JPH01258789A

JPH01258789A - スカム処理設備

Info

Publication number: JPH01258789A
Application number: JP8481388A
Authority: JP
Inventors: Katsuo Miyoshi; 三好　勝夫
Original assignee: IHI Corp
Current assignee: IHI Corp
Priority date: 1988-04-06
Filing date: 1988-04-06
Publication date: 1989-10-16
Anticipated expiration: 2012-12-10
Also published as: JP2689468B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、下水処理施設における沈砂池で使用されるス
カム処理設備に関するものである。

［従来の技術］下水処理施設における沈砂池において発生するスカムは
、沈砂池に沈澱する汚泥や下水（被処理水）中に含まれ
る油脂や固形物が凝集して水面に浮上堆積するものであ
り、除去する必要がある。

上記スカムを除去するにあたって、従来は、スカムの発
生状況を監視する作業員が、沈砂池のフロアからホース
等を用いて被処理水面に高圧水を吹き付けたり、あるい
は、被処理水中に散気管を設け、この散気管のノズルか
ら噴出する空気の流動作用によって、スカムを破砕する
とともに沈砂池に併設されたポンプ井に落とし込んでい
る。

このポンプ井には、スカムとともに下水の流動作用によ
って沈砂池に沈澱した汚泥も落とし込まれ、これらスカ
ムと汚泥は、ポンプによって沈砂池の次の最初沈澱池に
送られここで沈澱処理を受ける。

［発明が解決しようとする課題］上記のようにしてスカムを除去するにおいて、前者の場
合は、作業員は長時間の作業がしいられるとともに、ス
カムを完全に破砕することが錐しいため処理効率が劣り
、また、沈砂池のフロアは一般に高所であるため作業員
には危険がとらなう。

また、後者の場合、沈砂池に沈澱する汚泥やその他の不
純物が散気管のノズルに侵入して空気の噴出が阻害され
る場合が生じ、かつ、これら汚泥等を除去するためのメ
ンテナンスは多大の労力と危険性を要するしのであった
。

し課題を解決するための手段］本発明は上記課題を解決するためになされたものであっ
て、被処理水の上方に設けられ、スプレー状の高圧水を
被処理水面上のスカムを破砕しかつポンプ井の方向に流
動させる散水装置と、被処理水の水面下に設けられ、沈
砂池に沈澱した汚泥を撹拌するとともにポンプ井の方向
に流動させる撹拌機と、沈砂池における被処理水の規定
水位を検出するとともにこの規定水位を検出した時に前
記散水装置と前記撹拌機へ作動信号を発するレベルスイ
ッチとを具備してなることを特徴としている。

［作用〕被処理水が沈砂池の規定水位に達すると、レベルスイッ
チがそれを検出するとともに散水装置および撹拌機に作
動信号を送る。

これによって、被処理水面上のスカムは、散水装置によ
って散水されるスプレー状の高圧水により破砕されると
ともにポンプ井に送り込まれる。

また、沈砂池に沈澱した汚泥は撹拌機に撹拌されながら
流動しポンプ井に送り込まれ、この汚泥の流動によりス
カムし流動させられ、かつ破砕される。

［実施例］以下、第１図ないし第２図を参照して本発明の一実施例
を説明する。

第１図は本発明に係るスカム処理設備の全体システム図
、第２図はこの設備が備えられた沈砂池を示している。

第１図中Ｔが上記沈砂池、Ｔ、は沈砂池Ｔに併設された
ポンプ井を示しており、下水（被処理水）は、図中右側
の流入口ｌから供給され左側の流出口２から流出してい
くようになっている。流入口！および流出口２には、こ
れらを開閉するゲートＩａ１２ａがそれぞれ設けられて
いる。

また、沈砂池Ｔの上方には、散水装置３が設けられてい
る。この散水装置３は、第１図に示すように、内部に散
水用の水（主に工業用水を用いる）が貯留された水タン
ク４と、この水タンク４から水を汲み上げるための主管
５と、この主管５から複数分岐した散水管Ａ、〜Ａｎと
、主管５の途中に設けられ、水タンク４の水を汲み上げ
るとともに主管５を介して散水管Ａ１〜Ａｎに対し高圧
の水を供給するポンプＰとを備えている。主管５のポン
プＰ下流側には、水の供給量を調節する電動弁６が２つ
設けられている。

