JPH01236710A - ノイズリダクション回路 - Google Patents

ノイズリダクション回路

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JPH01236710A
JPH01236710A JP1003864A JP386489A JPH01236710A JP H01236710 A JPH01236710 A JP H01236710A JP 1003864 A JP1003864 A JP 1003864A JP 386489 A JP386489 A JP 386489A JP H01236710 A JPH01236710 A JP H01236710A
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健三 赤桐
Masayuki Katakura
雅幸 片倉
Motomi Okochi
大河内 基美
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  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばオーディオテープレコーダの録音、再
生時のノイズを除去するためのノイズリダクション回路
に関し、特にデコーダとして用いて好適なものである。
C従来の技術〕 第1O図はこのようなノイズリダクション回路の従来例
として、ノイズリダクションシステムのエンコード側に
用いられる回路構成を示している。
この第10図において、入力端子lに供給されたオーデ
ィオ信号等の人力信号は、ノイズリダクション回路であ
るエンコーダ回路10でエンコードされて出力端子2に
送られ、このエンコード出力信号は、例えばテープレコ
ーダに送られる。エンコーダ回路IOは、入力端子10
に接続されたプリエンファシス(高域増強)用のバイパ
スフィルタ3と、このバイパスフィルタ3と出力端子2
との間に挿入接続された可変利得増幅器4と、この可変
利得増幅器4の出力を検出した信号を制御信号として可
変利得増幅器4の制御端子に送る制御回路5とから構成
されている。また、可変利得増幅器4は、例えばオペア
ンプ6と、入力抵抗7と、負帰還抵抗8と、この負帰還
抵抗8に並列接続された可変抵抗素子9とから成る。こ
の可変抵抗素子9は、制御回路5からの制御信号に応じ
て抵抗値が変化し、負帰還量が変化して増幅2S4の利
得が変化する。
このエンコーダ回路10においで、オーディオ信号等の
入力信号は、バイパスフィルタ3において高域が強調さ
れて、可変利得増幅器4に送られる。可変利得増幅器4
は、制御回路5からの制御信号に応じて可変抵抗素子9
の抵抗値が制御されることにより、利得が制御されるも
のであり、入力レベルが大きいときほど負帰還回路中の
可変抵抗素子9の抵抗値が小さくなって、利得が低下す
る。したがって、入力に対して出力はレベル圧縮される
。この可変利得増幅器4の負帰還抵抗8は、人力レベル
が極めて小さくなって可変抵抗素子9の抵抗値が極めて
大きくなった場合に、負帰還回路の抵抗値の上限を抑え
る作用をなし、可変利得増幅器4の最大利得を制御する
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、このエンコーダ回路10においては、可変利
得増幅器4の入力はプリエンファシス用のバイパスフィ
ルタ3の出力であるため、可変利得増幅器4の入力レベ
ルは周波数時性を有し、低域はどレベルが低下すること
により、エンコーダ回路10の入出力特性は、第11図
に示すように、小レベル入力時の特性曲線が周波数によ
って異なってくる。すなわち、可変利得増幅器4自体は
、いかなる周波数においても一定の人力レベル以下で利
得が制限されて不変となり、周波数特性をもたないわけ
であるが、プリエンファシス用のバイパスフィルタ3は
周波数により利得(あるいは減衰率、伝達率)が異なる
ため、可変利得増幅器4の利得が不変となるときの入力
端子lの入力レベルが周波数により異なるからである。
