JPH01245421A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPH01245421A
JPH01245421A JP7124888A JP7124888A JPH01245421A JP H01245421 A JPH01245421 A JP H01245421A JP 7124888 A JP7124888 A JP 7124888A JP 7124888 A JP7124888 A JP 7124888A JP H01245421 A JPH01245421 A JP H01245421A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic layer
polyester resin
resin
mol
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Pending
Application number
JP7124888A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Okita
務 沖田
Shinobu Iida
忍 飯田
Kazuko Hanai
和子 花井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、支持体と磁性層との間に下塗り層を有する新
規な磁気記録媒体に関する。
[発明の背景] 一般にオーディオ用、ビデオ用、コンピュータ用等のテ
ープ状の磁気記録媒体、およびフロッピーディスクなど
の円盤状の磁気記録媒体として、y−Fe20)、CO
含含酸酸化鉄C「02、強磁性金属微粉末などの強磁性
粉末を結合剤(バインダー)中に分散させた磁性層を非
磁性支持体上に設けた磁気記録媒体が用いられている。
この磁気記録媒体に用いられる非磁性支持体としては、
−数的にポリエチレンテレフタレートが使用されている
。ポリエチレンテレフタレートは、延伸し、高度に結晶
化されているため打機溶剤に対する耐久性と機械的強度
が優れている。
強磁性粉末を結合剤中に分散させた塗布液を非磁性支持
体に塗布して得られる磁性層は、強磁性粉末の充填密度
が高いため通常の複合材料とは異なり微細な空孔が無数
に存在しているため、破断延びが小さく機械的強度が充
分ではない。従フて、非磁性支持体に下塗り層を施すこ
となく通常の厚みに形成した磁性層は力を加えることに
より破壊することがある。このような磁性層を非磁性支
持体上に強力に密着させることは困難であり、通常塗料
を塗布する場合に用いられているような下塗り層を設け
ることが、最も容易でかつ有効な解決策である。
過去にこれらの下塗りに関しては、特公昭47−220
71号、同49−10243号、特開昭52−4270
3号、同59−19230号等各公報が知られているが
、これらはいずれも一長一短があり、必ずしも下塗り組
成物として満足のゆくものではなかった。
最近、電磁変換特性を向上させるため、強磁性粉末の粒
子径を微細にしたり、あるいは磁性層表面を平滑にする
ことが行なわれるようになフている。このような方向は
、磁気記録媒体の走行性および走行耐久性にとっては過
酷なものとなるため、これら特性が低下すると共に磁性
層と非磁性支持体との接着性も悪化させる。
このような問題を解決するため、特にポリエチレンテレ
フタレートとの接着性に優れているとされているポリエ
ステル樹脂を下塗り用の樹脂として用いた発明が、特公
昭62−37451号、特開昭60−11358号、同
60−19522号、同60−21250号、同61−
264510号等各公報に開示されている。しかしなが
ら、上記ポリエチレンテレフタレートの非磁性支持体と
の接着性については充分に満足できるものは得られてい
ない。
[発明の目的] 本発明は、優れた特性を示す新規な磁気記録媒体を提供
することを目的とする。
さらに、本発明は、主に、走行性、走行耐久性等の耐久
性そして電磁変換特性の改善された磁気記録媒体を提供
することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、ポリエステル樹脂からなる非磁性支持体の表
面に下塗り層を設け、その上に強磁性粉末が結合剤に分
散されてなる磁性層を設けてなる磁気記録媒体において
、該下塗り層がポリエステル樹脂を含み、且つ該ポリエ
ステル樹脂がジエチレングリコール、トリエチレングリ
コールおよびテトラエチレングリコールから選ばれる少
なくとも一種を全アルコール成分の90モル%以上含む
アルコール成分と、イソフタル酸およびテレフタル酸か
ら選ばれる少なくとも一種を全二塩基酸成分の90モル
%以上含む二塩基酸成分との反応により得られた樹脂で
あり、そして該磁性層が、ウレタン結合の濃度が5xt
o−’モル/g以上有するポリウレタン樹脂を含むこと
を特徴とする磁気記録媒体。
上記本発明の磁気記録媒体の好ましい態様は以下の通り
である。
l)該磁性層が、温度20℃、湿度50%RHにおいて
その1%伸張時の応力が5 k g / m rn’以
上有することを特徴とする上記磁気記録媒体。
2)上記ポリエステル樹脂の数平均分子量が、5000
〜5ooooの範囲内にあることを特徴とする上記磁気
記録媒体。
3)−F記ポリエステル樹脂の数平均分子量が、800
0〜30000の範囲内にあることを特徴とする上記磁
気記録媒体。
4)上記下塗り層の層厚が0.3μm以下であることを
特徴とする上記磁気記録媒体。
5)上記下塗り層の層厚が0.03〜0,10μmであ
ることを特徴とする上記磁気記録媒体。
6)上記磁性層に含まれる強磁性粉末が、結晶tサイズ
300λ以下であることを特徴とする一上記磁気記録媒
体。
[発明の効果] 本発明の−に記特定のポリエステル樹脂を含む下塗り層
を4Tする磁気記録媒体は、電磁変換特性、走行性部よ
び走行耐久性等の耐久性が顕著に向上している。
本発明において使用されるポリエステル樹1指を含む下
塗り層は、非磁性支持体であるポリエチレンテレフタレ
ートおよび−L層である磁性層のどちらに対しても優れ
た接着性を有している。
また、本発明の上記特定の磁性層は、優れた電磁変換特
性を得るため強磁性粉末として微粒子のものを使用して
充填密度を上げ、これに伴なう耐久性の低下を結合剤と
してウレタン結合の濃度が上記のように高いポリウレタ
ン樹脂を用いることにより防止したものである。特に、
このような組合わせであって磁性層として、1%伸張時
の応力を5kg/mf以上にすることにより顕著に走行
耐久性を向上させることができる。
しかしながら、このような走行耐久性の優れた磁性層は
弾性率が高いため下塗り層との接着力が低くなる傾向が
ある。そこで、上記本発明の下塗り層を用いることによ
り充分な接着力を得ることができる。
従って、本発明の磁気記録媒体は、下塗り層の接着性が
優れていることから走行耐久性等の耐久性が向上した、
そして上記磁性層を設けるミとによって電磁変換特性お
よび走行性が極めて優れたものである。
特に、下塗り層に使用されるポリエステル樹脂は、有機
溶剤に溶解して塗布された場合に極めて優れた接着性を
得ることができる。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体と、非磁性支持
体の表面に設けられた下塗り層と、その上に設けられた
強磁性粉末が結合剤中に分散された磁性層からなる基本
構造を有するものである。
本発明において磁気記録媒体の非磁性支持体としては、
通常のものを用いることができる。非磁性支持体を形成
する素材の例としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド
などの各種の合成樹脂フィルム、およびアルミ箔、ステ
ンレス箔などの金属箔を挙げることができ、好ましくは
ポリエチレンテレフタレートである。非磁性支持体は、
一般には2.5〜100μm、好ましくは3〜80μm
の厚さのものが使用される。
非磁性支持体は、磁性層が設けられていない側にバック
層(バッキング層)が設けられたものてあっても良い。
本発明の磁気記録媒体は、航述したような非磁性支持体
と強磁性粉末が結合剤中に分散された磁性層との間に下
