JPH01228485A - 光学活性グリセロール誘導体の製造法 - Google Patents

光学活性グリセロール誘導体の製造法

Info

Publication number
JPH01228485A
JPH01228485A JP5269988A JP5269988A JPH01228485A JP H01228485 A JPH01228485 A JP H01228485A JP 5269988 A JP5269988 A JP 5269988A JP 5269988 A JP5269988 A JP 5269988A JP H01228485 A JPH01228485 A JP H01228485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
glycerol derivative
formulas
tables
enzyme
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5269988A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Achinami
阿知波 一雄
Toshiyuki Nishio
俊幸 西尾
Takahide Konno
近野 孝英
Minoru Kamimura
稔 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sapporo Breweries Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sapporo Breweries Ltd filed Critical Sapporo Breweries Ltd
Priority to JP5269988A priority Critical patent/JPH01228485A/ja
Publication of JPH01228485A publication Critical patent/JPH01228485A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は酵素反応の立体選択性を利用してグリセロール
誘導体のジオールと脂肪酸から光学活性なグリセロール
誘導体のモノエステル体を合成する方法に関する。
本発明により得られる光学活性グリセロール誘導体は種
々の光学活性医薬品、例えば血小板活性化因子阻害剤(
PAFL(S)−β−ブロッカ−9!−カルニチン、ア
サイタリック核酸誘導体等に容易に誘導できる極めて汎
用性の高い化合物である。
〔従来の技術〕
上記のPAF、  β−ブロッカ−、カルニチン。
アサイタリック核酸誘導体等の医薬品は分子内に不斉炭
素原子を有する光学活性体である。このように生理活性
物質が光学活性である場合、その−方の対掌体のみが活
性を有し、他の一方のものは活性をもたないかあるいは
望ましくない活性を示すことがしばしばある。また、対
字体の一方が阻害的な活性を示すため、ラセミ化合物で
は見かけ上活性を示さないといったようなことも生じて
くる。これらの危険性を防ぎ、より効率良く生理活性を
発現させるためには、これらの化合物を)゛シ学的には
無論のこと丸字的にも純粋なものにする必要がある。
上記の光学活性医薬品の合成において、光学活性なグリ
セロール誘導体を中間体原料として用いることは極めて
有効な方法であり、このような化合物の合成が種々検討
されている。例えばD−マニトールを出発原料とする方
法(J、J、 Boldhinet al、、 J、 
Org、 Chem、+ 43.4876 (1978
))などが知られているが、この方法は工程が長く、ま
た四酢酸鉛のような重金属を用いなければならないこと
から工業的規模での生産には適していない。
従って、これらの光学活性グリセロール誘導体を簡便、
かつ安全な方法により収率よく合成することが強く望ま
れていた。
そこで、リパーゼ等のエステラーゼ活性を有する酵素の
不斉加水分解作用を利用したグリセロール誘導体のエス
テル化物からの製造法が提案されている(例えば、特開
昭61−173787号公報、特開昭61−18925
8号公報)。しかし、これらの方法はすでに不斉炭素原
子を有するラセミ体の1,3−置換あるいは1(3)、
2−置換グリセリルアセテートを酵素による不斉加水分
解により、光学活性なアルコールと未反応物である光学
活性なエステルとに分け、それぞれを採取するといった
、いわゆる光学分割による光学活性グリセロール誘導体
の製造法であり、一方の光学異性体のみを直接、収率よ
く得るためには適した方法ではない。
また、他の方法としてはり、 Breitgoff e
t al。
J、 CheIIl、 Soc、、 1523 (19
86)に記載の方法などが挙げられる。この方法は上記
の方法とは異なり、不斉炭素原子を含まぬ2−置換グリ
セリルジアセテートをリパーゼ等の酵素により不斉加水
分解することにより、不斉炭素原子を有する光学活性な
