JPH0122600B2 - - Google Patents
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- JPH0122600B2 JPH0122600B2 JP21037383A JP21037383A JPH0122600B2 JP H0122600 B2 JPH0122600 B2 JP H0122600B2 JP 21037383 A JP21037383 A JP 21037383A JP 21037383 A JP21037383 A JP 21037383A JP H0122600 B2 JPH0122600 B2 JP H0122600B2
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Landscapes
- Radiation-Therapy Devices (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はα線の吸着放散方法とその方法に用
いる吸着材及びその装置に関するものである。
いる吸着材及びその装置に関するものである。
一般に放射性元素から放出される放射線が各種
の治療効果や脱臭、浄化等の作用を有することは
広く知られているが、このうちα線(粒子)は放
射線のエネルギーが他の放射線(β線、γ線)よ
り人体等に与える悪影響が少く、比較的安全に利
用できるという利点があるが、α線を求めようと
する放射性物質からはα線のほかに人体に強力な
影響を与えるβ線やγ線が放出されるためにα線
のみを得るということが実用的には困難であつ
た。
の治療効果や脱臭、浄化等の作用を有することは
広く知られているが、このうちα線(粒子)は放
射線のエネルギーが他の放射線(β線、γ線)よ
り人体等に与える悪影響が少く、比較的安全に利
用できるという利点があるが、α線を求めようと
する放射性物質からはα線のほかに人体に強力な
影響を与えるβ線やγ線が放出されるためにα線
のみを得るということが実用的には困難であつ
た。
またα線も放射後は直ちに空気中や水中等に放
散されるのでこれを実用上有効に貯蔵して必要に
応じて放散させる手段が存在していないために、
実用段階では容易に利用することができないのが
現状である。
散されるのでこれを実用上有効に貯蔵して必要に
応じて放散させる手段が存在していないために、
実用段階では容易に利用することができないのが
現状である。
上記問題点に対し、本発明は通気性及び通水性
を有する部材からなる容器1内に、α粒子を放出
するトロン鉱石又はその他の固体からなる放射性
物質と、熱処理により表面分子を硬化させた粒状
又は玉石状のゼオライトからなるα粒子の吸着材
6とを収容し前記容器1内には容器1内にエア等
の無害ガスを供給して水中で上記吸着材6に衝突
すべき気泡を発生させるノズル10を挿入して取
り付けてなるα粒子吸着装置を提供せんとするも
のである。
を有する部材からなる容器1内に、α粒子を放出
するトロン鉱石又はその他の固体からなる放射性
物質と、熱処理により表面分子を硬化させた粒状
又は玉石状のゼオライトからなるα粒子の吸着材
6とを収容し前記容器1内には容器1内にエア等
の無害ガスを供給して水中で上記吸着材6に衝突
すべき気泡を発生させるノズル10を挿入して取
り付けてなるα粒子吸着装置を提供せんとするも
のである。
さらにもう一つの発明はα線を多量に吸収し且
つこれを長時間保持するように、粒状又は玉石状
のゼオライトを一定温度で加熱してこれを蒸気養
生することにより表面分子を硬化(安定化)させ
且つゼオライトの乳洞の容積を拡大するとともに
該乳洞の開口部を縮小せしめてなる熱処理ゼオラ
イトを提供せんとするものである。
つこれを長時間保持するように、粒状又は玉石状
のゼオライトを一定温度で加熱してこれを蒸気養
生することにより表面分子を硬化(安定化)させ
且つゼオライトの乳洞の容積を拡大するとともに
該乳洞の開口部を縮小せしめてなる熱処理ゼオラ
イトを提供せんとするものである。
以下図示する実施例につき詳述すると、第1図
は本発明装置の1例を示す断面図で、多孔板又は
網状物等の通気可能な部材よりなる箱状又は筒状
をなす容器1内の底部には、一定の高さで底部全
体を占める空間からなる給気室2が形成され、そ
