JPH01236611A - 無外装コンデンサ - Google Patents

無外装コンデンサ

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JPH01236611A
JPH01236611A JP4381788A JP4381788A JPH01236611A JP H01236611 A JPH01236611 A JP H01236611A JP 4381788 A JP4381788 A JP 4381788A JP 4381788 A JP4381788 A JP 4381788A JP H01236611 A JPH01236611 A JP H01236611A
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JP
Japan
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capacitor
polyester
heat
shrinkage rate
composite film
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JP4381788A
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English (en)
Inventor
Harumasa Nishida
西田 怡正
Nobuo Yoshizumi
吉住 宣夫
Hidesada Okasaka
秀真 岡阪
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なポリエステルフィルムコンデンサに関す
る。更に詳しくは、外装を必要としないポリエステルフ
ィルムコンデンサに関するものである。
[従来の技術] 誘電体として、2軸配向ポリエステルを用いたコンデン
サはよく知られている。これらのコンデンサの外装方法
としては、コンデンサ素子を樹脂にディッピングあるい
はモールディングして包み込む樹脂デイツプ外装や樹脂
モールド外装、ざらには金属あるいは樹脂よりなる容器
にコンデンサ素子を収納密閉する金属ケース外装、樹脂
ケース外装が一般的に採用されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、最近の電子機器の小型化、軽徂化の要求
に対し、外装にともなう寸法、重量の増大が無視できな
くなってきており、上記従来の外装されたコンデンサで
はこのような要求を十分満足させることは出来ないとい
う欠点があった。
本発明の目的は、誘電体のポリエステルフィルムに外8
8M能を付与することで、コンデンサ素子を作る時の巻
回性や耐電圧、静電容量等の電気特性を低下させずにコ
ンデンサの小型化と外装工程の省略化を行なうことにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ポリエステルフィルム層の両面に熱接着層が
積層された複合フィルムで、該複合フィルムの表面粗さ
Raが0.010〜0.300μm、MD方向の熱収縮
率が5〜25%、TD力方向熱収縮率が2〜20%で、
かつMD力方向熱収縮率≧TD方向の熱収縮率であるポ
リエステル複合フィルムを用いたことを特徴とする無外
装コンデンサに関するものである。
本発明の誘電体を構成する複合フィルムとは、ポリエス
テルフィルム層の両面に熱接着層が積層されたものであ
る。
本発明にあけるポリエステルとは芳香族ジカルボン酸を
主たる酸成分とし、アルキレングリコールを主たるグリ
コール成分とするポリエステルである。代表的なポリエ
ステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−α。
β−(2−クロルフェノキシ)エタン4.4′−ジカル
ボン酸成分などあるが、特に好ましいのはポリエチレン
テレフタレートである。また、このポリエチレンテレフ
タレートは、85モル%以上、好ましくは90モル%以
上、ざらに好ましくは95モル%以上がエチレンテレフ
タレートを繰り返し単位とするものであるが、この限定
量範囲内で他種のジカルボン酸成分、あるいはジオール
成分と置き替えてもよい。
本発明における熱接着層とは、前記の基材となるポリエ
ステルフィルムよりも軟化点又は融点が低ければよく、
ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリカー
ボネートなどの電気特性に優れた熱可塑性ポリマからな
るフィルム層が挙げられる。この中でも本発明の誘電体
を構成する複合フィルムを安定して作り、かつ耐電圧が
高く、静電容量低下の小さいコンデンサとするためには
、ポリエステルが好ましい。特に、融点160〜230
℃の共重合ポリエステルが好ましい。かかる共重合ポリ
エステルは下記酸成分1種または2種以上およびジオー
ル成分1種または2種以上共重合させて作ることができ
る。
一酸成分一 テレフタル酸、イソフタル酸、2,6ナフタレンジカル
ボン酸、1.5−ナフタレンジカルボン酸、2.7−ナ
フタレンジカルボン酸、4,4′−ジフエニルジカルボ
ン酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボン酸、4
.4′−ジフェニルエーテルジカルボン酸、α−β−ヒ
ドロキシエトキシ安息香酸アジピン酸、アゼライン酸、
