JPH01229694A

JPH01229694A - 光情報記録媒体

Info

Publication number: JPH01229694A
Application number: JP63057864A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Sato; 勉佐藤; Keiko Ichinose; 一ノ瀬　恵子
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1988-03-11
Filing date: 1988-03-11
Publication date: 1989-09-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は光記録分野に使用することのできる改善された
光情報記録媒体に関する。

〔従来技術〕

これまで、光情報記録媒体として基板上に低融点金属ま
たは低融点金属と誘電体とからなる記録層を設けたもの
などが提案されているがこれらは保存性が悪い、分解能
が低い、記録密度が低い、製造条件が難しくコスト高に
なるなどの欠点を有する。そこで、最近になって記録層
として金属薄膜に代えて有機色素薄膜を使用することが
提案されている。この有機色素薄膜は融点、分解温度が
低く、熱伝導率も低いので高感度、高密度化の可能性が
あること、また膜形成がコーティングにより可能なため
量産性が高く、低コスト化が期待できるなどの利点があ
る。

従来、前記有機色素被膜として、シアニン色素やメロシ
アニン色素等のポリメチン化合物の被膜を用いることは
知られている。しかし、このような色素で構成された記
録層は、熱及び光安定性に劣り、保存性に難点がある上
、再生劣化しやすいという欠点がある〔目　　的〕本発明は、熱及び光安定性にすぐれ、再生劣化の改善さ
れた有機色素記録層を有する光情報記録媒体を提供する
ことを目的とする。

〔構　　成〕

上記目的は、光情報記録媒体における記録層中に下記一
般式（１）及び（ＩＩ）の中から選ばれる化合物の少な
くとも一種を含有させることにより達成される（請求項
（１）の発明）。

一般式（Ｉ）：（前記式中、Ｒ１−Ｒ４は炭素数１〜１２の置換されて
いてもよいアルキル基又は水素、Ｒ９は炭素数１〜１２
の置換されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、水
酸基、ハロゲン又は水素、２は５員もしくは６員炭素環
を完成するのに必要な原子群、ＡＩｔｏ又は１、Ｘは金
属錯体アニオンを示す）また、上記目的は、光情報記録媒体における、ポリメチ
ン化合物を主成分とする有機色素を含む記録層中に下記
一般式（ＩＩＩ）及び（ＩＶ）の中から選ばれる化合物
の少なくとも一種を含有させることにより達成される（
請求項（２）の発明）。

一般式（■）ニ一般式（■）：（前記式中、Ｒ１−Ｒ４は炭素数１〜１２の置換されて
いてもよいアルキル基又は水素、Ｒ９は炭素数１〜１２
の置換されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、水
酸基、ハロゲン又は水素、Ｚは５員もしくは６員炭素環
を完成するのに必要な原子群、Ωは０又はｌ、Ｘは酸ア
ニオンを示す）本発明の光情報記録媒体は、基本的には基板上に前記一
般式（１）及び（ＩＩ）の中から選ばれる化合物の少な
くとも一種を含有させた記録層を設けることにより、あ
るいはポリメチン化合物を主成分とする有機色素を含有
しかつ前記一般式（ｆ［Ｉ）及び（ＩＶ）の中から選ば
れる化合物の少なくとも一種を含有させた記録層を設け
ることにより構成されるが、必要に応じて基板と記録層
との間に下引き層をあるいは記録層の上に保護層を設け
ることができる。また、このようにして構成された一対
の記録媒体を記録層を内側にして他の基板と空間を介し
て密封したエアーサンドイタチ構造にしてもよくあるい
は保護層を介して接着した密着サンドインチ（貼合せ）
構造にしてもよい。

次に、本発明の光情報記録媒体を構成する材料および各
層の必要特性について具体的に説明する。

（１）基板基板の必要特性としては基板側より記録再生を行う場合
のみ使用レーザー光に対して透明でなければならず、記
録層側から行う場合は透明である必要はない。基板材料
としては例えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミ
ド、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリイミドなどのプラスチック、ガラス、セラミッ
クあるいは金属などを用いることができる。

なお、基板の表面にはアドレス信号などのプレフォーマ
ットや案内溝のプレグルーブが形成されていてもよい。

（２）記録層記録層はレーザー光の照射により何らかの光学的変化を
生じさせその変化により情報を記録できるもので、請求
項（１）記載の発明にあっては、その主成分が前記一般
式（１）及び（ＩＩ）の中から選ばれる少なくとも一種
のポリメチン化合物からなっている。

