JPH01230225A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JPH01230225A
JPH01230225A JP63191060A JP19106088A JPH01230225A JP H01230225 A JPH01230225 A JP H01230225A JP 63191060 A JP63191060 A JP 63191060A JP 19106088 A JP19106088 A JP 19106088A JP H01230225 A JPH01230225 A JP H01230225A
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chamber
mixing chamber
reaction
reaction gas
substrate
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Akira Yoshino
明 吉野
Teiji Watabe
渡部 鼎士
Kenji Okumura
健治 奥村
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Daido Sanso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、真空室内、特に真空化学エピタキシー(V
CE)系において、化合物半導体層を成長させる半導体
製造装置に関するものである。
〔従来の技術) 近年、化合物半導体、特に■−V族化合物(例えばGa
As)が、従来の珪素半導体よりも優れた性能を有する
としてその需要が増大している。
このような化合物半導体の製造方法として、超高真空中
で、エピタキシャル成長させる化合物に必要な原子を固
体材料からヒートガンによって蒸発させ、これを分子線
の形で基板に衝突させ、基板上に膜を成長させる分子線
エピタキシャル((MB E ) Mo1ecular
 Beam Epitaxy)法や、金属のメチルまた
はエチル化合物の蒸気をH2等のキャリアガスで送って
常圧ないし減圧の反応室に導入し、そこで■族の水素化
合物と混合したのち、加熱した基板上で反応させ結晶を
成長させる有機金属CVD ((MOCVD) Met
alorganic ChemicalVapor D
eposition)法等がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のうち、分子線エピタキシャル法は
、大量生産が難しく市場の需要に見合うだけの供給をす
ることが困難であるという問題点を有している。また、
有機金属CVD法は、生産能力は上記分子線エピタキシ
ャル法よりも高いが、使用する反応ガスが高価で、かつ
、その成長機構のために反応ガスの利用効率が悪くなる
という問題を有している。そのため、高価格を問題とし
ないような特殊用途以外に使用することは困難である。
また、上記有機金属CVD法は上記のように反応ガスの
利用効率が悪いことから大量の未反応ガス(毒性ガス)
を生じるうえ、さらに蒸気圧の低い■族化合物をガス化
し搬送する目的で、大量に用いるH2等のキャリアガス
が上記未反応ガスに加わるため大量の毒性廃ガスを生じ
、これの廃棄等に大きな問題を有している。このような
有機金属CVD法による従来の装置は、第11図に示す
ようになっている。すなわち、真空室1内に配設された
ヒータ2の上に基板3を載置し、この基Fi3に向けて
真空室1内の上部側に配設されたノズル4から半導体成
長用のガス状化合物を矢印Aのように吐出するようにな
っている。この装置は、1回の処理ごとに容積の大きな
真空室1に半導体成長用のガス状化合物(反応ガス)を
充満させ、処理後にそれを廃棄するため、廃棄ガス中に
半導体成長に関与していない未反応ガスがかなり多量に
含まれており、反応ガスの利用効率が悪い、また、上記
装置は、基板3をヒータ2の上に載せ基板3を下側から
加熱するため、基板3の上方で矢印Bのような熱対流が
生じるとともに、ヒータ2によって加熱された基板3か
ら放散される熱が基板3の上面近傍で矢印Cのように生
じる。その結果、ノズル4から吐出されるガス状化合物
が上記矢印Bの熱対流、矢印Cの放散熱により押し上げ
られてその流れが乱されるため、基板3の上面に均一な
