JPH01224802A - スイープ・タイプのファジィ・コンピュータ,スイープ・タイプのファジィ・コントローラ,ならびにこれらで用いられるメンバーシップ関数回路,スイープ・タイプのメンバーシップ関数出力回路,デファジファィア,重心決定回路およびα演算回路 - Google Patents

スイープ・タイプのファジィ・コンピュータ,スイープ・タイプのファジィ・コントローラ,ならびにこれらで用いられるメンバーシップ関数回路,スイープ・タイプのメンバーシップ関数出力回路,デファジファィア,重心決定回路およびα演算回路

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JPH01224802A
JPH01224802A JP63049830A JP4983088A JPH01224802A JP H01224802 A JPH01224802 A JP H01224802A JP 63049830 A JP63049830 A JP 63049830A JP 4983088 A JP4983088 A JP 4983088A JP H01224802 A JPH01224802 A JP H01224802A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の要約 スイープ・タイプのファジィ・コンピュータにおいては
、基本的にはスイープ信号の一周期でファジィ推論演算
が行なわれる。メンバーシップ関数はスイープ信号に同
期して信号の時間軸上で表わされる。推論結果もまたス
イープ信号に同期する信号によって表わされる。ファジ
ィ・コントローラにおいては、1つの確定入力が与えら
れ。
ファジィ推論の結果、1つの確定出力が得られる。
発明の背景 この発明は、スイープ・タイプのファジィ・コンピュー
タ、スイープ・タイプのファジィ・コントローラ、なら
びにこれらで用いられるメンバーシップ関数回路、スイ
ープ・タイプのメンバーシップ関数出力回路、デファジ
ファイア、重心決定回路およびα演算回路に関する。
偉人な人間の頭脳は、ストアされたプログラムの概念、
プール代数および安定な動作を行なうバイナリイ・ハー
ドウェアを調和させることによってディジタル参コンピ
ュータを創作した。その連続的な動作によって、深い論
理の展開、データの深い処理等が可能となった。ディジ
タル・コンピュータはその安定な動作によって信頼性が
高く、ディジタル・コンピュータ・システムは益々巨大
化しつつある。プログラムが人間のメンタルなレベルの
情報を含んでいない限り、ディジタル・コンピュータは
任意のプログラムが可能であり、この点でそれは汎用機
械とさえ呼ばれる。
ディジタル・コンピュータφシステムの実現によって人
間の生活1社会が大きく変貌しつつある。
もう1つの偉人な人間の頭脳は1人間が何をどのように
考え、相互にいかにコミュニケートするかについて考察
し、非常に重要な概念「ファジネス」を創出した。L、
A、Zadohがファジィ集合の概念を提唱したのが1
965年である。それ以来ファジィの理論的検討は数多
くの論文で行なわれているが、その応用の報告はまだ少
なく、それもバイナリイ・ディジタル・コンピュータの
助けを借りてのみ行なわれているのが実情である。
ファジィの研究において1人間の知識は、専門家のノウ
ハウのように言語情報で総括されるべき蓄積された経験
に基づくものである。ということが強調されている。こ
の言語情報は、一般にあいまいさ、漠然性、不確実性、
不完全性または不正確さを具備し、メンバーシップ関数
によって特徴づけられる。メンバーシップの大きさは0
.0〜1.0までの間の領域の数値によって表わされ、
この範囲内で変化する。
言語情報がディジタル・コンピュータによって取扱われ
る場合には、メンバーシップの大きさ(値)はバイナリ
イ・コードによって表わされる。このバイナリイ・コー
ドで表わされた値はバイナリイ電子回路において、スト
アされたプログラムにしたがって、繰返し何度も何度も
、ストアされ、転送され、そして演算される。したがっ
て、ディジタル・システムによってファジィ情報を処理
するためには長い時間がかかるという問題がある。さら
に、バイナリイ・コード化された値は信じられない程多
くのストアのためのおよび演算のためのデイバイスを必
要とする。ディジタル・コンピュータは上述のように汎
用機械ではあるが、ファジィ情報をリアル・タイムで処
理するためには必ずしも最適なものではない。ここに。
ファジィ情報を効率的にかつ高速で処理できる他のタイ
プの機械の探求が要請されている。
発明の概要 この発明は、ファジィ情報の処理に適した/嘱−ドウェ
ア・システム、すなわち「ファジィ・コンピュータ」と
呼ばれる新しいシステムを提供することを目的とする。
この発明は特にスイープ・タイプのファジィ・コンピュ
ータを提供するものである。
この発明の目的はまた、スイープ・タイプのファジィ・
コントローラを提供することにある。
この発明の目的はさらに、スイープ・タイプのファジィ
・コンピュータおよび同タイプのファジィ・コントロー
ラを構築するために必要な個々の回路、すなわち、メン
バーシップ関数回路、スイープ・タイプのメンバーシッ
プ関数出力回路。
デファジファイア、重心決定回路およびα演算回路を提
供することにある。
この発明によるスイープ・タイプのファジィ・コンピュ
ータはモーダス・ボネンスおよびモーダス・トレンスの
少なくとも一方のファジィ推論を実行するものであり、
それは基本的には、一定周期のスイープ信号を発生する
スイープ信号発生回路、スイープ信号に同期して、イン
プリケーションおよびプレミスにおける少なくとも3種
類のメンバーシップ関数を時間軸上で表わす信号を出力
するメンバーシップ関数回路、および入力する少なくと
も3種類のメンバーシップ関数を表わす信号に対して所
定のファジィ演算を実行し、スイーブ信号に同期して、
演算結果を時間軸上で表わす信号を出力するファジィ推
論合成回路を備えていることを特徴とする。
この発明によるとメンバーシップ関数は従来のディジタ
ル・コンピュータにおけるようにバイナリイ値にコード
化されていないので、演算の速度が高速化し、リアル・
タイムのファジィ処理が可能となる。この発明によるフ
ァジィ・コンピュータはまさにファジィ情報の処理に最
適の形態をとっている。またこの発明ではメンバーシッ
プ関数および推論結果が時間軸上に分布した形態で信号
によって具現化されているので、この信号を1本のライ
ンで伝達することが可能となり1回路も1通り設ければ
よいので、構成がきわめて簡素化されている。
複数のインプリケーション・ルールが存在する場合には
、複数の上記ファジィ推論合成回路と。
これらのファジィ推論合成回路の出力信号に対してイン
プリケーション・ルールの連結演算を実行する連結演算
回路とをさらに設ければよい。
インプリケーションの前件部に複数のファジィ命題を含
むファジィ推論に適用されるスイープ・タイプのファジ
ィ・コンピュータは次のように構成される。すなわち、
このファジィ・コンピュータは、一定周期のスイープ信
号を発生するスイープ信号発生回路、インプリケーショ
ンの前件部の複数のファジィ命題におけるメンバーシッ
プ関数を表わしかつスイープ信号に同期する信号をそれ
ぞれ出力する複数の第1のメンバーシップ関数回路、プ
レミスの前件部の段数のファジィ命題におけるメンバー
シップ関数を表わしかつスイープ信号に同期する信号を
それぞれ出力する段数の第2のメンバーシップ関数回路
、第1のメンバーシップ関数回路の出力とそれに対応す
る第2のメンバーシップ関数回路の出力に対して第1の
ファジィ演算をそれぞれ実行する複数の第1のファジィ
演算回路、複数の第1のファジィ演算回路の出力に対し
てインプリケーションにおけるファジィ命題の結合に対
応する演算を実行する結合演算回路、インプリケーショ
ンの後件部のメンバーシップ関数を表わしかつスイープ
信号に同期する信号を出力する第3のメンバーシップ関
数回路。
および結合演算回路の出力と第3のメンバーシップ関数
回路の出力に対して第2のファジィ演算を実行する第2
のファジィ演算回路から構成される。
段数のファジィ命題をもつインプリケーションか1隻数
個存在する場合にも上記の考え方にしたがっテファジィ
・コンピュータを同様に構成できる。このようにして、
複雑なファジィ推論も行なえるようになる。
確定的な結果を得ることが望まれる場合には。
上記ファジィ推論回路、上記連結演算回路または第2の
ファジィ演算回路の出力信号から1つの確定値を決定す
るデファジファイアをさらに設けるとよい。
この発明によるファジィ・コントローラは。
与えられた確定的な入力に対して、ファジィ演算を行な
い、確定的な出力を得るものである。このファジィ・コ
ントローラの基本形は、確定入力が与えられ、第1のメ
ンバーシップ関数の上記入力に対応する値を表わす信号
を出力する第1のメンバーシップ関数回路、一定周期の
スイープ信号を発生するスイープ信号発生回路、入力す
るスイープ信号に同期して第2のメンバーシップ関数を
表わす信号を出力する第2のメンバーシップ関数回路、
上記2つのメンバーシップ関数回路の出力に対して所定
のファジィ演算を実行し、その演算結果を表わす信号を
出力するファジィ演算回路、および上記ファジィ演算回
路の出力信号から1つの確定出力を決定するデファジフ
ァイアから構成される。
複数のインプリケーション・ルールが存在する場合に適
用されるファジィ・コントローラは、複数の上記ファジ
ィ演算回路と、これらのファジィ演算回路の出力信号に
対してインプリケーション・ルールの連結演算を実行す
る連結演算回路とを備えている。そしてこの連結演算回
路の出力が上記デファジファイアに与えられる。
インプリケーションの前件部に複数のファジィ命題を含
むファジィ推論に適用されるファジィ・コントローラは
、確定入力が与えられたときに。
インプリケーションの前件部の複数のファジィ命題にお
けるメンバーシップ関数の上記確定入力仲対応する値を
表わす信号をそれぞれ出力する複数の第1のメンバーシ
ップ関数回路、複数の第1のメンバーシップ関数回路の
出力に対してインプリケーションにおけるファジィ命題
の結合に対応する演算を実行する結合演算回路、一定周
期のスイープ信号を発生するスイープ信号発生回路、イ
ンプリケーションの後件部のメンバーシップ関数を表わ
しかつスイープ信号に同期する信号を出力する第2のメ
ンバーシップ関数回路、結合演算回路の出力と第2のメ
ンバーシップ関数回路の出力に対して所定のファジィ演
算を実行するファジィ演算回路、およびファジィ演算回
路の出力信号から1つの確定出力を決定するデファジフ
ァイアから構成される。
複数のファジィ命題をもつインプリケーションが複数個
存在する場合に適用されるファジィ・コントローラも上
述の構成を拡張することにより実現できる。
この発明によるファジィ・コントローラもまたファジィ
処理に適し、高速演算が達成でき、さらに構成が簡単で
ある。
上記のスイープ・タイプのファジィ・コンピュータ、お
よびファジィ・コントローラで使用されるメンバーシッ
プ関数回路は、たとえば次のように構成される。すなわ
ち、このメンバーシップ関数回路は、2つのトランジス
タを含み、一方のトランジスタが入力電圧によって制御
され。
他方のトランジスタがラベル電圧によって制御され、こ
れらのトランジスタの出力側が勾配を決定する抵抗を介
して相互に接続され、この抵抗と他方のトランジスタと
の間に接続される電流源によって駆動される第1の差動
回路、2つのトランジスタを含み、一方のトランジスタ
がラベル電圧によって制御され、他方のトランジスタが
入力電圧によって制御され、これらのトランジスタの出
力側が勾配を決定する抵抗を介して相互に接続され、こ
の抵抗と他方のトランジスタとの間に接続される電流源
によって駆動される第2の差動回路、第1と第2の差動
回路の他方のトランジスタに流れる電流をそれぞれ電圧
に変換する2つの電流/16圧変換回路、およびこれら
の電流/電圧変換回路の出力電圧の小さい方を出力する
MIN回路を備えている。
この回路は基本的には三角形状のメンバーシップ関数を
出力するが1台形状の関数、Z関数、S関数を出力させ
るように構成することも可能である。
台形状のメンバーシップ関数を発生させる場合には、第
1および第2の差動回路において、それぞれ、上記抵抗
と一方のトランジスタとの間にダイオード接続トランジ
スタが接続され、このトランジスタを短絡する第1のス
イッチング素子が設けられる。
Z関数の出力のために、第2の差動回路において、ラベ
ル電圧入力端子と一方のトランジスタとの間に第2のス
イッチング素子が設けられる。S関数の出力のために、
第1の差動回路において。
入力電圧入力端子と一方のトランジスタとの間に第3の
スイッチング素子が設けられる。さらに、上記MIN回
路の出力電圧を強制的に常時所定電圧に保つための回路
を設けることによって。
メンバーシップ関数回路の出力をファジィ・コンピュー
タまたはファジィ・コントローラで無視させるようにす
ることができる。
デファジフィケーションの手法には種々あるが、たとえ
ば重心位置を確定とする場合には上記デファジファイア
は次のように構成される。すなわちこのデファジファイ
アは、スイープ信号に同期して出力されかつファジィ演
算結果を時間軸上で表わす信号の重心に対応する時刻を
検出する重心決定回路、および決定された重心に対応す
る時刻を表わす電圧をスイープ信号に関連して発生しか