ここで、請求項（１）の発明で好ましく用いられるポリ
メチン化合物のカチオンの具体例を以下に示すが、これ
に限定されるものではない。

表−２また、請求項（１）の発明で好ましく用いられる金属錯
体アニオンの具体例を以下に示すが、これに限定される
ものではない。

（上記式中、ＮはＮｉ、　Ｐｄ又はＰｔ、　Ｒ，〜Ｒ４
は水素、ハロゲン又は置換もしくは未置換のアルキル基
、アルコキシ基もしくはアミノ基を表わす）（上記式中
、Ｒ６〜Ｒ，は水素、シアノ基又は置換もしくは未置換
のアルキル基もしくはアリール基を表わし、互いに同じ
であっても異っていてもよい）（Ｅ）（上記式中、Ｒ９〜Ｒ１□は水素、ハロゲン又は置換も
しくは未置換のアルキル基、アルコキシ基もしくはアミ
ノ基、Ｒ工□、Ｒ１，は水素、シアノ基又は置換もしく
は未置換のアルキル基もしくはアリール基を表わし、互
いに同じであっても異っていてもよく、また上記芳香族
環は他の芳香族環と縮合されていてもよい）（Ｆ）（上記式中、ｌ’＋ｉｓ〜Ｒ□。は水素、ハロゲン又は
置換もしくは未置換のアルキル基、アルコキシ基もしく
はアミノ基を表わし、互いに同じであっても異っていて
もよい）（Ｇ）（上記式中、Ｒ８−８４は上記（Ｃ）と同様、水素、ハ
ロゲン又は置換もしくは未置換・のアルキル基、アルコ
キシ基もしくはアミノ基を表わす）。

（上記式中、Ｒ１Ｎ〜Ｒ２゜は上記（Ｆ）と同様、水素
、ハロゲン又は置換もしくは未置換のアルキル基、アル
コキシ基もしくはアミノ基を表わし、互いに同じであっ
ても異っていてもよい）また、請求項（２）記載の発明にあっては、記録層はそ
の主成分がポリメチン化合物を主成分とする有機色素か
らなっている。この場合、ポリメチン化合物には、ポリ
メチン色素、シアニン色素、メロシアニン色素、クロコ
ニウム色素、ピリリウム色素等が包含され、その具体例
としては、例えば、特開昭５８−１９４５９５号公報等
に記載されている。

そしてその記録層に前記一般式（ＩＩＩ）及び（ｒＶ）
の中から選ばれる化合物の少なくとも一種を含有させて
いる。

ポリメチン化合物と上記化合物は重量比で３０ニア０〜
９９：１、好ましくは６０：４０〜９５：５の割合で用
いられる。

ここで、請求項（２）の発明で好ましく用いられる化合
物の具体例を以下に示すが、これに限定されるものでは
ない。

（Ｊ）表−１０本発明の記録媒体における記録層には、記録特性及び安
定性向上のために、必要に応じ、他の染料、例えば、フ
タロシアニン系、テトラヒドロコリン系、ジオキサジン
系、トリフエッチアジン系、フェナンスレン系、アント
ラキノン（インダンスレン）系、キサンチン系、トリフ
ェニルメタン系、トリフェニルアミン系、アズレン系染
料や、金属又は金属化合物、例えば、Ｉｎ、　Ｓｎ、　
Ｔｅ、　Ｂｉ、　ＡＱ、Ａｓ、Ｓｅ、　Ｔｅａ、、ＳＳ
ｎ０１Ａ、　Ｃｕ、　Ｃｄ等を混合分散させてもよく、
また積層してもよい。記録ｍには、その他、高分子材料
、保存安定剤（金属錯体、フェノール系化合物）、分散
剤、難燃剤、滑剤、可塑剤等を含有させることができる
。記ｔＵＦの膜厚は１００人〜１０．、好ましくは２０
０人〜２μ−である。記録層の形成方法としては、蒸着
、ＣＶＯ法、スパッター法の他、溶剤塗工法、例えば、
浸漬コーティング、スプレーコーティング、スピナーコ
ーティング、ブレードコーティング、ローラコーティン
グ、カーテンコーティング等を用いることができる。

