JPH01251515A - 酸化物系高温超電導線材とその製造方法 - Google Patents

酸化物系高温超電導線材とその製造方法

Info

Publication number
JPH01251515A
JPH01251515A JP63241112A JP24111288A JPH01251515A JP H01251515 A JPH01251515 A JP H01251515A JP 63241112 A JP63241112 A JP 63241112A JP 24111288 A JP24111288 A JP 24111288A JP H01251515 A JPH01251515 A JP H01251515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
wire
oxide layer
thickness
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63241112A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2842537B2 (ja
Inventor
Akira Okayama
岡山 昭
Michiya Okada
道哉 岡田
Tadaoki Morimoto
森本 忠興
Toshimi Matsumoto
松本 俊美
Yoshimi Yanai
吉美 矢内
Hiroshi Sato
宏 佐藤
Toshiya Doi
俊哉 土井
Kazuhide Tanaka
和英 田中
Takahiko Kato
隆彦 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JPH01251515A publication Critical patent/JPH01251515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2842537B2 publication Critical patent/JP2842537B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/20Permanent superconducting devices
    • H10N60/203Permanent superconducting devices comprising high-Tc ceramic materials
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/01Manufacture or treatment
    • H10N60/0268Manufacture or treatment of devices comprising copper oxide
    • H10N60/0801Manufacture or treatment of filaments or composite wires
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49014Superconductor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は酸化物系超電導線材及びその製造方法に係り、
特に臨界電流密度の向上に好適な酸化物超電導線材とそ
の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の超電導物質の超電導転移温度が大幅に上まわる高
温超電導物質として、ランタン・バリウム・銅の酸化物
が1986年初頭にジエー・ジー・ベドノルッとケー・
ニー・ミュージー両博士により発見されて以来、198
7年春には90に級の転移温度を有する超電導物質とし
てイットリウム・バリウム・銅の酸化物(Y−Ba−C
u−0系と略称する)が米国ヒユーストン大学チュー博
士ら及び中国2日本でほぼ同時期に発見された。
これら高温超電導物質の相次ぐ発見は超電導革命とも称
され、目下、物質の組成、結晶構造、物性及び理論等の
基礎科学から、物質合成法、安定性あるいは弱電2強電
分野への応用開発、更には、より高い転移温度特性を示
す室温超電導物質の探索を自相した研究開発が精力的に
進められている。
その中で、高温超電導物質を線材形状に構成する技術は
一般に線材化技術と称され、超電導マグネット等の強電
分野への応用における要素技術として位置付けられてい
る。線材の断面構成は、従来の合金系あるいは化合物系
超電導線材で周知のように、超電導特性を有する相と金
属相とが複合された断面構成が採用されている。線材に
おける金属部の機能は、線材を長尺形状に塑性加工し、
かつ超電導相を熱処理加工等で形成させる製造過程での
担持体であること、線材のコイル体への巻線作業時及び
コイル製品状態における強度維持体であること、更には
線材を超電導状態として通電する場合の超電導−常電導
転移に対する安定化材としての機能であること、などで
ある。
酸化物系高温超電導物質の線材化に関しては、たとえば
日本経済新聞(昭62年3月4日付)。
同(4月3日付)あるいは新超電導体−開発の現状とそ
の応用(日経マグロウヒル社刊、1987年6月15日
発行)等で発表されているように、線材の構成要素であ
る金属相(以下、シース材と称す)の材質の可能性や線
材形状を実現するための塑性加工方法及び熱処理方法の
試みが報じられてはいるが、その中で達成されている線
材の臨界電流密度は毎平方センナメートル当り高々数百
アンペアのレベルである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記したように、酸化物系高温超電導物質の線材形状で
の臨界電流密度は工業的に要求される水準と比較すると