これは、プリエンファシス用のバイパスフィルタ3を出
力端子2側に接続した場合も、はぼ同様な周波数特性を
もった入出力となる。また、デコーダ側でレベル伸張お
よびデイエンファシスを行う場合には、第11図の人力
と出力とが逆となるような特性となる。
この第1f図のような周波数特性をもった人出力特性の
ノイズリダクション回路を用いるときに、エンコーダ回
路出力レベルとデコーダ回路人力レベルとがわずかにず
れた場合、たとえばテープレコーダにおいて、テープ感
度のばらつきに等より録音人力レベルと再生出力レベル
間でずれが生した場合には、デコーダ出力に周波数によ
るレベル変動が生じる。たとえば、第11図の点aの人
力レベルをエンコードするとき、10Kl+zの信号は
たとえばコンブレッジジンレシオが2の人出力特性に対
応して点すの出力レベルとなるのに対し、100 Hz
の信号は可変利得増幅器4の利得が不変となっているコ
ンプレッションレシオが1の入出力特性に対応して点C
の出力レベルとなる。このとき、エンコーダ回路10の
出力端子2に接続されたテープレコーダ等の信号伝送系
内において、たとえばΔlのレベルダウンが生じた場合
に、点す、、cは、それぞれ点b′、C′のレベルとな
ってデコーダ回路(図示せず)に送られる。このデコー
ダ回路は、上記エンコーダ回路10と逆の入出力特性を
有しており、第11図の入力レベルと出力レベルとを互
いに入れ換えた特性となるから、第11図の点b゛のレ
ベルはデコードされることにより点dのレベルに、また
点C°は点eのレベルによってそれぞれ出力される。こ
こで、たとえばコンブレッジジンレシオが2のとき、点
a d 間のレベル差は点ae間のレベル差の2倍(た
だしdB小単位)となる。また、エンコード人力信号の
レベルが点a近傍で変化したとき、デコードされた出力
信号のレベル変化が1OKIIzとl OOHzとで倍
異なることにより、良好な再生が行えなくなる。
このため、現実に使用可能なエンコード入力レベルの範
囲としては、第11図の低域周波数(たとえば1001
1z)の信号の利得が不変となるレベル1以上となり、
ダイナミックレンジが狭くなってしまうという欠点があ
る。
本発明は、このような従来の欠点を除去すべくなされた
ものであり、小レベル人力時でも全周波数領域にわたっ
て良好なデコードが行え、デコーダ回路を高利得増幅器
の帰還回路中に挿入接続することで良好なエンコードを
も可能にし、ダイナミックレンジを広くし得ると共に、
比較的大人力時に大きなエンファシスがかけられ、他の
状態ではエンファシス量がやや抑えられるような可変エ
ンファシス特性を得て、ノイズモジュレーションの低減
を図ることが可能なノイズリダクション回路の提供を目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明に係るノイズリダクション回路の特徴
は、エンファシス用の第1のフィルタと、制御信号に応
じて利得が変化し人力信号レベルが小さいとき利得が減
少する可変利得回路と、この可変利得回路の人力または
出力を検出して制御信   号とする制御回路と、上記
可変利得回路に直列接続されたエンファシス用の第2の
フィルタと、これらの可変利得回路と第2のフィルタと
の直列接続回路の入力端子からの信号を出力端子に送っ
て加算し、この直列接続回路への人力信号が小レベルの
ときの利得を不変とするための利得変化がなく周波数特
性が略々平坦な特性を有するフラットパス回路とを備え
、人力信号が小レベルのときには上記第1のフィルタに
より全体の周波数特性を支配し、入力信号にレベル増加
に伴い上記第1のフィルタの特性に上記第2のフィルタ
の特性を付加した周波数特性を得るように構成したこと
である。
0作 用〕 入力信号が小レベルのときには上記第1のフィルタによ
り全体の周波数特性が支配されることにより、全周波数
領域にわたって良好なデコードが可能となり、また、入
力信号にレベル増加に伴い上記第1のフィルタの特性に
上記第2のフィルタの特性を付加した周波数特性が得ら
