JPH01254266A - 衝突式気流粉砕機及び粉砕方法 - Google Patents

衝突式気流粉砕機及び粉砕方法

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JPH01254266A
JPH01254266A JP63276165A JP27616588A JPH01254266A JP H01254266 A JPH01254266 A JP H01254266A JP 63276165 A JP63276165 A JP 63276165A JP 27616588 A JP27616588 A JP 27616588A JP H01254266 A JPH01254266 A JP H01254266A
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collision
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crushing chamber
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真弓 大城
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三ツ村 聡
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ジェット気流(高圧気体)を用いた衝突式気
流粉砕機及び粉砕方法に関する。
特に、電子写真法による画像形成方法に用いられるトナ
ーまたはトナー用着色樹脂粉体を効率良く生成するため
の衝突式気流粉砕機及び粉砕方法に関する。
[従来の技術] 電子写真法による画像形成方法に用いられるトナーまた
はトナー用着色樹脂粉体は、通常結着樹脂及び着色剤ま
たは磁性粉を少なくとも含有している。トナーは、潜像
担持体に形成された静電荷像を現像し、形成されたトナ
ー像は普通紙またはプラスチックフィルムの如き転写材
へ転写され、加熱定着手段、圧力ローラ定着手段または
加熱加圧ローラ定着手段の如き定着装置によって転写材
上のトナー像は転写材に定着される。したがって、トナ
ーに使用される結着樹脂は、熱及び/または圧力が付加
されると塑性変形する特性を有する。
現在、トナーまたはトナー用着色樹脂粉体は、結着樹脂
及び着色剤または磁性粉(必要により、さらに第三成分
を含有)を少なくとも含有する混合物を溶融混練し、溶
融混練物を冷却し、冷却物を粉砕し、粉砕物を分級して
調製される。冷却物の粉砕は、通常、機械的衝撃式粉砕
機により粗粉砕(または中粉砕)され、次いで粉砕粗粉
をジェット気流を用いた衝突式気流粉砕機で微粉砕して
いる。
ジェット気流を用いた衝突式気流粉砕機は、ジェット気
流で粉体原料を搬送し、粉体原料を衝突部材に衝突させ
、その衝撃力により粉砕するものである。
従来、かかる粉砕機における衝突部材の衝突面14は、
第5図、第6図及び第8図に示すように、粉体原料を乗
せたジェット気流方向(加速管の軸方向)に対し垂直あ
るいは傾斜(例えば45”) している平面状のものが
用いられてきた(特開昭57−50554号公報及び特
開昭58−143853号公報参照)。
第5図の粉砕機において粗い粒径を有する粉体原料は、
投入口lより加速管3に供給され、ジェットノズル2か
ら吹き出されるジェット気流によって、粉体原料は衝突
部材4の衝突面14にたたきつけられ、その衝撃力で粉
砕され、排出口5より粉砕室外に排出される。しかしな
がら、衝突面14が加速管3の軸方向と垂直な場合、ジ