、現状では少なくとも2桁低いしベルにあり、臨界電流
密度を高めるための線材構成の詳細についても明らかで
ない。
本発明の目的は、臨界電流密度を毎平方センナメートル
当り少なくとも100OA以上に高めた酸化物系超電導
線材とその製造方法を提供することにある6 〔課題を解決するための手段〕 超電導特性を有する酸化物層が金属層によって覆われた
酸化物系超電導扁平線材において、線材の長手方向に垂
直な断面に現われる酸化物層の上。
下面が平行な部分を有する程度に扁平形状の薄帯であり
、酸化物層の厚さが圧延によって得られた線材の全厚さ
の0.35〜0.75の範囲内にあることが好ましく、
特に前記線材の全厚さが、0.2川以下の薄帯が好まし
く、前記金属層は焼結時に酸化物層の収縮変形に追従し
て変形可能な厚さを有するものである。そして、使用時
には弾性を有するものが好ましい。また、超電導特性を
有する酸化物層が金属層によって覆われた酸化物系超電
導扁平線材を製造する方法において、金属製パイプを超
電導特性を有する酸化物で充填し、線引し、次いで線材
を冷間圧延してその圧延前の横断面全体の厚さを1+、
圧延後の全厚さをtと表わしたとき(t、−t)/1t
x100≧90 となるように圧延し、次いで熱処理す
ることにより達成される。
〔作用〕
本発明に従えば、酸化物系超電導線材は超電導特性を有
する酸化物が金属層によってその周囲を覆われた構成を
とっており、その線材の長手方向に垂直な断面において
金属層と酸化物層とが平行な部分を有する扁平形状をな
している。前記金属層は酸化物層との平行な部分での片
面の厚さが酸化物層より小さく、即ち金属層の全厚さが
、酸化物層を含む全体厚さの25〜65%、好ましくは
35〜60%であり、金属層は酸化物層の超電導特性向
上のために焼結する熱処理時における収縮変形に追随し
て変形可能であり、使用時には弾性であり、線材の長さ
方向には可撓性を有するものである。金属層はこの焼結
後の収縮に追随して変形できるように酸化物層に比較し
て薄く形成しないと酸化物層に亀裂が形成されるので、
超電導特性は向上しない。
断面構造の高温超電導線材において、線材の断面形状が
扁平であること、言い換えれば板状線材若しくはリボン
形状の線材であることによって。
線材横断面積に対する横断面輪郭線長さ、すなわち線材
断面における比表面積が増大し、線材に超電導特性を発
現させるための熱処理工程で、雰囲気からの酸素の吸収
を容易にする作用がある。更に、上記熱処理工程では、
酸化物層粒子の焼結反応に随伴して酸化物層が体積収縮
を生ずることが避けられないが、線材断面構成が扁平形
状であることは、円形断面形状である線材に比べて、線
材断面上での酸化物層粒子の焼結収縮変形及び該収縮変
形に追従する金属層の収縮変形を半径方向の収縮変形か
ら板厚及び板幅方向の収縮変形に転化することによって
、断面収縮変形を著しく容易にする作用がある。また、
金属層の変形が容易化することによって、熱処理工程で
の線材内部の酸化物層と金属層の境界面の密着性を維持
させる作用がある。
線材断面が扁平形状であることは本発明の1要件であり
、それ独自で上記した作用効果を生ずるものである。
上記目的は、超電導特性を有する酸化物層と金属層とか
ら成る断面構造の高温超電導線材において、線材断面形
状が扁平であり、扁平断面の中央に酸化物層、該酸化物
層をとり囲んで金属層を配し、そのときの扁平断面の全
厚さが0.2m以下とすること、及び前記金属層の全厚
さ、すなわち。
扁平断面の長手方向において、酸化物層を挾んで対峙す
る金属層の両方を加えた厚さが、全板厚の25〜65%
を有する構成によって達成される。
しかし、これだけでは高い電流密度を有する線材の製造
は難しい゛。なぜならば、薄板を作る方法として例えば
薄い金属板の上に高温超電導物質をドクターブレード法
やスクリーン印刷法などで薄く塗り付けることが行なわ
れているが、この方法で得られた線材の臨界電流密度は
現在100A/1前後と低い(日本金4学会会報第26
巻第10号、1987.P981)。臨界電流密度の低
い原因の1つに高温超電導体の密度が低いことが考えら
れる。超電導体の機能はとりもなおさず電気を流すこと
であり、高温超電導体中に空隙が多くあれば、電流パス
が減じてしまう。
すなわち、高温超電導体の線材化において第1義的に重
要な問題は線材内部にある酸化物層の密度を十分上昇さ
せておくことが必要と考えられる。
そのための手段として各種実験の結果、金属層を構成す
るパイプ状の金属中に高温超電導体を挿入し、冷間圧延
を行なうことで酸化物層の密度上昇が可能なことを見い
出した。
上記本発明を構成する個々の技術手段の作用は次の通り
である。
線引き伸線加工だけで細線化した場合の加工度と密度の
関係は発明者らの実験結果から次のようである。断面積
減少率が70%程度までは加工度の増加と共に密度は上
昇するが、断面減少率70%程度以上では密度はほぼ一
定となり、その値は4 、4− g、 / a!である
。加工度98%を加えた線材について、銀シースを取除
いて950’Cで24時間の熱処理を加えてもその密度
は5.4g/aJ と理論密度比の0.86 にしかな
らない。
すなわち、線引き伸線加工で、高温超電導体の密度を上
昇させるには限界がある。
しかるに、本発明者らは冷間圧延により、線材の断面形
状を扁平、換言すれば板状若しくはリボン状に圧延する
ことで、高温超電導体の密度は上昇して1000A/f
f1以上の臨界電流密度を達成することを見出した。
線引き伸線加工に比較して圧延加工で密度が上昇する理
由は、加工時の応力が前者では引っ張りが主であるのに
対し、後者では圧縮が支配的になるからと考えられる。
本発明の線材の単位線材は厚さが0.2an以下の薄板
線材が好ましい。圧延によって得られた扁平断面の全厚
さが0.2m以上では上記効果が充分得られないことが
ある。好ましくは0.1mm以下、より好ましくは0.