塗り層が設けられたものである。
本発明の下塗り層には、下記のアルコール成分と二塩基
酸成分とから合成されるポリエステル樹脂を含んでいる
。アルコール成分としては、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコールおよびテトラエチレングリコール
から選ばれる少なくとも一種を全アルコール成分の90
モル%以上含む成分と、二塩基酸成分としては、イソフ
タル酸およびテレフタル酸から選ばれる少なくとも一種
を全二塩基酸成分の90モル%以−ト含む二塩基酸成分
とからなっている。
そして該下塗り層上に設けられる該磁性層は、ウレタン
結合の濃度が5X10−4モル/g以上イfするポリウ
レタン樹脂を含むことを特徴としている(且つ好ましく
は、磁性層として温度20℃、湿度50%RHにおける
該磁性層の1%伸張時の応力が5kg/mm″以−ト有
すること)。
前述したように、最近の磁気記録媒体の電磁変換特性の
向上に伴ない走行性および走行耐久性のみならず、磁性
層と非磁性支持体との接着性も悪化する傾向を示してい
る。
本発明者等はこれを鑑み、非磁性支持体であるポリエチ
レンテレフタレートおよび上層である磁性層のどちらに
対しても優れた接着性を存する下塗り層について鋭意検
討を重ねてきた。その結果、上記本発明のポリエステル
樹脂を下塗り層に用いることにより格段に優れた接着性
を確保できることを見出だした。すなわち、ポリエステ
ル樹脂の構成成分として、エーテル結合を有するジエチ
レングリコール、トリエチレングリコールおよび/また
はテトラエチレングリコールという樹脂に対して比較的
柔軟な性質を付与できるアルコール成分と、イソフタル
酸および/またはテレフタル酸という比較的剛直な二塩
基酸成分との反応により得られるポリエステル樹脂を下
塗り層として使用することにより、非磁性支持体である
ポリエチレンテレフタレートに対しても、上層の磁性層
に対しても格段に優れた接着性を確保できることを見出
だした。さらに、本発明の上記特定の磁性層は、優れた
′If磁変換特性を得るため強磁性粉末として微粒子の
ものを使用して充填密度を上げ、これに伴なう耐久性の
低下を結合剤としてウレタン結合の濃度が5X10−’
モル/g以上有するポリウレタン樹脂を用いることによ
り防止したものである。特に、このような組合わせであ
って磁性層として、1%伸張時の応力を5 k g /
 m rn’以トにすることにより顕著に走行耐久性を
向上させることができる。
しかしながら、このような走行耐久性の優れた磁性層は
弾性率が高いため下塗り層との接着力が低くなる傾向が
ある。そこで、上記本発明の下塗り層を用いることによ
り充分な接着力を得ることができる。
従って、本発明の非磁性支持体、下塗り層および磁性層
からなる磁気記録媒体は、下塗り層の接着性が優れてい
ることから走行耐久性等耐久性が向上した、そして上記
磁性層を設けることによって電磁変換特性および走行性
か極めて優れたものである。
本発明の下塗り層に用いられるポリエステル樹脂につい
ての特徴は次のような点である。本発明のポリエステル
樹脂に用いられる前記成分は一般的なものである。しか
しながら、アルコール成分であるエーテル結合を有する
ジエチレングリコール等の成分は耐水性が悪いことやブ
ロッキングを起こし易い等の欠点があるため、従来から
アルコール成分の主成分としては使用されず、多くとも
全アルコール成分の20〜30重遣%程度の使用可であ
る。本発明では、エーテル結合を有するジエチレングリ
コール等のアルコール成分を全アルコール成分の90重
量%以上使用している。これらのアルコール成分とイソ
フタル酸および/またはテレフタル酸という比較的剛直
な二塩基酸成分との組合わせにより、本発明の優れた接
着性を有するポリエステル樹脂を得ることができる。そ
して磁性層として、上記ウレタン結合濃度の高いウレタ
ン樹脂を用いて弾性率の高い磁性層とすることによフて
、下塗り層の上記欠点を解消している。
本発明の上記ポリエステル樹脂は上記成分を用いて公知
の方法で合成することができる。またその数平均分子量