の上部には容器1の大部分を占める収容室3が形
成されている。給気室2と収容室3の間は多孔板
又は網状物よりなる底板5で仕切られている。
は本発明装置の1例を示す断面図で、多孔板又は
網状物等の通気可能な部材よりなる箱状又は筒状
をなす容器1内の底部には、一定の高さで底部全
体を占める空間からなる給気室2が形成され、そ
の上部には容器1の大部分を占める収容室3が形
成されている。給気室2と収容室3の間は多孔板
又は網状物よりなる底板5で仕切られている。
上記収容室3内には5〜20mm程度の粒状又は玉
石状の熱処理済の天然ゼオライト等からなる吸着
材6と、同じく陶磁器用粘土をボール状に固めて
その表面に、α線を放射するラドン220又はラ
ドン222等の放射性同位元素を含有するトロン
鉱石等からなる1mm程度の粒子状の放射性物質及
びジユリコン粒子(放射性物質7)を付着せしめ
た放射ボール8(第2図参照)を収容している。
この放射ボール8と吸着材6は容器1の内部周面
及び上面との間に一定の間隙を有するように収納
された篭9内に充填される。
石状の熱処理済の天然ゼオライト等からなる吸着
材6と、同じく陶磁器用粘土をボール状に固めて
その表面に、α線を放射するラドン220又はラ
ドン222等の放射性同位元素を含有するトロン
鉱石等からなる1mm程度の粒子状の放射性物質及
びジユリコン粒子(放射性物質7)を付着せしめ
た放射ボール8(第2図参照)を収容している。
この放射ボール8と吸着材6は容器1の内部周面
及び上面との間に一定の間隙を有するように収納
された篭9内に充填される。
また上記放射性物質7内のトロン鉱石とジユリ
コン粒子は1:3程度の重量比とし、吸着材6
(ゼオライト)400〜600gに対して20〜30gのト
ロン鉱石を用いている。
コン粒子は1:3程度の重量比とし、吸着材6
(ゼオライト)400〜600gに対して20〜30gのト
ロン鉱石を用いている。
給気室2内には容器1外から供給されるエア等
のような人体に無害なガスを給気室2内に放出
し、これを収容室3内に均一に分散させるチユー
ブ状のノズル10が収容されている。このノズル
10は例えばビニールホースに1cm程度のピツチ
で1mm位の小孔を多数穿設したもの等が使用され
る。またこのようなノズルを設けないで給気室2
そのものに直接エアを吹き込み、あるいはノズル
としてポーラスな素焼きの板等を用いても良い。
のような人体に無害なガスを給気室2内に放出
し、これを収容室3内に均一に分散させるチユー
ブ状のノズル10が収容されている。このノズル
10は例えばビニールホースに1cm程度のピツチ
で1mm位の小孔を多数穿設したもの等が使用され
る。またこのようなノズルを設けないで給気室2
そのものに直接エアを吹き込み、あるいはノズル
としてポーラスな素焼きの板等を用いても良い。
次に吸着材6の製法及びその構造について説明
すると、既に述べたように吸着材には例えば5〜
20mm程度の粒状の天然ゼオライト(注:人工ゼオ
ライトは人体への毒性が懸念される)を用いる。
天然ゼオライトは表面及び内面に多数の気孔を有
し且つその表面は軟質であるために塩基吸収能や
アンモニア等の肥料吸着能、吸水性、保水性等に
優れていることは一般に知られている。
すると、既に述べたように吸着材には例えば5〜
20mm程度の粒状の天然ゼオライト(注:人工ゼオ
ライトは人体への毒性が懸念される)を用いる。
天然ゼオライトは表面及び内面に多数の気孔を有
し且つその表面は軟質であるために塩基吸収能や
アンモニア等の肥料吸着能、吸水性、保水性等に
優れていることは一般に知られている。
発明者はゼオライトをα線の吸着材として使用
したが、そのまゝでは吸着性は良好であるが放散
も早く、α線を長時間保持して必要に応じてこれ
を使用するという目的からはその保持能力は不十
分であつた。また酸に対しては結晶破壊を生じ、
熱温水に接すると分子破壊を生じるためにこれら
の環境下では使用できず、実用性が乏しいという
問題があつた。
したが、そのまゝでは吸着性は良好であるが放散
も早く、α線を長時間保持して必要に応じてこれ
を使用するという目的からはその保持能力は不十
分であつた。また酸に対しては結晶破壊を生じ、
熱温水に接すると分子破壊を生じるためにこれら
の環境下では使用できず、実用性が乏しいという
問題があつた。
