JPH0124137B2 - - Google Patents

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JPH0124137B2
JPH0124137B2 JP56059645A JP5964581A JPH0124137B2 JP H0124137 B2 JPH0124137 B2 JP H0124137B2 JP 56059645 A JP56059645 A JP 56059645A JP 5964581 A JP5964581 A JP 5964581A JP H0124137 B2 JPH0124137 B2 JP H0124137B2
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heme
iron
amino acid
heme iron
protein
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PURITSUPUSU BURITSUKUGERIEERU AB
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はヘム鉄強化アミノ酸製剤およびヘム蛋
白質、特にヘモグロビン、からヘム鉄強化アミノ
酸製剤を製造する方法に関する。 [従来の技術] 動物および人間の血液中のヘモグロビン並びに
他の天然ヘム蛋白質は長鎖中で互いに化学的に結
合した多数のアミノ酸からなる。特定のヘム蛋白
質、例えば植物中の過酸化酵素、はまた炭水化物
も含有している。ヘモグロビンは4個のアミノ酸
鎖を含有している。特定の基、すなわちヘム基、
が各鎖に結合している。このヘム基は中央の鉄原
子が結合しているポルフイリンからなる。従つ
て、各ヘモグロビン分子は合計4個のアミノ酸鎖
および、合せて4個の鉄原子を含有する合計4個
のヘム基からなる。このヘムは血液にその酸素運
搬能力を与える。ヘムはまた血液の色にも寄与す
る。ヘムは一方にヘムの鉄原子および他方に鎖中
の特定なアミノ酸という結合によりアミノ酸鎖の
ところで結合している。各鎖中にはいくつかのヒ
スチジン基があるが、これらのわずか1個しかこ
のようにヘム結合に用いられていない。 特定の場合において、本質的にヘモグロビンお
よびミオグロビンからの、ヘムの形態で体内に投
与された鉄は他の形態の鉄、例えば還元鉄または
食品(例えば、小麦粉、飲料)を強化するため
の、または医薬用鉄製剤中に使用するための普通
の形態である他の様々な鉄塩より良好に利用され
ることが知られている。例えば、バンのような特
定の食品におけるように、鉄強化の必要性が大い
に文献に記載されている。 ヘム鉄は他のタイプの鉄とは異なる機構で人体
に吸収される。このため、いわゆるヘム鉄および
非ヘム鉄を介する吸収の間には相違がある。この
ことは体内中のヘム鉄の利用が他の食品成分によ
つて影響される程度が他のタイプの鉄の場合に比
べて少ない理由の一つである。かくして、ヘム鉄
の利用は例えば、穀類や穀類製品中に存在するフ
イチン酸およびその塩、または例えば茶の中のタ
ンニン酸、他の鉄の形態の場合である卵中の隣酸
塩または他の成分により阻害的な影響を受けな
い。 他のタイプの鉄は、特に高投与量では、人間に
おいて高い副作用を与える。食餌療法の関点から
ヘム鉄の最も重要な利点は従つて体内における利
用およびより低い副作用の点において他の食品成
分から区別されるという点をも含めたその固有な
天然の性質であろう。しかしながら、ヘムの正し
い吸収のための重要な条件はこれが適当な担体に
結合されていることである。ヘム中の鉄は従つ
て、もしヘムが先ず蛋白質から分離されて別個に
投与されれば、非常にわずかしか利用されない。
これにより、ヘムが本来結合しているアミノ酸鎖
はこの点に関して好ましい影響を有するに違いな
いということが結論として導びかれる。 ヘモグロビン分子は、重量で計算して、主とし
てアミノ酸からなる。ヘモグロビン1000mg中に
は、アミノ酸は合せて約960mgであり、そしてヘ
ムはわずか40mgであり、これは3.5mgの鉄に等し
く、すなわち各々わずか4重量%のヘムおよび
0.35重量%の鉄である。 このことはもしヘモグロビンが鉄源として用い
られるならば鉄の量に対して多量のアミノ酸が自
動的に体内に投与されるはずであることを意味す
る。もし例えば鉄の日宛の必要量(15mg)がヘモ
グロビンの形態で投与されるとするならば、同時
に4.2gのアミノ酸(蛋白質の日宛の必要量の7
%)が消費されなければならないであろう。毎日
100mgの鉄という治療的投与量は約28gのアミノ
酸の余剰添加を意味し、これは蛋白質の日宛の必