07mm以下である。
本発明における扁平断面における幅は厚さに対し20〜
400倍程度が好ましく、特に40〜65倍が好ましい
。この幅と厚さとの関係によって欠陥のない線材が得ら
れる。
一方、本発明において使用される高温超電導発現物質で
あるイットリウム・バリウム・銅酸化物YBaCuOは
酸素欠損型3重層状ペロブスカイト結晶であることが知
られている。該物質は高温では正方晶、低温では斜方晶
となり、斜方晶の時に超電導特性を示す。正方晶から斜
方晶に変態する時には酸素を取込むことが必要である。
また該物質は一旦超電導特性を附与した後に粉砕すると
結晶の異方性に原因し、超電導特性が著しく劣化する。
線材加工用のYBaCuOl料は現在、固相反応法、共
沈法で作製されている。固相反応法はY2O3+Bac
Oa及びCaOを出発原料とし、これら粉末を混合粉砕
後に加熱処理を行ない同相で反応させる。共沈法はY、
Ba及びCuをしゆう酸塩水溶液とし、これらを沈殿・
濾過して乾燥後に加熱処理を行ない反応させる。これら
いずれの方法もYBaCu○合成の加熱処理で焼結が進
行し、粉末は凝集固化する。このようにして得られた原
料は線材加工用に粉砕される。
YBaCuOにおいて優れた超電導体特性を発現させる
ためには、原料が高品位で安定に供給されることが必要
である。上記の原料製造過程においてYBaCuOの汚
染が特に問題となるのは加熱処理で凝集固化した試料を
粉砕する部分である。
その理由は以下のようである。
通常、粉砕はボールミル、らいかい機等を用いるが、高
温超電導体YBaCuOは酸化物のため非常に硬い、そ
のため、粉砕過程でボールミルのポットやボール、らい
かい機の鉢や杵が消耗してYBaCuO中に混入するた
めである。しかし、線材に用いるYBaCuOの原料粉
末の形状は胴かいものが、組成の均質性及び線材加工後
の熱処理(これについては後で詳述する)での焼結性が
良いなどの理由で粉砕に長時間を掛けて微粉化する方法
がとれられ。この場合は当然、上記理由でYBaCuO
の汚染度が高まり、微細化の効果が消去され超電導特性
の低下を招く。
線材化の過程でシース材内部の酸化物層は粉砕されるた
め超電導特性が著しく劣化すると同時に粒子と粒子の結
合は機械的となり十分電流パスが取れない。そのため、
線材に加工後、加熱処理で粒子と粒子を結合させること
が必要となる。この熱処理はYBaCuOの正方晶の温
度領域で行なうため、熱処理後に斜方晶に変換させる。
正方晶から斜方晶への変換は温度的には熱処理後の徐冷
で達成され、酸素の供給はシース材を通して行なわれる
ことになる。シース材の厚さが厚いとこの酸素の供給が
十分に行なわれず、内部のYBaCuOは超電導体とな
りにくい。そのため、シース材すなわち金属層の厚さを
0.1■以下とし、全板厚の25〜65%にすることが
好ましい。ここでいう金属層の厚さとは酸化物層である
YBaCuOを挾んで対峙する上下の合計厚さで、片側
だけの厚さはその半分となる。金属層の厚さが酸化物層
の厚さの25%以下になると、圧延過程で金属相が破断
して長尺線材の加工が困難となる。
扁平断面の全厚さが、0.2+m+以下と薄くすること
は、内部の酸化物相に金属層を通して供給される酸素の
取込みが円滑に行なわれる上でも好ましいことである。
最終冷間加工後の線材の焼結に要する熱処理温度は87
0℃以下では十分焼結が進行せず酸化物層の粒子と粒子
の結合が不十分となり電流パスが十分取れない。950
”C以上になると異相が生じ超電導特性が劣化する。
線材内部の酸化物層の密度は、上記の熱処理後で理論密
度比が0.87以下では空隙が多く高い臨界電流密度が
得られないので、0.87以上好ましくは0.90以上
、最も好ましくは0.95以上にする必要がある。
圧延加工における加工度は全板厚減少率で表わしたとき
の加工度が90%以下では、金属層と酸化物層の密着性
が悪く、界面抵抗の増加を招くので好ましくない。
圧延加工に先立つ線引き伸線加工は最終線材の酸化物層
の密度向上に寄与するが、断面減少率が70%以上にな
るとそれ以上加工を加えても密度はほぼ一定値を取るた
め線引き伸線加工における断面減少率は少なくとも70
%以上必要である。
本発明における圧延加工を以下に詳説する。本発明によ
る圧延工程は、線材の圧延前の横断面全体の厚さを1+
、圧延後の横断面における酸化物層の厚さをto、全厚
をtと表わしたとき、0.35≦to/l≦0.75 
    ・・・(1)(t+−t)/1txxoo≧9
0     ・(2)の両式を同時に満たすように酸化
物系高温超電導線材の断面形状及び該断面形状を得るた
めの変形率を構成することによって達成される。
上述のように、本発明の目的とする高い臨界電流密度の
線材を得るには、更に付加的要件として、酸化物を板厚
中央に配置し、かつ酸化物相の厚さをto、全体厚をt
で表わしたとき、 0.35≦to/l≦0.75 好ましくは 0.4≦to/l≦0.65 の関係式で表わされる板厚断面構成とする必要がある。
板厚中央部に酸化物層を配置することにより、熱処理工
程での酸化物層粒子の焼結収縮変形が両外皮シース材に
等量の収縮変形をもたらし、その結果として熱処理工程
で巨視的な湾曲変形が防止される作用があり、結果的に
線材化された酸化物層の熱処理歪を軽減し、臨界電流密
度を高める作用がある。
次に、線材断面構成における酸化物層の板厚toと全板
厚tの比、to/l  が0.35以上、0.75以下
とする要件は、本発明者らが鋭意研究を重ねた結果解明
されたものである。to/lが0.35より小さい断面
構成の線材、すなわち酸化物層の板厚toが全板厚の3
5%より小さい線材では、熱処理°工程での酸化物層粒
子の焼結収縮が上下両面のシース材の拘束によって妨害
され、結果的に焼結された酸化物層の線材長さ方向での
歪若しくはき裂の発生を伴い、更にはシース材と酸化物
層とのはく離を生じて高い臨界電流密度が得られなくな
る。
また、tθ/lが0.75 より大きい線材では、熱処
理工程での酸化物層粒子の焼結収縮は、その初期過程で
はシース材の厚さが薄いことによって、シース材の拘束
を受けることなしに発生しうるが、焼結収率の増大、す
なわち焼結が促進されるのに伴って上下両面のシース材
は摺曲変形を呈し、焼結が進んだ段階ではシース材の慴
曲部が折れ重なることによって、結果的には線材長さ方
向の酸化物層の均一で自由な焼結収縮が防げられる□そ