膜成長が行われなくなる。したがって、上記装置には、
得られる半導体膜(半導体N)の表面を平滑に仕上げる
ことが困難であるという大きな欠点がある。この欠点は
、上記矢印Bの熱対流によって基板3面に到達しえず空
中で接触反応して生成したGa−As粒子フラッグが空
間を浮遊しランダムに半導体膜に付着するということに
より助長される。さらに、上記装置では、供給するガス
の種類を変える場合は、上記ノズル4に連結された複数
のガス供給管のバルブ5,6.7を切り替えるようにな
っている。そのため、複数の種類の異なる半導体層を形
成する場合、バルブ5.6,7の切り替えを頻繁に行わ
なければならず作業性が悪いという問題がある。また、
ノズル4内に、直前に使用した化合物が残留してこれが
不純物となり良質の半導体を得にくいという問題も有し
ている。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、上
記MBEとMOCVDの長所を組み合わせることにより
、半導体層表面が平滑で良質の半導体を、効率よく生産
できる半導体製造装置の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の半導体製造装置
は、高度に真空になしうる真空室と、底板とその外周縁
部から起立する周壁とこの周壁で囲われた空間を蓋する
上板とからなり上記真空室内に設けられる反応室と、こ
の反応室に第1の反応ガスを供給する第1の反応ガス供
給手段と、基板を上記反応空間に接した状態で保持する
ように上記上板に設けられる基板保持部と、上記反応室
の周壁部もしくはこの周壁と上板との間に設けられる反
応ガス排出路と、上記上板の上方に設けられる加熱手段
と、上記反応室の底板に分布形成される多数のノズル孔
と、この反応室の下側に一体的に設けられる第1の混合
室と、端部が上記第1の混合室の壁面に開口し第1の混
合室に第2の反応ガスを注入する第2の反応ガス注入管
と、上記反応室の床板に形成された多数のノズル孔のう
ちの複数のノズル孔にそれぞれ連通するように上記第1
の混合室の天井部に設けられる複数の第1の孔と、上記
第1の混合室の下側に一体的に設けられる第2の混合室
と、端部が上記第2の混合室の壁面に開口し第2の混合
室に第3の反応ガスを注入する第3の反応ガス注入管と
、上記第2の混合室の天井部に形成された複数の第2の
孔と、この第2の混合室の天井部の複数の第2の孔がら
それぞれ上記第1の混合室の床板の未連通の複数のノズ
ル孔に延び両孔を連通ずるダクトを備えるという構成を
とる。
〔作用効果〕
すなわち、この発明の半導体製造装置は、真空室を高度
に真空にして反応ガス分子の平均自由行程を大きくしガ
ス分子を分子線として基板に効率よく衝突させると同時
に、真空室内に、真空室より小容量の反応室を新たに設
け、この反応室に基板を入れ、その状態で反応室に反応
ガス供給手段から反応ガスを供給して半導体層の成長を
行わせるため、反応ガスの利用効率が大幅に向上するよ
うになる。また、この装置は、真空室が、高度に真空に
なっていて蒸気圧の低い■族化合物でもそのままガス化
して使用できるため、■族化合物のガス化ならびに搬送
用のキャリアガスが不要になる。そのため使用後のガス
の廃棄処理も少量ですむようになる。そのうえ、反応室
を構成する上板に基板を保持させ、かつ反応室の底部に
反応ガス吐出部を設けるとともに反応室の上板の上方に
ヒータを設け、反応室内に吐出された反応ガスが熱対流
等により影響を受けないようにしているため、極めて表
面平滑性に富んだ半導体層を形成できるようになる。特
に、この発明の半導体製造装置は、反応室の下側に第1
および第2の混合室を設け、これらの混合室から異なる
流路で反応室に反応ガスを注入するようにしているため
、種類の異なる反応ガスを同時に使用でき、使用方法の
多様化を実現できると同時に、従来のような煩雑なバル
ブ切換を不要化でき、しかもノズル内残留ガスによる不
純物汚染の問題も解消しうるようになる。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳しく説明する
〔実施例〕
第1図ないし第4図はこの発明の一実施例の半導体製造
装置を示している。これらの図において200は真空化
学エピタキシー(Vacuum ChemicalEp
