JPH01231599A - スピーカー用振動板 - Google Patents

スピーカー用振動板

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JPH01231599A
JPH01231599A JP5782288A JP5782288A JPH01231599A JP H01231599 A JPH01231599 A JP H01231599A JP 5782288 A JP5782288 A JP 5782288A JP 5782288 A JP5782288 A JP 5782288A JP H01231599 A JPH01231599 A JP H01231599A
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cellulose
diaphragm
bacterium
fatty acid
fibers
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Shiro Saka
志朗 坂
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスピーカー用振動板に関するものであり、さら
に詳細にはセルロース糸繊維にバクテリアにより生産さ
れたセルロースを用いた振動板の改良に関するものであ
る。
〔従来の技術及びその問題点〕
一般にスピーカー用振動板として要求される物性は、ス
ピーカーの出力音圧周波数特性等を良好なものとするた
めに、軽量で高ヤング率であり、しかも低密度で、適度
な内部損失が得られることである。即ち、ヤング率が高
く、密度が小さい程振動板の共振周波数が高くなり、ピ
ストン運動領域が広くなシ、又、内部損失が大きい程振
動板の分割共振が減少して周波数特性が平坦化する。
このような点からして、上記の要求物性を充足する振動
板材料として、従来から天然繊維、化学繊維、又これら
を混合した繊維材料の抄造によって形成される振動板が
広く製造されている。−例としてセルロース系繊維にカ
ーボン繊維やアラミド繊維の如き強化繊維を混抄するこ
とが行なわれている。しかしながら、これら強化繊維の
添加による内部損失の低下や、非セルロース系素材の混
入による音質的異質感・違和感等の問題が生ずる。
そのため近年ではある種のバクテリアを用いた醗酵法に
より生産されたセルロースを含む多糖類(以下、バクテ
リアセルロースと呼ぶ。)を振動板に用いることで、強
度が高く、再生周波数帯域の広い内部損失の少ない音響
用振動板が提案(特開昭61−281800 )されて
いる。
しかしながら、バクテリアセルロースを含むセルロース
系繊維からなる振動板はセルロース分子中の水酸基のた
めに水分や湿度に弱く、吸水にょる膨潤のため寸法が不
安定で振動板としての性能の劣化が生じることがある。
然るに、最近ではスピーカーの屋外での使用や、自動車
のドアマウント等のようにスピーカーの使用態様が拡大
され、水や湿気に触れるスピーカーが増え、従ってその
振動板自体に撥水性や耐水性が要求されるようになって
きた。振動板自体に耐水性を増加させるための従来の方
法としては、セルロース系繊維にフェノール樹脂、エポ
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸したり、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等のプ
ラスチックシートを付与する。1だセルロース糸繊維の
振動板基材表面に合成樹脂を塗装したシ、ナイロン等の
熱可塑性フィルムを加熱接着させる方法、またセルロー
ス系繊維振動板基材にニトロセルロース糸樹脂を含浸又
はコーティングしその上にビニール系樹脂をコーティン
グする方法(特開昭62−24800)などがある。し
かしながらいずれも一長一短で高ヤング率、低密度、低
内部損失でピストン運動領域が広いなどの条件をすべて
みたし防水性に優れ加工性が良く比較的安価なものは得
がたい。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は音響用振動板としての特性(高ヤング率、低密
度、広再生周波数帯域など)に優れたバクテリアセルロ
ース振動板の欠点である耐水性をこれらの良特性をそこ
なうことなく改良することにある。
本発明は、バクテリアセルロースのみ、或いは、バクテ
リアセルロースを主成分とするセルロース糸繊維全繊維
状脂肪酸エステル化することにょシバクチリアセルロー
スのスピーカー用振動板としての良特性を維持した筐1
防水性を付与することを要旨とするものである。
本発明のセルロース性物質とU、セルロース及びヘテロ
多糖を含むもの及びβ−1,3、β−1,2等のグルカ
ンを含むものである。ヘテロ多糖の場合ノセルロース以
外の構成成分は、マンノース。
フラクトース、ガラクトース、キシロース、アラビノー
ス、ラムノース、グルクロン酸等の六炭糖、五炭糖及び
有機酸等である。
なお、これ等の多糖が単一物質である場合もあるし、2
種以上の多糖が水素結合等により混在してもよい。
本発明において使用されるバクテリア・セルロースは、
所定の条件下である種のバクテリア金培養することによ
り微生物学的に主座されるものであって、結晶性の高め
α−セルロースで構成されること、非常に表面配向性が
強いこと、等から極めて再強度を有し、゛またその太さ
は200〜500λと極めて微細なものである。
このようなバクテリア・セルロースを産出するバクテリ
アとしては、酢酸菌が代表的なものであり、例えばアセ
トバクター・アセチ(Acetobacterac6t
i  ) 、アセトバクター・キシリナム(Aceto
