JPH01250350A - 循環器用剤 - Google Patents

循環器用剤

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JPH01250350A
JPH01250350A JP63308548A JP30854888A JPH01250350A JP H01250350 A JPH01250350 A JP H01250350A JP 63308548 A JP63308548 A JP 63308548A JP 30854888 A JP30854888 A JP 30854888A JP H01250350 A JPH01250350 A JP H01250350A
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moranoline
acceptable acid
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Yoshiaki Yoshikuni
吉国 義明
Nobutoshi Kojima
小島 信敏
Kazuya Mori
和哉 森
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Nippon Shinyaku Co Ltd
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Nippon Shinyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、 ■次の一般式(II)で表される化合物、その生理学的
に許容される酸付加塩、及びその四級塩■ノジリマイシ
ン及びその生理学的に許容される酸付加塩 [3]1,4−ビス(3−モラノリノ−1−プロペニル
)ベンゼン及びその生理学的に許容される酸付加塩■カ
スタノスペルミン の上記■〜■で構成される群から選択される化合物を主
成分とする血栓溶解剤等に関する。 ここに、R2は、水素、アルキル、カルボキシアルキル
、アルキルオキシカルボニルアルキル、ヒドロキシアル
キル、シクロアルキルアルキル、置換若しくは無置換の
アリールアルキル、置換若しくは無置換のアリールオキ
シアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルケニル、置換
若しくは無置換のアリールアルケニル、アリールオキジ
アルケニル又はアルキルカルバモイルアルキルを表す。
【従来の技術】
血管に物理的損傷ができた場合に生じる止血栓の生成に
は、血小板の凝集に続くフィブリンの析出が不可欠であ
る。一方正血栓は、血管内で血流を阻害し組織の虚血や
壊死を招来し、心筋梗塞、脳梗塞の原因となるため、生
体は血管内の過剰の血栓を除去するしくみを備えている
が、そのしくみの大きな役割を担うのがプラスミノゲン
・プラスミン系によるフィブリン分解作用である。 プラスミノゲンは、プラスミノゲン活性化因子により活
性化されてプラスミンとなり、プラスミンがフィブリン
を分解する(線溶)、この機構に異常が生じることによ
り、心筋梗塞、脳梗塞等の病弊が発生する。 これらの現代病の原因はさまざまであるが、その治療に
あたっては、生じた血栓を溶解し組繊の虚血状態を改善
する血栓熔解療法が有効であり、そのためウロキナーゼ
やストレプトキナーゼ等のプラスミノゲン活性化因子を
投与することが行われている。従って、ウロキナーゼの
分泌を促進する物質は、上記血栓溶解療法を行うに際し
て良好なる医薬品となる可能性があった。 さて、生体内には過剰な線溶に対してもそれを阻害する
機構が備わっていて、例えばプラスミン阻害物質である
α2−プラスミンインヒビタ−(以下「α、−PI J
という)は、プラスミン作用を瞬時に阻害してフィブリ
ン分解を阻止することが判っている。αt−PIは従っ
て、血栓溶解療法時には治療阻止因子として働き、また
一種の2.性朋蛋白質として手術後に発生して術後血栓
の原因の一つともなっている。
【発明が解決しようとする課題】
叙上のことから、α、−PIの活性を低下させる薬剤が
あれば、血栓溶解療法の効果をより高め、また術後血栓
や血栓症の予防にも役立つことが示唆されていた。 従って本発明の目的は、心筋梗塞、脳梗塞治療に有効な
医薬品を創成するため、優れたα、−PI阻害剤を提供
することにあった。 また、ウロキナーゼがプラスミノゲン活性化因子である
ところから、ウロキナーゼの分泌を促進する物質を提供
することも、本発明の重要な目的であった。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明者らは多くの化合
物群をスクリーニングしていたが、極めて特異な撓倖に
恵まれた結果、本発明に係る化合物が優れたα、−pr