（３）下引き層下引き層は（ａ）接着性の向上、（ｂ）水又はガスなど
のバリヤー、（Ｃ）記録層の保存安定性の向上及び（ｄ
）反射率の向上、（ｅＨａ剤からの基板の保護、（ｆ）
プレグルーブの形成などを目的として使用される。（ａ
）の目的に対しては高分子材料例えばアイオノマー樹脂
、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、天然樹脂、天然高分
子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の高分子物質及び
シランカップリング剤などを用いることができ、（ｂ）
及び（ｃ）の目的に対しては上記高分子材料以外に無機
化合物例えば、５ｉｎ２、ＭｇＦ、、５ｉＯ１Ｔｉｅ２
、ＺｎＯ１ＴｉＮ、ＳｉＮなど、金属または半金ｇ例え
ばＺｎ、　Ｃｕ、Ｓ、　Ｎｉ、　Ｃｒ、　Ｇｅ、Ｓｅ、
Ａｕ、　Ａｇ、　ＡＱなどを用いることができる。また
、（ｄ）の目的に対しては金属、例えば、ＡＱ、Ａｇ等
や、金属光沢を有する有機薄膜、例えば、メチン染料５
キサンチン系染料等を用いることができ、（ｅ）及び（
ｆ）の目的に対しては、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、
熱可塑性樹脂等を用いることができる。

（４）保護層保護層は、（ａ）記録層をその傷、ホコリ、汚れ等から
保護する、（ｂ）記録層の保存安定性の向上、（Ｃ）反
射率の向上等を目的として使用される。これらの目的に
対しては、前記下引き層に示した材料を用いることがで
きる。

本発明において、前記下引き層及び保護層には、記録層
の場合と同様に、安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電
防止剤、界面活性剤、可塑剤等を含有させることができ
る。さらに、下引き層や保護層に対しても、ポリメチン
化合物を含有させることができる。

〔効　　果〕

上述のようにして構成された本発明の光情報記録媒体は
、半導体レーザー等の長波長光による記録再生が可能で
、熱安定性及び光安定性の向上したもので、保存性にす
ぐれかつ再生劣化の少いものである。さらに、良好な形
状でピットが形成でき、高いＣハ比を得ることができる
。

〔実施例〕

以下に実施例をあげて本発明をさらに説明するが、本発
明はこれら実施例のみに限定されるものではない。

先ず請求項（１）の発明の実施例を示す。

（実施例１〜７）厚さ１．２ｍのポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）
板（直径１３０ａｉ）上に、アクリル系フォトポリマー
により深さ９００人、半値＠０．４ｐｍ、ピッチ１．６
μ−のラセン状グループを設けた基板上に、前掲のカチ
オンと前掲のアニオンからなる化合物を１，２−ジクロ
ルエタン溶液としてスピナー塗布して厚さ７００人の記
録層を作成し、記録媒体を得た。

カチオン　　　アニオン実施例Ｌ　　　Ａ−１０Ｃ−１２Ａ−１０Ｄ−７３Ａ−１０Ｅ−１１４Ａ−７Ｄ−５５Ａ−１２Ｃ−１６Ｂ−ＩＧ−１７Ｂ−７Ｄ−９（実施例８）実施例１と同様にして記録層を５００人形成した後、さ
らにその上に１００人の銀蒸着膜を設けて記録媒体を得
た。

（実施例９）実施例１に示したポリメチルメタクリレート基板上に厚
さ１００人のＴｅ蒸着膜を設け、さらにその上に実施例
１と同様の記録層を厚さ４００人にスピナー塗布し、記
録媒体を得た。

（実施例１０）実施例１において、実施例１の化合物を実施例４の化合
物の組合せ（重量比＝１：１）を用いた以外は同様にし
て記録媒体を得た。

（比較例１）実施例１において、アニオンをＣ−１のかわりにＣｌ２
ｅとしたもの。

（比較例２）実施例１において、カチオンをＡ−１のかわりにＮ−（
Ｂｕ）４としたもの。

（比較例３）実施例１において、記録材として下記化合物を用いたも
の。

前記のようにして得た各記録媒体に、波長７９０止の半
導体レーザー光を基板側より記録周波数５．０ＭＨｚ、
線速２．１ｍ／ｓｅｅで情報を書込み再生し、その再生
波形のスペクトル解析（スキャニングフィルター、バン
ド幅３０ｋＨｚ）を行い、Ｃ／Ｎ比を測定した。さらに
、この同じ記録媒体に５４０００ルツクスのタングステ
ン光を２０時間照射して再生劣化加速試験を行った後の
反射率及びＣハ比を測定した。この場合、反射率は基板
側より測定した。

以上の測定結果を次表に示す。

次に請求項（２）の発明の実施例を示す。

（実施例１１）厚さ１．２ｅｍのポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ
）板（直径１３０閣）上に、アクリル系フォトポリマー
により深さ９００人、半値幅０．４ｍ、ピッチ１．６Ｉ
のラセン状グループを設けた半値＠０．４ＩＪａ、ピッ
チ１．６μｌのラセン状グループを設けた基板上に、前
記化合物ＮＧ　！−１２と下記化合物（１）をｌ：１の
重量比で１，２−ジクロルエタン溶液としてスピナー塗
布しく実施例１２）実施例１１において、前記化合物Ｎｃｉｌ−１２の代わ
りに前記化合物Ｎｉｌ　ｌ−１０を用いて記録媒体を得
た。