これに対し発明者は次に述べるように天然ゼオ
ライトを熱処理することによつて上記問題点を解
消するα線吸着材を得ることができた。
ライトを熱処理することによつて上記問題点を解
消するα線吸着材を得ることができた。
先ず5〜20mm程度の粒状の天然ゼオライトを、
土釜(注:金属釜はゼオライトの性質に、あるい
は金属釜自体に悪影響を及ぼす懸念があるので好
ましくない)内で加熱し、600℃前後で約30分間
保持する。この加熱によつてゼオライト鉱石の表
面が硬化するとともにその内部の乳洞(小孔)1
1は膨脹し、その内部容積が拡大される。その後
これを自然冷却して約100℃の温度で6時間程度
蒸気養生する。このときゼオライト鉱石20Kgに対
して2位の水を使用すれば足りる。
土釜(注:金属釜はゼオライトの性質に、あるい
は金属釜自体に悪影響を及ぼす懸念があるので好
ましくない)内で加熱し、600℃前後で約30分間
保持する。この加熱によつてゼオライト鉱石の表
面が硬化するとともにその内部の乳洞(小孔)1
1は膨脹し、その内部容積が拡大される。その後
これを自然冷却して約100℃の温度で6時間程度
蒸気養生する。このときゼオライト鉱石20Kgに対
して2位の水を使用すれば足りる。
上記のような熱処理により、乳洞11の容積は
処理前の約120〜130%に拡大されるとともに乳洞
11の入口の孔径は70%位に縮小され(第4図想
像線に示す)且つゼオライトの表面分子が硬化し
て耐酸性、熱温水に対する耐熱及び耐水性が付与
され安定した組織に変化する。その結果ゼオライ
ト鉱石のα線吸収率は約10%位低下するが、吸着
したα線の保持性能は著しく向上する。
処理前の約120〜130%に拡大されるとともに乳洞
11の入口の孔径は70%位に縮小され(第4図想
像線に示す)且つゼオライトの表面分子が硬化し
て耐酸性、熱温水に対する耐熱及び耐水性が付与
され安定した組織に変化する。その結果ゼオライ
ト鉱石のα線吸収率は約10%位低下するが、吸着
したα線の保持性能は著しく向上する。
次に第1図に示すような本発明装置によるα線
の吸着放散方法について述べると、先ず装置全体
を10〜18℃位の常温で空気中又は水中に放置する
と、放射ボール8の放射性物質7よりα線、β
線、γ線が放射される。このうち透過力の極めて
弱いα線はα粒子、ラドンガスの状態で、又は強
力な電離作用によりイオン化した状態で吸着材6
にその大半が吸着保存される。これに対し、強力
な透過力を有する電磁波であり且つ電離作用が極
めて弱いγ線は、近隣の物質を透過して大半が外
部に放射され、あるいは他の物質と衝突してその
(人体に有害な作用を及ぼす)エネルギーを殆ど
消失する。またβ線もα線より電離作用は弱く逆
に透過力が強いために外部に放出される量が大き
く且つ吸着材6には殆ど吸着されない。
の吸着放散方法について述べると、先ず装置全体
を10〜18℃位の常温で空気中又は水中に放置する
と、放射ボール8の放射性物質7よりα線、β
線、γ線が放射される。このうち透過力の極めて
弱いα線はα粒子、ラドンガスの状態で、又は強
力な電離作用によりイオン化した状態で吸着材6
にその大半が吸着保存される。これに対し、強力
な透過力を有する電磁波であり且つ電離作用が極
めて弱いγ線は、近隣の物質を透過して大半が外
部に放射され、あるいは他の物質と衝突してその
(人体に有害な作用を及ぼす)エネルギーを殆ど
消失する。またβ線もα線より電離作用は弱く逆
に透過力が強いために外部に放出される量が大き
く且つ吸着材6には殆ど吸着されない。
上記のようにα粒子等を吸着保存している装置
を高温水(例えば40℃以上)中に浸すとα粒子等
は主として水と反応しイオン化して水中に放散さ
れるが、さらにノズル10よりエアその他の無害
ガスを装置内に放出せしめると、吸着材6中のα
粒子によるイオンはガスの気泡とともに急速且つ
均一多量に高温水中に放散せしめられ、この放散
は約3時間位持続せしめることが可能である。こ
こで放散されたα線は水中又は水中から放散され
た大気中においてイオン交換作用をし、液体や気
体の浄化作用、脱臭作用、イオンによる治療作
用、その他酸性をアルカリ性に変化させる作用
等、その目的と用途に応じた作用を行わしめるこ
とができる。
を高温水(例えば40℃以上)中に浸すとα粒子等
は主として水と反応しイオン化して水中に放散さ