つ保持する回路から構成される。
上記重心決定回路はたとえば第1のコンデンサ、第1の
コンデンサの172の静電容量をもつ第2のコンデンサ
、入力電流を第1の期間においては第1のコンデンサに
与え、第2の期間においては第2のコンデンサに与える
よう切換える切換回路、および上記両コンデンサの出力
電圧を比較するコンパレータから構成される。
重心決定回路はまた1等しい静電容量をもつ2つの第1
.第2のコンデンサ、入力信号の2倍の電流または2倍
の電圧を生成する回路、第1の期間においては入力信号
の電流または電圧を第1のコンデンサに与え、第2の期
間においては入力信号の2倍の電流または2倍の電圧を
第2のコンデンサに与える切換回路、および上記両コン
デンサの出力電圧を比較するコンパレータによって構成
することもできる。
モーダス争ポネンスとモーダス・トレンスの両方のファ
ジィ推論を実行できるスイープ・タイプのファジィ・コ
ンピュータは、第1の周期をもつ第1のスイープ信号を
発生する第1のスイープ信号発生回路、第1の周期の間
ほぼ一定値に保持され、かつ第1の周期よりも長い第2
の周期をもつ第2のスイープ信号を発生する第2のスイ
ープ信号発生回路、第1のスイープ信号が与えられ。
これに同期した第1のメンバーシップ関数を表わす信号
を出力する第1のメンバーシップ関数回路、第2のスイ
ープ信号が与えられ、これに同期した第2のメンバーシ
ップ関数を表わす信号を出力する第2のメンバーシップ
関数回路、第1と第2のメンバーシップ関数回路の出力
信号を入力し、モーダスやポネンスとモーダスやトレン
スのファジィ推論に共通の第1のファジィ演算を実行す
る第1のファジィ演算回路、モーダス・ポネンスに特有
のファジィ演算を実行する第2のファジィ演算回路、モ
ーダス・トレンスに特有のファジィ演算を実行する第3
のファジィ演算回路。
第1のスイープ信号が与えられ、これに同期した第3の
メンバーシップ関数を表わす信号を出力する第3のメン
バーシップ関数回路、および第1のファジィ演算回路の
出力と第3のメンバーシップ関数回路の出力とを、切換
信号に応じて第2または第3のファジィ演算回路に与え
る切換回路、がら構成される。
確定出力を得たい場合には、第2または第3のファジィ
演算回路の出力信号から第2の周期を基準として1つの
確定値を決定するデファジファイアさらに設けるとよい
上記のα演算回路はたとえば、2つの入力を比較し、一
方の入力が他方の入力よりも小さいときにファジィ真理
値1を表わす信号を出力する比較回路、およびこの比較
回路の出力と他方の入力の大きい方を選択して出力する
MAX回路により構成される。
この発明によるモーダス・ボネンスおよびモーダス・ト
レンスの少なくとも一方のファジィ推論を実行するスイ
ープ・タイプのファジィ・コンピュータのもう1つの基
本形は、第1の周期をもつ第1のスイープ信号を発生す
る第1のスイープ信号発生回路、第1の周期よりも長い
第2の周期をもつ第2のスイープ信号を発生する第2の
スイープ信号発生回路、第1のスイープ信号が与えられ
、これに同期した第1のメンバーシップ関数を表わす信
号を出力する第1のメンバーシップ関数回路、第2のス
イープ信号が与えられ、これに同期した第2のメンバー
シップ関数を表わす信号を出力する第2のメンバーシッ
プ関数回路、第1と第2のメンバーシップ関数回路の出
力信号を入力し、ファジィ関係を表わす演算を実行する
第1の演算回路、第1のスイープ信号が与えられ、これ
に同期した第3のメンバーシップ関数を表わす信号を出
力する第3のメンバーシップ関数回路。
および第1の演算回路の出力と第3のメンバーシップ関
数回路の出力とを入力とし、所定のファジィ演算を実行
する第2の演算回路を備えている。
第2の演算回路を複数設けるとともに、第1の演算回路
の出力および第3のメンバーシップ関数回路の出力を上
記複数の第2の演算回路に対して切換える切換回路を設
けることにより複数種類のファジィ推論のうちの任意の
ものを選択して演算させることができるようになる。
この発明によるスイープ・タイプのメンバーシップ関数
出力回路は、入力信号に対応したメンバーシップ関数を
表わす信号を出力するメンバーシップ関数回路、および
所定周期のスイープ信号を出力するスイープ信号発生回
路を備え、スイープ信号発生回路の出力スイープ信号を
メンバーシップ関数回路にその入力信号として与えるこ
とにより、スイープ信号に同期した時間軸上に分布した
メンバーシップ関数を表わす信号を得るものである。
このメンバーシップ関数出力回路は上述したすべてのフ
ァジィ・コンピュータに好適に用いられる。
実施例の説明 (1)ファジィ推論 人間の経験則を最も単純化して。
「もしXがAならば、yはBである」 (II’ x  is A、  then y  is
 B)という命題で表現することができる。ここで。
「もしXがAならば」は前件部(antecedent
) 。
「yはBである」は後件部(consequent)と
呼ばれる。AやBが、「背が高い」 「年老いた人」。
「正の小さな値」等のあいまいな言語情報であるならば
、これらは上述したようにメンバーシップ関数によって
特徴づけることが可能である。すなわち、A、Bはファ
ジィ集合である(後述する具体的な回路の説明では、A
、B等はメンバーシップ関数、または時間軸上でメンバ
ーシップ関数を表わす電圧信号を示す)。
上記の命題は簡単に X■A → y■B と表現される。
人間は、前件部および後件部にファジィ表現を含む推論
をしばしば行なう。このタイプの推論は古典的なプール
論理を用いては満足に実行し得ない。
次のような形式の推論を考える。
インプリケーション(1mpHcation) :X■
A−y−B プレミス(premise) : x−A’ 結論(conclusion) :     y −B
 ’この推論の形式、すなわちインプリケーションが存
在するときに、与えられたプレミスから結論を推論する
ことを「−膜化されたモーダス・ボネンス(gener
alized 5odus ponens) Jという
0次のように、多数のインプリケーション・ルールが存
在することもある。
インプリケーション1: x−A  −4y−B   elseまたはandイン
プリケーション2: x−A  −”y−B   elseまたはandイン
プリケーションr: z −A  −4y−33r 「 プレミス: x−A’ 結  論:         y−B’多数のインプリ
ケーションはelse (さもなければ)またはand
 (かつ)で連結(connect 1ye)されてい
る。
「AからBへのファジィ関係(f’uzzy rela
tionrrom A  to B) Jという概念を
考え、これをRABと表わす(以下、単にRと略す)。
一般に A−1a  、  a  、−、a  、・、  a 
 11  2     1      m B冒1b、b、・・・、b、、・・・、b  11  
   2          コ          
nとしたとき、AからBへのファジィ関係Rはrlj″
″alのbj で表わされる。
ファジィ関係を表わす演算のについては後述する。A、
Bをメンバーシップ関数と考えると、上式はメンバーシ
ップ関数をサンプリングしてベクトルで記述した場合に
相当する。
1つのインプリケーション赤ルール(X鱈A→y−B)
に対して、プレミス(x−A’ )が与えられたときに
、これらから結論(y−B’)を推論する場合の「推論
合成規則(compositionalrule of
’ 1nf’erence)Jは、ファジィ関係Rを用
いて次のように表わされる。
B’ −A’  *R −[a’、a’、・・・、a ′、・・・、a ′]1
  2     lIn −[b’、b’、・・・6 、 #、・・・、b ′]
1  2     J     n b、−■(r、、■a’)         (1)J
   、   IJ   I −〇+(a  ■b、)■a’l     (2)、I
J    I ファジィ関係■を表わす演算は種々提案されている。詳
しくはMasaharu Mizumoto andl
lans−Jffirgen Zim+nermann
、 ”CoLIparlson orFuzzyRea
soning Methods、Fuzzy 5ets
 and SystemsVol、8. No、3. 
pp、253−283. (1982)を参照。
既に提案された代表的なファジィ関係には次のようなも
のがある。
rlj−alAbj       MIN演算規則r 
 −(a+ Abj) ■(’  ”s )  MAX
規則j r  −1△(1−alAbj)   算術規則j 上記のMIN演算規則が最もよく知られており。
産業的な応用においてそのを動性も証明されているので
、この実施例ではMIN演算規則を採用する。しかしな
がら、他の多くの演算規則も適用可能であるのはいうま
でもない。
上式における*の演算(すなわち■と■の演算)にも種
々の演算が提案されている。たとえばMIN/MAX演
算1代数積/ MAX演算を用いるもの等々である。こ
の実施例では、最もよく使用されているMIN/MAX
演算を*の演算として用いる。
すなわち、■の演算としてMAX演算を、■としてMI
N演算を採用する。
したがって、推論合成規則による結論す、′は、*演算
としてMIN/MAX演算を用い、ファジィ関係として
MIN演算規則を用いると1次のように表わされる。
b、’ −V((a  Ab、)Aa  ’l   (
3−1)J    、   I   、I    1−
v +b、△(a  Aa  ’)1、J    i 
  1 −b、△(V(a  AB  ’月 (3−2)J  
  、i   i 一方1次の形式の推論もある。
インプリケーション:  x−A  → y−Bブ  
   し     ミ     ス :       
            y、13/結       
    論 :   xmA’この推論形式は、−膜化
されたモーダス・トレンス(modus tollen
s)と呼ばれている。
このファジィ推論は、ファジィ集合B′が与えられたと
きに、B’  −A’  *Rを満たすファジィ集合A
′を求めようとするものである。ファジィ関係Rとファ
ジィ集合B′とが与えられたときに、上式を満たすファ
ジィ集合のうち最も大きなファジィ集合穴′は次式で与
えられる。
穴’−R◎B′ a 〜■(r  、■b、’)        (4)
1   ・    IJ    J コ ー■t(a   ■b、)  ■b、’+      
(5)jiJ     J 上記の演算◎は通常はαコンポジションといわれる演算
によって実行される。すなわち、■がMIN演算、■が
α演算である。ここでα演算は次式で与えられる。
したがって第(5)式は具体的には次のように表わされ
る。
a −へ((a  Ab、)ab、’ l     (
6)IJI J コ 第(3−1)式もしくは第(3−2)式または第(6)
式の演算はスイープ・タイプのファジィ・コンピュータ
の主要部である後述するファジィ推論合成回路によって
実行される。これらの式から。
ファジィ推論合成回路は、主要にMIN回路、 MAX
回路およびα演算回路を用いて構成されることが理解さ
れよう。
したがって、スイープ・タイプのファジィ・コンピュー
タやファジィ推論合成回路の構成について述べる前に、
MIN回路、 MAX回路、α演算回路およびその他の
基本回路について説明する。
(2)MIN回路、 MAX回路、α演算回路およびそ
の他の基本回路 バイポーラ・トランジスタを使用して構成したn入力−
出力のMIN回路の一例が第1図に示されている。入力
電圧をx、x2.・・・、x 、出力i       
       n 電圧を2とすると、この回路は2−△Xtの演算を行な
う。すなわち、最も小さい入力電圧に等しい出力電圧を
発生する。
このMIN回路はコンパレータ(比較回路)とコンペン
セータ(補償回路)とから構成されている。コンパレー
タは、相互にエミッタが結合されたn個のPNP トラ
ンジスタQ、QQ。
11  12’  13 ・・・”Inと、これらのトランジスタを駆動する電流
■ の電流源C81とから構成されている。
入力電圧x  −x  はトランジスタQ11− QI
nのi      n ベースにそれぞれ与えられる。トランジスタ9.1〜Q
 のうち最も低い入力電圧(V  とする)In   
           ■inがそのベースに与えられ
たものが導通状態となるので、他のトランジスタはカッ
トオフ状態となる。したがってエミッタにはこの入力電
圧■ 、に導通状態となったトランジスタのエミッan り/ベース電圧をvEBを加えた電圧、すなわちv  
+VEB膳Δxl+vEBが現われる(vEBはsin
     。
0.7v程度)。2つの入力電圧が等しい値でかつ他の
入力電圧よりも低い場合には、この2つの入力電圧が入
力したトランジスタに1□/2ずっの電流が流れるので
、同じ結果になる。3つ以上の入力電圧が等しくかつ他
の入力電圧よりも低い場合にも同じである。
コンペンセータは、コンパレータの出力にMIN演算誤
差として現われる電圧vEBを補償するものである。こ
のコンペンセータは、NPNトランジスタQ1と、この
トランジスタQ1を電流駆動するための電流I の電流
源C82とから構成されている。トランジスタQ1のエ
ミッタがこのMIN回路の出力端子に接続されている。
コンパレータの出力電圧からトランジスタQ2のベース
/エミッタ電圧vBEが減算される結果、出力電圧2は