活性低下作用及びウロキナーゼ分泌促進作用を有してい
ることを突き止め、またこれらの化合物がαz−pt活
性低下作用と同時にウロキナーゼによる血栓溶解効果時
においてその溶解促進効果をも有することを見出し、本
発明に到達することができた。 本発明化合物は、後に詳述するように、優れたα!−P
I低下作用及びウロキナーゼ分泌促進作用を有し、血栓
溶解治療剤として心筋梗塞、脳梗塞の治療のための医薬
品となるため、極めて重要である。 本発明化合物は、特許請求の範囲に記載した構造上の特
徴を有している。 一般式(1)、(II)ニおけるR’ 、R” として
は、前記した置換基等を挙げることができる。 ここにアルキルとは炭素数1〜10程度のものを挙げる
ことができるが、例えばメチル、エチル等の低級アルキ
ルが好ましい。 カルボキシアルキルとしては、例えば、カルボキシメチ
ル、カルボキシエチル、カルボキシプロピル等を挙げる
ことができるが、アルキルの炭素数がより大きいものも
本発明化合物に含まれるものである。 アルキルオキシカルボニルアルキルとしては、例えば、
メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニルエチル
、メトキシカルボニルプロピル、メトキシカルボニルブ
チル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニル
エチル、エトキシカルボニルプロピル、エトキシカルボ
ニルブチル等を挙げることができるが、アルキルの炭素
数がより大きいものも本発明化合物に含まれるものであ
る。 ヒドロキシアルキルとしては、例えば、ヒドロキシメチ
ル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキ
シブチル等を挙げることができるが、アルキルの炭素数
がより大きいものも本発明化合物に含まれるものである
。 シクロアルキルアルキルとしては、例えば、シクロプロ
ピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチ
ル等を挙げることができるが、アルキルの炭素数がより
大きいものも本発明化合物に含まれるものである。 アリールアルキルとしては、例えば、ベンジル、フェネ
チル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルペ
ンチル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、ナフチルプ
ロピル、ナフチルブチル等を挙げることができるが、ア
ルキルの炭素数がより大きいものも本発明化合物に含ま
れるものである。 アリールオキシアルキルとしては、例えば、フェノキシ
メチル、フェノキシエチル、フェノキシプロビル、フェ
ノキシブチル、ナフチルオキシメチル、ナフチルオキシ
エチル、ナフチルオキシプロピル、ナフチルオキシブチ
ル等を挙げることができるが、アルキルの炭素数がより
大きいものも本発明化合物に含まれるものである。 アルケニルとしては、例えば、ビニル、プロペニル、ブ
テニル等を挙げることができるが、炭素数がより大きい
ものも本発明化合物に含まれるものである。 ヒドロキシアルケニルとしては、例えば、ヒドロキシビ
ニル、ヒドロキシプロペニル、ヒドロキシブテニル等を
挙げることができるが、炭素数がより大きいものも本発
明化合物に含まれるものである。 アリールアルケニルとしては、例えば、フェニルビニル
、フェニルプロペニル、フェニルブテニル、ナフチルビ
ニル、ナフチルプロペニル、ナフチルブテニル等を挙げ
ることができるが、炭素数がより大きいものも本発明化
合物に含まれるものである。 了り−ルオキシアルケニルとしては、例えば、フェノキ
シビニル、フェノキシプロペニル、フェノキシブテニル
、ナフチルオキシビニル、ナフチルオキシプロペニル、
ナフチルオキシブテニル等を挙げることができるが、炭
素数がより大きいものも本発明化合物に含まれるもので
ある。 アルキルカルバモイルアルキルとしては、例えば、メチ
ルカルバモイルメチル、メチルカルバモイルエチル、メ
チルカルバモイルプロピル等を挙げることができるが、
炭素数がより大きいものも本発明化合物に含まれるもの
である。 本発明化合物としては、上記したもののほか、モラノリ
ンの基本骨格における1位が0)1で置換されたノジリ
マイシン及びその誘導体(例えばN置換体)を挙げるこ
とができる。これらの化合物群もまた、モラノリンの誘
導体(N置換体)と同様の作用を有し、本発明化合物に
含まれるものである。 本発明化合物にはまた、モラノリン基本骨格をビス体と
して有する化合物も含まれる。これらもまた他の本発明
化合物と同様の薬理効果を有して゛いる。 これら化合物の代表例として、本発明化合物にはノジリ
マイシン及びその生理学的に許容される塩、及び、1.