の結果、to/lが0,35 より小さい線材の場合と
同様の問題、すなわち酸化物層内の歪、き裂若しくはシ
ース材界面での部分はく離を生じて高い臨界電流密度が
得られなくなる。
1、/1が0.35以上、0.75 以下の断面構成か
ら成る本発明の線材構成では、上記欠点が除かれ、線材
形状に塑性加工した後の熱処理工程で、酸化物層粒子の
焼結収縮はシー人材の整合的な変形を伴うことによって
、歪やき裂若しくはシース材との界面はく離がなく、か
つ、臨界電流密度の高い酸化物超電導線材を得ることが
できる。
1+   1 扁平断面を得る過程の横断面変形率□×100が90%
以下では扁平化工程での酸化物層粉末粒子の粉砕効果が
十分には期待されない。し、は扁平化前の横断面全体の
初期厚さ、tは肩平化後の横断面全厚さである。
以上述べたように、本発明は冷間圧延法を用いることに
より、高い臨界電流密度を有する超電導線材を提供する
ものである。すなわち、YBaCuO原料の粉砕過程で
、粉砕時間を極めて短時間とし。
粉砕中に生じるYBaCuOの汚染を非常に少なくする
。その結果として、粉末中には100μm程度の粗粉が
多く残るが、この粗粉を冷間圧延の過程で粉砕するもの
である。圧延時の粉砕効果は加工度((tt  t、)
100/ tt)に依存する。加工度が大きくなるに従
い粉砕は進むが、加工度90%以下ではまだ充分に粉砕
が進行せず、粉砕過程中の数十μm程度の粉末が残存す
る。加工度90%以上になると著しく粉砕が進み、粉末
の粒径は10μm程度以下となり、その結果、線材の臨
界電流密度が大きく向上する。
冷間圧延前の容器に充填されたYBaCuOの密度は冷
間圧延後の線材に影響を及ぼす。低密度で充填されると
、■粉末の粉砕効率が著しく低下する、■得られた線材
の板厚が変動するなどである。■の理由は冷間加工の応
力が粉末の粉砕に効果的に働らかず、粉末の移動に消費
されるためである。■の理由は、金属容器にパイプを用
いた場合が顕著で、パイプは圧延の初期に圧延ロールに
接する面が小さいため、応力の集中を受は易く、その部
分の板厚が薄くなる。これは圧延が進行するに従ってシ
ワなどの原因となり、良好な線材を作製し難い。■の問
題を解決するには金属容器の断面を矩形にすることであ
る程度解決できる。■。
■の問題を生ぜずに、粉砕効果を高め、かつ板厚の変動
が極めて少ない線材を製造するには、冷間圧延前の金属
容器に充填するYBaCuOの密度を少なくとも4.0
g/a+?以上にする必要がある。
本発明では、実施例で密度を上げる方法として冷間圧延
前にドローベンチを用いて線引き伸線したが、CI P
 (Cold工5ostatic Press)を用い
て予め高密度化したり、金型で粉末をプレスして密度を
高めたペレットを金属容器に挿入するなどしても同じ効
果が得られる。
高温超電導発現物質であるYBaCuOの超電導特性は
粉砕することで劣化する。冷間圧延で加工された線材中
のY B a Cu Oは粉砕されており。
また粒子と粒子も機械的に接触している状態で電流パス
がとれず冷間圧延のままでは超電導特性が発現しない。
そのため、圧延加工後の線材は熱処理を施す。熱処理温
度が870°C以下ではYBaCuOの焼結が進まず粒
子と粒子の結合が不十分で電流パスが十分とれない。9
50 ’C以上になると異相が生じ超電導特性が劣化す
る。熱処理中の雰囲気は酸素が好ましい。その理由は、
YBaCuOは高温では正方晶、低温では斜方晶となり
、斜方晶のときに超電導特性を示す。正方晶から斜方晶
に変態する時、酸素を取込むことが必要となるからであ
る。正方晶から斜方晶への変換は熱処理後の徐冷で達成
される。
上記熱処理後の線材内部のYBaCuOの密度は電流パ
スに影響を及ぼし、密度が低いと高い臨界電流密度が得
られないため5.7g/cJ以上の密度にすることが好
ましい。この値は理論密度比にして0.9  となる。
用いる金属容器は熱処理時の酸素の透過性を考慮して銀
又は銀基合金が好ましく、銀基合金の場合はパラジウム
、白金、ルテニウムおよび金の内の1種又は2種以上を
含み、かつ該合金成分の重量百分率の総量は10%以上
になると酸素透過性が悪化するので10%以下が好まし
い。
本発明に係る酸化物系高温超電導線材は他にタリウム・
カルシウム・バリウム・銅系、ビスマス・ストロンチウ
ム・カルシウム・銅系酸化物にも適用可能である。
〔実施例〕
実施例1 以下、本発明を第1(a)〜(d)図及び第2図及び第
1〜2表により説明する。
第1図(a)及び(b)は本発明に係る高温超電導線材
の横断面の板幅方向中央部を省略した部分図である。1
はY−Ba−Cu−0系高温超電導物質であり、2は銀
シース、tは全板厚、t。
は酸化物層の厚さである。これらの扇平若しくは板状線
材は第2図の表線で示す一連の工程を経て作製した。第
2図において、まず超電導物質を合成するための出発原
料としてY2O3,BaC0a及びCuOをY、Ba、
Cuの原子モル数がそれぞれ1:2:3となるように秤
量した。次に、これら3種の原料粉末に純水を加え、遠
心ボールミルにより1時間混合粉砕した。得られた混合
粉末は150℃で脱水したのち、第1表に示す条件で第
1熱処理を施こした。第1熱処理を経た粉末状の仮焼成
品を金型プレスにより直径30 nun X厚さ3mに
成型し、第1表に示した条件で第2熱処理を行った。以
上の工程で得られた複数個のペレットは液体窒素による
冷却で、超電導物質の反磁性効果により浮上することが
確認された。これらのペレットをらいかい機により10
分間粉砕したのち、外径6画、内径4,5及び5.5m
m、長さ400mmに加工された純銀製パイプ3本に各
々理論密度比0.5 で充填封入した。線引工程はドロ
第  1  表 一ベンチにより行い、銀パイプの外径をいずれも61m
から2.8onに減少させた。得られた線材は冷間圧延
加工によって扁平断面化した。圧延工程における1パス
当りの圧下率はおよそ10%とし、線材の板厚がおよそ
0.51!I11及び0.2mmに達した時点で300
℃×30分の中間の焼鈍を行った。
この間、およそ0.5mm付近の板厚より薄肉化した時
点で、適度の厚さ間隔をおいて、長さがおよそ1100
nで厚さが異なる線材サンプルを採取した。各サンプル
の一部は第1図(b)に示すように板耳を切り落した。
これらのサンプルはいずれも第1表に示す第3熱処理を
施こした。金属層の厚さはいずれも約25%であり、酸