は好ましくは5000〜50000の範囲内にあること
で、8000〜30000の範囲内にあることがさらに
好ましい。数平均分子量が5000未満になると接着性
が低下し、50000を超えると溶剤への溶解性が充分
でなくなる。さらに上記ポリエステル樹脂は一503M
、−PO,M2、−Co 2M等の極性基を含んでいて
も良い。極性基の濃度はI X 10−’モル/g以下
が好ましく、5X10−’モル/g以下がさらに好まし
い。
下塗り層の樹脂成分として上記ポリエステル樹脂を単独
で用いることもできるか、このほかに通常使用されてい
る樹脂を併用することもできる。
他の樹脂成分の例としては、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル・酢酸ビニルとビニルアルコール、
マレイン酸および/またはアクリル酸との共重合体、塩
化ビニル・プロピオン酸ビニル共重合体、塩化ビニル・
塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アクリロニトリ
ル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ニトロセ
ルロース樹脂、セルロースナイトレート、セルロースア
セテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネ
ートなどのセルロース誘導体、アクリル樹脂、ナイロン
−シリコン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフッ化ビニル
、塩化ビニリデンアクリルニトリル共重合体、スチレン
ブタジェン共重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂
、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、クロロビニル
エーテルアクリル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各
種合成ゴム系の熱可塑性樹脂等を挙げることができる。
特に樹脂成分としては、ポリエステル樹脂および/また
はポリウレタン樹脂を併用することか好ましい。これら
の樹脂を併用することによって、磁気記録媒体の耐久性
および走行性か飛躍的の向トし、また帯電特性、磁気特
性も大幅に向上する。
硬化剤としては、通常ポリウレタン樹脂の製造の際に使
用されるポリイソシアネート化合物か使用される。その
例としては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネートなどのジイソシアネート3モルとトリメ
チロールプロパン1モルの反応生成物、ポリメチレンポ
リフェニルポリイソシアネート類等を挙げることができ
る。
硬化剤を使用する場合、樹脂成分と硬化剤との配合重量
比は9:1〜5:5の範囲内とすることが好ましい。
下塗りの塗布に使用する有機溶剤としては、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ
などのエーテル類、メチレンクロライド、エチレンクロ
ライド、クロロホルム、エチレンクロルヒドリンなどの
塩素系炭化水素などが、本発明のポリエステル樹脂の溶
解性が良好であることから好ましい。特に好ましくは、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン及びこれらの混合物である。
あるいは、所望により上記ポリエステル樹脂を水分散液
として使用することもできる。
−に記樹脂成分および溶剤以外に、所望により帯電防止
等の]]的でカーボンブラック、ニブロジン等の顔料、
界面活性剤等を添加しても良い。
主として、上記樹脂成分、溶剤とから調製された下塗り
塗布液は非磁性支持体の表面に塗布される。下塗り層の
層厚は、好ましくは0.3μm以下であり、さらに好ま
しくは0.03〜0.10μmである。0.3μmを超
える層厚になると、=F−滑な下塗り表面を得にくくな
るため磁性層表面の平滑性も得にくくなる。さらに0.
