JPH01229868A

JPH01229868A - 機能性を付与した繊維シート状物

Info

Publication number: JPH01229868A
Application number: JP5241388A
Authority: JP
Inventors: Yoshimitsu Saito; 斉藤　由光
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-03-05
Filing date: 1988-03-05
Publication date: 1989-09-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）　産業上の利用分野主として衣料用、その地袋物、かばん、靴、Ｂ物、イン
チリヤ等に用いられる素材に関する。

（ロ）　従来の技術繊維シート類を樹脂加工したようなものに柔軟性、通気
性、透湿性、成形保持性、寸法安定性などの機能性を付
与するには、柔軟剤や吸湿剤を用いたり、物理的に多孔
性とし空隙率を高めたりしていた。

また、裁断から縫製に至る間の収縮やずれ防止及び成形
加工したものの形状の保持性をよくするためには、繊維
シート類を縮絨加工処理したり、樹脂加工に工夫がなさ
れていた。

それらの実施に当っては、従来は、目的とする機能性を
発揮さすためｌこは、おのおのその目的に応じた加工法
がとられねばならなかった。

ｅ→　発明が解決しようとする問題点紙類及び樹脂等の加工をした繊維シート類で剛性が強く
、通気性及び透湿性が少くなく、また非処理加工のもの
や繊維組織によっては裁断や縫製時にまたは衣料や袋物
、かばん等に加工した場合に、あるいは雨に濡れたよう
な場合に、寸法安定性や成形保持性が良くなく、ずれや
形くずれ等の問題があった。

に）　問題点を解決するための手段紙や繊維シート類に物理的強制力を加えて揉み加工を施
した。そして、この揉み加工をいっそう効果的なものに
するための補助手段として、高分子物質を含浸あるいは
塗工し、カレンダー加工を行い、場合により加熱、冷却
あるいは加湿などの前または処理を行った。

（ホ）　　作　　　　　用単なる屈曲や皺付加工と異り、あたかも手揉み加工のよ
うな反復揉みを行うことにより、綾維組織や構成繊維に
対して、はぐし、施緩、部分的損傷、皺等を与え、柔軟
性を付与し、寸法安定のための自由度を与え、空隙部を
形成して、通気性や透湿性をよくシ、バルキー性を高め
て風合もよくするものである。

（へ）　　実　　施　　例アクリルエマルジョン５０対ポバール５０を混合して固
型分を約２０％とし、これに無着色の厚さ約０．８　ｍ
ｍのジーンスを浸漬し、ピックアップ８０％として乾燥
する。次に１３５°〜１４０　’Ｃに調整シタペーパー
ロールカレンダーで１５トンの圧力で押圧加工して、目
潰！−紙的（ペーパーライク）な状態にし、た。

このものを揉み機に供給した。揉み機は、その主要部は
、所定の間隔を置いて、繊維シート類を把持し得る把持
具（ロール）を有し、この間隔を狭め、またはこの狭め
た間隔の中に、繊維シート類を供給して弛ませ、繊維シ
ート類の流走方向に交叉する方向に把持具を揺動または
正逆方向に回動して揉み加工を行い、揉み加工後は把持
具を緩めて、繊維シート類を移動し流走するようにしで
ある。そこで、室温にて揉み加工を行った。

次に、直接染料スカイブルー１５の２％液で、炭酸ソー
ダ−１％、ポウ硝１０％から成る染色液に浸漬し、８０
°〜８５°Ｃで約４０分処理し絞って乾燥した。これを
衣料用として縫製加工した。

この皺付染色加工したジーンスを外観の変化と防水性を
与える目的から、その片面に無着色透明のビニルプラス
チゾル溶液を約８０９７ｄナイフコーテイングし、ゲル
化し、艶出平滑ロールで押圧（エンボス）シ、冷却し、
巻取って鞄用原反とした。

上記の染色においては、揉み皺部分は繊維が施緩し、折
損やほぐれ、損傷があって濃色に染色され、また繊維と
樹脂は染色度が異り、ポバールは大部分溶出されて、自
然な染色むらと筋目と他部との濃淡を生じ、モザイツク
、大理石、くずれ鹿の子模様といえるようなパターンに
なる。

