JPH11306268A - 半導体演算装置 - Google Patents
半導体演算装置Info
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- JPH11306268A JPH11306268A JP10124287A JP12428798A JPH11306268A JP H11306268 A JPH11306268 A JP H11306268A JP 10124287 A JP10124287 A JP 10124287A JP 12428798 A JP12428798 A JP 12428798A JP H11306268 A JPH11306268 A JP H11306268A
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- circuit
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- G06N—COMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
- G06N3/00—Computing arrangements based on biological models
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- G06N3/06—Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons
- G06N3/063—Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons using electronic means
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- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06N—COMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
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- G06N3/02—Neural networks
- G06N3/06—Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バイナリ・多値・アナログ融合型演算処理回
路で構成されたベクトル量子化プロセッサで用いられる
最大値あるいは最小値検索演算を高速かつ高精度で実現
する半導体演算装置を提供することを目的とする。さら
に必要な順位の距離をもつベクトルを検索する機能を付
加すること。 【解決手段】第1電極と、1つの第2電極が定められた
比率で容量結合されたフローティングゲートを持つ第1
増幅器の複数の組よりなる増幅回路群を有し、増幅回路
群の出力信号を入力し0あるいは1の論理値を出力する
論理演算回路を有し、論理演算回路の出力信号を入力と
しその出力が増幅回路群の全ての第2電極に分配された
第2増幅回路を有する多重ループ回路において、第2増
幅回路が出力電流駆動能力を調節する調節回路と調節を
所定の規則で制御する制御回路を有し、制御回路におけ
る調節が論理演算回路の出力の変化に合わせて実行され
る。。
路で構成されたベクトル量子化プロセッサで用いられる
最大値あるいは最小値検索演算を高速かつ高精度で実現
する半導体演算装置を提供することを目的とする。さら
に必要な順位の距離をもつベクトルを検索する機能を付
加すること。 【解決手段】第1電極と、1つの第2電極が定められた
比率で容量結合されたフローティングゲートを持つ第1
増幅器の複数の組よりなる増幅回路群を有し、増幅回路
群の出力信号を入力し0あるいは1の論理値を出力する
論理演算回路を有し、論理演算回路の出力信号を入力と
しその出力が増幅回路群の全ての第2電極に分配された
第2増幅回路を有する多重ループ回路において、第2増
幅回路が出力電流駆動能力を調節する調節回路と調節を
所定の規則で制御する制御回路を有し、制御回路におけ
る調節が論理演算回路の出力の変化に合わせて実行され
る。。
Description
【0001】
【産業上の応用分野】本発明は半導体演算装置に関わ
り、特に画像処理などの演算を多値あるいはアナログ信
号を用いて高速かつ高精度に実行できる集積回路システ
ムに関する。
り、特に画像処理などの演算を多値あるいはアナログ信
号を用いて高速かつ高精度に実行できる集積回路システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】多くの情報量を含む動画像データなどを
遠隔地に転送するためには、通信回線の伝送容量に応じ
て実時間でデータ圧縮を行う技術が必要となっている。
このデータ圧縮のひとつの手段としてベクトル量子化と
いう技術がある。ベクトル量子化では、ある次元数を持
つ任意のベクトルと、予め用意しておいた同じ次元数の
複数の異なるベクトル(コードブック)と比較し、その
中で最も似通ったベクトルを選び出し、そのパターンの
番号によって元のベクトルを量子化する。元のベクトル
が取りうる全ての場合の数に対して、コードブック中の
ベクトル(コードベクトル)の数が少なければデータは
圧縮される。伸張時はコードブックの中から番号に対応
するベクトルを取出すだけでよい。このためベクトル量
子化は伸張が非常に簡単にできるデータ圧縮アルゴリズ
ムとしてこれまで良く知られている。
遠隔地に転送するためには、通信回線の伝送容量に応じ
て実時間でデータ圧縮を行う技術が必要となっている。
このデータ圧縮のひとつの手段としてベクトル量子化と
いう技術がある。ベクトル量子化では、ある次元数を持
つ任意のベクトルと、予め用意しておいた同じ次元数の
複数の異なるベクトル(コードブック)と比較し、その
中で最も似通ったベクトルを選び出し、そのパターンの
番号によって元のベクトルを量子化する。元のベクトル
が取りうる全ての場合の数に対して、コードブック中の
ベクトル(コードベクトル)の数が少なければデータは
圧縮される。伸張時はコードブックの中から番号に対応
するベクトルを取出すだけでよい。このためベクトル量
子化は伸張が非常に簡単にできるデータ圧縮アルゴリズ
ムとしてこれまで良く知られている。
【0003】このベクトル量子化演算を並列に高速で実
行するために、いくつかの専用デジタルプロセッサが開
発されている。これらの専用プロセッサには、量子化さ
れるベクトルとコードベクトルの比較を行い両者の類似
度を数量化する相関器が通常並列に配置されており、全
てのコードベクトルに対する類似度は同時並列に計算さ
れる。この類似度には通常ベクトル間の距離が用いら
れ、距離の最も小さなものが類似度が最も大きいことに
なる。したがって、距離データを相関器より同時並列に
受け取り一括して最小値検索を行なう回路を設けること
でベクトル量子化を高速化することができる。しかし全
ての処理回路をデジタル回路によって構成しているた
め、ハードウエア的にどうしても非常に大きな規模を占
める結果となっていた。特に、デジタル回路で実現した
相関器は多数の加算器が必要となるため最も大きな規模
を占めてしまうという問題があった。
行するために、いくつかの専用デジタルプロセッサが開
発されている。これらの専用プロセッサには、量子化さ
れるベクトルとコードベクトルの比較を行い両者の類似
度を数量化する相関器が通常並列に配置されており、全
てのコードベクトルに対する類似度は同時並列に計算さ
れる。この類似度には通常ベクトル間の距離が用いら
れ、距離の最も小さなものが類似度が最も大きいことに
なる。したがって、距離データを相関器より同時並列に
受け取り一括して最小値検索を行なう回路を設けること
でベクトル量子化を高速化することができる。しかし全
ての処理回路をデジタル回路によって構成しているた
め、ハードウエア的にどうしても非常に大きな規模を占
める結果となっていた。特に、デジタル回路で実現した
相関器は多数の加算器が必要となるため最も大きな規模
を占めてしまうという問題があった。
【0004】この問題を解決する一つの方法が非常に単
純な回路構成を持つアナログあるいは多値演算を処理回
路の中に導入することである。この様な視点からこれま
でに、初めての4端子デバイスであるニューロンMOSト
ランジスタ(νMOS)を用いたバイナリ・多値・アナロ
グ融合型演算処理回路に関する報告がなされている。こ
れを用いることにより非常に単純な回路で相関器を構成
することが可能となった。このような相関器からはアナ
ログ・多値形式の距離データが出力されることとなる。
これらの距離データのなかから最小値を求めるための演
算回路として、距離データに応じてその閾値を設定でき
るνMOSコンパレータを用いたウイナー・テーク・オー
ル(Winner-Take-All:WTA)回路が用いられてきた。こ
れにより距離データの最小値を見つける操作は、νMOS
コンパレータの閾値の最大値あるいは最小値を見つける
ことにおきかえることができる。νMOSコンパレータの
閾値の最大値あるいは最小値を見つける操作は、全コン
パレータに対して共通の参照電圧を入力し、閾値が最も
大きいあるいは小さいコンパレータの出力のみを反転さ
せるよう制御すればよい。このためにこれまでにランプ
スキャン方式が提案されておりその動作が確認されてい
る(例えば特開平6−244375号公報)。これは参
照電圧を全ダイナミックレンジにわたって単調に変化さ
せていき、閾値の最大値あるいは最小値を持つνMOSコ
ンパレータが反転した瞬間にラッチ信号を出し、その時
のコンパレータの出力値をレジスタにラッチするという
手法であった。この方法は非常にシンプルで理解し易
い。しかしながら、原理的に参照電圧の掃引速度には検
索精度との間にトレードオフの関係があり、高速な検索
を実行しようとするとどうしても検索精度の劣化が避け
られない。すなわち、高速な掃引を実行すると、最大値
が検出されラッチ信号がレジスタに伝達される間にラン
プスキャンで参照電圧がさらに変化してしまい、その変
化分の電圧レンジに含まれる別の閾値のνMOSコンパレ
ータも反転してしまうのである。特にランプスキャン方
式の場合、1回の参照電圧の単調な掃引で検索を行なう
ため、検索精度を確保しようとすると非常にゆっくりと
した掃引を全ダイナミックレンジにわたって実行しなけ
ればならず、そのためどうしても検索時間が長くなって
しまうのである。これを改善するための一つの方法は回
路構成の改善によってラッチ信号の伝達遅延時間を短縮
化することである。しかしこれにも限界がある。さらに
従来のランプスキャン方式を取る回路ではランプスキャ
ン信号を外部より入力しなければならないという問題が
あった。この問題に関しては従来図18に示すような技
術(特開平WO96/30855号公報)により提供さ
れている。すなわち、複数の入力ゲート電極を有するニ
ューロンMOSトランジスタを1個以上用いてなる半導
体演算回路において、ニューロンMOSトランジスタに
より構成されたインバータ回路を複数個含むインバータ
回路群を有し、前記インバータ回路の少なくとも1個の
第1の入力ゲートに所定の信号電圧を加える手段を有
し、前記インバータ回路群に含まれる全てのインバータ
の出力信号を所定の段数のインバータ回路を通して得ら
れた出力信号が論理演算回路に入力され、その出力信号
またはそれを所定の段数のインバータ回路を通して得ら
れた出力信号が前記インバータ回路群に含まれる前記イ
ンバータ回路の各々の少なくとも1個の第2の入力ゲー
トにフィードバックされたことを特徴とする半導体演算
