伴う生体組織内浸透性の低下な
どの点でいずれも実用上問題がある。
従来知られている種々の修飾SODはすべてSODにそ
の分子内のアミン基を介して各種の高分子物質を結合さ
せることによって得たものである。
ヒト型SODは1分子当ジアミノ基を22個または24
個有しており、またウシ型SODは1分子筋9アミノ基
を20個有する。このよりにSODは多数のアミン基を
有しておシ、SODに高分子物質を結合させるに際して
該SOD分子内の結合部位となるアミン基を特定するこ
とは非常に難しい。しかしながら、医薬の有効成分化合
物は単一の化学構造を有する化合物であることが好まし
い状況にあることを考慮すれば、医薬用途に供する修飾
5OS)はSOD分子内の特定の部位に高分子物質を結
合させた化学構造を有する化合物であることが望まれる
SODはアミノ基以外に官能基としてメルカプト基を有
している。ヒト型SODには反応し得る遊離のメルカプ
ト基は2個存在する。これらのメルカプト基を利用して
SODに前記のスチレン−マレイン酸骨格を有する疎水
性有機酸構造を導入することができれば、延長された血
中半減期と良好及臓器への移行性を有し、かつ単一の化
学構造を有するスーパーオキシドジスムターゼ誘導体が
得られることが期待される。
しかして、本発明の1つの目的は、SODの酵素活性を
概ね保持したままで該SODに比べて大幅に延長された
血中半減期と良好な臓器への移行性を有し、かつ単一の
化学構造を有する新規な非巨大分子化スーパーオキシド
ジスムターゼ誘導体を与えるSODの新規な化学修飾剤
を提供するにある。
課題を解決するだめの手段 本発明によれば、上記の目的は、 ♂OOR6 よびR5はそれぞれ水素原子またはメチル基を表わし 
R2は水素原子、塩素原子、臭素原子またはメチル基を
表わし R4は水素原子、炭素数1ないし6のアルキル
基または炭素数3ないし6のシクロアルキル基を表わし
、R6はメチル基まだはエチル基を表わす)で示される
基からなる群から選ばれる基ならびに すか、または炭素数1ないし8のアルカノール、炭素数
1ないし4のアルキル基部分を含むエチレングリコール
モノアルキルエーテルもしくハ炭素数1ないし4のアル
キル基部分を含むグリセリンジアルキルエーテルから水
酸基を除いた残基を表わす)で示される基を構成単位と
し、かつ(ハ)片末端に式 %式%) (式中、Xは隣接する硫黄原子と共に活性ジスルフィド
結合を形成し得る基を表わし、Wは前記定義のとおりで
ある) で示される基を有し、かつ平均分子量が400ないし2
0,000である共重合体(以下、これを活性ジスルフ
ィド基含有共重合体と称する)を提供することによって
達成される6 式(1)で示される基におけるWは2価の有機基を表わ
すが、前記の構成単位(イ)および(ロ)からなる共重
合体の片末端と硫黄原子とを結合させる基であitばと
くに制限されるものではない。−8−W−の基・・・代
表例としては次の式(Il)および(Itl)で示され
る基が挙げられる。
■ (It )           (−III )(こ
れらの式中 QlおよびQ2はそれぞれ水素原子または
炭素数1ないし3のアルキル基を表わし、mはOないし
4の整数を表わし、Aは1個以上の酸素原子または硫黄
原子で中断されていてもよい2価の炭化水素基を表わし
、一つの硫黄原子の結合手はC3OD)と結合するもの
であることを意味する) 式(If)で示される基において、QlおよびQ2は同
一または異なっていてもよく、具体的には水素原子、メ
チル基、エチル基、プロピル基などを表わし、mは好ま
しくは0またはl″cある。式(III)で示される基
において、Aは酸素原子または硫黄原子で中断されてい
てもよい分枝を有するか有しないアルキレン基、置換基
を有していてもよいフェニレン基またはキンリレン基な
どの2価の炭化水素基を表わす。その具体例としては、
例えばエチレン基−CH2CH2C)12−1−鑓(C
H3)CH2−1−CH2CH2CH2CH2−p−キ
ンリレン基、m−キンリレン基、m−フェニレン基、0
−フェニレン基、トリレン基、−CHzCHz−0−C
H2CH2−1−CH2CH2−S−CH2CH2−な
どが挙げられる。
式(Dで示される基におけるXは隣シの硫黄原子と共に
活性ジスルフィド結合を形成し得る基を表わす。その代
表例として Y           Y 月 (式中、Yおよび2は同一または異なっていてもよく、
水素原子、ニトロ基またはカルボキシル基を表わす)な
どが挙げられる。式(IV)で示される基の具体例・・
・は2−ピリジルチオ基、4−ピリジルチオ基、4−ニ
トロ−2−ピリジルチオ基、4−カルボキシ−2−ピリ
ジルチオ基などである。
式(V)で示される基の具体例・・・は3−カルボキン
−4−二トロフェニルチオ基、2−ニトロフェニルチオ
基などである。
活性ジスルフィド基含有共重合体は例えば次の方法によ
り合成することができる。まず、保護されたSH基を有
する連鎖移動剤を用いて、構成単位(イ)に対応する単
量体と無水マレイン酸とをラジカル共重合反応させ、片
末端に連鎖移動剤に起因する基を有する共重合体を得る
。次いで、共重合体の無水マレイン酸環を片エステル化
または/および加水分解したのち、共重合体の片末端に
存在する保護されたメルカプト基を脱保護し片末端にメ
ルカプト基を有する共重合体とし、さらに該メルカプト
基に活性ジスルフィド化合物を反応させることによシ活
性ジスルフィド基含有共重合体を得る。
保護されたS’H基を有する連鎖移動剤の代表例として
は、 (■)(■) (これらの式中 R8は炭素数1ないし3のアルキル基
を表わし Ql、Q2、Aおよびmは前記定義のとおり
である)で示される化合物が挙げられる。
いて説明する。
式(■)で示される化合物としては、例えばp−メチル
ベンジルメル力ブタン、p−エチルベンジルメルカプタ
ン、p−インプロピルベンジルメルカプタン、p−メチ
ルチオフェノール、p−エチルチオフェノール、p−イ
ンプロピルチオフェノール、O−インプロピルチオフェ
ノールなどの酢酸、プロピオン酸、酪酸などとの各エス
テルが挙げられる。式(■)で示される化合物としては
、例えば1.2−エタンジチオール、1,3−プロパン
ジチオール、1.4−ブタンジチオール、2−メルカプ
トエチルスルフィド、ジ(2−メルカプトエチル)エー
テル、2.2’−ジチオビスエタンチオール、1、2−
ベンゼンジチオール、1.3−ベンゼンジチオール、3
.4−)ルエンジチオール、1,3−ビス(メルカプト
メチル)ベンゼン、1.4−ビス(メルカプトメチル)
ベンゼンなどの酢酸、プロピオン酸、酪酸などとの各片
エステルなどが挙げられる。
構成単位(イ)に対応する単量体としては、例えばスチ