4−ビス(3−モラノリノ−1−プロペニル)ベンゼン
及びその生理学的に許容される塩が含まれる。これらも
また、その他の本発明化合物と同様に、優れたα、−P
I低下作用及びウロキナーゼ分泌促進作用を有するもの
である。 本発明化合物は、公知の方法によって製造することがで
きる。例えば、N−ブチルモラノリンの製造例を以下に
掲げる。 〔製造例1〕 モラノリン50g 、 n−ブチルブロマイド126g
 。 炭酸カリウム170gをジメチルホルムアミド1300
戚中に加え、室温で7日間攪拌し反応を完結させた。濾
過して不純物を除去後、溶媒を減圧下に留去し強酸性イ
オン交換樹脂ダウエックス50W X 2(+(” )
 1000dを通過させ、充分水洗した後、INアンモ
ニア水で溶出した。溶出液を減圧下に?a縮した後、メ
タノール50m1を加え、室温に放置して生じた結晶(
47g )を集めた。 これをメタノール500mに熱時溶解後、室温まで冷却
した後、活性炭で処理し、約100戚まで濃縮後、室温
に放置して析出した結晶40 gを集めた。これをメタ
ノール200−に熱時溶解後、軽く濃縮して室温に放置
して析出した結晶を集め、70°C,減圧下で充分乾燥
して、目的物たるN−(n−ブチル)モラノリン 34
gを得た。収率50.6%。 融点128〜129°C0 元素分析値 計算値(%)  C:54.78 H:9.65  N
 :6.39実測値(%”)  C:54.57 H:
9.65  N :6.60[α]  −−14,59
° (1%、水)’H−NMR: Q、88(3H,t
、 JII7.2Hz、 CHxCHzCHzClに−
)11.16〜1.56(4H,ra、−社器即CHs
CHzCHzCHz−) 。 2.17〜2.36(2H,Ill、歩自翻勢CH+C
HzCHz板)。 3.22(IH,t、 J=9.O)!z、 H−4)
。 3.66(IH,t、 J−9,4Hz、 )l−4)
。 3.44〜3.60(1B、 II、 H−2)。 3.74〜3.96(HX2.  ddX2.  H&
、H&、−)〔製造例2〕 モラノリン5g s n−ブチルブロマイド13g、炭
酸カリウム17gをジメチルホルムアミド1301d中
に加え、100℃で5時間反応した。製造例1と同様に
処理して、N−(n−ブチル)モラノリン5.1gを得
た。収率75.8%。 [製造例3] 5gのモラノリンを100dのメタノール中に加え、室
温で攪拌しながら0.7gの塩化水素を溶かしたメタノ
ール50dに20dのn−ブチルアルデヒドを溶かした
溶液と3gのNaCNB)!、を加え、終夜反応した。 反応後、減圧下に溶媒を除去し、沿いに溶かし、クロロ
ホルムで分配した。水層を200rdのダイアイオン5
A−11A(OH−”)型のカラムに通過させ充分水洗
した0通過液と洗液とを合わせ、200Idのダウエッ
クス50WX28H” ’)のカラムに通過させ、充分
水洗後INアンモニア水で溶出した。溶出液を減圧下で
溶媒を留去した後、エタノールより結晶化、エタノール
で再結晶して、5.1gのN−(n−ブチル)モラノリ
ンを得た。収率75.8%。 本発明化合物の典型的な例として、以下の化合物を挙げ
ることができる。 化合物番号1 モラノリン 化合物番号2 N−メチルモラノリン 化合物番号2a N−(n−ブチル)モラノリン 化合物番号3 N−5−メトキシカルボニルペンチルモラノリントシレ
ート 化合物番号4 N−ハイドロキシエチルモラノリン 化合物番号5 (N−メトキシカルボニルブチル)モラノリン化合物番
号6 ノジリマイシン バイサルファイド 化合物番号7 1.4−ビス(3−モチノリノー1−プロペニル)ベン
