JPH0123191Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は車輌用計器などに装備されて情報表
示あるいは警告表示を与える表示装置に関する。

近年、この種表示装置には白熱電球に代えて半
導体を応用した発光ダイオードなどの自発光素子
が用いられる傾向にある。

しかるに自発光素子の組込み作業が不便であつ
たりあるいは組込み状態が不確実であつたりする
不具合があり、この問題の解決が望まれている。

この考案はこのような実情に鑑み組込みが簡単
でかつ確実に行なうことができる表示装置を提供
することを目的とし、その目的を達成するための
特徴となる構成は、ハウジングの前面側に配設し
た表示板に自発光素子を臨ませてその発光により
表示を行なうものにおいて、上記自発光素子に対
応してハウジングと一体に筒状部を形成し、この
筒状部の上端から案内溝を形成し、柔軟材料から
なるホルダーに上記自発光素子を装着し、そのホ
ルダーを上記表示板と筒状部との間に挾持すると
共に上記ホルダーから引き出した自発光素子のリ
ード線を上記案内溝から引き出し案内することに
より、上記ホルダーを筒状部の上端部に載置しそ
の上から表示板を配設することにより簡単かつ確
実に組込まれリード線も案内溝により容易に引き
廻しできるものである。

次に上記特徴に基づく実施例を添付図面により
説明する。

ハウジング１の前面側に表示板２，２ａを配設
し、この表示板２，２ａに発光ダイオードなどの
自発光素子３を臨ませる装着孔４を設け、その自
発光素子３の発光により表示を行なうようにした
ものであり、第１図、第２図および第３図のよう
に上記装着孔４の位置と対応してハウジング１と
一体に筒状部５が突設され、この筒状部５の周壁
にリード線の案内溝６が上端部から切込み形成さ
れている。

ゴムなどの柔軟材料よりなる有底中空のホルダ
ー７に自発光素子３を装着すると共にそのリード
線８をホルダー７の底壁から導出し、そのリード
線８を上記案内溝６に通して上記ホルダー７を筒
状部５の上端に配設し、このホルダー７に装着し
た自発光素子３を装着孔４に挿通して上記表示板
２ａを図示しない適宜手段によりハウジング１に
固定することによりホルダー７を表示板２，２ａ
と筒状部５との間で挾持している。この場合第２
図ではアルミニウム板または鉄板などで形成した
見返し板の表面に文字などを表示した表示板２を
示し第３図ではハウジング１内に計器本体を収納
固定し、この計器本体に文字・目盛などの表示部
を設けた透光性の合成樹脂板からなる表示板２ａ
を示してあり、いずれもホルダー７のフランジ部
９を表示部２，２ａと筒状部５との間で挾持して
軽く押圧している。またリード線８の案内溝６は
第１図および第２図に示すものなどの複数あるい
は第３図の単数のいずれでもよく筒状部５の断面
形状は円形のものを図示したが角形などでもよ
い。また第２図では金属などの遮光性の表示板２
により照明光線が遮断されて表示板２の表面側に
漏光しないようになつており、第３図では表示板
２ａ内を導光させて表示板２ａに設けた文字・目
盛などの表示部を透過照明する照明光線がホルダ
ー７の上端部により遮断されて自発光素子３を照
らさないようにしている。なお表示板２，２ａの
装着孔４とホルダー７との挾持構造は適宜変更し
てもよい。

また第４図では筒状部５の上縁に形成された段
部１０にフランジを有しないホルダー７を配設し
て筒状部５と表示板２との間で上記ホルダー７を
挾持している状態が示してあり、第５図では筒状
部５の上記段部１０にホルダー７を配設して筒状
部５と表示板２ａとの間でホルダー７を挾持して
いる状態が示してある。また第６図では有底中空
円筒状のホルダー７の底面を筒状部５の中程に設
けた段部１０に載置し、筒状部５の段部１０と表
示板２との間で挾持している状態が示してある。
このように表示板２，２ａと筒状部５との間にホ
ルダー７を挾持する手段はフランジ部９あるいは
段部１０など適宜変更してもよい。

しかして自発光素子３を筒状部５の上端に配設
すると共にその自発光素子３を装着孔４に挿通し
て表示板２，２ａを固定することにより自発光素
子３を簡単に組込むことができ、しかも自発光素
子３を装着するホルダー７はゴムなどの柔軟材料
からなり筒状部５に配設して表示板２，２ａによ
り押付保持されているから正確な状態で固定され
耐衝撃性も良好である。またホルダー７から導出
したリード線８も案内溝６によつて引廻し形成で
きる利点もある。

この考案は上記の通りであり、ハウジングの前
面側に配設した表示板に自発光素子を臨ませてそ
の発光により表示を行なうものにおいて、上記自
発光素子に対応してハウジングと一体に筒状部を
形成し、この筒状部の上端から案内溝を形成し、
柔軟材料からなるホルダーに上記自発光素子を装
着し、そのホルダーを上記表示板と筒状部との間
に挾持すると共に上記ホルダーから引き出した自
発光素子のリード線を上記案内溝から引き出し案
内するから、自発光素子の組み込みが簡単でかつ
確実に行なうことができリード線の引き回し形成
も容易になりその実用上の効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を示す分解斜視図、第２図〜
第６図は各実施例を示す断面図である。 １……ハウジング、２，２ａ……表示板、３…
…自発光素子、５……筒状部、６……案内溝、７
……ホルダー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハウジングの前面側に配設した表示板に自発光
   素子を臨ませてその発光により表示を行なうもの
   において、上記自発光素子に対応してハウジング
   と一体に筒状部を形成し、この筒状部の上端から
   案内溝を形成し、柔軟材料からなるホルダーに上
   記自発光素子を装着し、そのホルダーを上記表示
   板と筒状部との間に挾持すると共に上記ホルダー
   から引き出した自発光素子のリード線を上記案内
   溝から引き出し案内することを特徴とする表示装
   置。