レン、p−クロロスチレン、p−ブロムスチレン、α−
メチルスチレン;エチレン、フロピレン、α−ブチレン
、イソブチレン、1−ペンテン、2−メチル−1−フテ
ン、ビニルンクロヘキフン、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン;酢酸ビニル;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチルなどが挙げられる。
構成単位(イ)に対応する単量体と無水マレイン酸との
ラジカル共重合反応はジクミルパーオキシド、アゾイン
ブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーベ
ンゾエートなどの触媒の存在下に行われる。触媒の使用
量は構成単位(−1’)に対応する単量体に対して約1
〜10重量%である。ラジカル共重合反応を行うに際し
ては、前記の連鎖移動剤が重合系に加えられる。これら
の連鎖移動剤に重合溶媒としての役割を兼ねさせること
もでき、また、必要に応じてオクタン、ベンゼン、アセ
トン、エチルベンゼン、メ千ルエチルケトンfxト(D
有機溶媒を併用することができる。
無水マレイン酸の仕込み量は構成単位(イ)に対応する
単量体に対して約1〜5倍モル量、好ましくは約2倍モ
ル量である。かかる割合の構成単位(イ)に対応する単
量体と無水マレイン酸との仕込み総量は溶液中の濃度が
約5〜40重量%、好ましくは約10〜30重量%とな
るように調整する。反応は約40〜180℃の範囲、好
ましくは約110〜160℃の範囲の温度で行われる。
このラジカル共重合反応は、溶媒中に無水マレイン酸を
溶解させて得られた溶液に上記の温度下に構成単位(イ
)に対応する単量体を触媒とともに徐々に添加すること
によシ行うのが好ましい。かくしてラジカル共重合反応
させて得られた共重合体は、片末端に (■)(■) (式中、R8、Ql、Q2、Aおよびmは前記定義のと
おシである)で示される基を有する共重合体である。
該共重合体はそのまま分別することなく、または分別し
て分子量分布を狭くしたのち、次の無水マレイン酸環の
片エステル化反応または/および加水分解反応に供され
る。
構成単位(イ)に対応する単量体と無水マレイン酸との
共重合体における無水マレイン酸環を片エステル化して
得られるエステルとしては、メチルエステル、エチルエ
ステル、プロピルエステル、n−ブチルエステル、n−
アミルエステル、インアミルエステル、n−ヘキンルエ
ステル、n−オクチルエステル、メトキンエチルエステ
ル、エトキノエチルエステル、フロボキシエチルエステ
ル、2−ブトキンエチルエステル、1,3−ジメトキン
=2−プロピルエステル、2.3−ジメトキシ−1−プ
ロピルエステル、113−シェドキン−2−7’口ビル
エステル、2−エトキシ−3−メトキン−1−プロピル
エステル、1,3−ジプロポキシ−2−プロピルエステ
ル、1.3−ジプトキンー2−プロピルエステル、ペン
ジルエステルナトカ挙ケラれる。これら片エステル化さ
れた共重合体は構成単位(イ)に対応する単量体と無水
マレイン酸との共重合体にそれぞれ対応するアルコール
を必要に応じて酢酸リチウムなどの触媒の存在下に約5
0〜120″Cの範囲の温度で反応させることによシ得
られる。対応するアルコールを過剰に用いて、そのアル
コールに溶媒としての役割を兼ねさせることができる。
また溶媒としてジオキサン、テトラヒドロフランなどを
使用することができる。
構成単位(イ)に対応する単量体と無水マレイン酸との
共重合体における無水マレイン酸環の加水分解反応は、
水酸−化ナトリウム、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウ
ムなどの塩基の水溶液を用いて常法により行われる。反
応液からの目的とする共重合体の分離精製は常法に従い
ゲル濾過法または酸沈殿法により行われる。
次に、片末端に式(■)または式(IX)で示される基
を有する上記で得られた共重合体の末端チオエステル部
分を加水分解することにより、片末端に(これらの式中
 Ql、Q2、Aおよびmは前記定義のとおシである)
で示される基を有する共重合体を得る。この末端チオエ
ステル部分の加水分解は温和な条件で行うことが可能で
ある。例えば水溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム
、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどを用いて
、氷冷下ないし室温で、数分ないし約10時間までの反
応時間で行われる。
次に片末端に式(X)または式(M)で示される基を有
する共重合体の末端のメルカプト基に活性ジスルフィド
化合物を反応させることにより、片末端に ■ (式中、X、 Ql、Q2、Aおよびmは前記定義のと
おυである)で示される基を有する活性ジスルフィド基
含有共重合体を得る。この反応は通常pt(6〜10の
緩衝液またはアセトニトリル、N、N−ジメチルホルム
アミドもしくはジメチルスルホキシドなどの有機溶媒中
または緩@液をこれら有機溶媒の混合糸で行われる。共
重合体に対し活性ジスルフィド化合物は等モルないし1
0倍モル用いる。
反応温度は水冷下ないし約70℃で、反応時間は1〜2
4時間が適当である。
以下余白 イド化合物としては、例えば、2−ビリ・ジルジスルア
 イト(es−3−CN  )、5,5′−ジチオビス
(2−ニトロ安息香酸) ピリジルジスルフィド (HOO畦B ! −S−<ンC0OH)、N−オキシ
−2−二トロー2−ピリジルジスルフィド (’0zN−Q−3−8−9−NOz )、 2−ペン
ゾチアゾイゾイミダゾイルジスルフイド 一フェニルイミノメチルジスルフイド きる。
以上の方法により得られた反応液からの活性ジスルフィ
ド基含有共重合体の分離精製操作を次に説明する。反応
を水溶媒中で行った場合には、得られた反応液をその1
まゲル濾過し、目的とする溶出液を分取し、凍結乾燥す
る。また反応を有機溶媒中で行った場合には、得ら九た
反応液全必要に応じてこれより有機溶媒を除去したのち
同様にしてゲル濾過し、目的とする溶出液を凍結乾燥す
るか、まfcは反応液を必要に応じて濃縮するか、もし
くはこnより有機溶媒を除去したのち、展開液としてテ
トラヒドロフラン、クロロホルム、アセトンなど全周い
て行う分取液体クロマトグラフィーに付し、目的とする
溶出液を分取し、凍結乾燥する。
本発明の活性ジスルフィド基含有共重合体全化学修飾剤
として用いて、スーツシーオキシドジスムターゼ誘導体
全製造することについて説明する。
SODと活性ジスルフィド基含有共重合体と金田6ない