itaxy )系における真空室であり、その真空室2
00内に反応室10が設けられている。この反応室10
は、四角板状の床板12と、その四角板状の床板12の
四方の周縁部から上方に向かって延びる周壁16と、そ
の周壁16の上端に一方向へのスライド自在な状態で載
置される上板18とで構成されている。この上板18に
は、その中央部に2個の穴部18aが設けられ、この穴
部18aに、それぞれ円板状のGaAs基板300が、
表面を下側にして穴部18aの内周縁に設けられた段部
18bに支持され着脱自在に取付けられている。上記上
板18は、その左右両側縁が下方にわん曲していて、そ
のわん曲部が、上記四方の周壁16のうちの相対峙する
左右一対の周壁16の内側に設けられたスライド段部1
6aに支持されることにより、真空室200に連設され
た基板着脱室50(第4図参照)に向かってスライドで
きるようになっている。第4図において、51は基板着
脱室50から弁52を開いて真空室200内に延びるマ
ジックハンドで、上記上板18のわん曲部を挟んだ状態
でスライド移動し、上板18を反応室10に適正に着脱
する。53は弁52を開く前に基板着脱室50を真空室
200と同程度の真空状態にする真空ポンプである。上
記反応室10の周壁には、外周に沿って所定間隙で排気
口20が設けられ、反応室10内の未反応ガスないし余
剰反応ガスを真空室200に排出するようになっている
。これら排気口20の全体の面積は反応室10の上板1
8の面積の略4%に設定されている。14はそれぞれ床
板12における上記基板300の真下の位置に一定間隔
(25,4mm)で、かつ上記基板300に対して垂直
になるように穿設された直径3.2 tmsのノズル孔
(下側から上側にかけて逆向き円錐状になり、反応ガス
を均一吐出するようになっている。)であり、反応室1
0の下方に配設された第1の混合室24の天井部に穿設
されている孔26または34に連通している。この孔2
6および34は第5図に示すように、同数個が交互に配
設されており、孔26は第1の混合室24内に連通し、
孔34は第1の混合室24内を貫通しているダクト32
を介して混合室24の下側に設けられた第2の混合室3
0に連通している。第1の混合室24内には第2図に示
すように、側壁を貫通して原料注入管22が連通してお
り、この原料注入管22からトリメチルガリウム(TM
Ga)やトリエチルガリウム(TEGa)等の■族化合
物(反応ガス)が第1の混合室24に送り込まれ、また
、n型ならびにp型ドーパントが単独でもしくは上記■
族化合物とともに第1の混合室24に送り込まれるよう
になっている。この化合物等は、第1の混合室24内で
均一に混合されたのち孔26およびノズル孔14を通っ
て、上方に配設されている基板300に向かって均一な
分布状態で吐出される。また、第2の混合室30は、下
部側に開口を有し、その開口に、その開口を開閉するた
めのポペット弁からなる排気弁36が進退自在に設けら
れている。そして、上記第2の混合室30の側壁には、
原料注入管28が連結されている。この原料注入管28
からn型、P型ドーパントもしくはトリエチルアルミニ
ウム(TEAf)等の■族化合物等が第2の混合室30
に送り込まれるようになっている。上記■族化合物は第
2の混合室30およびダクト32内で均一状態に混合さ
れたのち、孔34を介してノズル孔14から基板300
に向けて均一な分布状態で吐出される。なお、上記ダク
ト32は、第1の混合室24内において、反応ガスの流
通抵抗になり攪拌作用を奏しめるため、第1の混合室2
4内における反応ガスの混合性の向上に寄与する。また
、上記第1および第2の混合室24.30は一体的に形
成されたステンレス鋼製のブロックでできており、ステ
ンレス鋼製の支持体40で支持されている。42はA 
s H3等のV族化合物を反応室10内に供給するため
の供給管であり、第5図のように床板12上の、孔26
.34を左右同数に2分割する位置に配設されている。
そして、この供給管42には複数個の孔42aおよび孔
42bがそれぞれ一定間隔を保った状態で左右2列に穿
設されている。これにより、上記■族化合物が反応室1
0内に均一な分布状態で供給される。44は反応室10
の上板18の上方に配設されたヒータ、44cは均熱板
であり、基板300を上方から主として輻射熱で加熱す