れるが、さらにノズル10よりエアその他の無害
ガスを装置内に放出せしめると、吸着材6中のα
粒子によるイオンはガスの気泡とともに急速且つ
均一多量に高温水中に放散せしめられ、この放散
は約3時間位持続せしめることが可能である。こ
こで放散されたα線は水中又は水中から放散され
た大気中においてイオン交換作用をし、液体や気
体の浄化作用、脱臭作用、イオンによる治療作
用、その他酸性をアルカリ性に変化させる作用
等、その目的と用途に応じた作用を行わしめるこ
とができる。
したがつて例えば上記のようなイオンの放散を
浴槽内で行わせれば入浴によるα線放射療法が、
また室内に放散させれば空気浄化ができる等その
用途も広く日常生活においてもきわめて有益なも
のである。
浴槽内で行わせれば入浴によるα線放射療法が、
また室内に放散させれば空気浄化ができる等その
用途も広く日常生活においてもきわめて有益なも
のである。
第1図は本発明装置の構造例を示す断面図、第
2図、第3図は放射性物質を付した放射ボールと
吸着材の外観図、第4図は吸着材の構造説明用拡
大断面図である。 1:容器、2:給気室、3:収容室、5:底
板、6:吸着材、7:放射性物質、8:放射ボー
ル、9:篭、10:ノズル、11:乳洞。
2図、第3図は放射性物質を付した放射ボールと
吸着材の外観図、第4図は吸着材の構造説明用拡
大断面図である。 1:容器、2:給気室、3:収容室、5:底
板、6:吸着材、7:放射性物質、8:放射ボー
ル、9:篭、10:ノズル、11:乳洞。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 通気性及び通水性を有する部材からなる容器
1内に、α粒子を放出するトロン鉱石又はその他
の固体からなる放射性物質と、熱処理により表面
分子を硬化させた粒状又は玉石状のゼオライトか
らなるα粒子の吸着材6とを収容し前記容器1内
には容器1内にエア等の無害ガスを供給して水中
で上記吸着材6に衝突すべき気泡を発生させるノ
ズル10を挿入して取り付けてなるα粒子吸着装
置。 2 吸着材6が粒状又は玉石状の天然ゼオライト
を高湿加熱後冷却し所定時間蒸気養生することに
よつて表面硬化及び内部乳洞の膨化をさせてなる
特許請求の範囲第1項に記載のα粒子吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21037383A JPS60102600A (ja) | 1983-11-08 | 1983-11-08 | α粒子吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21037383A JPS60102600A (ja) | 1983-11-08 | 1983-11-08 | α粒子吸着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60102600A JPS60102600A (ja) | 1985-06-06 |
JPH0122600B2 true JPH0122600B2 (ja) | 1989-04-27 |
Family
ID=16588274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21037383A Granted JPS60102600A (ja) | 1983-11-08 | 1983-11-08 | α粒子吸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60102600A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2350718A (en) * | 1999-06-04 | 2000-12-06 | Secr Defence | Standard alpha particle source |
-
1983
- 1983-11-08 JP JP21037383A patent/JPS60102600A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60102600A (ja) | 1985-06-06 |
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