回路のことである。これにより参照電圧は回路内部で発
生させることが可能となったが、フィードバック構成を
取るため参照電圧信号は常にある振幅を持って発振して
おり高精度なアナログ電圧比較演算を行う上で問題が残
っていた。
純な回路構成を持つアナログあるいは多値演算を処理回
路の中に導入することである。この様な視点からこれま
でに、初めての4端子デバイスであるニューロンMOSト
ランジスタ(νMOS)を用いたバイナリ・多値・アナロ
グ融合型演算処理回路に関する報告がなされている。こ
れを用いることにより非常に単純な回路で相関器を構成
することが可能となった。このような相関器からはアナ
ログ・多値形式の距離データが出力されることとなる。
これらの距離データのなかから最小値を求めるための演
算回路として、距離データに応じてその閾値を設定でき
るνMOSコンパレータを用いたウイナー・テーク・オー
ル(Winner-Take-All:WTA)回路が用いられてきた。こ
れにより距離データの最小値を見つける操作は、νMOS
コンパレータの閾値の最大値あるいは最小値を見つける
ことにおきかえることができる。νMOSコンパレータの
閾値の最大値あるいは最小値を見つける操作は、全コン
パレータに対して共通の参照電圧を入力し、閾値が最も
大きいあるいは小さいコンパレータの出力のみを反転さ
せるよう制御すればよい。このためにこれまでにランプ
スキャン方式が提案されておりその動作が確認されてい
る(例えば特開平6−244375号公報)。これは参
照電圧を全ダイナミックレンジにわたって単調に変化さ
せていき、閾値の最大値あるいは最小値を持つνMOSコ
ンパレータが反転した瞬間にラッチ信号を出し、その時
のコンパレータの出力値をレジスタにラッチするという
手法であった。この方法は非常にシンプルで理解し易
い。しかしながら、原理的に参照電圧の掃引速度には検
索精度との間にトレードオフの関係があり、高速な検索
を実行しようとするとどうしても検索精度の劣化が避け
られない。すなわち、高速な掃引を実行すると、最大値
が検出されラッチ信号がレジスタに伝達される間にラン
プスキャンで参照電圧がさらに変化してしまい、その変
化分の電圧レンジに含まれる別の閾値のνMOSコンパレ
ータも反転してしまうのである。特にランプスキャン方
式の場合、1回の参照電圧の単調な掃引で検索を行なう
ため、検索精度を確保しようとすると非常にゆっくりと
した掃引を全ダイナミックレンジにわたって実行しなけ
ればならず、そのためどうしても検索時間が長くなって
しまうのである。これを改善するための一つの方法は回
路構成の改善によってラッチ信号の伝達遅延時間を短縮
化することである。しかしこれにも限界がある。さらに
従来のランプスキャン方式を取る回路ではランプスキャ
ン信号を外部より入力しなければならないという問題が
あった。この問題に関しては従来図18に示すような技
術(特開平WO96/30855号公報)により提供さ
れている。すなわち、複数の入力ゲート電極を有するニ
ューロンMOSトランジスタを1個以上用いてなる半導
体演算回路において、ニューロンMOSトランジスタに
より構成されたインバータ回路を複数個含むインバータ
回路群を有し、前記インバータ回路の少なくとも1個の
第1の入力ゲートに所定の信号電圧を加える手段を有
し、前記インバータ回路群に含まれる全てのインバータ
の出力信号を所定の段数のインバータ回路を通して得ら
れた出力信号が論理演算回路に入力され、その出力信号
またはそれを所定の段数のインバータ回路を通して得ら
れた出力信号が前記インバータ回路群に含まれる前記イ
ンバータ回路の各々の少なくとも1個の第2の入力ゲー
トにフィードバックされたことを特徴とする半導体演算
回路のことである。これにより参照電圧は回路内部で発
生させることが可能となったが、フィードバック構成を
取るため参照電圧信号は常にある振幅を持って発振して
おり高精度なアナログ電圧比較演算を行う上で問題が残
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
れらの問題を解決するために行われたものであり、バイ
ナリ・多値・アナログ融合型演算処理回路で構成された
ベクトル量子化プロセッサで用いられる最大値あるいは
最小値検索演算を高速かつ高精度で実現する半導体演算
装置を提供することを目的とする。さらに必要な順位の
距離をもつベクトルを検索する機能を付加することを目
的とする。
れらの問題を解決するために行われたものであり、バイ
ナリ・多値・アナログ融合型演算処理回路で構成された
ベクトル量子化プロセッサで用いられる最大値あるいは
最小値検索演算を高速かつ高精度で実現する半導体演算
装置を提供することを目的とする。さらに必要な順位の
距離をもつベクトルを検索する機能を付加することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
つの第1電極と、ただ1つの第2電極が定められた比率
で容量結合されたフローティングゲートを持つ第1増幅
器の複数の組よりなる増幅回路群を有し、前記増幅回路
群の出力信号を入力し0あるいは1の論理値を出力する
論理演算回路を有し、前記論理演算回路の出力信号を入
力としその出力が前記増幅回路群の全ての第2電極に分
配された第2増幅回路を有する多重ループ回路におい
て、前記第2増幅回路が出力電流駆動能力を調節する調
節回路と前記調節を所定の規則で制御する制御回路を有
し、前記制御回路における前記調節が前記論理演算回路
の出力の変化に合わせて実行されることを特徴としてい
る。
つの第1電極と、ただ1つの第2電極が定められた比率
で容量結合されたフローティングゲートを持つ第1増幅
器の複数の組よりなる増幅回路群を有し、前記増幅回路
群の出力信号を入力し0あるいは1の論理値を出力する
論理演算回路を有し、前記論理演算回路の出力信号を入
力としその出力が前記増幅回路群の全ての第2電極に分
配された第2増幅回路を有する多重ループ回路におい
て、前記第2増幅回路が出力電流駆動能力を調節する調
節回路と前記調節を所定の規則で制御する制御回路を有
し、前記制御回路における前記調節が前記論理演算回路
の出力の変化に合わせて実行されることを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】本発明により、バイナリ・多値・アナログ融合
型演算処理回路で構成されたベクトル量子化プロセッサ
で用いられる最大値あるいは最小値検索演算を高速かつ
高精度で実現する半導体演算装置が実現できた。さらに
必要な順位の距離をもつベクトルを検索する機能を付加
することも可能となった。
型演算処理回路で構成されたベクトル量子化プロセッサ
で用いられる最大値あるいは最小値検索演算を高速かつ
高精度で実現する半導体演算装置が実現できた。さらに
必要な順位の距離をもつベクトルを検索する機能を付加
することも可能となった。
【0008】
【実施例】以下に実施例をあげ本発明を詳細に説明する
が、本発明がこれら実施例に限定されないことは言うま
でもない。
が、本発明がこれら実施例に限定されないことは言うま
でもない。
【0009】(実施例1)実施例1は本発明をベクトル
量子化プロセッサに応用し、実際に開発を行った例であ
る。したがってプロセッサ全体としての実施例の詳細に
ついて述べるが、本発明がベクトル量子化プロセッサだ
けに応用できるものではなく、複数の電圧信号の中から
最大値や最小値などの所定の順位を持つものを選び出す
機能の実現に対して応用できることは言うまでもない。
量子化プロセッサに応用し、実際に開発を行った例であ
る。したがってプロセッサ全体としての実施例の詳細に
ついて述べるが、本発明がベクトル量子化プロセッサだ
けに応用できるものではなく、複数の電圧信号の中から
最大値や最小値などの所定の順位を持つものを選び出す
機能の実現に対して応用できることは言うまでもない。
【0010】図1にνMOSアナログVQ(AVQ)プロセッサ
のブロックダイアグラムを示す。このAVQプロセッサは
デジタルVQプロセッサとの互換性を考えデジタル信号で
ある16要素の入力ベクトル(106)をプロセッサの前
段でD/A変換(101)を行ないアナログ信号としてプ
ロセッサに入力することを想定した。したがって入力が
もともとアナログ信号形式をとる場合にはD/A変換器
(101)を用いる必要はない。アナログ入力ベクトル
とコードブックベクトルとの差分絶対値距離は256ベク
トルマッチングブロック(102)において完全並列に
アナログ多値演算を用いて求められる。このマッチング
ブロックには256個のコードブックベクトルの値が多値R
OM技術を用い予めパターン形成により多値形式で回路中
に書き込んである。次に求めた距離の最も小さいものを
選びだす操作をWTAブロック(103)において実行
し、最小値距離を持つコードブックベクトルの位置にの
みバイナリ論理で1の信号を出力させ、その他の出力は
全て0とする。WTAでの演算結果は256個のラッチ回路
(104)に保持されその後WO(Winner-Observer)ブ
ロック(105)においてバイナリコードに変換し出力
する。これらの操作を通して最も似たパターンのコード
を得る。
のブロックダイアグラムを示す。このAVQプロセッサは
デジタルVQプロセッサとの互換性を考えデジタル信号で
ある16要素の入力ベクトル(106)をプロセッサの前
段でD/A変換(101)を行ないアナログ信号としてプ
ロセッサに入力することを想定した。したがって入力が
もともとアナログ信号形式をとる場合にはD/A変換器
(101)を用いる必要はない。アナログ入力ベクトル
とコードブックベクトルとの差分絶対値距離は256ベク
トルマッチングブロック(102)において完全並列に
アナログ多値演算を用いて求められる。このマッチング
ブロックには256個のコードブックベクトルの値が多値R
OM技術を用い予めパターン形成により多値形式で回路中
に書き込んである。次に求めた距離の最も小さいものを
選びだす操作をWTAブロック(103)において実行
し、最小値距離を持つコードブックベクトルの位置にの
みバイナリ論理で1の信号を出力させ、その他の出力は
全て0とする。WTAでの演算結果は256個のラッチ回路
(104)に保持されその後WO(Winner-Observer)ブ
ロック(105)においてバイナリコードに変換し出力
する。これらの操作を通して最も似たパターンのコード
を得る。
【0011】図2はベクトルマッチングブロックの構成
を示したものである。マッチングブロックはマッチング
セル(差分絶対値回路)(203)を格子状に配列した
構造となっている。入力アナログベクトル(201)の
各要素はスイッチングブロック(202)を介して並列
に全てのマッチングセル(203)に分配される。それ
ぞれのマッチングセル(203)にはコードブックベク
トルの要素の値が予め記憶されており、ここで入力ベク
トルの各要素とコードブックベクトルの各要素間の値の
差の絶対値が計算される。そしてその結果は容量結合を
介してνMOSコンパレータのフローティングゲート(2
04)に転送され、このフローティングゲート上で16要
素分のマッチングセルからの出力の和が求められ、これ
により差分絶対値距離が得られる。
を示したものである。マッチングブロックはマッチング
セル(差分絶対値回路)(203)を格子状に配列した
構造となっている。入力アナログベクトル(201)の
各要素はスイッチングブロック(202)を介して並列
に全てのマッチングセル(203)に分配される。それ
ぞれのマッチングセル(203)にはコードブックベク
トルの要素の値が予め記憶されており、ここで入力ベク
トルの各要素とコードブックベクトルの各要素間の値の