bacterxyl inum ) +アセトバククー
・ランセンス(Acetobacterrancens
 ) 、ザルチナ・ベントリクリ(5arc 1nav
entriculi ) 、バクテリウム・キジロイデ
ス(Bacterium xyloides )等が挙
けられる。
これら酢酸菌を、有機物、無機塩類等を含む培地を用い
て培養することにより、極めて純度の高いセルロースが
産出される。なお、上述の各酢酸菌は、好気性菌である
ので、その培養にあたっては酸素の供給が必要であり、
したがって、上記バクテリア・セルロースを産出させる
方法としては、培地と空気の界面にある程度の厚さをも
ったグル状物質として産出させる方法や、通気攪拌培養
法等によるのがよい。得らil、たバクテリアセルロー
スシート又は離解したものをさらに不均一脂肪酸エステ
ル化処理することにより非品性セルロース又はセルロー
スミクロフィブリルの外周部のみを脂肪酸エステル化す
ることで、従来バクテリアセルロースで得られなかった
防水性を付与する。このようにして得られた脂肪酸エス
テル化セルロース繊維をプレス乾燥するか、又は、セル
ロース・シートを1ずプレス乾燥してから不均一脂肪酸
エステル化処理するかして得られたものを音響用振動板
とする。この場合、木材あるいは非木材よシ得られる天
然のセルロース繊維と併用することも可能であp、また
この天然のセルロース繊維を同様に脂肪酸エステル化し
たものを併用してもよい。
し作用〕 このように、紙振動板のセルロース繊維として少なくと
も一部にバクテリアセルロースを使用したものを不均一
脂肪酸エステル化することにより、紙振動板の利点を確
保した1ま強度が向上されさらに耐水性が向上される振
動板を得ることができる。
[実施例] 本発明に係るスピーカー用振動板の実施例を説明するが
これらによって本発明を限定するものではない。
バクテリア・セルロース調製例 アセトバクター・キシリナム(Acetobacter
xylinum 5train ) ATCC2376
9を用い下記組成を有する複合培地にて温度30℃で7
〜14日間培養してセルロース膜を生成させた。
グルコース    2.Ow/v% ペプトン     0.5〃 酵母抽出物    0.5〃 リン酸2ナトリウム   0.27   ttクエン酸
     0.11  tt 水            残シ ptl=5に調製 得られたグル状バクテリアセルロース膜を0.5%Na
CtOで一昼夜処理後5%NaOH水溶液で数時間処理
し水洗した。
実施例1 先のバクテリアセルロース調製で得られたバクテリアセ
ルロースを金属板にはさみ120℃、5kg/cm2で
プレス乾燥した。この乾燥バクテリアセルロース膜(厚
さ2.0 mm )の物性を振動リード法により測定し
たところヤング率15、I GPa 、密度1210k
g/m3.共振鋭度429.1.音速3550 m/5
eeO値を得た。一方、同乾燥バクテリアセルロース膜
を無水酢酸蒸気により気相酢化した。酢化剤として無水
酢酸を用い無触媒、120℃で5時間反応させた。不均
一酢化物の赤外線吸収スペクトルにおいてカルボニル基
と水酸基の吸収よりセルロース全体の10〜15%程度
がアセチル化されていることを見い出した。一方X線回
折法により該不均一酢化物の結晶構造を調べた結果、セ
ルロース−■型の構造に由来する回折パターンをえた。
これよシネ均一酢化物はセルロースミクロフィブリルの
非晶領域又は外周部のみアセチル化されているものと結
論され、不拘−酢化バクチリアセルロース膜が得られた
。この不拘−酢化バクチリアセルロース膜の物性を同様
に測定したところヤング率14.、8 GPa 、密度
1150に9/cm3.共振鋭度290、音速3640
 ml secとほぼ、未酢化物と同様の値を得た。
これら2サンプルをスキン材トスるペーパーハニカムを
作製し、振動板としての性能評価をおこなった。コアと
してはセルサイズ3嘔、フェノール6%含浸、厚さ28
調のKCM 2.8を使用した。
得られた被−パーハニカムを振動板とする60閣角の平
面スピーカーを作製し周波数特性を25℃、相対湿度3
0%の条件下で測定した結果、両振動板とも同様の特性
を示し、不均一、酢化による特性の劣化はみられなかっ
た。
一方、両振動板を相対湿度85%(25℃)に数日放置
後置条件下で周波数特性を測定したところ、不均一酢化
物を用いた振動板は25℃、相対湿度30%下での測定
と同様の結果を得たが、未酢化バクテリアセルロース膜
を用いた振動板では膜ののびにより良結果を得ることは
できなかった。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように本発明のスピーカー用
振動板においてはセルロース系繊維の少なくとも一部に
バクテリアセルロースを用いたものを不均一酢化したセ
ルロース繊維を用いることで、バクテリアセルロース膜
の欠点である寸法安定性の問題を解決しなおかつ極めて
高強度の紙振動板が得られ再生周波数帯域の広い振動板
を得ることが可能となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. セルロース系繊維を主体とするスピーカー用振動板にお
    いて該セルロース系繊維の少なくとも一部がバクテリア
    を用いた醗酵法により生産されたセルロースを含む多糖
    類であり、この多糖類が繊維状脂肪酸エステル化したも
    のであることを特徴とするスピーカー用振動板。
JP63057822A 1988-03-11 1988-03-11 スピ―カ―用振動板 Expired - Lifetime JP2519965B2 (ja)

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