03μm未満の層厚である場合は、応力集中を緩和させ
るだけの下塗り効果が余りなく接着力が低下する。
本発明の磁気記録媒体は、前述のように非磁性支持体上
に下塗り層が設けられ、その上に強磁性粉末が結合剤中
に分散された磁性層が設けられたものである。
磁性層に使用される強磁性粉末としては、強磁性酸化鉄
粉末、Coドープの強磁性酸化鉄粉末、強磁性二酸化ク
ロム粉末、強磁性金属粉末、バリウムフェライト、強磁
性炭化鉄などが挙げられる。強磁性酸化鉄粉末、強磁性
二酸化クロム粉末の針状比は2/1〜20/1で、好ま
しくは5/1以上であり、平均長軸長は0.2〜2.0
μmの範囲が好ましい。また、 強磁性金属微粉末は、鉄、コバルトあるいはニッケルを
含む強磁性金属微粉末であって、金属分が75 w t
%以上であり、金属分の80wt%が強磁性金属(即ち
、Fe、Co、Ni、Fe−Ni、Co−Ni、Fe−
Co−N1)で・ト均長袖長は1.0μm以下の微粒子
である。
またこれらの強磁性粉末は、結晶子サイズ300λ以下
であることが優れた電磁変換特性を得る上で好ましい。
磁性層中の全結合剤の含有量は、通常は強磁性粉末10
0重量部に対して10〜100重量部であり、好ましく
は20〜40市礒部である。
本発明の磁性層は、ウレタン結合の濃度が5×10−4
モル/g以上打するポリウレタン樹脂を含んでいる。こ
れにより、熱変形温度が高くなり耐久性および走行耐久
性が向上する。ウレタン結合の濃度は、好ましくは8 
X 10−’〜5xlO−’モル/gであり、さらに好
ましくはlXl0−’〜5 x 10−3モル/gであ
る。5 X 10−’モル/g以下では耐久性か劣る。
ウレタン結合濃度とは、ウレタン樹脂固形分1g当たり
−C0NH−の数にアボガドロ数を掛けた値を言い、モ
ル/gで表わす。
上記ポリウレタン樹脂と併用して他の樹脂を使用しても
さしつかえはない。その樹脂の例としては、塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニルとビニ
ルアルコール、マレイン酸および/またはアクリル酸と
の共重合体、塩化ビニル・プロピオン酸ビニル共重合体
、塩化ビニル・塩化どニリデン共重合体、塩化ビニル・
アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート
、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテ
ートプロピオネートなどのセルロース誘導体、アクリル
樹脂、ナイロン−シリコン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リフッ化ビニル、塩化ビニリデンアクリルニトリル共重
合体、スチレンブタジェン共重合体、ポリビニルアセタ
ール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、
フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
、クロロビニルエーテルアクリル酸エステル共重合体、
アミノ樹脂、各種合成ゴム系の熱可塑性樹脂:あるいは
エポキシ基、−COOM、−3o、M、−S O2M 
、 −P Ox M 2、−NRz、−”NR3(ただ
し、Mは水素原子またはアルカリ金属、モしてRははア
ルキル基)から選ばれる少なくとも一種の基を含む上記
塩化ビニル系共重合体またはポリエステル樹脂を挙げる
ことができる。本発明の磁気記録媒体の結合剤は、ポリ
エステル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニルとビニルアルコ
ール、マレイン酸および/またはアクリル酸との共重合
体であることが好ましい。
上記結合剤と併用して、ポリイソシアネート化合物を使
用することもできる。その例としては、トリレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネートなどのジイソ
シアネート3モルとトリメチロールプロパン1モルの反
応生成物、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト類等を挙げることができる。
本発明の磁性層は、結合剤として本発明のポリウレタン
樹脂および所望により他の上詰樹脂、さらにポリイソシ