セバヂン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロ
イソフタル酸、ε−オキシカプロン酸、1〜リメリツト
酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、α、β−ビスフエ
ノキシエタンー4,4′ ジカルボン酸、α、β−ビス
(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4′ジカルボン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸など。
一グリコール成分− エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレン
グリコール、ネオペンチレンゲリコール、1,1−シク
ロヘキサンジメタツール、1゜4−シクロヘキサンジメ
タツール、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシ
フェニル、)プロパン、ビス(4−β−ヒドロキシエト
キシフェニル)スルホン、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリメチ
ロールプロパン、ポリエチレングリコールなと。
上記内層用ポリエステルおよび熱接着層用ポリエステル
の溶融粘度(290℃、ズリ速度200/sec ) 
 は500〜8000ポイズの範囲のものが本発明の内
容に適しているが、後述の複合フィルムを安定して作る
ためには、内層用ポリエステルと熱接着用ポリエステル
との溶融粘度はできるだけ差が小さい方がよい。
本発明の誘電体を構成するポリエステルフィルム層と熱
接着層は、ラミネート加工、コーティング加工、共押出
による複合等のどのような方法でも良いが、押し出しに
よる複合製膜が最も好ましい。上記複合製膜による複合
フィルムは、ポリエステルと熱接着層用ポリエステルと
を複数の押出機および/またはギアポンプを用いて口金
または口金以前に溶融状態で合流させた後、押し出して
未延伸シートを1q、そのあと少なくとも一軸方向に延
伸、配向させて得られる。
本発明の誘電体を構成する複合フィルムの表面粗さRa
は0.010〜0.300μm、好ましくは0.020
−0.200μmの範囲にあることが必要である。表面
粗さRaが0.010μmより小さいと該フィルムのす
べり性が極端に悪くなり、゛しわ゛などができやすくな
るため、コンデンサ製造における素子巻時の巻回性が著
しく低下し、また、さらに耐電圧が低く静電容量低下の
大きいコンデンサとなってしまう。表面粗ざRaが0.
300μmより大きくなると逆にすべり過ぎにより素子
巻時の巻回性がやはり悪くなる。
本発明の誘電体を構成する複合フィルムの熱接着層には
無機不活性粒子を添加することが好ましい。この場合、
平均粒子径0.1〜2.5μm、より好ましくは0.2
〜2.0μmの不活性無機粒子を0.02〜0.5重量
%、より好ましくは0.03〜0.3重量%含有させる
。平均粒子径が上記範囲より小さいと該フィルムの表面
粗ざRaが小ざくなり、すべり性が悪く、ひいてはコン
デンサ製造における素子巻時の巻回性が著しく低下し、
ざらに巻回時のフィルムの゛しわ゛などが出来やすくな
るため耐電圧が低く静電容量低下の大きいコンデンサと
なってしまう。また、平均粒子径が上記範囲より大きい
と該フィルムの表面粗ざRaが大きくなり、すべり過ぎ
により素子巻a4の巻回性がやはり悪くなる。さらに不
活性無機粒子の含有量が上記範囲以外であると上記範囲
の表面粗ざRaを持っ′た複合フィルムを得ることがで
きず、従ってコンデンサ製造における素子巻時の巻回性
が著しく悪く、また、耐電圧が低く静電容量低下の大き
いコンデンサしか得られない。また、上記不活性無機粒
子としてはシリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、カオリ
ン、酸化チタン等挙げられるがこのうちではシリカが好
ましい。また、上記不活性無機粒子は内層用ポリエステ
ルには含有させない方がコンデンサとしたときの耐電圧
を高く維持させるために好ましい。
゛本発明の誘電体を構成する複合フィルムには、公知の
添加剤、たとえば、耐熱添加剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、有機の添加剤等を含有させてもよい。
本発明の誘電体を構成する複合フィルムの熱収縮率は、
艮ざ方向(MD)が5〜25%、幅方向(TD>が2〜
20%、好ましくは艮ざ方向(MD)が5〜20%、幅
方向(TD>が2〜15%であり、かつMD≧TDであ
ることが必要である。
各々の熱収縮率が上記範囲より小さいと、誘電体を構成
する複合フィルムと金属箔との密着性が不十分となり、
俊速する熱プレスをした復でも耐電圧が低く静電容量低
下の大きいコンデンサとなってしまう。一方各々の熱収
縮率が上記範囲より大きいと、熟プレス時の過度の巻締
りにより、複合フィルムと金属との密着がアンバランス
となるため耐電圧が低く、静電容量低下の大きいコンデ
ンサどなる。特にMD方向の熱収縮率が上記範囲より大
きいと素子巻時の張力の設定が難しく作業性が悪くなる
。ざらに、上記熱収縮率はMD≧TDであることが必要
である。TDの熱収縮率が〜IDの熱収縮率より大きい
と、熱プレスによる素子内での“収縮しわ″が発生し、
やはり静電容量低下の大きいコンデンサとなる。
本発明の誘電体を構成する複合フィルムの厚さは、1.