9x1を表わすことになる。電流源C81とC8の電流
はI  −I2であることが好ましい。
第2図はMAX回路の一例を示している。このMAX回
路もまたコンパレータとコンペンセータとから構成され
ている。コンパレータは、入力電圧X、X21 ・・・
、X によってベース制御されIn かつエミッタが相互に結合されたNPN )ランジスタ
Q  、Q  、・・・”2nと、これらのトランクス
タを電流駆動するための電流源C81とから構成されて
いる。トランジスタQ21〜Q2nのうち最も高い入力
電圧(これをV  とする)が与えらaX れたトランジスタのみが導通状態となってエミッタにv
  −■ の電圧が現われる。この−vBEIlax 
    BE のエラーが、PNP)ランジスタQ2と電流源圧2が得
られる。
上述のMIN回路、 MAX回路のコンパレータにお′
けるすべての、トランジスタはエミッタにおいて相互に
結合しているので、この回路をエミッタ・カップルド・
ファジィ争ロジ・ツク−ゲート(ECFLゲート)と名
づける。
上述のMIN回路、 MAX回路は、111流源によっ
て駆動される2つのエミッタ・フォロアのカスケード接
続であると考えることができる。したがって、これらは
非常に高い入力インピーダンスおよび非常に低い出力イ
ンピーダンスを示す。この事実は、これらの回路が外部
ノイズや信号のクロス・トークに強いことを示し、後段
に多くの回路を接続することができることを意味してい
る。
また、上述のMIN回路、 MAX回路は電流源によっ
て駆動されるので各トランジスタでの飽和は生じない。
すなわちベース領域における小数キャリアの蓄積効果は
起こらない。したがって、これらの回路は非常に速い演
算速度を示す。実験によると応答速度は10nsec以
下であった。
さらに、上述の回路の入力端子の1またはいくつかをオ
ーブンにしても2回路全体の入/出力静特性は影響を受
けない。
さらに上述の回路において、PNP、NPNトランジス
タをpチャネル、nチャネルMOSFETにそれぞれ置
きかえることも可能である。
以上のことは、上述のMIN回路、 MAX回路のみな
らず、以下に述べるすべての回路にあてはまる。
一次にα演算回路の具体例について説明する。
第3図はα演算回路の入力と出力の関係を示すものであ
る。第(6)式にしたがうと、rlj−al△b、とす
、′とのα演算が行なわれるのでその人J 力はr、、とす、′である。出力は既に説明したよIJ
     j うに次式で表わされる。
この入出力特性が第4図に示されている。
第5図はα演算回路の一例を示している。ここでは0か
ら1までの連続的な値[0,1]をとるファジィ真理値
は、電圧[OV、5V]によって表わされている。
α演算回路は、電圧比較回路(差動回路)11、電流ミ
ラー12.抵抗R8および2入力MAX回路13から構
成されている。電圧比較回路11は並列に接続された2
つのトランジスタQ、Q4と、これらのトランジスタを
駆動する電流I。の電流源C8oとから構成されている
。トランジスタQ3のベースには一方の入力(電圧)r
ijが。
トランジスタQ4のベースには他方の入力(電圧)b、
′がそれぞれ与えられる。
入力r よりも入力す、′が大きいときにトラIj  
     J ンジスタQ がオンとなり、電流■oがこのトランジス
タQ に流れる。トランジスタQ4に流れる電流■oに
よって電流ミラー12が駆動されるので、その出力側に
接続された抵抗R6に電流I。
が流れる。抵抗Rに電流■。が流れたときの電圧降下R
8l0はファジィ真理値1に対応する5vになるように
設定される。この降下電圧R1と入力す、′とが2入力
MAX回路13にそ00     J の入力として与えられる。MAX回路13は入力の数が
異なる点を除いて第2図に示すものと同じである。「3
.≦b、′の場合には、 MAX回路13のIJ   
  J 2つの入力のうちR1の方がす、′よりも大00   
  J きいから(OV≦b、′≦5Vを条件とする)。
MAX回路13からはα演算出力r 、αb、′として
1、+   J Ro Io−5V (真理値1)が発生する。
MAX回路13の出力側に接続された鎖線で示されるト
ランジスタQ は入力す、′が5■を超えたJ ときにMAX回路13の出力を5Vに保つもので、その
ベースには5■の電圧が与えられている。常にbj′≦
5vであればこのトランジスタQ5は不要である。
入力r の方が入力す、′よりも大きいときにlj  
     J は、トランジスタQ がオンとなり、電流IOはこのト
ランジスタQ3に流れるから、電流ミラー12には電流
は流れない。このため抵抗Roに電圧降下は現われず、
その出力′電圧はOvに保たれる。したがって、 MA
X回路13の2つの入力のうち入力す、′が常に大きな
値を示し、 MAX回路13からはα演算出力としてす
、′が発生する。
最後にMAXホールド回路およびMINホールド回路に
ついて説明する。
MAXホールド回路は入力電圧信号の最大値を保持する
ものであり、その具体的構成例が第6図に、波形図が第
7図にそれぞれ示されている。これらの図を参照して入
力電圧信号e はFET入力演算増幅器およびダイオー
ド15Aを通って5PDT(単極双投)スイッチ16に
与えられる。
S PDTスイッチIGは2つのスイッチング素子16
a、 l[lbを有している。一方のスイッチング素子
teaはダイオード15Aの出力をコンデンサー7Aに
接続するものであり、他方のスイッチング素子18bは
コンデンサー7Aの電荷を放電するためのものである。
このスイッチ16はリセット信号によって制御され2通
常はスイッチング素子1flaがオン状態に、 tab
がオフ状態にそれぞれ保持され、リセット信号が入力す
るとスイッチング素子leaがオフ、16bがオンとな
る。したがって、スイッチング素子16aがオンのとき
には、入力電圧信号e によってコンデンサー7Aが充
電され、コンデS ンサ17Aの電圧はこの入力電圧信号e の最大値に保
持される。この最大値はFET入力演算増幅器18を経
て出力電圧e。とじて出力される。
リセット信号が5PDTスイツチ16に与えられると、
スイッチング素子113aがオフ、スイッチング索子1
8bがオンになるので、コンデンサー7Aの電荷は素子
18bを通って放電される。この結果。
出力電圧eoはQVになる。リセット信号の入力が止む
と、スイッチング素子leaがオン、 16bがオフと
なり、上述のMAXホールド動作が再開される。
MINホールド回路は第8図に示されている。
第6図に示すものと同一物には同一符号が付−されてい
る。第6図のMAXホールド回路との相違点を述べると
、ダイオード15Aに代えてダイオード+5Iが逆方向
に接続されている。またコンデンサ+7Aの一方の端子
が接地されているのに対して。
MINホールド回路ではコンデンサー71の一方の端子
には正の適当な電圧(この例では+15V )が印加さ
れている。入力電圧e がより低い値にな S ればその分だけ余分にコンデンサー71に充電されるの
で、コンデンサー71の他方の端子の電圧はより低くな
り、かつその値に保持される。したがって、入力電圧e
 の最も低い電圧が出力電圧et)として出力される。
リセット信号の入力によってスイッチング素子leaが
オフ、 18bがオンとなる結果、コンデンサー71の
電荷が放電されるのはいうまでもない。
第6図および第8図において、5PDTスイツチ16の
スイッチング素子lea、 IBb、は接点として図示
されているが、これらはトランジスタ等の無接点スイッ
チング素子によって実現される。
(3)メンバーシップ関数回路 メンバーシップ関数は、−殻内には、第9図(A)にそ
の−例が示されているように9曲線で表現されることが
多い。しかし1曲線で表現されるべきかどうかはメンバ
ーシップ関数にとって本質的なことではない。メンバー
シップ関数のより重要な特徴は、それがθ〜1までの連
続的な値をとるということである。
他方1回路設計上の観点からいうと、第9図(B)にM
F、MF2で示されているように、メンバーシップ関数
を直線の折線で表現する方が取扱いが容易であり、少数
のパラメータでメンバーシップ関数を特徴づけることが
でき、さらに設計も簡+1’>となる。しかも、メンバ
ーシップ関数を折線で表わしても、上記の特徴が失なわ
れることはない。
この実施例では基本的には実線で第9図(B)に示され
る三角形状のメンバーシップ関数MFl。
および鎖線で示される台形状のメンバーシップ関数M 
F 2を考える。三角形状のメンバーシップ関数MF1
は関数μ(X)−ピーク値(ピーク値−1とは限らない
)のときの変数Xの値XL(これをラベルという)およ
び勾配によって特徴づけられる。台形状のメンバーシッ
プ関数M F 2は、基本的には、その上底の中心を表
わす変数XL(これもラベルという)と勾配によって特
徴づけられる。
なお、メンバーシップ関数μ(X)の変数X、後に出て
くる関数μ(y)の変数yは、上述した推論形式のx、
yとは同じ記号が用いられているが。
相互に特に関連性はない。この明細書ではこのような記
号を使う習慣にしたがうものとする。
第9図(C)に示すように変数(X)が小さいところで
は関数μ(X)が1の値をとり、ある変数XLにおいて
関数μ(X)が一定の勾配で下降し遂には0となる関数
MF3 (これをZ関数という)。
およびこの2関数と逆の変化をたどる関数M F 4(
これをS関数という)もある。その他2種々の形のメン
バーシップ関数が考えられる。
スイープΦタイプのファジィ・コンピュータにおいては
、メンバーシップ関数μ(X)の変数(X)は時間軸上
で表わされる。すなわち変数が時間tとなる(説明の便
宜上、この時間tを後述する全体向な時間Tと区別して
おく)。スイープ信号としては種々の波形のもの(たと
えば正弦波、正弦波の全波整流波形をもつもの等でもよ
い)が考えられるが、ここでは第1O図に示すような鋸
歯状波と第1!図に示すような三角波を例にとって説明
する。
第1O図において、鋸歯状波のスイープ信号SWは一定
の周期τで、−Eから+Eまで直線的に変化し、その後
短い時間(帰線期間)の間に−Eまで戻る。スイープ信
号SWがゼロクロスする時点がメンバーシップ関数μ(
X)のたとえばx−0に対応する。ラベルX は、この
値Xt、に相当するし 時点におけるスイープ信号SWの電圧vLで表わされる
第11図を参照して、三角波のスイープ信号SWの周期
を2τとすると、最初の時間τにおいてこの信号は−E
から+Eまで直線的に変化し、その後わずかの時間+E
に保持される(わずかの時間十Eに保持する必要は必ず
しもない)。これを衰期間と名付ける。次の期間τにお
いては+Eから−Eまで直線的に変化し、短い時間−E
に保持される。これを衰期間という。表、衰期間のいず
れにおいても、信号SWのゼロクロス時点が変数x−0
に対応し、かつラベルはXt、に対応する時点の信号S
Wの電圧vLで表わされる。衰期間においては変数Xの
正方向は時間Tの正方向と一致するが、衰期間において
は−T方向が変数Xの正方向となる。
第12図はメンバーシップ関数を表わす電圧信号を出力
するメンバーシップ関数回路の一例を示している。この
回路は、上述した三角形状のメンバーシップ関数MP 
 、台形状のメンバーシップ関数MF、Z関数MF  
およびS関数MF4を時間軸上で表わす信号を出力する
ことができる。
メンバーシップ関数回路は2つの差動回路21.22を
含んでいるので、まずこれらの回路の動作について差動
回路22を例にとって説明する。
第13図は第12図に示す差動回路22の主要部22A
および差動回路22に付随する回路を示すものである。
差動回路22Aは2つのトランジスタQ41゜Q42を
含んでおり、これらのトランジスタのエミッタ間には可
変抵抗R2が接続されている。−方のトランジスタQ4
1のベース(これがメンバーシップ関数回路の入力端子
となる)には入力電圧vIN(スイープ壷タイプのファ
ジィコンピュータに用いられる場合にはスイープ信号S
W)が与えられ、他方のトランジスタQ42のベースに
はラベルを表わす電圧V が与えられる。電流Ioが電
り 流源Q によって両トランジスタQ  、Q  の工ミ
ツタに供給されている(第5図に示す電流源C8の電流
IOと同じ符号を用いているが相互に関連性はない)。
トランジスタQ に流れる電流をI 、トランジスタQ
 に流れる電流をI4゜とすると、第14図(A)に示
すように、  V I N < V t、のときにはト
ランジスタQ42にI42”= IOの電流が流れ、ト
ランジスタQ には電流は流れない(I 41−0 )
。入力電圧V がラベルVL以上になると、トランジス
N りQ の電流I42は直線的に減少し、トランジスりQ
 に流れる電流■4□が0から直線的に増大していく。
モしてV I N ” V L + R21oになった
ときに、I  −0,I4、−Ioとなり、これ以上に
大きいvlNの領域においてはこの状態に保たれる。
電流ミラーCM2が設けられ、この電流ミラーはトラン
ジスタQ に流れる電流■42によって駆動される。電
流ミラーCM2の出力側に抵抗Rt。
が接続され、この抵抗RLに現われる電圧を電圧X と
する。電圧x2はI2”■42RLで与えられるので、
この電圧X は入力電圧vINの変化に対して第14図
(B)に実線で示すように変わる。電圧X が直線的に
変化する部分の勾配は−RL/Rで与えられる。したが
って、抵抗R2の値を変えることによってこの勾配を変
