JPH0125656B2 - - Google Patents

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JPH0125656B2
JPH0125656B2 JP55130166A JP13016680A JPH0125656B2 JP H0125656 B2 JPH0125656 B2 JP H0125656B2 JP 55130166 A JP55130166 A JP 55130166A JP 13016680 A JP13016680 A JP 13016680A JP H0125656 B2 JPH0125656 B2 JP H0125656B2
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machining
electrode
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voltage
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Tetsuro Ito
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Mitsubishi Electric Corp
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Priority to CH5861/81A priority patent/CH659018A5/de
Priority to US06/300,864 priority patent/US4491712A/en
Priority to DE19813135918 priority patent/DE3135918A1/de
Publication of JPS5754029A publication Critical patent/JPS5754029A/ja
Priority to US06/672,005 priority patent/US4628173A/en
Publication of JPH0125656B2 publication Critical patent/JPH0125656B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/26Apparatus for moving or positioning electrode relatively to workpiece; Mounting of electrode
    • B23H7/28Moving electrode in a plane normal to the feed direction, e.g. orbiting

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電極と被加工物との間に主加工方向
に沿つた主加工送りを与え、その後該主加工送り
に対し略垂直な方向に沿つて電極と被加工物の一
方を他方に対し略公転運動させる仕上加工送りを
与える放電加工装置に関する。
従来、放電加工装置において、電極が被加工物
に押し込まれる方向(主加工方向)に沿い電極と
被加工物に相対的な動きを与え、通常その方向に
対して上記電極と被加工物との距離が一定となる
ようにサーボをとりながら加工を行なつている。
ここで、通常放電加工においては、主加工の後、
同様な形状でかつ若干寸法の異なる複数の電極を
用いて仕上加工を行なつていた。これは、主加工
においては加工速度は高いが加工面が荒く、一方
仕上加工においては加工面は細かいが加工速度が
低く、また電極と被加工物との側面ギヤツプは仕
上加工の方が狭いことに起因している。そのため
一本の電極で主加工から仕上加工まで加工する目
的で次のような装置が提案されている。すなわ
ち、主加工が終了した後、電極あるいは被加工物
に通常の送り方向と垂直な要素をもつた動き、例
えば公転円運動を与え、見掛上寸法が大きい電極
を用いたと同様に、主加工に使用した電極と同一
の電極で仕上加工も行うものである。これは、例
えば第1図に示すようなもので、電極10と被加
工物12とを絶縁液中で対向させ、パルス電流供
給装置14より供給されるパルス電流を加工間隙
に通電することにより、被加工物12を加工す
る。その時、電極10は、電圧差動回路16、増