れ、大きなデイエンファシスがかけられてノイズモジュ
レーションが低域される。
〔実施例〕
以下、本発明に係る好ましい実施例について、図面を参
照しながら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例となるノイズリダクショ
ン回路を示すブロック回路図であり、たとえばオーディ
オテープレコーダのノイズリダクションシステムのうち
再生出力側に設けられるデコーダ回路に本発明を適用し
た一例である。
この第1図に示すデコーダ回路30は、オーディオテー
プレコーダ(図示せず)の再生出力端子から入力端子2
1に供給された再生オーディオ信号について、高域減衰
(デイエンファシス)やレベル伸張等の信号処理を行っ
て、出力端子22に送る。上記デイエンファシス用とし
ては、第1、第2のローパスフィルタ23.24を用い
、上記レベル伸張用としては、可変利得回路、たとえば
VCA (電圧制御形増幅器)25を用いている。
また、第2のローパスフィルタ24とVCA25とを直
列接続し、この直列接続回路に対して並列に、フラット
パス回路26を接続している。このフラットパス回路2
6は、利得変化が無く周波数特性が平坦であり、たとえ
ば抵抗のみを用いて成り、VCA25に対してフィード
フォワードを行っている。VCA25からの出力と、フ
ラットパス回路26からの出力とは、加算器27で加算
され、第1のローパスフィルタ23に送られている。
さらに、VCA25への制御信号としては、たとえば入
力端子21からの信号をウェイティング用のバイパスフ
ィルタ29を介して制御回路28に送り、この制御回路
28で検波、平滑等を行った信号を用いている。
この第1の実施例においては、入力端子21と出力端子
22との間に、第2のローパスフィルタ24、可変利得
回路であるVCA25、加算器27、および第1のロー
パスフィルタ23の順に直列接続してメインバスを構成
しているが、この順序は変えることができる。すなわち
、第2のローパスフィルタ24とVCA25とは互いに
交換可能であり、これらの直列接続回路と第1のローパ
スフィルタ23とも交換可能である。またVCA25へ
の制御信号は、VCA25の入力側のみならず、出力側
、あるいは入力側からの信号と出力側からの信号との和
や差等を用いて得ることもできる。ただし、VCA25
はレベル伸張動作を行うものであるから、入力信号のレ
ベルが小さいときにはゲインを小さく、あるいは人力信
号のレベルが大きいときにはゲインを大きくするような
条件を満足することが必要である。さらに、VCA25
以外にも、種々の可変利得回路を用いることができる。
また、第1、第2のローパスフィルタ23.24は、た
とえば後述するような第2図のエンコーダ回路内の第1
、第2のバイパスフィルタ13.14の周波数特性(第
3図A、B参照。)に対してそれぞれ逆特性となるよう
な周波数特性とすればよく、低域側レスポンスが高域側
よりも約】OdB上昇しており、いずれもがそれぞれ2
つのターンオーバ周波数(あるいはカットオフ周波数)
を有するような1次の(レスポンスの傾斜が最大5 d
 B 10ct、程度の)ローパスフィルタ特性とすれ
ばよい。
このように構成されたノイズリダクション用のデコーダ
回路30において、入力信号のレベルが小さいときには
、VCA25のゲインが小さく、フラットパス回路26
の特性が有力に表れる。したがって、デコーダ回路30
の全体の周波数特性は、第1のローパスフィルタ23に
よりほぼ決定され、レスポンスの傾斜が最大6 d B
 10ct、程度の1次のローパスフィルタ特性であり
、低域側と高域側のレスポンスの差も10dB程度であ
る。
このため、小信号入力時の高域周波数と低域周波数の入
出力特性の差が少なくなり、従来においてテープ感度誤
差により発生する周波数特性上のエラーを低減できる。
これに対して、人力信号のレベルが増大してくると、V
CA25のゲインが大きくなって、第2のローパスフィ
ルタ24の周波数特性が表れてくるため、デコーダ回路