ゼン ジヒドロクロライド 化合物番号8 N−へキシルモラノリン トシレート 化合物番号9 N−イソプレニルモラノリン 化合物番号1O N−(2−ヒドロキシデシル)モラノリン トシレート 化合物番号11 N−10−カルボシキデシルモラノリン ナトリウム塩 化合物番号12 N−(3−フェニルプロピル)モラノリン トシレート 化合物番号13 N−ベンジルモラノリン トシレート 化合物番号14 N−シンナミルモラノリン 塩酸塩 化合物番号15 N−(4−フェニルブチル)モラノリン トシレート 化合物番号16 N−(2−フェノキシエチル)モラノリン化合物番号l
7 N−(3−フェノキシプロピル)モラノリン トシレー
ト 化合物番号18 N−(5−フェニルペンチル)モラノリン トシレート 化合物番号19 N−(2−シクロペンチルエチル)モラノリン トシレ
ート 化合物番号2O N−(3−(3−メトキシエトキシフェニル)−2−ブ
テニルコモラノリン 化合物番号21 N、N−ジメチルモラノリン アンモニウム アイ゛オ
ダイド 化合物番号22 トエチルモラノリン 化合物番号23 N−シンナミルモラノリン 化合物番号24 N−ゲラニルモラノリン トシレート 化合物番号25 N−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)モラ
ノリン トシレート 化合物番号26 N−ファルネシルモラノリン トシレート化合物番号2
7 N−10−(N−メチルカルバモイル)デシルモラノリ
ン 化合物番号28 N−(4−フェニル−3−ブテニル)モラノリン トシ
レート 化合物番号29 N−(3−フェニル−2−メチル−2−プロペニル)モ
ラノリン 化合物番号3O N−(3−o−クロロフェノキシプロピル)モラノリン 化合物番号31 N−(γ−メチルー4−ブロモシンナミル)モラノリン 化合物番号32 N−(4−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ブチ
ル〕モラノ゛リン 化合物番号33 N−(p−エトキシシンナミル)モラノリン化合物番号
34 N−(p−イソプロポキシシンナミル)モラノリン化合
物番号35 N−(γ−メチルーm−メチルシンナミル)モラノリン 化合物番号36 N−(4−m−メトキシフェニル−3−ペンテニル)モ
ラノリン 化合物番号37 N−(p−エトキシカルボニルフェノキシエチル)モラ
ノリン 〔エミグリティト (emiglitate)  )化
合物番号38 カスタノスペルミン 本発明に係る化合物としては、前記に掲げるもののほか
、例えば以下のものを挙げることができる。 N−イソブチルモラノリン トシレートN−ヒドロレキ
エチルモラノリン トシレートN−アミノモラノリン 
ハイドロブロマイドN−メトキシエチルモラノリン ト
シレートN−メトキシエトキシエチルモラノリン トシ
レート N−デシルモラノリン トシレート N−(2−ヒドロキシヘキサデシル)モラノリン トシ
レート N−(2−ヒドロキシ−3−p−トリルオキシプロピル
)モラノリン トシレート N−(2−ヒドロキシ−3−p−メトキシフェニルオキ
シプロピル)モラノリン トシレート N−(2−ヒドロキシ−3−p−クロロフェニルオキシ
プロピル)モラノリン トシレート N−3−カルバモイルプロピルモラノリンN−ノニルモ
ラノリン トシレート N−ウンデシルモラノリン トシレートN−(2−ヒド
ロキシテトラデシル)モラノリン トシレート N−(4,4−ジフェニル−3−ブテニル)モラノリン
N−5−カルボキシペンチルモラノリンN−ファルネシ
ルモラノリン N−(r−メチル−4−クロロシンナミル)モラノリン N−(γ−メチルー4−メチルシンナミル)モラノリン N−(4−p−クロロフェニル−3−ペンテニル)モラ