差の絶対値が計算される。そしてその結果は容量結合を
介してνMOSコンパレータのフローティングゲート(2
04)に転送され、このフローティングゲート上で16要
素分のマッチングセルからの出力の和が求められ、これ
により差分絶対値距離が得られる。
【0012】図3に示す様に、マッチングセルは入力ゲ
ートを2つ持つ同一仕様のp-νMOSを2個並列に接続した
形のνMOSソースフォロア・多値ROMメモリ一体型差分絶
対値回路を用いて構成した。ここでVin とVmはそれぞれ
入力ベクトルとコードブックベクトルの一つの要素の信
号電圧を表わしている。Vmの値はνMOS多値ROMメモリ技
術を応用しこれら2つのνMOSのフローティングゲートに
結合する容量C1(310,312)とC2(311,31
3)の容量分割比により記憶されており、その比はレイ
アウト時にそれぞれの容量比をいくつにするかで予め設
定しておく。記憶された値は、それぞれの入力端子に電
源電圧Vdd(314)とVss(=0)(315)を供給するこ
とで、νMOSのフローティングゲート上に読みだすこと
ができる。その値は全入力容量に対して次式で求められ
る値を入力した時と等価的に同じ値となる。 Vm=C1Vdd/(C1+C2) (1) この差分絶対値回路のオペレーションはプリチャージサ
イクル(319)とエバリュエーションサイクル(32
2)の2つのサイクルに分けて行われる。プリチャージ
サイクルではそれぞれのフローティングゲートをVdd−|
Vtp+|(307)にバイアスする。ここでVtp+はp-νMOS
のフローティングゲートから見たp-MOSFETの閾値電圧V
tpより若干大きな値に設定する。また出力端子(30
8)はVddに接続し出力負荷容量をプリチャージしてお
く。この時2つのp-νMOSはON状態にあるのでドレイン側
につながるスイッチ(304)を切り貫通電流が流れる
のを防いでおく。その後、Vinを左側のp-νMOSの両方の
入力端子(310,311)に入力し、右側のp-νMOS
の入力端子には入力容量C1(312)にVdd(31
4)、入力容量C2(313)にVss(315)を別々に
印可しておく。この操作により、左右のp-νMOSにはそ
れぞれVinとVmが入力されたことになり、これらの電圧
値に相当する電荷が左右のp-νMOSのフローティングゲ
ートにそれぞれ蓄えられることになる。
ートを2つ持つ同一仕様のp-νMOSを2個並列に接続した
形のνMOSソースフォロア・多値ROMメモリ一体型差分絶
対値回路を用いて構成した。ここでVin とVmはそれぞれ
入力ベクトルとコードブックベクトルの一つの要素の信
号電圧を表わしている。Vmの値はνMOS多値ROMメモリ技
術を応用しこれら2つのνMOSのフローティングゲートに
結合する容量C1(310,312)とC2(311,31
3)の容量分割比により記憶されており、その比はレイ
アウト時にそれぞれの容量比をいくつにするかで予め設
定しておく。記憶された値は、それぞれの入力端子に電
源電圧Vdd(314)とVss(=0)(315)を供給するこ
とで、νMOSのフローティングゲート上に読みだすこと
ができる。その値は全入力容量に対して次式で求められ
る値を入力した時と等価的に同じ値となる。 Vm=C1Vdd/(C1+C2) (1) この差分絶対値回路のオペレーションはプリチャージサ
イクル(319)とエバリュエーションサイクル(32
2)の2つのサイクルに分けて行われる。プリチャージ
サイクルではそれぞれのフローティングゲートをVdd−|
Vtp+|(307)にバイアスする。ここでVtp+はp-νMOS
のフローティングゲートから見たp-MOSFETの閾値電圧V
tpより若干大きな値に設定する。また出力端子(30
8)はVddに接続し出力負荷容量をプリチャージしてお
く。この時2つのp-νMOSはON状態にあるのでドレイン側
につながるスイッチ(304)を切り貫通電流が流れる
のを防いでおく。その後、Vinを左側のp-νMOSの両方の
入力端子(310,311)に入力し、右側のp-νMOS
の入力端子には入力容量C1(312)にVdd(31
4)、入力容量C2(313)にVss(315)を別々に
印可しておく。この操作により、左右のp-νMOSにはそ
れぞれVinとVmが入力されたことになり、これらの電圧
値に相当する電荷が左右のp-νMOSのフローティングゲ
ートにそれぞれ蓄えられることになる。
【0013】次にエバリュエーションサイクル(32
2)では、フローティングゲートをVdd-|Vtp+|(30
7)から切り離した後、p-νMOSの入力端子のバイアス
を左右逆転させる。これにより左右のp-νMOSのフロー
ティングゲートの電圧φFL、φFRはそれぞれ次式で表わ
される値となる。 φFL=Vdd−|Vtp+|+γ(Vm−Vin) φFR=Vdd−|Vtp+|+γ(Vin−Vm) γ=(C1+C2)/(C1+C2+C0) (2) ここでC0はゲート容量や寄生容量など入力容量以外でフ
ローティングゲート上に結合している全ての容量を表し
ている。この状態でソース側のスイッチをOFFにし、ド
レイン側のスイッチ(304)をONとすることで、2つ
のp-νMOSをソースフォロア動作させる。これにより出
力電圧が左右のp-νMOS のフローティングゲート電圧の
内の低い方の電圧値に閾値電圧|Vtp|を加算した値と同
じ電圧になるまで出力負荷に蓄えられていた電荷が放電
される。最終的に出力電圧Voutが到達する値は、 Vout=Vdd−Δ−γ|Vin−Vm| Δ=|Vtp+|−|Vtp| (3) となり、これにより二つの入力VinおよびVmの差分絶対
値に相当する電圧が出力端子に取り出される。
2)では、フローティングゲートをVdd-|Vtp+|(30
7)から切り離した後、p-νMOSの入力端子のバイアス
を左右逆転させる。これにより左右のp-νMOSのフロー
ティングゲートの電圧φFL、φFRはそれぞれ次式で表わ
される値となる。 φFL=Vdd−|Vtp+|+γ(Vm−Vin) φFR=Vdd−|Vtp+|+γ(Vin−Vm) γ=(C1+C2)/(C1+C2+C0) (2) ここでC0はゲート容量や寄生容量など入力容量以外でフ
ローティングゲート上に結合している全ての容量を表し
ている。この状態でソース側のスイッチをOFFにし、ド
レイン側のスイッチ(304)をONとすることで、2つ
のp-νMOSをソースフォロア動作させる。これにより出
力電圧が左右のp-νMOS のフローティングゲート電圧の
内の低い方の電圧値に閾値電圧|Vtp|を加算した値と同
じ電圧になるまで出力負荷に蓄えられていた電荷が放電
される。最終的に出力電圧Voutが到達する値は、 Vout=Vdd−Δ−γ|Vin−Vm| Δ=|Vtp+|−|Vtp| (3) となり、これにより二つの入力VinおよびVmの差分絶対
値に相当する電圧が出力端子に取り出される。
【0014】図2に示す様に、1つのνMOSコンパレータ
のフローティングゲートには16個のマッチングセルから
の出力以外にもう1つ参照電圧信号を入力するゲートを
容量結合しておく。このゲートはマッチングセルに接続
されている全ての容量の合計と同じ大きさの容量値とな
るよう設定した。ここでこの容量比はその時の設計仕様
に応じて適切な値に設定できることは言うまでもない。
差分絶対値距離が出力されている間(エバリュエーショ
ンサイクル時)、νMOSコンパレータのフローティング
ゲートはその出力端子と短絡しておく。この時、参照電
圧信号の入力端子はVddにバイアスしておく。これによ
りマッチングの度合いを表現する差分絶対値距離の情報
は電荷としてνMOSコンパレータのフローティングゲー
トに蓄えられ、差分絶対値距離演算処理とWTA処理のパ
イプライン化が実現できる。
のフローティングゲートには16個のマッチングセルから
の出力以外にもう1つ参照電圧信号を入力するゲートを
容量結合しておく。このゲートはマッチングセルに接続
されている全ての容量の合計と同じ大きさの容量値とな
るよう設定した。ここでこの容量比はその時の設計仕様
に応じて適切な値に設定できることは言うまでもない。
差分絶対値距離が出力されている間(エバリュエーショ
ンサイクル時)、νMOSコンパレータのフローティング
ゲートはその出力端子と短絡しておく。この時、参照電
圧信号の入力端子はVddにバイアスしておく。これによ
りマッチングの度合いを表現する差分絶対値距離の情報
は電荷としてνMOSコンパレータのフローティングゲー
トに蓄えられ、差分絶対値距離演算処理とWTA処理のパ
イプライン化が実現できる。
【0015】νMOSコンパレータの短絡が解除され、全
マッチングセルからの入力がVddに切り替わった時点で
(プリチャージサイクル時)、νMOSコンパレータの参
照電圧信号入力端子からみた閾値は差分絶対値距離に相
当する値に設定されることになる。いいかえると、それ
ぞれのνMOSコンパレータの閾値がマッチングの度合い
により決定されることとなる。今回の仕様では差分絶対
値距離が大きくなる程その閾値は低くなる。したがっ
て、WTAではコンパレータの閾値の最も高いものを選び
出すことで差分絶対値距離の最小値を検索することがき
ることになる。
マッチングセルからの入力がVddに切り替わった時点で
(プリチャージサイクル時)、νMOSコンパレータの参
照電圧信号入力端子からみた閾値は差分絶対値距離に相
当する値に設定されることになる。いいかえると、それ
ぞれのνMOSコンパレータの閾値がマッチングの度合い
により決定されることとなる。今回の仕様では差分絶対
値距離が大きくなる程その閾値は低くなる。したがっ
て、WTAではコンパレータの閾値の最も高いものを選び
出すことで差分絶対値距離の最小値を検索することがき
ることになる。
【0016】図4は参照電圧を多段階に変化させる参照
電圧自己収束方式の一例を示したものである。この方式
は参照電圧信号の掃引方向を最大値が検出される毎に多
段階に反転し、同時にその速度を1回毎にa倍ずつ低下さ
せ、参照電圧を次第にνMOSコンパレータの閾値の最大
値付近に収束させていく方式を取っている。ここでaは1
以下の正の定数である。この図においてL0[V/sec]は式4
で定義する値であり、遅延時間tdで参照電圧を電源電圧
Vdd変化させた時の掃引速度を表している。 L0=Vdd/td (4) 第1段階の掃引は掃引速度aL0で行なうこととした。これ
は掃引速度がL0以上となると最大値が検出される前に参
照電圧信号がVddまたはVssに振り切れてしまい無意味な
掃引を行うこととなるからであり、L0にaをかけること
により必ずL0以下の掃引速度で初回の掃引を行なうこと
としている。掃引を行なう回数をn回としたとき、図4か
ら参照電圧を最終段階まで変化させるために必要な時間
T[sec]は式5の様に求められる。 T=VT/(aL0)+td+(n−1)(a-1td+td) (5) ここでVT[V]は電源電圧Vddから検索すべきνMOSコンパ
レータの最大閾値電圧までの電圧振幅である。
電圧自己収束方式の一例を示したものである。この方式
は参照電圧信号の掃引方向を最大値が検出される毎に多
段階に反転し、同時にその速度を1回毎にa倍ずつ低下さ
せ、参照電圧を次第にνMOSコンパレータの閾値の最大
値付近に収束させていく方式を取っている。ここでaは1
以下の正の定数である。この図においてL0[V/sec]は式4
で定義する値であり、遅延時間tdで参照電圧を電源電圧
Vdd変化させた時の掃引速度を表している。 L0=Vdd/td (4) 第1段階の掃引は掃引速度aL0で行なうこととした。これ
は掃引速度がL0以上となると最大値が検出される前に参
照電圧信号がVddまたはVssに振り切れてしまい無意味な
掃引を行うこととなるからであり、L0にaをかけること