巾器18からなるサーボ回路及び該回路の出力信
号により駆動される油圧サーボバルブ20、油圧
シリンダ22からなるサーボ機構により、被加工
物12に対して押し込まれる主加工送り方向(Z
軸方向)に、例えば加工間隙の電圧Vdが平均的
に基準値Vsと一致するように送り込まれ、主加
工が進行する。ここで最終所望深さより手し手前
に設定された深さまで主加工が終了した後、パル
ス電流供給装置14の1パルスのエネルギーを小
さくなるように変更し、更に電極運動制御装置2
4により既知の方法でサーボモータ26,28を
動かし、これによりX−Yクロステーブル30,
32に連続した円運動を行なわせ仕上加工を行な
う。この場合、サーボモータ26,28には位相
がπ/2異なり、振巾は上記主加工と仕上加工の
側面ギヤツプの差の分に対応する電圧を有する正
弦波を加えればよい。そして、このように電極1
0と被加工物12とを相対的に公転円運動させな
がら再度所望深さまで加工を行なう。この場合、
相対的な公転円運動の直径に当る寸法だけ電極1
0の直径が拡大されたのと等価な効果をもつた
め、先に行なつた主加工による荒い加工面は除去
されるというものである。ここで、この装置で第
2図に示すような楕円断面を有する電極10を用
いて、それに対応する穴を被加工物12上に加工
する場合に、公転円運動の軌跡の各部分に対して
被加工物12の除去されるべき量は、電極10が
大きな曲率半径を有している部分では小さな曲率
半径を有している部分に比べて非常に小さい。そ
のため、加工が進行するにつれて、その曲率半径
が大きい部分の加工された深さと、曲率半径の小
さな部分の加工された深さとが、第3図に示す様
に大きな差をもつてくる。従つて、このような装
置においては、深穴の加工になると、先に行なつ
た主加工による荒い加工面を充分取り去ることは
できないし、仕上加工の際の電極の到達する深さ
が、電極の形状により各部分毎に差ができるとい
う大きな欠点を有している。このため、上記欠点
を解決する目的で、次のように加工方法を採用す
る装置が提案されている。第4図はこの装置を説
明した図である。上記第2図に示したような加工
において、指摘の欠点の要因はZ軸からみたX−
Y平面上の取代の差異によることは明らかであ
り、これを解決するためには、X−Yクロステー
ブル30,32に与える円運動の半径を最初から
所定の取代に相当する量とせず、0から徐々に増
加させれば、いかに深い加工であつても、電極は
最初から最深位置にあり、この状態から拡大して
いくことになり、第3図に示したような状況は起
こりえない。すなわち、第4図に示す螺旋円は、
上記方法による電極10と被加工物12との相対
移動軌跡を示した図で、1周毎の取代増加量を公
転円運動の拡大値△Rとして示している。△Rを
きわめて小さくすれば、毎回当りの取代がきわめ
て小さくなり、加工エネルギに余裕が生じ均一な
加工がなされる。しかしながら余裕があるという
ことは加工能力以下で加工が進行することであ
り、当然のことながら加工時間は長くかかり、加
工能率は低下する。これを防ぐために△Rを大き
くすれば、取代が増すことになり、加工能力以上
の取代の場合には、やはり前述の第3図に示され
たような状況が発生して不具合である。更に、最
も不具合となることは、電極10の消耗の問題で
ある。第5図はその一例を示したもので、深穴加
工のように少しでも公転半径の広げ方が大きい
と、第5図Aに示す如く電極10の側面で被加工
物12との間に短絡が発生する。従来このような
短絡が生じると、第5図Bに示す如く電極10は
主加工送りの方向、すなわちZ軸方向に沿い上昇
し、短絡状態が解消した後、第5図Cに示す如く
電極10は加工を行ないつつ降下してくる、この
とき、放電は電極10の先端でなされるから、先
端ばかりで加工が行なわれることとなり、電極1
0の先端部は極部的に消耗し、この結果被加工物
12の加工精度は極めて悪くなる。
本発明は、前述した従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、主加工に続いて行なわ
れる仕上加工を能率よく良好に行なうことがで
き、しかも仕上加工の途中で短絡等の加工悪化状
態が発生しても電極の極部消耗を防止しつつこの
短絡等を解消し、この短絡の解消時に公転半径が
増減を繰返しハンチング現象を発生することがな
く、加工精度を良好に保つことが可能な放電加工