（実施例１３）実施例１１において、前記化合物Ｎｃｌ−１２の代わり
に前記化合物Ｈａ　ｌ−１３を用いて記録媒体を得た。

（実施例１４）実施例１１において、１，２−ジクロルエタンの代わり
にテトラヒドロフラン（Ｔ）ＩＦ）を、前記化合物ＮＧ
Ｉ−１２の代りに前記化合物魔１−１１を、上記化合物
（１）の代わりに下記化合物（ＩＩ）をそれぞれ用１′
Ｎ、前記化合物ＮＱＴ−１１と下記化合物（ＩＩ）を重
量比で５：１として記録媒体を得た。

（実施例１５）実施例１４において、前記化合物Ｎａ１−１１の代わり
に前記化合物ＮαＩ−４を用い記録媒体を得た。

（実施例１６）実施例１４において、前記化合物ＮＱＩ−１１の代わり
に前記化合物ＮａＪ−３を用い記録媒体を得た。

（実施例１７）実施例１１において、基板をインジェクション板とし、
１０−’Ｔｏｒｒの真空でＴｅをｉｏｏ人蒸着し、さら
にその上に実施例１１の記録材料をメタノール／二塩化
エチレン（８０：２０）溶液としてスピナー塗布して厚
さ４００人の記録媒体を得た。

（実施例１８）実施例１７において、前記化合物（１）の代わりに下記
化合物（Ｉｎ）を、前記化合物Ｎαｌ−１２の代わりに
前記化合物Ｎｎ１−７をそれぞれ用い記録媒体を得た。

（実施例１９）実施例１７において、前記化合物（１）の代わりに下記
化合物（ＩＶ）を、前記化合物ＮＱＩ−１２の代わりに
前記化合物Ｎ（１１−７をそれぞれ用い記録媒体を得た
。

（比較例４）実施例１１においてポリメチン色素のみの記録層とし記
録媒体を得た。

（比較例５）実施例１４においてポリメチン色素のみの記録層とし記
録媒体を得た。

前記のようにして得た各記録媒体に、波長７９０ｎｍの
半導体レーザー光を基板側より記録周波数５．ＯＭＩＩ
ｚ、線速２．１ｍ＋／ｓｅｅで情報を書込み再生し、そ
の再生波形のスペクトル解析（スキャニングフィルター
、バンド幅３０ＫＨｚ）を行い、Ｃ／Ｎ比を測定した。

さらに、この同じ記録媒体に１にＶのタングステン光を
１５時間、距離３０】から照射して再生劣化加速試験を
行った後の反射率及びＣ／Ｎ比を測定した。この場合、
反射率は基板側より測定した。

以上の１ｉｌｌＪ定結果を成人に示す。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基板上に直接又は下引き層を介して記録層を設け
さらに必要に応じて保護層を設けてなる光情報記録媒体
において、前記記録層中に、下記一般式（ I ）及び（
II）の中から選ばれる化合物の少なくとも一種を含有さ
せたことを特徴とする光情報記録媒体。一般式（ I ）： ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式（II）： ▲数式、化学式、表等があります▼ （前記式中、Ｒ＿１〜Ｒ＿４は炭素数１〜１２の置換さ
れていてもよいアルキル基又は水素、Ｒ＿５は炭素数１
〜１２の置換されていてもよいアルキル基、アルコキシ
基、水酸基、ハロゲン又は水素、Ｚは５員もしくは６員
炭素環を完成するのに必要な原子群、ｎは０又は１、Ｘ
は金属錯体アニオンを示す）
（２）基板上に直接又は下引き層を介してポリメチン化
合物を主成分とする有機色素を含む記録層を設けさらに
必要に応じて保護層を設けてなる光情報記録媒体におい
て、前記記録層中に、下記一般式（III）及び（IV）の
中から選ばれる化合物の少なくとも一種を含有させたこ
とを特徴とする光情報記録媒体。一般式（III）： ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式（IV）： ▲数式、化学式、表等があります▼ （前記式中、Ｒ＿１〜Ｒ＿４は炭素数１〜１２の置換さ
れていてもよいアルキル基又は水素、Ｒ＿５は炭素数１
〜１２の置換されていてもよいアルキル基、アルコキシ
基、水酸基、ハロゲン又は水素、Ｚは５員もしくは６員
炭素環を完成するのに必要な原子群、ｌは０又は１、Ｘ
は酸アニオンを示す）