300周波数特性は、第1のローパスフィルタ23に第
2のローパスフィルタ24を付加した特性に近づいてく
る。したがって、レスポンスの最大傾斜が約12 d 
B 10cL、となり、低域と高域とのレスポンスの差
が最大20dB程度となって、大きなデイエンファシス
がかけられ、中低域と高域の分離度が高くなってノイズ
モジュレーションが減少する。
次に、第2図は上記第1の実施例としてのノイズリダク
ション回路(デコーダ回路)に対して対称的な構成を有
し、オーディオテープレコーダの録音入力側に設けられ
るエンコーダ回路の一例を示すブロック回路図である。
この第2図のエンコーダ回路20は、入力端子11に供
給されたオーディオ信号について、高域増強(プリエン
ファシス)やレベル圧縮等の信号処理を行い、出力端子
I2を介してオーディオテープレコーダ(図示せず)の
録音入力端子に送る。
上記ブリエンフプシス用としては、第1のバイパスフィ
ルタ13と第2のバイパスフィルタ14を、また、上記
レベル圧縮用としては、可変利得回路、たとえばVCA
(電圧制御形増幅器)15をそれぞれ用いている。VC
A15と第2のバイパスフィルタ14とは直列接続され
、この直列接続回路に対して並列に、利得変化が無く(
ゲインコントロールを受けず)周波数特性が平tfiな
たとえば抵抗のみから成るフラットパス回路16が接続
されている。このフラットパス回路16は、VCAI5
と第2のバイパスフィルタ14の直列接続回路の出力を
入力端の加算器17にfIi算信分信号て送る負帰還路
を形成するものであり、VCA15の利1′)(ゲイン
)が大きくなったときに負帰還量を多くして、これらV
CA15、第2のバイパスフィルタ14、およびフラッ
トパス回路16から成る負帰還増幅回路のゲインの増大
を制限する。すなわち、VCA15のゲインが大きくな
るときに、上記負帰還増幅回路全体のゲインを上限値近
傍で不変とする。次に、可変利得回路であるVCAI5
の利得制御信号は、検波器や平滑回路等を有する制御回
路18から得られる。この制御回路18は、VCA15
の入力あるいは出力を検出して制御信号とするものであ
り、たとえばVCA15の出力側の第2のバイパスフィ
ルタ14からの出力を取り出し、ウェイティング用のバ
イパスフィルタ19を介して制御回路18への人力とし
ている。
このエンコーダ回路においては、入力端子11と出力端
子12との間に、第1のバイパスフィルタ13、加算器
17、可変利得回路であるVCA15、および第2のバ
イパスフィルタ14の順に直列接続してメインパスを構
成しているが、この接続順序は不動ではない、すなわち
、VCA15と第2のバイパスフィルタ14とは互いに
入れ換えることができ、出力端子12の直前にVCAI
5を配置してもよい、また、VCA15、第2のバイパ
スフィルタ14、およびフラットパス回路16より成る
負帰還増幅回路と、第1のバイパスフィルタ13とを互
いに入れ換えてもよく、第1のバイパスフィルタ13を
出力端子12の直前に配置することができる。
さらに、制御回路18に供給する信号としては、VCA
15の出力側のメインパスの任意の点の信号を取り出し
て用いたり、VCA15の入力側のメインパスの任意の
点の信号を取り出して用いたり、あるいはこれらの出力
側と入力側からの信号の和、差信号を用いることができ
る。ただし、この第1の実施例はエンコーダ回路として
用いられるものであり、VCA15はレベル圧縮動作を
行うものであるから、入力信号のレベルが低下するほど
VCA15のゲインを大きくし、あるいは入力信号のレ
ベルが上昇するほどVCA15のゲインを小さくするよ
うな制御回路18とVCA15との関係を満足させる構
成とすることが必要である。なお、VCA15の他にも
種々の可変利得回路を使用できることは勿論である。
次に、第1のバイパスフィルタ13は、たとえば第3図
Aに示すような周波数特性を存している。
すなわち、低域側のレスポンス(またはゲイン)が高域
側よりもほぼl OdB低下しており、lK11zから
ほぼ6dB10ct、のカーブで3.18 K Hzま