アネートが用いられることが好ましい。これらを硬化さ
せることにより三次元網目構造の磁性層が形成され、走
行耐久性が向上する。また放射線硬化型樹脂等を使用し
て三次元網目構造を形成することも可能である。
このようにして得られる本発明の磁性層は、温度20℃
、湿度50%RHにおける該磁性層の1%伸張時の応力
が5 k g / m rn’以上有することが好まし
い。磁性層の力学的性質が上記のようになった場合、従
来の下塗り層では充分な接着性を得ることが非常に難し
く、本発明の下塗り層が極めて有効である。磁性層の走
行耐久性を顕著に向上させるために、1%伸張時の応力
が7kg/mrn”以上であることが特に好ましい。
上記強磁性粉末および樹脂成分、さらに必要に応じて研
磨材あるいは上記の添加剤を溶剤と混練し磁性塗料を調
製する。磁性塗料を調製する際には、分散剤、帯電防止
剤および拐滑剤等の公知の添加剤を併せて使用すること
もできる。
このようにして調製された磁性塗料は、前述の非磁性支
持体上に設けられた下塗り層上に塗布される。
磁性層は、一般に乾燥後の厚さが0.5〜10μmの範
囲(好ましくは1.5〜7.0μmの範囲)となるよう
に塗布される。
下塗り層上に塗布された磁性層は、通常、磁性層中の強
磁性粉末を配向させる処理、すなわち磁場配向処理を施
した後、乾燥される。さらに必要により表面平滑化処理
を施す。表面平滑化処理などが施された磁気記録媒体は
、次に所望により硬化処理およびブレード処理を行なっ
たのち所定の形状に裁断される。
また、本発明の磁気記録媒体は帯電防止、転写防止、ワ
ウフラッタ−防止、磁気記録媒体の強度向上、バック面
のマット化等の目的で磁性層の設けた側の反対の面(バ
ック面)にいわゆるバックコートがなされていてもよい
以下余白 次に実施例と比較例を示し、本発明を更に具体的に説明
する。各側において、r部Jは特に指定しない限りrr
M量部Jを、念味する。
[磁性層用塗料の調製] (1)磁性層用塗料Aの調製 磁  塗゛A ′ Co−y−Fe 20.      1000部[11
c:9000e、結晶子サイズ:200λ針状比:10
/1] 塩化ビニル・酢酸ビニル・      120部ビニル
アルコール共1■合体 (組成比 92::l:5  重合度420)ポリエス
テルポリウレタン樹脂A     90部(ブチレンア
ジペート、ジフェニル メタンジイソシアネートとブタンジ オールから合成したもの、 数平均分子量: aoooo、 ウレタン結合濃度6 x l O−’モル/g)ブチル
ステアレート           2部ミリスチン酸
              2部導電性カーボンブラ
ック        10部(平均粒子径:30mμ) メチルエチルケトン        1500部シクロ
へキサノン         1000部上記磁性層用
塗料八組成の各成分をボールミルを用いて24時間混線
分散させた。混練後、日本ポリウレタン■製のコロネー
ト3041 (3モルのトリレンジイソシアネートと1
モルのトリメチロールプロパンのアダクト体、75wt
%酢酸エチル溶液)を90部加え、さらに高速剪断分散
を1時間行なった。得られた分散液を3μmの平均孔径
を有するフィルターを用いて濾過し、磁性層用塗料Aを
調製した。
(2)磁性層用塗料Bの調製 磁性層用塗料Aの調製において、ポリエステルポリウレ
タン樹脂Aの代わりにポリエステルポリウレタン樹脂B
(ブチレンアジペート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ートとブタンジオールから合成したもの、数平均分子量
: aoooo 、ウレタン結合濃度4 X 10−’
モル/g)を使用した以外磁性層用塗料Aの:JA製と
同様に磁性層用塗料Bの調製を行なワだ。
(3)磁性層用塗料Cの調製 磁性層用塗料Aの調製において、ポリイソシアネートを
使用しなかった以外磁性層用塗料Aの調製と同様に磁性
層用塗料Cの調製を行なった。
[実施例1] 塗り層用塗布液組成 ポリエステル樹脂             1部(組
成ニジエチレングリコール100モル%。
イソフタル酸100モル%、 数平均分子量: 15000 ) シクロへキサノン           100部上記
組成を混合溶解することにより下塗り層用塗布液を調製
した。
上記下塗り層用塗布液を、乾燥後の厚さか0.1μmに