ェットノズル2から吹き出される原料粉体と衝突面14
で反射される粉体とが衝突面14の近傍で共存する割合
が高く、そのため、衝突面!4近傍の粉体濃度が高くな
るために、粉砕効率が良くない、さらに、衝突面14に
おける一次衝突が主体であり、粉砕室壁6との二次衝突
を有効に利用しているとはいえない。さらに、衝突面の
角度が加速管3に対し垂直の粉砕機では、熱可塑性樹脂
を粉砕するときに、衝突時の局部発熱により融着及び凝
集物が発生しやすく、装置の安定した運転が困難になり
粉砕能力低下の原因となる。そのために、粉体濃度を高
くして使用することが困難であった。
第6図の粉砕機において、衝突面14が加速管3の軸方
向に対して傾斜しているために、衝突面14近傍の粉体
濃度は第5図の粉砕機と比較して低くなるが粉砕圧が分
散されて低下する。さらに、粉砕室壁6との二次衝突を
有効に利用しているとはいえない。
第6図及び第7図に示す如く、衝突面14の角度が加速
管に対し45°傾斜のものでは、熱可塑性樹脂を粉砕す
るときに上記のような問題点は少ない。しかしながら、
衝突するさいに粉砕に使われるlf’jff力が小さく
、さらに粉砕室壁6との二次衝突による粉砕が少ないの
で粉砕能力は、第4図の粉砕機と比較して172〜1/
1.5に粉砕能力が落ちる。
第8図の粉砕機において、衝突面14が加速管の軸方向
に対して下方に傾斜しているので、衝突面14近傍の粉
体濃度は第5図の粉砕機と比較して低くなる。さらに、
粉砕室壁6との二次衝突を有効に利用してはいるが、第
9図に示す如く、粉砕室壁6との二次衝突が下方壁面し
か実質的に利用されていない、そのため、さらに粉砕効
率の良好な粉砕機及び粉砕方法が待望されている。
[発明の目的] 本発明の目的は、上記問題点が解消された衝突式気流粉
砕機及び粉砕方法を提供することにある。
本発明の目的は、熱可塑性樹脂を主体とする粉体を効率
良く粉砕する衝突式気流粉砕機及び粉砕方法を提供する
ことにある。
本発明の目的は、粉砕室内における粉体原料及び粉砕さ
れた粉体の融着が発生しにくい衝突式気流粉砕機及び粉
砕方法を提供することにある。
本発明の目的は、粉体原料の処理量を増加した場合でも
、粉体原料及び粉砕された粉体の融着が抑制され、凝集
物及び粗粒子の生成が少ない衝突式気流粉砕機を提供す
ることにある。
本発明の目的は、ポリエステル樹脂またはスチレン系樹
脂(例えば、スチレン−アクリル酸エスチル共重合体ま
たはスチレン−メタクリル酸エステル共重合体)の如き
熱可塑性樹脂を主体とする粉体原料を効率良く粉砕し得
る衝突式気流粉砕機を提供することにある。
本発明の目的は、加熱加圧ローラ定着手段を有する複写
機及びプリンタに使用されるトナーまたはトナー用着色
樹脂粒子を効率良く生成し得る衝突式気流粉砕機を提供
することにある。
本発明の目的は、平均粒径30〜11000ILを有す
る樹脂粒子を平均粒径5〜15μ■に効率良く微粉砕し
得る衝突式気流粉砕機を提供することにある。
[発明の概要] 本発明は、高圧気体により粉体を搬送加速するための加
速管と、粉砕室と、該加速管より噴出する粉体を衝突力
により粉砕するための衝突部材とを具備し、該衝突部材
は加速管出口に対向して粉砕室内に設けられており、粉
体が該衝突部材の衝突面で粉砕され、衝突後に実質上全
周方向に分散され且つ分散された該粉体が粉砕室壁と二
次衝突するように、前記衝突部材の衝突面の先端部分が
頂角110乃至175°を有する円錐形状を有すること
を特徴とする衝突式気流粉砕機に関する。
本発明は、加速管内で高圧気体により粉体を搬送し、粉
体を加速し、粉砕室内に加速管出口から粉体を吐出し、