装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するために、電極
と被加工物との間の加工間隙に加工液を介して通
電する手段と、 上記電極と被加工物との間に主加工方向に沿つ
た主加工送りを行なう手段と、 上記主加工送りに対して略垂直な平面に沿つて
上記加工間隙を放電可能状態に制御し電極と被加
工物の一方を他方に対し略公転運動させる仕上加
工送りを行なう手段と、 有する放電加工装置において、 上記電極−被加工物間の検出電圧から開離巾を
検出し上記仕切加工における上記電極の被加工物
に対する加工状態が加工可能状態にあるか加工不
可能状態にあるかあるいは加工悪化状態にあるか
を検出する判別装置と、 上記加工間隙を減少する上記電極の公転半径の
拡大または縮小の速さが少なくとも2種設定され
上記判別装置が加工可能状態を検出すると小さい
方の設定値を選択し加工不可能状態を検出すると
大きい方の設定値を選択して出力する拡大・縮小
手段と、 この拡大・縮小手段の出力を受け、その出力さ
れた拡大または縮小の速さに従つて電極の公転半
径を次第に拡大または縮小させる指令を出す公転
経路決定手段と、 所定の時間以上上記判別装置が加工悪化状態を
検出しつづけている場合を検出して上記公転経路
決定手段に対し、上記電極の公転半径を停止して
上記主加工送りと略垂直な面に沿つて加工間隙を
増大する方向に公転半径を急速に縮小または拡大
させる指令を与える時限検出手段とを備え、 さらにこの時限検出手段はヒステリシス特性を
有していることを特徴とするものである。
次に、本発明の好適な実施例を、図面に基づき
説明する。なお、前述した従来装置と対応する箇
所には同一符号を付しその説明は省略する。
第6図には、本発明の放電加工装置の実施例が
示されている。
ここにおいて、電極運動制御装置24からの信
号により、サーボモータ26,28を駆動するこ
とにより、X−Yクロステーブル30,32を動
作させ、電極10と被加工物12との間に相対的
に公転円運動を与えることは、第1図に示す従来
装置と同様である。34は差動トランスである。
この差動トランス34は、そのコイル部分が機械
の固定側に固定され、その可動鉄心が電極10と
同様な動きをするよう構成され、電極10の高
さ、すなわちZ軸方向の位置が検出される。ま
た、36は、例えば特公昭53−32112号公報の第
1図12とよく似た比較選択回路である。この回
路36は、極間電圧Vdと基準電圧Vsの差電圧Vd
−Vsと差動トランス34の出力とのうち低い方
を優先的に選択し、上記差電圧Vd−Vsがプラス
のときはその電圧をダイオード36aを介して増
巾器37に印加し、上記差電圧Vd−Vsがマイナ
スのときにはその電圧を抵抗36bを介して増巾
器37に印加する。ここにおいて、上記差電圧
Vd−Vsがマイナスとなるのは短絡等により電圧
Vdが低下した場合に限られるので、基準電圧Vs
を適当に設定して上記差電圧Vd−Vsのマイナス
分を低く抑える。このようにして、通常の加工状
態においては電極10は所定の速度に制御されつ
つ下降し、短絡等が生じた場合には極めてゆつく
りとした速度で電極10は上昇する。
ここで、比較選択回路36の動作は、上記特公
昭53−32112号公報中に詳述してある如く、機械
の固定側に固定された差動トランス34のコイル
部の位置をあらかじめ設定しておけば、電極10
がその設定位置より上にある場合には加工間隙で
の電圧Vdと基準電圧Vsとの差電圧Vd−Vsに従い
電極10の位置は制御され、また電極10が上記
設定位置まで下降すると差動トランス34の出力
が優先的に選択されることとなり、サーボバルブ
20と油圧シリンダ22からなるサーボ機構によ
つてその位置以下には電極10が降下しないよう
に制御される。
第7図は、X−Yクロステーブル30,32の
制御装置24の説明図である。ここにおいて、4
0は2相発振器であり、90゜位相の異なる正弦波
ex、eyを出力している。42は極間電圧検出信号
Va′に基づいて上記ex、eyの出力を制御し、所望
の偏芯半径に相当する電圧Ex、Eyを取り出すた
めの制御回路である。該Ex、Eyの電圧は加算点
44,46にそれぞれ印加され、この加算点出力
はモータ駆動増巾器47,48で増巾され、X、
Y軸モータ26,28を動かす。X−Yクロステ
ーブル30,32には直線ポテンジヨメータRX
RYがはられており、電極10のX−Y平面にお