なるように、厚さ14μmのポリエチレンテレフタレー
ト支持体を60m/分の速度で走行させながら、支持体
の表面にドクターブレードを用いて塗布した。その後、
上記磁性層用塗料Aを乾燥後の厚さが5.0μmになる
ようにドクターブレードを用いて塗布し、磁性層が湿潤
状態にあるうちにコバルト磁石により配向させ、乾燥後
スーパーカレンダー処理を行ない、60℃で72時間熱
硬化させた。そして172インチ幅にスリットし、ビデ
オテープを製造した。
[比較例I] 実施例1において、下塗り層用塗布液組成のポリエステ
ル樹脂を下記のポリエステル樹脂に変えた以外は実施例
1と同様にビデオテープを製造した。
組成ニジエチレングリコール80モル%、エチレングリ
コール20モル%、イソフタル酸100モル%数NP−
均分子川:10000 [比較例21 実施例1において、下塗り層用塗布液組成のポリエステ
ル樹脂を下記のポリエステル樹脂に変えた以外は実施例
1と同様にビデオテープを製造した。
組成:シエヂレングリコール100モル%、イソフタル
酸80モル%、アジピン酸20モル%数平均分子量:1
5000 [実施例2] 実施例1において、下塗り層用塗布液組成のポリエステ
ル樹脂を下記のポリエステル樹脂に変えた以外は実施例
1と同様にビデオテープを製造した。
組成ニジエチレングリコール92モル%、ブタンジオー
ル8モル%、イソフタル酸100モル%、数平均分子量
: aoo。
[実施例3] 実施例1において、下塗り層用塗布液組成のポリエステ
ル樹脂を下記のポリエステル樹脂に変えた以外は実施例
1と同様にビデオテープを製造した。
組成ニトリエチレングリコール100モル%。
セバシン酸8モル%、テレフタル酸92モル%、数平均
分子量: 24000 [比較例3] 実施例1において、下塗り層用塗布液組成のポリエステ
ル樹脂を上記のポリエステル樹脂に変えた以外は実施例
1と同様にビデオテープを製造した。
組成°トリエチレングリコール100モル%。
オルトフタル酸100モル% 数平均分子fit + 16000 [比較例4] 実施例1において、下塗り層用塗布液組成のポリエステ
ル樹脂を下記のポリエステル樹脂に変えた以外は実施例
1と同様にビデオテープを製造した。
組成ニブタンジオール100モル%。
アジピン酸100モル%、 数平均分子量: 20000 [比較例5] 比較例4において、磁性層用塗料Aを磁性層用塗料Bに
変えた以外は比較例4と同様にビデオテープを製造した
[比較例6] 比較例4において、磁性層用塗料Aを磁性層用塗料C変
えた以外は比較例4と同様にビデオテープを製造した。
[実施例4] 実施例1において、磁性層用塗料Aを磁性層用塗料Bに
変えた以外は実施例1と同様にビデオテープを製造した
[実施例5] 実施例1において、磁性層用塗料Aを磁性層用塗料Cに
変えた以外は実施例1と同様にビデオテープを製造した
[比較例7] 実施例1において、下塗り肘用塗布液を塗布しなかワた
以外は実施例1と同様にビデオテープを製造した。
以−トの実施例と比較例で得られたビデオカセットテー
プについて、その物性を下記の測定方法にて測定した。
訃定太L (1)磁性層接着強度 1/2インチ幅にスリットした磁気テープの一部を両面
接着テープで台紙に貼り、磁気テープの一端を他端と同
方向に引っ張ったときの剥離強度を測定した。測定条件
は温度23℃、湿度65%RHで行なった。
(2)ビデオS/N ビデオテープテープレコーダ松下電器産業■製、NV8
300を使用して、50%セットアツプの灰色信号を録
画し、S/Nメーター(シバツク■製、925C型)で
ノイズを測定し、比較例7をOdBとしたときの相対値
で示した。
(3)摩擦係数 一上記ビデオテープレコーダを用いて、回転シリンダー
の送り出し側のテープテンションを7.6き取り側のテ
ープテンションンT2とした時、500回同=−場所を
走行させたf&T、、T2を測定し、次式により摩擦係
数(μ)を求めた。
T、/T2=eXP(μ×π) (4)スチル耐火性 上記ビデオテープレコーダを用いて、得られた各ビデオ
テープに同じビデオ信号を記録し、再生した静11−画
像が鮮明さを失うまでの時間を測定した。測定条件は5
℃、80RH%であった。
(5)磁性層の1%伸張時の応力 1/2インチの未塗装のポリエチレンテレフタレート支
持体をチャック間距踵10 c mに固定し、速さ10