衝突面の先端部分が頂角110乃至175°を有する円
錐形状を有する衝突部材に粉体を衝突させて粉砕し、衝
突後の粉体をさらに粉砕室壁に二次衝突させて粉砕する
ことを特徴とする粉体の粉砕方法に関する。
[発明の詳細な説明] 本発明の衝突式気流粉砕機は、熱可塑性樹脂の粉体また
は熱可塑性樹脂を主成分とする粉体を効率良く、高速気
流を利用して数ILffiのオーダまで粉砕することが
できる。
本発明を添付図面に基づいて説明する。第1図は、本発
明の気流式粉砕機の概略的断面図及び該粉砕機を使用し
た粉砕工程及び分級機による分級工程を組み合せた粉砕
方法のフローチャートを示した図である。粉砕されるべ
き粉体原料7は、加速管3の上方の粉砕機壁11に設け
られた粉体原料投入口lより、加速管3に供給される。
加速管3には圧縮空気の如き圧縮気体が圧縮気体供給ノ
ズル2から導入されており、加速管3に供給された粉体
原料7は、瞬時に加速されて、高速度を有するようにな
る。高速度で加速管出口13から粉砕室8に吐出された
粉体原料7は、衝突部材4の衝突面14に衝突して粉砕
される。第1図の粉砕機において、衝突面14が頂角1
20°を有する円錐形状を有しているので、粉砕された
粉体は実質的に全周方向に分散され、粉砕室壁6と二次
衝突をおこし、さらに粉砕される。第2図は、第1図に
示す衝突式気流粉砕機のA−B面における断面を概略的
に示した図であり、衝突面14で衝突した後の粉体の分
散状態を模式的に示している。第2図からは、本発明の
気流式粉砕機では、粉砕室壁6における粉体の二次衝突
が有効に利用されていることが知見される。さらに、本
発明の粉砕機においては、第14図に示す如く衝突面1
4で粉体が良好に衝突部材の軸方向に拡散されるので、
粉砕室壁6が広く二次衝突に利用される。そのため、衝
突面14の近傍における粉体の濃度が濃くならないので
、粉体の処理能率を向上させることができ、衝突面14
における粉体の融着を良好に抑制することが可能である
粉砕室8に導入された粉体は、衝突面14における1次
の衝突による粉砕がおこなわれ、次いで粉砕室!!!6
における二次の衝突による粉砕がさらにおこなわれ、場
合により、粉砕された粉体は排出口5に搬送されるまで
に粉砕室壁6との三次(および四次)の衝突によりさら
に粉砕される。排出口5から排出された粉体は固定壁式
気流分級機の如き分級機24で細粉と粗粉とに分級され
る。分級された細粉はそのままで製品として使用される
か、または、必要により、さらに分級されて製品として
使用される0分級された粗粉は、新たに投入される粉体
原料とともに粉体原料投入口lに投入される。
粉砕された粉体が電子写真用現像剤のトナーまたはトナ
ー用着色樹脂粒子として使用される場合について、さら
に説明する。
トナーは、平均粒径5〜2昨履を有する粉体で構成され
る。トナーは、トナー用着色樹脂粒子そのものから形成
される場合もあるし、トナー用着色樹脂粒子とシリカの
如き添加剤とから形成される場合もある。トナー用着色
樹脂粒子は、結着樹脂と着色剤または磁性粉とから構成
され、必要により、荷電制御剤及び/またはオフセット
防止剤の如き添加剤がさらに含有されている。結着樹脂
としては、ガラス転移点(Tg)が50〜120℃のス
チレン系樹脂、エポキシ樹脂またはポリエステル系樹脂
が使用される0着色剤としては、カーボンブラック、ニ
グロシン系染料またはフタロシアニン系顔料の如き各種
染料または顔料が使用される。
磁性粉としては、鉄、マグネタイト、フェライトの如き
磁界によって磁化される金属または金属酸化物の粉体が
使用される。