により必ずL0以下の掃引速度で初回の掃引を行なうこと
としている。掃引を行なう回数をn回としたとき、図4か
ら参照電圧を最終段階まで変化させるために必要な時間
T[sec]は式5の様に求められる。 T=VT/(aL0)+td+(n−1)(a-1td+td) (5) ここでVT[V]は電源電圧Vddから検索すべきνMOSコンパ
レータの最大閾値電圧までの電圧振幅である。
【0017】最終段階における検索では式6で決定され
る掃引速度Lf[V/sec]以下で参照信号を変化させる必要
がある。 Lf=ΔV/td (6) ここで、ΔV[V]は要求される検索精度であり、td[sec]
はフィードバック信号が回路中を伝搬するのにかかる遅
延時間である。最終段階における掃引速度anL0がこのLf
と等しいとすると、式4を使って、 a=(ΔV/Vdd)1/n (7) の関係が導出される。
る掃引速度Lf[V/sec]以下で参照信号を変化させる必要
がある。 Lf=ΔV/td (6) ここで、ΔV[V]は要求される検索精度であり、td[sec]
はフィードバック信号が回路中を伝搬するのにかかる遅
延時間である。最終段階における掃引速度anL0がこのLf
と等しいとすると、式4を使って、 a=(ΔV/Vdd)1/n (7) の関係が導出される。
【0018】式4と式7を式5に代入し整理すると、 T=td(((n−1)+VT/Vdd)(Vdd/ΔV)1/n+n) (8) の関係が得られる。この結果から本方式の場合検索時間
Tはフィードバック遅延時間tdに比例して増加すること
がわかる。さらにTはVTの値が大きくなるほど長くな
る。すなわち非常に距離が大きい場合検索時間がより長
く必要となることが分る。またn=1の時、式8は、 T=(VT+ΔV)/Lf (9) と表わされる。この式はWTAで検索すべき電圧までの振
幅VTに精度ΔVを加えたものを最終掃引速度Lfで割った
値となっていることから、これはランプスキャン方式に
おける検索時間と等価な式であることがわかる。
Tはフィードバック遅延時間tdに比例して増加すること
がわかる。さらにTはVTの値が大きくなるほど長くな
る。すなわち非常に距離が大きい場合検索時間がより長
く必要となることが分る。またn=1の時、式8は、 T=(VT+ΔV)/Lf (9) と表わされる。この式はWTAで検索すべき電圧までの振
幅VTに精度ΔVを加えたものを最終掃引速度Lfで割った
値となっていることから、これはランプスキャン方式に
おける検索時間と等価な式であることがわかる。
【0019】nの値は検索時間Tが最小となるように定め
る必要がある。図5はΔVの値をいくつか変化させた時の
検索時間Tの値を掃引回数nに対してプロットしたもので
ある。この計算では典型的なパラメータとしてVdd=5V、
td=10nsec、VT=4Vを用いた。各ΔVの値に対しTが最小に
なるnの値が存在し、このnの値はΔVが小さくなるに連
れて大きくなっていることが分る。ΔVが500mV以下の場
合、n=1のランプスキャン方式の検索時間に比べて、参
照電圧自己収束方式により検索時間が圧倒的に短縮化で
きることが分る。また、それぞれのTの最小値はΔVが小
さくなるほど大きくなる。すなわち、より精度の高い検
索を行なう時にはより検索時間を必要とするということ
を意味する。これらの結果から精度の高い検索をより高
速に実行する際に今回提案した参照電圧自己収束方式は
有効な手法であるといえる。
る必要がある。図5はΔVの値をいくつか変化させた時の
検索時間Tの値を掃引回数nに対してプロットしたもので
ある。この計算では典型的なパラメータとしてVdd=5V、
td=10nsec、VT=4Vを用いた。各ΔVの値に対しTが最小に
なるnの値が存在し、このnの値はΔVが小さくなるに連
れて大きくなっていることが分る。ΔVが500mV以下の場
合、n=1のランプスキャン方式の検索時間に比べて、参
照電圧自己収束方式により検索時間が圧倒的に短縮化で
きることが分る。また、それぞれのTの最小値はΔVが小
さくなるほど大きくなる。すなわち、より精度の高い検
索を行なう時にはより検索時間を必要とするということ
を意味する。これらの結果から精度の高い検索をより高
速に実行する際に今回提案した参照電圧自己収束方式は
有効な手法であるといえる。
【0020】この参照電圧自己収束方式を持つWTAを発
振型νMOS WTAにより実現したのが図6である。この図は
マッチングブロックがプリチャージサイクル時のWTAの
動作を単純なブロック図を使って示したものである。ν
MOSコンパレータ(603)は256個並列に用意し、先に
述べたようにマッチングブロックで得られた差分絶対値
距離(601)がそれぞれのフローティングゲート(6
02)上に電荷として蓄えられている。この256個のコ
ンパレータの出力はORゲート(608)に集められる。
さらにORゲートの出力が高ゲインアンプ(609)とコ
ントローラ(610)で制御された可変抵抗(611)
を介して全てのコンパレータの参照電圧信号入力端子
(612)にフィードバックされる構成となっている。
したがって、これらは256個の多重ループのνMOSリング
オッシレータを形成していることになり、そのまま動作
させれば参照電圧VR(612)はある電圧振幅をもって
発振することとなる。
振型νMOS WTAにより実現したのが図6である。この図は
マッチングブロックがプリチャージサイクル時のWTAの
動作を単純なブロック図を使って示したものである。ν
MOSコンパレータ(603)は256個並列に用意し、先に
述べたようにマッチングブロックで得られた差分絶対値
距離(601)がそれぞれのフローティングゲート(6
02)上に電荷として蓄えられている。この256個のコ
ンパレータの出力はORゲート(608)に集められる。
さらにORゲートの出力が高ゲインアンプ(609)とコ
ントローラ(610)で制御された可変抵抗(611)
を介して全てのコンパレータの参照電圧信号入力端子
(612)にフィードバックされる構成となっている。
したがって、これらは256個の多重ループのνMOSリング
オッシレータを形成していることになり、そのまま動作
させれば参照電圧VR(612)はある電圧振幅をもって
発振することとなる。
【0021】閾値の最大値とその他の値との識別精度は
このリングオッシレータで発振させれれたVR波形の立ち
上がりおよび立ち下がりの掃引速度とループ遅延時間に
よって決定される。掃引速度は高ゲインアンプが可変抵
抗を介して全てのνMOSコンパレータの入力容量を駆動
する電流駆動能力に依存する。VRが自己収束するよう制
御するために、可変抵抗の値をダイナミックに切り替え
て電流駆動能力を変化させ、その掃引速度を制御した。
このリングオッシレータで発振させれれたVR波形の立ち
上がりおよび立ち下がりの掃引速度とループ遅延時間に
よって決定される。掃引速度は高ゲインアンプが可変抵
抗を介して全てのνMOSコンパレータの入力容量を駆動
する電流駆動能力に依存する。VRが自己収束するよう制
御するために、可変抵抗の値をダイナミックに切り替え
て電流駆動能力を変化させ、その掃引速度を制御した。
【0022】まず最初は、可変抵抗の値を最も小さいも
のに設定しておく。したがって、マッチングブロックの
エバリュエーションサイクルでVddに充電されていたνM
OSコンパレータの参照電圧入力容量は高速に放電され、
VRは大きく変動する。すなわち高速かつ粗い検索が実行
されることになる。VRがνMOSコンパレータの最大閾値
を通過するとνMOSコンパレータが反転し、その信号がO
Rゲート、高ゲインアンプおよび可変抵抗を介して再び
νMOSコンパレータの入力ゲートにフィードバックされ
る。しかしこの伝達にかかる遅延時間でVRは最大閾値電
圧を既に行き過ぎてしまっている。そこで、信号がフィ
ードバックされるのにあわせて、コントローラで可変抵
抗の値をより大きなものに切り替え、今度は掃引速度を
遅くして入力ゲートを充電する。これによりVRの変動量
は緩やかとなり、やや精度の高い検索が実行される。そ
の後同様な操作を繰り返し行い、可変抵抗の値を段階的
に増大させることによりVRの掃引速度を順次減少させ、
VRの行き過ぎ量を低減し、検索精度を徐々に増加させて
ゆく。最終段階においては可変抵抗の値を最も大きな値
に設定し、VRを非常にゆっくりと変化させる最高精度の
検索を実行する。このようにしてVRの掃引速度を制御し
最終的には最小距離情報を持つコンパレータのみを発振
させるようにする。最小距離を持つ場所はその位置が決
定した段階でバイナリ信号としてラッチ回路(605)
に取り込み、WO回路(606)によってその位置を符号
化し8ビットのコード(607)を得る。
のに設定しておく。したがって、マッチングブロックの
エバリュエーションサイクルでVddに充電されていたνM
OSコンパレータの参照電圧入力容量は高速に放電され、
VRは大きく変動する。すなわち高速かつ粗い検索が実行
されることになる。VRがνMOSコンパレータの最大閾値
を通過するとνMOSコンパレータが反転し、その信号がO
Rゲート、高ゲインアンプおよび可変抵抗を介して再び
νMOSコンパレータの入力ゲートにフィードバックされ
る。しかしこの伝達にかかる遅延時間でVRは最大閾値電
圧を既に行き過ぎてしまっている。そこで、信号がフィ
ードバックされるのにあわせて、コントローラで可変抵
抗の値をより大きなものに切り替え、今度は掃引速度を
遅くして入力ゲートを充電する。これによりVRの変動量
は緩やかとなり、やや精度の高い検索が実行される。そ
の後同様な操作を繰り返し行い、可変抵抗の値を段階的
に増大させることによりVRの掃引速度を順次減少させ、
VRの行き過ぎ量を低減し、検索精度を徐々に増加させて
ゆく。最終段階においては可変抵抗の値を最も大きな値
に設定し、VRを非常にゆっくりと変化させる最高精度の
検索を実行する。このようにしてVRの掃引速度を制御し
最終的には最小距離情報を持つコンパレータのみを発振
させるようにする。最小距離を持つ場所はその位置が決
定した段階でバイナリ信号としてラッチ回路(605)
に取り込み、WO回路(606)によってその位置を符号
化し8ビットのコード(607)を得る。
【0023】従来のνMOS WTA回路ではWTA外部よりラン
プ信号を入力して最小値検索を行う必要があった。しか
しこの方式ではνMOSコンパレータに使用する参照電圧
信号が自動的に生成できる。このため自律的な制御機能
を持った回路であるといえる。
プ信号を入力して最小値検索を行う必要があった。しか
しこの方式ではνMOSコンパレータに使用する参照電圧
信号が自動的に生成できる。このため自律的な制御機能
を持った回路であるといえる。
【0024】また、本実施例においてはORゲートを用
いたが、ここにANDゲートを用いた場合、他は全く同
様な構成で最大距離を持つコンパレータのみを発振させ
るようにできることは言うまでもない。
いたが、ここにANDゲートを用いた場合、他は全く同
様な構成で最大距離を持つコンパレータのみを発振させ
るようにできることは言うまでもない。
【0025】このWTAにおいて各掃引段階における参照
電圧はその時の可変抵抗値と参照電圧信号の全負荷容量
によって決定されるRC時定数で指数関数的に変化し、そ
の速度は掃引開始時の参照電圧の値によって異なる。し
たがってこの回路で図4の参照電圧制御と全く同じ動作
を実現することはできない。しかし擬似的にその動作を
実現し検索の高速化を図ることは可能である。ここでは
問題を簡単化するために参照電圧の時間変化が全てRC時
定数によって決まる掃引速度で直線的に変化するものと
仮定し、参照電圧自己収束方式を実現した。このRC時定
