JPH01257428A - 柚子風味の発酵乳およびその製造法 - Google Patents

柚子風味の発酵乳およびその製造法

Info

Publication number
JPH01257428A
JPH01257428A JP8514288A JP8514288A JPH01257428A JP H01257428 A JPH01257428 A JP H01257428A JP 8514288 A JP8514288 A JP 8514288A JP 8514288 A JP8514288 A JP 8514288A JP H01257428 A JPH01257428 A JP H01257428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yuzu
milk
fermented milk
juice
lactic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8514288A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2655272B2 (ja
Inventor
Nobuo Kaji
鍛治 信雄
Mika Nagasawa
長澤 美香
Yoshiharu Hisama
久間 嘉晴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yakult Honsha Co Ltd filed Critical Yakult Honsha Co Ltd
Priority to JP8514288A priority Critical patent/JP2655272B2/ja
Publication of JPH01257428A publication Critical patent/JPH01257428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2655272B2 publication Critical patent/JP2655272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柚子の香りを付与した発酵乳およびその製造
法に関するものである。
〔従来の技術〕
獣乳を乳酸発酵させて製造される発酵乳は、本来調味を
全くしないか、調味したとしても甘味を付ける程度で食
べるものであったが、近年、消費者の嗜好の多様化に合
わせて、種々の果汁入り発酵乳が商品化されている。そ
の例としては、みかん、オレンジ、グレープフルーツ、
レモン、ストロベリー、リンゴ、キウィ等の果肉や果汁
を添加したものがある。
しかしながら、発酵乳は無脂乳固形分濃度が8%以上と
高く、したがって乳酸発酵生産物の濃度も高いため、何
も添加しない場合でもその風味は変化し易いから、その
中にこれも変質し易い天然果汁を加えることは、一定の
風味を維持することを著しく困難にし、かえって嗜好性
の悪化を招くことさえある。特に柑橘類果汁を発酵乳に
添加した場合は、果汁が含有する精油と発酵乳中の発酵
生産物との相互作用により保存中複雑な香りの変化を生
じ、ついには強い石鹸具を感じさせるに至る。したがっ
て、従来商品化された果汁入り発酵乳は、否安定な香気
成分すなわち精油分が除かれている濃縮果汁を用い、香
りは天然精油と合成香料を最小限度併用して付与する方
法により、比較的容易な味の点での特徴付けを施したも
のであって、香りの特徴付けという点ではきわめて低い
水準のものであった。
しかも、果汁が濃縮によって好ましくない味の変化を起
こしているため、味の点でも満足できるものではなかっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで本発明の目的は、天然果汁により味と香りのいず
れにおいても確実かつ高品位の特徴付けがなされ、さら
にはその特徴が通常期待される保存期間中安定している
発酵乳およびその製造法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成することに成功した本発明は、果汁とし
て柚子果汁を採用し、これを特定の条件で使用したもの
である。
すなわち、本発明による発酵乳は、非濃縮柚子果汁を含
有するとともに該果汁に由来する精油を0.025〜0
.035重量%含有し、且つpHが4.2〜4.7であ
ることを特徴とする柚子風味のものであり、また、本発
明によるこの柚子風味発酵乳の製造法は、獣乳の乳酸発
酵を行い、得られた培養物に柚子の香りを付与するのに
十分な量の非濃縮柚子果汁を添加すること、および、そ
のさい上記柚子果汁添加後の培養物pHが4.2〜4.
7になるように乳酸発酵を打ち切ることを特徴とするも
のである。
本発明の発酵乳の製造法についてさらに詳しく説明する
獣乳を乳酸発酵させてベースとなる発酵乳を得る工程は
、培養終点11H以外は、なんら制限されるものではな
い。すなわち、無脂乳固形分約8%以上の製品が得られ
るような濃度の任意の原料乳(乳脂肪分の量は問題では
ない)と乳酸菌を用いて、任意の条件で培養を行うこと
ができる。培養時間は、最終的に得られる果汁入り発酵
乳のpHが4.2〜4.7になるように、到達pHの観
点から制限される。柚子果汁はpH2,5程度のやや強
い酸性であるから、これが添加されると、培養物のpH
は通常0.2〜0.5程度低下する。したがって、培養
は培養物pHが最低でも4.2になる前に打ち切らなけ
ればならない。培養物のPHが低くなり過ぎて製品のp
Hが4.2未満になると、柚子果汁由来の精油含有量の
いかんにかかわらず、製品の香りの安定性が悪くなる。
反対に製品pHが約4.7をこえると、酸味か弱すぎて
発酵乳らしさが失われる。
得られた培養物に、非濃縮柚子果汁を加えてよく混合す
る。
非濃縮柚子果汁は、柚子の実からの搾汁方法にもよるが
、通常、果皮に由来する精油を0.6〜2.0%程度含
有する。柚子特有の香りは主としてこの精油によるもの
で、これを発酵乳中に約0.025〜0.035%含有
させることにより、十分な柚子の香りが付与される。し
たがって、本発明において発酵乳に柚子の香りを十分付
与するのに必要な柚子果汁の量は、その果汁の精油含有
率が低いほど多くなる。果汁添加量があまり多くならな
いよう、本発明で使用する柚子果汁は精油を約0.8%
以上含有するものであることが望ましい。
なお、上記以上に過剰の柚子果汁を添加することは製品
の風味を万人向きではないものとするだけでなくその経
時的変化を大きくするので、好ましくない。
本発明の発酵乳には、柚子果汁以外に、柚子果汁添加の
作用効果を妨げない範囲で、ゲル化剤、油脂、香料等、
任意の補助成分を添加することができる。本発明の発酵