ノリン N−(4−m−クロロフェニル−3−ペンテニル)モラ
ノ゛リン N−(4−o−クロロフェニル−3−ペンテニル)モラ
ノリン N−(4−p−フェノキシフェニル−3−ペンテニル)
モラノリン N−(4−p−エトキシフェニル−3−ペンテニル)モ
ラノリン N−(m−メトキシシンナミル)モラノリンN−(3−
(3−クロロフェニル)−2−ブテニル〕モラノリン N−(4−(4−クロロフェニル)−3−ブテニルコモ
ラノリン N−(4−カルボキシシンナミル)モラノリン ハイド
ロクロライド N−(3−カルボキシ−2−プロペニル)モラノリンN
−(m−)リエチルアンモニオエトキシシンナミル)モ
ラノリン ジビクレート N−イソプロピルモラノリン N−(p−トリメチルアンモニオエトキシシンナミル)
モラノリンクロライド 塩酸塩 本発明化合物を医薬として投与する場合、本発明化合物
はそのまま又は医薬的に許容される無毒性かつ不活性の
担体中に、例えば0.1%〜99.5%、好ましくは0
.5%〜90%含有する医薬組成物として、人を含む動
物に投与される。 担体としては、固形、半固形、又は液状の希釈剤、充填
剤、及びその他の処方用の助剤一種以上が用いられる。 医薬組成物は、投与単位形態で投与することが望ましい
。本発明医薬組成物は、経口投与、静脈内投与等の組織
内投与、局所投与(経皮投与等)又は経直腸的に投与す
ることができる。これらの投与方法に適した剤型で投与
されるのはもちろんである0例えば、経口投与が特に好
ましい。 血栓溶解治療剤としての用量は、年齢、体重、等の患者
の状態、投与経路、病気の性質と程度等を考慮した上で
調製することが望ましいが、通常は、成人に対して本発
明の有効成分量として、1日あたり、50〜3000■
/ヒトの範囲が、好ましく゛は500■〜1000mg
/ヒトの範囲が一般的である。 場合によっては、これ以下でも足りるし、また逆にこれ
以上の用量を必要とすることもある。また1日2〜3・
回に分割して投与することが望ましい。 (以下次頁)
【実施例】
以下に本発明化合物のα、−PI低下作用、ウロキナー
ゼ分泌促進作用及び毒性について詳述し、本発明を更に
詳しく説明する。 試験例1 インビトロ(in vitro)にお番る5
ヒト肝ガン由来HepG2細胞は、α2−プラスミンイ
ンヒビタ−(α、−PI )を合成し、分泌することが
知られている。このHepG2細胞2X10’個をファ
ルコン社製プラスチック培養プレート(直径100mm
)にまき、10%の牛胎児血清を含むイーグル最小培地
を用いて培養した。 3日後、プレート底面に付着した細胞をダルベツコ リ
ン酸緩衝液で2回洗浄した後、本発明化合物被験検体を
200μg7ml含む無血清イーグル培地(フェノール
レッド不合)8!Iflを用いてさらに3〜4日間培養
した。培養後、培地7dを採取し、アミコン社製セント
リフロー(CF25)を用い、約ldに濃縮し、さらに
凍結乾燥した。 凍結乾燥したサンプルに塩酸モノメチルアミン8.1m
g/IIdlを含む50μl1Mトリス緩衝液0.1t
rdlを加え溶解することにより約10倍に濃縮した。 濃縮したサンプル100μ2に50μ2の15mCUプ
ラスミン液を加え、さらに50μlの0.25μモルS
−2251合成発色基質液を加え、37℃で10分間反
応させた。2%クエン酸溶液l!liを加えることによ
り反応を停止し、0.0.405nmでS−2251基
質から遊離するp−ニトロアニリドを測定した。 濃縮サンプルの代わりに上述のトリス緩衝液を用いて、
S−2251基質の分解を測定したものをプラスミン活
性100%のコントロールとし、被験検体を加えずに培
養した濃縮サンプルをα、−PI活性100%のコント
ロールとした。得られた結果は、次式に従って計算した