要量の半分近くにに相当する。食品を通して投与
される蛋白質の量を超えてこのように多量のアミ
ノ酸を投与することは非現実的である。 [発明が解決しようとする課題] もしヘモグロビンが食品の鉄強化のために用い
られるならば、同時に投与されて全ての蛋白質は
対応的に食品の技術的性質に、そして恐らくはそ
の栄養価値にも、悪影響を与えるであろう。従つ
て、下記の性質を有するヘム鉄生成物が必要とさ
れている。 −ヘモグロビンより高いヘム含量(従つて、より
高い鉄分)、 −ヘムはヘモグロビン中におけると同様な方法で
結合されていること、 −全てのタイプの食品および医薬製剤中に混合す
るために良好な溶解性質。 [課題を解決するための手段] 本発明においてこれらの要求がヘム蛋白質から
製造されたヘム鉄強化アミノ酸製剤により満たさ
れることが見出された。この製剤はその鉄分が最
初のヘム蛋白質中のアミノ酸鎖より相当短かい、
すなわち強化を達成するために短かくされた、ア
ミノ酸鎖にヘムの形で結合した最初のヘム蛋白質
由来の鉄を含むポルフイリン鉄からのみなること
を特徴とする。かつ、これらのアミノ酸鎖は凝集
することにより、バラバラの短かいヘム鉄含有ア
ミノ酸鎖より長い寸法を有している。これにより
ヘム鉄を含有しないアミノ酸鎖から分離が可能に
なる。製剤がヘムと鉄の間に一定の比を、かつポ
ルフイリンに結合した鉄に対して計算して、少な
くとも0.5%、好ましくは最高5%であるポルフ
イリンヘム鉄分を有していることが好適である。 本発明はヘム蛋白質、特にヘモグロビンからの
ヘム鉄強化アミノ酸製剤の製造方法に主として関
する。この方法はヘム蛋白質をそれ自体公知の方
法で先ず溶血および変性させ、次いで蛋白質分解
酵素の助けにより分解することにより、ヘム鉄を
含有する画分およびヘム鉄に乏しい画分にするこ
とおよびヘム鉄強化画分は分離により得られ、こ
のヘム鉄含有画分は凝集されることを特徴とす
る。この製剤は次いで熱処理により酵素や微生物
等の作用に対して安定化され、そして、好ましく
は乾燥により、濃縮される。 ヘム鉄含有画分の安定化は酵素を不活性化させ
る熱処理により行なわれる。最も普通の処理は、
例えば70℃で30分間の、低温殺菌および/または
121℃で5分間の滅菌である。低温殺菌は好まし
くは60〜90℃で30〜10分間行なわれるが、より高
温、例えば90〜100℃、でより短時間行なうこと
もできる。滅菌は好ましくは110〜121℃で20〜5
分間行なわれるが、やはりより高温でかつ対応す
るべくより短かい時間行なうこともできる。好適
な温度および対応する時間の決定は日常実験によ
り行なわれる。 本発明を更に図面により説明する。図中、第1
A図はヘム蛋白質分子を模式的に示している。第
1B図は変性後のこの分子を示している。第1C
図は第1B図による変性された蛋白質の4本の直
線化された鎖の1本を示している。第1D図は反
応後得られたアミノ酸フラクシヨンを表わしてお
り、第1E図は本発明によるヘム鉄強化アミノ酸
製剤構成単位を示している。最後に、第1F図お
よび第1G図はいくつかのこのようなヘム鉄強化
アミノ酸製剤構成単位が組合されて凝集体になる
様子を示している。下記説明1〜6により、これ
らの図面をさらに詳しく説明する。 説明1 第1A図中、4個の巻かれた鎖が示され
ている。鉄分=0.35 □Γ=ヘム基(中央鉄原子を有するポルフイリ
ン)。 説明2 第1B図中、4本の延ばされた鎖が示さ
れている。 説明3 第1C図中、各鎖は蛋白質分解酵素によ
り分解される(矢印)。 説明4 第1D図中、低分子量アミノ酸画分は沈
殿できず、半透膜を通過する。 鉄分<0.35%。 説明5 第1E図中、短かいアミノ酸鎖上のヘム
基(低分子量)が示されている。 鉄分>0.35%。 説明6 第1F図および第1G図中、数個の小さ
なアミノ酸部分はヘム基と結合し、PH4.5で不
溶性の凝集体となり、半透膜を通過できない。 上述したように、ヘモグロビン分子は4本のア
ミノ酸鎖からなり、この各々はその鉄原子が鎖の
ヒスチジン基の一つに結合しているヘム基を含有
している。これらの鎖は天然の状態では複雑な方
法で巻かれており、かくして各ヘム基は巻かれた
鎖の中に位置している。鎖同志を、並びにヘム基
を鎖に保持する結合の主要部分には酵素(これは
鎖を相互に保持する結合を開裂しうる)のような
大きい分子は近づけないが、酸素(これはヘムに
結合して体内へと運搬される)のような小さい分
子は近づくことができる。この天然状態は第1図
の区分Aに示した。巻かれた鎖は変性剤、例えば
尿素、アルカリ、酸素、熱、有機溶媒またはこれ
らの組合せ、の助けにより「ほどかれて
(unrolled)」、より真直ぐな鎖になることができ
る。ヘモグロビン中の4本の鎖は次いで第1図の
