JPH0122534B2

JPH0122534B2 -

Info

Publication number: JPH0122534B2
Application number: JP12354180A
Authority: JP
Inventors: Yozo Yamaguchi
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1980-09-08
Filing date: 1980-09-08
Publication date: 1989-04-26
Also published as: JPS5749724A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、石油・ガス兼用型燃焼器具に関し、
更にはガス燃焼器具として使用するときは、その
燃料源として都市ガス、プロパンガスを使用する
ことができるようにした新規な燃焼器具に関す
る。

石油燃焼器具、ガス燃焼器具は、夫々専用構造
に構成されていて、単一の燃焼器具で石油燃焼あ
るいはガス燃焼させることはできなかつた。

本発明は、上記のような事情に鑑みて開発され
たものであつて、本発明の目的は、石油燃焼に際
しては、誤つて大量のガスが燃焼部へみだりに供
給されないようにした安全性の極めて高い石油・
ガス兼用型燃焼器具を提供するにある。

以下図面に示した本発明の実施例について詳細
に説明する。

第１図は、本発明による石油・ガス兼用型暖房
器であり、本例の場合反射形ストーブとして具体
化してある。ストーブ１は、その前面パネル２に
芯上下ツマミ３とガスコツクツマミ４とを備えて
いる。５はガス接続パイプであつて、これは都市
ガスあるいはプロパンガスその他のガス供給源に
接続される。６は燃焼機構部である。この燃焼機
構部６は燃料タンク７を有し、該タンク７には芯
案内筒８が取付けてある。この芯案内筒８には燃
焼芯９が上下動可能に案内され、該芯９は芯上下
ツマミ３によつて通常のように上下動される。芯
案内筒８の芯内筒１０の上端は第２図に示される
ように、受部１１に形成され、この受部１１には
バーナヘツド１２が装着してある。バーナヘツド
１２は、バーナ下板１３とバーナ上板１４とから
構成され、これらの上下板１３，１４を貫通して
二次空気取入パイプ１５が複数個設けてある。バ
ーナ上板１４の周面は、傾斜面１６に形成され、
該面１６にはガス噴出孔１７が傾斜配置に多数設
けてある。（第３図参照）これらのガス噴出孔１
７が傾斜配置に形成されることにより、ガス噴出
孔１７から噴出して燃焼される炎が芯外筒１８に
直接当らないようにしてある。上記ガス噴出孔１
７のところに位置してイグナイタ１９が配置して
あり、該イグナイタ１９は支持筒２０に固定した
ホルダ２１に保持してある。イグナイタ１９は取
入パイプ１５内に貫通させたリード線２２に接続
してある。

上記のバーナ下板１３には、混合管２３の上端
が取付けてあり、該混合管２３の下端には一次空
気取入用の切欠部２４が設けてある。２５はノズ
ルであり、該ノズル２５はガス供給パイプ２６に
接続してある。該パイプ２６はガスコツク３０を
介して上記の接続パイプ５に接続してある。２７
はチムニーであり、その内炎筒２８及び外炎筒２
９の下端が夫々上記の支持筒２０及び芯外筒１８
に載置される。

ガス供給パイプ２６の中途部には、第４図及び
第５図のように、三方ジヨイント３１が組み込ん
であり、該ジヨイント３１にはパイプ３２を介し
て切換コツク３３が接続してある。切換コツク３
３はパイプ３４を介してガス供給管３５に接続さ
れ、該管３５は上記のガスコツク３０に接続して
ある。切換コツク３３は、第６図及び第７図のよ
うに、内部に切換体３６を有し、該切換体３６は
摺動可能になつていて、その作動ロツド３７が枢
動プレート３８に枢着してある（第８図、第９図
参照）。作動ロツド３７は、スプリング３９によ
り第５図において右方に押されていて、切換体３
６が入口部４０を閉じた状態にある。従つて、出
口部４１へは、ガスが供給されない。スプリング
３９は、一方が固定板４２に支持され、他方は作
動ロツド３７に固定した操作板４３に支持してあ
る。固定板４２には石油用の点火スイツチ４４が
取付けてある。点火スイツチ４４のスイツチ片４
５は、操作片４３で作動され、スイツチ４６がオ
ン・オフされる。