。 A、は100%コントロールの吸光度を、A2は濃縮サ
ンプルを用いたときの吸光度を、またA、はα、−PI
活性100%コントロールの吸光度を、それぞれ表す、
サンプル数は、おのおの3個であった。 結果は、表1に示した6本発明化合物がαt−PI活性
を低下させることは明白である。 (以下次頁) 表1 投与対象動物として、雄性ピーグル大を、コントロール
群、投与群それぞれ3匹ずつ用いた。 被験検体(化合物番号2)は、0.1モルリン酸緩衝液
(pH7,2)を用いて0.1戚あたり10mgとなる
ように溶解した。溶解後、滅菌フィルター(ポアサイズ
0.2μm)を用いて濾過減面した後に、体重1kg当
たり0.3i投与した(3抛g/kg)、投与は右前肢
静脈より7日間行った。採取した血液は3.8%クエン
酸ナトリウム1容に対し血液9容となるように混合し、
3000rpa+、15分間遠心分離して血漿を分離し
た。 α、−PI活性は、合成発色基質S−2251のプラス
ミン分解に対する阻害作用として測定した。測定結果は
被験検体投与前のプラスミン阻害活性を100%として
、それに対する投与後の阻害活性の変化として示した(
表2)、各サンプル数は、3個であった。 α、−PI活性は、被験検体の30mg/kg連続投与
により、明らかに低下した。 Cはコントロールを表し、検体は被験検体を表す。 試験例3 インビトロ(in vitro)血栓溶解試
験被験検体(化合物番号2)を、30mg/kgの用量
でピーグル犬に対して1日1回連続投与し、投与前、投
与4日目、に血漿を前述のように分離した。 血漿中のαz−PI活性を測定するとともにその血漿を
用いてインビトロでフィブリン塊を作製し、血栓溶解剤
であるウロキナーゼを作用させたときの溶解度を、投与
前血漿と投与4日後血漿との間で比較した。 分離した血漿300μ2に12si−フィブリノーゲン
(0,1+sCi/Ini、)を40μ2加え、混合し
、これを50μ2ずつ試験管に分注した。25U/dト
ロンビン、0.5M塩塩化カルシウム台溶液を各試験管
に5μlずつ加え、37°Cで30分間インキュベート
し、フィブリン塊を作製した。2%アルブミン溶液及び
この液にウロキナーゼを15.30U/dとなるように
溶解したものを、おのおの試験管に1miずつ加えた。 37°Cで12時間インキエベートし、上清25μ!を
RAI用チューブに採取し、γ−カウンターで上清中に
遊離する+zsl−フィブリン分解物を測定した。サン
プル数は、それぞれ3個であった。 表3に示すように、被験検体の投与によりα2−PI活
性の低下した血漿を用いた場合、投与前血漿よりフィブ
リン塊の溶解が亢進したことは明らかである。 表3 フィブリン塊溶解率(%) ウロキナーゼ活性  投与前   投与4日後OU  
    1B、1     21.515  U   
   37.4     63.830  U    
  70.0     93.7誘導能を、CPAE 
(ウシ肺動脈血管内皮細胞Endothelia)を用
いて検討した。 CPAE細胞は、大日本製薬ラボラトリ−プロダクツ部
より購入した。CPAE細胞は、25cdの培養フラス
コに10%FCS−Eagle MEM培地を用いて継
代し、継代時に分取した細胞懸濁液から061m2を滅
菌したピペットで試験管に移した後、トリパンブルー溶
液0 、9 mlで10倍に希釈し、血球計算盤で細胞
数を計測し、細胞数が2X10’ cells/m1と
なるように10%FC3−Eagle MEM培地で希
釈後、96ウエルのマイクロタイタープレート(コーニ
ング社製)に各ウェル100μ2ずつ、すなわち2×1
0’ cel1g/ウェルとなるようにマイクロピペッ