数による掃引速度は電源電圧VddをそのときのRC時定数
で割った値で定義した。RC時定数による最終掃引速度を
式6のLfと等しくするために、最終可変抵抗値Rf[Ω]を
式10の様に定めた。 Ri=Vdd/CVrLf (10) ここでCVr[F]は回路中から抽出される参照電圧信号ライ
ンの全負荷容量の値である。また回路遅延から図5に従
い検索速度が最小となるnの値を定め、それ以外のi番目
の掃引段階における可変抵抗の値Riを式7のaの値から、 Ri=(ΔV/Vdd)(n-1/n)Rf (11) の様に設定した。但し今回の方式では、検索電圧が最大
値であり電源電圧から参照電圧の掃引を開始するためn
の値は必ず奇数である必要がある。
電圧はその時の可変抵抗値と参照電圧信号の全負荷容量
によって決定されるRC時定数で指数関数的に変化し、そ
の速度は掃引開始時の参照電圧の値によって異なる。し
たがってこの回路で図4の参照電圧制御と全く同じ動作
を実現することはできない。しかし擬似的にその動作を
実現し検索の高速化を図ることは可能である。ここでは
問題を簡単化するために参照電圧の時間変化が全てRC時
定数によって決まる掃引速度で直線的に変化するものと
仮定し、参照電圧自己収束方式を実現した。このRC時定
数による掃引速度は電源電圧VddをそのときのRC時定数
で割った値で定義した。RC時定数による最終掃引速度を
式6のLfと等しくするために、最終可変抵抗値Rf[Ω]を
式10の様に定めた。 Ri=Vdd/CVrLf (10) ここでCVr[F]は回路中から抽出される参照電圧信号ライ
ンの全負荷容量の値である。また回路遅延から図5に従
い検索速度が最小となるnの値を定め、それ以外のi番目
の掃引段階における可変抵抗の値Riを式7のaの値から、 Ri=(ΔV/Vdd)(n-1/n)Rf (11) の様に設定した。但し今回の方式では、検索電圧が最大
値であり電源電圧から参照電圧の掃引を開始するためn
の値は必ず奇数である必要がある。
【0026】νMOS AVQプロセッサは東京大学大規模集
積回路設計教育センター(VDEC)の試作サービスを用いて
Motorola 1.5μm CMOS 2層ポリシリコン2層メタルプロ
セスにより試作した。
積回路設計教育センター(VDEC)の試作サービスを用いて
Motorola 1.5μm CMOS 2層ポリシリコン2層メタルプロ
セスにより試作した。
【0027】今回作製したAVQプロセッサでは、差分絶
対値回路のC1とC2を合計16個の単位容量で構成し適宜そ
の比率をかえることで17値の多値で表わされるVmの値を
νMOS多値ROMメモリに記憶させた。図7はVmのレベルと
して0を記憶させた差分絶対値回路の動作をHSPICEシミ
ュレーションによって観測した結果である。ここでこの
結果はVDEC試作サービスによるMotorola 1.5μm CMOSプ
ロセスから抽出されたLEVEL=28のMOSFETのデバイスパラ
メータを用いて得られたものである。ソースフォロア動
作を行なうp-νMOSは最小設計ルールのW/L=3μm/1.5μm
とした。またC1およびC2は1単位16fFの容量で構成して
おり、このシミュレーションでは0レベルを表わすため
にC1:C2=0:16の比率で容量を設定した。電源電圧Vddは5
Vとし、|Vtp+|を1Vと設定しフローティングゲートの充
電は4Vで行った。また外部入力信号をプリチャージサイ
クルとエバリュエーションサイクルそれぞれに対応する
ように切り替えるスイッチングブロック(図2)もシミ
ュレーション上で構築し、この出力を差分絶対値回路に
入力することで差分絶対値回路の動作を観測した。さら
に実際の試作チップの状態をできるだけ正確に再現する
ためレイアウト結果から得た配線容量、基板容量などの
寄生容量も付加してシミュレーションを行った。
対値回路のC1とC2を合計16個の単位容量で構成し適宜そ
の比率をかえることで17値の多値で表わされるVmの値を
νMOS多値ROMメモリに記憶させた。図7はVmのレベルと
して0を記憶させた差分絶対値回路の動作をHSPICEシミ
ュレーションによって観測した結果である。ここでこの
結果はVDEC試作サービスによるMotorola 1.5μm CMOSプ
ロセスから抽出されたLEVEL=28のMOSFETのデバイスパラ
メータを用いて得られたものである。ソースフォロア動
作を行なうp-νMOSは最小設計ルールのW/L=3μm/1.5μm
とした。またC1およびC2は1単位16fFの容量で構成して
おり、このシミュレーションでは0レベルを表わすため
にC1:C2=0:16の比率で容量を設定した。電源電圧Vddは5
Vとし、|Vtp+|を1Vと設定しフローティングゲートの充
電は4Vで行った。また外部入力信号をプリチャージサイ
クルとエバリュエーションサイクルそれぞれに対応する
ように切り替えるスイッチングブロック(図2)もシミ
ュレーション上で構築し、この出力を差分絶対値回路に
入力することで差分絶対値回路の動作を観測した。さら
に実際の試作チップの状態をできるだけ正確に再現する
ためレイアウト結果から得た配線容量、基板容量などの
寄生容量も付加してシミュレーションを行った。
【0028】図7の1段目の波形は外部入力信号(70
3)であり、5Vのダイナミックレンジを持つ17値の多値
電圧を0レベルから16レベルまで500nsecサイクル毎に入
力している。2段目と3段目の波形(704,705,7
06,707)はスイッチングブロックから出力され差
分絶対値回路の左右の入力ゲートのC1、C2にそれぞれ入
力される信号波形である。このように一つの外部入力信
号に対して左右交互に値を切り替えることで差分絶対値
演算を行っている。4段目の波形は差分絶対値回路の左
右のp-νMOSのフローティングゲート電位の変化(70
8,709)を示している。今回の条件においては記憶
レベルが0であるためエバリュエーションサイクルにお
いては4Vを起点として左のフローティングゲート電位が
負の方向に、右が正の方向に向かってそれぞれ入力レベ
ルに対応する値分変化している。右の電位の上昇に上限
があるのは回路中のソースドレインpn接合に順バイアス
が加わりON電圧に達するためである。最後の波形は差分
絶対値回路の出力(710)を観測した結果である。ソ
ースフォロア動作はフローティングゲート電圧が安定し
た後に実行し、これにより出力負荷容量に蓄えられた電
荷を放電する。この結果では全て左側のp-νMOSのフロ
ーティングゲート電位に対応して放電が行なわれている
ことが分る。
3)であり、5Vのダイナミックレンジを持つ17値の多値
電圧を0レベルから16レベルまで500nsecサイクル毎に入
力している。2段目と3段目の波形(704,705,7
06,707)はスイッチングブロックから出力され差
分絶対値回路の左右の入力ゲートのC1、C2にそれぞれ入
力される信号波形である。このように一つの外部入力信
号に対して左右交互に値を切り替えることで差分絶対値
演算を行っている。4段目の波形は差分絶対値回路の左
右のp-νMOSのフローティングゲート電位の変化(70
8,709)を示している。今回の条件においては記憶
レベルが0であるためエバリュエーションサイクルにお
いては4Vを起点として左のフローティングゲート電位が
負の方向に、右が正の方向に向かってそれぞれ入力レベ
ルに対応する値分変化している。右の電位の上昇に上限
があるのは回路中のソースドレインpn接合に順バイアス
が加わりON電圧に達するためである。最後の波形は差分
絶対値回路の出力(710)を観測した結果である。ソ
ースフォロア動作はフローティングゲート電圧が安定し
た後に実行し、これにより出力負荷容量に蓄えられた電
荷を放電する。この結果では全て左側のp-νMOSのフロ
ーティングゲート電位に対応して放電が行なわれている
ことが分る。
【0029】図7と同様な方法で17レベル全ての多値ROM
構成をもつ差分絶対値回路を構成し、その外部入力信号
に対する出力特性をシミュレーションによって求めた結
果を図8に示す。出力のダイナミックレンジは1.32Vから
4.72Vまでの3.4Vであり電源電圧5Vに対する比は0.68で
あった。入力レベル全てに渡ってほぼ線形な特性が得ら
れている。今回のAVQプロセッサにはこれらの差分絶対
値回路を用いてKohonenの自己組織化マップを用いて画
像用に作成した16次元256個のコードブックをレイアウ
ト作成時に予め記憶させた。
構成をもつ差分絶対値回路を構成し、その外部入力信号
に対する出力特性をシミュレーションによって求めた結
果を図8に示す。出力のダイナミックレンジは1.32Vから
4.72Vまでの3.4Vであり電源電圧5Vに対する比は0.68で
あった。入力レベル全てに渡ってほぼ線形な特性が得ら
れている。今回のAVQプロセッサにはこれらの差分絶対
値回路を用いてKohonenの自己組織化マップを用いて画
像用に作成した16次元256個のコードブックをレイアウ
ト作成時に予め記憶させた。
【0030】ここで今回ソースフォロア動作を行なうMO
SFETとしてp-νMOSを用いた理由は、使用したチップ製
造プロセスが単一nウェルCMOSプロセスであったためで
ある。すなわちMOSFETの基板をソース電極と短絡しその
電位を各々独立に制御し基板バイアス効果による閾値の
変動を除去するためには、ソースフォロア動作を行わせ
るνMOSとしてはp-νMOS しか用いることができなかっ
たためである。したがって製造プロセスが許せばn-νMO
Sを用いても同様な方式で差分絶対値回路を構成するこ
とは可能である。
SFETとしてp-νMOSを用いた理由は、使用したチップ製
造プロセスが単一nウェルCMOSプロセスであったためで
ある。すなわちMOSFETの基板をソース電極と短絡しその
電位を各々独立に制御し基板バイアス効果による閾値の
変動を除去するためには、ソースフォロア動作を行わせ
るνMOSとしてはp-νMOS しか用いることができなかっ
たためである。したがって製造プロセスが許せばn-νMO
Sを用いても同様な方式で差分絶対値回路を構成するこ
とは可能である。
【0031】図9にνMOSコンパレータの構成を示す。ν
MOSコンパレータは高ゲインを実現するために5段のイン
バータ構成となっている。1段目は複数の入力が容量結
合によってCMOSインバータ(910)に接続されてお
り、νMOSインバータである。残りは全て通常のCMOSイ
ンバータ(913、915、916、917)であり、
2段目だけは容量結合を介して1段目のνMOSインバータ
の出力にその入力が接続されている。νMOSインバータ
のフローティングゲートはマッチングセルからの16個の
入力(ここでは簡単に1つの入力としてまとめて書いて
いる)および参照信号入力それぞれと1対1の比で容量結
合されている。リセット時には参照信号入力をVddにバ
イアスした状態でマッチングセルより差分絶対値距離を
入力し、1段目と2段目のインバータの入出力を順次短絡
する。これにより差分絶対値距離がνMOSインバータの
フローティングゲートに電荷として蓄えられ、νMOSコ
ンパレータの閾値が距離に対応する電圧に設定される。
WTA動作時にはマッチングセルからの入力はVddとなり、
参照電圧信号にて検索を行う。
MOSコンパレータは高ゲインを実現するために5段のイン
バータ構成となっている。1段目は複数の入力が容量結
合によってCMOSインバータ(910)に接続されてお
り、νMOSインバータである。残りは全て通常のCMOSイ
ンバータ(913、915、916、917)であり、
2段目だけは容量結合を介して1段目のνMOSインバータ
の出力にその入力が接続されている。νMOSインバータ
のフローティングゲートはマッチングセルからの16個の