化物層は50%である。第3熱処理は最終冷間圧延後に
行われ、最初の熱処理温度より若干低い温度で行うのが
好ましい。
このようにして得られた扁平断面の線材は、更に約30
11N11の長さに切断し、線材の臨界電流密度:Jc
測測定用いた。Jc測測定通常の4端子法により液体窒
素中で行い、電圧端子間距雅をおよそ10mmとしたと
き、端子間電圧が1μVに達した電流値を各サンプル横
断面における酸化物層の断面積で除して算出した。酸化
物層の断面積はシース厚さの異なる3本の線材につき、
各板厚ロットごとに横断面の顕微鏡fill察によって
行った。各線材の幅は厚さ約0.5mmで約5 nnで
あり、薄いものが約6nwaであった。
第2表 (b)       to/l=0.62第2表(a)
、(b)及び(c)は、線引き工程に入る前のパイプの
肉厚がそれぞれ1nn(外径61、内径4mm) 、0
.5m(外径6nm、内径5膓)及び0.3an(外径
6■、内径5.4nn)の場合に得られた線引き一圧延
材の板厚tと臨界電流密度Jcの関係を示す。線材横断
面における酸化物層の厚さtoと線材の全板厚tとの比
to/lは線引き前の銀パイプの肉厚によって定まり、
肉厚1゜0.5及び0.311111のパイプから出発
した線引き一圧延材においては、それぞれto/lが0
.42゜0.62及び0.74であって、各肉厚ロット
内ではサンプリングした板厚が異っていてもto/lは
測定誤差内で一定であった。Jcは、同一条件で作製し
た別々のサンプル2〜4本について行い。
Jcの値はこの2〜4本の間で相当のバラツキが見られ
たので、第2表(a)〜(Q)ではJc値を水準区分し
て記号で示しである。上記の表で明らかなように、線材
のJc値は各to/lにおいて特定の板厚tにおいて著
しく増大する傾向を示した。また、第1図(b)で示し
た板耳除去サンプルは板耳を除去しない場合に比べて一
般に高いJc値が得られた。
上記した本発明を含む実施例のほかに、第1図(Q)で
示すように、板状線材のシースを片側だけ除去した扁平
状線材及び上下面シース厚さを不均等にした扁平状線材
についても実験的に作製したが、これらのサンプルはい
ずれも第3熱処理後においてシースが除去された面又は
シース厚さが薄い方の面を凹側にして著しい湾曲変形を
生じ、それらのJc値は25OA/ad以下であった。
また、本発明と比較のため第1図(d)に示した円形断
面の線材を作製した。その製法は第2図に示す工程のう
ち、圧延工程を省いた点線経路で行った。線引き前のパ
イプ外径及び肉厚はそれぞれ6m及び0.5mmであり
、線引き後のパイプ外径は1 、7 mm ” 0 、
8 onであった。その第3熱処理は上記した扁平断面
の場合と同等であった。このようにして得られた円形断
面の線材のJc値は高々350 A/a!であった。
一連の断面形状及び寸法又は累積圧下率のサンプルにつ
いて第3熱処理後の横断面のミクロ組織l11察を行っ
た結果、線引き一圧延工程を経ム肩平断面の板状線材は
圧延工程を経ない円形断面の線材に比べて、シース内部
の酸化物層に空隙が少なく、高密度化していることのほ
かに、酸化物層の焼結した結晶粒が著しく微細化してい
ることが分った。
以上の実施例では金属シースに純銀を用いたが、銀とパ
ラジウム等貴金腐との合金であっても同様の効果を期待
できる。
本実施例によれば、酸化物系高温超電導体の線材化が容
易であり、ミクロm織的にも緻密でかつ結晶粒径も微細
化することによって高い臨界電流密度が得られる。
実施例2 以下、本発明の実施例2を第3図〜第4図及び第3表で
説明する。
第3図は本発明に係る高温超電導線材の横断面図を示す
。線材中央にYBaCuO高温超電導物質である酸化物
層1があり、その外周部にYBaCuOをとり囲んで銀
の金属シースである金rItM2がある。この線材は以
下に示す一連の工程を経て作製した。
初めに超電導物質を合成するための出発原料としてYz
Oa、BaCO5及びCuOをY、Ba。
Cuの原子モル数がそれぞれ1:2:3となるように秤
量した。次に、これら3種の原料粉末に純水を加え、遠
心ボールミルにより1時間混合粉砕した。得られた混合
粉末は150℃で脱水したのち950℃で5時間、酸素
雰囲気中で仮焼した後に金属プレスで直径30nn、厚
さ3Iのペレットに成形し、さらに950℃で5時間酸
素雰囲気中で焼結した。以上の工程で得られたペレット
は液体窒素による冷却で、超電導物質の反磁性効果によ
り浮上することを確認した。これらのペレットをらいか
い機で30分間粉砕した後、外径6 mm 。
内径5nwmに加工された純銀製パイプに密度2.7g
 / ciで充填封入して線材化の素材とした。
線材工程は2種数の方法で行なった。線材工程〔I〕は
ドローベンチにより直径を順次減少させて直径の異る線
材を得た。線材工程(II)はドローベンチにより直径
2.8nn+ にまず伸線した。この時の全断面減少率
は78.2%であった。その後に冷間圧延加工によって
篇平断面化して各種の厚さの異る線材を得た。
これらの線材は、約30mmに切断し、910℃で20
時間、酸素雰囲気で熱処理を行ない線材の臨界電流密度
:Jc測定用に用いた。この熱処理の昇温及び降温は2
00℃71時間で行なった。
Jc測測定通常の4端子法により、液体窒素中で行ない
、電圧端子間距離をおよそ10mmとしたとき、端子間
電圧が1μVに達した電流値を各サンプル横断面におけ
る酸化物層の断面積で除して算出した。酸化物層の断面
積は、横断面の顕微鏡写真を用いて測定した。
第3表に線材工程(1)で作製した線材の線径と断面減
少率、酸化物層の密度及び理論密度比、Jcとの関係を
示す。
第  3  表 第3表より明らかなように線材工程(1)すなおち線引
き伸線で加工した線材は断面減少率を大きくし、線径を
細くしても密度は5.Og/cn?程度と低く、Jcの
値も数百A/dであった。
線材工程[11)で作製した線材の板厚とJcとの関係
を第4図に示す。板厚が0.2mt+以下になるとJc
は急激に増加し、板厚0.06mでJc=3330A/
cnfとなり、第3表で示した線引き伸線加工で得た線
材に比較して10倍以上のJc向上がみられた。板厚0
.2nm以下の酸化物層の密度はいずれも5.7g/c
J、理論密度比の90%以上であった。又、板厚0.2
nnにおける板厚減少率は93%であった。板幅は線材
の円周とその板の円周とほぼ同じ大きさとなり、それに
よって決まる。