ける位置検出に用いられている。上記直線ポテン
ジヨメータRX、RYの出力電圧は、前述の加算点
44,46にフイードバツクされるので、加算点
44,46の出力電圧が0になるまでモータ2
6,28が動き、テーブル位置は前記制御回路4
2の出力EX、EYに等しくなるように制御され
る。
第8図は、前記2相発振器40の詳細説明図で
ある。この2相発振器40は、オペアンプQ1
抵抗R、コンデンサCで構成される積分回路と、
オペアンプQ2、抵抗R、コンデンサC、電圧制
限用ツエナダイオードZD1,ZD2で構成される
制限反転積分器とを、次の微分方程式を与えるフ
イードバツクループの中でカスケード接続して形
成されている。
RCd/dteX=eY ……(1) RCd/dteY=−eX ……(2) そして、該回路において時定数R1C1は故意に
RCより大きく設定され、回路を若干不安定にし
ている。また、電圧制限用ツエナダイオードZD
1,ZD2はeX、eYの波形が歪むことを防止して
振巾を安定化する。そして、このようにして得ら
れる2つの出力eX、eYは90゜位相が異なり、次式
で表わされる。
eX=Esint/RC ……(3) eY=Ecost/RC ……(4) ここにおいて、Eは電圧制限用ツエナダイオー
ドZD1,ZD2の電圧である。また、該回路には
周波数の設定のため、抵抗Rの両端に外付の端子
が設けられ、この外付端子に外部抵抗50,52
が接続されている。そして、この外部抵抗50,
52の抵抗値を設整することにより、外部から周
波数制御を行うことができる。
第9図は、制御回路42の詳細説明図である。
一般に、電極10と被加工物12との間で順調に
放電加工が行なわれている間は、極間電圧検出信
号Vd′は一定の範囲内にある。そして、放電間隙
の開離巾が増大するにつれ上記信号Vd′は大きく
なり、放電間隙の開離巾が一定以上になると良好
な放電が不可能な状態となる。このときの検出信
号を加工可能電圧V1と規定する。また、放電加
工の途中で短絡が生ずると、上記検出信号Vd′は
低下し一定値以下となる。このときの検出信号を
短絡検出電圧V2と規定する。すると、上記加工
可能電圧V1と短絡検出電圧V2とをあらかじめ設
定しておき、これと検出信号Vd′とを比較するこ
とにより、放電加工が適正になされているか否か
を判別することができる。まず、検出信号Vd′は
コンパレータ60において加工可能電圧V1と比
較され、電圧V1よりも検出信号Vd′が大きければ
電極10と被加工物12との間隙長は放電がなさ
れない程度まで広がつている加工不可状態と判別
される。そしてコンパレータ60は論理レベル
“0”を出力し、ANDゲート62のゲートは閉
じられ、反転器64を介して接続されたANDゲ
ート66は開かれる。これらANDゲート62,
66には、発振器68による一定時間毎のクロツ
クパルスCPあるいは前記2相発振器40の出力
の発振周期に同期したクロツクパルスCPがAND
ゲート69を介して印加されており、このため加
工不可能状態の時は第1のカウンタ70の加算入
力端子にこのクロツクパルスCPがORゲート72
を介して入力される。また、検出信号Vd′が加工
可能電圧V1より低い時、間隙長は充分に放電し
得る距離であり、加工可能状態と判断される。こ
のとき、コンパレータ60は論理レベル“1”を
出力し、ANDゲート62は開き、第2のカウン
タ74の加算入力端子にクロツクパルスCPが入
力される。これらカウンタ70,74はカスケー
ドに接続されており、カウンタ74でカウントさ
れた出力がカウンタ70で更にカウントされる。
また、検出信号Vd′はコンパレータ76におい
て短絡検出電圧V2と比較される。そして、検出
信号Vd′が短絡検出電圧V2により低下すると、短
絡現象等の加工悪化状態が生じたと判別され、コ
ンパレータ76は論理レベル“0”を出力し、
ANDゲート62,66を閉じるとともに、反転
器76aを介してANDゲート76bを開く、こ
のANDゲート76bには前述したと同様なクロ
ツクパルスCPがANDゲート69を介し印加され
ており、このため加工悪化状態にあるときには、
このクロツクパルスがこのANDゲートを介して
第2のカウンタ70の減算入力端子に入力され
る。このようにして、電極10が被加工物12に
対し加工可能状態にあるか否かを判別するととも
に加工状態が悪化しているか否かをも判別する判
