JPH0124105Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はスキーウエアなどとして好適な戸外用
衣服に関するものである。

（従来の技術） 従来のスキーウエアは、手袋をしたままでも釦
やジツパーを操作し易いように、デザインされて
いる。しかし鏡を見るときは、それを取り出して
厚い手袋で持つ必要があるが小さいため取り出す
のも容易でなく、またつまみにくく、取り落しや
すい問題があるが、女性用スキーウエア類でもそ
うした点は何等改善されていない。

（技術的課題） そこで本考案は前記の問題を解決するもので、
その目的は手袋を付けていてもごく容易に鏡を見
ることができ、落すおそれがない戸外用衣服を提
供することにある。

ここで戸外用衣服は、主としてスキーウエア類
が対象であるが、同様の要求のあるもの例えばジ
ヤケツト、ジヤンパー、ブルゾンの類、その他手
袋と共に着用するか、着用後小物を取出し難い構
造の衣服全般に適用するものとする。

（技術的手段） 前記目的を達する本考案は、衣服本体１の袖部
その他、着用者が鏡２を覗ける外部に、鏡保持片
３をその一側辺で反転可能に取付け、該鏡保持片
３の一面に鏡２を取付け、その鏡２が衣服本体１
に接するように鏡保持片３を他側辺で衣服本体１
へ着脱可能に固定する着脱手段４を設けて成る戸
外用衣服である。

（考案の作用） 本案衣服は、本体適所に保持片３によつて取付
けられた鏡２を有し、保持片３を取付手段４にお
いて外せば容易に鏡２を使用することができるよ
うになる。鏡２は腕部に付けてある場合はかざせ
ば着用者の顔を写すことが可能になり、また第三
者が使用することも可能であるほか、光を反射さ
せる鏡としても使用できる。

（実施例） 実施例により説明すると、図示のものはつなぎ
服式のスキーウエアに関するものであり、その本
体１の左袖部５の外側に、鏡２を内側に取付けた
鏡保持片３を取付けている。鏡保持片３は一側辺
（先方側）で袖部５に縫着６により取付け、他側
辺はフツクを有する係止鉤部４Ａと、それが係止
するループ類４Ｂとから成る着脱手段４により開
閉可能に取付け、反転して鏡２を表にすることが
できるようになつている。

実施例の鏡保持片３は、衣服本体１と同じ布地
により袋状に形成され（第４図）、その内側に形
成した窓孔７に透明シート８を介して鏡２を臨ま
せた構造である。なお鏡保持片３の取付位置を袖
部先方としたのは、自他共に見やすくしかも万一
破損しても顔から離れているため安全であること
が理由である。また、外側に設けているのでスキ
ー中ストツク操作の邪魔にならない利点を生ず
る。但し衣服の用途に応じ同様の目的を達し得る
のであれば、袖部に限らず、また外側に限定され
ない。

（考案の効果） 従つて本考案によれば、衣服本体１の袖部その
他の外部に鏡保持片３を介して鏡２を取付けたの
で、厚い手袋をしていても容易に鏡保持片３を反
転して鏡２を使用でき、取落すおそれもないから
非常に便利に使用でき、化粧直しなどに便利であ
るほか、信号用等として実用上大変有意義であ
る。また、鏡保持片３は鏡２を衣服本体１へ接す
るように着脱手段４により固定されるので、鏡２
は通常覆われて保護され、破損や損傷の虞れがな
い効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る戸外用衣服の実施例に関す
るもので第１図は全体斜視図、第２図は袖部の拡
大斜視図、第３図は保持片を剥す途中の斜視図、
第４図は開いた状態の斜視図、第５図は要部断面
図である。 １……衣服本体、２……鏡、３……鏡保持片、
４……着脱手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 衣服本体１の袖部その他、着用者が鏡２を覗け
   る外部に、鏡保持片３をその一側辺で反転可能に
   取付け、該鏡保持片３の一面に鏡２を取付け、そ
   の鏡２が衣服本体１に接するように鏡保持片３を
   他側辺で衣服本体１へ着脱可能に固定する着脱手
   段４を設けて成る戸外用衣服。