JPH01235568A - マイクロ波加熱殺菌装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、被殺菌物を密封した包装体に連続的にマイク
ロ波を照射して殺菌する殺菌装置に関するものであり、
特に業務用のように大量の被殺菌物を収納した大型の包
装体を加熱による各部の温度のバラツキを小さくしたマ
イクロ波加熱殺菌装置に関するものである。

〈従来の技術〉 被殺菌物が袋あるいは容器に充填された包装体をマイク
ロ波で連続的に加熱殺菌を行う方法は、既に多く報告さ
れているが、いずれの方法であっても、包装体の殺菌時
の加熱温度は周辺部が高く、中央部が低くなる傾向があ
る。特に対流の生じない固形物や高粘度製品の被殺菌物
では、その傾向が高く、そのため実際の殺菌においては
、温度が低くなる中央部の加熱温度で温度制御を行う必
要があった。それで温度が高くなる周辺部は過剰加熱と
なり、品質上、悪影響を与えている。

一方、上記包装体をマイクロ波透過可能な材料からなる
支持体に収納して加熱すると、包装体の周辺端部は熱容
量が小さく、支持体と接触した部分からの伝熱、および
隙間からの放熱により、中央部と比較すると低い温度と
なってしまっていた。

特に、包装体のシール部付近でその傾向が著しかった。

一方、マイクロ波の照射を間欠的に行ない、非照射時に
熱伝導により包装体の温度を均一にする方法も考えられ
るが、対流の生じない被殺菌物では、ｌＯｏＣの温度差
をな（すのに、少なくとも３分は必要であり、マイクロ
波加熱の特徴である短時間加熱が不可能となる。

更に、大量の被殺菌物を収納した大型包装体においては
、対流の生じる液体等の被殺菌物においても、包装体の
中心部と周辺部の温度のバラツキが大きく均一な加熱は
困難であった。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明はマイクロ波による短時間加熱の特徴を生かし、
特に大量の被殺菌物を収納した大型の包装体の最終的な
温度バラツキを最小限に抑えることのできるマイクロ波
ガ［ｌ熱殺菌装置を提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、マイクロ波で加熱可能な被殺菌物を容器、あ
るいは袋に収納した包装体をマイクロ波透過可能な材料
からなる支持体に収納し、移送しながらマイクロ波を照
射して加熱殺菌する装置で、前記支持体を移送する政道
装置、支持体の移送方向に沿って照射口を移送体の下方
に近接し、移送方向に対して、直角方向にそれぞれ異な
る位置に配した導波管を配した複数のキャビティからな
る第１加熱室および包装全体を加熱する照射口を壁面に
有する導波管を備えた第２加熱室を設けたマイクロ波加
熱殺菌装置である。

また、本発明は、第２加熱室において包装体を収納した
支持体を反転する反転機構を設けたマイクロ波加熱殺菌
装置である。

さらに、本発明は、被殺菌物が加熱により対流が生じな
いものの場合、第１加熱室のキャビティに配する導波管
の照射口の位置を包装体の下方のみならず、上方にも配
したマイクロ波殺菌装置である。

く作用〉 第１加熱室において、導波管の照射口が包装体の下方の
近くまで延びて、しかも包装体の移送方向に対して直角
方向に異なる箇所を順次照射するので照射されたマイク
ロ波は包装体の照射部に拡散することなく照射され、包
装体の中心部のみならず周辺端部も部分的に加熱され、
中心部と周辺部との温度差を小さくすることができる。

また、被殺菌物が固形物または高粘度物の場合は、下方
のみならず、上方にも照射口の近接した導波管を配する
ことによって前記と同様、包装体の周辺部と中心部のと
温度差を小さくすることができる。

そして、第２加熱部において、反転機構により包装体を
反転させるので包装体の表裏の温度差を小さくすること
ができる。

〈実施例〉 第１図は本発明のマイクロ波膜ｉ！ｉ装置の一例を示す
説明図で包装体を収納した支持体Ａの移送経路に、マイ
クロ波発振装置１０＾、ＩＩＡ　、　１２Ａ　、１３Ａ
　、１４Ａ　、　１５Ａ　、２ＯＡおよび前記マイクロ
波発振装置から延びる導波管１０Ｂ　、　ＩＩＢ　、　
１２Ｂ　、　１３Ｂ　。

１４Ｂ　、１５Ｂ　、２０Ｂを配したキャビティが設け
られている。

このうち、導波管１０Ｂ　、　ＩＩＢ　、　１２８　、
１３Ｂ　、　１４Ｂ　、１５Ｂは、支持体Ａの下方まで
延び、それぞれの照射口が近接し、包装体を部分的に加
熱する第１加熱室を形成している。

また、導波管２０Ｂの照射口は、キャビティに有し、包
装体全体を加熱する第２加熱室を形成している。

そして、包装体を収納した支持体Ａは、コンヘア８に供
給され、マイクロ波トランプ５を通って第１加熱部に搬
送され、包装体内の被殺菌物がここで部分的に加熱され
、次に、第２加熱部で包装体全体が加熱され、殺菌され
た包装体が、再びマイクロ波トラップ７を通って取り出
される。