別装置が構成される。なお、上記回路構成でも明
らかな如く、加工可能状態にあるときにはAND
ゲート62のみが開かれ、第1および第2のカウ
ンタ70,74の出力はクロツクパルスCP1つに
対して、1単位づつカウントアツプされていく。
また加工不可能状態にあるときにはANDゲート
66のみが開かれ、70,74の出力はクロツク
パルスCP1つに対して4単位づつカウントアツプ
されていく。また、加工悪化状態にあるときに
は、ANDゲート76bのみが開かれカウンタ7
0,74の出力は、クロツクパルスCP1つに対応
して4単位ずつカウントダウンされていく。
即ち、発振器68によるクロツクパルスCPに
応じて所定単位づつカウントアツプ又はダウンさ
れ、電極10の公転半径の拡大または縮小の速さ
が決まることになり、2相発振器40の出力の発
振周期に同期したクロツクパルスCPの場合は、
電極10の公転半径の拡大値または縮小値が決ま
ることになる。
また、上記カウンタ70,74の出力は、乗算
型DAコンバータ78X,78Yに入力され、前
記2相発振器40の出力eX、eYの値とカウンタ7
0,74の計数値との乗算が行なわれ、その乗算
値のアナログ量がEX、EYとして出力される。こ
のような乗算型DAコンバータとしては、米国ア
ナログデバイス社のAD7520などが公知である。
以上の構成によつて、乗算型ADコンバータ78
X,78Yの出力EX、EYのピーク値は、加工可
能状態においてクロツクパルスCPの入力に応じ
1単位ずつわずかに増加し、また加工間隙が広く
加工不可能状態においてはクロツクパルスCPの
入力に応じ4単位ずつ増加する。また、短絡等の
加工悪化状態が検出された場合には、上記出力
EX、EYのピーク値は、クロツクパルスCPの入力
に応じ4単位ずつ減少する。
また、検出信号Vd′の低い状態が、抵抗80お
よびコンデンサ82で構成される一次遅れ時定数
より長く続く場合には、コンパレータ76は論理
レベル“0”を出力し続けるため、コンデンサ8
2の電荷は抵抗80を介して放電され、コンデン
サ82のチヤージ電圧は基準電圧V3より低下す
る。これにより、コンパレータ84は論理レベル
“0”を出力し、ANDゲート69のゲートを閉
じて、発振器68のクロツクパルスCPをカウン
タ70,74に送らなくすると同時に、アナログ
スイツチ86をオフ状態にする。DAコンバータ
78X,78Yの入力端は抵抗88,90を介し
て0ボルトに接続されているため、上記アナログ
スイツチ86のオフとともにDAコンバータ78
X,78Yの出力EX,EYは0となり、電極10
の公転円運動は停止され、加工間隙を増大する方
向に公転半径は急速に0に収束する。これらによ
り時限検出手段が構成される。また、コンパレー
タ84にはヒステリシス特性を有するものを用い
ているため、極間電圧Vdが上昇してもすぐに半
径がもとに戻ることはなく、公転半径が増減する
ハンチング現象の発生はない。このようにして、
電極10の公転円運動の制御を行なう運動経路決
定装置が構成される。
本発明の実施例は以上の構成からなり、以下に
その作用を、電極10を用いて被加工物12に穴
を加工する場合を例に取り説明する。
まず、電極10が所定の加工位置において、被
加工物12に向け垂直に下降するよう、油圧サー
ボバルブ20および油圧シリンダ22からなるサ
ーボ機構が駆動され主加工送りが開始される。こ
こにおいて、サーボ機構は、電極10と被加工物
12との間の加工電圧Vdが常に良好な放電加工
を行ないうる範囲内にあるよう次のように制御さ
れる。まず、加工電圧Vdが低下して短絡等の危
険があるときには、当然に比較選択回路36に入
力される電圧Vdも低下し、この回路36および
増巾器18を介して油圧サーボバルブ20に入力
される電圧Vd−Vsも低下する。これにより、電
極10の下降速度は減少し、電極10と被加工物
12との加工間隙は広くなり、良好な放電加工が
行なわれる程度にまで制御される。そして、短絡
等の危険が解消されると、電圧Vdも上昇し適正
に放電加工を行ない得る値に復帰するため、電極
10の下降速度は増加する。また、何らかの原因
で加工間隙が広くなりすぎ放電不能となつた場合
には、加工電圧Vdが上昇し、油圧サーボバルブ
20に入力される電圧Vd−Vsは増加する。これ
により、電極10の下降速度は早められ、上記加
工間隙は良好な放電加工を開始する程度にまでせ
められるよう制御される。そして、良好な放電加
