JPH01258913A - タイヤ加硫成形金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、未加硫タイヤを加硫成形するための金型に関
する。

（従来の技術） 従来、この種金型の一例として第６図に示すものが知ら
れている（実開昭５３−１）７５８２号公報参照）。

この金型は、環状の上下外型枠２１．２２に、未加硫タ
イヤＴの両側面に対向して環状の凹部２３．２４が設け
られると共にタイヤＴのトレンド面に対向して環状の凹
部２５，２６が設けられ、これらの凹部２３〜２６には
、多数のブロックに分割されたリング状の型部材２７が
嵌着されている。そして、核型部材２７にはそれぞれタ
イヤＴに対向した面にタイヤ表面を形成するための型付
は面２８が備えられ、かつ相互に係合し嵌合するように
構成され、１つの型部材２７を取外ししない限りは、他
の型部材２７を取外しできないようになっている。すな
わち、各型部材２７は、各々相互に順次係合し合う段差
部２９が形成されており、切削加工仕上げによって成形
されている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、従来の上記金型は、型部材２７間のすき間か
ら空気が排出されるため、ベントホールを型部材２７そ
のものに設ける必要はないが、段差部があるので、ベン
ト作用を妨げる恐れがあり、型部材２７がブロック化さ
れているが、切削加工面形状が複雑になると、加工が面
倒でしかも多くの時間を要するという問題があり、また
型修正が困難で、メンテナンスに手間がかかるという問
題がある。

本発明は、上述のような実状に迄みてなされたもので、
その目的とするところは、ペントホールなしで完璧なベ
ント作用が行なわれ、加工が至極簡単で加工時間の短縮
が図れると共に型修正が容易であり、複雑な形状のもの
でも容易に加工でき、ユニークな外観のタイヤ成形が可
能な、そしてメンテナンスの容易なタイヤ加硫成形金型
を提供するにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明では次の技術的手段
を講じた。

すなわち、本発明は、複数個に分割されかつタイヤの外
表面に対向する側に凹部が形成されている外型枠と、多
数個に分割されると共に夫々タイヤの外表面を形成する
型付は面が備えられかつ前記外型枠の凹部内に嵌着され
るリング状の内型部材とから成るタイヤ加硫成形金型に
おいて、前記内型部材のうち少なくともタイヤトレッド
部分は平板材を、トレッド幅方向に多数集積することで
型付は面に構成されていることを特徴としている。

（作　用） 本発明によれば、タイヤ加硫時における金型とタイヤＴ
との間の空気は、各内型部材７のすき間から逃げ、各内
型部材７と外型枠１，２の間を通り、外型枠１，２に設
けられる空気排出孔から円滑かつ確実に排出される。な
お、未加硫タイヤのゴム材料の一部は、各内型部材７間
かられずかに押出されるが、各内型部材７間のすき間は
微細であるから、極くわずかな連続したきれいな縞模様
をタイヤ外表面に形成し、外観的に特徴が現出でき商品
価値が高められる。したがって、加硫工程後に、スピユ
ーと呼ばれる小突起を摘みとるためのトリミング工程及
びそのための高価な装置を必要としない。

また、内型部材７の型付は面８は、平板材を、トレッド
幅方向に多数集積することで構成されるため、加硫成形
中において型付は面８の形状崩れは防止され、内型部材
７をプレス加工によって成形した後、必要に応じて切削
加工によって仕上げをすればよく、仕上げ加工に際して
も、型付は面８形状が平板端面に細分化されて単純な形
状となっているから、単純な切削加工で仕上げることが
できる。

そして、型修正に際しては、内型部材７のうち修正の必
要なものだけを取出せばよく、各内型部材７の型付は面
８が単純な形状であるから、修正が容易で、部分的な変
更、取替えも任意に行なうことができ、タイヤ外表面の
模様変更が簡単にできる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図〜第４図は本発明の第１実施例を示し、１は上昇
型枠、２は上昇型枠で、タイヤＴの軸線と直角な平面で
タイヤ中心を横断する面で切断し２分割してあり、両型
枠１，２のタイヤ外表面に対向する側に形成されている
環状の凹部３，４も上下対称とせられ、該凹部３．４の
内面適所に空気逃し溝５が形成されると共に、空気逃し
溝５に連通ずる空気排出孔６が適所に設けられている。

７は内型部材で、多数の平板をプレス成形によってリン
グ状に形成したもので、その内周面又は外周面はタイヤ
Ｔの外表面に形成する型付は面８とせられ、該型付は面
８は必要に応じて切削加工により仕上げられている。そ
して、少なくともタイヤトレッド部分は、平板材を、ト
レッド幅方向に多数集積することでトレッド部分のため
の型付は面８を構成している。なお、各内型部材７を構
成する千体の厚さは、すべて同一とすることもできるが
、タイヤ外表面形状に対応して、型付は面８の加工が容
易なように、大小任意に組み合わせることができる。ま
た、タイヤのサイドウオール部を型付けする内型部材７
Ａは、型付は面８Ａが平板上下面に形成される。