枢動板３８は、タンク７に取付けた支持板４７
に枢軸４８で取付けてある。枢動板３８の第７図
において上端は、操作ロツド４９とロツク板５０
とが連係させてある。操作ロツド４９は芯外筒１
８内に貫通され、その内端部は作動カム５１に当
接してある。操作ロツド４９はスプリング５２の
一端が取付けられ、その他端は支持枠５３に支持
してある。従つて、操作ロツド４９は、第９図に
おいて右方向の作用力を受けた状態にある。作動
カム５１は、燃焼芯９を上下動する三環式の上下
動機構５４の外環５５に対して取付けてある。作
動カム５１は第８図のように、凸型に形成されて
おり、第１平滑部５６、第１傾斜部５７、凸状部
５８、第２傾斜部５９、第２平滑部６０を備えて
いる。上記の第１平滑部５６の領域は「消火」
で、第１傾斜部５７の領域は「着火開始」であ
り、凸状部５８の領域は「着火」で、第２傾斜部
５９の領域は「消火開始」で第２平滑部６０の領
域は「消火」である。

ロツク板５０は、第１０図及び第１１図のよう
に、ほぼ「Ｚ」字状に形成され、その取付片６１
が枢軸で取付けられる。ロツク板５０の自由端に
はロツク用の突起６２が設けてある。突起６２は
ストツパ板６３の孔若しくは切欠部のロツク部６
４に係脱可能に係合される。ストツパ板６３は操
作軸６５に固定してある。操作軸６５は押し廻わ
し式であり、該軸６５には操作板６６が固定して
あり、ガス点火用のスイツチ６７の操作片６８を
操作する。従つて、スイツチ６９がオン・オフさ
れる。操作軸６５にはカム板７０が固定してあ
る。カム板７０はレバ７１の一端側に連係させて
ある。レバ７１の他端は感震レバ７２を作動する
ようになつている。感震レバ７２は感震体７３に
連動させてある。感震レバ７２は係合ピン７４で
係止歯車７５に連係してある。係止歯車７５はピ
ニオン軸７６に連係してある。

次に作用について説明する。

石油燃焼の場合接続パイプ５をガス供給源に接続し、ガスを供
給する。供給されるガスは、一方ではガスコツク
３０へ供給され、他方はパイプ３７へ供給され
る。コツク３０へ供給されるガスは、該コツク３
０が閉の状態になつているため、コツク３０の入
口部のところで止められた状態にある。また、切
換コツク３３も、その切換体３６が第６図に示す
ように入口部４０を閉塞しているため、ガスは入
口部のところで止められた状態にある。

そこで、芯上下ツマミ３を通常のように回転し
て三環式の上下動機構５４に燃焼芯９を上昇させ
る。即ち、ピニオン軸７６の回転により、一方に
おいて、係止歯車７５も一体に回転されてエネル
ギーが蓄勢され、その保持は感震レバ７２の係合
ピン７４が係止歯車７５にかみ合つていることに
より維持される。また、他方において、外環５５
が回転されることにより、作動カム５１もそれと
一体に回転される。すると、操作ロツド４９がス
プリング５２の作用力に抗して第１平滑部５６の
ところから第１傾斜部５７のところへ乗り上げら
れる。更に、外環５５が回転されることにより、
ロツド４９はスプリング５２の作用力に抗して第
８図、第９図において左方へ押される。これによ
り、枢動板３８が第９図において反時計方向に回
動される。枢動板３８のこの運動によつて、ロツ
ク板５０が第８図において左方向へ押されること
により、その取付片６１を中心にして反時計方向
に回動され、突起６２がストツパ板６３のロツク
部６４に入り込み、軸６５をロツクする。また、
他方においては、作動ロツド３７がスプリング３
９の作用力に抗して第４図及び第５図において右
方向へ引張られることによつて、切換体３６が第
６図において右側へ移動される。この移動により
切換コツク３３の入口部４０及び出口部４１が開
放される。従つて、入口部４０のところに止めら
れていたガスは、入口部４０から切換コツク３３
内に入り、更に出口部４１からパイプ３２を通つ
て三方ジヨイント３１に入る。このジヨイント３
１に入つたガスは、ガス供給給管２６を通つてノ
ズル２５から混合管２３内へ噴出される。噴出さ
れたガスは切欠部２４から導入される一次空気と
混合管２３内で混合し、バーナヘツド１２内へ噴
入される。バーナヘツド１２内に入つたガスは、
噴出孔１７から噴出される。又、上記の作動ロツ
ド３７が移動されることにより、操作板４３が操
作片４５を押し、更にスイツチ４６が押されて点
火用スイツチ４４がオンとなつてイグナイタ１９
により火花放電が行われ、上記のガスに着火され
る。そこで、更に外環５５の回転により、作動ロ
ツド４９が凸状部５８上に乗り上げて滑動し、チ
ムニー２７内ではガス燃焼が行われる。又、外環
５５の回転で燃焼芯９が上昇され、上記燃焼され
ているガス燃焼炎の中に入り込み、該芯９が着火
される。更に外環５５の回転によつて作動ロツド
４９が第２傾斜部５９から第２平滑部６０へ降下
されることによつて、作動ロツド４９が第８図及
び第９図において右方向へスプリング５２の復元
力で移動される。すると、枢動板３８の押圧が解
除され、操作ロツド３７がスプリング３９の復元
力で第６図及び第７図において左方向へ移動し、
切換体３６が第６図において左方へ移動して入口
部４０を閉じる。従つて、ガスの供給が停止され
ると共に操作板４３が操作片４５から離れ、スイ
ツチ４４をオフにしてイグナイタ１９への通電が
停止される。従つて、その後は燃焼芯９のみで燃
焼が行われる。