えることができる。
第12図に示す差動回路22には、第13図に示す回路
22Aと比較すると、ダイオード接続のトランジスタQ
 、このトランジスタQ43を短絡するためのスイッチ
SW 、抵抗rおよびスイッチSW4が設けられている
が、これらの要素については後述する。スイッチSW2
をオンとしてトランジスタQ を短絡するとともにスイ
ッチSW4オンとし、さらに抵抗「をOΩとすれば2回
路22は回路22Aと同じになる。
もう1つの差動回路21も差動回路22と同じ構成であ
る。とりあえず、スイッチsw  、sw3がオンでか
つ抵抗rを取去った状態を考える。入力−電圧V が与
えられるトランジスタQ31およびうN ベル電圧vLが与えられるトランジスタQ32に流れる
電流をそれぞれII  とすると、これらP32 の電流は入力電圧VINに対して第14図(C)に示す
ように変化する。
電流ミラーCM  はトランジスタQ3□に流れる電流
I によって駆動される。電流ミラーCM1の出力側に
接続された抵抗RLには電流I31が流れるから、この
抵抗Rt、で降下される電圧XtはX −■3□Rt、
となる。入力電圧v1Nに対する電圧x1の変化を示す
グラフが第14図(D)の実線である。電圧x1が直線
的に増加する部分の勾配はRL/R1で与えられる。抵
抗R1は差動回路21の2つのトランジスタQ31とQ
32のエミッタ間に接続された抵抗であり、この抵抗R
1の値を変えることにより上記勾配が変化する。
第12図のファジィメンバーシップ関数回路には2入力
のMIN回路が含まれている。より分りやすくするため
に、このMIN回路の構成要素には第1図のMIN回路
における対応する構成要素と同一の符号が付けられてい
る。電流源cs、cs2として抵抗が用いられている。
上述した電圧X t 。
x2はMIN回路を構成するトランジスタQ1□。
Q12のベースに与えられる。トランジスタQ1のエミ
ッタに現われる出力電圧V  は電圧x1とUT X2のMIN演算結果であり、そのグラフが第14図(
E)に実線で示されている。出力電圧V  は人UT 力電圧VINに対して三角形状に変化し、三角形状のメ
ンバーシップ関数M F tを表わす。そして。
ピーク値に対応する入力電圧がラベル電圧vLである。
また抵抗RまたはR2によって、たとえば第9図(B)
にS L  、  S L 2で示すように、勾■ 配が変えられる。入力電圧vINを上述したスイープ信
号とすれば、出力電圧V  は時間軸上で三UT 角波状に変化することになる。入力電圧v1Nおよびラ
ベル電圧V、は正および負の値をとりうる。
第12図のメンバーシップ関数回路は電流設定回路C8
oを含む(第5図に示す電流源C8oと同じ符号が用い
られているが特に関連性はない)。
この電流設定回路C8oは直列に接続されたトランジス
タQ。と抵抗R1とから構成されている。
トランジスタQ は、差動回路21の電流源Q34とし
てのトランジスタ、差動回路22の電流源Q44として
のトランジスタ、および後述する他の電流源として働く
トランジスタQQ  とマルチ出35’  45 力電流ミラーを構成している。したがって、電流設定回
路C8で発生する電流I。と等しい電流がこれらのトラ
ンジスタQ   Q、Q   Q34’  44  3
5’  45 に流れる。電流設定回路C8oにおいて抵抗R9の値を
変えることによって電流1oを変えることができる。電
流1oによってメンバーシップ関数MF1のピーク電圧
を調整、または可変とすることができる。
抵抗rはラベル電圧Vt、の入力端子とトランジスタQ
Q  のベースとの間に接続されてい32’  42 る。一方の抵抗「とトランジスタQ3゜との接続点は電
流l の電流源Q35に接続されている。他方の抵抗「
とトランジスタQ4□との間の接続点には、電流源Q4
5によって駆動される電流ミラーCM  から電流Io
が与えられる。したがって。
これらの抵抗「には1oの電流が流れる。これにより、
トランジスタQ32のベースに与えられる電圧はラベル
電圧V よりもfor下り、トランジスタQ42のベー
スに与えられる電圧はラベル電圧■ よりもIr上昇す
る。この電圧Iorは。
差動回路のトランジスタQQ  のベース/工32″ 
42 ミッタ間電圧を補償し、メンバーシップ関数MF  の
ピーク値がI。Roよりも低下するのを防ぐ。実際はI
。rは0.3v程度に選定される。
差動回路22において、上述したようにトランジスタQ
 のエミッタと抵抗R2との間にはダイオード接続のト
ランジスタQ43が接続され、このトランジスタQ43
のベース/エミッタ間にはスイッチSW2が設けられて
いる。スイッチS W 2をオフにすると、電圧x2は
第14図(B)に鎖線で示すように右側にシフトする。
すなわち、直線的下降を開始する電圧がラベルVt、よ
りもベース/エミッタ間電圧だけ増大する。
同じように差動回路21において、上述したようにトラ
ンジスタQ32のエミッタと抵抗R1との間にはダイオ
ード接続のトランジスタQ33が接続され、このトラン
ジスタQ33のベース/エミッタ間にはスイッチSW1
が設けられている。スイッチSW をオフにすると、電
圧x1は第14図(D)に鎖線で示すように左側にシフ
トする。
この結果、出力電圧V  は第14図(E)に鎖線UT で示すように台形状となる。すなわち1台形状のファジ
ィメンバーシップ関数MF2が得られる。
抵抗rの値を大きくすることにより、この関数MF2が
表わす台形の上底を大きくすることができる。スイッチ
SW とsw2は基本的には同時にオン、オフされるが
、別個にオン、オフ制御してもよい。
さらに、差動回路21において、ラベル電圧VLの入力
端子と抵抗rとの間にはスイッチSW3が設けられてい
る。このスイッチSW3をオフとすると、入力電圧vI
Nがいかなる値であってもトランジスタQ に常に電流
Ioが流れるので、電圧X は常にIoRLに保たれる
。この結果、電圧X とX2のMIN演算結果である出
力電圧VoUTは電圧X2に等しくなり、Z関数MF3
が得られる(第9図(C)参照)。
入力電圧VINの入力端子と差動回路22のトランジス
タQ との間に接続されたスイッチS W 4をオフに
すると、常にトランジスタQ42に電流IOが流れるか
ら、電圧X は常にIoRLの値を示す。したかって出
力電圧V  は電圧X1に等しUT くなり、これはS関数MF4を表わすことになる(第9
図(C)参照)。
上記MIN回路のトランジスタQ1に並列にトランジス
タQ6が接続されている。また、抵抗R3とRとからな
り、電源電圧V。0を分圧する抵抗分圧回路が設けられ
ている。スイッチ5WNGは常時はオフである。このス
イッチ5WNGがオンとされると、抵抗分圧回路の出力
電圧がトランジスタQ6のベースに加えられることにな
り、出力電圧■  は常に一定となる。これは、第12
図に示すUT メンバーシップ関数回路を不動作状態に置くことを意味
する。このときの出力電圧V  は、このUT 出力電圧V  が入力する回路がMIN回路の場合UT には、メンバーシップ関数のピーク電圧よりも若干高い
ことが好ましい。たとえばV c c ”” 15 V
 。
VEE−−15V、R3−R4としたときに出力電圧■
  は 7.5vとなる。メンバーシップ関数のUT ピーク電圧I。Roはたとえば5■に設定される。スイ
ッチS W N Gがオンとされたときに発生する出力
電圧V  は接続されるファジィ演算回路0υT の種類によって決定される。
スイッチsw  、sw  、sw  、sw4゜SW
NGは有接点のものとして図示されているが。
これらはトランジスタ、FET等の無接点スイッチング
素子で実現されるのはいうまでもない。
(4)スイープ・タイプのファジィ・コンピュータの概
念 第15図は1つのインプリケーションが存在する場合の
スイープ・タイプのファジィ・コンピュータの概念を示
している。ファジィ・コンピュータは、メンバーシップ
関数A、A’ 、Bをそれぞれ出力する3つのメンバー
シップ関数回路31.32゜33、これらの回路31.
32.33の出力信号が与えられ、上述したモーダス・
ボネンスまたはモーダス・トレンスのファジィ推論演算
(具体的にはたとえば第(3−1)、 (3−z) 、
 (8)式)を行ない、その推論結果B′を出力するフ
ァジィ推論合成回路34.およびメンバーシップ関数回
路31.32.33にその入力信号(上述のvIN)と
してスイープ信号SWを与えるとともにファジィ推論合
成回路34にこのスイープ信号に同期したタイミング信
号を与えるタイミング回路35から構成される。メンバ
ーシップ関数A、A’ 、B、推論結果B′はもちろん
時間軸上に現われた電圧によって表わされる。
メンバーシップ関数回路31.32.33には出力され
るべきメンバーシップ関数を規定するラベル(ラベル電
圧)LA、LA’ 、LBがそれぞれ与えられる。必要
ならば上述したスイッチSW1゜sw  、sw  、
sw4等を制御するための制御信号も回路31〜33に
与えられる。ファジィ・コンピュータから確定的な結果
、すなわち非ファジィ出力を得ることが必要であれば2
合成回路34の後段にデファジファイア36が接続され
る。デファジファイア3Bからは一定な(少なくともス
イープ信号の一周期τにおいては一定の)電圧信号が得
られる。
第te図は1個のインブリケージジンが存在する場合に
有効なスイープ・タイプのファジィ中コンピュータの概
念を示している。3つのメンバーシップ関数回路31〜
33とファジィ推論合成回路34とからなるセットが多
数個設けられる。メンバーシップ関数回路に与えられる
ラベルLA、LBにはインプリケーションごとに添字1
〜「が付されている。これらのセットごとにメンバーシ
ップ関数回路32を設ける必要はなく、1個の回路32
をすべてのセットで共用することができる。インブリケ
ージジンの連結(olseまたはalso)はMAX回
路37で実現される。すなわち、すべてのファジィ推論
合成回路34の出力はMAX回路37に与えられ。
MAX口路37から最終的な推論結果B′が得られる。
もちろん、連結をMAX以外の演算で実行してもよい。
ファジィ推論合成回路34で実行される上述したファジ
ィ推論の一例として第(3−2)式にしたがう推論を図
式的に表わしたのが第17図である。
ここでは複数のインプリケーションがあることを前提と
する。また三角形状のメンバーシップ関数が示されてい
る。第(3−2)式ではメンバーシップ関数A、A’ 
B等がファジィ集合の要素a S +a、/ 、bj等
を用いて表現されているが、第17図では横軸を変数X
またはy(または時間t)として関数μ(X)またはμ
(y)(またはμ(t))で表現されている。
第17図の最上段左側のグラフを参照して。
メンバーシップ関数AtとA′のMIN演算結果A1Δ
A′が斜線で示されている。このMIN演算結果の最大
値a maxiが求められる。第17図最上段中央には
メンバーシップ関数Blが示され、この関数Blと上記
最大値a 1axiとのMIN演算結果が斜線S1で示
されている。この斜線の部分Slが1つのインプリケー
ションについての推論結果であり、1つのファジィ推論
合成回路34から出力される。
他のインブリケージジンについても同様の手法で推論が
行なわれる。それらの推論結果が82゜S で表わされ
ている。
これらの推論結果のMAX演算(回路37)の結果B′
が第17図の右側に表わされている。この推論結果を非
ファジィ化(デファジファイ)する手法には多くのもの
が提案されているが、その1つに重心法がある。この方
法によると重心y はy v−m fμ(y>0y  
dy/fμ(y)dyによって求められる。すなわち、
ハツチングで示した面積を左右に2分するy座標(時間
t)を求めることである。このようにして求められたy
がデファジファイア3Bから確定値として出力される。
(5)スイープ・タイプのファジィ・コンピュータ(そ
の1) 第18図は、第18図に示すファジィ・コンピュータの
具体例を示すものであり、第19図は第18図の各ブロ
ック(とくに第1のインプリケーションのための回路)
の出力信号波形を示している。ここではスイープ信号S
Wとして鋸歯状波信号が用いられている。またメンバー
シップ関数としては三角形状のものが採用されている。
メンバーシップ関数A′を発生する回路32は複数のイ
ンプリケーションのために共用化されている。
これらの図を参照して、第1のインプリケーションのた
めのメンバーシップ関数A、A’■ B、を発生する回路31.32.33にはこれらのメン
バーシップ関数A、A’、B1を特徴づけるう■ ベル電圧LA  、LA’ 、LB、が与えられていす る。これらの回路31〜33は具体的には第12図を用
いて説明したものであり、その入力電圧vINとしてス
イープ信号SWが与えられる。
メンバーシップ関数回路31.32から出力されるメン
バーシップ関数信号A、A’はMIN回路41に与えら
れる。MIN回路41は第1図に示すMIN回路を2入
力に変形したものである。MIN回路41の出力A t
 A A ’ はMAXホールド回路42に入力する。
MAXホールド回路42は第6図に示したものである。
このMAXホールド回路42でA t A A ’の最
大値aa+axl(amaxlt  、  amaxl
t2等)が検出される。MAXホールド回路42にはタ
イミング回路35からリセット・パルスRPが与えられ
ている。
このリセット・パルスRPはスイープ信号swの帰線期
間で出力されるものであり、 MAXホールド回路42