2−置換グリセロールモノアセテートを製造する方法で
ある。この方法は一方の光学異性体のみを直接得るため
には有効な方法である。しかし、ここでは置換基として
ベンジル基を有するものについてのみ検討されており、
種々の光学活性医薬品の合成中間体としてこれら光学活
性化合物を実際に使用するには、置換基の異なった様々
な基質について検討を加えることが必要である。
さらに、上記いずれの方法も水中における酵素の加水分
解反応を利用しているため、上記の基質のうち水不溶性
のものなどを用いる場合、エマルジョン系の反応となり
、反応効率が悪くなる。また、このような反応系では酵
素の再使用は不可能であり、リアクター化も困難である
ため、触媒コストも高くなってしまう。その上、いずれ
の方法も脱アセチル反応を利用しているため、反応進行
に伴って水中に酢酸が蓄積し、反応系のpHを低下させ
て酵素を失活させる恐れがある。そのため、上記の方法
などでは、かなり高い濃度の緩衝液を用いているが、こ
れも工業的規模での製造には好ましい方法ではない。ま
た、これらの方法では生成物の抽出工程も必要となる。
かかる問題点を解決し、工業的規模でより簡便な操作に
てより安価に、これら光学活性グリセロール誘導体を製
造する方法の開発が望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のごとく、化学法による光学活性グリセロール誘導
体の製造は、重金属触媒を使用することや工程が長い等
の問題点を有している。また、リパーゼの不斉加水分解
反応を利用した酵素法による光学活性グリセロール誘導
体の製造では、上記基質のうち水に不溶なものを用いた
場合などはエマルジョン系の反応となり効率が悪くなる
。一方、基質として酢酸などの低級脂肪酸のエステルを
用いると、分解に伴ってそれらの脂肪酸が蓄積して反応
系のpHを低下させ、酵素を失活させてしまうため、高
濃度の緩衝液を用いなければならない。
さらに、このような水を多く含む反応系では酵素の回収
は困難であり、再使用が不可能であるため、触媒コスト
が高くなってしまう。これらのことから、既に報告され
ている上記の2つの方法による工業的規模での光学活性
グリセロール誘導体の製造は難しい。
しかし、これらの問題点を解決できる方法が開発されれ
ば、光学活性グリセロール誘導体の工業的規模での製造
は極めて現実的なものとなる。すなわち、安全、かつ効
率的で、しかも安価に大量の光学活性グリセロール誘導
体&製造する方法が望まれていたのである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の理由から、光学活性グリセロール誘導体の化学的
合成法およびリパーゼなどの不斉加水分解反応を利用し
た酵素的合成法は工業的に好ましい方法ではないと考え
、本発明者らは、リパーゼの微水系中および有機溶媒中
でのエステル合成反応に着目し、モノエステル体である
上記光学活性グリセロール誘導体の合成を試みた。すな
わち、常温液状の高級脂肪酸を基質として用いる場合は
、上記ジオールとの混合系に微量の酵素溶液を添加した
系(微水系)でもよいが、反応効率および酵素の回収、
再利用あるいは反応系のpHを著しく低下させるような
低級脂肪酸または常温固形の高級脂肪酸を基質として用
いる場合などを考慮し、上記ジオールとの混合系に1.
1.1−1リクロ口エタン、カーボンテトラクロライド
、アセトン等の如きそれらの基質が溶解しうる有機溶媒
を添加し、実質的に水を添加することなくリパーゼ粉末
を加えモノエステル体である光学活性グリセロール誘導
体(3体)を合成するものである。すなわち、これらの
有機溶媒中では低級脂肪酸による反応系のpHの低下は
なく、また基質も溶解するため、均一な反応系となる。
従って、pi(依存性の酵素の失活もなく、反応効率も
良くなるのである。さらに、これらの有機溶媒中ではリ
パーゼは安定であり、不溶状態で作用する。そのため、
反応終了後、リパーゼを容易に回収でき、再使用が可能
となり、触媒にかかるコストが安くなる。
すなわち、本発明は次の一般式(1)、 (2)、 (
3)、 (4)(式中、RはC9〜C2゜の脂肪族およ
び芳香族の炭化水素基あるいはプリン、ピリミジン環よ
りなる塩基を示し、それぞれ置換基を有していてもよい
。)で表わされるグリセロール誘導体のジオールと01
〜C3゜の脂肪酸とから一般式(1)、(II)。
(III)、(IV) (式中、RはC1〜C2゜の脂肪族および芳香族の炭化
水素基あるいはプリン、ピリミジン環よりなる塩基を示
し、それぞれ置換基を有していてもよい。また、R゛は
C1〜C1゜の脂肪族炭化水素基を示す)。
で表わされる光学活性のグリセロール誘導体のモノエス
テル体を生成させる立体選択的エステル合成活性を有す
る酵素を前記一般式(1)、 (2)、 (3)、 (
4)で表わされるグリセロール誘導体のジオールと01
〜C3゜の脂肪酸に作用させて前記一般式(1)、(I
I)。
(I[[)、(IV)で表わされる光学活性なグリセロ