線材工程(n)で作製した線材の板厚とシース材の厚さ
との関係はJc値の高い板厚0.21ffn以下の線材
の全金属相の厚さは全板厚の35〜65%の範囲であっ
た。
全板厚が0.2mのときのシース厚さが約46μm、酸
化物層厚さが約110μm、全板厚が0.1腫のときの
シース厚さが約23μm、酸化物層厚さが約56μm、
及び全幅が約5.8■で。
約124OA/aJであり、特に全板厚が0.06閣の
ときのシース厚さが約14μm、酸化物層厚さが約34
μmで、約330OA/fflで著しく高い臨界電流密
度が得られる。
実施例3 以下、本発明の実施例3を第5図で説明する。
金属容器に充填するYBaCuO粉末の合成は以下の方
法で行なった。出発原料としてY2O3゜BaCO5及
びCuOを用い、Y、Ba、Cuの原子モル数がそれぞ
れ1:2:3となるように秤量し、これら3種の原料粉
末を遠心ボールミルにより1時間混合した0次いで、得
られた混合粉末は950℃で5時間、酸素雰囲気で仮り
焼結した後に金型ブレスで直径30m、厚さ3omのペ
レットに成形し、さらに950℃で5時間酸素雰囲気で
焼結した0以上の工程で得られたペレットは液体窒素に
よる冷却で、超電導物質の反磁性効果により浮上するこ
とを確認した。これらのペレットをらいかい機で15分
間粉砕した。粉砕後の粉末断面の偏光顕微鏡(倍率20
0倍)によって観察した結果、粉砕が十分行なわれてお
らず、その大きさは約70μm程であった。
以上のようにして得たYBaCuOyK料粉末は直径6
 m 、肉厚0.5mの純Agパイプにタップ充填した
。このときの充填密度は2.7g/aJであった。次い
でドローベンチを用いて直径2.8■まで線引き伸線加
工を行ない、パイプ内部のYBaCuOの密度を4.3
g/d まで高めた後、4段冷間圧延機で圧延し加工度
の異なる線材を得た。
これらの線材は、約30mmに切断し、910℃で20
時間、酸素雰囲気で熱処理を行ない線材の臨界電流密度
:Jc測定用に用いた。この熱処理の昇温及び降温は2
00℃/1時間で行なった。
Jc測測定通常の4端子法により、液体窒素中で行ない
、電圧端子間距離をおよそ10mmとしたとき、端子間
電圧が1μ■に達した電流値を各サンプル横断面におけ
る酸化物層の断面積で除して算出した。酸化物層の断面
積は、線材横断面の光学顕微写真を用いて測定した。
第5図の加工度と臨界電流密度Jcとの関係を示す。第
5図より明らかなように、加工度90%以上になるとJ
c値は急激に増加し、95%以上で1OOOA/J以上
、加工x 98 % テJ c ハ3300 A/Jに
達した。加工度9o%以上の線材の密度は全て5.7g
/cJ以上であった。
加工度83%及び、加工度96%の線材横断面の偏光顕
微鏡写真(倍率200倍)を観察した結果、加工度83
%の線材中には粉砕が十分に進行していない30μm程
度の粗粒が残存しているが、加工度96%の線材中には
加工度83%の線材でwt察された粗粒は見られずに、
粒径は比較的均質であった。
本発明の加工度96%のものの全板厚は約110μmで
、金属層の厚さは20〜25μm、超電導体部分の酸化
物層の厚さは約60〜70μmであった。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように、本発明によれば線材形状
における酸化物系高温超電導体焼成のための熱処理時に
おける結晶粒焼結が十分に行われ、金属シースが酸化物
層の焼結収縮を妨害することがなく、また線材形状を制
御し、内部の酸化物層の密度を上昇させること及び線材
加工工程の冷間圧延での加工度を制御させることで、1
00OA/d以上の高い臨界電流密度を得ることができ
た。
本発明に係る超電導線は回転機のロータ及びステータ用
コイル、エネルギー貯蔵用コイル、核融合装置磁石用コ
イル、送配電用ケーブル、変圧器用コイル、粒子加速器
用コイル、MRI及びNMRの磁石用コイル、電子顕微
鏡用コイル、原子吸光分析装置の磁石用コイル、電車、
自動車、エレベータ、エスカレータの電動機のロータ、
ステータ用コイル、リニアモータカーの磁石用コイルと
して用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1(a)〜(d)図は本発明の実施例及び比較例とし
ての酸化物系超電導線材の横断面図、第2図は本発明を
実施した製造プロセスのフローチャート、第3図は他の
実施例により得られた酸化物系超電導線材の横断面、第
4図は第3図の線材の板厚と臨界電流密度Jcとの関係
を示すグラフ。 第5図は加工度と臨界電流密度Jcとの関係を示すグラ
フである。 1・・・酸化物層、2・・・金属層、t・・・全板厚、
to・・・酸化物層の厚さ。 代理人 弁理士 小川勝男、:、−%〜、ff、嘲 高1図 (OL) は) 第2区 第3図 誌2ニー 岑riル(爪型ン 第S図 刀ロエ7度(y、)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、超電導特性を有する酸化物層が金属層によつて覆わ
    れた酸化物超電導線材において、該線材はその長手方向
    に垂直な断面に現われる酸化物層の上面と下面が平行な
    部分を有する程度に扁平形状を有する薄帯であり、前記
    金属層は最終冷間塑性加工後の焼結時の酸化物層の収縮
    変形に追従して変形可能な厚さを有することを特徴とす
    る酸化物系高温超電導線材。 2、酸化物層の幅はその厚さの20〜400倍、好まし
    くは40〜65倍である請求項1に記載の酸化物系高温
    超電導線材。 3、酸化物層がイットリウム・バリウム・銅系酸化物、
    タリウム・カルシウム・バリウム・銅系酸化物又はビス
    マス・ストロンチウム・カルシウム・銅系酸化物からな
    る請求項1に記載の酸化物系高温超電導線材。 4、前記金属層の上下面の各々の厚さは酸化物層の厚さ
    より小さい請求項1〜3のいずれかに記載の酸化物系高
    温超電導線材。 5、金属層が実質的に純銀または銀基合金であり、銀基
    合金の合金成分がパラジウム、白金、ルテニウム及び金
    から選ばれる1種もしくは2種以上であり、合金成分の
    全量が10重量%以下である請求項1〜4のいずれかに
    記載の酸化物超電導線材。 6、酸化物層の密度が理論密度の0.9以上である請求