ることにより、基板300を、その表面で半導体化合物
が成長できる温度まで加熱すると同時に、その加熱によ
り、熱対流等の影響を受けることなく半導体層が基板3
00の表面に均一に成長しうるようにしている。上記ヒ
ータ44は第1図(b)に示すように板状カーボングラ
ファイトに筋状切り込み44aを交互に設け、両端に電
極44bを取り付けて構成されている。このヒータ44
は面状に均一加熱可能であるが、ヒータ44の下側に設
けられた均熱板44Cにより、面状加熱の一層の均一化
がなされるようになる。
動作において、MESFETエピタキシー層の成長形成
には、第1図のように反応室10に基板300(表面が
下側になっている)付きの上板l8を装着し、ついで真
空室200内を、真空度が10−”トルの真空状態にす
るとともに、ヒータ44に電荷を負荷してヒータ44を
発熱させ雰囲気温度を650°Cに加熱する。その状態
で、基板300を、略15分間加熱する。ついで反応室
10の原料注入管22からトリメチルガリウム(TMG
a)やトリエチルガリウム(TEGa)等の■族化合物
を第1の混合室24内に送り込み混合室24内で均一状
態に混合したのち、ノズル孔14から基板300に向け
て均一な分布状態で吐出させると同時に、供給管42に
5.AsH,またはアルキルアルシン等のV族化合物、
例えばトリエチルアルシン(TEAs)を送り込み、こ
れを孔42aおよび孔42bから反応室10内に過剰に
吐出させる。その結果、反応室10内に供給されるV族
化合物は、上記■族化合物等とともに基板300の表面
を横切って排気口20の方へと拡散しながら流れていく
。その間に、AsH,やTEAsは熱分解してA s 
zになり、基板300の表面に、上記ガリウム化合物の
ガリウムとともに、接触し、無ドープの砒化ガリウム(
G a A s )層等として成長する。また、基板3
00に接触しない未反応の化合物は、排気口20から外
部に排出され、真空室200の側方に、排気手段によっ
て吸い込まれる。上記GaAs層は、毎時略2μmの成
長速度で成長させることが好ましく、厚みを略104人
に形成させることが好適である。この場合、上記無ドー
プGaAs層内の不純分の濃度は1x l Q I5原
子/d以下になるように設定することが好ましい。つぎ
に、n型ドーパントを上記■族、V族化合物とともに、
もしくは単独で第2の混合室30から反応室10に吐出
させることにより、上記無ドープGaAs層の表面にn
型活性層を成長させる。このn型活性層は、毎時略2μ
mの成長速度で成長させることが好ましく、その厚みが
2X103人で、その中のn型ドーパントの濃度が略2
XIO”原子/ c4になるようにすることが好適であ
る。そののち、ガスの供給をすべて停止した状態で略工
5分保持する。そして、基板300を冷却したのち反応
室(真空室200)10から取り出す。この取り出しは
、つぎのようにして行われる。すなわち、基板着脱室5
0内の真空度を真空室200と同程度に高め、ついで弁
52を開き、マジックハンド51を延ばして反応室10
の上板18(基板300を有する)を把持させ、その状
態でマジックハンド51を後退させ、上Fi1Bをスラ
イドさせて反応室10の周壁16から取り外し基板着脱
室50内へ収容するということにより行われる。そして
、取り出された基板300には、既知の手段によって、
信号源電極、ドレーン電極およびゲート電極が設けられ
る。このようにして、均一なMESFET半導体層を有
する■−■化合物半導体を得ることができる。
第6図ないし第8図は、この発明の他の実施例の連続半
導体製造装置を示している。すなわち、この装置は、円
形の真空室200内を3個の帯域100a、100b、
100cに区分し、各帯域100a、100b、100
cに前記と同様の反応室10および第1.第2の混合室
24.30を設けている。これらの反応室10の上板1
8は、真空室200と略同寸法の回転円板61(第8図
参照)において、各反応室10に対応する部分に形成さ
れたアーチ状切欠部60に着脱自在に装着される。すな
わち、上記上VilBは上記アーチ状切欠部60と略同
形状をしていて、上記アーチ状切欠部60の内周縁に形
成された段部により着脱自在に支持される。上記上板1
8を保持する回転円板61は、1回の作業終了ごとに、
真空室200の中心に設けられた回転軸400を中心に