ール誘導体のモノエステル体を生成させることを特徴と
する光学活性グリセロール誘導体の製造法に関する。
本発明の反応を図式で表わすと以下のようになる 上記一般式で表わされるグリセロール誘導体のジオール
において、Rの脂肪族炭化水素基としては、直鎖状でも
分枝を有していてもよく、脂環式であってもよい。また
、飽和のものでも不飽和のものでもよいし、さらに置換
基を有しているものでもよい。具体的には、飽和あるい
は不飽和の直鎖状炭化水素としては例えばメタン、エタ
ン、ブタン、オクタン、ドデカン、ヘキサデカン、オク
タデカン、ブテン、ドデセン、ヘキサデセン、オクタデ
セン、オクタデカジエン、オクタデカトリエン、エイコ
サテトラエンなどを挙げることができる。分枝を有する
脂肪族炭化水素としては例えばイソカプロイン、インカ
プリン、イソラウリン。
ゲラン、ファルネソンなどを挙げることができる。
また、脂環式のものとしては例えばシクロプロパン、シ
クロヘキサンなどを挙げることができる。
一方、芳香族炭化水素基としては例えばベンゼン。
トルエンなどを挙げることができる。また、プリン、ピ
リミジン環より成る塩基としては例えばアデニン、グア
ニン、メチルグアニン、ヒポキサンチン、シトシン、ウ
ラシル、チミンなどを挙げることができる。さらに、こ
れら炭化水素基に導入される置換基としては塩素2臭素
等のハロゲンやアミノ基、ニトロ基などを例示すること
ができる。
次に、上記R’C0OHで表わされる脂肪酸におけるR
゛はC1〜C30の脂肪族炭化水素基であり、飽和でも
不飽和のものでもよく、あるいは直鎖でも分枝を有して
いてもよい。具体的には上記Rの説明中に示したもの等
を例として挙げることができる。
本発明に用いる酵素としては、上記一般式(1)。
(2)、 (3)、 (4)で表わされるグリセロール
誘導体のジオールとC,−C,。の脂肪酸とから上記−
船式(r)、(If)、(I[[)、(TV)で表わさ
れる光学活性のグリセロール誘導体のモノエステルを生
成させる酵素なら如何なるものでもよいが、具体的には
シュードモナス(Pseudomonas)属あるいは
クロモバクテリウム属(Chromobacteriu
m)属に属する微生物由来のリパーゼが挙げられる。さ
らに詳しくは、シュードモナス・フルオレスセンス(P
seudomonasf 1uorescens) +
  シュードモナス0フラギ(Pseudomonas
行…u、クロモバクテリウム・ビスコスム(Chrom
obac ter ium−viscosu+m)など
に由来するリパーゼが挙げられる。
これらのリパーゼの市販品としては、リパーゼP(天野
製薬社製)、リパーゼB(サラポロビール社製)、リパ
ーゼLP(東洋醸造製)などがあり、これらを利用でき
る。
本発明の反応は通常20〜30’Cで行い、反応系に酵
素が適当に分散するように振とうあるいは攪拌しながら
行うことが好ましい0反応終了後、酵素は東洋濾紙に2
などの濾紙で濾過することにより反応液から簡単に除い
て再使用することかできる。また、本発明により得られ
る光学活性なグリセロール誘導体は主成分が8体であり
、このグリセロール誘導体は反応終了後、例えばシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー操作を行うことにより容
易に分離、精製できる。
分離して得られた光学活性なグリセロール誘導体のモノ
エステル体はそのまま濃縮すれば高純度のものとして得
られるが、室温などでは不安定であり、エステル転移が
起こる恐れがあるため、工〔実施例〕 次に、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。
1)基質の製造 製造例1 各種基質の合成中間体としての2−フェニル−1,3−
ジオキサン−5−オール グリセロール59.9gとベンズアルデヒド63.7g
の混合物に40%硫酸1.05m1を加え、ベンゼン2
01を加えた。100″Cで加熱し、生成する水をベン
ゼンと共沸させて除いた。放冷後、反応液を炭酸カリウ
ム水溶液で洗浄したのち、炭酸カリウムで乾燥した。乾
燥後、ベンゼンを減圧濃縮し、残香を減圧蒸留して沸点
120〜130°C油状物質を得た。これをベンゼン:
!3グロイン=3:4 (210滅)に溶かし、−20
″Cで一夜放置した。結晶を吸引濾過して白色結晶の2
−フェニル−1,3−ジオキサン−5−オールを32g
得た。
製造例2 基質2−0−ベンジルグリセロール 2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−オール7.2
gのTHF (25d)溶液を滴下して1時間攪拌した
。これにベンジルブロマイド8.6のTHF(25m)
溶液を滴下した。室温で4時間撹拌後、反応液を吸引濾
過し、濾液を濃縮した。これにエーテルを加え飽和食塩
水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥後、エ