    項1〜5のいずれかに記載の酸化物超電線材。 7、超電導特性を有する酸化物層が金属層によつて覆わ
    れた酸化物系超電導線材の製造方法において、金属製パ
    イプに予め焼成されて形成された超電導特性を有す酸化
    物粉末を所望の密度に充填し、所望の密度になるまで線
    引加工を施し、次いで線材を所望の密度になるまで冷間
    圧延し、次いで超電導特性を高める焼結を施すことを特
    徴とする酸化物系高温超電導線材の製造方法。 8、前記冷間圧延前の前記線材の直径t_i及び圧延後
    の厚さをtで表わし、下記の式における値が90以上と
    なるように圧延する請求項6に記載の酸化物超電導線材
    の製造方法。 9、前記金属製パイプは純銀又は銀合金からなり、該銀
    基合金はパラジウム、白金、ルテニウム及び金から選ば
    れる1種又は2種以上を合計量で10重量パーセント以
    下含む請求項7又は8に記載の酸化物系高温超電導線材
    の製造方法。 10、酸化物層の密度が理論密度の0.9以上になるよ
    うに前記冷間圧延を施す請求項7〜9のいずれかに記載
    の酸化物系高温超電導線材の製造方法。 11、前記線引における断面減少率が60%以上である
    請求項7〜10のいずれかに記載の酸化物系高温超電導
    線材の製造方法。 12、前記超電導特性を高める焼結を酸素雰囲気中で8
    70℃〜950℃で行なう請求項7〜11のいずれかに
    記載の酸化物系高温超電導線材の製造方法。 13、回転機のロータ及びステータ用コイル、エネルギ
    ー貯蔵用コイル、核融合装置のプラズマ容器用コイル、
    送配電用ケーブル、変圧器用コイル、粒子加速器用コイ
    ル、MRIの磁石用コイル、NMRの磁石用コイル、電
    子顕微鏡用コイル、原子吸光分析装置の磁石用コイル、
    リニアモータカーの磁石用コイル、各種交通機関の電動
    機のロータ及びステータ用コイルが特許請求の範囲第1
    項〜第12項のいずれかに記載の前記酸化物系高温超電
    導線材からなる各種装置。
JP63241112A 1987-09-28 1988-09-28 酸化物超電導線材とその製造方法 Expired - Lifetime JP2842537B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24077387 1987-09-28
JP28935387 1987-11-18
JP62-289353 1987-12-02
JP62-303168 1987-12-02
JP62-240773 1987-12-02
JP30316887 1987-12-02

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3222323A Division JPH056716A (ja) 1987-09-28 1991-08-08 酸化物系高温超電導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01251515A true JPH01251515A (ja) 1989-10-06
JP2842537B2 JP2842537B2 (ja) 1999-01-06

Family

ID=27332861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63241112A Expired - Lifetime JP2842537B2 (ja) 1987-09-28 1988-09-28 酸化物超電導線材とその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6103669A (ja)
EP (1) EP0310033B1 (ja)
JP (1) JP2842537B2 (ja)
DE (1) DE3853607T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01102810A (ja) * 1987-10-14 1989-04-20 Hitachi Cable Ltd 酸化物系超電導線材
JPH05342931A (ja) * 1991-08-28 1993-12-24 Ind Technol Res Inst 可撓性超伝導テープを製造する方法
US5798312A (en) * 1990-08-22 1998-08-25 Hitachi, Ltd. Elongate superconductor elements comprising oxide superconductors, superconducting coils and methods of making such elements

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04245113A (ja) * 1991-01-31 1992-09-01 Sumitomo Electric Ind Ltd 酸化物超電導材料の製造方法
JP4701631B2 (ja) * 2004-05-13 2011-06-15 住友電気工業株式会社 超電導線材の製造方法
JP2006012537A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導線材の製造方法
JP2007200870A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Ls Cable Ltd 超伝導ケーブル用基板の製造方法
CN104376920A (zh) * 2014-11-04 2015-02-25 西部超导材料科技股份有限公司 提高漆包NbTi超导扁线加工质量的方法
US10732741B2 (en) * 2015-09-18 2020-08-04 Sony Corporation Conductive element, manufacturing method for same, input device, and electronic apparatus

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63279514A (ja) * 1987-05-11 1988-11-16 Toshiba Corp 超電導体線材、その製造方法および超電導コイル