ゆっくり回転し、各反応室10の上板18を回転方向側
に位置する次の反応室10に移動させるようになってい
る。なお上記各反応室10の周壁16には外周に沿って
所定間隔で排気口20が設けられている。そして、上記
各反応室10の作用は、基板着脱室50に近い帯域10
0aの反応室10が基板300の予熱、冷却用で、帯域
100bの反応室10が無ドープ層成長用で、帯域10
0cの反応室10がn型活性層の成長用である。
動作において、各帯域100a、100b、100cの
上板18にそれぞれ4個の基板300を表面を下側にし
て配設し、1日2交替の作業を行うことにより、1週間
に1152個の半導体を製造することができる。これを
第9図のMESFETエピタキシー層の成長プロセスの
チャートおよび第2図を用いてより詳しく説明する。ま
ず、真空室200内を、真空度が1O−7)ルの真空状
態にするとともに、ヒータ44に電荷を負荷してヒータ
44を発熱させ雰囲気温度を650℃に加熱する。その
状態で、基板300が取り付けられた上板18を、基板
着脱室50からマジックハンド51を延ばして第1の帯
域100aに対応する回転円板61のアーチ状切欠部6
0に取付け、そこで略15分間加熱する。ついで基板3
00を上板18ごと回転させて第2の帯域100bの反
応室10に移動させる。そこで、前記の装置と同様、ト
リメチルガリウム(TMGa)やトリエチルガリウム(
TEGa)等の■族化合物を第1の混合室24内に送り
込み混合室24内で均一状態に混合したのち、ノズル孔
14から基板300に向けて均一な分布状態で吐出させ
る。これと同時に、供給管42に、AsH3またはアル
キルアルシン等のV族化合物、例えばトリエチルアルシ
ン(TEAs)を送り込み、これを孔42aおよび孔4
2bから反応室10内に過剰に吐出させる。これにより
基板300の表面に無ドープの砒化ガリウム(GaAs
)層を成長させる。つぎに、上記処理を終えた基板30
0を上板18ごと第3の帯域100cの反応室10に移
動させる。そこで、n型ドーパントを、■族化合物とと
もに、第1の混合室24から反応室lOに吐出させるが
、または単独で第2の混合室30から反応室10に吐出
させることにより、上記無ドープGaAs層の表面にn
型活性層を成長させる。そののち、上記■族化合物等の
ガスの供給をすべて停止した状態で略15分保持する。
そして、さらに、上板18を回転させて上記の処理を終
えた基板300を第1の帯域100aの反応室10に戻
し、そこで冷却したのち上板18ごと基板着脱室50ヘ
マジツクハンド51により取り出す。この装置では、上
記の操作を繰返すことにより連続的に半導体を製造する
ことができる。この場合、上記装置の各反応室10では
同時に各反応室に課された処理がなされることとなる。
このような一連の処理に要する時間は、第1帯域100
aでの加熱、冷却にそれぞれ略15分、第2帯域100
bでの無ドープ層成長に略30分、第3帯域100cで
のn型活性層の成長に略15分、無成長期間(ガス状化
合物等の供給なし)に略15分かかり、合計で略1.5
時間となる。したがって、12個の基板300の製造に
対して1.5時間を要し、これを1日2交替で連続運転
すると、1週間で1152個の半導体を製造することが
できることになる。
次に、第10図にHEMTエピタキシー層の成長プロセ
スのチャートを示す。すなわち、上記の方法と同様の方
法において、第2および第3の帯域100b、!OOC
で、第2の混合室30(第7図)からトリエチルアルミ
ニウム(rEAjlり等のAlを含有する■族化合物を
供給することによりHEMTエピタキシー層を成長させ
ることができる。この場合、まず、上記方法と同様、基
板300を、第1の帯域100aで加熱したのち、第2
の帯域100bでガス状の■族およびV族化合物を用い
て、ドーパントの濃度がlXl0I5原子/ ci以下
で、厚みが略104人のGaAs層を成長させ、さらに
上記ガスに加えて、A2含有化合物を第2の混合室30
から吐出させ、上記GaAs層の表面に、厚みが30〜
100人で、無ドープのA l z G a I−z 
A 3層を成長させる。さらに、第3の帯域100cで
、上記ガス等に加えてn型ドーパントを吐出させ、上記
A2□Ga、−□As層の表面に厚みが500人のn゛
型A/!2Ga14A3層を成長させる。この場合、上