で上昇している。また、第2のバイパスフィルタ14は
、たとえば第3図Bに示すような周波数特性を有し、1
.58 K Hzから5KHz間でほぼ6dB10Ct
、のカーブのレスポンス変化があり、レスポンス変化の
最大幅はほぼ10dBとなっている。
以上のような構成を有するノイズリダクション用のエン
コーダ回路20において、入力信号のレベルが小さいと
きにはVCA15のゲインが大きくなっている。このV
CA15は、フラ・ントバス回路16を負帰還路とする
負帰還増幅回路を構成しているから、VCA15のゲイ
ンが大きいときには、この負帰還増幅回路全体のゲイン
はフラットパス回路16の逆特性にほぼ等しい値の近傍
で不変となる。ここで、フラットパス回路16は単なる
抵抗であるから、抵抗値Rの逆特性は1/Rで、フラッ
トな周波数特性となる。したがって、5第2のバイパス
フィルタ14の周波数特性が上記負帰還増幅回路の外部
に表れなくなり、エンコーダ回路20の全体の周波数特
性は、第1のバイパスフィルタ13によりほぼ支配され
、たとえば第3図Aのような周波数特性が得られる。こ
の第1のバイパスフィルタ13の周波数特性は、レスポ
ンスの傾斜が6 d B 10ct、程度のいわゆる1
次のフィルタ特性であり、また高域周波数と低域周波数
のレスポンスの差は10dB程度であるから、プリエン
ファシス効果は小さくなっている。したがって、入力信
号の小レベル領域において、各周波数、たとえば10K
Hz、I KHz、 100 Hz毎の入出力特性曲線
は、たとえば第4図に示すようにそれぞれ接近して表さ
れ、上記負帰還増幅回路の利得が不変となるレベルLま
での入力レベルの範囲を従来の第11図のレベルlより
も広くとるこきができる。
次に、人力信号のレベルが大きくなると、vCA15の
ゲインが低下するから、このVCA15を含む上記負帰
還増幅回路に第2のバイパスフィルタ14の周波数特性
が表れてくる。したがって、エンコーダ回路20の全体
の特性は、第1のハ・イパスフィルタ13に第2のバイ
パスフィルタ14を付加した、たとえば第3図Cに示す
ような周波数特性に近づいてくる。この第3図Cの特性
は、第3図A、Bの特性を合成したものであり、レスポ
ンスの最大傾斜は約12 d B 10ct、のいわゆ
る2次のフィルタ特性を示し、低中域周波数と高域周波
数とのレスポンスの差は最大20dB程度まで太き(で
きる。したがって、大きなプリエンファシスがかけられ
、低中域と高域の分離に優れているため、中低域信号に
よりノイズモジュレーション現象を更に減少させること
ができる。
次に、第5図は本発明の第2の実施例としてのノイズリ
ダクシジン回路となるデコーダ回路50を示し、前述し
た第1図に示す第1の実施例において、入力信号レベル
が更に大きくなったときのデイエンファシス量を減少さ
せるために、前記デコーダ回路30に対して並列に、利
得変化の無い(ゲインコントロールを受けない)伝送路
43を接続している。すなわち、デコーダ回路50の入
力端子41からの入力信号を、加算器44を介して前述
のデコーダ回路30に送り、このデコーダ回路30から
の出力信号を、出力端子42に送るとともに、上記伝送
路43を介して減算信号として加算器44に送っている
。ここで、伝送路43は、ローパス形の周波数特性ある
いは抵抗のようなフラットパス特性を有するものが好ま
しい。この第5図中の一部となるデコーダ回路30の構
成は、前述した第1図と同様であるため、同じ部分に同
一の参照番号を付けて説明を省略する。
この第2の実施例の場合には、前述した第1の実施例と
同様な動作を行うのみならず、入力信号のレベルが更に
増大したときには、伝送路43の影響が表れてくる。こ
の伝送路43は負帰還路であるから、デコーダ回路30
には、伝送路43の逆の特性であるバイパス形あるいは
フラットパス形の周波数特性による影響が表れ、デイエ
ンファシス量が減少する。したがって、大入力時の高域
信号による中低域のノイズモジュレーションを軽減する
ことができる。また、VCA25を含むメインバス中に