入力(ここでは簡単に1つの入力としてまとめて書いて
いる)および参照信号入力それぞれと1対1の比で容量結
合されている。リセット時には参照信号入力をVddにバ
イアスした状態でマッチングセルより差分絶対値距離を
入力し、1段目と2段目のインバータの入出力を順次短絡
する。これにより差分絶対値距離がνMOSインバータの
フローティングゲートに電荷として蓄えられ、νMOSコ
ンパレータの閾値が距離に対応する電圧に設定される。
WTA動作時にはマッチングセルからの入力はVddとなり、
参照電圧信号にて検索を行う。
【0032】今回のAVQプロセッサではWTAにおける検索
精度を5mVと設定し、図6を用いて掃引回数を5段にとる
ことに決めた。これより式10および11に従い各サイクル
における可変抵抗の値を決定した。図10にこうして求め
た抵抗値を実現するための可変抵抗の等価回路とその切
り替えシーケンスを示す。可変抵抗は5つのCMOSスイッ
チを並列に用いてそれぞれのMOSFETのW/L比を適宜調整
することでそのON抵抗を設定し、これらをON、OFFする
ことで全体の抵抗値を実現した。その制御はコントロー
ラにてWTAのORゲートの出力を観測しその立ち上がりお
よび立ち下がりエッジを検出し、このタイミングに合わ
せて図に示す様に行なった。
精度を5mVと設定し、図6を用いて掃引回数を5段にとる
ことに決めた。これより式10および11に従い各サイクル
における可変抵抗の値を決定した。図10にこうして求め
た抵抗値を実現するための可変抵抗の等価回路とその切
り替えシーケンスを示す。可変抵抗は5つのCMOSスイッ
チを並列に用いてそれぞれのMOSFETのW/L比を適宜調整
することでそのON抵抗を設定し、これらをON、OFFする
ことで全体の抵抗値を実現した。その制御はコントロー
ラにてWTAのORゲートの出力を観測しその立ち上がりお
よび立ち下がりエッジを検出し、このタイミングに合わ
せて図に示す様に行なった。
【0033】図11にこの様にして構成した参照電圧自己
収束型WTA回路の動作をHSPICEシミュレーションにて観
測した結果を示す。このシミュレーションでは256個の
νMOSコンパレータの内、一つのコンパレータのマッチ
ングブロックからの入力端子に全て2.5Vを入力しその他
はこれより10mV低い電圧を入力しコンパレータのリセッ
トサイクルを実行した。1段目の波形(1107、11
08)は参照電圧信号とコンパレータからの出力をまと
めるORゲートからの出力信号を観測したものである。2
段目の波形(1109、1110)は最も閾値の高いν
MOSコンパレータ(勝者)とそれ以外のコンパレータ
(敗者)の出力である。3段目の波形(1111、11
12)はラッチ回路の出力である。参照信号が5回の掃
引により自己収束的に目標値の2.5Vに落ち着いて行く様
子が観測されている。またこれに伴い敗者の出力の発振
は途中で停止しており、最終的には勝者の出力のみが発
振を繰り返している。図を見ると明らかなように5回掃
引が終了した後、全てのνMOSコンパレータの出力をラ
ッチ回路にとり込むことで勝者と敗者の選別結果が保持
されている。またこのシミュレーションでは遅延時間td
は10nsec程度であり、最大値検索時間は約280nsecであ
った。図6で示される値に比べて若干遅くなっている
が、同様な操作をランプスキャン方式で実現した場合式
9より約5μsecとなることから、この条件では自己収束
方式を用いることでランプスキャン方式に比べ約18倍の
速度向上が実現されるていることがわかった。
収束型WTA回路の動作をHSPICEシミュレーションにて観
測した結果を示す。このシミュレーションでは256個の
νMOSコンパレータの内、一つのコンパレータのマッチ
ングブロックからの入力端子に全て2.5Vを入力しその他
はこれより10mV低い電圧を入力しコンパレータのリセッ
トサイクルを実行した。1段目の波形(1107、11
08)は参照電圧信号とコンパレータからの出力をまと
めるORゲートからの出力信号を観測したものである。2
段目の波形(1109、1110)は最も閾値の高いν
MOSコンパレータ(勝者)とそれ以外のコンパレータ
(敗者)の出力である。3段目の波形(1111、11
12)はラッチ回路の出力である。参照信号が5回の掃
引により自己収束的に目標値の2.5Vに落ち着いて行く様
子が観測されている。またこれに伴い敗者の出力の発振
は途中で停止しており、最終的には勝者の出力のみが発
振を繰り返している。図を見ると明らかなように5回掃
引が終了した後、全てのνMOSコンパレータの出力をラ
ッチ回路にとり込むことで勝者と敗者の選別結果が保持
されている。またこのシミュレーションでは遅延時間td
は10nsec程度であり、最大値検索時間は約280nsecであ
った。図6で示される値に比べて若干遅くなっている
が、同様な操作をランプスキャン方式で実現した場合式
9より約5μsecとなることから、この条件では自己収束
方式を用いることでランプスキャン方式に比べ約18倍の
速度向上が実現されるていることがわかった。
【0034】図12に今回作製したアナログVQチップのチ
ップ写真を示す。チップサイズは7.2mm 7.2mmであり20
8pin SQFPパッケージに収められている。256コードブッ
クベクトル用のマッチング回路は上下に半分ずつに分割
してレイアウトを行った。中心にWTA回路とWO回路を配
置し差分絶対値距離信号がチップの中心に向かって出力
される構成となっている。参照信号を256個のνMOSコン
パレータに伝達する配線はH-Tree方式で構成し遅延時間
の差が極力抑制されるよう考慮した。図13に今回作製し
たチップの回路面積を各要素ブロック毎にデジタルVQプ
ロセッサと比較した結果を示す。デジタルVQプロセッサ
が0.6μmデザインルールのため回路面積の比較はアナロ
グVQプロセッサの面積を0.6μmに換算して行った。比較
の結果、約85%の面積縮小がアナログVQプロセッサにお
いて達成されていることがわかる。これは回路の大部分
を占めていた差分絶対値回路の回路規模がアナログ多値
回路を用いたことで大幅に縮小されたためである。この
結果から今回のアナログ多値方式を0.6μmデザインルー
ルで用いることで2048個のコードブックベクトルに対応
したVQプロセッサを1チップで十分実現できるといえ
る。
ップ写真を示す。チップサイズは7.2mm 7.2mmであり20
8pin SQFPパッケージに収められている。256コードブッ
クベクトル用のマッチング回路は上下に半分ずつに分割
してレイアウトを行った。中心にWTA回路とWO回路を配
置し差分絶対値距離信号がチップの中心に向かって出力
される構成となっている。参照信号を256個のνMOSコン
パレータに伝達する配線はH-Tree方式で構成し遅延時間
の差が極力抑制されるよう考慮した。図13に今回作製し
たチップの回路面積を各要素ブロック毎にデジタルVQプ
ロセッサと比較した結果を示す。デジタルVQプロセッサ
が0.6μmデザインルールのため回路面積の比較はアナロ
グVQプロセッサの面積を0.6μmに換算して行った。比較
の結果、約85%の面積縮小がアナログVQプロセッサにお
いて達成されていることがわかる。これは回路の大部分
を占めていた差分絶対値回路の回路規模がアナログ多値
回路を用いたことで大幅に縮小されたためである。この
結果から今回のアナログ多値方式を0.6μmデザインルー
ルで用いることで2048個のコードブックベクトルに対応
したVQプロセッサを1チップで十分実現できるといえ
る。
【0035】図14にチップの全体動作波形をロジックア
ナライザを用いて測定した結果を示す。この測定はチッ
プの中の125番と126番のコードブックベクトルと同じベ
クトルを交互に入力して行った。今回のチップ作製にお
いては制御信号はベクトルマッチングブロックに対して
は5本、WTAブロックに対しては4本外部より入力するよ
うに設計した。これはアナログ回路における制御信号の
タイミングずれによる問題を避けるためである。チップ
の制御は前述の通りのパイプライン動作を実行するよう
に行っている。5μsec周期と動作速度は遅いが所望の値
が出力された結果である。
ナライザを用いて測定した結果を示す。この測定はチッ
プの中の125番と126番のコードブックベクトルと同じベ
クトルを交互に入力して行った。今回のチップ作製にお
いては制御信号はベクトルマッチングブロックに対して
は5本、WTAブロックに対しては4本外部より入力するよ
うに設計した。これはアナログ回路における制御信号の
タイミングずれによる問題を避けるためである。チップ
の制御は前述の通りのパイプライン動作を実行するよう
に行っている。5μsec周期と動作速度は遅いが所望の値
が出力された結果である。
【0036】図15にWTAブロックの動作波形をオシロス
コープを使って測定した結果を示す。1段目と2段目の信
号はそれぞれνMOSコンパレータのリセットのための制
御信号とνMOSリングオッシレータのフィードバック制
御信号である。3段目の波形は参照電圧信号の変化の様
子をボルテージフォロアのOPアンプを通して観測した結
果である。また4段目と5段目の波形はそれぞれORゲート
の出力波形とラッチ信号出力を観測したものである。
コープを使って測定した結果を示す。1段目と2段目の信
号はそれぞれνMOSコンパレータのリセットのための制
御信号とνMOSリングオッシレータのフィードバック制
御信号である。3段目の波形は参照電圧信号の変化の様
子をボルテージフォロアのOPアンプを通して観測した結
果である。また4段目と5段目の波形はそれぞれORゲート
の出力波形とラッチ信号出力を観測したものである。
【0037】シミュレーション波形と同様に参照電圧の
5段階の自己収束動作が確認され、可変抵抗の切替シー
ケンスが正常に動作していることが確認できた。またシ
ミュレーションの結果と比べてORゲートの出力波形は0
の期間が1の期間より短くなる顕著な結果が得られてい
る。これはRC時定数を用いた掃引速度の制御では、変化
させる電圧幅が大きいほどその速度が速くなる性質を持
っているためである。すなわち、今回の場合νMOSコン
パレータの最大閾値がVdd側に寄っているため0Vにむか
って放電する速度の方が5Vに向かって充電する速度より
も速くなる傾向にあるためであると考えられる。
5段階の自己収束動作が確認され、可変抵抗の切替シー
ケンスが正常に動作していることが確認できた。またシ
ミュレーションの結果と比べてORゲートの出力波形は0
の期間が1の期間より短くなる顕著な結果が得られてい
る。これはRC時定数を用いた掃引速度の制御では、変化
させる電圧幅が大きいほどその速度が速くなる性質を持
っているためである。すなわち、今回の場合νMOSコン
パレータの最大閾値がVdd側に寄っているため0Vにむか
って放電する速度の方が5Vに向かって充電する速度より
も速くなる傾向にあるためであると考えられる。
【0038】今回の設計ではWTAの検索時間が全てのコ
ンパレータ最大閾値電圧に対して500nsec以内に収まる
ことを目標としてシミュレーションおよび設計を行っ
た。しかし実際にはラッチがかかるまでに1μsec程度を
費やす結果となった。この原因は明らかにはできなかっ
たが、実際作製した回路において設計では抽出しきれな
かった参照電圧信号ラインの寄生容量などの影響がまだ
存在していた、あるいはフィードバック遅延時間が実際
にはシミュレーション結果と異なっていたのではないか
と推測している。しかしながら、この結果でも同じこと
をランプスキャン方式で実行しようとする場合、回路遅
延が10nsecと考えても5mVの精度を出すためには掃引速
度を0.5V/μsec以下に設定しなければならず、これで1.