区分Bに示したように互いに分離される。各々の
このような「ほどかれた」鎖は、アミノ酸鎖中、
例えばヘモグロビン中、のアミノ酸間の結合を破
壊できる蛋白質分解酵素の攻撃が到達できるよう
になる。異なる蛋白質分解酵素は異なるこのよう
な結合を破壊するが、結果は常にアミノ酸の長さ
が短かくされることになろう。これは第1図、C
〜Eに示した。蛋白質分解酵素は植物および動物
から、あるいは微生物の組織から得ることができ
る。 これらの蛋白質分解酵素はアミノ酸鎖、例えば
ヘモグロビン、中のアミノ酸間の結合を分解する
能力を有する。異なる蛋白質分解酵素は異なるこ
のような結合を破壊するが、結果はいかなる場合
もアミノ酸鎖の長さが短かくされることになろ
う。これは第1C〜E図に説明されている。次い
で、分解の程度が酵素の性質、酵素の相互作用時
における時間、PHおよび温度および生成された反
応生成物の組成物により決定される。 本発明によれば、ヘム蛋白質はかくして蛋白質
分解酵素の助けにより加水分解されることにより
不必要なアミノ酸が取り除かれ、一方、天然ヘム
鉄はこれが最初に結合していたアミノ酸のところ
に保持され、この結合位置の付近では同数のアミ
ノ酸が保持されることにより、生成物において所
望の技術的および生理的性質が各々得られあるい
は保持される。加水分解後、ヘム蛋白質は2つの
主要な画分、すなわち最初のヘム蛋白質のヘム鉄
分より最高16倍も高いヘム鉄分を有するヘム蛋白
質のヘム鉄の主要部分を含有するもの、およびヘ
ム蛋白質のアミノ酸の主要部分を含有する第二の
画分、に分割できる。ヘム鉄に富んだ画分は反応
中に第二の画分より大きな分子寸法を授かること
ができ、これは画分の分離に使用できる。 ヘム蛋白質中のそしてやはりヘム鉄に富んだ画
分中の鉄は人体において特に良好な吸収性を有す
る特別な天然形態を有しているため、何ら外部か
ら鉄を追加することなくヘム鉄に富んだ画分中に
鉄が濃縮されることは重要である。得られた画分
は、この特異的な鉄のその高含量により、食品お
よび医薬品(治療的用途)に用いるのに良好な鉄
源である。 本発明の観点からヘム蛋白質と呼ばれている、
アミノ酸およびヘムからなる多数の蛋白質があ
り、この中ではヘモグロビン、ミオグロビン、チ
トクローム、カタラーゼおよび過酸化酵素が注目
すべきものであり、動物性、植物性および微生物
性源のほとんどの細胞中に存在する。本発明は全
てのこれらのヘム蛋白質に適用できるが、ヘモグ
ロビンが実施上の重要性を有するであろう唯一の
物質である。 本発明によるヘム蛋白質の分解から得られた混
合物(加水分解生成物)は最初の蛋白質とは異な
る性質を得る。加水分解生成物の水溶性はPHに普
通左右されないが、出発蛋白質の水溶性は溶液の
PHに通常左右される。酵素は本発明方法において
ヘム基自体に作用しない。 上で定義した方法はヘム鉄含有画分およびヘム
鉄不含画分間の分子寸法に関して、ここまでは何
ら大きな差異を持たらしてはいない(1D〜E)。
ところが、凝集工程において、ヘム鉄含有画分は
これがヘム鉄を含有しない画分から容易に分離で
きるような分子寸法を授かることができる。これ
は第1F〜G図に示した。このような凝集はPH調
整によりあるいは濃縮により達成できる。もしPH
が4.5に調整されれば、ヘム鉄生成物は凝集体を
形成し、かくしてこれは沈殿し、容易に分離でき
る。もし稠密な半透膜を用いる半透膜濾過により
濃度を高めると、ヘム鉄画分は連続的に凝集し、
半透膜を通過しなくなる。もし限外濾過の前でか
つそれ以前に沈殿を行なわずにPHを約7に調整す
る場合は、より多孔性の半透膜が使用できる。 上で示してきたように、本発明によれば、ヘム
が結合している蛋白質画分を、このヘムに富んだ
画分(ヘム含有生成物)の分離に利用できるよう
な大きさにする方法が達成されたのである。この
ような大きさがヘムに富んだ蛋白質中で達成され
る理由は下記の(a)、(b)いずれかの事実によると予
測された。 (a) ヘム鉄含有画分は初めは小さな寸法を有して
いるが、後に疎水性相互作用により組合されて
より大きな凝集体を形成する。最後に、これら
の凝集体にほとんど全てのヘム鉄が含有される
ことになり、後述のフローシートに示したよう
に分離できる。あるいは、 (b) 蛋白質の一部は酵素による加水分解中、本質
的に変化せずに残る。これらの蛋白質鎖は、他
の蛋白質鎖の加水分解の進行に伴い、その鎖と
最早結合できなくなつたヘム基を「引き受ける
(take care of)」。それで、超ヘム蛋白質、す
なわち疎水性相互作用によりアミノ酸鎖1個当
り1個より多いヘム基を有するヘム蛋白質、が
形成されることになる。 機構(a)および(b)のいずれかが妥当であるか決定