の5PDTスイツチ16(第6図参照)を制御する。す
なわち、リセット・パルスRPの入力によってコンデン
サ17Aの電荷が放電される。
MAXホールド回路42の出力は次にサンプル・ホール
ド回路43に与えられる。サンプル・ホールド回路43
にはタイミング発生回路35からサンプル・パルスSP
が与えられる。このサンプル・パルスSPはリセット・
パルスRPの直前に発生し。
MAXホールド回路42の検出した最大値amaxlを
それがリセットされる前にサンプリングしかつ次のサン
プル・パルスSPの入力まで保持する。すなわち、スイ
ープ信号のある一周期で検出された最大値a max 
lが次の一周期の間保持される。サンプル・ホールド回
路43としては公知の回路を用いることができるし、第
6図に示すMAXホールド回路を用いてもよい。
サンプルφホールド回路43の出力a maxlは2入
力MIN回路44の一方の入力として与えられる。
このMIN回路44の他方の入力にはメンバーシップ関
数回路33の出力B1が与えられる。)IIN回路44
の出力はMAX回路37に入力する。
他のインプリケーションについてのファジィ推論演算も
スイープ信号SWに同期して同時的に行なわれ、その結
果がMAX回路37に入力する。MAX回路37はr入
力のもので(rはインプリケーションの数)、第2図に
示したものである。MAX回路37から最終的な推論結
果B′が得られる。
この例では、ファジィ推論合成回路34は、MIN回路
41. MAXホールド回路42.サンプル・ホールド
回路43およびMIN回路44によって構成される。
(6)スイープ・タイプのファジィ・コンピュータ(そ
の2) 第20図はスイープ・タイプのファジィ・コンピュータ
の他の例を示している。これは第15図に示したインプ
リケーションが1つの場合に適用される回路の具体例で
あるが、もちろん複数のインプリケーションを前提とし
たファジィψコンピュータに改変することができるのは
いうまでもない。第20図の回路ではスイープ信号SW
として三角波が用いられている。三角波スイープ信号は
、第20図に示されるデファジファイア36.とくにそ
こに含まれる重心決定回路61を動作させるために好都
合である。後に分るように、上述した鋸歯状波のスイー
プ信号も適用可能である。第21図は重心決定回路61
の具体例を示している。また第22図はデファジファイ
ア3Bに含まれるサンプル・ホールド回路71の具体例
を示している。そして。
これら第20図から第22図の回路における代表的な信
号波形が第23図に示されている。
第20図において、第18図に示したものと同一ブロッ
クには同一符号が付けられているのでその構成は容易に
理解できるであろう。
タイミング回路35は一定周期のクロック信号を出力す
るクロック発生回路51と、このクロック信号をアップ
/ダウン−カウントするアップ/ダウン・カウンタ52
と、カウンタ52の計数値をアナログ信号に変換して三
角波スイープ信号SWを発生するD/A変換器53とか
ら構成されている。カウンタ52は入力クロック信号を
アップ・カウント(加算)シ、アップ・カウント値があ
る一定値(上限値)に達するとダウン・カウント(減算
)の動作に移り、ダウン・カウント値がまた別の一定値
(下限値)に達すると再びアップ・カウントに戻る動作
を繰返すものである。カウント値が下限値になったとき
にカウンタ52からは第1のリセット・パルスRPIが
出力され、上限値になったときに第2のリセット・パル
スRP2が出力される。これらのリセット・パルスRP
I、RP2がHレベルにある間、カウント値は一定値に
保持される。カウンタ52のカウント値は直線的に増加
し、その後直線的に減少するので、このカウント値をD
/A変換器53でアナログ電圧信号に変換しかつコンデ
ンサを用いて平滑すれば三角波状のスイープ信号SWが
得られる。カウンタ52からはさらに、スイープ信号S
Wの衰期間(アップ・カウント動作)においてHレベル
を保ち、裏切間(ダウン−カウンタ動作)においてLレ
ベルになる切換制御信号SCが出力される。
これらのリセット・パルスRPI、RP2.  スイー
プ信号SW、切換制御信号SCは第23図に示されてい
る。−例をあげれば、リセット・パルスRP1.RP2
のHL、ベルは+5V、Xイーブ信号SWの上、下限電
圧+E、−Eはそれぞれ+5v、−5v、切換制御信号
SCのHレベルは+5V、LレベルはOvである。
さらに第20図において、 MAXホールド回路42の
後段にはサンプル・ホールド回路に代えてMAXホール
ド回路43Aが接続されている。この回路43Aとして
もちろんサンプル・ホールド回路を用いることもできる
。これらのMAXホールド回路42゜43Aにはそれぞ
れリセット。パルスRP 1゜RP2が与えられる。
MAXホールド回路43Aの出力a fllaxとメン
バーシップ関数回路33の出力Bとが入力するMIN回
路44Aは、第1図に示すMIN回路を2入力の形態に
したものからコンペンセータを除去したものである。し
たがってこのMIN回路44Aではエミッタ/ベース電
圧vEBが補償されず、ファジィ推論結果B′を表わす
電圧に電圧vP、Bが加えられた電圧が出力される。こ
れは後段の重心決定回路61の構成によって要請される
ものである。
デフ7ジフアイア3Bは重心決定回路61とサンプル・
ホールド回路71とから構成されている。重心決定回路
61の具体例を示す第21図の説明に先だち、この回路
61による重心決定の原理について第24図および第2
5図を参照して説明する。
第24図において、スイープ信号SWとして三角波が用
いられた場合には、この信号SWの衰期間と裏切間でそ
れぞれ推論が行なわれ、推論結果B′が出力される。ス
イープ信号SWの時間軸をTとし、推論結果B′を表わ
す関数μ(1)の局部的な時間変数をtとする。時間t
の原点はたとえばスイープ信号SWがゼロクロスする点
である。
上述したように衰期間においては変数tは全体の時間T
と正、負の方向が一致するが、裏切間においては逆にな
る。
第17図を参照して説明したように、推論結果B′の重
心位置は関数B′−μ(1)の面積を時間軸−にで左右
(前後)に2分する時点である。衰期間において出力さ
れる推論結果B′の面′gISoが求められる。次に裏
切間において、推論結果B′の面積を求めるための積分
動作が時間軸上で行なわれ、この積分値が丁度S。/2
となったときの時点tvが重心位置を表わすことになる
。すなわち、推論結果B′の重心は、上記積分値がS。
/2になったときの時間軸を上における時刻、またはそ
のときの時間軸T上における時刻もしくはその時の曵イ
ーブ信号SWの位相によって表現される。スイープ信号
SWのこの位相は、さらにそれに対応するスイープ信号
SWの電圧B ′として表現される。したがってこの電
圧B ′が推論結果B′の確定出力としてデファジファ
イア3Bがら出力される。
重心を表わす時点t を検出する回路の一例が第25図
に示されている。上記の面積を求める積分動作はコンデ
ンサへの充電によって実現でき。
充電電圧が積分値を表わす。静電容量が2c。
(Cはある値)のコンデンサC1と、静電容量がそのl
/2であるC のコンデンサC2とが設けられている。
推論結果B′を表わす電圧信号は電圧/電流変換回路6
0でその電圧に対応する電流I ′に変換され、切換回
路83に与えられる。切換回路83は電流1 ′をコン
デンサC1に流入させるかコンデンサC2に流入させる
かを切換えるものであって、切換制御信号SCによって
制御される。
衰期間においては入力電流I ′はコンデンサCに与え
られ、コンデンサCIに充電される。
衰期間が終了したときのコンデンサC1の電圧が上記の
面積Soを表わし、これはコンパレータ64の負入力端
子に与えられる。衰期間においては。
電流l ′は切換回路63を経てコンデンサC2に流入
する。コンデンサC2の容量はコンデンサCの容量の半
分であるから、コンデンサC1の■ 充電電荷の半分の電荷がコンデンサC2に充電されたと
きに(これは積分された面積がSo/2になったことを
意味する)、コンデンサC2の電圧はコンデンサC1の
電圧と等しくなる。コンデンサC2の電圧はコンパレー
タe4の正入力端子に与えられる。したがって、コンパ
レータ64の出力Voが立上った時点が重心を表わす時
点t、であるということになる。
第25図の回路による重心決定原理は、第1の期間にお
いて入力電流によっである容量の第1のコンデンサに充
電し9次に、これに続く第2の期間において、同じ入力
電流で第1のコンデンサの容量のl/2の容量の第2の
コンデンサに充電していき、第2のコンデンサの電圧が
第1のコンデンサの電圧と等しくなった時点t を重心
を表わす時刻として検出する。ということができる。
第21図の重心決定回路には第25図に示す回路が含ま
れており、同一物には同一参照符号が付けられている。
MIN回路44Aから出力される推論結果B′を表わす
電圧にvEBを加えた電圧信号は抵抗R(電圧/電流変
換回路60)で電流信号に変換され、トランジスタQ 
を経て電流ミラーCM4に与えられる。トランジスタQ
5Bのエミッタ/ベース間の電圧降下VEBがあるので
、これがMIN回路44Aのコンペンセータとして働く
。したがって、電流ミラーCM4に入力する電流(出力
電流も同じ)はB’ /Rで与えられる。
電流ミラーCM4の出力電流は切換回路B3に入力する
。切換回路63は2つのトランジスタQ5、。
Q5□によって構成される一種の差動回路である。
一方のトランジスタQ5、のベースには切換制御信号S
Cが、他方のトランジスタQ52のベースには一定の電
圧V がそれぞれ与えられている。この電圧V は信号
SCのHレベルとLレベルの間の電圧(たとえば2.5
V )に設定される。したかって、スイープ信号SWの
衰期間においては信号SCがレベルであるのでトランジ
スタQ51がオン、Q52がオフとなる。このため、電
流B’ /RはトランジスタQ5□を経て電流ミラーC
M5に与えられ、電流ミラーCM5から同じ値の電流が
コンデンサC1に流入する。衰期間においては信号SC
がLレベルになるので、トランジスタQ51がオフ、Q
52がオンとなる。このため電流ミラーCM6が駆動さ
れ、同じ電流B’ /RがコンデンサCに流入する。コ
ンデンサC、Cの電圧v 、v2も第23図に示されて
いる。
コンデンサCとCの電圧V  、 V 2が入力し、こ
れらの電圧を比較して重心を表わす時点t で立上る信
号V。を出力するオーブンコレクり・コンパレータ64
の誤動作を防止するために。
もう1つのオーブンコレクタ・コンパレータ65が設け
られている。コンパレータ64は、入力電圧V とv2
がともに0のときに、コンパレータ内部の演算増幅器の
オフセットに帰因してその出力電圧voがHレベルに立
上るときがある。コンパレータ85の正入力端子にはコ
ンデンサC1の出力電圧■1が与えられ、負入力端子に
はある小さな電圧V  が与えられている。この電圧v
RefRot は、起りうる推論結果の面積を表わす充電電圧の最小値
またはそれ以下に設定され、雑音耐性決定要因となる。
コンパレータ65の出力はコンパレータ64の出力にワ
イヤードOR接続され、この接続点は抵抗を介して適当
な電圧(たとえば+5V)に引上げられている。
コンデンサC1に充電されることにより、その電圧がV
  を超えればコンパレータ65の出力はRef Hレベルになる。この状態でコンデンサC2の電圧がコ
ンデンサC1の電圧に達するとコンパレータB4の出力
はHレベルに立上り、この信号はそのまま出力Voとし
て出力される。ところが、コンデンサCの電圧がV  
以下の場合にはコンパl      Ref レータ65の出力はLレベルに保持されるので、この状
態のときにコンデンサC2の電圧がコンデンサC1の電
圧以上になってコンパレータB4の出力がHレベルに立
上ろうとしてもこれはLレベルに引下げられ、出力V。
のしレベルに変化は生じない。すなわち、コンデンサC
の電圧がV  以l      Rer 下のときには、推論結果に基づく電流はコンデンサC1
に与えられていないと考えることができ。
このような状況において上述したオフセットの変化等に
帰因してたとえコンパレータ64の出力が立上ろうとし
てもこの変化は出力V。とじては現われず、誤動作が防
止される。
コンデンサC1と02の放電回路はトランジスタQ  
、Q  、Q  からなるマルチ出力電流ミラーによっ
て構成されている。トランジスタQ58には切換回路6
8を通して電流源C8oの電流!。
(同一符号が使われているが第5図および第12図に示
すものと特に関連性はない)が与えられる。
切換回路6Bは2つのトランジスタを含み、一方のトラ
ンジスタのベースには電圧V が、他方のトランジスタ
のベースにはリセット・パルスRPIがそれぞれ与えら
れる。上記他方のトランジスタのベースがLレベルのと
きこのトランジスタに電流源C8oの電流が流れる。こ
の他方のトランジスタのベースにリセット・パルスRP
Iが与えられてHレベルになったときに、上記一方のト
ランジスタがオンとなり、トランジスタQ58に電流l
 が流れる結果、トランジスタQ  、Q  にもQ 
              54  55電流I が
流れ、コンデンサC,C2の電荷が強制的に放電される
第21図において、コンデンサC、Cの下端p、qは、
理解しやすくするために接地されているが、実際にはト
ランジスタQ  、Q  、Q  のベース電位よりも
高い負の電位に固定する方が。