し10の水溶液中で反応させることにより、式 %式% 〔式中、(SOD)Uメルカプト基に換えてメルカプト
基から水素原子を除いた基音1個または2個■するスー
パーオキシドジスムターゼヲ表ワし、〔Z〕は IR3 t 一1念は −CH2−C−(コAうt7)式中、R1、
R3オ0OR6 よびR5はそnぞn水素原子またはメチル基金表わし、
R2は水素原子、塩素原子、臭素原子またはメチル基を
表わし R4は水素原子、炭素数1ないし6のアルキル
基または炭素数3ないし6のシクロアルキル基を表わし
 R6はメチル基またはエチル基金表わす)で示される
基からなる群から選ばれる基ならびに (o)  −CHCH(式中、R7は水素原子を表わす
C00R7COOH か、または炭素数1ないし8のアルカノール、炭素数1
ないし4のアルキル基部分を含むエチレングリコールモ
ノアルキルエーテルもしくは炭素数1ないし4のアルキ
ル基部分を含むグリセリンジアルキルエーテルから水酸
基を除いた残基を表わす)で示さ几る基を構成単位とし
、かつ(ハ)片末端に −8−W−(X[[) (式中、Wは2価の有機基を表わし、硫黄原子の結合手
は〔SOD〕と結合するものであることを意味する) で示さnる基に有し、かつ平均分子量が400ないし2
0,000である共重合体の一価の基を表わし、nは[
SOD]が有するメルカプト基から水素原子を除いた基
の数に対応する1またi″1.2の整数を表わす〕 で示されるスーパーオキシドジスムターゼ誘導体(以下
、こ′i″LをSOD誘導体と称す)を製造することが
できる。
SODと活性ジスルフィド基含有共重合体との反応は、
5ODi通常トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
塩酸塩、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、酢酸ナト
リウム、リン酸ナトリウムなどの塩の水溶液中にその濃
度が0.5〜b好ましくは1〜20η/m/′になるよ
うに溶解し、得られた溶液に、粉末状の活性ジスルフィ
ド基含有共重合体または該共重合体をジメチルスルホキ
シド、ジオキサン、アセトン、テトラヒドロフラン、エ
チルアルコールなどの有機溶媒もしくは上記の塩の水溶
液に溶解させた溶液全添加することによって行わ几る。
反応中、溶液のF4”lは6〜10に維持されているこ
とが必要であり、田が6より低い場合には、活性ジスル
フィド基含有共重合体の溶解性が低下して反応は進行し
難くなる。また、…が10より高い場合は反応時間にも
よるが、 SOD自身の酵素活性に影響を与える。反応
温度としては室温以下の温度が好ましく、−5℃〜+5
℃の範囲の温度がさらに好ましい。また、反応時間は反
応温度、活性ジスルフィド基含有共重合体の添1モルに
対して約065〜100モルの範囲である。
このようにして得らf′した反応液にはSOD誘導体と
未反応のSODおよび活性ジスルフィド基含有共重合体
などが存在するが、かかる反応液を濾過し、濾液をゲル
濾過し、得られるSOD誘導体を含む溶出液を必要に応
じてハイドロフォービック・カラムクロマトグラフィー
、アフイニテイカラムクロマトグラフイー、イオン交換
カラムクロマトグラフィーなどに付し精製したのち、限
外濾過に付することにより濃縮し、凍結乾燥することに
よりSOD誘導体の固型物を取得することかできる。
上記の反応により、SODが有するメルカプト基と活性
ジスルフィド基含有共重合体が有する活性ジスルフィド
基とが縮合反応金おこし、目的とするSOD誘導体が生
成する。SODと活性ジスルフィド基含有共重合体との
結合部分の代表例を構造式で下記に示す。
(1)共重合体の片末端が式(n)で示される基を有す
る場合 〔Z1〕は構成単位(イ)および(ロ)からなる共重合
体の主鎖を表わす。
CH3 (s、oD)−s−Q−c−〔zt) HI CH3 CH3 CH3 [:SOD]−8−CH2CH2−Q−C−[:Z1]
さ。
さ。
(2)共重合体の片末端が式(TI[)で示さ九る基を
有する場合 〔Z2〕は構成単位゛(イ)および(ロ)からなる共重
合体の主鎖を表わす。
[5ODI−3−CH2CH2−8−[Z2][SOD
]−8−CH2CH2CH2−8−[Z2〕(5OD)
−8−CHz−Q−CHz−3−(Z2〕[: S O
D ]−8−CH2CH2−0−CH2CH2−S −
[Z2](SOD〕−8−CH2C比−8−CH2CH
2−S −[Z2.][SOD 〕−〕8−Q−3−[
Z2]本発明の活性ジスルフィド基含有共重合体に(は
1分子中に活性ジスルフィド基が1個存在し、またSO
Dが有するメルカプト基については、ヒト型5ODKは
反応し得る遊離のメルカプト基は2個存在する。それゆ
えに、上記の反応の条件により、ヒト型5OD1分子当
り活性ジスルフィド基含有共重合体が1分子もしくは2
分子線合反応することによりSOD誘導体またはそ几ら
SOD誘導体の混合物が得られる。かかるSOD誘導体
の混合物全医薬の有効成分化合−物として用いることに
不都合はない。しかしながら、医薬の有効成分化合物は
単一の化学構造を有する化合物であることが好ましい状
況にあることを考慮すれば、上記のSOD誘導体の混合
物全カラムクロマトグラフィーなどの操作に付し、分離
さ几た各々のSOD誘導体を医薬の有効取分化合物とし
て用いることが好ましい。なお、前記の反応および反応
後の処理において、SOD誘導体が有するカルボキシル
基がアルカリ金属塩″!たはアンモニウム塩を形成する
可能性があるが、かかる塩を形成したカルボキシル基を
有するSOD誘導体も医薬の有効成分化合物として用い
ることに不都合はない0SOD誘導体は5OD1分子当
り高々2分子の活性ジスルフィド基含有共重合体が縮合
反応して得られたものであり、SODの酵素活性が高く
保持され、かつ血中半減期が大幅に延長されるなどの特
長を有する。
5ODH動物(ヒト、ウシなど)、植物、微生物などの
生物中に含まnているものを公知の方法によりそnぞれ
の生物体から抽出されたもの、ま之は遺伝子工学の手法
を用いて取得されたものなどである。SODの化学構造
(配位金属、分子1、アミノ酸配列など)はかなり解明
されてきており、SODはFe配位SOD、Mn配位S
OD、Cu−Zn配位SODの3種類に分類され、存在
している生体組織によって異なるが3万〜8万の分子量
を有している。SODのアミノ酸配列も存在している生
体組織によって若干相異しているが、その詳細は「スー
パーオキサイドと医学」(犬柳善彦著、共立出版刊、昭
和56年5月25日発行);ジャーナル・オブ・バイオ
ロジカル・ケミストリー(Journal of Bi