するために、分子量12000〜14000ダルトンより小
さい分子を通過させるが、それより大きい分子を
通過させない厚さ0.02mmの透析膜を用いて、下記
の実験を行なつた。 250mgの未処理のヘモグロビンおよび実施例1
のAに従つて製造したヘム鉄生成物の夫々を、一
方は25mlのPH8.0の10Mトリス緩衝液に、そして
他方は25mlの2%ラウリル硫酸ナトリウム
(SLS)を含有する同一緩衝液に溶解した。全て
の溶液は強く着色していた。夫々の溶液を透析管
に移し、管内の溶液と同一の溶液に対して透析し
た。透析管は蛋白質が管を通つて外側の液へ移行
することを防ぐが、より小さな分子、例えばヘム
ペプチド類の通過は許す。SLSは疎水性相互作用
を阻止する能力を有し、そのため分子の凝集体を
細分して各分子に分離する。 この透析試験において、ヘム鉄生成物がSLSを
含有するトリス緩衝液で溶解されかつ透析された
系中においてのみ、着色された物質の通過が起き
た。他の全ての場合には、色(ヘム)は管内に滞
つた。管壁を通過した着色された物質を特別に分
析したところ、これは管内の物質と同一の鉄とア
ミノ酸の割合を有していることを示した。この実
験により、ヘム含有ペプチドの凝集体形成を起こ
す疎水性相互作用が主要な機構(前記で予測した
二つのうちaの機構による)であるという結論が
可能になる。これは、第1F〜G図に説明した。 従つて、本発明によるヘモグロビンの連続酵素
的加水分解は、ヘム含有ヘモグロビン断片間の疎
水性相互作用をひきおこし、その結果上記断片は
加水分解物中および残りの画分中に分散すること
なく凝集体に集合し、これはヘムを含有しない物
質から分離することができる。 なお、上記の試験において、SLSが存在しない
場合は色(ヘム)は透析管外に漏出しなかつた。
このことから、本発明の生成物中で、短いアミノ
酸鎖とヘムの形を保持した鉄含有ポルフイリンと
は結合して存在することが明らかとなつた。未結
合のヘムが存在するとすれば、SLSの存在と関係
なく、必ず透析膜から漏出する筈だからである。 本発明によれば、従つて、変性方法、ヘム蛋白
質の酵素による加水分解の反応条件および分離方
法を適当に選択することにより、加水分解中に遊
離されたアミノ酸を除去することにより増加した
含量のヘム鉄を有するヘム鉄生成物を製造するこ
とが可能である。ヘムも鉄も外部から添加する必
要はない。 本発明方法に適した出発物質は動物からの全血
または血液中の全ヘモグロビンを含有する赤血球
である。血球は血清を分離したとき残る全血の一
部分である。本発明方法に用いるためには、赤血
球は血球として用いる場合も全血のまま用いる場
合もいずれも分解する必要がある。分解は水の存
在下で浸透処理することにより最も簡単に行なわ
れ、血球は水を添加すると破裂し、それらのヘモ
グロビン分が分離して溶液となる(溶血)。溶血
は全血または血球に1〜4部の水を添加すること
により好適に行なわれる。 ヘム蛋白質の変性はアルカリ、好ましくはCa
(OH)2、そして殊にNaOHまたはKOH、を11の
PHまで添加することにより行なわれ、次いでPH11
を30分以上8時間以内保持し、加水分解前にPH
を、例えば鉱酸で、選択した酵素によつても異な
るが、PH7〜9へ好適に下げる。変性はまた尿
素、酸または水と混合可能な溶媒の添加により達
成することもできる。 加水分解は蛋白質分解酵素を、水中において例
えば1〜12%、好ましくは4〜8%の濃度で変性
させたヘモグロビンに添加することによつて行な
うことができる。この酵素は動物源のもの、例え
ばトリプシンおよびキモトプシン、または植物性
酵素、例えばパパイン、ブロメラインおよびフイ
シン、または微生物源のもの、好適には食品用途
に許されている微生物からの酵素、例えば特定
の、桿菌属に属する細菌またはアスペルギルス属
に属する菌類からの酵素でありうる。このような
微生物性酵素は例えばアルカラーゼ(Alcalase
)およびニユートラーゼ(Neutrase )の商
品名で市販されており、これらは桿菌から得ら
れ、各々6および1.5アンソン単位(Anson
unit)/1gの活性強度を有しており、かつこれ
らは食品中の使用が許されている。全ての例示し
た酵素は多数の異なる製造業者により製造され、
この目的のためにはこれらはこれらが同様の方法
で使用される条件下で等しく使用可能である。同
一の効果を与える量の異なる酵素を用いるのが必
要であろう。蛋白質分解酵素の活性を表わす方法
はいわゆるアンソン単位である(N.L.デイビス
(Davis)およびE.L.スミス(Smith)、“メソツ
ズ・オブ・バイオケミカル・アナリシス
(Methods of Biochemical Analysis)”、Vol.