0〜30μmが好ましい。
本発明の誘電体を構成する複合フィルムの全接着層厚み
は0.4〜10μmが好ましい。
次に、本発明の無外装コンデンサの製造方法の一例につ
いて説明する。まずコンデンサとなる複合フィルムの内
層を構成するポリエステルは、テレフタル酸もしくはそ
のアルキルエステルとエチレングリコールとをカルシウ
ム、マグネシウム、マンガン元素などの触媒金属化合物
の存在下130〜260’Cでエステル化またはエステ
ル交換を行なう。次いでアンチモン、ゲルマニウム、チ
タン元素などからなる触媒化合物およびリン化合物を添
加し、高真空下、温度220〜300℃で重縮合向せる
。上記リン化合物の種類としては亜すン駿、リン酸、リ
ン酸トリエステル、ホスホン酸、ホスホネートなどがあ
るが、特に限定されないし、また、これら2種以上併用
してもよい。また、不活性無機粒子はできるだけ添加し
ない方がよい。
次に、複合フィルムの熱接着層を構成する共重合ポリエ
ステルは、テレフタル酸および/またはイソフタル酸と
エチレングリコールおよび/またはジエチレングリコー
ルとをカルシウム、マグネシウム、マンガン元素などの
触媒金属化合物の存在下130〜260°Cでエステル
化またはエステル交換を行なう。次いでアンチモン、ゲ
ルマニウム、チタン元素などからなる触媒化合物および
リン化合物、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、カオ
リン、酸化チタンなどの無機不活性粒子を添加し、高真
空下、温度220〜300℃で重縮合させる。上記リン
化合物の種類としては亜リン酸、リン酸、リン酸トリエ
ステル、ホスホン酸、ホスホネートなどがあるが、特に
限定されないし、また、これら2種以上併用してもよい
このようにして作った内層用ポリエステルおよび熱接着
層用共重合ポリエステルを各々常法に従い充分真空乾燥
し、2台の押出機に各々供給し、口金以前に溶融状態で
合流させて、口金から溶融押出し、冷却固化せしめて、
熱接着層/ポリエステル層/熱接着層の3層複合未延伸
シートを作る。
この未延伸シートを周知の方法で一軸延伸または二軸延
伸せしめる。
延伸倍率は、−軸延伸の場合、一方向に2〜4゜5倍、
二軸延伸の場合、まず一方向に2.5倍〜4.5倍延伸
した後、該方向と直角方向に3〜4゜5倍延伸する。こ
の二軸延伸フィルムをざらに長手方向に1.05〜1.
