JPH01231207A - 耐熱性電荷移動錯体 - Google Patents

耐熱性電荷移動錯体

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JPH01231207A
JPH01231207A JP5598988A JP5598988A JPH01231207A JP H01231207 A JPH01231207 A JP H01231207A JP 5598988 A JP5598988 A JP 5598988A JP 5598988 A JP5598988 A JP 5598988A JP H01231207 A JPH01231207 A JP H01231207A
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capacitor
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complex
transfer complex
heat resistance
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Nagamitsu Shindou
進藤 修光
Makoto Ebisawa
海老沢 誠
Isao Isa
伊佐 功
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Japan Carlit Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、導電性及び耐熱性の優れた電荷移動錯体に関
する。また本発明は上記電荷移動錯体を使用した固体電
解コンデンサに関するものである。
(従来の技術) 近年、ディノタル機器の発展に伴なって高周波領域にお
いてインピーダンスが低くかつ高周波特性の優れた大容
量のコンデンサの要求が高まっている。
従来、高周波特性の優れたコンデンサとしては、フィル
ム、マイカ、セラミックコンデンサが用いられているが
、大u N化にすると形状が大きくなり価格ら高くなる
また大容量のコンデンサとしての電解コンデンサには電
解液式と二酸化マンガンを用いる固体電解質式がある。
前者は経時的コンデンサ特性が悪く、電解質がイオン伝
導性であるために高周波特性も悪い。後者は硝酸マンガ
ンの熱分解時に酸化皮膜が損傷しやすいなどの理由によ
り高周波領域でのインピーダンスあるいは損失が高い。
上記の従来のコンデンサの欠点を解決する目的で・、7
.7,8.8−テトラシフツキ7ノメタン(以下T C
N Qと略す)をアクセプターとし、各種ドナーとの組
み合わせからなる電荷移動錯体を固体電解質とする電解
コンデンサが提案されている。
提案されたT CN Q電荷移動錯体のドナーはN−n
−へキンルキノリン、N−エチルイソキノリン、または
N  n−ブチルイソキ/リン(特開昭58−1914
4)、N−n−7ミルイソキ7リン、またはN−イソア
ミルイソキ7リン(特開昭62−116552)などが
ある。
他方、電子機器の小型化、形薄化、さらには省資源化な
どから電子部品のチップ化が必然的となってきている。
このチップ部品は回路パターンであるランドとチップ部
品め端子とをリフローソルダ法またはデイ7ブソルダ法
等によりはんだ付けされる。このため′rCN Q電荷
移動錯体ら230℃以上の耐熱性が要求されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、現在まで提案されているTCNQ電荷移動錯体
は230℃よりも低い温度で熱溶融し、この状態である
時間以上放置すると酸化分解を起こす。このため、特に
はんだ付けの時にコンデンサ特性の損失が大きくなり、
導電性ら低下し、高周波特性が悪くなる。
本発明の目的は上記問題点を解決するもので、第一に耐
熱性及び導電性の優れた電荷移動錯体を提供することに
あり、第二に該電荷移動錯体をコンデンサの電解質にす
ることにより、はんだ付けにも耐え得る特性の優れた電
解コンデンサを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は上記目的のために鋭意研究した結果、N位
を炭素数2〜6のアルキル基て゛置換した3−フェニル
ビリノンをドナーとし、T CN Qをアクセプターと
する電荷移動錯体が上記問題を解決し、またこれらの錯
体を電解質としたコンデンサが特に耐熱性の優れた固体
電解コンデンサて゛ある事を見出し、本発明を完成する
に至った。
次に本発明の錯体の合成法について説明する。
対応する炭素数2〜6のフルキルアイオグイドとドナー
の母体となる3−フェニルピリジンとをフルフール性溶
媒中にて反応させ、N位に対応するアイオダイドを導入
し、ドナーを得、萌記ドナーとTCNQとをア七ト二ト
リル中にて反応させると、本発明の耐熱性電荷移動錯体
が得られる。
一般に電荷移動錯体はアクセプターとドナーのモル比が
1または2のものが知られているが、本発明の錯体の・
モル比は1.5ないし3、好ましくは1.8ないし2.
2とする。
このようにして得られた該電荷移動錯体を熱溶融させ、
陽極体及び陰極体からなる素子の両極間に含浸させ、そ
の後冷却して錯体を付着させてコンデンサ素子とし、こ
れを組み込んで固体電解コンデンサとする。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 エチルフイオグイド16.0g、3−フェニルピリジン
15.5gおよびエチルアルコールSO+@1を還流冷
却器および攪拌器のついたフラスコに入れ還流下で3時
間反応させた。反応終了後減圧下でエチルアルコールを
蒸発留去し、固形分残渣をエチルエーテルSOm&で2
回洗浄し、N−エチル−3−フェニルピリノニウムアイ
オダイド27.3gを得た。次いで7セトニトリル15
0+a1とTCNQ2.04gを還流冷却器および撹拌
器のついたフラスコに入れ加熱し、これにN−エチル−
3−フェニルビリノニウムアイオグイド2.33gを溶
解させた7セトニトリル溶液501Illを滴下し、3
0分間還流反応させた。反応液を冷却後、析出した結晶
をろ別し、メチルアルコール50+*1で2回洗浄し、
N−エチル3−フェニルビリノニウム・TCNQ錯体2