、215頁、インターサイエンス・パブリシヤー
ズ(interscience Publishers)、ニユーヨーク、
1955参照)。アンソン単位は特定時間内に特定程
度まで標準蛋白質を分解するために必要な量の酵
素である。市販の酵素製剤は普通、精製度により
異なるがg当り0.1〜50アンセン単位を含有する。 酵素による加水分解は、好適には選択した酵素
の最適温度および安定性に応じて、一定の温度、
例えば10〜80℃、好適には25〜60℃の範囲で行な
われる。温度の選択はまた所望の反応速度に基づ
いて行なうことができる。温度を低くまたは高
く、例えば10℃未満にまたは80℃より高く変化さ
せることは反応速度の大幅な低下または反応の完
全な停止のために使用できる。 加水分解において、PHは選択した酵素のPH最適
値およびPH安定性により、例えぱ4〜11の範囲
で、選択されうるもう一つのパラメーターであ
る。パパインのような植物性酵素の場合、PHは比
較的低くてよく、例えば5でありうるが、一方ア
ルカリ性微生物の蛋白酵素の場合はより高い値、
例えば9〜10が選択される。反応速度はまたPHに
よつても支配されうる。 蛋白質の加水分解において、カルボキシル基が
遊離され、反応混合物のPHを下げる傾向がある。
もしPHをこのまま下がるに任せると、このPH低下
は連続的に反応速度を変化させることになる。も
し反応を酵素の最適PH以下で開始すると、反応速
度は徐々に低下するが、一方出発PHを酵素の最適
PHより高く選択すると、反応速度はまずPH最適値
が達成されるまで増加し、次いで速度は徐々に低
下するであろう、PHは反応中アルカリ、好適には
NaOHまたはKOH、好ましくは水溶液として、
連続的に添加することにより一定に保持すること
ができ、単位時間当り添加されたアルカリ量は反
応速度の尺度であり、アルカリの全添加量は加水
分解の程度の尺度である。 反応中に生成された加水分解生成物は酵素に対
するその遮断作用により反応を遅らせるであろ
う。従つて加水分解生成物はまた反応の進行を支
配する。もしこれらの加水分解生成物を反応混合
物中に残存したままにすると、これらは単独でま
たは温度およびPHのような反応を支配する他のパ
ラメーターと共に反応の速度および加水分解の程
度に影響を与える。このような条件は、その中で
反応体が混合され、かつ反応がそれが停止するま
で進行する単一の反応容器中で優勢である。 もし反応が加水分解生成物が連続的に除去され
るような条件下で行なわれるならば、反応は反対
にこれらの生成物には格段と低い程度でしか影響
されなくなるであろう。従つて、反応は、他の方
法、例えば温度およびPHの助けにより、速度およ
び加水分解の程度に関して本質的な点まで支配さ
れうる。加水分解生成物はいくつかの方法で、好
ましくは限外濾過により連続的に除去できる。限
外濾過は、特定の分子量までの分子は通過できる
がそれより大きな分子は保持されるような性質を
有する多孔性半透膜と定義される限外濾過膜に対
して反応混合物を押圧することにより行なわれ
る。分子が通過するか否かの限界の分子量を「分
離度」と定義すると、本発明で用いる限外濾過膜
としては、1000〜50000ダルトンの分離度の半透
膜が好ましい。適当な分離度を有する半透膜を選
択することにより、透膜を通過する分子の最大寸
法を決定することができる。半透膜を通過する物
質の性質並びに半透膜を通過しない物質の性質
は、反応速度および加水分解の程度のように、反
応および限外濾過のパラメーター、例えば温度、
PH、蛋白質/酵素比、半透膜の選択、圧力および
循環条件、反応混合物の容積、アルカリの添加
等、の適当な選択により支配されうる。 ヘム鉄分はこの観点における最終製剤の最も興
味ある性質であるため、反応は、好ましくはアミ
ノ酸およびできる限り少量のヘム鉄を除去するよ
うな方法で行なわなければならない。ヘム鉄含有
画分の性質はこれが物質の残りのものから容易に
分離されうるように更に調整されなければならな
い。これは反応条件の適当な選択、とりわけ酵
素、加水分解PHおよび反応時間、沈殿または半透
膜濾過の選択、により達成される。ヘム鉄分はま
たこの方法により変化させることができる。 後出のフローシートにおいて、本発明の製造方
法は上で記載されたように説明される。方法1の
経路によれば、ヘム鉄含有画分のみがPH4〜5で
沈殿されうる。方法2によれば、ヘム鉄含有画分
のみが限外濾過により濃縮されうる。方法3によ
れば、限外濾過および沈殿の組合せによりヘム鉄
含有画分を濃縮することができる。 なお、バイオキミカ・エト・バイオフイジカ・
アクタ(Biochimica et Biophysica Acta)、
28、546〜549(1958)および同誌、28、539〜545
(1958)には、V.M.イングラム(Ingram)等に
より、熱変性したヘモグロビンにトリプシンを作
用させて得られた暗かつ色の不溶性の生成物が開
示されている。その製造においては、ヘモグロビ
ンの変性を90℃、4分間の高温条件で、淡かつ色
の懸濁物が生じるまで行ない、さらに、トリプシ
ンによる消化を長時間(38℃、43〜48時間)行な
うことにより、「不活性」の生成物が得られてい
る。この生成物はヘモグロビンの酵素による消化
を徹底的に行う条件で製造されたもので、本発明
の凝集体のように、アミノ酸鎖がポルフイリンに