、アンチリミンク回路を挿入接続することができる。
次に第6凹は、上記第2の実施例と対称的な回路構成の
エンコーダ回路40を示すものである。
この第6図に示すエンコーダ回路40は、前述した第2
図に示すエンコーダ回路20において、人力信号レベル
が更に大きくなったときに高域信号による中低域のノイ
ズモジュレーションを減少させるために、利得変化の無
い(ゲインコントロールを受けない)伝送路33を追加
した構成を有している。この伝送路33は、前記エンコ
ーダ回路20に対して並列に設けられており、周波数特
性としてローパス特性あるいはフラットパス特性を有す
るものが好ましい。そして、入力端子31からのオーデ
ィオ信号を、伝送路33を介して加算器34に送り、こ
の加算器34において前記エンコーダ回路20からの出
力と加算して出力端子32に送っている。他の構成は第
2図と同様であるため、同じ部分に同一の参照番号を付
して説明を省略する。
このようなエンコーダ回路40においては、前記第2図
のエンコーダ回路20と同様な動作を行うのみならず、
人力信号のレベルがさらに大きくなったときには、伝送
路33が有力となり、プリエンファシス量が減少し、あ
るいはやや高域が低下気味となる。このような大入力時
のプリエンファシス量の減少により、高域信号による中
低域のノイズモジュレーションを軽減することができる
また、VCA15を含むメインバス中のたとえばV C
A I ’5の出力側にリミッタ回路を挿入接続するこ
とにより、人力信号レベルが急激に増大した場合のオー
バーシュート等を防止することができる。このときの大
入力信号は、伝送路33を介して出力端子32に送られ
るから、信号の歪は生しない。
次に、前記第5図に示す第2の実施例を用いて実用的な
コンパンダタイプのノイズリダクション回路を構成した
第3の実施例を第7図に示す。
この第7図のノイズリダクション回路100は、スイッ
チの切換操作によりエンコード動作とテコ−1′動作と
が任意に選択でき、たとえば−最のオーディオカセット
デツキ内蔵形の、あるいは独立のノイズリダクション装
置として好適なものである。ここで現実のノイズリダク
シジンを行う回路部としては、上記第2の実施例のデコ
ーダ回路50とほぼ等しいデコーダ回路150を用いて
おり、エンコード動作時には、オペアンプ等の高利得増
幅器103の負帰還回路中に上記デコーダ回路150を
挿入接続することにより、デコード特性の逆特性として
のエンコード特性を得ている。
すなわち、ノイズリダクション回路100の入力端子1
01には、エンコード動作時はマイクロホンやチューナ
等の音源(ソース)からのオーディオ信号が供給され、
デコード動作時は伝送媒体を介して得られたオーディオ
信号、特にオーディオテープレコーダからの再生出力信
号が供給される。この入力端子101は、オペアンプ等
の高利得増幅器103の非反転入力端子に接続され、こ
の高利得増幅器103の出力端子は、エンコード出力端
子102およびデコーダ回路150の入力端子141に
接続される。このデコーダ回路150の出力端子は、デ
コード出力端子142および切(^スイッチ104のエ
ンコード切換端子eに接続される。また、高利得増幅器
103の出力端子は、負帰還抵抗105を介して切換ス
イッチ104のデコード切換端子dに接続され、この切
換スイッチ104の固定端子(共通端子)は高利得増幅
器103の反転入力端子に接続される。
この第7図中のデコーダ回lPt150は、第5図のデ
コーダ回路50とほぼ同様に構成されており、対応する
部分は同一の参照番号に100を付加した番号で指示し
ている。ただし、フラットパス回路26には、抵抗12
6を用い、また伝送路43としても抵抗143を用いて
いる。また、第5図のウェイティング用のバイパスフィ
ルタ29は、2個のバイパスフィルタ130.129を
直列接続して構成しており、これらのバイパスフィルタ
130.129の接続点からの出力の一部をアンチリミ
ッタ回路131を介して加算器127に送っている。
このような回路構成を有するデコーダ回路150におい