.57.を得た。 該錯体の元素分析の結果を次に示す
元素分析値C37H2) N − 計算値二〇%ニア4.86 、 8%:3.91 、 
 N%:21.23実測値二C%ニア4.67 、 8
%:3.98 、  N%:21.35また熱分析装置
を用いた示差熱分析の結果(第1図)、該錯体の融点は
235℃、発熱分解点は255℃であった。また該錯体
の赤外吸収スペクトルを第1()図に示した。
次に該錯体60mgを直径6.3111mのアルミケー
スに充填し、加熱溶解させ巻回型アルミ電解コンデンサ
ユニットを浸ン責させ、直ちに冷却しコンテ゛ンサを得
た。コンデンサユニットはアルミニウム表面を化成処理
して酸化皮膜を形成させたものを用い、浸)責前に予め
加熱しておいrこ。得られたコンデンサの特性を第2表
の耐熱試験前の欄に示した。次にこのコンデンサを23
0°Cの半III m中にケースごと30秒間入れ室温
に放置後、再びコンデンサ特性を測定した。この値を第
2表の耐熱試験後の欄に示した。
実施例2〜7 エチルアイオダイドの代わりに、これと等モルの11−
プロピルアイオダイド、1so−プロピルアイオダイド
、■−ブチルアイオダイド、11−アミルアイオダイド
、1so−アミルアイオダイド、11−へキシルアイオ
グイドを用いた以外は実施例】1こ準してTCNQ電荷
移動錯体を合成し、熱分析装置を用いた示差熱分析の結
果から融点と発熱51解点を測定し第1表に示した。灯
心する示差熱分析データおよび赤外吸収スペクトルを、
11−プロピルは第2図及び第11図、1so−プロピ
ルは第3図及び第12図、n−ブチルは第4図及び第1
3図、n−7ミルは第5図及び第14図、1so−アミ
ルは第6図及び第15図、n−ヘキシルは第7図及び第
16図1こそれぞれ示した。
次いで実施例1に従ってコンデンサを得、耐熱試験前後
のコンデンサ特性を測定しこれらの値を第2表に示した
比較例1 エチルアイオダイドの代りに11−プチルアイオグイ)
’18,41?を、また3−フェニルピリジンの代わり
にキノリン12.9gをそれぞれ用いた以外は実施例1
に準じてN−n−ブチルキ/リニウムTCNQ錯体を合
成し、熱分析装置を用いた示差熱分析データ(第8図)
から融点と発熱分解点を測定し結果を第1表に示した。
またこの赤外吸収スペクトルを第17図に示した。
次いで実施例1に従ってコンデンサを得、耐熱試験前後
のコンデンサ特性を測定しこれらの値を第2表に示した
比較例2 エチルアイオダイドの代りに1so−7ミルアイオグイ
ド19.8gを、また3−フェニルピリジンの代わり1
こ4−フェニルビリノンをそれぞれ用0た以外は実施例
1に準じてTCNQ錯体を合成し、熱分析装置を用いt
こ示差熱分析データ(第9図)から融点と発熱分解点を
測定し結果を第1表に示した。またこの赤外吸収スペク
トルを第18図に示した。
次いで実施例1に従ってコンデンサを得、耐熱試験が7
後のコンデンサ特性を測定しこれらの値をtPJ2表に
示した。
第1表から、実施例に示した錯体は一様に融点が230
°C以上と高く、がっ、比較例1に挙げたN−n−ブチ
ルキ/リニウムta1+あるいは従来知られている錯体
よりも発熱分解点が高いので、熱安定性がきわめて優れ
ていることがわがった。
第2表中のCapは20℃、12011zにおけるにお
ける等価直列抵抗(IaΩ)である。△C/Cは20°
Cに対する85℃の静電容量の変化率(%)である。
第2表から、3−フェニルピリジニウムを用いた錯体で
作ったコンデンサがその異性体である耐熱性の4−フェ
ニルピリジニウムを用いた錯体で作ったコンデンサに比
べtanδ、ESR等が向上しており、実施例に示す錯
体で作ったコンデンサをはんだ浴に入れた後の特性は初
期特性と比べ変化が少なく、優れたコンデンサ特性を示
すことが判明した。
(発明の効果) 本発明のN位を炭素数2〜6のアルキル基で置換した3
−フェニルピリジンとTCNQとからなる電荷移動錯体
は230℃以上の融点を持ち、熱安定性が者しく改良さ
れた。また本発明の錯体を電解質とした固体電解コンデ
ンサは、はんだ付けにも耐え得る耐熱性を示すため、損
失が少なく、導電率も低下せず、高周波特性の優れたコ
ンデンサである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図及び第10図〜第16図は本発明の実施
例1〜7の錯体の示差熱分析データ及び赤外吸収スペク
トルであり、第8図及び第17図は比較例1により、第
9図及び第18図は比較例2により得られた錯体の示差
熱分析データ及び赤外吸収スペクトルである。 特許出願人 日本カーリノド株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.N位を炭素数2〜6のアルキル基で置換した3−フ
    ェニルピリジンをドナーとし、7,7,8,8−テトラ
    シアノキノジメタンをアクセプターとする耐熱性電荷移
    動錯体。
  2. 2.N位を炭素数2〜6のアルキル基で置換した3−フ
    ェニルピリジンをドナーとし、7,7,8,8−テトラ
    シアノキノジメタンをアクセプターとする耐熱性電荷移
    動錯体を電解質とする耐熱性固体電解コンデンサ。
JP63055989A 1988-03-11 1988-03-11 耐熱性電荷移動錯体 Expired - Lifetime JPH0770247B2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58191414A (ja) * 1982-05-04 1983-11-08 三洋電機株式会社 固体電解コンデンサ
JPS6314768A (ja) * 1986-07-07 1988-01-21 Wako Pure Chem Ind Ltd 新規なtcnq錯体
JPS6317515A (ja) * 1986-07-10 1988-01-25 和光純薬工業株式会社 固体電解コンデンサ
JPH0684351A (ja) * 1992-03-19 1994-03-25 Toshiba Corp クロック同期型半導体記憶装置およびそのアクセス方法

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