又、消火にあたつては、芯上下ツマミ３を前記
とは反対の方向に回転し、外環５５を前記とは逆
回転させて燃焼芯９を降下させて消火する。上記
の場合、外環５５が逆回転されることによつて、
操作ロツド４９が第２平滑部６０から第２傾斜部
へ移行し、再びガス燃焼を行わせると共に、燃焼
芯９が芯案内筒８内に降下されてしまつた時点
で、第１傾斜部５７、第１平滑部５６へ移行させ
てガス供給を停止し、完全に消火をさせる。上記
の場合、焼燃芯への点火のときには既にガスによ
り燃焼を行い、また、消火のときには、該芯９が
芯案内筒８内に引き込まれた後もガス燃焼させる
ため、未燃ガスをガスにより燃焼させてしまうた
め、点火及び消火時における臭気の発生を防止で
きることになる。

ガス燃焼の場合この燃焼の時には、燃焼芯９は芯案内筒８内に
引き込んだままの状態である。ガスコツクツマミ
４を第１０図において上方へ押し込んで廻わすこ
とにより、該コツク３０内の通路を開く。する
と、コツク３０の入口部のところに止められてい
たガスは、コツク３０内に入り、ガス供給管２６
からノズル２５へ供給され、混合管２３からバー
ナヘツド１２内に入つて、ガス噴出孔１７から噴
出される。操作軸６５の押し込みにより、操作板
６６が作動板６９を押圧してスイツチ６８をオン
にし、イグナイタ１９よりの放電により着火し、
ガス燃焼を行えばよい。

石油撚焼の時とガス燃焼の時との、ガス供給形
態が完全に分離された構造であるために、石油燃
焼の時に誤つて大量のガスが燃焼部に供給される
等のおそれを無くし、常に安全燃焼が行える。単
一の燃焼器具で石油燃焼とガス燃焼との両方が、
使用できるので極めて便利である。また、石油燃
焼の場合には、着火、消火の際にガス燃焼を自動
的に行わせる構造であるため、未燃ガスが完全に
燃焼されてしまい臭気の発生が確実に防止され
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施例を示すものであつて、
第１図は本発明による燃焼器具の斜面図、第２図
はバーナヘツド部の拡大断面図、第３図はバーナ
ヘツドの平面図、第４図はガス供給系統の平面
図、第５図は第４図のＡ−Ｂの方向から見た正面
図、第６図はガス通路切換部の断面図、第７図は
その正面図、第８図はガス通路を開閉する操作機
構の平面図、第９図はその正面図、第１０図はガ
スコツク部の平面図、第１１図はその正面図、第
１２図は回路図である。符号の説明、８は芯案内筒、９は燃焼芯、１２
はバーナヘツド、１７はバーナ炎孔、２７はチム
ニー、２９は内炎筒、３０はガスコツク、３２，
３４はバイパス路、３３は切換コツクである。

Claims

【特許請求の範囲】

１芯上下式の燃焼器具において、芯案内筒８の
芯内筒１０の上端に配置されたバーナヘツド１２
と、バーナヘツド１２とガス供給源との間に配置
された押し廻し式のガスコツク３０と、押し廻し
式のガスコツク３０をバイパスして前記のバーナ
ヘツドへのガス供給回路とガス供給源との間に配
置された切換コツク３３を介在させたバイパス回
路３２と、燃焼芯９の上下動に連動して出没され
るスプリング５２の作用力を受けた操作ロツド４
９と、操作ロツド４９の出没により枢動運動され
る枢動プレート３８と、枢動プレート３８により
スプリング３９に抗して進退されて切換コツク３
３の出入口を開閉する作動ロツド３７と、枢動プ
レート３８に連動して枢動運動するロツク板５０
と、このロツク板５０に設けられかつ前記の押し
廻し式コツク３０と係脱可能に係合される突起６
２と、作動ロツド３７の進退運動によりオン・オ
フされる石油燃焼用の点火スイツチ４４と、押し
廻し式コツク３０の操作によりオン・オフされる
ガス点火用の点火スイツチ６７とを備えたことを
特徴とする石油・ガス兼用型燃焼器具。