ここで、第１加熱部における導波管１０Ｂ　、ＩＩＢ、
１２Ｂ　、１３Ｂ　、　１４Ｂ　、　１５Ｂのクイクロ
波の照射口と包装体との距離は、１０〜１５＋＋ｏの範
囲で導波管を移動させて行えばよく、また、前記導波管
の照射口の大きさは、照射口に取り付けるスリシトの大
きさを変えることにより調節する。

そして、第２図に示すように第１加熱部の導波管１０８
〜１５Ｂは、搬送方向に対して異なる位置に照射口を配
し、包装体の照射位置を順次変えられる横遣である。

なお、この第１加熱部において部分的に加熱するに際し
て、包装体Ｂを間欠移動させ、導波管の照射口の上方に
なるように支持体Ａを停止させると効果的である。

例えば、第３図に示したように袋状の包装体Ｂは、第１
図加熱では、中央部から左右に一定距離隔てた箇所ａ１
、ａ２、ａｌ、ａ４、ａ３、ａ、にマイクロ波を照射し
、加熱し、次の第２加熱部においては周辺部を含む全体
に照射し、加熱する。

また、被殺菌物が、ハンバーグ等の固形物、または高粘
稠物の場合は、第４図に示すように第１加熱部の導波管
の位置を下方だけでなく、上方には位置させ、上、下か
らそれぞれ照射できるようにすればよい。

そして、第１回、第４図に示した殺菌装置において第２
加熱部には、第５図に示すように支持体に移動に伴い支
持体を反転させる反転機構を設けるとより効果的である
。

すなわら、支持体への両側の中心から点対称の位置に支
軸３０＾、３０Ｂを設け、この支軸にアクノチレント３
１で移送しながら、支持体Ａを移送する間に他の部分よ
り高い摺動面３２および反転溝３３を設けた反転機構３
４により反転させることにより、より均一な加熱が可能
となる。

〈効果〉 本発明の装置によれは、包装体をマイクロ波で加熱昇温
する途中での各部の温度差が小さく、かつ加熱終了時点
においても温度差が小さい。はぼ均一に加熱することが
でき、特に従来のマイクロ波加熱方法では不可能であっ
た大型の包装体においてもマイクロ熱加熱による均一加
熱が可能となった。

これにより、連続式のマイクロ波熱殺菌における大型の
包装体内の温度バラツキを小さくすることができ、過料
加熱による品質劣化を防止し、また短時間で均一加熱を
することを可能とした。

また、導波管を下方のみならず、上方にも配することに
より、加熱により対流が生じない固形物、高粘稠物であ
っても温度のバラツキの小さい加熱が可能となった。

さらに、第２加熱部に反転機構を設けることにより、同
一面の温度ばかりでなく、包装体の表裏の温度差を小さ
くすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のマイクロ波加熱殺菌装置の一例を示す
説明図であり、第２図は、第１図における第１加熱部の
導波管の位置を示す説明図、第３図は、包装体の加熱箇
所を示す説明図、第４図はマイクロ波加熱装置の他の例
を示す説明図、第５図は、第２加熱部の反転機構を示す
説明図である。 Ａ・・・・・・支持体　　　　　Ｂ・・・・・・包装体
１０Ａ、ｌｌＡ、１２Ａ、１３Ａ、１４へ、１５Ａ、２
ＯＡ　　・・・マイクＵ波発振装置１０Ｂ、　１１Ｂ、
　１２Ｂ、　１３Ｂ、　１４Ｂ、　１５Ｂ、　２０Ｂ・
・・導波管特　　　許　　　出　　　願　　　人 凸版印刷株式会社 代表者　鈴木和夫 １０Ａ　１１Ａ　７２Ａ　１３Ａ　　１４Ａ　　１５Ａ
第１図 第２図 第４図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）マイクロ波で加熱可能な被殺菌物を容器、あるい
   は袋に収納した包装体をマイクロ波透過可能な材料から
   なる支持体に収納し、移送しながらマイクロ波を照射し
   て加熱殺菌する装置で、前記支持体を移送する搬送装置
   、支持体の移送方向に沿って照射口を包装体の下方に近
   接し、移送方向に対して直角方向にそれぞれ異なる位置
   に配した導波管を配した複数のキャビティからなる第１
   加熱部および包装体全体を加熱する照射口を壁面に有す
   る導波管を備えた第２加熱部を設けたマイクロ波加熱殺
   菌装置。
2. （２）第１加熱部のキャビティに配する導波管の照射口
   を包装体の上方および下方に近接した位置に配した請求
   項（１）のマイクロ波殺菌装置。
3. （３）請求項（１）において第２加熱部に反転機構を設
   けたマイクロ波加熱殺菌装置。
4. （４）請求項（２）において第２加熱部に反転機構を設
   けたマイクロ波加熱殺菌装置。