JPH01230471A - 炭素材及びそ製造方法 - Google Patents

炭素材及びそ製造方法

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JPH01230471A JP63279078A JP27907888A JPH01230471A JP H01230471 A JPH01230471 A JP H01230471A JP 63279078 A JP63279078 A JP 63279078A JP 27907888 A JP27907888 A JP 27907888A JP H01230471 A JPH01230471 A JP H01230471A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高密度記録用磁気ディスクに使用される磁気
ディスク用基板又は光学レンズ鋳型若しくは人工心臓弁
等に好適の炭素材及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 近年、磁気ディスク装置の飛躍的な進歩と、磁気記録媒
体としての磁気ディスクの高記録密度化により、下記■
乃至■に示すように、磁気ディスク用基板の特性向上が
要望されている。
■先ず、磁気ディスクを高記録密度化するために、基板
の表面性状として、表面精度が優れ、欠陥が少ないこと
、 ■磁気ヘットの追従性を良好にするために、磁気ディス
ク用基板は表面平滑性及び表面平坦度を劣化させるよう
な微小なピッチのうねりが小さく、且つ微小突起がない
表面形状を有すること、■磁気媒体が担持される基板と
して、表面処理性が良好な化学的性質を有すると共に、
非磁性であること、 ■耐食性及び耐候性か優れていると共に、高強度且つ高
硬度であること、そして、 ■良好な浮上特性を有すると共に、耐C55(コンタク
ト、スタート、ストップ)性を高めるために軽量である
こと、 か要求される。
このような背景のもとで、従来のアルミニウム合金製磁
気ディスク用基板に替り、近時、高密度記録用磁気ディ
スク基板として、セラミックスにカラスコーティングし
たもの、又はガラス板によるものが開発されている。こ
れらの基板は、耐熱性及び耐食性か優れていると共に、
高剛性て表面研摩により優れた表面精度か得られるため
に、高密度記録が可能である。
しかしながら、これらの材料は脆性破壊しゃずいという
欠点を有する。このため、回転、衝撃、加傷及びヒート
ショック等により破損しやすいので信頼性が低い。
なお、結晶粒界に安定化層を形成し、破壊靭性を高める
手段も考えられるが、脆性破壊を十分に防止することは
できない。
また、セラミックス系の材料は、比重が高いため、アル
ミニウム合金基板に比して、ディスクトライフ駆動系に
大きな負荷がががり、駆動装置の小型化が困難である。
これに対し、炭素材料は、比重が1.5乃至2゜と小さ
いと共に、熱膨張係数が小さく熱安定性が優れている。
そこで、前述のアルミニウム合金又はセラミックス系材
料に替り、高密度記録用磁気ティスフ基板として炭素材
料の実用化か期待されている。
また、この炭素材料の中ても、ガラス質炭素は比較的緻
密であり、気体を透過しにくいという特長を有する。こ
のガラス質炭素材は、従来、熱硬化性樹脂を成形した後
、乾燥し、硬化させ、高温で炭素化することにより製造
されている。
[発明か解決しようとする課題] しかしながら、ガラス質炭素は、表面研磨により局所的
には優れた表面精度か得られるものの、実際上、製造過
程において表面に微小の凹部が形成されることを防止す
ることは困難である。
この原因は以下のように考えられる。先ず、従来のカラ
ス質炭素材か球状結晶構造であり、気孔径が100Å以
上と大きいため、表面を研磨した場合に直径が100Å
以上の窪みか出現し、研磨後の表面粗度があらくなる。
才な、製造過程で閉気孔か多数発生してしまう。つまり
、熱硬化性樹脂を成形した後、乾燥し、硬化させ、高温
で炭素化する過程において、散逸する水分及び揮発成分
による閉気孔の発生を回避することはできず、表面研磨
の際に表面に微小の凹部が形成されてしまう。
このように表面精度が悪いと、磁気ディスクとしての記
録密度の向上を期待できない。
そこで、この閉気孔の発生を低減させるために以下の方
法が提案されている。
■原料である熱硬化性樹脂を成形した後、1°C/時以
下の昇温速度で加熱処理して硬化させ、焼成する。
■硬化時に副生ずる低沸点物を母体樹脂中に完全に分散
溶解させた状態で硬化反応させる(特開昭60−171
208号)。
■熱硬化性樹脂化合物を300乃至750”Cで熱処理
した後、圧力が1000気圧以上、温度が800℃以上