電圧v 、■ の変動する範囲を広くとれるので有利で
ある。
第22図に示すサンプル・ホールド回路は上記の信号V
。の立上りを検出し、この立上りの時点t をそれに対
応するスイープ信号SWの電圧Bv′に変換するもので
ある(第24図参照)。信号V。の立上りが微分回路7
0で検出され、この立上り検出パルスは単安定マルチバ
イブレータ72によって一定幅の単一パルス信号Hに変
換される。
このパルス信号Hのパルス幅は後述するコンデンサ74
に充電するのに充分な時間であればよく、できるだけ短
い方が好ましい。パルス信号Hは単極単投(SPST)
アナログφスイッチ73を制御するために用いられ、パ
ルス信号Hのパルス幅の時間だけこのスイッチ73はオ
ンする。するとこのスイッチ73に入力しているスイー
プ信号SWによりてコンデンサー4がこの信号のそのと
きの電圧に等しくなるまで充電される。コンデンサ74
の電圧は次のパルス信号Hの発生時点まで保持される。
次のパルス信号Hによってスイッチ73がオンとなりた
ときに、スイープ信号SWの電圧がコンデンサ74の電
圧よりも高ければスイープ信号SWの電圧に等しくなる
までコンデンサー4は充電され、低ければスイープ信号
SWの電圧に等しくなるまでコンデンサ74は放電され
る。このようにして、コンデンサ74の電圧は常に決定
された重心位置を表わす。この電圧はFET入力演算増
幅器75を経て重心位置電圧B ′として出力される。
第23図には上述した電圧信号V 、パルス信号Hおよ
び出力電圧B ′が表わされている。二二で出力電圧B
 ′はその変化タイミングを分りやV すく示すためにパルスHごとにわざわざ変化させである
第23図からも分るように1表周期においてデファジフ
ァイア36に与えられる推論結果はその前の裏周期の開
始時点でMAXホールド回路43Aに保持された値aa
+ax(この値はその前の表周期においてMAXホール
ド回路42で検出された)を用いてMIN回路44Aで
MIN演算されたものであり、裏周期においてデファジ
ファイア$6に与えられる推論結果はその裏周期の開始
時点でMAXホールド回路43Aに保持された値aa+
ax(この値はその前の表周期においてMAXホールド
回路42で検出された)を用いてMIN演算されたもの
である。そして推論結果の重心決定のためには表、裏の
両周期が必要である。したがって、第20図の回路は少
なくとも4τの間、ファジィ拳メンバーシップ関数回路
31、32.33のラベルLA、LA’ 、LBが一定
に保持されることを前提としている。このラベルを表わ
す入力電圧が4τの間に変化するような場合には、この
入力電圧を4τの間一定に保持するサンプル・ホールド
回路を設けておくとよい。
第20図においてMAXホールド回路43Aを第18図
に示したサンプル・ホールド回路43で置きかえること
もできる。この場合にサンプル・ホールド回路43のサ
ンプル・パルスSPはMAXホールド回路42のリセッ
ト・パルスRPIの直前に与えられ。
このパルスRPIの直前のa ll1ax値がサンプリ
ングされかつ保持されよう。
スイープ信号SWとして三角波を用いた例について説明
したが、同心決定回路61およびサンプル・ホールド回
路71にスイープ信号として鋸歯状波を適用することも
できる。この場合にも重心決定のために2周期(4τ)
の時間が必要となる。
第25図または第21図においては第2の推論結果の積
分値(面積)が第1の推論結果の面積S。
の1/2になる時点t の検出のために静電容量が2C
oとcoの2つのコンデンサを用いている。
静電容量が等しい2つのコンデンサを用いることもでき
る。この場合には推論結果の第2の積分動作において、
入力電流の2倍の電流を用いる。すなわちこのやり方は
、入力電流によっである容量の第1のコンデンサに充電
し9次にこれの2倍の入力電流で第1のコンデンサの容
量と同じ容量の第2のコンデンサに充電していき第2の
コンデンサの電圧が第1のコンデンサの電圧と等しくな
った時点t を重心を表わす時刻として検出するもので
ある。
このような原理にしたがう回路が第2B図に示されてい
る。ここでは静電容量coの等しい2つのコンデンサC
11と012が設けられている。また電圧/電流変換回
路の出力電流I ′を用いてこれと等しい2つの電流が
作成される(電流源60A。
80B)。切換回路は4つのトランジスタQ56〜Q 
から構成され、トランジスタQ  、Q  は切換制御
信号SCによって制御され、トランジスタQ  、Q 
 には電圧V が与えられている。トラ57  58 
     r ンジスタQ5BのみがコンデンサC11に接続され。
トランジスタQ59は接地され、他の2つのトランジス
タQ  、Q  がコンデンサC12に接続されている
。トランジスタQ5BとQ57に電流源BOAから電流
I ′が、トランジスタQ58とQ59に電流源60B
から電流1 ′がそれぞれ与えられる。
切換制御信号SCがHレベルのときにはトランジスタQ
56とQ59がオンとなり、コンデンサC11はトラン
ジスタQ5Bを通って流入する電流IB′によって充電
される。信号SCがLレベルになるとトランジスタQ5
7とQ58がオンとなり、コンデンサCはこれらのトラ
ンジスタQ  、Q12            57
  5gを通って流入する2つの電流I L、すなわち
21  ’ の電流によって充電される。
電流の代わりに電圧を2倍にしてもよい。その例が第2
7図に示されている。切換制御信号SCがHレベルのと
き、電圧B′は切換回路63を通ってコンデンサC1l
に与えられる。信号SCがLレベルになると、電圧B′
は切換回路63を通って増幅器67で2倍の電圧2B’
 に昇圧されコンデンサC12に印加される。
(7)スイープ・タイプのファジィ・コンピュータ(そ
の3) 上記の2つのファジィ・コンピュータの例ではファジィ
推論合成回路はいずれもインプリケーションの前件部に
1つのファジィ命題のみが存在する推論を行なうもので
あるが2次に示すように、インプリケージジンの前件部
に2つのファジィ命題を含む推論が必要となることがあ
る。
これが拡張ファジィ推論と呼ばれるものである。
インプリケーションの前件部は「かつ/または(and
lor) Jによって結合されている。「かつ(and
)Jまたは「または(or)Jのいずれか一方が選択さ
れる。
インプリケーション: XがAでかつ/またはyがBなら ば、2はCである ( If x 1s A andlor y 1s B
、 thon z is C)ブレミス:XはA′でか
つ/またはyはB′である 結  論:2はC′である。
これは次のように記号で表現される。
インプリケーション; x −A andlor y −B −e z −C結
     論:                  
2■C′この拡張ファジィ推論を実行するスイープ・タ
イプのファジィ・コンピュータの例が第28図に示され
ている。ここにおいて第18図に示すものと同一物には
同一符号、または同一符号に添字a。
b、もしくはCを付けて示されている。
メンバーシップ関数A、A’を出力する2つのメンバー
シップ関数回路31a、 32aの出力がMIN回路4
1aに与えられる。このMIN回路41aにMAXホー
ルド回路42a、サンプル・ホールド回路43aが接続
されている。同じようにメンバーシップ関数回路31b
、 32bから出力されるメンバーシップ関数B、B’
がMIN回路41bに与えられ、このMIN回路41b
にMAXホールド回路42bおよびサンプル・ホールド
回路43bが接続されている。
サンプル・ホールド回路43a、 43bの出力ama
x。
b aaxは回路45に与えられる。回路45はMIN
回路又はMAX回路である。上記の結合「かつ(and
)Jはこの実施例ではMIN演算によって、「または(
or)JはMAX演算によってそれぞれ実現される。
したがって結合「かつ(and)Jを採用するときには
回路45としてMIN回路が、「または(or)Jを採
用するときにはMAX回路がそれぞれ使用される。
回路45の出力と、メンバーシップ関数回路33cから
出力されるメンバーシップ関数CとのMIN演算がMI
N回路44で行なわれ、結論を表わすメンバーシップ関
数C′が出力される。
回路45としてMIN回路を採用したときには、第29
図に示すように、2つのMIN回路45.44に代えて
3入力MIN回路46を用いるとよい。このMIN回路
46にはサンプル・ホールド回路43a、 43bとメ
ンバーシップ関数回路33cの出力とが与えられ。
その出力が推論結果C′を表わす。
第30図は第28図の回路45に代えてコンドロールド
MIN/MAX回路47を設けた例である。コンドロー
ルドMIN/MAX回路は、制御入力CCに応じてMI
N回路またはMAX回路として働く回路であり。
その−例が第31図に示されている。この回路は。
2つの信号入力x+Y+1つの制御入力CCおよび1つ
の出力2をもつ。
第31図において、第1図のMIN回路または第2図の
MAX回路とのアナロジイの観点から、同じように働く
素子には同一符号、または同一符号にダッシュを付けて
、またはカッコ()を付けて示しである。トランジスタ
Q  、Q  ’のベースに信号入力x、yがそれぞれ
与えられている。さらに、トランジスタQ とQ ′の
エミッタ間に。
t   U 制御入力CCによって制御されるアナログ・スイッチが
接続されている。このアナログ・スイッチは並列に接続
された1対のnチャネルおよびpチャネルMO8FET
  Q  およびQ82から構成さeす れており、FETQ、□のゲートには制御入力CCが直
接に、FETQ、のゲートには制御入力CCがインバー
タで反転されてそれぞれ与えられる。
制御入力CCはバイナリイ値、すなわちHレベル(たと
えば5V)およびLレベル(たとえばOV)をとる。制
御入力CCがLレベルの場合にはアナログ・スイッチは
オフとなる。この場合には131図の回路において、ト
ランジスタQ 、電流源C8およびトランジスタQ1が
1入力のMIN回路(1入力のMIN回路は技術的意味
はないが、第1図とのアナロジイ上このように表現する
)を、同じようにトランジスタQ  /、電流源C8′
およびトランジスタQ ′が1入力のMIN回路を構成
し、トランジスタQ1 (Q2、)とQ  ’  (Q
  )と電流源C82(C81)とが2入力のMAX回
路を構成する。したがって。
z−(ΔX)■(△y)−xVyの出力が得られ(△X
、△yはXrYに等しく、演算としては意味をもたない
が第1図とのアナロジイ上このように表現した) MA
X回路として働く。制御入力CCがHレベルの場合には
、アナログ−スイッチがオンとなりトランジスタQ  
 Q’がコンバレー11’   11 夕、トランジスタQ  、Q  ’のいずれか一方がコ
ンペンセータとして作用するので、MIN回路となる(
第1図の回路と比較せよ)。このとき、2つの電流源c
s、cs’が存在するので、トランジスタQ  、Q 
 ’のうち導通状態となったトランジスタには両型流源
cs  、cs、’からの加算電流が流れる。このため
、導通状態となったトランジスタのエミッタ接合におけ
る電圧シフトはやや大きくなり、コンベンセータによる
補償に若干のエラーが生じる。しかしながら、このエラ
ーは実用上は殆んど問題にならない。というのは、トラ
ンジスタのvEB−IB特性はきわめて急峻な立上りを
もっているからである。
第28図に示す考え方をさらに拡張することにより、イ
ンプリケーションの前件部に3つ以上のファジィ命題を
もつスイープ・タイプのファジィ・コンピュータも実現
できるのは容易に理解できよう。また、前件部に2つ以
上のファジィ命題をもつインプリケーションが複数個存
在するファジィ・コンピュータも、第16図に示す考え
方を用いて実現できる。
り8)スイープ・タイプのファジィ・コンピュータ(そ
の4) 上述したスイープ・タイプのファジィ・コンピュータは
いずれもモーダス・ボネンスの推論形式にしたがうファ
ジィ推論を行なうものである。
最初に説明したようにモーダス・トレンスの推論形式も
ある。ここではモーダス・ボネンスとモーダス・トレン
スの両方のファジィ推論を行なうスイープ・タイプのフ
ァジィ・コンピュータについて説明する。
このファジィ・コンピュータの一構成例が第32図に示
されている。第33図にはこのファジィ・コンピュータ
で用いられる各種の信号波形が示されており、第33図
(A)は時間軸を相対的に縮めて示すものであり、第3
3図(B)は相対的に拡大して示すものである。これら
の図面において、既に述べた回路や信号と同一のものに
ついてはできるだけ同一符号が用いられている。第32
図のMIN回路91、92は入力信号が異なるのでわざ
わざ異なる符号が用いられている。
ここでは2つの種類のスイープ信号が用シ1られる。そ
の1つは、既に述べたものと同一形式のスイープ信号S
Wである。このスイープ信号SWは鋸歯状波のもので周
期τ2をもつ。スイープ信号SWとして三角波のものを
用いることもできる。
もう1つはステップ状の信号STであり、スイープ信号
SWとの混同を避けるために、これを以下ステップ信号
という。しかしながら、ステップ信号STもスイープ信
号の一種である。ステップ信号STは巨視的にみると三
角波ということができ、その周期は2τ1である。この
信号STを微視的にみるとステップ状に変化しており、
スイープ信号SWの一周期τ2の間、一定電圧(1ステ
ツプ)に保持される。もっとも2期間τ1がτ よりも