ステルを留去して結晶を得た。さらに、これをエタノー
ルで再結晶し、白色結晶の2−フェニル−13−ジオキ
サン−5−ベンジルエーテル8.7gを得た。これを0
.2FJHC150,2ml!とエタノール50.2t
ttflの混合溶媒に加え、60°Cで2時間攪拌した
。反応液を放冷後、IN NaOHで中和し、減圧濃縮
によりエタノールと水を留去し、残香にエーテルを加え
、M g S Oaで乾燥したのち、エーテルを留去し
て油状物質の2−〇−ベンジルグリセロール4.1gを
得た。本物質の各種測定値を下記に示す。
沸点・・・・・・・・・・・・・旧・・180°CIR
νmax・・・・・・・・・3380(OB)NMR(
CDC13)δ−2,55(2H,s)、3.60(5
H,m)。
6.53(2H,s)、7.20(5)1. s)。
製造例3 2−0−1−ルエンスルフォニルグリセロールバラトル
エンスルフォニルクロライド19.45gのピリジン(
60d)溶液に、製造例1の2−フェニル−1,3−ジ
オキサン−5−オール10.8・gを0°Cで加え、室
温で488時間攪拌した。反応液にジクロロメタン30
0m1を加え、0.I N、H2SO。
250 mlで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後
、ジクロロメタンとピリジンを留去した。残香をエタノ
ールで再結晶し、白色結晶の2−フェニル−1,3−ジ
オキサン−5−イル−p−)ルエンスルフォネート18
gを得た。これを0.2 NHCl  104/dとエ
タノール104m1(D混合溶媒に加えて60°Cで2
時間攪拌した。反応液を放冷後、IN NaOHで中和
し、減圧濃縮によりエタノールと水を留去した。残香に
エーテルを加え、MgSO4で乾燥してエーテルを留去
し、油状物質の2−0−トルエンスルフォニルグリセロ
ールを11.4g得た。本物質の各種測定値を下記に示
す。
IRν+max・’・”・・・−3380(OH)、1
370.1180(SOz)NMl?CCDCI!、1
)δ−2,39(3H,s)、3.16(21(、s)
3.70(4H,d)、4.48(IH,t)。
7.24(2H,d)、7.59(2)1. d)2)
光学活性グリセロール誘導体の合成実施例1 基質2−0−ベンジルグリセロール9.1g(約50ミ
リモル)と酢酸4.5g(75ミリモル)に1.1.1
−1−リクロロエタンを加え全量で300dとした。こ
れに天野精製社製のリパーゼPを約2,000ユニツト
添加し、25°Cで振とうさせながら2時間不斉合成反
応を行った。
なお、リパーゼ1ユニツトは山田らの方法(日本農芸化
学会誌、第36巻、860頁、1962年)に基ずきp
H7,0,37°Cの条件下、基質のPVA乳化オリー
ブ油エマルジョンより1分間に1マイクロモル相当の脂
肪酸を遊離させる酵素量とした。以後、リパーゼユニッ
トをこのように定義する。
反応生成物をHPLCにて分析定量し、原料基質の変換
率を求めた。下記にHPLC条件を示す。
カラム; YMC−Pack R−3IL−56OA(
4,5X250mm、山村化学社製) 移動相溶媒;ヘキサン:エタノール−4:1流速;1d
/分 検出器;紫外検出器、波長−256nn力ラム温度;2
5°C また、生成した光学活性グリセロール誘導体のモノアセ
チル体は反応液をエバポレーターにて濃縮後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー〔ワコーゲル−2000,
カラムφ8.OX30cm、展開溶媒ジクロロメタン:
エタノール−40: 1 (v/v))にて精製したと
ころ、8.5gの2−0−ヘンシルグリセロールモノア
セテートを得た。
本物質(7)’H−およびI3C−NMR(40ONH
,。
CD Cf 、)分析の測定結果を第1図および第2図
に示す。
また、得られた2−0−ベンジルグリセロールモノアセ
テート中、8体は87%、8体は13%の比率で存在し
ていた。結果を第1表に示す。なお、上記8体および8
体の分析定量を光学分割用カラムを用いたHPLCにて
行った。下記にその条件を記す。
カラム; LKB Enantio Pak(4,5X
100mm、 LKB社製)移動相溶媒;0.2モル濃
度の塩化ナトリウムを含む10ミリモルリン酸緩衝液(
pH7,5)流速;0.15m/分 検出器;紫外検出器、波長=215nlllカラム温度
;25°C さらに、旋光度測定によっても光学純度を求めたが、上
記のHPLCの値と変わらなかった。
リパーゼPの代りにリパーゼB(す・シポロビール社製
)、リパーゼLP(東洋醸造社製)、ワ、<   −−
ゼOF(泡糊産業社製)を用いたこと以外Gよ同様にし
て光学活性グリセロール誘導体の合成を行った。それら
の結果を第1表に示す。
リパーゼB        80         7
0       27     73リパーゼLP  
      62          58     
     9     91ン=9:1の混合溶媒中で
も同様に反応を行った。