5Vの掃引を行なうと3μsec程度の検索時間がどうしても
かかってしまう。この場合に比べれば今回の参照信号自
己収束方式は3倍程度の速度的優位性は図らずも確保さ
れているといえる。
ンパレータ最大閾値電圧に対して500nsec以内に収まる
ことを目標としてシミュレーションおよび設計を行っ
た。しかし実際にはラッチがかかるまでに1μsec程度を
費やす結果となった。この原因は明らかにはできなかっ
たが、実際作製した回路において設計では抽出しきれな
かった参照電圧信号ラインの寄生容量などの影響がまだ
存在していた、あるいはフィードバック遅延時間が実際
にはシミュレーション結果と異なっていたのではないか
と推測している。しかしながら、この結果でも同じこと
をランプスキャン方式で実行しようとする場合、回路遅
延が10nsecと考えても5mVの精度を出すためには掃引速
度を0.5V/μsec以下に設定しなければならず、これで1.
5Vの掃引を行なうと3μsec程度の検索時間がどうしても
かかってしまう。この場合に比べれば今回の参照信号自
己収束方式は3倍程度の速度的優位性は図らずも確保さ
れているといえる。
【0039】図16はチップの動作時のベクトルマッチン
グブロック(AVC)、WTAブロック、WOブロックそれぞれの
消費電力量をその動作周波数に対して別々に測定した結
果である。ここで周波数を決める1サイクルはAVQプロセ
ッサの一つのパイプラインサイクルで定義した。全体的
にみて直流消費電力成分がほぼ大半を占めており、全体
で約1W弱の消費電力量であった。 (実施例2)本発明の第2の実施例を、図17の回路図
を用いて説明する。図17は図6の回路図の内ORゲー
トを論理回路1708に置き換え、また記憶回路として
ラッチ回路1705、1706を2段直列に接続しこれ
らの出力をそれぞれ排他的論理和ゲート1707に入力
し、その出力により所定のベクトルに対する検索結果を
得る構成となっており、その他は実施例1の場合と同様
の構成をとっている。ここでは論理ゲート1708はそ
れぞれのコンパレータからの出力の内、1の数が3以上
となった時に1を出す回路を例として示している。した
がって、実施例1の場合と同様の動作により、最終的に
はこの回路では入力された距離のうち、3番目に大きな
距離が入力されたコンパレータのみが1と0を周期的に
繰り返して出力することとなる。論理ゲート1708は
公知の回路技術を用いて実現することが可能である。例
えば多入力で可変しきい値動作を容易に実現できるニュ
ーロンMOSトランジスタを用いてもこの回路を構成で
きることは良く知られている。またその他のデジタル論
理回路を用いても実現可能である。本実施例においては
ラッチ回路1705、1706を直列に接続しているた
め、可変抵抗の切り替えによる検索が最終段階に達した
ときの各コンパレータの出力と、その一回前の段階にお
ける出力の二つをラッチ信号1715により記憶するこ
とができる。したがってこれら出力の値をそれぞれ排他
的論理和ゲートに入力しその差を比較することにより最
終段階においても出力の変化を繰り返すコンパレータの
位置を同定することが可能である。これにより距離の大
きさが第3番目であるものを検索することが可能となっ
た。本実施例はあくまでも本発明の1例であって、同様
の構成を取ることで検索する距離の大きさを第4番目に
することも、第10番目にすることも、あるいはそれ以
外にする事も容易に実現できることは言うまでもない。
特にニューロンMOSトランジスタの様な可変しきい値
素子を用いれば、論理ゲート1708における1の数の
設定を制御入力電極により容易に変更できるため、この
順位を外部からの電気的制御信号1716により自在に
変更する構成は容易に実現できる。またニューロンMOS
トランジスタにこだわらずとも、外部信号により1の数
の設定を変更できる論理ゲートは他の公知の技術を用い
ても実現可能であることは言うまでもない。また本実施
例における記憶回路の構成でなくても同様の機能を満た
す他の回路を用いても良いことは言うまでもない。
グブロック(AVC)、WTAブロック、WOブロックそれぞれの
消費電力量をその動作周波数に対して別々に測定した結
果である。ここで周波数を決める1サイクルはAVQプロセ
ッサの一つのパイプラインサイクルで定義した。全体的
にみて直流消費電力成分がほぼ大半を占めており、全体
で約1W弱の消費電力量であった。 (実施例2)本発明の第2の実施例を、図17の回路図
を用いて説明する。図17は図6の回路図の内ORゲー
トを論理回路1708に置き換え、また記憶回路として
ラッチ回路1705、1706を2段直列に接続しこれ
らの出力をそれぞれ排他的論理和ゲート1707に入力
し、その出力により所定のベクトルに対する検索結果を
得る構成となっており、その他は実施例1の場合と同様
の構成をとっている。ここでは論理ゲート1708はそ
れぞれのコンパレータからの出力の内、1の数が3以上
となった時に1を出す回路を例として示している。した
がって、実施例1の場合と同様の動作により、最終的に
はこの回路では入力された距離のうち、3番目に大きな
距離が入力されたコンパレータのみが1と0を周期的に
繰り返して出力することとなる。論理ゲート1708は
公知の回路技術を用いて実現することが可能である。例
えば多入力で可変しきい値動作を容易に実現できるニュ
ーロンMOSトランジスタを用いてもこの回路を構成で
きることは良く知られている。またその他のデジタル論
理回路を用いても実現可能である。本実施例においては
ラッチ回路1705、1706を直列に接続しているた
め、可変抵抗の切り替えによる検索が最終段階に達した
ときの各コンパレータの出力と、その一回前の段階にお
ける出力の二つをラッチ信号1715により記憶するこ
とができる。したがってこれら出力の値をそれぞれ排他
的論理和ゲートに入力しその差を比較することにより最
終段階においても出力の変化を繰り返すコンパレータの
位置を同定することが可能である。これにより距離の大
きさが第3番目であるものを検索することが可能となっ
た。本実施例はあくまでも本発明の1例であって、同様
の構成を取ることで検索する距離の大きさを第4番目に
することも、第10番目にすることも、あるいはそれ以
外にする事も容易に実現できることは言うまでもない。
特にニューロンMOSトランジスタの様な可変しきい値
素子を用いれば、論理ゲート1708における1の数の
設定を制御入力電極により容易に変更できるため、この
順位を外部からの電気的制御信号1716により自在に
変更する構成は容易に実現できる。またニューロンMOS
トランジスタにこだわらずとも、外部信号により1の数
の設定を変更できる論理ゲートは他の公知の技術を用い
ても実現可能であることは言うまでもない。また本実施
例における記憶回路の構成でなくても同様の機能を満た
す他の回路を用いても良いことは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、バイナリ・多値・アナ
ログ融合型演算処理回路で構成されたベクトル量子化プ
ロセッサで用いられる最大値あるいは最小値検索演算を
高速かつ高精度で実現する半導体演算装置が実現でき
る。さらに必要な順位の距離をもつベクトルを検索する
機能を付加することも可能となる。
ログ融合型演算処理回路で構成されたベクトル量子化プ
ロセッサで用いられる最大値あるいは最小値検索演算を
高速かつ高精度で実現する半導体演算装置が実現でき
る。さらに必要な順位の距離をもつベクトルを検索する
機能を付加することも可能となる。
【図1】νMOSアナログVQプロセッサのブロックダイア
グラム。
グラム。
【図2】アナログベクトルマッチングブロック。
【図3】νMOSソースフォロア・多値ROMメモリ一体型差
分絶対値回路の動作説明。
分絶対値回路の動作説明。
【図4】参照電圧自己収束方式。
【図5】式8により得られた掃引回数と検索時間の関
係。
係。
【図6】参照電圧自己収束型Winner-Take-All。
【図7】νMOS多値メモリに0を記憶させた差分絶対値回
路のHSPICEシミュレーション波形。
路のHSPICEシミュレーション波形。
【図8】HSPICEシミュレーションにより得た17値を記憶
する全てのνMOSソースフォロア・多値ROMメモリ一体型
差分絶対値回路の入出力特性。
する全てのνMOSソースフォロア・多値ROMメモリ一体型
差分絶対値回路の入出力特性。
【図9】νMOSコンパレータの構成。
【図10】可変抵抗の等価回路とその動作シーケンス
(a)掃引1回目から2回目 (b)2回目から3回目 (c)3回目か
ら4回目 (d)4回目から5回目の切り替え動作。
(a)掃引1回目から2回目 (b)2回目から3回目 (c)3回目か
ら4回目 (d)4回目から5回目の切り替え動作。
【図11】参照電圧自己収束型WTA回路のHSPICEシミュ
レーションによる動作波形。
レーションによる動作波形。
【図12】試作したアナログVQチップ写真。
【図13】デジタルVQチップとアナログVQチップの回路
面積比較。
面積比較。
【図14】ロジックアナライザを用いて測定した試作チ
ップ全体動作波形。
ップ全体動作波形。
【図15】オシロスコープで測定したWTAブロック動作
波形。
波形。
【図16】各ブロックの動作時消費電力測定結果。
【図17】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図18】従来技術を示す回路図である。
101 D/A変換器 102 256ベクトルマッチングブロック 103 256並列WTAブロック 104 ラッチ回路 105 WO回路 106 デジタル形式の入力ベクトル 107 制御信号 108 コード出力 201 入力アナログベクトル 202 スイッチングブロック 204νMOSコンパレータのフローティングゲート 205νMOSコンパレータ 206νMOSコンパレータ列 207 参照電圧 301、302 p-νMOS 303、304、305、306 スイッチ 307 フローティングゲート初期電圧設定端子 308 出力端子(出力負荷容量) 309 入力信号 310、311、312、 313 結合容量 314 電源電圧端子 315 接地端子 316 参照電極 317νMOSコンパレータ 318 スイッチ 319 プリチャージサイクル 320 コンパレータ動作時 321νMOSコンパレータのフローティングゲート 322 エバリュエーションサイクル 323 コンパレータリセット時 401 参照電圧 402 時間 501 検索時間 502 切り替え段数 601 差分絶対値距離信号 602νMOSコンパレータのフローティングゲート 603νMOSコンパレータ 604νMOSコンパレータ列 605 ラッチ回路 606 WO回路 607 8ビットコード出力 608 ORゲート 609 高ゲインアンプ 610 コントローラ 611 可変抵抗 612 参照電圧信号入力端子 613 可変抵抗値制御信号 614 リセット信号 615 ラッチ信号 701 電圧 702 時間 703 外部入力信号 704 左の容量C1への入力信号 705 左の容量C2への入力信号 706 右の容量C1への入力信号 707 右の容量C2への入力信号 708 右のp−νMOSのフローティングゲート電位 709 左のp−νMOSのフローティングゲート電位 710 差分絶対値回路の出力 801 差分絶対値回路からの出力電圧 802 差分絶対値回路への入力電圧 803 C1およびC2の容量結合比 901 入力 902 スイッチ 903 入力電極(入力容量) 904 電源電圧端子 905 スイッチ 906 参照電圧電極(参照電圧入力容量) 907 フローティングゲート 908 スイッチ 909 参照電圧信号 910 CMOSインバータ 911 スイッチ 912 容量 913 CMOSインバータ 914 スイッチ 915、916、917 CMOSインバータ 918 ORゲート 919 コンパレータリセット時 920 コンパレータ動作時 1001 ORゲートからの入力 1002 高ゲインアンプからの入力 1003 コントローラ 1004 5つのCMOSスイッチを並列接続した回路の等