て、第1のローパスフィルタ123の伝達関数をFl、
第2のローパスフィルタ124の伝達関数をF2とし、
これらのFl、F2を、ただし、s=jω とおくとき、たとえばgr=gz= l Od B、 
T’1=159μs、TZ =50as、、Tx =1
00μS、 Ta −31,8μsとすれば、各ローパ
スフィルタ123.124の特性は、前述した第3図A
Bのそれぞれ逆特性となる。さらに、VCA125のゲ
インをG、上記フラットパス回路である抵抗126の伝
達関数をF3、上記伝送路である抵抗143の伝達関数
をF2とするとき、デコーダ回路150の伝達関数Hは
、 と表せる。そして、デコード動作時には、切換スインナ
ー04がデコード切to端子dに切換接続されて高利得
増幅器103の負帰還路に抵抗105が接続されるから
、入力端子101からのオーディオ信号は、高利得増幅
器103で単に増幅され、デコーダ回路150によりデ
イエンファシスやレベル伸張などデコード動作が行われ
て、デコード出力端子142に送られる。
次に、エンコード動作時には、切換スイッチ104がエ
ンコード切換端子eに切換接続されるから、高利得増幅
器103の負帰還回路中に上記伝達関数Hのデコーダ回
路150が挿入接続されるごとになる。ここで、高利得
増幅器103の裸のゲインをAとするとき、入出力端子
101.102間の伝達関数Uは、 U=□  ・・・・・■ 1+AI と表せる。この0式のAが非常に大きい(高利得の)場
合には、 Uζ□    ・・・・・■ となって、デコーダ回路150の伝達関数Hの逆特性、
すなわちエンコード特性を有する伝達関数が得られるこ
とになる。
すなわち、第8図および第9図は、ノイズリダクション
回路100の切換スイッチ104をエンコード切換端子
eに切換接続したエンコード動作時において、入力端子
101の入力信号に対するエンコード出力端子102か
らの出力信号を測定したグラフである。ここで、第8図
は2信号入力についての周波数特性グラフを示し、曲線
Aが入力無しの状態を、曲線Bが400 Hz、OdB
入力時の状態を、また曲線Cが1KHz、−10dB入
力時の状態をそれぞれ示す。次に第9図は、各周波数、
たとえば100Hz、I KHz、  10 KHzの
入力信号についての入出力レベルを表すグラフである。
以上の説明からも明らかなように、可変利得幅を大きく
とれるVCAを用いて、高域で約30dBもの大きなノ
イズリダクション効果が得られ、オーディオ用のコンパ
クトカセットテープレコーダを用いて90dB以上のダ
イナミックレンジを得ることができる。また、音質劣化
や聴感上の違和感が生じにくいように種々の対策を施し
ており、特に、ノイズモジュレーションとテープ感度誤
差に対する対策として、第8図および第9図に示すよう
に、低中域で比較的大レベル入力時のエンファシス特性
を12dB10ct、程度の2次のフィルタ特性とし、
大きなエンファシス量を得るようにするとともに、小レ
ベル入力時や高域大レベル入力時にはほぼ上記第1のフ
ィルタのみによる1次のフィルタ特性としてエンファシ
スを抑えて、いわゆる可変エンファシス特性を得ている
。また、広い人力レベル範囲(+15dB〜−50dB
)において、周波数にあまり依存しない一定の(2程度
の)コンプレンジョンレシオを与え、また、上記可変エ
ンファシスの入力レベル依存性をゆるやかなものとする
ことにより、テープ感度のばらつきによって生じる振幅
およびスペクトラムエラーを小さ(している。
さらに、入力信号の立上りが速い場合のテープ飽和や波
形歪等を防止するために、高域のみで動作するリミッタ
回路(第7図のアンチリミック回路131)を用いるこ
とも容易に行える。また、広い周波数帯域の成分を有す
るソースで誤動作を起こさないように、上記第1、第2
のフィルタ(第7図のローパスフィルタ123.124
)や上記ウェイティング回路の周波数帯域に制限を加え
、動作の感度が大きくならないようにしている。 4な
お、本発明は上記実施例のみに限定されるものではなく