結着樹脂及び着色剤(または磁性粉)の混合物は、溶融
混練され、溶融混線物は冷却され、冷却物は粗粉砕また
は中粉砕され、平均粒径30〜1000Bの粉体原料が
調製される。粉体原料投入口lから投入された粉体原料
は、3〜10Kgf/cffi2の圧力を有する圧縮空
気が供給される加速管3内で瞬時に加速され、300〜
400m/秒の高速を有するようになる。300〜40
0+s/秒の高速を有する粉体原料は加速管出口13か
ら粉砕室8に吐出される。
衝突部材4は、摩耗されやすいので、酸化アルミナの如
きセラミックまたはステンレス鋼の基体の表面にセラミ
ックを溶射してセラミックコートしたものが使用される
。同様に、粉砕室壁は1表面が少なくともセラミックで
形成されていることが好ましい。
衝突部材4は1円柱または多角柱の形状を有し、円柱の
場合は、通常40〜500mmの直径(b)を有するも
のが使用される。衝突部材4の加速管出口13に対向す
る先端部は、円錐形状を有する。衝突部材4の先端部は
、頂角110乃至175@(好ましくは、120°乃至
170°)を有している0円錐の頂角1!0°未満では
、粉砕時の衝撃力が小さく、粉砕効率が低下し、一方1
円錐の頂角が175°を越える場合は、衝突部材表面に
粉体原料が融着しやすく、そのため粉体の処理量を増す
ことが困難である。
加速管出口13の内径は、通常lO〜100mmを有し
、衝突部材4の直径(b)よりも小さい内径を有するこ
とが好ましい。衝突部材4の衝突面14の先端と加速管
3の中心軸とは、実質的に一致させる(ずれが10mm
以内)のが、粉砕の均一化という点で好ましい。
加速管出口13と衝突部材4の先端部との距離(a)は
、衝突部材4の直径(b)の0.5倍乃至2倍が好まし
い。0.5倍未満では、過粉砕が生じる傾向があり、2
倍を越える場合は、粉砕効率が低下する傾向がある。
衝突部材4と粉砕室壁6との最短圧fl (C)は、衝
突部材4の直径(b)の0.1倍乃至1倍であることが
好ましい。0.1倍未満では、過粉砕が生じやすく、さ
らに粉体の流動がスムーズにいかない傾向がある。一方
、1倍を越える場合は、粉砕効率が低下する傾向がある
。粉体が二次衝突する粉砕室壁6の形状は、第2図に示
す如きU字形を有していることが粉体の融着防止及び粉
砕の均一化の点で好ましい、粉砕室壁6の形状は、第1
5図に示す如き、長方形または正方形でも実施可能であ
るが、第2図に示すU字形の場合と比較して、粉体の融
着が生じやすい。
第12図は、本発明の別な態様を有する衝突式気流粉砕
機であり、粉砕された粉体の排出口が衝突部材4の軸方
向に設けられている。
第3図及び第4図は、円錐部分の頂角が160°または
170°を有する粉砕機を示した図である。
本発明の衝突式気流粉砕機を使用した場合第5図に示す
粉砕機の粉砕効率を1とすると約1.2乃至約3.3の
粉砕効率を達成することが可能である。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
実施例1 添付図面の第1図及び第2図に示す衝突式気流粉砕機を
使用して粉体の粉砕をおこなった。粉砕された粉体を細
粉と粗粉とを分級するための分級手段として固定壁式風
力分級機を使用した。
衝突式気流粉砕機は、直径(b)が80mmの酸化アル
ミニウム系セラミックで形成された円柱状の衝突部材4
を有し、衝突部材4の先端部は、頂角120°を有する
円錐形状を有していた。粉砕室8の内壁はセラミックコ
ートされていた。加速管出口13の内径は25mmであ
り、加速管3の中心軸と衝突部材4の先端とは一致して
いた。加速管出口13から衝突面14までの最近接圧!