ological Chemistry )、  24
6゜2875〜2880(1971);同輩ユ、610
7〜6112(1975); プロシーデイングズ・オ
プ・ザ・ナショナル・アカデミイ・オプ・サイエンシス
(Proceedings of the Natio
nal Academy ofSciences )、
70.3725〜3729(1973);アルカリ金属
・オプ・バイオケミストリー・アンド・バイオフィジッ
クス(Archives of Biochemist
ryand Biophysics )、 179.2
43〜256(1977)などの文献の記載を参照され
たい。ヒト型のCu・Zn配位SODは分子量が31,
200であり、反応性の遊離のメルカプト基が2個存在
する。このヒト型SODは、例えば、ヒトの血液を順次
熱処理、イオン交換、ゲル濾過に付することにより、ま
た遺伝子工学の手法を用いることによって取得されるO 本発明の活性ジスルフィド基含有共重合体はいずnも疎
水性基と親水性基の両者を持つことによる適度な疎水性
を有し、かつ極性の高いカルボキシル基音有する。した
がって、かかる活性ジスルフィド基含有共重合体が結合
しているSOD誘導体は血清蛋白および生体膜との可逆
的な結合性を有しており、このことにより血中半減期が
延長され、また臓器への移行性が良好となる。なかでも
構成単位(イ)としてスチレン由来の基を有するSOD
誘導体および構成単位仲)として片エステル化された基
を有するSOD誘導体は疎水性がより高く、こ几らの効
果全発現する点で好ましい。
活性ジスルフィド基含有共重合体において、構成単位(
イ)と構成単位仲)の構成モル比「(イ)/(ロ)」は
実質的に約1〜1.3の範囲であることが好ましく、通
常は1である。構成モル比が1よりも小さいものは構成
単位(イ)に相当する単量体と無水マレイン酸との共重
合で得ることは困難である。また、構成モル比が1.3
よりも太きいものは、構成単位仲)が片エステル化され
たものである場合、かかる活性ジスルフィド基含有共重
合体を塩の水溶液中に溶解させてSODと反応させる際
に、活性ジスルフィド基含有共重合体の水浴液への溶解
性が不良となるので好ましくない。
上記の活性ジスルフィド基含有共重合体の重量平均分子
量は通常400〜20,000の範囲である。
この活性ジスルフィド基含有共重合体から得られるSO
D誘導体の疾患局所への移行性の点から、活性ジスルフ
ィド基含有共重合体の重量平均分子量は3,000以下
であることが好ましい。活性ジスルフィド基含有共重合
体の分子量分布については特に制限はないが、重量平均
分子量と数平均分子量との比が約1.02ないし1.3
の範囲にある活性ジスルフィド基含有共重合体が医−薬
の有効成分化合物として好ましいSOD誘導体を与える
SOD誘導体は優れた抗不整脈作用、抗炎症作用、抗潰
瘍作用、抗虚血障害作用、抗脳浮腫作用などの薬理作用
を有する。
また、SOD誘導体は毒性試験においても低毒性である
ことが確認されている。
以上の結果より、SOD誘導体は活性酸素ラジカルが関
与する種々の疾患に対して有効であり、特に抗炎症剤、
抗潰瘍剤、虚血性疾患治療剤、脳浮腫治療剤、パラコー
ト中毒治療剤として使用することができる。またSOD
誘導体は活性酸素ラジカルに起因する制癌剤の副作用を
軽減するための医薬として有用である。さらにSOD誘
導体は火傷、外傷、各種の皮膚炎などの皮膚の疾病など
の治療薬としても有用である0 3OD誘導体の投与量は疾病、患者の重篤度、薬物に対
する愚答性などにより異なるが、通常成人1日あたり0
.1〜500■、好ましくは0.5〜100■の量であ
り、こ′i″Lを1回または分割して投与するのがよい
。投与に際しては投与ル−トに適した任意の形態tとる
ことができる。
SOD誘導体は任意慣用の製剤方法を用いて投与用に調
製することができる。SOD誘導体全少なくとも1種含
有する医薬組成物は任意所要の製薬用担体、賦形剤など
の医薬上許容さ九る添加剤などを使用して慣用の手段に
よって調製さ九る。
この組成物が経口用製剤でおる場合には、該製剤は消化
管からの吸収に好適な形態で提供さnるのが望ましい。
経口投与の錠剤およびカプセルは単位量投与形態であり
、結合剤、例えばシロップ、アラビアゴム、ゼラチン、
ソルビット、トラガカント、ポリビニルピロリドンなど
;賦形薬、例えば乳糖、とうもろこし澱粉、りん酸カル
シウム、ソルビット、グリシンなど;潤滑剤、例えばス
テアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコ
ール、シリカなど;崩壊剤、例えば馬鈴薯澱粉など;ま
たは許容し得る湿潤剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム
などのような慣用の賦形剤を含有していてもよい。錠剤
は当業界において周知の方法でコーティングしてもよい
0経ば゛用液体−梨剤は水性まfcは油性懸濁剤、溶液
、シロップ、エリキシル剤、その他であってもよく、あ
るいは使用する前に水または他の適当なビヒクルで再溶
解させる乾燥生成物であってもよい。このような液体製
剤は普通に用いられる添加剤、例えば懸濁化剤、例えば
ソルビットシロップ、メチルセルロース、グルコース/
糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウ
ムゲル、水素化食用脂など;乳化剤、例えばレシチン、
モノオレイン酸ソルビタン、アラビアゴムなど;非水性
ビヒクル、例えばアーモンド油、分別ココナツト油、油
性エステル、プロピレングリコール、エチルアルコール
など;防腐剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル、
p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、ンルビン酸などを含
有してもよい0 また注射剤を調製する場合には、SOD誘導体全生理食
塩水、注射用ブドウ糖液などの溶剤に溶解シ、SOD誘
導体2〜20my/溶剤2〜10++tgの濃度に調整
し、常法により皮下、筋肉内、静脈内注射剤とする。調
製時に必要により水溶液に田調整剤、緩衝剤、安定化剤
、保存剤、可溶化剤などを添加することができる。
上記の医薬組成物は、その形態等に依存して、SOD誘
導体を一般に約0.01〜50重量係、好ましくは約O
61〜20重食係の濃度で含有することができる。
実施例 以下に、実施例により本発明を説明する。なお、本発明
はこれらの実施例により限定さnるものではない。
実施例1 −トの合成 イソプロピルベンゼン80.0 ? (0,67mol