裁断から縫製に至っては、揉み加工により方向性がなく
なっており、皺部分やほぐれ部分が寸法的に自由度を高
めており、収縮等の問題がなく加工出来る。また、衣服
にした場合も振部等に表裏の布地の伸縮性に余裕があり
、かつ使用時の折曲げ部（封部）等に伸びた円みや折曲
皺を生ずることなく、寸法安定性や成形保持性が良好に
なったことがはっきりする。

操入加工及び染色むらのための高分子物質（樹脂）によ
る加工で阻害された通気性、透湿性は、揉みほぐしによ
る施緩や一部脱落、さらには染色加工による一部溶出に
よって空隙を生じ、その点が改善され、る。

また、無着色（あるいは着色）透明ないし半透明等の樹
脂液を塗工することにより、着色部分はいっそうくっき
りと色を浮きださして見え装飾的効果を発揮する。

以上は実施の１例を示したものであるが、使用する基材
は紙類、織物、不織布、編布等の繊維シート類は一重、
重ね組織で、変化組織のものなど各種のものが利用され
る。原組織で言えば平織、斜文織、綾織、朱子織などで
、これらの変化組織混合組織、特別組織等である。これ
らに使用する高分子物質としては、主として合成樹脂液
で、アクリル、ビニル系（ポバール、エチレン・酢酸　
　ビニル、ポリ塩化ビニル）、ウレタン、ナイロン等塗
工用、サイジング用糊剤等が用いられる。

着色剤に関しては、各種染料及び顔料などが利用できる
。

加工に関しては、揉み加工は実施例の揉み機を使用する
ものであって、揉み加工の前あるいは後処理の加熱、冷
却、加湿は、使用する繊維シート類と樹脂の種類とカレ
ンダー加工の状態によって揉み皺の形成し易い条件とす
るので若干具ってくる。後処理は着色加工のコンディシ
ョニングであって前処理加工と同様である。

（ト）　　発明の効果揉み加工や皺付加工しにくいような繊維シート類を樹脂
加工（高分子物質による加工）することにより、それを
可能とし、揉み加工することによって、皺付けし、繊維
組織を施緩し、繊維を部分的にほぐし、折損あるいは損
傷さして、柔軟性、通気性、透湿性をよくシ、ボリュウ
ム感を与え、裁断や縫製時及び衣服や鞄等に成形してか
らの寸法安定性、成形保持性等の機能性を付与すること
ができた。

また、揉み加工後に着色加工、さらに樹脂コーティング
やラミネートすることにより、滲み、ぼかしの自然で立
体感のある模様とし、またはその模様を鮮明にして装飾
性を高めて製品の付加価値を高めることができた。

Claims

【特許請求の範囲】１　紙類、織物、不織布、編布等の繊維シート類をその
まま、または高分子物質を含浸あるいは塗工し、そのま
ま、またはカレンダー加工を行い室温、加熱または冷却
し、あるいは加湿し、流走方向における２点間の間隔に
おいて把持具で把持し、その間隔を狭め、または狭めた
間隔に繊維シート類を送り込んで弛ませ、把持具を揺動
し、あるいは正逆に回動し、流走方向に交叉する方向、
さらには斜方向等の多角的方向に揉み加工による歪を付
与し、そのまま、あるいは加熱、冷却または加湿処理し
、組織を弛緩し、あるいは繊維を部分的にほぐし、折損
または損傷して、柔軟性、通気性、透湿性、成形保持性
、寸法安定性等の機能性を高めたことを特徴とする機能
性を付与した繊維シート状物。２　高分子物質で加工した、または非加工の繊維シート
類に揉み加工を施し、染顔料液を含浸あるいは塗工して
揉み加工による歪部分を濃色に着色し、滲み、ぼかし、
濃淡の自然感や立体感のあるくずれ鹿の子調模様を形成
したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の機能
性を付与した繊維シート状物。３　高分子物質で加工した、または非加工の繊維シート
類に揉み加工を施し、染料あるいは顔料液を含浸あるい
は塗工して、着色または無着色透明の高分子溶液を塗工
し、またはプラスチックスフイルムを積層して、歪形成
部分をより濃厚に、立体感を高め、非捲縮性としたこと
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の機能性を付与
した繊維シート状物。