記の数Zは0.1〜0.9、好ましくは0.2〜0.3
 テある。
そののち、第2の混合室30の原料供給管28に設けら
れた排出弁(図示せず)を閉じることによって、上記ガ
ス等のうちのA2含有化合物の供給を止め、n型ドーパ
ントを含有する厚みが略1o3人のn型GaAs層を成
長させる。そして、上記と同様、表面に半導体層が形成
された基板300を第1の帯域100aで冷却したのち
、半導体製造装置の外部に取り出し信号源電極等を付す
。このようにして、HEMT半導体を得ることができる
。この場合に要する時間も上記の方法の場合と同様であ
る。
なお、上記の装置において、ノズル孔14から基板30
0までの距離を、その真空状態での■族化合物のガス分
子の平均自由行程(ガス分子が他の分子と衝突して反応
するまでに進む距離)よりも短く、かつ基板300の表
面への化合物の分散状態が均一になるように設定してお
く。これをより詳しく説明すると、各ノズル孔14から
上方に逆向き円錐状に拡散していく■族化合物等の先端
に形成される各日が互いに交わる位置に基板300を配
設しておくとともに、基板300に到達するガス分子の
分布状態およびその衝突速度が、ガス分子が基板300
0表面に適当な速度で成長するために充分であるように
設定しておく。または、予め設定されたノズル孔14か
ら基板300までの距離に対応させて、真空室200内
の真空度やガス状化合物の吐出速度を調節したり、孔2
6゜34およびノズル孔14の個数、直径等を調節する
。これにより、規定厚み±5%の範囲内の厚み、より好
ましくは規定厚み±1%の範囲の厚みを有する半導体層
を得るようにする。また、TEGaおよびAsH,等か
らGaAsを得る場合の反応速度は、一般に、基板30
0の温度が高いほど早く進行するようになっているが、
基板300の温度があまり高すぎると層状に形成された
ものが再蒸発し層成長速度を低下させる。このため基板
300の温度は500〜700″Cが好ましく、特に好
ましいのは600〜650°Cである。また、反応室1
0内の真空状態は104トル以下が好ましい、その外、
TEGaおよびAsH+等の速度。
基板300の温度等の種々の条件の関係を下記の式(1
)、 (2)、 (3)で表すことができる。
この式(1)において、fは横丁に示す化合物のビーム
流束、Fはその流量、Aは成長域面積、aは排気口20
の面積である。この排気口20の面積aは、成長域面積
Aの4%程度であることが好ましく、4%を越すと■族
化合物が外部に過剰に排出され反応室10内での分布状
態が均一でなくなる。そのため、得られる半導体層の均
一性が悪くなる。また、4%以下になると、V族化合物
の反応室10内部から外部への流れが悪くなり■族化合
物の利用効率が低下し効果的な半導体層の成長が得られ
なくなる。この式(1)はAs、とGaの密度比が、成
長域面積Aと排気口20の面積aの比およびA s H
sとTEGaの流量比との積に比例することを示してい
る。
λ −kTvb/wda  ”VhP、       
  、、、、、、(2)この式(2)において、λは■
族化合物の平均自由行程、d、は基板300に衝突する
分子の平均直径、Tは温度、vlはノズル孔14から吐
出される■族化合物の線分子の速度、vlは基板300
の近傍で加熱された■族化合物の分子の速度を示してい
る。この式(2)により反応室10の形状を適正に設定
することができ、ノズル孔14と基板300との間の距
離は、■族化合物の平均自由行程λよりも小さく、かつ
基板300の表面でV族化合物が均一に分布されるよう
な距離にしておくことが重要である。
つぎに、反応室10内の中央部から排気口20までの間
の圧力低下は、排気口20を挟んだ反応室10内と室外
との圧力差に比較して小さくなるようにしなければなら
ない0例えば反応室10の長さと幅が同じ場合であれば
、反応室10内においてその中央部から側壁側までのコ
ンダクタンスCaと、上記反応室10の外部のコンダク
タンスGoとの比は下記の(3)式で表される。
C1/Co −4h2/a   =・・・・(3)この
式において、hはノズル孔14から基板300までの距
離、aは排気口20の面積を示している。この関係にお
いて、Ca / Coが4になることが好、ましい、す
なわち、反応室10内での圧力変動は略25%以下であ
ることが好ましい、さらに、この反応室10内に吐出さ