5倍延伸してもよい。。
延伸温度は70〜130℃の範囲でよく、また延伸速度
は103〜5X105%/分の範囲が好適である。また
二輪延伸フィルムをさらに長手方向に延伸する場合の温
度は100〜155℃にするのがよい。
次ぎに、この延伸フィルムを熱固定のために熱処理をす
る。熱処理条件は温度が110〜200°C1時間が0
.5〜30秒である。この後、同上熱処理温度で幅方向
に1〜15%の弛緩を与えてやることが本発明の目的を
得るために特に好ましい。
熱処理されたフィルムをコアに巻取ることにより本発明
の複合フィルムを得ることができる。
次ぎに、かくして得られたフィルムを誘電体とし、金属
箔を導電体とし、リード線を挿入して巻回し同円状の素
子を1qる。このコンデンサ素子に150〜220℃、
圧力0.5〜50KMcm2をかけてプレスし、扁平に
つぶした復マーキングして最終製品の無外装コンデンサ
を得ることができる。この無外装コンデンサに対して従
来の外装を必要とするコンデンサは、ポリエステルフィ
ルムと金属箔の間にリード線を挿入して同時に巻取り、
テーピングし、熱プレスを実施し、さらに外装するため
にエポキシ樹脂で下地コーティングの後に樹脂を硬化さ
せ、続けて再び仕上樹脂コーティングと固化を繰り返し
た後マーキングして製品とするといった多くの工程が必
要である。
[特性の測定方法および効果の評価方法](1)表面粗
ざRa J l5−B−0601に従って触針式表面粗ざ計を用
いて測定した。なお、カットオフは0.25mm、測定
長は4mmとした。
(2)熱収縮率 試料フィルムを測定方向に幅10mm、長さ150mm
に切り、長さ方向に100mmの間隔に標線を入れ、そ
の間隔を測定する(これをAmmとする)。この試料の
先端に4.OQの荷重をかけた状態で150℃の熱風オ
ーブン中に30分間放置した俊、標線間の間隔を測定し
くこれをBmmとする) 、100x (A−8>/A
をもって熱収縮率とした。
(3)不活性無機粒子の平均粒子径 不活性無機粒子をエチレングリコール中または水スラリ
ーとして分散させ、遠心沈降式粒度分布測定装置(堀場
製作所製CAPA500)を用いて、体積平均径(μm
)を算出した。
(4)巻回性(作業性) 12.5mm幅にスリットした試料フィルムとg、5m
m幅のアルミ箔を交互に積層されるよう素子巻機にかけ
(0,01μF設計)、巻取ったコンデンサ素子につい
てフィルムの蛇行による端面ズレを測定した。なお、測
定は100個について行ない、 コンデンサ素子の端面ズレがQ、5mm未満であれば巻
回性:良好、Q、5mm以上であれば巻回性:不良とし
た。
(5)耐電圧 0.01μFのコンデンサを作り、100V/秒の昇圧
速度で直流電圧を荷電していき、コンデンサが破壊する
時の電圧を耐電圧とする。なお、測定はコンデンサ10
0個について行ない、その平均値を耐電圧とする。当然
ながら、この値が大きいほうがコンデンサとして優れて
いることになる。
(6)静電容量低下率 コンデンサを60″C195%RHの雰囲気に5OO時
間おいた後に静電容量を測定し、最初の静電容量からの
低下分を最初の容量で割って100を乗じて%表示する
。当然ながら、この静電容量低下率が小さいほどコンデ
ンサとして優れていることになる。
[実施例] 本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものでない。
実施例1 (1)内層用ポリエステルの1[ テレフタル酸ジメチル100重量部、エチレングリコー
ル70重量部、触媒として酢酸カルシウム0.09重量
部を用いて常法によりエステル交換反応を行ない、その
生成物に三酸化アンチモン0.03重量部、トリメチル
ホスフェート0.04重量部を添加し、常法によって重
縮合して溶融粘度1800ポイズのポリマペレットを得
た(ポリマA)。
(2)熱接着層用ポリエステルの調製 テレフタル酸ジメチル82.5重量部、イソフタル酸ジ
メチル17.5重量部、エチレングリコール70重量部
、触媒として酢酸カルシウム0゜0’9重量部を用いて
常法によりエステル交換反応を行ない、その生成物に三
酸化アンチモン0.03重量部、トリメチルホスフェー
ト0.04重間部、および二酸化ケイ素(粒子径1.1
μm)0゜10重量部を添加し、常法によって重縮合し
て溶融粘度1850ボイズのポリマペレットを1qた“
(ポリマB)。
(3)複合フィルムの調製 上記内層用ポリエステル(ポリマA)を180℃、4時
間、熱接着層用ポリエステル(ポリマB)を140’C
13時間、真空乾燥した後、2台の押出機に各々供給し
て290℃で溶融押し出しし、ギアポンプ、フィルター
を経由して合流管でポリマAにポリマBを複合(厚み比
1:5:1)させ口金からシート状に押し出し、55°
Cの冷却ドラムに巻き付けて未延伸シートを作った。
ついでこの未延伸シートを90’Cにて長手方向に3.