乳の性状もまた任意であって、液状、半固形状、固形状
など、いずれの形態をとることもできる。
〔実施例〕
以下、実施例および実験例を示して本発明を説明する。
なお、「部」は重量部を意味する。
実験例1 牛乳670部、脱脂粉乳70部を混合し、加熱殺菌後、
43℃に冷却し、スターター(ラクトバチルス・ブルガ
リクスおよびラクトバチルス・サーモフィルス1:lの
混合スターター)を2%添加し、適温に保持して培養す
る。その後、150 kg/c11!の圧力でホモゲナ
イズし、pH4,7のヨーグルトベースを得る。
一方、砂糖120部、非濃縮天然柚子果汁(精油含有率
1.0%)15〜45部および水60部を混合し、70
’Cで10分間加熱殺菌して果汁ベースとする。
上記ヨーグルトベースと果汁ベースを混合し、40℃に
加温し、あらかじめ加温溶解した寒天およびゼラチンを
加える。よく混合した後、容器に充填し、冷却、固化さ
せる。製品のpHは、いずれも約4.3となる。
上記製造法によりヨーグルトを製造し、製品の風味の官
能検査(柚子風味が確実かつ適度に付与されているか否
かを重視した判定)を10名のパネルにより実施した。
その結果は表1のとおりで、精油の含有率が0.025
〜0.035%程度のとき好結果が得られることが分か
った。
表1 果汁含有率(%)精油含有率(%)官能評価棗1.5 
    0.015    0.12.0     0
.020    0.72.5     0.025 
   2.33.5     0.035    2.
24.0     0.040    0.64.5 
    0.045    0.1棗 「非常においし
い」を+3とし「非常にまずい」を−3とする−3〜+
3の7段階尺度を使ってパネル10名による採点を行い
、その平均値を示した。
実験例2 実験例1の製造法において培養時間を調節することによ
り種々のpHのヨーグルトベースを得、それらに、精油
含有率が0.035%となるように非濃縮柚子果汁を添
加して、柚子風味のヨーグルトを製造した。
得られた種々のpHのヨーグルトについて、実験例1の
場合と同様に風味の官能検査を行い、更に、10℃で保
存したときの香りの経時的変化を調べた。その結果を表
2および表3に示した。
表2 官能評価 ヨーグルトのpH官能評価 3.8 4.2     2.3 4.7         1.9 5.0     0.3 葺++二石鹸様の異臭がかなりある 十:石鹸様の異臭がややある 一:石鹸様の異臭なし この結果から、ヨーグルトのpHを約4.2〜4.7の
範囲にすれば、風味は殆ど悪化させずに香りを安定化さ
せることができることが分かる。
実験例3 実験例1で得られたヨーグルトについて、実験例2の場
合と同様の保存試験をした。その結果を、表4に示す。
表4 香りの経時的変化 この結果から、pHを好適値にしても精油含有率が高す
ぎると、風味が悪いだけでなく香りの安定性も悪くなる
ことが分かる。
実施例1 全粉乳40部および脱脂粉乳86部を水600部に溶解
し、90℃で15分間加熱殺菌後、43℃に冷却し、ス
ターター(実験例で用いたのと同じもの)を2%添加し
、培養した。4時間培養後、10℃以下に冷却し、pH
4,8のヨーグルトベースを得た。別に、非濃縮柚子果
汁30部および水157部を砂糖80部およびハイメト
キシルペクチン6部と混合し、80℃に加熱して、ペク
チンの溶解と溶液の殺菌を行なった。
これを上記のヨーグルトベースに混合し、30〜40℃
に加温して150 kl/dの圧力でホモゲナイズした
その後、10℃以下に冷却し、容器に充填、密封して、
ドリンクタイプヨーグルト(pH4,4;柚子精油含有
率0.03%)を得た。この製品は明確な柚子の香りを
有し、風味は良好であり、10℃で14日間保存しても
異臭の発生は認められなかった。
実施例2 脱脂粉乳120部およびヤシ油100部より、実施例1
と同様にしてヨーグルトベース(pH4,9)を得た。
別に、砂糖140部、ゼラチン8部、キサンタンガム0
.6部、ポリグリセリン脂肪酸エステル7部、非濃縮柚
子果汁35部、香料1.5部および水190部より、果
汁ベースを製造した。これを上記のヨーグルトベースに
混合し、連続式回転ホイツパ−(Air−o−Ma2O
社)でホイップしくオーバーラン50%)、容器に充填
、密封して、ホイップヨーグルト(pH4,7;精油含
有率0.035%)を得た。この製品は明確な柚子の香
りを有し、風味は良好であり、10°Cで14日間保存
しても異臭の発生は認められなかった。
〔発明の効果〕
上述のような本発明の発酵乳の利点は次のとおりである
■ 従来製造されていたこの種の果汁入り発酵乳に比べ
て、明確かつ安定した香りを有する。
■ 上記■に加えて、柚子果汁として非濃縮ff、 i
’fを使うので果汁自体の味が良いこと、および柚子精
油が発酵乳固有の発酵臭(これを嫌う人が多いことは周
知のとおりである)をマスクする作用が強いことにより
、風味が優れている。
本発明の製造法によれば、上述のように有利な点の多い
発酵乳を、合成香料を必要とすることなく、容易に製造
することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無脂乳固形分濃度が8%以上の発酵乳において、
    非濃縮柚子果汁を含有し、該果汁に由来する精油の含有
    率が0.025〜0.035重量%であり、pHが4.
    2〜4.7であることを特徴とする発酵乳。
  2. (2)獣乳の乳酸発酵を行い、得られた培養物に柚子の
    香りを付与するのに十分な量の非濃縮柚子果汁を添加す
    ること、および、そのさい上記柚子果汁添加後の培養物
    pHが4.2〜4.7になるように乳酸発酵を打切るこ
    とを特徴とする柚子風味発酵乳の製造法。
JP8514288A 1988-04-08 1988-04-08 柚子風味の発酵乳およびその製造法 Expired - Lifetime JP2655272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8514288A JP2655272B2 (ja) 1988-04-08 1988-04-08 柚子風味の発酵乳およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8514288A JP2655272B2 (ja) 1988-04-08 1988-04-08 柚子風味の発酵乳およびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01257428A true JPH01257428A (ja) 1989-10-13
JP2655272B2 JP2655272B2 (ja) 1997-09-17