結合したヘム鉄含有アミノ酸鎖が集まつて生じた
ものとは異なつている。本発明においては、変性
後のヘモグロビンを酵素で消化する際に、ポルフ
イリンと結合したアミノ酸鎖の殆んどが消化され
るような条件で消化を行なうことはない。 本発明のヘム鉄生成物に必要な技術的性質は意
図する用途により異なる。以下に、本発明により
ヘム鉄強化製剤をいかに製造するかを実施例によ
つて詳細に説明する。 実施例 1 酵素およびPHの影響 各々が350gの蛋白質、14gのヘムおよび1.1g
の鉄を含有する1000gの暗色血液を含有する6本
のバツチ(A〜F)の各々に、血球の溶血を起こ
すため撹拌下で1000gの水を添加した。次いで、
バツチA〜F各々に更に3000gの水およびPHを11
に高める量の5N NaOH水溶液を添加した。 室温で1時間後、バツチA、CおよびEにPHを
9.0に下げる量の1Mクエン酸水溶液を添加し、バ
ツチB、DおよびFには、PH7.5にする充分な量
を添加した。全てのバツチは紙濾過器で濾過し
た。バツチA〜F中の温度を50℃に調整した。次
いで、バツチAおよびBは3.5gのアルカラーゼ
(Alcalase )と、バツチCおよびDは14gのニ
ユートラーゼ(Neutrase )と、そしてバツチ
EおよびFは7gのパパインと混合した。全ての
これらの酵素製剤、アルカラーゼ、ニユートラー
ゼおよびパパインはPH8の0.1M燐酸塩緩衝液50
mlに溶解した。酵素製剤の添加は全のバツチにお
いて加水分解を開始した。加水分解中、PHの変化
をPH計で監視し、5N NaOH水溶液を少量ずつ、
PHが常に、バツチA、CおよびE中では範囲8.7
〜9内、そしてバツチB、DおよびF中では範囲
7.2〜7.8内に保持されるような頻度で添加した。
2時間後、温度を10℃に下げることにより、加水
分解速度を下げ、次いでバツチA〜Fは全て、バ
ツチ中のPHが4.5に下がる量の3MHCl水溶液と混
合した。全てのバツチにおいて、暗色沈殿が生成
し、これを遠心分離で取り出し、乾燥させた。次
いで窒素および鉄分析を乾燥沈殿に対して行なつ
た。沈殿および溶液の目視により既に、ヘム分に
ついて差があることが分つた。分析の結果を下表
に示す。
【表】
【表】 た倍数
この実施例は鉄強化一画分および開裂により生
じたアミノ酸含有一画分によつてヘモグロビンを
分割することにより強化鉄製剤が製造できること
およびこれらの画分はヘム鉄強化画分の沈殿によ
り分離されることを示している。一定の加水分解
時間および温度における強化度はPHの調整およ
び/または酵素の選択により支配されていた。ア
ルカラーゼ並びにパパインはかくしてPH7.5にお
けるよりPH9.0において相当大きな鉄強化を与え
たが、一方ニユートラーゼはPH9.0および7.5では
本質的に同一の結果を与えた。 実施例 2 各々1600gの蛋白質を含有する5Kgの暗色血液
を含む2個のバツチ(AおよびB)に各々血球を
溶血させるため5Kgの水を添加し、次いで変性を
実施例1と同様なPH11におけるアルカリ処理およ
び濾過により行なつた。次いで、更に、各バツチ
が合計45Kgの重量になるように35Kgの水を添加
し、次いでPHを2M HCl水溶液で9.0に調整した。
ジヤケツト付鋼鉄製容器の温度を50℃に調整した
後、両バツチ共、加水分解を開始するためPH8.0
の0.1M燐酸塩水性緩衝液500mlに溶解した22.5g
のアルカラーゼと混合した。反応中、PHを実施例
1に記載した方法により範囲8.8〜9.2に保持し
た。加水分解は、水酸化ナトリウムの添加により
本質的に一定のPHの下で行ない、先ず短かい加水
分解期間中はジヤケツト付容器内で行なつたが、
この予備加水分解期間はバツチAについては21分
間、そしてバツチBについては7.5分間であつた。
次いで、加水分解を限外濾過の下で行ない、これ
はバツチAの場合では64分間続き、バツチBの場
合では45分間続いた。鉄強化画分がアミノ酸画分
から分離された限外濾過は、実施例3により詳細
に記載した方法により、バツチAの場合は10000
ダルトンおよびバツチBの場合は7000ダルトンの
表示分離度を有する「ホローフアイバー
(hollow fibre)」タイプの半透膜中で行なつた。
いずれの場合も処理は3.0モルのNaOHが添加さ
れたところで停止した。この時点で、各バツチ5
ずつ、すなわち原容積の11%、が残つた。いず
れの場合も、残渣を乾燥させて、鉄について分析
した。結果を下表に示す。
【表】 このように、鉄の強化度は半透膜の多孔性によ
り支配される。 実施例 3 半透膜方法 約1750gのヘモグロビン、70gのヘムおよび
5.5gの鉄を含有する5000gの暗色血液からなる
3個のバツチ(A〜C)を実施例1に記載したよ
うに溶血かつ変性させた。 バツチAおよびBにはPHを9.0に下げるために
1Mクエン酸水溶液を添加し、そしてバツチCに
はPHを7.5に下げるために1Mクエン酸水溶液を添
加した。全バツチを54℃に調整したうえで酵素を
添加した。前の濾過と同じように、バツチAおよ
びBには紙濾過器を濾過させた0.1M燐酸塩水性
緩衝液400ml中に溶解させた18.6gのアルカラー
ゼを添加し、そしてバツチCにはPH7.5の0.1M燐
酸塩水性緩衝液400ml中の74.4gのニユートラー
ゼを添加した。これは加水分解を開始した。PHは
実施例1に記載したようにバツチAおよびBにつ