そして、上下外枠体１．２の対向面端部に位置する内型
部材７Ｂ、７Ｃは、外周または内周が凹部３，４から延
出されており、ボルト等の固定金具９により外型枠１．
２に固着されている。したがって、この固定金具９を取
り外すことによって、各内型部材７を任意に取り出すこ
とができる。

各内型部材７の型付は面８の形状は、第２図〜第４図に
例示しているように、トレンド面等の複雑な形状も、多
数に分割することによって、単純な形状とすることがで
き、プレス成形によって容易に成形加工でき、必要に応
じて機械による切削加工により仕上げればよく、短時間
でしかも精度よく成形することができる。

上記実施例によれば、タイヤ加硫時における内型部材７
内と未加硫タイヤＴとの間の空気は、各内型部材７の微
細な板面間隙から全周均一に排出され、ブローホール等
の欠陥は全く発生することがなく、未加硫タイヤのゴム
材料の一部が、各内型部材７の微細な板面間隙かられず
かに押し出されるだけで、逆に、連続したきれいな縞模
様を外表面に形成でき、特徴のある美麗な外観を現出で
きるため商品価値の高揚が図れる。また、加硫成形中に
おいて、各内型部材７はトレッド幅方向に多数集積され
ているので、型付は面８の形状面れが防止される。なお
、上記縞模様は、従来のスピユーと呼ばれる小突起とは
全く異なり、加硫工程後のトリミング作業を要するもの
ではない。

また、型完成後における型修正に際しても、型付は面８
の形状が単純であるから、修正作業が容易で短時間で行
なうことができ、形状変更も一部の内型部材７を取替え
るだけで簡単がっ迅速にしてしかも安価に行なうことが
可能である。

第５図は本発明の第２実施例を示し、タイヤＴのトレッ
ド部１０にのみトレッド幅方向に多数の平板を集積して
トレッド部のための型付は面８を形成した内型部材７を
採用し、ショルダ一部１）及びサイドウオール部１２は
、形状が単純であるから複数に分割したブロック状内型
部材１３を採用したものである。

この第２実施例においても、第１実施例とほぼ同等の効
果を期待することができる。

なお、前記外枠体１，２は、上下２分割の２ピースモー
ルドであるが、これはトレッド部に相当する部分を１ブ
ロツクとして、３ブロツクにより構成したセグメントモ
ールドとすることができ、また内型部材７の固定手段も
上記実施例に限定されるものではない。

（発明の効果） 本発明は、上述のように、複数個に分割されかつタイヤ
の外表面に対向する側に凹部が形成されている外型枠と
、多数個に分割されると共に夫々タイヤの外表面を形成
する型付は面が備えられかつ前記外型枠の凹部内に嵌着
されるリング状の内型部材とから成るタイヤ加硫成形金
型において、前記内型部材のうち少なくともタイヤトレ
ッド部分は平板材を、トレッド幅方向に多数集積するこ
とで型付は面に構成されていることを特徴とするもので
あるから、タイヤの外表面形状が複雑な場合においても
、各内型部材の型付は面形状が単純化されるため型付は
面の成形加工が至極簡単で、加工時間を大幅に短縮する
ことができる。

また、トレッド部分の内型部材は、トレンド幅方向に平
板材を多数集積することでトレッド型付は面を構成して
いるから、加硫成形中のトレッド型付は面の型部れが防
止できる。

更に、金型完成後における型付は面の修正は平板材の集
積であることから容易であると共に部分的に内型部材を
取替えることによりパターン（タイヤ外表面形）変更を
容易に行なうことができ、内型部材にはベントホールが
不要であるからスピユーと呼ばれる小突起の発生がなく
、内型部材の微細な、すなわち平板材の集積で形成され
る間隙から円滑に空気を逃がすことができると共に、前
記微細間隙にわずかに押出された未加硫タイヤのゴム材
料の一部は、タイヤ外表面に連続したきれいな縞模様を
形成し、タイヤの外観形状をすっきりした特徴のあるユ
ニークなものとすることができ、タイヤの商品価値の向
上に寄与するところが大であり、金型を安価に得ること
ができるうえメンテナンスも容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の第１実施例を示すもので、第
１図は閉止状態の概略断面図、第２図は内型部材の型付
は面の一部を示す斜視図、第３図は同斜視図、第４図は
要部の部分断面拡大図、第５図は本発明の第２実施例を
示す閉止状態の概略断面図、第６図は従来例の閉止状態
の概略断面図、である。 １・・・上昇型枠、２・・・上外型枠、３，４・・・凹
部、７゜７Ａ、７Ｂ、７Ｃ，１３・・・内型部材、８，
８Ａ・・・型付は面、１０・・・トレッド部、Ｔ−・・
タイヤ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数個に分割されかつタイヤの外表面に対向する
   側に凹部が形成されている外型枠と、多数個に分割され
   ると共に夫々タイヤの外表面を形成する型付け面が備え
   られかつ前記外型枠の凹部内に嵌着されるリング状の内
   型部材とから成るタイヤ加硫成形金型において、 前記内型部材のうち少なくともタイヤトレッド部分は平
   板材を、トレッド幅方向に多数集積することで型付け面
   に構成されていることを特徴とするタイヤ加硫成形金型
   。