の条件で熱処理する(特開昭62−36011号)。
しかしながら、■の方法では、硬化及び焼成に要する時
間か著しく長く2乃至3ケ月を要する。
このため、生産効率か極めて低く、高コストであり、工
業化及び実用化が困難である。
また、■の方法においても、減圧脱泡等熱硬化性樹脂原
料の調整が複雑であるなめ、処理時間が長いことに加え
て、発生した気孔を消滅させることはてきないという欠
点を有する。
このため、必然的に歩留か低いのて、ガラス質炭素か基
本的には優れた性質を有しているものの、いづれの方法
の場合も、製造コストが高いために汎用部材として工業
化されるまでには至っていない。
更に、■の方法においては、300乃至750℃で予備
熱処理した後に高圧下で加熱するが、予備熱処理温度か
高々750℃ては、材料中に多量のHlN、O等が残留
したままであり、後工程の高圧加熱処理中にN2、N2
及び02等の気体が発生する。工業的に生産する場合は
、コストを下げるなめにバッチ処理においては装置を大
型化して処理枚数を多くする必要がある。しかしながら
、このような材料を大量に処理した場合、多量の N2
゜02、N2カス等が発生するため、発生カスによ6一 る爆発の危険性、加圧媒体カスの再使用不可及び発生カ
スによる装置の腐食等の問題点が生しる。
また、熱硬化性樹脂を熱処理すると、特に400乃至8
00℃で多量のH20,CO及びCH4が発生ずるため
、数μmの気孔が多量に発生する。これらの気孔は熱硬
化性樹脂を単に800℃以上に加熱することにより、H
2の発生に伴なう収縮によって殆んど消滅する(参考文
献; Carbon、7(1969>643〜648頁
)。つまり、この気孔は圧力をかけなくても、容易に消
滅させることができる。しかしながら、問題なのは熱硬
化性樹脂の成形時に巻き込んだ空気等により生ずる気孔
であり、これは上記の温度域で加圧しても消滅しない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたちのてあって、
硬化及び炭化等の製造過程において発生した閉気孔を消
滅させることができることに加え、結晶子内の空孔をも
微少にすることかでき、高密度であると共に、表面研磨
後の表面精度が優れた炭素材及びこの炭素材を迅速に製
造することができる製造方法を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る炭素材は、球状結晶子内の気孔径が30Å
以下であり、見かけ密度が1.80以上であるカラス質
炭素からなることを特徴とする。
本発明に係る炭素材の製造方法は、炭化焼成後にカラス
質炭素となる熱硬化性樹脂を成形した後、1000乃至
1900°Cの温度で予備焼成し、次いで、この予備焼
成品に2050°C以上の温度で1000気圧以上の等
方向圧力を印加することを特徴とする。
[作用] 本発明に係る炭素材は球状結晶子内の気孔径を30Å以
下に規制したから、研磨後の表面の窪みを30Å以下に
することかできる。従って、その表面粗度Raを高密度
記録用磁気ディスク基板として要求される表面粗度Ra
 = 10乃至35人に適合させることかできる。また
、球状結晶子内の気孔径を30Å以下にすることにより
、気孔率か0.2%以下、結晶子サイズLC(oo2.
か100Å以下、見かけ密度が1.80以上となり、極
めて高密度のガラス質炭素材が得られる。
また、本発明方法においては、熱硬化性樹脂を成形した
後、1000乃牟1900℃の温度で予備焼成し、成形
体中に残存するH、N、○等のガス成分を除去する。次
いで、この予備焼成品を2050乃至2600℃の温度
域に加熱し、1000気圧以上の等方向圧力を印加して
加圧する。これにより、予備焼成品中に存在する閉気孔
が消滅し、高密度であると共に、研磨後に優れた表面精
度を有するカラス状炭素を得ることができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
炭化焼成後にガラス質炭素となる熱硬化性樹脂としては
、フェノール系樹脂、フラン系樹脂、キシレン系樹脂、
メラミン系樹脂、及びアニリン系樹脂等の粉末状のもの
と、レゾール及びノボラック型のフェノールホルムアル
デヒド系樹脂、フラン系樹脂、キシレン系樹脂、メラミ
ン系樹脂、及びアニリン系樹脂等の水性又は油性の液状
のものとがある。
この熱硬化性樹脂を使用して本発明の炭素材は以下のよ
うにして製造される。
先ず、この熱硬化性樹脂を、公知の方法により所定の形
状に成形する。例えば、液状の熱硬化性樹脂を枠に流し
込んで型造めする方法がある。また、粒状の熱硬化性樹
脂を金型を使用して冷間プレス及び熱間プレスする方法
