JPH01229786A - スクータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスクータに関するものである。

〔従来の技術〕

機械式過給機は、エンジンの動力の一部を利用して過給
を行うものであり、操作に対する応答性がよい利点があ
るため、スクータなど自動二輪車のエンジンにおいても
機械式過給機を搭載することが広く要請されるようにな
ってきた。

これに応えるものとしては、例えば特開昭５１−３７３
１６号公報に開示された過給式エンジンがある。これは
、シリンダからクランクケースの上方へ延出された吸気
通路に機械式過給機を配設し、その上流側に気化器を配
設したものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、このようなエンジンをスクータに搭載すると、
シート下方の空間に、燃料タンク、オイルタンク、電装
品など数多くの部品に加えて容積および重量が嵩む機械
式過給機を配設しなければならない。このため、シート
下方の空間に部品が偏って配設されてしまい、スクータ
の限られた収容スペースを必ずしも有効に利用すること
ができないという不具合が起きる。本発明はこのような
事情に鑑みなされたもので、限られた収容スペースを有
効に利用することができるスクータを提供するものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係るスクータは、フートボード下方であってエ
ンジンに近接した位置に機械式過給機を配設し、この機
械式過給機の前方にエアクリーナを配設したものである
。

〔作用〕

本発明においては、フードボード下方の空間がエアクリ
ーナおよび機械式過給機の収容に利用されるようになる
。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。第
１図は本発明に係るスクータを示す側面図、第２図は同
じく平面図、第３図はエンジンを示す断面図で、第１図
において符号１で示すものはスクータを示し、操向ハン
ドル２とシート３との間に乗員の脚を載せるフートボー
ド４を備えている。５はシート下方に配設されたエンジ
ンであり、図示しない車体フレームに固定的に支持され
ている。６はこのエンジン５などの外側を覆う合成樹脂
製の車体カバーである。７はエンジン５によって駆動さ
れる後輪であり、上下に平行に配された左右各２本のス
イングアーム８によって上下に揺動自在に支持されてい
る。

エンジン５は、エンジン本体１１と、このエンジン本体
１１の動力を後方へ伝達するＶベルト式無段変速機１２
と、これらエンジン本体１１、Ｖベルト式無段変速機１
２、駆動軸１３を一体的に保持するケース１４などから
構成されており、ケース１４の下部はフートボード４の
床面よりも下方へ下げられている。前記エンジン本体１
１は車幅方向に配設されたクランク軸１５を有し、クラ
ンク軸１５の右側にはクランク軸１５とＶベルト式無段
変速機１２とを連結する遠心クラッチ１６が軸装されて
いる。

２１はフートボード４の下方であって前記エンジン５の
近接した位置に配設された機械式過給機である。この機
械式過給機２１はエンジン５に取付けられ、被駆動軸２
２は歯車２３を介してＶベルト式無段変速機１２のプー
リ軸２４に連結されている。プーリ軸２４は歯車２５を
介して遠心クラッチ１６に連結されている。

３１はフートボード４の下方であって前記機械式過給機
２１の前方に配設されたエアクリーナである。エアクリ
ーナ３１は膨張室３２ａを形成するようにプレス成形さ
れた車体フレーム３２と、この右側に配されエアフィル
タを収容した右ケース３３と、左側に配され膨張室３４
ａを成形するケース３４からなり、ケース３３には前出
がりに前輪の上方にまで延出された吸気ダクト３５が接
続されている。機械式過給機２１の吸込側はエアクリー
ナ３１の出口に連通され、吐出側は吸気管３６を介して
サージタンク３７に連通されている。

サージタンク３７は気化器３８を介してエンジン本体１
１のシリンダに連通されている。すなわち、機械式過給
機２１はエアクリーナ３１からエンジン本体１１に至る
一連の吸気通路の途中に設けられている。３９はサージ
タンク３７と膨張室３２ａとの間を連通ずるバイパス管
であり、途中に過剰過給を逃がすリリーフ弁４０が設け
られている。

このように構成されたスクータにおいては、エンジン５
が始動されると、吸気はバイパス管３９を経てエンジン
本体１１に供給される。そして、エンシフ５０回転が上
昇し遠心クラッチ１６が連結されると、機械式過給機２
１が駆動され圧縮された空気がサージタンク３７を介し
てエンジン本体２に供給されるようになる。

また、フートボード４の下方の空間を、容積が嵩むエア
クリーナ３．１や容積および重量が嵩む機械式過給機２
１の収容に利用することができる。

したがって、従来有効に利用されてなかったフートボー
ド下方の空間を有効に利用できるだけでなく、これによ
ってシート下方の空間に部品が集中するのを抑えること
ができるから、スクータに形成された限られた収容スペ
ースを有効に利用することができる。

しかも、機械式過給機２１およびエアクリーナ３１が低
位置に配設されるようになり、車体の重心を低くするこ
とができるので、スクータの走行安定性を高めることが
できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、フートボード下方
であってエンジンに近接した位置に機械式過給機を配設
し、この機械式過給機の前方にエアクリーナを配設した
から、フードボード下方の空間を機械式過給機およびエ
アクリーナの収容に利用することができる。

したがって、従来有効に利用されてなかったフートボー
ド下方の空間を有効に利用でき、これによってシート下
方の空間に部品が集中するのを抑えることができるから
、スクータの限られた収容スペースを有効に利用するこ
とができる。さらには、機械式過給機およびエアクリー
ナによって車体の重心を低くすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るスクータを示す側面図、第２図は
同じ（平面図、第３図はエンジンを示す断面図である。 ４・・・・フートボード、５・・・・エンジン、２１・
・・・機械式過給機、３１・・・・エアクリーナ、３６
・・・・吸気管、３７・・・・サージタンク。 特許出願人　ヤマハ発動機株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シート下方にエンジンを配設したスクータにおいて、フ
   ートボード下方であって前記エンジンに近接した位置に
   機械式過給機を配設し、この機械式過給機の前方にエア
   クリーナを配設してなるスクータ。