Family

ID=13850411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8514288A Expired - Lifetime JP2655272B2 (ja) 1988-04-08 1988-04-08 柚子風味の発酵乳およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2655272B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58101941A (ja) * 1981-12-14 1983-06-17 株式会社中野メンテナンス 高層建物等における縦管排水路の清掃方法
JP2016001999A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社ヤクルト本社 乳製品
JP2021000030A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 高梨乳業株式会社 加熱臭が抑制された乳成分含有飲食品及び乳成分の加熱臭抑制用組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58101941A (ja) * 1981-12-14 1983-06-17 株式会社中野メンテナンス 高層建物等における縦管排水路の清掃方法
JP2016001999A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社ヤクルト本社 乳製品
JP2021000030A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 高梨乳業株式会社 加熱臭が抑制された乳成分含有飲食品及び乳成分の加熱臭抑制用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2655272B2 (ja) 1997-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4212893A (en) Acidified whole milk beverage and method of preparation
Saint-Eve et al. Quality changes in yogurt during storage in different packaging materials
US4416905A (en) Method of preparing cultured dairy products
CN104381449A (zh) 一种含糟米果粒酸奶及其制备方法
CN110934191B (zh) 一种利用发酵稀奶油为牛奶或者牛奶饮品提供干酪风味的方法
US4376126A (en) Method of making a yoghurt beverage and product thereby
JP3903357B2 (ja) 混濁物質入り酸性乳性飲料
US3025165A (en) Yogurt containing an unsaturated vegetable fat
CN102919357A (zh) 柠檬味乳饮料及其制备方法
US4656044A (en) Soybean milk-containing alcoholic beverages
EP0117011A1 (en) Carbonated fermented milk beverage
JPH0767384B2 (ja) 安定なアルコール飲料の製造方法
US3025164A (en) Vitamin c enriched yogurt
JPH01257428A (ja) 柚子風味の発酵乳およびその製造法
JPS62282576A (ja) 野菜酒の製造方法
US4748025A (en) Novel cultured buttermilk compositions and method of preparation
JP2602028B2 (ja) 脂肪含有濃縮乳酸菌飲料の製造方法
CA1135989A (en) Method of making a yoghurt drink
JPS60256372A (ja) 酸性蛋白飲料の製造法
JP2566845B2 (ja) 乳蛋白含有酸性飲料
JPH1156231A (ja) 調味乳発酵食品及びその製造法
JP2890338B2 (ja) 果汁入りヨーグルト飲料の製造方法
RU2127529C1 (ru) Способ получения комбинированного кисломолочного продукта "сказка"
KR102592560B1 (ko) 막걸리 아이스크림 및 그 제조 방법
Mbaeyi-Nwaoha et al. Evaluation of the effects of pectin extracted from jackfruit (Artocarpus heterohyllus) and passion fruit (Passiflora edulis var flavicarpa Deg.) peels on the quality attributes of yoghurt from skimmed milk