4倍延伸した。この延伸は2組のロールの周速差で行な
われ、延伸速度は20000%/分であった。この−軸
延伸フィルムをステンタを用いて95°Cにて幅方向に
4.0倍、延伸速度2500%/分で延伸し、そのまま
熱処理ゾーンへ導き160’C,3秒間の緊張熱固定、
および160℃、3秒間のリラックス処理(幅方向5%
)を連続して行ない、厚さ6μmの二軸配向3層相合フ
ィルムを作った。この複合フィルムの表面粗ざRaは0
.033μm、熱収縮率はMD力方向10゜2%、TD
力方向9.0%であった。
(4)コンデンサーの製造および評価 (3)項で得られた3層複合フィルムを12.5mmに
マイクロスリットし、9.5mmのアルミ箔とを交互に
積層し、線径500μmのリード線を挿入しながら素子
巻機で巻回した後、巻芯より扱き、熱プレス工程で1K
g/cm2の1ノ■圧を加えながら210℃で70秒間
の一体形成を実施し、フォーミング加工した後、定格容
ff10.01μFの無外装コンデンサーを得た。上記
巻芯より(友いた素子の端面ズレは0.2mmであり良
好であった。この無外装コンデンサー100個について
耐電圧および容量低下率を測定したところ、耐電圧は1
250V、容量低下率は2.8%と良好であった。
比較例1〜10、実施例2〜4 実施例1において熱接着層用ポリエステル(ポリマB)
のシリカの添加量を増減したり(比較例1〜3)、不活
性無機粒子の平均粒子径を変えたり(比較例4〜5)、
複合フィルムの製造条件を変更したり(比較例6〜10
)した以外実施例1と同様にして作成、したコンデンサ
ーは、第1表に示す通り本発明の特許請求範囲のいずれ
かの要件を満たしていないため、コンデンサ製造におけ
る巻回性や耐電圧、静電容量低下率の良好なものは得ら
れなかった。しかし、実施例1において、熱接着層用ポ
リエステル(ポリマA)のシリカの添加口を増減した以
外全く同様に作成したコンデンサ(実施例2〜4)は、
表面粗ざRaや熱収縮率が本発明の特許請求範囲内であ
るため、コンデンサ製造における巻回性や耐電圧、静電
容量低下率の良好なものが得られた。
比較例11〜12 実施例1で用いた内層用ポリエステルあるいは前接@層
用ポリエステルにのみ単層フィルムはフィルムの構成が
本発明の特許請求範囲の要件を満たしていないため、コ
ンデンサとした時のアルミ箔とリード線との接着保持不
良や誘電体とアルミ箔の接合不良などで、第1表に示す
通り耐電圧や静電容量低下率などの電気特性は全く劣る
ものであった。
[発明の効果] 本発明は、ポリエステルを内層とし、熱接着性共重合ポ
リエステルを両面に積層した3層複合フィルムを誘電体
とした無外装コンデンサであり、この誘電体を構成する
複合フィルムの表面粗さRa、熱収縮率、熱接着層に含
有させる不活性、v洩粒子の粒子径、含有量を最適化し
たことにより、コンデンサ製造における巻回性が良好で
、かつ耐電圧が高く、静電容量低下率の小さいコンデン
サが得られる。
また、外装工程を省略できるのでコンデンサ製造工程の
実質的専有面積が縮小でき、大幅な生産性向上によるコ
ストダウンが計れるという画期的効果を奏するものでお
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステルフィルム層の両面に熱接着層が積層
    された複合フィルムで、該複合フィルムの表面粗さRa
    が0.010〜0.300μm、MD方向の熱収縮率が
    5〜25%、TD方向の熱収縮率が2〜20%で、かつ
    MD方向の熱収縮率≧TD方向の熱収縮率であるポリエ
    ステル複合フィルムを用いたことを特徴とする無外装コ
    ンデンサ。
  2. (2)熱接着層が共重合ポリエステルであることを特徴
    とする請求項1記載の無外装コンデンサ。
  3. (3)熱接着層に平均粒子径0.1〜2.5μmの無機
    不活性粒子を0.02〜0.5重量%含有したことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の無外装コンデンサ。
JP4381788A 1987-11-24 1988-02-25 無外装コンデンサ Pending JPH01236611A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458212B1 (ko) * 1995-12-22 2005-04-06 미쓰비시 가가꾸 폴리에스테르 필름 가부시키가이샤 폴리에스테르필름및그를사용한커패시터

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458212B1 (ko) * 1995-12-22 2005-04-06 미쓰비시 가가꾸 폴리에스테르 필름 가부시키가이샤 폴리에스테르필름및그를사용한커패시터

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