れる■族化合物は、この反応室10内の圧力変動に影響
されないように過剰に供給することが好ましい、その場
合でも従来の有機金属CVD法と比べてその使用量は1
/20程度ですむ。
このように、この半導体の連続製造装置は、真空室20
0内を3個の帯域100a、100b。
100cに区分し、その各帯域100a、100b、1
00cに配設した反応室10に基板300を順次移動さ
せながら連続的に異なる処理を行えるようになっている
。そのため、効率のよい生産ができる。また、それぞれ
の帯域100a、100b、100cに反応室10が設
けられ、その反応室10内で基板300の処理がなされ
るため、反応ガスを有効に使用できるうえ、各帯域10
0a、1oob、100cの反応室10でそれぞれ異な
る化合物を使用することができる。したがって、反応ガ
スの利用効率の向上を実現できるとともに、異種の化合
物が他の化合物に不純物となって混入することにより、
半導体層の品質が低下するという事態の発生が防止でき
る。
なお、上記実施例において、反応室10を円筒形にする
とともに、各上板18もそれに合わせて円形にして独・
自に各反応室10に移動できるようにし、かつ各上板1
Bをその反応室10の中心を軸としてゆっくり回転させ
るようにするようにしてもよい。これにより、半導体層
を一層均一状態に形成しやすくなる。また、上記の実施
例では、反応室10の周壁16に排気口20を設けてい
るが、周壁16に排気口20を設けず、周壁16と上板
18との隙間を排気路にするようにしてもよい。また、
上記装置は、反応室10として、同形の装置を3個用い
るようにしているが、これに限定するものではなく、さ
らに多くの反応室を加え処理工程を増加させて多層状の
半導体を製造したり、加熱と冷却を別の装置で行っても
よい。また、基板300の各反応室10への移動は、上
記実施例のように、回転円板61の回転により上板18
を回転させて行うことに限定するものでなく、上板1日
および混合室は固定しておき、底Fi12を周壁16ご
と、次の反応室へ移動させて行うようにしてもよい。さ
らに、第1の帯域100aで用いる反応室10は、ノズ
ル等を設けなく、単に加熱および冷却ができる室として
構成してもよいし、他の帯域100b、100cの反応
室10もそこで行われる処理に対応して混合室を1個に
したり、さらに下方に追加して3個にするなど変形させ
てもよい。また、上記実施例の装置および第1図の装置
において、混合室を追加する場合、排気弁36は最下段
の混合室に設けるか、またはそれぞれの混合室に設ける
ようにしてもよい、また、上記実施例の装置および第1
図の装置では、混合室24と30を隔離した室とし、そ
れぞれの混合室に連通したノズル孔14から異なる原料
ガスを反応室10に送るようになっているが、混合室2
4および30を孔等により連通させ、それぞれの原料注
入管22.28から送られてくる原料ガスを混合室24
内で混合したのち反応室10に送るようにしてもよい。
以上のように、上記実施例の装置および第1図の装置は
、共に、−個の反応室10にそれぞれ2個の混合室24
.30を設けているため、複数の異なる化合物をそれぞ
れのノズルから吐出でき使用方法を多様化することがで
きる。さらにヒータ44を上板18の上方に配設し、上
方から基板300を加熱するとともに、半導体成長用の
ガス状化合物を基板300の下方から基板300に向か
って上向きに吐出させるため、ヒータ44の発熱による
気体の対流に左右されず適正な処理ができ、効果的に良
質の半導体層を均一に成長させることができる。さらに
、未反応のガス状化合物を排出口20から反応室IOの
外部に排出することにより、反応室lO内に一定の流速
の化合物の流れを生じさせるようになっているとともに
、混合室24.30に連通ずる複数個のノズル孔14を
2分割する位置に供給管42を配設しているため、基板
300の表面に均一状態でV族化合物等を送ることがで
き■−V族化合物からなる半導体層を均一な状態で成長
させることができる。また、第1の装置は、第2の混合
室30に排気弁36を設けているためガス状化合物の基
板300への断続的な供給も可能になる。また、上記再
装置において、TEAsは毒性が少ないため、これをV
族化金物として使用すると使用後の処理が容易である。
さらに、キャリアガスを用いないため使用ガスが少量に