トで注入した。プレートは、37°C,5%C(h中で
培養を開始した。 培養開始後24時間めに、本発明化合物を0.2mg/
dとなるように培地で溶解し、溶解しないものは1%以
下のDMSOに溶解した溶液をフィルターを使って無菌
濾過し、その5μiを滅菌したマイクロピペットでウェ
ルに加え、37°C,5%CO□中で72時間培養した
後、採取した培養上清を測定に供した。 測定は、フィブリンプレート(化工研究所製)のウェル
にプラスミノーゲンを5μ2注入し拡散するまで放置す
る。拡散後、培養上清を5μ!注入した後37°Cの炭
酸ガス培養器中に入れ、4時間後に線溶による透明な溶
解面の形成をもって判定する。この時、同時にポジティ
ブコントロールとしてt−PAを入れたウェルにおける
線溶による透明な円ができることを確認した。その透明
な円の径は9〜10mmであった。 本発明化合物を添加した培養上清の場合にも、4.5〜
8.5mmの透明な溶解面が認められたが、本発明化合
物を添加しない細胞の培養上清の場合(コントロール)
には、何らの変化も認められなかった。4mm以上の溶
解面を形成した場合に、CPAE細胞の血栓溶解能を誘
導したものと判定した。 線溶活性のチエツクが終了した後、ウェルを最終濃度2
.5%グルタルアルデヒドで固定した後、液を捨て、P
BSで洗浄し、洗浄後、水分を切って0.1%クリスタ
ルバイオレットを100μ2入れて染色し、2〜3分間
放直後、流水で流す。余分の染色液を流去した後、水分
を切って100μ2のメタノールで細胞に結合している
色素を溶出し、マルチスキャン(タイターチック)を用
いABS法とマトリックス法による測定を波長580 
nmで行い、細胞が障害を受けていないことを確認した
。 表4に溶解面の直径(=)を示した0本発明化合物の血
栓溶解作用が明白である。 表4 の誘導能を有することが判明したが、この線溶活性がα
、−PI低下作用のほかにいかなる物質によって生じて
いるのかを確認するため、本発明化合物のうち化合物番
号2を加えた培養液についてフィブリンオートグラフィ
ーの手法を用いて解析した。 10%ゲルを用いた5OS−ポリアクリルアミドゲルで
この培養液とt−PA(組織型プラスミノーゲンアクチ
ベータ)と、ウロキナーゼを電気泳動する。 泳動後、このゲルを2.5%トリトンX−100で処理
し、フィブリノーゲン、トロンビン、及びプラスミノー
ゲンを加えた寒天平板上にのせ、37°C15%C(h
の培養器に入れ、フィブリンの溶解位置を確認した。 その結果、本発明化合物添加培養上清では、ウロキナー
ゼ型のプラスミノーゲンアクチベータの分子量位置に大
きな・フィブリンの溶解が認められ、本発明化合物は、
CPAEにおけるウロキナーゼ型のプラスミノーゲンア
クチベータの産生を強力に誘導していることが明らかに
なった。 急性毒性試験 ddY系雄性マウス、6週令を、被験検体群当たり4匹
ずつ用いた。 実験方法 静脈内投与では、各検体を0.9%生理食塩水に溶解後
、尾静脈より投与した。腹腔内投与では、各検体を0.
5%CMC−生理食塩水で懸濁させ、マウス体重10g
当たり、0 、1 mfl JII腔内投与した。経口
投与では、各検体を0.5%CMC−生理食塩水で懸濁
させ、マウス体重10g当たり、0.2成経口投与した
。 投与直後から観察を行い、投与後1週間観察した後にク
ロロホルムで層殺し、剖検した。 各被験検体のLD、。を次表にまとめた。本発明化合物
の安全性が明白である。 静脈内投与 腹腔内投与 実施例1 本発明化合物(化合物番号2)に、−錠あたり以下の物
質を加え、常法に従って錠剤を得た。 −錠中(30(bag中) 本発明化合物(化合物番号2 )       200
mg乳      tJ!             