いては8.7から9.3の間に、そしてバツチCについ
ては7.2から7.8の間に一定に保持した。バツチ
A、BおよびCにおける反応速度は各々、20分、
105分および210分後(全バツチA〜Cについて)
温度を約40℃まで下げることにより低下させ、ま
たバツチBについてはPHを7.6に下げるために2M
HCl水溶液も添加した。次いで、限外濾過を直ち
に開始し、温度を徐々に周囲温度(約20℃)まで
下げた。限外濾過はいずれの場合も50000ダルト
ンの分離限界(表示分子量排除限界)および2.46
m2の活性表面積を有する「ホローフアイバー」タ
イプの半透膜を用いて行なつた。半透膜の前の圧
力は100KPaであり、半透膜の後では70KPaであ
つた。透過物の流れ、すなわち半透膜を通過した
溶液量は90/m2・時間と決定された。約5の
溶液が残つたとき、分離されたアミノ酸を更に除
去する目的で、水を各々が8ずつからなる二つ
の部分に分けて添加した。最後に、残つた溶液を
蒸発により約3.5まで濃縮した。バツチA〜C
について得られた濃縮物を乾燥および秤量し、次
いで窒素および鉄の分析を行なつた。結果は下表
の通りである。
【表】 この結果はヘモグロビンを酵素で加水分解する
ことにより鉄強化画分および分離されたアミノ酸
を含有する第二の画分を生成させ、そしてこれら
の画分を、50000ダルトンの分離度を有する半透
膜を用いた限外濾過により分離することにより強
化されたヘム鉄製剤が得られることおよびより低
い濾過PHが強化度にとつて有利であることを示し
ている。 ヘム鉄強化画分の収率は限外濾過におけるPHが
9の代りに7であるときより高いことが分つた。
限外濾過の前にPHを調整することにより、ヘモグ
ロビンおよびヘム鉄強化(ヘム強化)画分の分子
量比に基ずいて予想されうるよりもより多孔性の
半透膜を用いることが可能である。また、ヘム鉄
の強化は、同一酵素および同一PHが用いられたと
き、加水分解時間により、または酵素の選択によ
り支配されうることも分る。 実施例 4 実施例3と同様に暗色血液の予備処理および加
水分解を行なつた。加水分解のPHは9に保持し
た。限外濾過を、第一の場合(A)においては10000
ダルトンの分離度を有する半透膜で、そして第二
の場合(B)においては先ず50000ダルトンの分離度
を有する半透膜中を、次いで10000ダルトンの分
離度を有する半透膜中を通して行なつた。第二の
場合(B)において、比較的より多量のヘム鉄が
50000ダルトンの分離度を有する半透膜中を通過
した。なぜならばPHが7である実施例3と比較し
て、限外濾過のPHが9であつたからである。第二
の場合(B)における濾過のヘム鉄画分は第一の濾液
をもう1回、ただし10000ダルトンの分離度を有
する半透膜による限外濾過により濃縮できた。い
ずれの場合(A、B)も、物質は5残つたとき
に回収し、次いでいずれの場合もPHを塩酸の添加
により4.5に下げた。沈殿を得、これを回収し、
乾燥させ、秤量し、次いで鉄分に関して分析し
た。 結果を下表に示す。
【表】 この実施例は限外濾過および沈殿の様々な組合
せにより強化度が支配されうることを示してい
る。本実施例により製造した物質(沈殿Aおよび
B)は従つて、各々1.95および4.6%の鉄を含有
しており、これは各々22および54%のヘムに相当
する(鉄×11.64=ヘム)。かくして、これらは
各々78および46%の主としてアミノ酸からなる他
の物質を含有している。 これらの実施例はヘモグロビンの酵素による加
水分解によりヘム鉄強化アミノ酸一画分およびヘ
ム鉄不含アミノ酸一画分を生成させることにより
ヘム鉄製剤が使用できること、およびこれらの2
種の画分は、例えばヘム鉄強化画分の沈殿によ
り、または限外濾過により、またはこれらの方法
の組合せにより、分離できることを示している。
ヘム鉄強化画分は、ヘム鉄の運搬および吸収につ
いて重要な役割を果すアミノ酸を依然含有してい
る。最初の暗色血液の鉄分に対して計算した鉄の
収率は全ての実施例において約80%であつた。 本発明のヘム鉄強化アミノ酸製剤の製造に最も
適した特定の態様はその用途により異なる。最高
のヘム鉄強化を達成するには、半透膜技術を用い
ずに仕上げるときは実施例1Bによる態様が最も
適当であり、また半透膜技術を用いる場合は、実
施例3Bによる態様が最も適当であり、そして半
透膜技術および沈殿の組合せは実施例4Bにおけ
る態様によるものが最も好適である。 ヘム鉄強化製剤を製造するため選択可能な各種
方法のフローシートを下記に示す:
【表】 ↓
高度に強化され
たヘム鉄生成分
【図面の簡単な説明】
第1図はヘム鉄強化生成物製造原理の説明図で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヘム蛋白質の通常のアミノ酸鎖よりも相当に
    短いヘム蛋白質由来のアミノ酸鎖が、ヘムの形を
    保持したヘム蛋白質由来の鉄を含むポルフイリン
    に結合しているヘム鉄含有アミノ酸鎖が複数集ま
    つてなり、該ヘム鉄含有アミノ酸鎖の各々より大
    きい凝集体を有効成分としてなる、ヘム鉄強化ア
    ミノ酸製剤。 2 ヘムおよび鉄の間に一定の比があり、かつポ
    ルフイリンに結合した鉄として計算して、ポルフ
    イリンヘム鉄分は少なくとも0.5%、好ましくは