その結果を第2表に示す。
」」L表 リパーセP         71         
691090リパーセB         72   
      701684リパーゼLP       
44         41         7  
   93リバーセ叶       51      
   46       35     65実施例2 1’f2−0−トルエンスルフォニルグリセロール13
.9g(約50ミリモル)と酢酸4.5g(75ミリモ
ル)にLl、1−トリクロロエタンを加え、全量で30
0dとした。これにサラポロビール社製のリパーゼBを
約4,000ユニツト添加し、25゛Cで振とうさせな
がら2時間不斉合成反応を行った。反応生成物をHPL
Cにて分析定量し、原料基質の変換率を求めた。下記に
HPLC条件をとこす。
カラム; YMC−Pack R−SIL−560八(
4,5X 200mm、山村化学社製) 移動相溶媒;ヘキサン:アセトン=5:4流速;1mf
/分 検出器;紫外検出器、波長=2560Tl+カラム温度
;25°C 生成した光学活性グリセロール誘導体のモノアセチル体
は、反応液をエバポレーターにて濃縮後ニジリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー〔ワコーゲル−2,000カラ
ム=φB、OX30cm、展開溶媒ジクロロメクン;エ
タノール=40:1(v/v) )にて精製したところ
、10.7gの2−〇−トルエンスルフォニルグリセロ
ールモノアセテートを得た。本物質の1)(−および”
C−NMR(400Nl2.CD(43)分析の測定結
果を第3図および第4図に示す。
得られた2−〇−トルエンスルフォニルグリセロールモ
ノアセテート中、3体は75%R体は25%の比率で存
在していた。なお、上記3体およびR体の分析定量は光
学分割用カラムを用いたHPLCにて行った。下記にそ
の条件を記す。
カラム; YMC−Pack A−KO3(φ4.6 
X 250mm)移動相溶媒;n〜ヘキサン:ジクロロ
メタン:エタノール=85 : 14 : 1(v/v
)流速;1m11分 検出器;紫外検出器、波長=215nmカラム温度;2
5°C リパーゼBの代りにリパーゼP(天野製薬社製)。
リパーゼLF’(東洋醸造社製)、リパーゼOF(泡糊
産業社製)を用いたこと以外は同様にして光学活性グリ
セロールiA 1体の合成を行った。それらの結果を第
3表に示す。
■主人 g先   変換率(χ) 収率(χ) 光学異性体組成
(χ)RK   3体 リパーゼB         75         
 67       25     75リパーゼP 
       12         11     
  2080リパーセLP        65   
      60       37     63〔
発明の効果〕 本発明によれば、酵素反応の立体選択性を利用してグリ
セロール誘導体のジオールと脂肪酸とから光学活性なグ
リセロール誘導体を効率よく製造することができる。
本発明により得られる光学活性なグリセロール誘導体は
医薬品中間体として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第3図は本発明により得られた光学活性グ
リセロール誘導体の’H−NMRのスペクトル、第2図
および第4図は該化合物の130−NMRのスペクトル
である。 特許出願人 サッポロビール株式会社 手続主甫正書(自発) 昭和63年8月2日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の一般式(1)、(2)、(3)、(4)▲数
    式、化学式、表等があります▼・・・(1)、▲数式、
    化学式、表等があります▼・・・(2)、▲数式、化学
    式、表等があります▼・・・(3)、▲数式、化学式、
    表等があります▼・・・(4) (式中、RはC_1〜C_2_0の脂肪族および芳香族
    の炭化水素基あるいはプリン、ピリミジン環よりなる塩
    基を示し、それぞれ置換基を有していてもよい。)で表
    わされるグリセロール誘導体のジオールとC_1〜C_
    3_0の脂肪酸とから一般式( I )、(II)、(III)
    、(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I )、▲
    数式、化学式、表等があります▼・・・(II)、▲数式
    、化学式、表等があります▼・・・(III)、▲数式、
    化学式、表等があります▼・・・(IV) (式中、RはC_1〜C_2_0の脂肪族および芳香族
    の炭化水素基あるいはプリン、ピリミジン環よりなる塩
    基を示し、それぞれ置換基を有していてもよい。また、
    R’はC_1〜C_3_0の脂肪族炭化水素基を示す)
    。 で表わされる光学活性のグリセロール誘導体のモノエス
    テル体を生成させる立体選択的エステル合成活性を有す