、たとえば、第1の実施例についても、オペアンプ等の
高利得増幅器の帰還回路中に挿入接続することにより逆
の特性を得ることができ、また第3の実施例と同様に、
切換スイッチを用いてデコード、エンコード動作を切り
換えるような構成としてもよい、この他本発明の要旨を
逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
〔発明の効果〕
入力レベルが小さいときには第1のフィルタの周波数特
性が支配的に表れるがら、全周波数帯域にわたって良好
なデコード、エンコードが行え、従来に比べてダイナミ
ックレンジを広くでき、また入力レベルが大きくなった
ときには第1のフィルタと第2のフィルタの各特性が合
成された特性となって、大きなアンファシスがかけられ
、ノイズモジュレーションを低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るノイズリダクション回路の第1の
実施例としてのデコーダ回路を示すブロック回路図であ
る。 第2図ないし第4図はこの第1の実施例としてのデコー
ダ回路と対称的な構成を有するエンコーダ回路を示し、
第2図はブロック回路図、第3図A、BおよびCは第2
図の第1、第2のバイパスフィルタの周波数特性および
これらを合成した周波数特性をそれぞれ示すグラフ、第
4図は第2図の回路の人出力特性を示すグラフである。 第5図は本発明の第2の実施例としてのデコーダ回路を
示すブロック回路図である。 第6図はこの第2の実施例のデコーダ回路と対称的な構
成を有するエンコーダ回路を示すブロック回路図である
。 第7図ないし第9図は本発明の第3の実施例を示し、第
7図はブロック回路図、第8図は周波数特性を示すグラ
フ、第9図は入出力特性を示すグラフである。 第10図はノイズリダクション回路の従来例を示すブロ
ック回路図、第11図は第1O図の回路の入出力特性を
示すブロック回路図である。 11.21.31.41.101・・・入力端子I2.
22.32.42・・・出力端子13.23.123・
・・第1のフィルタ14.24.124・・・第2のフ
ィルタ15.25.35.45.125・・・VCA1
6.26・・・フラットパス回路 17.27.34.44・・・加算器 1B、2B、128・・・制御回路 20.40・・・エンコーダ回路 30.50,150・・・デコーダ回路33.43・・
・伝送路 100・・・ノイズリダクション回路 103・・・高利得増幅器 102・・・エンコード出力端子 142・・・デコード出力端子

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 エンファシス用の第1のフィルタと、 制御信号に応じて利得が変化し入力信号レベルが小さい
    とき利得が減少する可変利得回路と、この可変利得回路
    の入力または出力を検出して制御信号とする制御回路と
    、 上記可変利得回路に直列接続されたエンファシス用の第
    2のフィルタと、 これらの可変利得回路と第2のフィルタとの直列接続回
    路の入力端子からの信号を出力端子に送って加算し、こ
    の直列接続回路への入力信号が小レベルのときの利得を
    不変とするための利得変化がなく周波数特性が略々平坦
    な特性を有するフラットパス回路とを備え、入力信号が
    小レベルのときには上記第1のフィルタにより全体の周
    波数特性を支配し、入力信号にレベル増加に伴い上記第
    1のフィルタの特性に上記第2のフィルタの特性を付加
    した周波数特性を得るように構成したことを特徴とする
    ノイズリダクション回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011160185A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> プリエンファシス回路

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