e ) fクロロホルム300 rrtlに加え、〜1
0℃〜0℃の水浴で冷却しながら攪拌し7’Coこの溶
液に蒸留精製したクロ/l/ ス/l/ ホ7酸89 
rug (1,34mole )i約30分間に要して
徐々に滴下した。滴下終了後、室温で30分間攪拌した
。得られた反応液を氷水中に注ぎ、次いでクロロホルム
200 rugで抽出した。
抽出液を氷水500 weで3回洗浄したのち、無水硫
酸マグネシウム2加えて乾燥した。この抽出液から減圧
下に低沸点物全留去することにより、p−インブロビル
ベンゼンスルホニルクロリトヲ55.0y(イソプロピ
ルベンゼンを基準として算出した収率:38%)得た。
2を容器つロフラスコに氷500f”i加え、次いで濃
硫酸IQOmli注意深く加えた。得らfl−た水溶液
を0℃に冷却したのち、これに上記で得らnfcp−イ
ソプロピルベンゼンスルホニルクロリド55.0 ? 
(0,25mole )i加え、次イ’t’溶gノ温度
全0〜2℃に維持しながら亜鉛粉末11C1’i徐々に
添加したのち、攪拌下に24時間反応させた。引続き、
反応液全加熱還流下に1.5時間攪拌した。得られた反
応液を室温まで冷却したのち、n−ヘキサンで抽出した
。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、蒸留
することにより沸点106.5〜107.5℃/21瓢
均のp−イソプロピルチオフェノール’t 24.2 
? (p−イソプロピルベンゼンスルホニルクロリド全
基準として算出した収率:63%)得た。
得らnたp−イソプロピルチオフェノール24.29 
(0,13mole ) fジエチルエーテル500 
rat!に溶解し、この溶液に塩化アセチル10.7r
ul (0,14mole ) k添加した。得らnた
溶液を水浴で冷却しながら攪拌し、こ几にピリジン11
.4 ml (0,14mole )を約10分間を要
して徐々に滴下した。滴下終了後、室温で一夜攪拌した
。得らnた反応液から沈殿物を濾去した。濾液を蒸留水
で2回洗滌し念のち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
蒸留することにより沸点148〜150℃/ 20 m
Hgの5−p−’rソプロピルフェニル=チオアセテー
トi21.6y(p−イソプロピルチオフェノールヲ基
準として算出し之収率=85%)得た。
窒素雰囲気下、上記(a)で得られた5−p−イソプロ
ピルフェニルエチオアセテート15mA’に無水マL/
イン酸4.30 ? (44mmole ) f加え、
約150℃の温度で攪拌下に溶解させた。この溶液に、
ジクミルパーオキサイド0.16 f’ (0,59m
mole )およびスチレン2.30f(22mmol
e ) 1s−p−イアプロピルフェニルエチオアセテ
ート10WLgに溶解すせて得られた溶液を約15分間
を要して徐々に滴下した。滴下終了後、15分間加熱攪
拌した。得らi″した反応液を室温まで冷却したのち、
n−ヘキサン2又に攪拌下に約30分間を要して滴下し
た。
生成した沈殿物を濾別し、乾燥することにより、るスチ
レン−無水マレイン酸共重合体i 7.63 ?得た。
次に該共重合体の分別沈殿を行う。すなわち、得らfl
、たスチレン−無水マレイン酸共重合体7.602をア
セトン150+++/に溶解し、この溶液にn −ヘキ
サン225trLlを攪拌下に約30分間を要して滴下
するとアメ状物が器壁に付着した。90分間静置後、白
濁したアセトン/n−ヘキサン系混合液を別の容器に移
し、得らnたアメ状物をアセトンに溶解させて回収した
。回収液からアセトンを減圧下に留去したのち、その残
留物全室温で一夜真空乾燥することにより、片末端に ンー無水マレイン酸共重合体の高分子分画を1.94F
得た。このもののゲルハーミエーンヨンクロマトグラフ
ィー(こB 2 G P Cと略称する;溶出液として
テトラヒドロフランを用い、標準物質としてポリスチレ
ンを用いた。以下同様)分析による重量平均分子量(正
わは2850であり、数平均分子量0口)は2070で
あった( 万/Mn =1.38)0次に、白濁したア
セトン/n−ヘキサン系混合液にさらにn−へキサン3
75m/i攪拌下に約40分間を要して滴下すると再び
アメ状物が器壁に付着した。60分間静置後、白濁した
アセトン/n−ヘキサン系混合液を別の容器に移し、得
られたアメ状物全アセトンに溶解させて回収した。回収
液からアセトンを減圧下に留去したのち、その残留物を
室温で一夜真空乾燥することにより、るスチレン−無水
マレイン酸共重合体の中分子分画に2.90?得た。こ
のもののGPC分析によるMwは1450であり、Mn
は1180であった( Mw/Mn = 1.23 )
。また、上記操作により得らnたアセトン/n−ヘキサ
ン系混合液よりアセトンおよびn−ヘキサンを減圧下に
留去したのち、得らf′した残留換金分取GPC(装置
二日本分析工業製LC−9,カラムHJAIGEL  
IH20x600司φ2本、溶出液:テトラヒドロフラ
ン)に付し、得ら′rl−た目的とする溶出液から減圧
下にテトラヒドロフラン全留去したのち、室温で一夜真
空乾燥することにより、片末端に レンー無水マレイン酸共重合体の低分子分画を2.74
F得た。このもののGPC分析によるMwは700であ
り、Tは610であった(匹/正=1.15)。
上記で得らn7’(中分子分画の共重合体2.00!P
および無水酢酸リチウム20m1r、n−ブチルアルコ
ール40rrtlに加え、95℃の温度で20時間攪拌
した。得ら九た反応液から減圧下にn−ブチルアルコー
ルを留去した。残留物にジオキサン20m1 f加えて
凍結乾燥することにより、片末端にCH3CS−Q−C
(C出)2− で示される基を有し、かつ片n−ブチル
エステル化されたスチレン−無水マレイン酸共重合体’
e2.40f得た。赤外吸収スペクトルの測定結果より
、このものには残存無水マレイン酸環は認められなかっ
た。また、GPC分析からこのもののMwは1950で
あり、■は1590で6つた(Mw/Mn=1.23 
)。
上記の片n−ブチルエステル化共重合体2.00りil
N水酸化ナトリウム水溶液16011Llに加え、室温
で20分−間攪拌した。得られた反応液に2.5N塩童
ヲ攪拌下に徐々に加えて反応液の咀が1ないし2の範囲
内になるように調整した0析出した沈殿物を濾別し、水
洗したのち、アセトン160m1に溶解させた。得ら几
た溶液に2.5N塩酸8 rugを加え、均一な酸性溶
液を得た。この酸性溶液に水240rnlk加えたのち
、これより減圧下にアセトンを留去し、析出した沈殿物
を濾別し、水洗したのち乾燥することにより、片末端に H8÷C(CH3)2−で示さ几る基を有し、かつ片n