前記主管５は、沈砂池Ｔの略中央であって、沈砂池Ｔの
規定水位のやや上方に、下水の流れ方向に沿って水平に
延設されており、この部分の主管５から前記複数の散水
管Ａ、＝Ａｎが、相互に等間隔にかつ水平に下水の流れ
方向に直交して分岐されている。（ここでは、下水の上
流側から下流側にわたって散水管Ａ　Ｉ、Ａ　＊、Ａ　
ｓ・・・Ａｎとする）各散水管Ａ、＝Ａｎには、下水表
面に対し、下水の流れ方向の斜め下方に向けてスプレー
状の水を散水するノズル（図示路）が、長手方向に沿っ
て等間隔に複数設けられている。

各散水管Ａ、〜Ａｎの入口には、主管５から各散水管Ａ
、〜Ａｎ内への水の供給を制御する電動弁Ｂ１〜Ｂｎが
それぞれ設けられている。

これら各電動弁Ｂ、〜Ｂｎは、図示せぬ駆動装置により
開閉操作されるが、この駆動装置は、図示せぬタイマに
より、上流側の散水管Ａ１に設けられたものから下流側
に設けられたものにわたって、順番に一定時間おきに開
き、かつこの操作を繰り返すよう制御される。すなわち
、各散水管Ａ、〜Ａｎからのスプレー状の高圧水は、最
上流側の散水管Ａ１から最下流側の散水管Ａｎにわたっ
て、一定時間おきに１本の散水管から噴出し、最下流側
の散水管Ａｎからの噴出を終えたら、再び最上流側の散
水管Ａ、から噴出されというサイクルが繰り返される。

また、前記各散水管Ａ１〜Ａｎの上流側における下方に
は、沈砂池Ｔ内に沈澱する汚泥を撹拌するためのミキサ
７（撹拌機）が設けられている。このミキサ７は、第２
図に示すように、沈砂池Ｔの底面より立設されたガイド
ボスト８に取り付けられており、通常沈砂池Ｔに沈澱す
る汚泥内に配置される。そしてこのミキサ７は、第１図
中矢印（イ）で示すように、沈砂池Ｔの下流側斜め上方
に向かって水流を吹き出すようにされている。また、こ
のミキサ７は、メンテナンス等に際してはガイドボスト
８に沿って引き上げられ、下水の中から取り出すことが
できるようになっている。

また、前記沈砂池Ｔ内の側壁であって、この沈砂池Ｔの
規定水位位置には、その水位位置に下水が達することに
よりＯＮとなるレベルスイッチ９が配設されている。そ
して、このレベルスイッチ９は、前記散水装置３のポン
プＰＳ前記ミキサ７、および各散水管Ａ１〜Ａｎに設け
られた各電動弁Ｂ、〜Ｂｎの駆動を制御するタイマに電
気的に接続され、これらは、レベルスイッチ９がＯＮに
なることにより発せられる信号を受け、その時点で作動
するようになっている。

なお、第２図中１０は、下水中に含まれるビニルや木片
等の粗大なゴミを捕捉するコンベヤ状のスクリーンで、
このスクリーン１０に捕捉されたゴミは、沈砂池Ｔ上部
に設けられたベルトコンヘヤＩｔに移され別の処理設備
に送られる。

上記スカム処理設備では、沈砂池Ｔに下水が供給され、
その水位が所定の高さに達すると、レベルスイッチ９が
ＯＮとなり、散水装置３のポンプＰ、散水管Ａ１〜Ａｎ
の電動弁Ｂ１〜Ｂｎを駆動制御するタイマ、およびミキ
サ７がそれぞれ同時に作動する。