価回路 1005 参照電圧信号 1006 全νMOSコンパレータの参照信号電極容量 1101、1102、 1103 電圧 1104 時間 1105 WTAリセット期間 1106 検索終了タイミング 1107 ORゲートからの出力 1108 参照電圧信号 1109 最も閾値の高いνMOSコンパレータの出力 1110 閾値の低いνMOSコンパレータの出力 1111 最も閾値の高いνMOSコンパレータが接続され
たラッチの出力 1112 閾値の低いνMOSコンパレータが接続されたラ
ッチの出力 1301 デジタルVQプロセッサ 1302 アナログVQプロセッサ 1303 ベクトルマッチングブロックの占有面積 1304 メモリの占有面積 1305 WTAおよびWOの占有面積 1501 電圧 1502 時間 1503 エバリュエーションサイクル 1504 プリチャージサイクル 1505 WTAリセット信号 1506 ループ開放制御信号 1507 参照電圧 1508 ORゲート出力 1509 ラッチ信号 1601 消費電力 1602 動作周波数 1603 WTAの消費電力 1604 ベクトルマッチングブロックの消費電力 1605 WOの消費電力 1701 差分絶対値距離信号 1702νMOSコンパレータのフローティングゲート 1703νMOSコンパレータ 1704νMOSコンパレータ列 1705、1706 ラッチ回路 1707 排他的論理和ゲート 1708 論理回路 1709 高ゲインアンプ 1710 コントローラ 1711 可変抵抗 1712 参照電圧信号入力端子 1713 可変抵抗値制御信号 1714 リセット信号 1715 ラッチ信号 1716 外部制御信号
価回路 1005 参照電圧信号 1006 全νMOSコンパレータの参照信号電極容量 1101、1102、 1103 電圧 1104 時間 1105 WTAリセット期間 1106 検索終了タイミング 1107 ORゲートからの出力 1108 参照電圧信号 1109 最も閾値の高いνMOSコンパレータの出力 1110 閾値の低いνMOSコンパレータの出力 1111 最も閾値の高いνMOSコンパレータが接続され
たラッチの出力 1112 閾値の低いνMOSコンパレータが接続されたラ
ッチの出力 1301 デジタルVQプロセッサ 1302 アナログVQプロセッサ 1303 ベクトルマッチングブロックの占有面積 1304 メモリの占有面積 1305 WTAおよびWOの占有面積 1501 電圧 1502 時間 1503 エバリュエーションサイクル 1504 プリチャージサイクル 1505 WTAリセット信号 1506 ループ開放制御信号 1507 参照電圧 1508 ORゲート出力 1509 ラッチ信号 1601 消費電力 1602 動作周波数 1603 WTAの消費電力 1604 ベクトルマッチングブロックの消費電力 1605 WOの消費電力 1701 差分絶対値距離信号 1702νMOSコンパレータのフローティングゲート 1703νMOSコンパレータ 1704νMOSコンパレータ列 1705、1706 ラッチ回路 1707 排他的論理和ゲート 1708 論理回路 1709 高ゲインアンプ 1710 コントローラ 1711 可変抵抗 1712 参照電圧信号入力端子 1713 可変抵抗値制御信号 1714 リセット信号 1715 ラッチ信号 1716 外部制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 直 東京都江東区越中島1−3−16−411 (72)発明者 大見 忠弘 宮城県仙台市青葉区米ヶ袋2の1の17の 301 (72)発明者 中田 明良 東京都足立区加平二丁目12番5号 (72)発明者 森本 達郎 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉(無番地) 東北大学内 (72)発明者 新田 雄久 東京都文京区本郷4丁目1番4号 株式会 社ウルトラクリーンテクノロジー開発研究 所内
Claims (17)
- 【請求項1】 少なくとも1つの第1電極と、ただ1つ
の第2電極が定められた比率で容量結合されたフローテ
ィングゲートを持つ第1増幅器の複数の組よりなる増幅
回路群を有し、前記増幅回路群の出力信号を入力し0あ
るいは1の論理値を出力する論理演算回路を有し、前記
論理演算回路の出力信号を入力としその出力が前記増幅
回路群の全ての第2電極に分配された第2増幅回路を有
する多重ループ回路において、前記第2増幅回路が出力
電流駆動能力を調節する調節回路と前記調節を所定の規
則で制御する制御回路を有し、前記制御回路における前
記調節が前記論理演算回路の出力の変化に合わせて実行
されることを特徴とする半導体演算回路。 - 【請求項2】 前記フローティングゲートが、第1制御
信号により制御されたスイッチを介して所定の電圧端子
に接続されていることを特徴とする特許請求範囲第1項
記載の半導体演算装置。 - 【請求項3】 前記第1制御信号を所定の方式で設定す
ることでフローティングゲート上に電荷を蓄積すること
を特徴とする特許請求範囲第2項記載の半導体演算装
置。 - 【請求項4】 前記第1電極が、第2制御信号により制
御されたスイッチを介して所定の電圧端子と、任意の電
圧値をとる信号端子とに接続されていることを特徴とす
る特許請求範囲第1−3項記載の半導体演算装置。 - 【請求項5】 前記第2電極が、第3制御信号により制
御されたスイッチを介して所定の電圧端子と、前記第2
増幅回路の出力端子とに接続されていることを特徴とす
る特許請求範囲第2−4項記載の半導体演算装置。 - 【請求項6】 前記第1、第2、および第3制御信号を
所定の方式で設定することでフォローティングゲート上
に電荷を蓄積することを特徴とする特許請求範囲第5項
記載の半導体演算装置。 - 【請求項7】 前記論理演算回路が前記反転増幅回路群
の全ての出力のうち1の数がある定められた数以上にな
ったときに1を出力する回路で構成されたことを特徴と
する特許請求範囲第1−6項記載の半導体演算装置。 - 【請求項8】 前記論理演算回路が前記反転増幅回路群
の全ての出力のうち1の数がある定められた数以上にな
ったときに1を出力する回路で構成されており、さらに
外部制御信号により、その定められた1の数を適宜変更
できることを特徴とする特許請求範囲第1−6項記載の
半導体演算装置。 - 【請求項9】 前記論理演算回路がANDまたはOR回路に
よって構成されたことを特徴とする特許請求範囲第1−
8項記載の半導体演算装置。 - 【請求項10】 前記調節回路を可変抵抗を用いて実現
したことを特徴とする特許請求範囲第1−9項記載の半
導体演算装置。 - 【請求項11】 前記可変抵抗をMOSFETを用いて実現し
たことを特徴とする特許請求範囲第10項記載の半導体
演算装置。 - 【請求項12】 前記可変抵抗を種々の電流駆動能力を
持つ複数のMOSFETを並列接続して実現したことを特徴と
する特許請求範囲第10−11項記載の半導体演算装
置。 - 【請求項13】 前記調節回路の調節回数と一回当たり
の調節量を前記多重ループ発振回路のループ遅延時間、
電源電圧、要求精度、および予想される前記信号端子電
圧値を用いて収束時間が最も短くなるように最適化設計
したことを特徴とする特許請求範囲第1-12項記載の
半導体演算装置。 - 【請求項14】 前記第1電極が前記フローティングゲ
ートに結合する容量値の総和と前記第2電極が前記フロ
ーティングゲートに結合する容量値の比が1:1である
ことを特徴とする特許請求範囲第1−13項記載の半導
体演算装置。 - 【請求項15】 前記増幅回路群の出力信号を第4制御
信号を用いて記憶しその値を読み出すための記憶回路を
有することを特徴する特許請求範囲第1-14記載の半
導体演算装置。 - 【請求項16】 前記記憶回路において前記論理演算回
路の電流駆動能力の調整回数の最終回とその一つ前の回
の前記増幅回路群の出力の値を記憶し、それぞれの値の
うち変化したもののみを検出する回路を有していること
を特徴とする特許請求範囲第15項記載の半導体演算回
路。 - 【請求項17】 前記記憶回路において前記論理演算回
路の電流駆動能力の調整回数の最終回のみの前記増幅回
路群の出力の値を記憶する回路を有していることを特徴
とする特許請求範囲第15項記載の半導体演算回路。
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US09/673,516 US6704757B1 (en) | 1998-04-17 | 1999-04-19 | Semiconductor arithmetic unit |
PCT/JP1999/002062 WO1999054840A1 (fr) | 1998-04-17 | 1999-04-19 | Unite de calcul a semi-conducteur |
EP99913706A EP1118954A1 (en) | 1998-04-17 | 1999-04-19 | Semiconductor computing unit |
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JP10124287A JPH11306268A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 半導体演算装置 |
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JPH11306268A true JPH11306268A (ja) | 1999-11-05 |
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JP10124287A Abandoned JPH11306268A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 半導体演算装置 |
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EP (1) | EP1118954A1 (ja) |
JP (1) | JPH11306268A (ja) |
WO (1) | WO1999054840A1 (ja) |
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WO2021036905A1 (zh) | 2019-08-27 | 2021-03-04 | 安徽寒武纪信息科技有限公司 | 数据处理方法、装置、计算机设备和存储介质 |
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