−ブチルエステル化さ几たスチレン−無水マレイン酸共
重合体に1.84F得た。このものの赤外吸収スペクト
ルは次のとおりである。
赤外吸収スヘク) ル(KBr disk) :320
0.2960゜1740、1710゜ 1455、1170゜ 70’5cm” 2−ピリジルジスルフィド1.0(1(4,5x 10
−3mole )とトリエチルアミy 180W(1,
8xlO−3mole)をアセトニトリル50m1に溶
解し、室温で攪拌しながら、この溶液に上記(′b)で
得らnた片末端にH3÷c(CH3)2−で示される基
を有し、かつ片n−ブチルエステル化されたスチレン−
無水マレイン酸共重合体1.0C1(0,5xlO−3
mole)を約20分間を要して徐々に添加した。添加
後、さらに2時間攪拌全続けた。得ら九た反応液を濾過
し、その濾液をこれより未反応の2−ピリジルジスルフ
ィドを除去する目的で分取GPC(溶出液:りo。
ホルム)に付し、得らfl、74目的とする溶出液から
減圧下にクロロホルムを留去したのち、室温で一夜真空
乾燥することにより、片末端に Ω−3S−Q−C(CH3)2−で示さ九る基を有し、
かつ片n−ブチルエステル化さ九たスチレン−無水マレ
イン酸共重合体を820■得た。得ら几た共重合体は還
元型グルタチオンと反応させることにより、紫外吸収ス
ペクトル340nmに吸収が現れた。
この吸収は生成した2−チオピリドンによるものである
ので、このことから共重合体に活性ジスルフィド基が導
入されたことが確認された。
以下余白 実施例2 CH3C8−Q−C(CH3)2−で示される基を有す
るスチレー無水マレイン酸共重合体の低分子分画を用い
、以降の操作は実施例1と同様に行なって、片末端にΩ
−8S−〇−C(CH3)2−で示される基を有し、か
つ片n−ブチルエステル化されたスチレン−無水マレイ
ン酸共重合体を得た。
実施例3 無水マレイン酸2.16ft−エチルベンゼン20m1
に加えて約110℃の温度で攪拌した。この溶液にアゾ
イソブチロニトリル108■、スチレン2.081およ
びS−4〜メルカプルトプテルテオアセテート289■
をエチルベンゼン10ゴに溶解させて得られた溶液を約
15分間を要して徐々に滴下した。滴下終了後、15分
間加熱攪拌を就けた。得られた反応液を冷却したのち、
この反応液をヘキサ72gに攪拌下約30分間を要して
滴下した。生成した沈殿物を濾別し、ヘキサンで洗浄し
たのち乾燥することによシ、片末端にCH3CO3−(
CH2)4− S−で示される基を有するスチレン−無
水マレイン酸共重合体4.10Fを得た。
上記(a)で得られた共重合体2.009および無水酢
酸リチウム20■をイソアミルアルコール40atに加
え、95℃の温度で攪拌下に20時間加熱した。得られ
た反応液から減圧下にイソアミルアルコールを留去した
。残留物にジオキサ720ゴを加えて凍結乾燥すること
によシ、片末端にCH3CO3−(CH2)4−3− 
T 示すし7:r基を有し、かつ片イソアミルエステル
化されたスチレン−無水マレイン酸共重合体を2.38
F得た。
逗−五!」3A緋ヂ■病二辷二眠リリリリIL1ユかつ
片イソアミルエステル化されたスチレン−無体の合成 実施例1(b)と同様の方法で、上記(b)で得られだ
片イソアミルエステル共重合体2.002をIN水酸化
ナトリウム水溶液160 ++t/!で処理して、片末
端にH8−(CH2)4− S−で示される基を有し、
かつ片イソアミルエステル化されたスチレン−無水マレ
イン酸共重合体を1.729得た。この後、実施例1(
C)と同様の方法で、片末端にH3−(CH2)4− 
S−で示される基を有し、かつ片インアミルエステル化
されたスチレン−無水マレイン酸共重合体1.002と
2−ピリジルジスルフィド1.00yとを反応させて、
片末端にQl−8−S −(CH2)4− S−で示さ
れる基を有し、かつ片イソアミルエステル化されたスチ
レン−無水マレイン酸共重合体を770■得た。
得られた共重合体は還元型グルタチオンと反応させるこ
とにより、紫外線吸収スペクトル340nmに吸収が現
れた。この吸収は生成した2−チオピリドンによるもの
であるので、このことから、共重合体に活性ジスルフィ
ド基が導入されたことが確認された。
参考例1 等張リン酸緩衝液(F!′17.04)9mlにヒト型
SOD水溶液1 ” (68rnV/mA’、 1.9
9 X 10−6mole)と重炭酸ナトリウム294
q(3,50XI O−3mole)を加え、4℃の温
度で攪拌した。この溶液に、実施例1で得られた活性ジ
スルフィド基含有共重合体400 W (2,OOX 
10−’ mole)を徐々に加、t[)ち、−夜攪拌
を続けた。得られた反応液をAH−セファロ−スト、4
 B (ファルマシア社製)を担体として用いるアフィ
ニティークロマトグラフィー(ゲル4 rll )に付
し、溶出液として0.05モル重炭酸ナトリウム水溶液
60tulを用いて未反応のSODを含む分画を分取し
、次いで1モル塩化ナトリウムを含tr 0.1モル重
炭酸ナトリウム水溶液60rnlを用いてSOD誘導体
を含む分画を分取した。SOD誘導体を含む分画を限外
濾過に付し、次いでその濃縮液をセファデックスG〜2
5(ファルマシア社製)を担9体として用いるゲル濾過
(溶出液:10ミリモル重炭酸アンモニウム)に付して
脱塩を行ったのち、凍結乾燥することにより、目的とす
るSOD誘導体を28.9 rrq得だ。このものの赤
外吸収スペクトル(KBr disk)を第1図に示す
参考例2 K CH3C3−Q−C(CH3)2− テ示すhル基
t−有f ;b スーy−レンー無水マレイン酸共重合
体の中分子分画の代わりに実施例2で得られた片末端に CH3C3−Q−C(CH3)2−で示される基を有す
るスチレン−無水マレイン酸共重合体の低分子分画を使
用する以外は、参考例1と同様に行って目的とするSO
D誘導体を得た。
参考例3 参考例1において、実施例1で得られた片末端K G 
S−8−C>−C(CH3)2− f 示すレル基k 
有L −カつ片n−ブチルエステル化されたスチレン−
無水マレイン酸共重合体400■の代りに、実施例3で
得られた片末端にQL s −s −(CH2)4− 
S−で示される基を有し、かつ片イソアミルエステル化
すれたスチレン−無水マレイン酸共重合体400■を用
いる以外は、参考例1と同様に行って目的とするSOD
誘導体を25.4ダ得た。
試験例 参考例1で得られたSOD誘導体および原料のSODの
それぞれと、ヒト血清アルブミンとの結合能を高速液体
クロマトグラフィーを用いて測定した。等張リン酸緩衝
液(PBS)を用いて、SOD誘導体、原料SODまた