工が開始されると、加工電圧Vdは低下し、電極
10の下降速度は減少する。このようにして、電
極10と被加工物12との加工間隙は常に最適の
状態に維持されつつ放電加工は進行する。そし
て、電極10が一定の深さに達すると、差動トラ
ンス34がこれを検出する。すると、差動トラン
ス34の出力は、前記Vd−Vsの値を下まわり、
比較選択回路36はこの差動トランス34の出力
を選択する。これにより、増巾器18を介してサ
ーボバルブ20に与えられる入力は0となり、電
極10の下降は停止される。以上により主加工工
程は終了する。
そして、この主加工工程の終了と同時に、パス
ス電流供給装置14の1パルス当りのエネルギを
小さく制御し、電極運動制御装置24によりX−
Yクロステーブル30,32に連続した公転円運
動を与える仕上加工送りが開始される。ここにお
いて、X−Yクロステーブル30,32に与えら
れる公転円運動は前記主加工送りに対し略垂直な
平面に沿つて行なわれ、その半径は、第4図に示
す如く0から徐々に△Rづつ増加していくよう制
御される。そして、この増加量△Rは、装置の加
工能力の範囲内でかつその加工能率が最大となる
よう制御される。
まず、2相発振器40から90゜位相が異なる正
弦波eX、eYが出力される。この出力eX、eYは制御
回路42の乗算型DAコンバータ78X,78Y
においてカウンタ70,74の出力と乗算され、
サーボモータ26,28の駆動電圧EX、EYとし
て出力される。そして、この出力EX、EYの電圧
ピーク値によりX−Yクロステーブル30,32
の公転円運動の半径、すなわち電極10の被加工
物12に対する公転円運動の半径が与えられる。
ここにおいて、上記公転円運動の半径は次のよ
うに漸次増加していく。まず、仕上加工の開始時
にあつては、カウンタ70,74の出力は0であ
るため、乗算型DAコンバータ78X,78Yの
出力EY、EYも0である。従つて、公転円運動は
半径が0の地点から開始される。そして、加工電
圧検出信号Vd′が、V1>Vd′>V2の範囲にあると
きには、放電加工が良好に行なわれている加工可
能状態にあるとコンパレータ60,76で判断さ
れる。そして、コンパレータ60,76はともに
論理レベル“1”を出力し、ANDゲート62は
開かれ、このANDゲート62を介してカウンタ
74,70はクロツクパルスCPのカウントを開
始する。すると、乗算型ADコンバレータ78
X,78Yは、カウンタ70,74に入力される
クロツクパルスCPに応じ、1単位ずつEX、EY
のピーク値を増加させ、公転円運動の半径も漸次
△R1ずつ増加する。
また、加工電圧検出信号Vd′が、Vd′>V1の範
囲にあるときには、加工間隙が広すぎ放電が良好
に行なわれていない加工不可能状態にあるとコン
パレータ60で判断される。そして、コンパレー
タ60は論理レベル“0”を出力し、ANDゲー
ト62を閉じ、ANDゲート66を開き、カウン
タ70に直接クロツクパルスCPのカウントを行
なわせる。すると、図面からも明らかな如く、カ
ウンタ70,74は、前記加工可能状態にあると
きに比し、1つのクロツクパルスCPを4倍の割
合でカンウトしていく。従つて、乗算型DAコン
バータ78X,78Yは、カウンタ70,74に
入力されるクロツクパルスCPに応じ4単位ずつ
EX、EYのピーク値を増加させ、電極10の公転
円運動の半径は、前記加工可能状態にあるときに
比し4倍の増加量△R2(△R2=4△R1)をもつて
漸次増加する。これにより、電極10と被加工物
12との加工間隙は放電加工が可能となる範囲ま
で急速に狭まる。そして、加工可能状態に入る
と、加工電圧検出信号Vd′はV1>Vdとなり、前
述した加工可能状態の動作に切替わる。
また、例えば加工間隙が狭すぎる等の理由によ
り電極10と被加工物12との間に短絡が生じる
と、検出信号Vd′はV2>Vd′となりコンパレータ
76で検出され、コンパレータ76は論理レベル
“0”を出力する。すると、ANDゲート62,
66は閉じられANDゲート76bが開かれる。
これにより、カウンタ70,74の出力はクロツ
クパルスCPの入力に応じ4単位ずつ、EX、EY
ピーク値を減少させ、電極10の公転円運動の半
径は漸次△R2ずつ減少される。このようにして、
加工間隙が充分に開離し短絡が自然に除去される
と、加工電圧検出信号Vd′はVd′>V2に復帰し、
前述した加工可能状態あるいは加工不可能状態の