        50 m gトウモロコシデンプン 
   20mg低il tA 度ヒドロキシプロピルセ
ルロース  15mgヒドロキシプロピルセルロース 
      5mg00mg 実施例2 本発明化合物(化合物番号2)に、−管あたり以下の物
質を加え、常法に従って注射剤を得た。 −管中(10d中) 本発明化合物(化合物番号2 )       200
mg塩 化 す  ト  リ  ウ  ム      
       90mg0m2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[1]次の一般式〔 I 〕で表される化合物、そ
    の生理学的に許容される酸付加塩、及びその四級塩[2
    ]ノジリマイシン及びその生理学的に許容される酸付加
    塩 [3]1,4−ビス(3−モラノリノ−1−プロペニル
    )ベンゼン及びその生理学的に許容される酸付加塩[4
    ]カスタノスペルミン の上記[1]〜[4]で構成される群から選択される化
    合物を主成分とするα_2−プラスミンインヒビター低
    下剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ここに、R^1は、水素、アルキル、カルボキシアルキ
    ル、アルキルオキシカルボニルアルキル、ヒドロキシア
    ルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、
    アリールオキシアルキル、アルケニル、又は置換若しく
    は無置換のアリールアルケニルを表す。
  2. (2)[1]次の一般式〔II〕で表される化合物、その
    生理学的に許容される酸付加塩、及びその四級塩[2]
    ノジリマイシン及びその生理学的に許容される酸付加塩 [3]1,4−ビス(3−モラノリノ−1−プロペニル
    )ベンゼン及びその生理学的に許容される酸付加塩[4
    ]カスタノスペルミン の上記[1]〜[4]で構成される群から選択される化
    合物を主成分とするウロキナーゼ分泌促進剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 ここに、R^2は、水素、アルキル、カルボキシアルキ
    ル、アルキルオキシカルボニルアルキル、ヒドロキシア
    ルキル、シクロアルキルアルキル、置換若しくは無置換
    のアリールアルキル、置換若しくは無置換のアリールオ
    キシアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルケニル、置
    換若しくは無置換のアリールアルケニル、アリールオキ
    シアルケニル又はアルキルカルバモイルアルキルを表す
  3. (3)[1]次の一般式〔II〕で表される化合物、その
    生理学的に許容される酸付加塩、及びその四級塩[2]
    ノジリマイシン及びその生理学的に許容される酸付加塩 [3]1,4−ビス(3−モラノリノ−1−プロペニル
    )ベンゼン及びその生理学的に許容される酸付加塩[4
    ]カスタノスペルミン の上記[1]〜[4]で構成される群から選択される化
    合物を主成分とする血栓溶解剤。▲数式、化学式、表等
    があります▼〔II〕 ここに、R^2は、水素、アルキル、カルボキシアルキ
    ル、アルキルオキシカルボニルアルキル、ヒドロキシア
    ルキル、シクロアルキルアルキル、置換若しくは無置換
    のアリールアルキル、置換若しくは無置換のアリールオ
    キシアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルケニル、置
    換若しくは無置換のアリールアルケニル、アリールオキ
    シアルケニル又はアルキルカルバモイルアルキルを表す
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995013068A1 (fr) * 1993-11-12 1995-05-18 Nippon Shinyaku Co., Ltd. Composition medicamenteuse pour la circulation
WO1997025987A1 (fr) * 1996-01-17 1997-07-24 Nippon Shinyaku Co., Ltd. Agents protecteurs du muscle cardiaque ischemique
EP1903034A1 (en) * 2006-09-19 2008-03-26 Technische Universität Graz Iminosugar glycoconjugates

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