 (a)は80mmであり、衝突部材4と粉砕室壁6と
の最近接距離(c)は20■であった。衝突式気流粉砕
機のA−B面における断面は、第2図に示すU字形を有
していた。
衝突部材4の左右及び下方の粉砕室壁6との距離は、2
0〜約40m腸であった・ 原′#47として下記のものを使用した。
上記処方の混合物よりなるトナー原料を約180℃で約
1.0時間溶融混練後、冷却して固化し、溶融混練物の
冷却物をハンマーミルで100〜1000 gの粒子に
粗粉砕したものを粉体原料とした。
投入口1から粉体原料が30Kg/時間の割合で供給さ
れると、ノズル2から吹き出される圧縮空気(6Kgf
/cm2 )によって、加速管3内で粉体原料は加速さ
れ、加速管出口13から粉砕室8内に吐出され、粉体原
料7は衝突面14にたたきつけられ、その衝撃力で粉砕
された。それと共に120度の傾斜が付いた円錐形状の
衝突面14により、衝突した粉体原料は全周方向に分散
し、対向する粉砕室壁6と、二次衝突し、そこで更に粉
砕された。
粉砕された粉体原料は排出口5からスムーズに分級機2
4に運ばれ、細粉は分級粉体として取り除かれ、粗粉は
再び投入口1より粉体原料と共に投入された。細粉とし
て重量平均粒径12gmの粉砕粉体が30Kg/時の割
合で収集された。
このように、衝突部材4の衝突面は頂角(θ)120度
の傾斜の付いた円錐形状をしているため、衝突した粉体
原料は全周方向に分散し、対向する粉砕壁と二次衝突し
た。そのため、衝突部材付近での融着、凝集物、粗粒子
が生じないために、粉体濃度が上昇せず、さらに二次衝
突するために、従来より粉砕能力が非常に高くなること
が確認された。
実施例2 実施例1と同様な粉体原料を第3図に示す頂角(θ)1
60度の傾斜の付いた円錐形状の衝突面を有する衝突部
材を用いて、実施例1と同様に粉砕したところ、粉砕時
の衝突面付近での粉塵濃度が上昇せずかつ二次衝突する
ために実施例1と同様、従来より粉砕能力が非常に高く
なることが確認された。粉体原料の投入量は、処理量に
応じて調製した。
実施例3 実施例1と同様な粉体原料を第4図に示す頂角(θ)1
70度の傾斜の付いた円m+9状の衝突面を有する衝突
部材を用いて実施例1と同様に粉砕したところ、粉砕時
の衝突面付近での粉塵濃度が上昇せず、かつ二次衝突す
るために従来より粉砕能力が非常に高くなることが確認
された。
比較例1 実施例1と同様な粉体原料を第5図に示す従来の衝突式
気流粉砕機で粉砕した。該粉砕機において、加速管3に
対し垂直である平面状衝突面14を有する衝突部材4を
用いて、実施例1と同様に粉砕した。衝突面14に衝突
した粉体原料は、吐出方向と対向する方向に反射される
ために、衝突面付近の粉体濃度は著しく高くなった。そ
のため、粉体原料の供給割合が10Kg/時間を超える
と、衝突部材上で、融着、凝集物、粗粒子が生じはじめ
、融着物が加速管出口13や分級機を詰まらせる場合が
あった。従って、粉砕処理量を1時間当り10Kgに低
下させることを余儀なくされ、これが粉砕能力の限界と
なった。
比較例2 実施例1と同様な粉体原料を、第6図及び第7図に示す
衝突式気流粉砕機で粉砕した。該粉砕機において45度
の衝突面を有する衝突部材を用いて、実施例1と同様に
粉砕したところ、衝突面に衝突した粉体原料は、比較例
1に比べ、加速管出口13から離れる方向へ反射される
ので融着及び凝集物は生じなかった。しかし、衝突する
際に、衝撃力が弱くなるため、粉砕効率が悪く、重量平
均粒径12pmの細粉は、1時間当り約10KgLか得
られなかった。
比較例3 実施例1と同様な粉体原料を、第1θ図及び第11図に
示す衝突式気流粉砕機で粉砕した。該粉砕機において、
頂角(θ)90度の傾斜の付いた円錐形状の衝突面を有
する衝突部材を用いて、実施例1と同様に粉砕したとこ
ろ、衝突面に衝突した粉体原料は、後方に分散されるの
で、融着及び凝集物は生じなかった。しかし、衝突する
際に衝撃力が弱くなるため、粉砕効率が悪く、重量平均