動作に切替わる。また、加工間隙が充分に開離し
たにもかかわらず上記短絡が持続すると、抵抗8
0を介してコンデンサ82の電荷の放電がすす
み、コンデンサ82のチヤージ電圧が設定電圧
V3より低下する。すると、コンパレータ84は
論理レベル“0”を出力してANDゲート69を
閉じ、クロツクパルスCPのカウンタ70,74
への入力を停止し、更にアナログスイツチ86を
オフさせ2相発振器40の出力eX、eYのDAコン
バータ78X,78Yへの入力を停止させる。こ
こにおいて、DAコンバータ78X,78Yの入
力端子はそれぞれ抵抗88,90を介してアース
されているため、その入力は0ボルトとなり、そ
の出力EX、EYは瞬時に0となる。
従つて、電極10の公転円運動は即座に停止さ
れ、公転半径はその中心に向い急速に縮小してい
き、加工間隙にたまつた加工粉やスラツジは排出
されかつ加工間隙は非常に大きくなり、短絡は解
消される。なお、コンパレータ84にはヒステリ
シス特性を有するものが用いられているため、加
工間隙が急速に開き極間電圧Vd、すなわちVd′が
上昇してもすぐに公転半径がもとにもどることは
なく、公転半径が増減するハンチング現象の発生
を防止している。ここにおいて、従来の加工装置
は、短絡等が発生し検出信号Vd′が低下すると電
極10は主加工送り方向に沿い上昇する構造であ
つたが、本発明の装置にあつては、短絡等が発生
しても上記主加工送りに対して略垂直な平面に沿
つて加工間隙が増大する方向へ電極10を移動す
るのみで、主加工送り方向には電極10の底面に
おける間隙を広げる目的で極めて遅い速度でわず
かに上昇するにすぎない。これは、短絡等により
極間電圧Vdと基準電圧Vsとの差電圧Vd−Vsがわ
ずかにマイナスとなり、このわずかのマイナス分
が回路36の抵抗36bを介して主加工送りを行
なうサーボ機構に印加されるにすぎないためであ
る。このようにして、電極10と被加工物12と
の間の短絡が除去され、加工間隙の加工粉および
スラツジが除去されると、検出信号Vd′はVd′>
V2に復帰し、前述した加工不可能状態あるいは
加工可能状態に切替わり、加工穴の略最深位置か
ら再び公転円運動を再開する。従つて、電極10
の側面全体で仕上加工が再開されることとなり、
電極10が極部的に消耗することはない。
以上の如く、電極10と被加工物12との加工
間隙は常に適正な値に制御されつつ、仕上加工は
行なわれる。
なお、上記実施例では、工具電極の公転運動の
半径が漸次拡大する加工について説明したが、こ
れに限らず、工具電極が被加工物の外周を加工す
るような場合にも用いることができる。この場合
には、工具電極の公転運動の半径が漸次縮小する
こととなるが、使用するカウンタを加算から減算
型にすれば足りる。
また、実施例においては、被加工物を固定し、
工具電極を公転運動させたものを示したが、逆に
工具電極を固定し被加工物を公転運動させても同
様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、主加工
送りに対し略垂直な平面に沿つて電極10と被加
工物12の一方を他方に対し公転運動させ仕上加
工を行なう放電加工装置において、上記電極−被
加工物間の検出電圧から開離巾を検出し上記仕上
加工における上記電極の被加工物に対する加工状
態が加工可能状態にあるか加工不可能状態にある
かあるいは加工悪化状態にあるかを検出する判別
装置と、 上記加工間隙を減少する上記電極の公転半径の
拡大または縮小の速さが少なくとも2種設定され
上記判別装置が加工可能状態を検出すると小さい
方の設定値を選択し加工不可能状態を検出すると
大きい方の設定値を選択して出力する拡大・縮小
手段と、 この拡大・縮小手段の出力を受け、その出力さ
れた拡大または縮小の速さに従つて電極の公転半
径を次第に拡大または縮小させる指令を出す公転
経路決定手段と、 所定の時間以上上記判別装置が加工悪化状態を
検出しつづけている場合を検出して上記公転経路
決定手段に対し、上記電極の公転運動を停止して
上記主加工送りと略垂直な面に沿つて加工間隙を
増大する方向に公転半径を急速に縮小または拡大
させる指令を与える時限検出手段とを備え、 さらにこの時限検出手段はヒステリシス特性を
有するので、電極の極部消耗が防止され、被加工
電が電極の消耗形状の転写を受けることがなく精
度よく加工され、しかも電極の急速な移動に伴な
い引きおこされるポンプ作用により加工間隙の加