非常に長く1期間τ2の間でほぼ一定に保たれていると
考えられる場合にはステップ信号に代えて三角波、鋸歯
状波等のスイープ信号を用いることもできる。
第32図において、モーダスφボネンスの推論とモーダ
ス争トレンスの推論に共通の回路はメンバーシップ関数
81.82.83.ファジィ関係を表わす演算を行なう
MIN回路91.サンプル・ホールド回路43およびデ
ファジファイア36である。モーダス・ポネンスの推論
に特有の回路はMIN回路92゜MAXホールド回路4
2であり、モーダス番トレンスの推論に特有の回路はα
演算回路93およびMINホールド回路94である。こ
れら各推論に特有の回路は推論形式の選択信号CDによ
ってtqmされる切換回路84.85によって切換えら
れる。
まずモーダス・ポネンスの推論形式にしたがうファジィ
推論を行なう動作について説明する。
既に述べたファジィ・コンビ二一夕と異なり。
第32図の回路は第(3−1)式にしたがって推論を実
行する。モーダス・ポネンスが選択されると切換回路8
4.85によってMIN回路92とMAXホールド回路
42が接続される。
メンバーシップ関数回路81の入力信号としてスイープ
信号SWが与えられ、ラベルとしてLAが与えられる。
この回路81はメンバーシップ関数Aを出力する。メン
バーシップ関数回路82にはステップ信号STが入力信
号として与えられ、またラベルLBが与えられる。した
がってこの回路82はメンバーシップ関数Bを発生する
。これらの関数AとBはMIN回路91に与えられ、こ
の回路91からは周期τ でみるとAΔb 2期間τl
でみるj とAAB (要素でいえばr l J )を表わす信号
が出力され、MIN回路92に与えられる。
もう1つのメンバーシップ関数回路83にはその入力と
してスイープ信号SWが、ラベルとしてLA’がそれぞ
れ与えられる。この回路83はメンバーシップ関数A′
を出力し、これはMIN回路92に与えられる。これら
の2つの入力のMIN演算結果を表わす信号はMAXホ
ールド回路42に入力し。
この演算結果が周期τ2ごとに保持される。MAXホー
ルド回路42のリセット・パルスRPはスイープ信号S
Wに同期して周期τ2で与えられる。
第18図を参照して説明したコンピュータの場合と同じ
ように、 MAXホールド回路42の、出力はリセット
される前にサンプル・ホールド回路43によってサンプ
リングされかつ周期τ2の間、保持される。サンプルΦ
ホールド回路43の出力はデファジファイア38に入力
する。デファジファイア3Bとしては第20図に示すよ
うに重心決定回路61とサンプル・ホールド回路71と
からなるものを用いることかできる。このデファジファ
イア3Bに与えられる切換制御信号SCおよびリセット
・パルスRPIはステップ信号STの周期τ1に同期す
るものである。上述した周期τ2ごとの動作によりて順
次入力するサンプル台ホールド回路43の出力信号がス
テップ信号の衰期間(周期τ1)において積分され2面
積S。が求められる。その次の衰期間において積分値が
So/2になる時点が検出され、この時点に対応するス
テップ信号STの電圧が確定値B ′としてデファジフ
ァイア3Bから出力される。
次にモーダス・トレンスの推論形式にしたがうファジィ
推論を行なう動作について説明する。第32図の回路は
第(B)式にしたがって推論を実行する。モーダス・ト
レンスが選択されると切換回路84、115によってα
演算回路93とMINホールド回路94が接続される。
メンバーシップ関数回路81にはラベルとしてLBが与
えられる。この回路81はメンバーシップ関数Bを出力
する。メンバーシップ関数回路82にはラベルLAが与
えられる。したがってこの回路82はメンバーシップ関
数Aを発生する。これらの関数BとAはMIN回路91
に与えられ、この回路91からは周期τ でみるとa 
へB1期間τ1でみ2す るとAAB (要素でいえば「1j)を表わす信号が出
力され、α演算回路93に与えられる。
メンバーシップ関数回路83にはラベルとしてLB’が
与えられる。この回路83はメンバーシップ関数B′を
出力し、これはα演算回路93に与えられる。α演算回
路93は第5図を用いて説明したものであり、この回路
93の出力はMINホールド回路94に入力する。MI
Nホールド回路94は第8図に示される構成を有し、保
持される電圧はリセット・パルスRPによってクリアさ
れるが、その前にサンプル拳ホールド回路43において
サンプリングの後、ホールドされるのはモーダス・ポネ
ンスの場合と同じである。そして、サンプル・ホールド
回路43の出力はデファジファイア3Bに与えられ。
期間2τ の間で確定値A ′が決定されるのもl  
             w モーダス・ボネンスの場合と同じである。
第32図に示す回路は前件部に1つのファジィ命題をも
つ1つのインプリケーションが存在する場合の推論を行
なうものであるが、これを上述した考え方にしたがって
拡張し、複数のインプリケーションが存在する場合の推
論、およびインプリケーションの前件部に複数のファジ
ィ命題をもつ推論にも応用できる。
第32図に示したスイープ・タイプのファジィ・コンピ
ュータは、スイープ信号SWが与えられる第1のメンバ
ーシップ関数回路(81)と、ステップ信号STが与え
られる第2のメンバーシップ関数回路(82)と、これ
らのメンバーシップ関数回路の出力を入力とするファジ
ィ関係を表わす演算を行なう回路(91)と、スイープ
信号SWが与えられ。
プレミスにおけるメンバーシップ関数を表わす信号を出
力する第3のメンバーシップ関数回路(83)と、演算
回路(91)の出力と関数回路(83)の出力とを入力
とし、所定のファジィ推論を行なうファジィ推論演算回
路(84,85,92,42,93,94)とから構成
されるとまとめることができる。ファジィ推論演算回路
は切換回路84.85を設けずに。
回路92と42または回路93と94によって構成する
こともできる。上述の*または◎の演算としてMIN/
 MAX演算またはαコンポジションを用いずに他の演
算を用いる場合には1回路92.42または回路93、
94の代わりに上記他の演算を行なう回路がファジィ推
論演算回路として用いられよう。さらに、*または◎の
演算を行なう複数の回路を設けておきそのうちの1つを
切換回路84.85で切換えるようにすることもできる
。この場合にはモーダス・ポネンスのファジィ推論(ま
たはモーダス・トレンスのファジィ推論)のための演算
の種類を選択できるということになる。さらに場合によ
ってはステップ信号に代えて三角波、鋸歯状波等のスイ
ープ信号を用いることもできる。
(9)スイープψタイプのファジィ・コントローラ一般
にコントローラは制御対象から得られる制御量を入力と
し、所望の制御をするために制御対象に対して操作量を
出力する。制御量、操作量のいずれも1つの確定的な値
である。ファジィ・コントローラもまた確定的な値を入
力とし、ファジィ推論を行なった上で確定的な値を出力
する。
これに対して上述のファジィ・コンピュータにおいては
入力はファジィ集合またはメンバーシップ関数A′で与
えられ、ファジィ集合またはメンバーシップ関数B’ 
 (場合によっては確定値Bv′)を出力する。
ファジィ・コントローラにおけるファジィ推論を第17
図との対比の上で、1つのインプリケーションの場合に
ついて、グラフ的に表わすと第34図に示すようになる
。メンバーシップ関数AとBとを含むインプリケーショ
ンに対して、確定値XAを与えたときのファジィ推論結
果は斜線で示すB′となる。この推論結果を非ファジィ
化することにより確定的な推論結果B ′が得られるこ
とになる。
複数のインプリケーションが存在するファジィ推論に適
用されるファジィ・コントローラの一構成例が第35図
に示されている。入力は確定値XAで与えられるからメ
ンバーシップ関数A′を出力する回路(コンピュータに
おけるMFC2)は不要となる。メンバーシップ関数A
1の回路31に入力としてXAが与えられる。この回路
31の出力は、メンバーシップ関数回路33の出力B1
が入力するMIN回路44に与えられる。回路33には
その入力としてスイープ信号が与えられている。MIN
回路44の出力B ′はMAX回路87に入力する。複
数■ のインプリケーションに対して上記の回路が設けられ、
すべてのMIN回路44の出力B ′〜B ′!   
 r がMAX回路37に入力する。MAX回路37の出力B
′からデファジファイア36によって確定値B ′が決
定され、出力される。
インプリケーションの前件部に2個のファジィ命題が存
在する場合には、第36図に示すように。
2つのメンバーシップ関数回路31a、 31bが設け
られ、これらの回路31a、 31bに確定入力XA。
XBが与えられる。回路31aおよび31bの出力はM
INまたはMAX回路45に与えられる。この回路45
の出力とメンバーシップ関数回路Hcの出力であるメン
バーシップ関数CとのMIN演算結果C′がWIN回路
44から出力される。この推論結果C′はファジィ関数
であるからその確定値がデファジファイアで決定される
インプリケーションの前件部に3つ以上の命題がある場
合にもこれを処理するファジィ・コントローラを第36
図の考え方を拡張して構成できるのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はMIN回路を示す回路図、第2図はMAX回路
を示す回路図である。 第3図はα演算回路の概念を示すものであり。 第4図は同回路の人、出力特性を示すグラフ、′!A5
図は同回路の具体的構成を示す回路図である。 第6図はMAXホールド回路を示すブロック図。 第7図は同回路の動作を示す波形図である。 第8図はMINホールド回路を示すブロック図である。 第9図はメンバーシップ関数を示すグラフで。 同図CA)は−殻内な形を、同図(B)は三角形状およ
び台形状の同関数を、同図(C)は2関数およびS関数
をそれぞれ示している。 第1O図は鋸歯状スイープ信号とメンバーシップ関数信
号波形とを示す波形図、第11図は三角波スイープ信号
とメンバーシップ関数信号波形とを示す波形図である。 第12図はメンバーシップ関数回路の構成例を示す回路
図、第13図は同回路を説明するために同回路の一部を
抜出して示す回路図、第14図(A)〜(E)は同回路
の信号を示すグラフである。 第15図は基本的なスイープ・タイプのファジィ串コン
ピュータの概念を示すブロック図、第16図は複数のイ
ンプリケーションをもつファジィ推論に適用されるスイ
ープ争タイプのファジィ・コンピュータの概念を示すブ
ロック図である。 第17図はファジィ推論の過程を模式的に表わした説明
図である。 第18図はスイープ・タイプのファジィ・コンピュータ
の第1の例を示すブロック図、第19図はその動作を示
す波形図である。 第20図はスイープ・タイプのファジィ−コンピュータ
の第2の例を示すブロック図、第21図は重心決定回路
を示す回路図、第22図はサンプル・ホールド回路を示
す回路図、第23図は上記第2の例のファジィ番コンピ
ュータの動作を示す波形図である。 第24図は重心決定の原理を示す波形図、第25図は重
心決定回路の主要部を示す回路図、第2B図および第2
7図は重心決定回路の主要部の他の例を示す回路図であ
る。 第28図はインプリケーションの前掲図に2つのファジ
ィ命題があるファジィ推論に適用される拡張されたスイ
ープ・タイプのファジィ・コンピュータを示すブロック
図、第29図はその変形例を示すブロック図、第30図
はさらに他の変形例を示すブロック図である。 第31図はコンドロールドMIN/MAX回路を示す回
路図である。 第32図はモーダス令ボネンスおよびモーダスートレン
スの両方の推論形式の推論が可能なスイープ・タイプの
ファジィ・コンピュータを示すブロック図、第33図(
A) 、 (B)はその信号を示す波形図である。 第34図はファジィ・コントローラにおける推論過程の
説明図、第85図はスイープ・タイプのファジィ・コン
トローラの構成を示すブロック図、第36図は同コント
ローラの他の例を示すブロック図である。 11・・・比較回路。 13・・・MAX回路。 21、22.22A・・・差動回路。 31、32.33.31a、 31b、 32a、 3
2b、 33c。 81、82.83・・・メンバーシップ関数回路。 34・・・ファジィ推論合成回路。 35・・・タイミング回路、 3B・・・デファジファ
イア。 37・・・MAX回路。 41、41a、 41b、 44.44A、 48.9
1.92−MIN回路。 42、42a、 42b、 43A−MAXホールド回
路。 43.43a、 43b・・・サンプル・ホールド回路
。 45・・・MINまたはMAX回路。 47・・・コンドロールドMIN/MAX回路。 60A、 BOB・・・電流源。 61・・・重心決定回路。 63・・・切換回路。 64・・・コンパレータ。 67・・・2倍の増幅回路。 71・・・サンプル・ホールド回路。 84、85・・・切換回路。 93・・・α演算回路。 Q  、Q  ・・・MIN回路のトランジスタ。 Q   Q、Q、Q  ・・・差動回路のトランジ31
’  32  41  42 スタ。 Q  、Q  ・・・ダイオード接続トランジスタ。 Q  、Q  、Q  、Q   Q  、Q  ・・
・切換回51  52  5B   47’  58 
 59路のトランジスタ。 RL・・・抵抗(電流/電圧変換回路)。 sw  、sw  、sw  、sw4・・・スイッチ