もある。更に、破壊靭性を高めるために、人造黒鉛、天
然黒鉛又はカーボンブラック等の炭素粒を添加し、有機
増粘剤と共に混練して押出した後、圧延する方法もある
なお、後述する超高温熱間静水圧加圧(HIP)処理に
より閉気孔は消滅するか、開気孔は変化しない。このた
め、熱間プレスにより、成形体の表面層を溶融させて緻
密化しておくことは極めて有効である。
次いて、この熱硬化性樹脂成形体を乾燥した後、N2又
はArカス等の不活性カスの雰囲気下で、1000乃至
1900°Cの温度に加熱して予備焼成する。
熱硬化性樹脂を1000乃至1900℃の温度で予備焼
成するのは、1000℃以上に加熱することにより、成
形体中のH,N、○等の残留ガス成分が著しく減少する
ためである。第1図は、横軸にフェノールホルムアルデ
ヒド樹脂の熱処理温度をとり、縦軸に残留水素量をとっ
て、両者の関係を示すグラフ図である。第1図から明ら
かなように、約700℃と低い熱処理温度では、残留水
素量は104乃至10’ ppmと極めて多いが、熱処
理温度か1000°C以上の場合は、残留水素量が11
00pp以下に著しく減少する。他の窒素及び酸素等の
ガス成分も同様である。
一方、成形体を2000℃を超える温度で熱処理すると
、結晶化が進行してしまい、後工程にて高温下で等方向
圧力を印加しても材料の緻密化が生じない。このような
理由で予備焼成温度を1000乃至1900℃にする。
次いで、予備焼成後の材料は、2050乃至2600°
Cの温度域に加熱し、1000気圧以上の等方向圧力下
で加圧して緻密化処理する。この等方向加圧処理は、超
高温熱間静水圧加圧(HIP)装置により実施すること
ができる。
予備焼成した材料を2050°C以上の温度で等方向に
加圧することにより予備焼成品に内在する閉気孔は消滅
する。これにより、材料が緻密化するが、2050℃未
満の温度では、高い圧力を印加しても閉気孔は消滅しな
い。また、2500乃至2600℃の極めて高温になる
と、この緻密化効果が飽和するので、このような温度を
超えて高い温度に加熱しても無駄である。
更に、加圧圧力が1000気圧未満では閉気孔が十分に
消滅せず、緻密化が進行しない。このため、圧力を10
00気圧以上にする必要がある。
第2図は、横軸に温度をとり、縦軸に閉気孔率をとって
、フェノールホルムアルデヒド樹脂を1200°Cに予
備焼成した後、HIT)により2000気圧の等方向圧
力の下で熱処理したときの閉気孔率の変化を示すグラフ
図である。2050°C以上の温度になると、閉気孔率
が低下して緻密化が生じ、2500°Cの加熱温度にお
いて閉気孔率が実質的に0になる。このような緻密化が
生じるためには予備焼成品に等方向圧力を印加すること
が必要である。等方向圧力の下では、黒鉛結晶の結晶成
長が抑制され、非晶質性を保持したまま、上記温度域で
塑性変形して緻密化が進行する。大気圧下又は熱間プレ
スのように一軸加圧の異方的圧力下においては、200
0℃以上の温度域に加熱されると、黒鉛結晶の結晶成長
が発生し、一方向への収縮が生じて逆に気孔は増加する
第3図は1200℃に予備焼成したフェノールポルムア
ルデヒド樹脂を大気圧下及び等方向圧力下で2600℃
に加熱処理した後のX線回折パターンを示す。なお、図
中、学術振興会法(日本学術振興会117委員会制定;
参考文献、炭素36 [1963] P25)により求
めた結晶子パラメータLc、。021も合わせて示す。
また、1200°Cに予備焼成しただけでHIP処理し
ていない試料のX線回折パターンも第3図に示す。大気
圧下ては2600℃に加熱することにより、黒鉛化が進
行し、002及び004回折線が強く現れ、Lcc。。
2.も約200人にまで成長する。しかし、等方向圧力
下では回折線は非常に弱く、しかもブロードであり、黒
鉛化が粗害されて非晶質状態を保持している。従って、
本発明においては、予備焼成品を2050℃以上の温度
に加熱して1000気圧以上の等方向圧力を印加する。
本発明によれば熱硬化性樹脂を成形した後、1000乃
至1900°Cの温度に加熱して予備焼成し、次いで、
2050乃至2600℃の温度で等方向に1000気圧
以上の圧力を加えて緻密化する。この結果、得られた高
密度ガラス質炭素材は球状結晶子内の気孔径か30Å以
下となり、見かけ比重が1.8以上、かさ比重が1.8
以上、閉気孔率が実質的に0%であり、曲は強度も90
0Kgf/ cn(以上と高く、高密度記録用磁気ディ
スク基板として必要な特性を備えている。
本発明方法においては、前述の高温且つ高圧で炭化焼成
処理することにより、内在していた閉気孔が消滅し、高
密度且つ高強度の炭素材が得られる。従って、表面研摩
により優れた表面精度の炭素材が得られ、この炭素材を