JPS6472424A (en) * 1987-09-12 1989-03-17 Univ Tokai Manufacture of superconducting tape

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3243871A (en) * 1963-08-12 1966-04-05 Nat Res Corp Method of making ductile superconductors
FR1376606A (fr) * 1963-08-20 1964-10-31 Commissariat Energie Atomique Perfectionnements aux procédés de mise en forme des métaux sous pression hydrostatique élevée
JPS583761B2 (ja) * 1979-10-31 1983-01-22 吉田 桂一郎 リボン線製造法
AT381596B (de) * 1984-11-14 1986-11-10 Plansee Metallwerk Verfahren zur herstellung eines supraleitenden drahtes unter verwendung von chevrel-phasen
CA1338396C (en) * 1987-02-05 1996-06-18 Kazuo Sawada Process for manufacturing a superconducting wire of compound oxide-type ceramics

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63279514A (ja) * 1987-05-11 1988-11-16 Toshiba Corp 超電導体線材、その製造方法および超電導コイル
JPS6472424A (en) * 1987-09-12 1989-03-17 Univ Tokai Manufacture of superconducting tape

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01102810A (ja) * 1987-10-14 1989-04-20 Hitachi Cable Ltd 酸化物系超電導線材
US5798312A (en) * 1990-08-22 1998-08-25 Hitachi, Ltd. Elongate superconductor elements comprising oxide superconductors, superconducting coils and methods of making such elements
JPH05342931A (ja) * 1991-08-28 1993-12-24 Ind Technol Res Inst 可撓性超伝導テープを製造する方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6103669A (en) 2000-08-15
EP0310033A3 (en) 1991-10-23
EP0310033B1 (en) 1995-04-19
DE3853607T2 (de) 1995-12-07
EP0310033A2 (en) 1989-04-05
JP2842537B2 (ja) 1999-01-06
DE3853607D1 (de) 1995-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tenbrink et al. Development of technical high-T/sub c/superconductor wires and tapes
JP4055375B2 (ja) 超電導線材とその作製方法及びそれを用いた超電導マグネット
JP2636049B2 (ja) 酸化物超電導体の製造方法および酸化物超電導線材の製造方法
JPH01251515A (ja) 酸化物系高温超電導線材とその製造方法
JP4010404B2 (ja) 超電導線材およびその製法
Schwartz et al. High temperature mechanical properties and high strength sheaths for powder-in-tube tapes
JP2590275B2 (ja) 酸化物超電導材料の製造方法
JP2022041667A (ja) 超電導層の接続構造、超電導線材、超電導コイル、超電導機器、及び超電導層の接続方法
JP4500901B2 (ja) 複合シースニホウ化マグネシウム超電導線材とその製造方法
JPH1092630A (ja) 酸化物超電導コイル
JPH056716A (ja) 酸化物系高温超電導体
JPH075284B2 (ja) 金属酸化物系超伝導材料の製造方法
JP3758455B2 (ja) 酸化物超電導線材の製造方法
JPS63285155A (ja) 酸化物系超電導材料、およびその製造方法
Tachikawa et al. Nb3Sn superconductors prepared from intermediate compound phase
JP2678619B2 (ja) 酸化物超電導線とその製造方法
JP2601694B2 (ja) 酸化物超電導体
JP2018055975A (ja) 混合アニオン化合物鉄系超電導線材とその製造方法
JP2004296124A (ja) Nb3Sn超伝導線材の製造方法
Wivell et al. Synthesis and properties of thallium based superconducting wire and tape
JP5578939B2 (ja) 酸化物超電導線材の製造方法
JPH013054A (ja) 超電導材料の製造方法
Liu et al. Processing and characterization of Bi-based single crystals and tapes
JPH1059718A (ja) Tl基酸化物超電導体の製造方法
JPH02258665A (ja) 超伝導材料の製造方法