はヒト血清アルブミンの濃度がそれぞれ0.1%(W/
V)である各試料溶液、SOD誘導体とヒト血清アルブ
ミンの各濃度が0.1%(W/V)である混合試料溶液
および原料のSODとヒト血清アルブミンの各濃度が0
.1%(W/V)である混合試料溶液を調製し、高速液
体クロマトグラフィー(装置:島津製作所製LC−7A
1カラム:東ソーTSK gel G 3 Q Q Q
  SW。
溶出液: Tris −HCI buffer pr’
+ 8.02、試料量:100μりにより各試料の溶出
位置の変化を測定した。得られた結果を第2図および第
3図に示した。第2図の■はヒト血清アルブミン・■は
SOD誘導体、■はSOD誘導体とヒト血清アルブミン
との混合物の高速液体クロマトグラムを示し、第3図の
■はヒト血清アルブミン、■は原料SOD、■は原料S
ODとヒト血清アルブミンとの混合物の高速液体クロマ
トグラムを示す。
図から分かるように、原料のSODとヒト血清アルブミ
ンを混合した試料では、原料のSODはヒト血清アルブ
ミンとのアフィニティーを示さないためヒト血清アルブ
ミンの溶出位置は変化しないが、SOD誘導体とヒト血
清アルブミンを混合した試料でtriSOD誘導体はヒ
ト血清アルブミンとアフイニテイを示すためヒト血清ア
ルブミンの溶出位置は高分子1側にシフトしている。こ
のように、SOD誘導体がヒト血清アルブミンとアフイ
ニテイを示すことKよυ、SOD誘導体の血中半減期が
延長され、またこのものの臓器への移行性がよくなるも
のと考えられる。
発明の効果 本発明によればSODの酵素活性を概ね保持したままで
該SODに比べて大幅に延長された血中半減期と良好な
臓器への移行性を有し、かつ単一の化学構造を有する新
規なSOD誘導体を与えるSODの新規な化学修飾剤と
なる活性ジスルフィド基含有共重合体が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例1で得られたSOD誘導体の赤外吸収ス
ペクトルを示す図である。第2図はヒト血清アルブミン
(図中の■)、参考例1で得らられたSOD誘導体(図
中の■)および該SOD誘導体とヒト血清アルブミンと
の混合物(図中の■)の高速液体クロマトグラムである
。第3図はヒト血清アルブミン(図中の■)、参考例1
で用いられた原料5OD(図中の■)および該SODと
ヒト血清アルブミンとの混合物(図中の■)の高速液体
クロマトグラムである。 特許出願人  株式会社 り ラ し

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (イ)▲数式、化学式、表等があります▼ または▲数式、化学式、表等があります▼(これらの式
    中、R^1、R^3およびR^5はそれぞれ水素原子ま
    たはメチル基を表わし、R^2は水素原子、塩素原子、
    臭素原子またはメチル基を表わし、R^4は水素原子、
    炭素数1ないし6のアルキル基または炭素数3ないし6
    のシクロアルキル基を表わし、R^6はメチル基または
    エチル基を表わす)で示される基からなる群から選ばれ
    る基ならびに (ロ)▲数式、化学式、表等があります▼(式中、R^
    7は水素原子を表わすか、または炭素数1ないし8のア
    ルカノール、炭素数1ないし4のアルキル基部分を含む
    エチレングリコールモノアルキルエーテルもしくは炭素
    数1ないし4のアルキル基部分を含むグリセリシンアル
    キルエーテルから水酸基を除いた残基を表わす)で示さ
    れる基を構成単位とし、かつ (ハ)片末端に X−S−W−(式中、Xは隣接する硫黄原子と共に活性
    ジスルフィド結合を形成し得る基を表わし、Wは2価の
    有機基を表わす)で示される基を有し、かつ平均分子量
    が400ないし20,000である共重合体。
JP63087527A 1988-04-08 1988-04-08 活性ジスルフイド基含有共重合体 Pending JPH01259001A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63087527A JPH01259001A (ja) 1988-04-08 1988-04-08 活性ジスルフイド基含有共重合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63087527A JPH01259001A (ja) 1988-04-08 1988-04-08 活性ジスルフイド基含有共重合体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01259001A true JPH01259001A (ja) 1989-10-16

Family

ID=13917469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63087527A Pending JPH01259001A (ja) 1988-04-08 1988-04-08 活性ジスルフイド基含有共重合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01259001A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5334383A (en) * 1990-05-23 1994-08-02 Medical Discoveries, Inc. Electrically hydrolyzed salines as in vivo microbicides for treatment of cardiomyopathy and multiple sclerosis
WO1996002271A1 (en) * 1994-07-15 1996-02-01 Medical Discoveries, Inc. Electrically hydrolyzed salines as in vivo microbicides for the treatment of cardiomyopathy and multiple sclerosis
US6007686A (en) * 1994-08-26 1999-12-28 Medical Discoveries, Inc. System for elctrolyzing fluids for use as antimicrobial agents
US6117285A (en) * 1994-08-26 2000-09-12 Medical Discoveries, Inc. System for carrying out sterilization of equipment