ポンプＰが作動することにより、水タンク４内の水は、
主管５内を散水管Ａ　＋−Ａ　ｎに臼けて高圧で送られ
、まｔこ、タイマの作動により、各電動弁８１〜Ｂｎは
、最上流側の散水管Ａ、のらのから最下流側のものにわ
たって、順番に一定時間ずつ開き、この操作を繰り返す
。これにより、最上流側の散水管Ａ１から最下流側の散
水管Ａｎにわたって、順番に各散水管Ａ１〜Ａｎからス
プレー状の高圧水が下水の表面に対し下流側に向けて散
水され、このサイクルが繰り返される。

このような各散水管Ａ１〜Ａｎによる散水作用によって
、下水表面のスカムは破砕されながら下水の下流側に流
動させられ、ポンプ井Ｔ、に落とし込まれる。

また、ミキサ７が作動することにより、沈砂池Ｔに沈澱
する汚泥は下流側に流動させられ、ポンプ井Ｔ１に落と
し込まれる。さらに、下水の流動にともなう水流が下水
面上のスカムに吹き付けられるとともにその水面が波立
つことにより、スカムは破砕されるとともに、下流側に
流動させられる。

以上で述べたように、このスカム処理設備によれば、下
水面に発生するスカムは、散水装置３からのスプレー状
の高圧の散水およびミキサ７の、・す泥の撹拌作用によ
って、容易にかつ短時間で破砕されるとともに、下流側
に流動させられ、速やかにポンプ井Ｔ１に落とし込まれ
る。また、スカムの発生源となる汚泥は、下水の流動に
加えてミキサ７によりポンプ井Ｔ、に流動させられるの
で、ポンプ井Ｔ、に早く落とし込まれ、このため、スカ
ムの発生を少なくすることができるとともに、汚泥の臭
気発生を抑えることができる。

また、散水装置３のポンプＰ、各散水管Ａ１〜Ａｎの各
電動弁Ｂ１〜Ｂｎ、およびミキサ７は、下水が沈砂池Ｔ
の規定水位に達することによりＯＮとなるレベルスイッ
チ９により自動的に作動するので、省力化が図れる。

なお、上記においては散水装置３とミキサ７とを同時に
作動させているが、スカムの発生状況により、散水装置
３、あるいはミキサ７を選択的に作動させる制御装置を
加え、これら一方のみを作動できるような構成としても
よい。

［発明の効果］以」；説明したように、本発明のスカム処理設備によれ
ば、被処理水面上のスカムは、散水装置からのスプレー
状の高王水の散水および撹拌機の汚泥撹拌作用によ−て
、容易にかつ短時間で破砕されるとともに、下流側に流
動させられ、速やかにポンプ井に落とし込まれる。また
、スカムの発生源となる汚泥は、被処理水の流動に加え
て撹拌機によりポンプ井に流動させられていくので、ポ
ンプＩｔに早く落とし込まれ、このため、スカムの発生
を少なくすることができるとともに、汚泥の臭気発生を
抑えることができる。また、散水装置および撹拌機は、
レベルスイッチの信号により自動的に作動するので省力
化が図れる。

【図面の簡単な説明】

第【図ないし第２図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図は本発明に係るスカム処理設備の全体のシス
テム図、第２図はそのスカム処理段（！が備えられた沈
砂池の側面図である。３・・・・・・散水装置、　　　７・・・・・・ミキサ
（撹拌機）、Ａ　Ｉ”　Ａ　ｎ・・・・・・散水管、Ｔ
・・・・・・沈砂池、Ｔ１・・・・・・ポンプ井。出願人　石川島播磨重工業株式会社

Claims

【特許請求の範囲】下水処理施設における沈砂池の被処理水面に浮上堆積し
たスカムを破砕し、かつ沈砂池に併設されスカムを貯留
するポンプ井に送り込むスカム処理設備であって、被処理水の上方に設けられ、スプレー状の高圧水を被処
理水面上のスカムを破砕しかつポンプ井の方向に流動さ
せる散水装置と、被処理水の水面下に設けられ、沈砂池に沈澱した汚泥を
撹拌するとともにポンプ井の方向に流動させる撹拌機と
、沈砂池における被処理水の規定水位を検出するとともに
この規定水位を検出した時に前記散水装置と前記撹拌機
へ作動信号を発するレベルスイッチとを具備してなるこ
とを特徴とするスカム処理設備。