    る酵素を前記一般式(1)、(2)、(3)、(4)で
    表わされるグリセロール誘導体のジオールとC_1〜C
    _3_0の脂肪酸に作用させて前記一般式( I )、(
    II)、(III)、(IV)で表わされる光学活性なグリセ
    ロール誘導体のモノエステル体を生成させることを特徴
    とする光学活性グリセロール誘導体の製造法。
  2. (2)グリセロール誘導体のモノエステル体の主成分が
    S体である請求項1記載の製造法。
  3. (3)グリセロール誘導体のモノエステル体の合成活性
    を有する酵素がシュードモナス属またはクロモバクテリ
    ウム属に属する微生物由来のリパーゼである請求項1記
    載の製造法。
JP5269988A 1988-03-08 1988-03-08 光学活性グリセロール誘導体の製造法 Pending JPH01228485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5269988A JPH01228485A (ja) 1988-03-08 1988-03-08 光学活性グリセロール誘導体の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5269988A JPH01228485A (ja) 1988-03-08 1988-03-08 光学活性グリセロール誘導体の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01228485A true JPH01228485A (ja) 1989-09-12

Family

ID=12922138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5269988A Pending JPH01228485A (ja) 1988-03-08 1988-03-08 光学活性グリセロール誘導体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01228485A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63273499A (ja) 光学活性化合物の製造法
JPH01228485A (ja) 光学活性グリセロール誘導体の製造法
JPH1057094A (ja) ケテンアセタール型アシル化剤を用いるアルコール類の酵素的光学分割法
US5254756A (en) Process for the production of (2R,3E)-4-halo-3-buten-2-ols
EP0239122B1 (en) Process for the enzymatic resolution of racemic 2-amino-1-alkanols
JP2006063001A (ja) 光学活性β−ブチロラクトンの製造方法
US5126268A (en) Alcohol-ester sparation by reaction with acetate
EP0474854B1 (en) Alcohol-ester separation by recrystallization
EP0474861B1 (en) Alcohol-ester separation by reaction with acetate
JPS61289899A (ja) 光学活性2−ハロ−1−フエニルエタノ−ルおよびそのエステルの製造法
JPH01252293A (ja) 光学活性グリセロール誘導体の新規製造法
JPH02227097A (ja) 光学活性第一アルコールの製造方法
JPH0584094A (ja) 光学活性アルコールの製造法
JPH02142495A (ja) 光学活性アルコールの製造方法
CN115894496A (zh) 一种替格瑞洛及其中间体的制备方法
US7326559B2 (en) Process for preparation of optically active allenes
JPH08119958A (ja) 光学活性クロマン化合物の製造方法
JP3410452B2 (ja) 光学活性イノシトールトリフォスフェートの製造法
JP3173850B2 (ja) 光学活性イノシトール誘導体の製造法
KR100688905B1 (ko) 리파제를 이용한 라세믹 2-히드록시-1-아릴프로파논유도체로부터 알-2-아실옥시-1-아릴프로파논 및에스-2-히드록시-1-아릴프로파논 유도체의 제조방법
JPH01137996A (ja) 光学活性アルコールの光学分割法
JPH0471499A (ja) 酵素法による光学活性トリカルボニルクロム錯体の製造方法
KR20040056592A (ko) 라세믹 시스-1,3-디옥소란 유도체의 광학분할 방법
JPH01247100A (ja) 光学活性カルボン酸誘導体の製造方法
JPH04197197A (ja) 光学活性ハロヒドリン誘導体の製造方法