工粉およびフラツジを効果的に排出でき、しかも
時限検出手段が加工悪化状態を所定時間以上検出
している場合を検出して公転経路決定手段に対し
て公転半径を急速に拡大又は縮小させる指令を与
えるとともに、ヒステリシス特性を有しているの
で、加工間隙が充分に開離する時間以上短絡が持
続すると上記のように公転運動を停止して公転半
径を急速に拡大又は縮小させる動作を行い、また
加工間隙が急速に開離しても公転半径を急速に戻
すことがないので、公転半径が増減するハンチン
グ現象の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の放電加工装置の説明図、第2図
はその電極構造の一例を示す説明図、第3図は第
2図に示す電極を用いた場合の不具合を示す加工
説明図、第4図は電極に自動的に半径が拡大する
公転円運動を与えた場合の軌跡を示ず説明図、第
5図A,B,Cは短絡が発生した場合の電極の移
動を示す説明図、第6図は本発明の放電加工装置
の一実施例を示す説明図、第7図はそのX−Yク
ロステーブルの制御装置の説明図、第8図はその
2相発振器の回路図、第9図はその制御回路の回
路図である。 各図中同一部材には同一符号を付し、10は工
具電極、12は被加工物、40は2相発振器、6
0,76,84はコンパレータ、62,66,6
9,76bはANDゲート、64,76aは反転
器、68は発振器、70,74はカウンタ、78
X,78Yは乗算型DAコンバータ、80は抵
抗、82はコンデンサ、86はアナログスイツチ
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電極と被加工物との間の加工間隙に加工液を
    介して通電する手段と、 上記電極と被加工物との間に主加工方向に沿つ
    た主加工送りを行なう手段と、 上記主加工送りに対して略垂直な平面に沿つて
    上記加工間隙を放電可能状態に制御し電極と被加
    工物の一方を他方に対し略公転運動させる仕上加
    工送りを行なう手段と、 有する放電加工装置において、 上記電極−被加工物間の検出電圧から開離巾を
    検出し上記仕上加工における上記電極の被加工物
    に対する加工状態が加工可能状態にあるか加工不
    可能状態にあるかあるいは加工悪化状態にあるか
    を検出する判別装置と、 上記加工間隙を減少する上記電極の公転半径の
    拡大または縮小の速さが少なくとも2種設定され
    上記判別装置が加工可能状態を検出すると小さい
    方の設定値を選択し加工不可能状態を検出すると
    大きい方の設定値を選択して出力する拡大・縮小
    手段と、 この拡大・縮小手段の出力を受け、その出力さ
    れた拡大または縮小の速さに従つて電極の公転半
    径を次第に拡大または縮小させる指令を出す公転
    経路決定手段と、 所定の時間以上上記判別装置が加工悪化状態を
    検出しつづけている場合を検出して上記公転経路
    決定手段に対し、上記電極の公転運動を停止して
    上記主加工送りと略垂直な面に沿つて加工間隙を
    増大する方向に公転半径を急速に縮小または拡大
    させる指令を与える時限検出手段とを備え、 さらにこの時限検出手段はヒステリシス特性を
    有していることを特徴とする放電加工装置。
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CH5861/81A CH659018A5 (de) 1980-09-10 1981-09-10 Verfahren und bearbeitungseinrichtung zum elektroerosiven bearbeiten eines werkstueckes.
US06/300,864 US4491712A (en) 1980-09-10 1981-09-10 Fabricating machine
DE19813135918 DE3135918A1 (de) 1980-09-10 1981-09-10 "fabrikationsmaschine"
US06/672,005 US4628173A (en) 1980-09-10 1984-11-16 Fabricating machine

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