粒径124+sの細粉は、1時間当り約10KgLか得
られなかった。
比較例4 実施例1と同様な粉体原料を、第8図及び第9図に示す
衝突式気流粉砕機で粉砕した。該粉砕機において、45
度の衝突面を有する衝突部材を用いて実施例1と同様に
粉砕したところ、融着及び凝集物は生じなかった。しか
しながら、衝突する際に衝撃力が弱くなること及び粉砕
室壁との二次衝突の利用がいまだ不充分なために、重量
平均粒径12終瓢の細粉は、1時間当り約1.1Kg 
l、か得られなかった。
実施例1乃至3及び比較例1乃至4の結果を下記第1表
に示す。
(以下余白) 第  1  表 ■ 比較例1の粉砕機の処理能力を1とした。
実施例4 粉体原料として下記のものを使用した。
上記処方の混合物よりなるトナー原料を約180℃で約
1.0時間溶融混線後、冷却して固化し、固形物をハン
マーミルで100〜1000.iの粒子に粗粉砕したも
のを粉体原料とした。
投入口1から粉体原料を9.1 Kg/時の割合で供給
し、ノズル2から6 Kgf/c塵2の圧縮空気を導入
し、第1図及び第2図に示す衝突式気流粉砕機にて粉砕
し、粉砕された粉体を分級@24にて細粉と粗粉に分級
した。細粉として、重量平均粒径12μmの粉体が1時
間当り9.1Kgの割合で収集された。
実施例5 実施例4と同様な粉体原料を、頂角(0)180度の傾
斜の付いた円錐形状の衝突面を有する衝突部材を具備し
た第3図に示す衝突式気流粉砕機を用いて実施例4と同
様に粉砕したところ、重量平均粒径的121の細粉が1
時間当り9.8Kgの割合で収集された。粉体yX料の
投入量は、処理量に応じて、調整した。
実施例6 実施例4と同様な粉体原料を、頂角(θ)170度の傾
斜の付いた円錐形状の衝突面を有する衝突部材を具備し
た第4図に示す衝突式気流粉砕機を用いて、実施例4と
同様に粉砕したところ、重量平均粒径的121の細粉が
1時間当り8.4Kgの割合で収集された。
比較例5 実施例4と同様な粉体原料を、第5図に示す衝突式気流
粉砕機で粉砕したところ、重量平均粒径的12Bの細粉
が1時間当り7KgLか収集されなかった。
比較例6 実施例4と同様な粉体原料を、第6図及び第7図に示す
衝突式気流粉砕機で粉砕したところ、重量平均粒径的1
2pmの細粉が1時間当り4.2Kg L、か収集され
なかった。
比較例7 実施例4と同様な粉体原料を、第10図及び第11図に
示す衝突式気流粉砕機で粉砕したところ重量平均粒径約
12鋳■の細粉が1時間当り7.7Kgの割合でしか収
集されなかった。
実施例4乃至6及び比較例5乃至7の結果を下記第2表
に示す。
第  2  表 ■ 比較例5の粉砕機の処理能力を1とした。
実施例7 第12図及び第13図に示す衝突式気流粉砕機で粉体原
料を粉砕した。
加速管出口から衝突面までの距#(a)は50mmであ
り、衝突部材の直径(b)は80+amであり、衝突面
から粉砕室壁までの距gl (C)は20mmであり、
衝突面の頂角0は160度であった。
さらに、粉砕室壁の形状は円形であり、排出口5は、衝
突部材の軸方向に設けた。
粉体原料として下記のものを使用した。
上記処方の混合物よりなるトナー原料を約180℃で約
1.0時間溶融混lIl後、冷却して固化しハンマーミ
ルで100〜1000JLの粒子に粗粉砕したものを粉
体原料とした。
投入口lから粉体原料が供給されると、ノズル2から吹
きだされる圧縮空気によって、粉体原料は衝突部材4の
衝突面にたたきつけられ、その衝撃力で粉砕された。そ
れと共にこの衝突部材4の衝突面は、180度の傾斜が
ついた円錐形状をしていて、衝突した粉体w、料を全周
方向に分散し、対向する粉砕室壁6と、二次衝突し、そ
こで更に粉砕された。
粉砕された粉体原料は排出口5からスムーズに分級機に
運ばれ、細粉は製品として取り除かれ、粗粉は再び投入
口lより粉体原料と共に投入された。
融着・凝集物・粗粒が生じないために粉砕能力がおとろ
えず、粉砕時の粉体濃度の上昇が可能になり、二次衝突