なり、廃棄等の処理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はこの発明の一実施例の半導体製造装置を
示す縦断面図、第1図(b)はそのヒータの平面図、第
2図は第1図(a)の要部の拡大図、第3図はさらにそ
の反応室の斜視図、第4図は基板供給装置を含めた平面
的断面図、第5図は反応室のノズル孔および供給管の分
布状態を示す平面図、第6図はこの発明の他の実施例の
連続半導体製造装置を示す平面図、第7図はそのA−A
’における縦断面図、第8図はその回転円板ブロックの
平面図、第9図はMESFETエピタキシー層の成長プ
ロセスのチャート図、第10図は)(EMTエピタキシ
ー層の成長プロセスのチャート図、第11図は従来例の
断面図である。 10・・・反応室 12・・・床板 14・・・ノズル
孔16・・・周壁 18・・・上板 18a・・・穴部
 18b・・・段部 20・・・排気口 22.28・
・・原料注入管24.30・・・混合室 26・・・孔
 32・・・ダクト36・・・排気弁 42・・・供給
管 42a、42b・・・孔 44・・・ヒータ 44
c・・・均熱板 100a、100b、100cm・・
帯域 200 ・・・真空室300・・・基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高度に真空になしうる真空室と、底板とその外周
    縁部から起立する周壁とこの周壁で囲われた空間を蓋す
    る上板とからなり上記真空室内に設けられる反応室と、
    この反応室に第1の反応ガスを供給する第1の反応ガス
    供給手段と、基板を上記反応空間に接した状態で保持す
    るように上記上板に設けられる基板保持部と、上記反応
    室の周壁部もしくはこの周壁と上板との間に設けられる
    反応ガス排出路と、上記上板の上方に設けられる加熱手
    段と、上記反応室の底板に分布形成される多数のノズル
    孔と、この反応室の下側に一体的に設けられる第1の混
    合室と、端部が上記第1の混合室の壁面に開口し第1の
    混合室に第2の反応ガスを注入する第2の反応ガス注入
    管と、上記反応室の床板に形成された多数のノズル孔の
    うちの複数のノズル孔にそれぞれ連通するように上記第
    1の混合室の天井部に設けられる複数の第1の孔と、上
    記第1の混合室の下側に一体的に設けられる第2の混合
    室と、端部が上記第2の混合室の壁面に開口し第2の混
    合室に第3の反応ガスを注入する第3の反応ガス注入管
    と、上記第2の混合室の天井部に形成された複数の第2
    の孔と、この第2の混合室の天井部の複数の第2の孔か
    らそれぞれ上記第1の混合室の床板の未連通の複数のノ
    ズル孔に延び両孔を連通するダクトを備えていることを
    特徴とする半導体製造装置。
  2. (2)反応室の床板に分布形成されたノズル孔が、底板
    の裏面側から表面側にかけて逆向き円錐状に形成されて
    いることを特徴とする請求項(1)記載の半導体製造装
    置。
  3. (3)高度に真空になしうる真空室を複数の帯域に区分
    し、この複数の帯域のうちの任意の帯域に、請求項(1
    )記載の反応室と、第1の反応ガス供給手段と、基板保
    持部と、反応ガス排出路と、加熱手段と、複数のノズル
    孔と、第1の混合室と、第2の反応ガス注入管と、複数
    の第1の孔と、第2の混合室と、第3の反応ガス注入管
    と、複数の第2の孔と、ダクトを設けた半導体製造装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5284521A (en) * 1990-09-21 1994-02-08 Anelva Corporation Vacuum film forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5284521A (en) * 1990-09-21 1994-02-08 Anelva Corporation Vacuum film forming apparatus

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