ング素子。 c  、c  、c  、c  ・・・コンデンサ。 SW・・・スイープ信号。 ST・・・ステップ信号(スイープ信号)。 以  上 特許出願人   山 川    熱 式 理 人   弁理士 牛久健司 (外1名) 第1図 −VE! U−ノ コンパレーク   コンペンセータ 第2図 十VCC −VE): ■1八 「−−−] −5爪2 ψ L+                       
         μ−タ1f171F71 本 ■ 闘 第26図 第27図 第30図 第31図 υJ                υJ     
         u−υン第34図 第36図 第35図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)モーダス・ポネンスおよびモーダス・トレンスの
    少なくとも一方のファジィ推論を実行するファジィ・コ
    ンピュータであって、 一定周期のスイープ信号を発生するスイープ信号発生回
    路、 スイープ信号に同期して、インプリケーションおよびプ
    レミスにおける少なくとも3種類のメンバーシップ関数
    を時間軸上で表わす信号を出力するメンバーシップ関数
    回路、および 入力する少なくとも3種類のメンバーシップ関数を表わ
    す信号に対して所定のファジィ演算を実行し、スイープ
    信号に同期して、演算結果を時間軸上で表わす信号を出
    力するファジィ推論合成回路、 を備えたスイープ・タイプのファジィ・コンピュータ。 (2)複数のインプリケーション・ルールが存在する場
    合に適用されるファジィ・コンピュータであって、複数
    の上記ファジィ推論合成回路と、これらのファジィ推論
    合成回路の出力信号に対してインプリケーション・ルー
    ルの連結演算を実行する連結演算回路とをさらに備えて
    いる特許請求の範囲第(1)項に記載のスイープ・タイ
    プのファジィ・コンピュータ。 (3)上記ファジィ推論合成回路または上記連結演算回
    路の出力信号から1つの確定値を決定するデファジファ
    イアをさらに備えている特許請求の範囲第(1)項また
    は第(2)項に記載のスイープ・タイプのファジィ・コ
    ンピュータ。 (4)確定入力が与えられ、第1のメンバーシップ関数
    の上記入力に対応する値を表わす信号を出力する第1の
    メンバーシップ関数回路、 一定周期のスイープ信号を発生するスイープ信号発生回
    路。 入力するスイープ信号に同期して第2のメンバーシップ
    関数を表わす信号を出力する第2のメンバーシップ関数
    回路、 上記2つのメンバーシップ関数回路の出力に対して所定
    のファジィ演算を実行し、その演算結果を表わす信号を
    出力するファジィ演算回路、および 上記ファジィ演算回路の出力信号から1つの確定出力を
    決定するデファジファイア を備えているスイープ・タイプのファジィ・コントロー
    ラ。 (5)複数のインプリケーション・ルールが存在する場
    合に適用されるファジィ・コンピュータであって、複数
    の上記ファジィ演算回路と、これらのファジィ演算回路
    の出力信号に対してインプリケーション・ルールの連結
    演算を実行する連結演算回路とを備え、この連結演算回
    路の出力が上記デファジファイアに与えられる、特許請
    求の範囲第(4)項に記載のスイープ・タイプのファジ
    ィ・コントローラ。 (6)インプリケーションの前件部に複数のファジィ命
    題を含むファジィ推論に適用されるファジィ・コンピュ
    ータであり、 一定周期のスイープ信号を発生するスイープ信号発生回
    路、 インプリケーションの前件部の複数のファジィ命題にお
    けるメンバーシップ関数を表わしかつスイープ信号に同
    期する信号をそれぞれ出力する復数の第1のメンバーシ
    ップ関数回路、 プレミスの前件部の複数のファジィ命題におけるメンバ
    ーシップ関数を表わしかつスイープ信号に同期する信号
    をそれぞれ出力する複数の第2のメンバーシップ関数回
    路、 第1のメンバーシップ関数回路の出力とそれに対応する
    第2のメンバーシップ関数回路の出力に対して第1のフ
    ァジィ演算をそれぞれ実行する複数の第1のファジィ演
    算回路, 複数の第1のファジィ演算回路の出力に対してインプリ
    ケーションにおけるファジィ命題の結合に対応する演算
    を実行する結合演算回路、 インプリケーションの後件部のメンバーシップ関数を表
    わしかつスイープ信号に同期する信号を出力する第3の
    メンバーシップ関数回路,および結合演算回路の出力と
    第3のメンバーシップ関数回路の出力に対して第2のフ
    ァジィ演算を実行する第2のファジィ演算回路、 を備えたスイープ・タイプのファジィ・コンピュータ。 (7)インプリケーションの前件部に複数のファジィ命
    題を含むファジィ推論に適用されるファジィ・コントロ
    ーラであり、 確定入力が与えられたときに、インプリケーションの前
    件部の複数のファジィ命題におけるメンバーシップ関数
    の上記確定入力に対応する値を表わす信号をそれぞれ出
    力する複数の第1のメンバーシップ関数回路、 複数の第1のメンバーシップ関数回路の出力に対してイ
    ンプリケーションにおけるファジィ命題の結合に対応す
    る演算を実行する結合演算回路、一定周期のスイープ信
    号を発生するスイープ信号発生回路、 インプリケーションの後件部のメンバーシップ関数を表
    わしかつスイープ信号に同期する信号を出力する第2の
    メンバーシップ関数回路。 結合演算回路の出力と第2のメンバーシップ関数回路の
    出力に対して所定のファジィ演算を実行するファジィ演
    算回路、および ファジィ演算回路の出力信号から1つの確定出力を決定
    するデファジファイア、 を備えたスイープ・タイプのファジィ・コントローラ。 (8)2つのトランジスタを含み、一方のトランジスタ
    が入力電圧によって制御され、他方のトランジスタがラ
    ベル電圧によって制御され、これらのトランジスタの出
    力側が勾配を決定する抵抗を介して相互に接続され、こ
    の抵抗と他方のトランジスタとの間に接続される電流源
    によって駆動される第1の差動回路。 2つのトランジスタを含み、一方のトランジスタがラベ
    ル電圧によって制御され、他方のトランジスタが入力電
    圧によって制御され、これらのトランジスタの出力側が
    勾配を決定する抵抗を介して相互に接続され、この抵抗
    と他方のトランジスタとの間に接続される電流源によっ
    て駆動される第2の差動回路。 第1と第2の差動回路の他方のトランジスタに流れる電
    流をそれぞれ電圧に変換する2つの電流/電圧変換回路
    、および これらの電流/電圧変換回路の出力電圧の小さい方を出
    力するMIN回路, を備えたメンバーシップ関数回路。 (9)第1および第2の差動回路において、それぞれ、
    上記抵抗と一方のトランジスタとの間にダイオード接続
    トランジスタが接続され、このトランジスタを短絡する
    第1のスイッチング素子が設けられている 特許請求の範囲第(8)項に記載のメンバーシップ関数
    回路。 (10)第2の差動回路において、ラベル電圧入力端子
    と一方のトランジスタとの間に第2のスイッチング素子
    が設けられている、特許請求の範囲第(8)項に記載の
    メンバーシップ関数回路。(11)第1の差動回路にお
    いて、入力電圧入力端子と一方のトランジスタとの間に
    第3のスイッチング素子が設けられている、特許請求の
    範囲第(8)項に記載のメンバーシップ関数回路。 (12)上記MIN回路の出力電圧を強制的に常時所定
    電圧に保つための回路が設けられている、特許請求の範
    囲第(8)項に記載のメンバーシップ関数回路。 (13)スイープ信号に同期して出力されかつファジィ
    演算結果を時間軸上で表わす信号の重心に対応する時刻
    を検出する重心決定回路、および決定された重心に対応
    する時刻を表わす電圧をスイープ信号に関連して発生し
    かつ保持する回路 を備えたデファジファイア。 (14)第1のコンデンサ 第1のコンデンサの1/2の静電容量をもつ第2のコン
    デンサ。 入力電流を第1の期間においては第1のコンデンサに与
    え、第2の期間においては第2のコンデンサに与えるよ
    う切換える切換回路、および上記両コンデンサの出力電
    圧を比較するコンパレータ、 を備えた重心決定回路。 (15)等しい静電容量をもつ2つの第1,第2のコン
    デンサ、 入力信号の2倍の電流または2倍の電圧を生成する回路
    、 第1の期間においては入力信号の電流または電圧を第1
    のコンデンサに与え、第2の期間においては入力信号の
    2倍の電流または2倍の電圧を第2のコンデンサに与え
    る切換回路、および 上記両コンデンサの出力電圧を比較するコンパレータ、 を備えた重心決定回路。 (16)第1の周期をもつ第1のスイープ信号を発生す
    る第1のスイープ信号発生回路、 第1の周期の間ほぼ一定値に保持され、かつ第1の周期
    よりも長い第2の周期をもつ第2のスイープ信号を発生
    する第2のスイープ信号発生回路、 第1のスイープ信号が与えられ、これに同期した第1の
    メンバーシップ関数を表わす信号を出力する第1のメン
    バーシップ関数回路、 第2のスイープ信号が与えられ、これに同期した第2の
    メンバーシップ関数を表わす信号を出力する第2のメン
    バーシップ関数回路、 第1と第2のメンバーシップ関数回路の出力信号を入力
    し、モーダス・ポネンスとモーダス・トレンスのファジ
    ィ推論に共通の第1のファジィ演算を実行する第1のフ
    ァジィ演算回路。 モーダス・ポネンスに特有のファジィ演算を実行する第
    2のファジィ演算回路、 モーダス・トレンスに特有のファジィ演算を実行する第
    3のファジィ演算回路。 第1のスイープ信号が与えられ、これに同期した第3の
    メンバーシップ関数を表わす信号を出力する第3のメン
    バーシップ関数回路、および第1のファジィ演算回路の
    出力と第3のメンバーシップ関数回路の出力とを、切換
    信号に応じて第2または第3のファジィ演算回路に与え
    る切換回路、 を備えたスイープ・タイプのファジィ・コンピュータ。 (17)第2または第3のファジィ演算回路の出力信号
    から第2の周期を基準として1つの確定値を決定するデ
    ファジファイアさらに備えている特許請求の範囲第(1
    6)項に記載のスイープ・タイプのファジィ・コンピュ
    ータ。 (18)2つの入力を比較し、一方の入力が他方の入力
    よりも小さいときにファジィ真理値1を表わす信号を出
    力する比較回路、および この比較回路の出力と他方の入力の大きい方を選択して
    出力するMAX回路、 を備えたα演算回路。 (19)モーダス・ポネンスおよびモーダス・トレンス
    の少なくとも一方のファジィ推論を実行するファジィ・
    コンピュータであって、 第1の周期をもつ第1のスイープ信号を発生する第1の
    スイープ信号発生回路、 第1の周期よりも長い第2の周期をもつ第2のスイープ
    信号を発生する第2のスイープ信号発生回路、 第1のスイープ信号が与えられ、これに同期した第1の
    メンバーシップ関数を表わす信号を出力する第1のメン
    バーシップ関数回路、 第2のスイープ信号が与えられ、これに同期した第2の
    メンバーシップ関数を表わす信号を出力する第2のメン
    バーシップ関数回路、 第1と第2のメンバーシップ関数回路の出力信号を入力
    し、ファジィ関係を表わす演算を実行する第1の演算回
    路、 第1のスイープ信号が与えられ、これに同期した第3の
    メンバーシップ関数を表わす信号を出力する第3のメン
    バーシップ関数回路、および第1の演算回路の出力と第
    3のメンバーシップ関数回路の出力とを入力とし、所定
    のファジィ演算を実行する第2の演算回路、 を備えたスイープ・タイプのファジィ・コンピュータ。 (20)それぞれ異なるファジィ演算を実行する複数の
    第2の演算回路と、 第1の演算回路の出力および第3のメンバーシップ関数
    回路の出力を上記複数の第2の演算回路に対して切換え
    る切換回路と、 を備えた特許請求の範囲第(19)項に記載のスイープ
    ・タイプのファジィ・コンピュータ。(21)入力信号
    に対応したメンバーシップ関数を表わす信号を出力する
    メンバーシップ関数回路、および 所定周期のスイープ信号を出力するスイープ信号発生回
    路を備え、 スイープ信号発生回路の出力スイープ信号をメンバーシ
    ップ関数回路にその入力信号として与えることにより、
    スイープ信号に同期した時間軸上に分布したメンバーシ
    ップ関数を表わす信号を得る、 スイープ・タイプのメンバーシップ関数出力回路。
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