JP2013506728A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 ティオマトリックス・フォルシュンクス・ウント・べラートゥンクス・ゲーエムベーハー ビタミンb部分構造を持つ粘膜付着性ポリマー

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5334383A (en) * 1990-05-23 1994-08-02 Medical Discoveries, Inc. Electrically hydrolyzed salines as in vivo microbicides for treatment of cardiomyopathy and multiple sclerosis
US5622848A (en) * 1990-05-23 1997-04-22 Medical Discoveries, Inc. Electrically hydrolyzed salines as microbiocides for in vitro treatment of contaminated fluids containing blood
US5674537A (en) * 1990-05-23 1997-10-07 Medical Discoveries, Inc. Electrolyzed saline solution containing concentrated amounts of ozone and chlorine species
WO1996002271A1 (en) * 1994-07-15 1996-02-01 Medical Discoveries, Inc. Electrically hydrolyzed salines as in vivo microbicides for the treatment of cardiomyopathy and multiple sclerosis
US6007686A (en) * 1994-08-26 1999-12-28 Medical Discoveries, Inc. System for elctrolyzing fluids for use as antimicrobial agents
US6117285A (en) * 1994-08-26 2000-09-12 Medical Discoveries, Inc. System for carrying out sterilization of equipment
JP2013506728A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 ティオマトリックス・フォルシュンクス・ウント・べラートゥンクス・ゲーエムベーハー ビタミンb部分構造を持つ粘膜付着性ポリマー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CS87192A3 (en) Novel polyethylene glycol (peg)conjugates of proteins
JP2015521615A (ja) 抗体コンジュゲートの調製のための新規方法及び新規抗体コンジュゲート
JP2013515791A (ja) マルチアームポリエチレングリコール誘導体、マルチアームポリエチレングリコール誘導体と薬物との接合体およびゲル
CZ256482A3 (en) Medicaments suitable particularly for treating melanoma and process for preparing thereof
RU1776275C (ru) Способ получени водорастворимого коньюгата С @ , Z @ -зависимой пероксид-дисмутазы
EP0000938A1 (en) Macromolecular covalent conjugates, methods for preparing and pharmaceutical compositions containing them
CA2671900A1 (en) Macromolecular conjugates of cystic fibrosis transmembrane conductance regulator protein inhibitors and uses thereof
JP2005513006A (ja) ベンジル脱離系を利用する高分子チオール結合プロドラッグ
JPH01259001A (ja) 活性ジスルフイド基含有共重合体
US4968616A (en) Superoxide dismutase derivatives, method of producing same and medicinal use of same
US5238837A (en) Superoxide dismutase derivatives
EP0589578B1 (en) Sulfonated compounds of beta-cyclodextrin polymer and inhibitory drug for vascular wall hyperplasia containing the same
JPH01199573A (ja) スーパーオキシドジスムターゼ誘導体およびその製造法
JP2632518B2 (ja) ビリルビンオキシダーゼの化学修飾体
JPH01257479A (ja) スーパーオキシドジスムターゼ誘導体およびその製造方法
US4895872A (en) Immunosupressive analogues and derivatives of succinylacetone
JPH01213309A (ja) マレイミド基含有共重合体
JP5429804B2 (ja) 体内に存在する病因物質の低下剤
JP3032599B2 (ja) 長鎖カルボン酸マレイミド
JPS6254086B2 (ja)
JPH01104164A (ja) ス−パ−オキシドジスムタ−ゼ誘導体およびその製造法
EP0507348B1 (en) Superoxide dismutase derivatives
JPS62185029A (ja) 修飾インタ−ロイキン−2
JP3366341B2 (ja) 蛋白質誘導体およびその製造方法
WO1990000049A2 (en) Immunosuppressive analogues and derivatives of succinylacetone