cm7分にて延伸することにより引フ張り試験を行なっ
た。得られた各ビデオテープについても同様に引っ張り
試験を行ない、複合則より、磁性層の値を算出し、この
値から磁性層の1%伸張時の応力(kg/mrn’)を
求めた。
上記実施例および比較例て得られたビデオテープの下塗
り層のポリエステル樹脂の組成および磁性層用塗料の種
類を第1表に、上記測定結果を第2表に示す。
以1−’余白 第1表 ポリエステル樹脂組成    磁性層 用塗料1モル%      用塗料 m−子セ[−]エ  [IEG/100.IP八へ10
0              A比較例I  DEG
/80.EG/20.IPA/IoOA比較例2  D
EG/100.IPA/80.AA/20     A
実施例2  DEG/92.nD/8.IP八へl 0
0     A火ムfii  TUG/100.TPA
/92.SA/8     A比較例3  TEG/1
00.OPA/100       A比較例4 BG
/Ion、^A/100         A比較例5
 8G/+00.AA/100        B比較
例6 BG/100.AA7100         
C実tJh例4  [IEG/100.IPA/100
        B;(L)が5−イタリー」う□  
DEG/100.IP八へ100          
     C比較例7A 第1表に使用した略字はF記の通りである。
EG:エチレングリコール DEGニジエチレングリコール TEGニトリエチレングリコール BG・ブタンジオール IPA:イソフタル酸 TPA :テレフタル酸 OPA・オルトフタル酸 AA、アジピン酸 SA゛セバシン酸 1ノ、 下 全 1′1 第1表 fLli!  (j(Kg/ (g/ I/2in、)   (dB)       
   (分)    mrn”)灯LLL  :]:+
10÷0.3 0.27 60 8.0比較例1   
:19 0.0  0.:13  30  7.5比較
例2  20 0.0  0.:12  29  7.
5ノ5〃【子惺工K   250  す0.2    
0.28    60<    8.0床’M1列ニジ
   240  ÷0.2    0.28    6
0<    8.0比較例3  48  +0.I  
 O,:l:l   20  6.8比較例4  10
  +0.I   O,32Ill   6.7比較例
5  58 0.0  0.:11  7  4.7比
較例6  70−0.1  0.’13  5  4.
0実施例4  350  +0.I   O,:11 
 56  4.8℃0則 350  十0.1 0.:
]:+134 4.1比較例7  3 0.0  0.
39   ]   6.5上記第1表および第2表から
明らかなように、本発明の実施例の磁気記録媒体は、電
磁変換特性、走行性および走行耐久性等の耐久性の全て
において優れた性能を示している。特に接着力、摩擦係
数、スチル耐久性の点で顕著に優れている。
さらに、1%伸張時の応力が高い磁性層を有する実施例
1.2および3ではスチル耐久性等の走行耐久性が格段
に優れている。
ポリエステル樹脂が本発明の範囲外の比較例1〜6では
上記性能が充分ではない。また下塗り層を有しない比較
例7は全ての性能が極めて悪いものとなっている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1。ポリエステル樹脂からなる非磁性支持体の表面に下
    塗り層を設け、その上に強磁性粉末が結合剤に分散され
    てなる磁性層を設けてなる磁気記録媒体において、該下
    塗り層がポリエステル樹脂を含み、且つ該ポリエステル
    樹脂がジエチレングリコール、トリエチレングリコール
    およびテトラエチレングリコールから選ばれる少なくと
    も一種を全アルコール成分の90モル%以上含むアルコ
    ール成分と、イソフタル酸およびテレフタル酸から選ば
    れる少なくとも一種を全二塩基酸成分の90モル%以上
    含む二塩基酸成分との反応により得られた樹脂であり、
    そして該磁性層が、ウレタン結合の濃度が5×10^−
    ^4モル/g以上有するポリウレタン樹脂を含むことを
    特徴とする磁気記録媒体。
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