    最高5%であることを特徴とする、特許請求の範
    囲第1項記載のヘム鉄強化アミノ酸製剤。 3 鉄分の含有量が、原料のヘム蛋白質に比べ
    て、少なくとも3倍高い、特許請求の範囲第1項
    記載のヘム鉄強化アミノ酸製剤。 4 ヘム蛋白質を溶血および変性させたのち、蛋
    白質分解酵素により中性ないしアルカリ性条件下
    において分解して、ヘム鉄を含有する成分および
    ヘム鉄を含有しない成分の混合物を生じさせ、次
    いで、該混合物のPHを4ないし5に調節して、ヘ
    ム鉄を含有する成分を沈殿として得ることによ
    り、前記ヘム鉄を含有する成分を凝集させて分離
    回収し、該回収物を熱処理または脱水処理して安
    定な製剤とすることを特徴とする、ヘム蛋白質の
    通常のアミノ酸鎖よりも相当に短いヘム蛋白質由
    来のアミノ酸鎖が、ヘムの形を保持したヘム蛋白
    質由来の鉄を含むポルフイリンに結合しているヘ
    ム鉄含有アミノ酸鎖が複数集まつてなり、アミノ
    酸鎖の各々より大きい凝集体を有効成分としてな
    る、ヘム鉄強化アミノ酸製剤の製造方法。 5 酵素が、動物、植物、微生物または菌類から
    の蛋白質分解酵素である、特許請求の範囲第4項
    記載の方法。 6 酵素による分解を、中性ないしPH11で行う、
    特許請求の範囲第4項または第5項記載の方法。 7 酵素による分解を、10〜80℃の温度で行う、
    特許請求の範囲第4項ないし第6項のいずれか1
    項に記載の方法。 8 ヘム蛋白質を溶血および変性させたのち、蛋
    白質分解酵素により中性ないしアルカリ性条件下
    において分解して、ヘム鉄を含有する成分および
    ヘム鉄を含有しない成分の混合物を生じさせ、次
    いで、該混合物のPHを5より高い値に調節して、
    限外濾過膜を用いた濾過法で該混合物を濾過し、
    膜不通過物を回収することにより、前記ヘム鉄を
    含有する成分を凝集させて分離回収し、該回収物
    を熱処理または脱水処理して安定な製剤とするこ
    とを特徴とする、ヘム蛋白質の通常のアミノ酸鎖
    よりも相当に短いヘム蛋白質由来のアミノ酸鎖
    が、ヘムの形を保持したヘム蛋白質由来の鉄を含
    むポルフイリンに結合しているヘム鉄含有アミノ
    酸鎖が複数集まつてなり、該ヘム鉄含有アミノ酸
    鎖の各々より大きい凝集体を有効成分としてな
    る、ヘム鉄強化アミノ酸製剤の製造方法。 9 酵素が、動物、植物、微生物または菌類から
    の蛋白質分解酵素である、特許請求の範囲第8項
    記載の方法。 10 酵素による分解を、中性ないしPH11で行
    う、特許請求の範囲第8項または第9項記載の方
    法。 11 酵素による分解を、10〜80℃の温度で行
    う、特許請求の範囲第8項ないし第10項のいず
    れか1項に記載の方法。 12 外限濾過をPH5〜9で行う、特許請求の範
    囲第8項ないし第11項のいずれか1項に記載の
    方法。 13 ヘム蛋白質を溶血および変性させたのち、
    蛋白質分解酵素により中性ないしアルカリ性条件
    下において分解して、ヘム鉄を含有する成分およ
    びヘム鉄を含有しない成分の混合物を生じさせ、
    次いで、 (a) 該混合物のPHを5より高い値に調節して、限
    外濾過膜を用いた濾過法で該混合物を濾過し、
    膜不通過物を回収する工程;および (b) 該膜不通過物のPHを4ないし5に調節して、
    ヘム鉄を含有する成分を沈殿として得る工程;
    を組み合わせて行うことにより、前記ヘム鉄を
    含有する成分を凝集させて分離回収し、該回収
    物を熱処理または脱水処理して安定な製剤とす
    ることを特徴とする、ヘム蛋白質の通常のアミ
    ノ酸鎖よりも相当に短いヘム蛋白質由来のアミ
    ノ酸鎖が、ヘムの形を保持したヘム蛋白質由来
    の鉄を含むポルフイリンに結合しているヘム鉄
    含有アミノ酸鎖が複数集まつてなり、該ヘム鉄
    含有アミノ酸鎖の各々より大きい凝集体を有効
    成分としてなる、ヘム鉄強化アミノ酸製剤の製
    造方法。 14 酵素が、動物、植物、微生物または菌類か
    らの蛋白質分解酵素である、特許請求の範囲第1
    3項記載の方法。 15 酵素による分解を、中性ないしPH11で行
    う、特許請求の範囲第13項または第14項記載
    の方法。 16 酵素による分解を、10〜80℃の温度で行
    う、特許請求の範囲第13項ないし第15項のい
    ずれか1項に記載の方法。 17 工程(a)において限外濾過をPH5〜9で行
    う、特許請求の範囲第13項ないし第16項のい
    ずれか1項に記載の方法。
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JP2011234682A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Univ Of Miyazaki 魚血からのヘムタンパク質に由来するペプチドとヘム鉄とを含む複合体の調製方法

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