使用した磁気ディスクにおいては、磁気ヘッドが安定し
て浮上し、安定した記録特性が得られる。また、基板表
面には、磁性薄膜の欠陥の要因となる突起及び凹所が存
在しないので磁気特性が安定していると共に、軽量であ
るから駆動系への負荷も少ない。
更に、本発明に係る炭素材は機械加工及び研磨等の製造
工程において、及び磁気ディスクとして使用された高速
回転時において、十分な機械的強度を有する。このよう
に、本発明に係る炭素材を磁気ディスク用基板に適用し
た場合に、この基板。
は高密度記録用磁気ディスクに使用される基板として、
必要十分な特性を具備する。
本発明方法においては、予備焼成時に気孔が発生しても
、上述のHIP等による高温高圧の炭化焼成処理により
緻密化されるので、予備焼成時の昇温速度を速くするこ
とが可能であり、また、HIP処理時にはN2、o2又
はN2等のガスは殆ど発生しないため、大量処理により
炭素材を製造することができ、製造コストを大幅に低下
させることが可能である。
次に、本発明方法により実際に炭素材を製造しその製品
特性を測定した結果について説明する。
実施例1 水溶性のフェノールホルムアルテヒド樹脂を直径が12
0mm 、厚さが4mmの円板状の型に流し込み、50
℃に10時間保持した後、80℃に5時間保持し、次い
て 100°Cに5時間保持して硬化処理した。次いで
、N2ガス雰囲気下で1200℃まで5℃/時の昇温速
度て昇温させて予備焼成した。予備焼成後の試料は熱間
静水圧加圧装置(HIP)を使用して、2500°Cに
加熱しつつ2000気圧の等方向圧力を印加して緻密化
処理した。この緻密化処理前(予備焼成後)と、緻密化
処理後(HIP処理後)とにおける各種物性値の変化を
下記第1表に示す。
及1匠λ 平均粒径が30μmのフェノールホルムアルデヒド樹脂
粉末を金型を使用して、直径が120mm 、厚さが3
mmの大きさの円板状に熱間でプレス成形した。この熱
間プレスは温度が120℃、面圧が20Kgf/cn?
の条件で20分間加圧することにより実施した。
プレス後の試料は実施例1と同様にして予備焼成第1表 し、緻密化処理した。
この緻密化処理前後の物性値の変化を前記第1表に併せ
て示す。
この第1表から明らかな如く、実施例1及び実施例2の
いずれの場合も、HIP処理後に、閉気孔率が0%にな
っており、またかさ比重は1.7以上、曲げ強度が90
0Kgf/ cn(以上と高い値を保持している。
また、実施例1,2において得られた成形体の表面を、
精密ラップ研磨盤により研磨し、厚さが1.3mm 、
直径が90mmの磁気ティスフ周基板を製造した。
下記第2表はその磁気ディスク用基板の諸特性の測定値
を、従来例(市販のアルミニウム基板)についての特性
と比較して示す。
第2表 但し、第2表において、平行度は基板の直径方向の平滑
性を、同芯度は基板の外周円中心点と内周円中心点との
ずれを、T1.Rは基板の全体うねりを、ACCは基板
表面の微小欠陥状態を示す。
また、表面粗度(平均粗さRa)は基板表面の平滑性を
示す。
この第2表から明らかな如く、実施例1及び実施例20
基板は、従来例のAρ基板に比して、磁気ティスフ周基
板としての諸特性がいずれも優れている。
[発明の効果] 本発明によれは、表面精度が優れ、軽量で熱膨張係数が
小さく、耐熱性及び耐食性が優れた高強度の炭素材か得
られる。また、本発明によれは、このように優れた特性
を有する炭素材を迅速に製造することかてきる。
また、本発明により得られた高密度炭素材は、高密度記
録磁気ディスク用基板として好適であるか、光学レンズ
鋳型又は人工心臓弁等のように優れた表面精度及び緻密
性を要求する部材にも極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は樹脂の熱処理温度と残留水素量との関係を示す
グラフ図、第2図はH,I P処理温度と閉気孔率との
関係を示すグラフ図、第3図はX線回折パターンを示す
グラフ図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)球状結晶子内の気孔径が30Å以下であり、見か
    け密度が1.80以上であるガラス質炭素からなること
    を特徴とする炭素材。
  2. (2)炭化焼成後にガラス質炭素となる熱硬化性樹脂を
    成形した後、1000乃至1900℃の温度で予備焼成
    し、次いで、この予備焼成品に2050℃以上の温度で
    1000気圧以上の等方的圧力を印加することを特徴と
    する炭素材の製造方法。
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