時まで強い衝撃力が保てた。総合して、衝突面が加速管
に対して垂直のものと比較して、80〜100%の粉砕
効率の向上が図れた。
実施例8 第14図及び第15図に示す衝突式気流粉砕機で実施例
7と同様の粉体原料を粉砕した。
実施例8は実施例7と同様に、融着・凝集物・粗粒が生
じないために粉砕能力がおとろえず、粉砕時の粉体濃度
の上昇が可能になり、二次衝突時まで強い衝撃力が保て
た。総合して、衝突面が加速管に対して垂直のものと比
較して、20〜50%の粉砕効率の向上が図れた。。
[発明の効果] 以上説明したように、衝突部材先端の形状を特定の円錐
形状とすることにより、粉体原料粉砕時における融着、
凝集物、粗粒子等の発生を防げ、装置の安定した運転を
可能にする。その上、粉体原料の二次衝突時まで強い衝
撃力が保てる。そのために従来の粉砕能力を著しく向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、衝突部材の円錐形状の衝突面の頂角が120
°を有する本発明の衝突式気流粉砕機の断面及び粉砕・
分級工程を概略的に示した図であり、第2図は第1図に
示す粉砕機のA−B面における断面を概略的に示した図
である。 第3図及び第4図は、衝突部材の円錐形状の衝突面の頂
角が180°または170°を有する本発明の衝突式気
流粉砕機の断面及び粉砕・分級工程を概略的に示した図
である。 第5図は、衝突部材の衝突面が加速管の軸方向に対して
垂直である。比較例としての衝突式気流粉砕機の断面及
び粉砕・分級工程を概略的に示した図である。 第6図は、衝突部材の衝突面が加速管の軸方向に対して
、上方に45@傾斜している、比較例としての衝突式気
流粉砕機の断面及び粉砕・分級工程を概略的に示した図
であり、第7図は、第6図に示す衝突式気流粉砕機のA
−B面における断面を概略的に示した図である。 第8図は、衝突部材の衝突面が加速管の軸方向に対して
、下方に45°傾斜している、比較例としての衝突式気
流粉砕機の断面及び粉砕・分級工程を概略的に示した図
であり、第9図は、第8図に示す衝突式気流粉砕機のA
−B面における断面を概略的に示した図である。 第1θ図は、衝突部材の円錐形状の衝突面の頂角が90
°を有する、比較例としての衝突式気流粉砕機の断面及
び粉砕・分級工程を概略的に示した図であり、第11図
は、第10図に示す衝突式気流粉砕機のA−B面におけ
る断面を概略的に示した図である。 第12図乃至第15図は、本発明の別な態様の衝突式気
流粉砕機の断面及び粉砕・分級工程を概略的に示した図
である。 1・・・粉体原料投入口 2・・・圧縮気体供給ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高圧気体により粉体を搬送加速するための加速管
    と、粉砕室と、該加速管より噴出する粉体を衝突力によ
    り粉砕するための衝突部材とを具備し、該衝突部材は加
    速管出口に対向して粉砕室内に設けられており、粉体が
    該衝突部材の衝突面で粉砕され、衝突後に実質上全周方
    向に分散され且つ分散された該粉体が粉砕室壁と二次衝
    突するように、前記衝突部材の衝突面の先端部分が頂角
    110乃至175°を有する円錐形状を有することを特
    徴とする衝突式気流粉砕機。
  2. (2)加速管内で高圧気体により粉体を搬送し、粉体を
    加速し、粉砕室内に加速管出口から粉体を吐出し、衝突
    面の先端部分が頂角110乃至175°を有する円錐形
    状を有する衝突部材に粉体を衝突させて粉砕し、衝突後
    の粉体をさらに粉砕室壁に二次衝突させて粉砕すること
    を特徴とする粉体の粉砕方法。
JP63276165A 1987-11-18 1988-11-02 衝突式気流粉砕機及び粉砕方法 Granted JPH01254266A (ja)

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