JPH01224320A

JPH01224320A - グルコマンナンを用いる体重減少を伴わない食物摂取量減退方法

Info

Publication number: JPH01224320A
Application number: JP63048345A
Authority: JP
Inventors: Hideki Shimizu; 秀樹清水
Original assignee: Shimizu Chemical Corp
Current assignee: Shimizu Chemical Corp
Priority date: 1988-03-01
Filing date: 1988-03-01
Publication date: 1989-09-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はコンニャク芋より適宜製したグルコマンナン（
コンニャクマンナン）を単独あるいは他の賦形剤等と混
じて一定範囲の星を主として経口投与することによる体
重減少その他の副作用を伴うことの少ない哺乳動物の食
物摂取量の抑制方法に関するものである。

〔従来の技術及びその問題点］近時栄養の摂り過ぎによる臓器への悪影響や肥満の問題
などが社会の関心を集めているが、その半面、体重減少
を目的としたいわゆるダイエツトや成る種の薬物の服用
により体調を損ね、社会生活に支障を来したなどという
ことはしばしば聞知するところであった。

［発明が解決しようとする問題点］本発明はコンニャク芋より一定の方法で分離、精製した
、すなわち天然物由来のグルコマンナンを動物体重ｋｇ
当たり一日一定範囲の量を主として経口の径路で投与す
ることにより、動物の体重減少を来すことなくて食物摂
取量を減退させるという効果を期するものである。

一般的には食物摂ＪＩｌ！量の抑υ１は動物の体重減少
を来たすものであるが、本発明の食物摂取量を抑制しつ
つ体重減少を伴わないという特異な効果は消化器、肝臓
や腎臓等の臓器の保護に好影響が期待でき、この効果も
本発明の特徴の−をなすものである。

［問題点を解決するための手段］本発明で用いるグルコマンナンは成るべく純度が高いも
のが用いられ、例えば粉砕したコンニャク芋又はコンニ
ャクの原料粉を濃度４０〜１００％のアルコールで精製
して不純物を除き、次いで乾燥したものが好適に用いら
れるが、あるいはコンニャク芋の塊茎を粉砕物を水で抽
出し、この抽出物を水より透析し、これを凍結乾燥に付
したものも利用できる。

かくして製せられた高純度グルコマンナンは水と接触し
て膨潤して高粘度の溶液になる性質がある。それで、こ
のグルコマンナンを摂取すると胃の中の食物が高粘度に
なり、胃の中の滞留時間か大幅に延長されて消化管内を
徐々に通過するために栄養素の吸収効果がよくなって自
然に食物摂取量が少なくて足りることになり、このこと
が動物の体重減少を起こすことなく各臓器に過重の負担
を掛けることなく、従って摂取動物の活動を阻害せずに
健康的に活動を続けさせることを可能にすると考察され
る。

［作用］この考察は本発明者らが行った下記の実験で確認された
：実験方法（１）使用動物ウィスター系ラットの雌雄それぞれについて各群２０匹
で対象群、試験群１．２，３．４および５群の計６群を
構成した。

（２）飼料及び飼育期間次の６種類の飼料をそれぞれの群に第１週から第４週ま
で与え、第５週以後は全群に通常食を９・えた。

（次頁へ続く）肚且ム■訓　　　　　　　　　飼育された群通常食（Ｇ
Ｍを含まず）　　　　　　対照群試験食１　（ＧＭを１
．２５％含有）　試験群１試験食２（ＧＭを２．５％含
有）　　試験群２試験食３（ＧＭを５％含有）　　　　
試験群３試験食４（ＧＭを１０％含有）　　　試験群４
試験食５（ＧＭを２０％含有）　　　試験群５注）”Ｇ
Ｍ“はグルコマンナンの略（３）測定項目及び測定時期（次頁へ続く）＊消化管を主とし、胃、十二指腸、空腸、回腸盲腸、大
腸、小腸、直腸、卵巣、骨、骨髄、膵臓の病理学的検査
。

この実験方法により得られた各試験群の週間平均飼料摂
取量から対応する対照群の週間平均飼料摂取量を差引い
た差及び体重増加量とその対照群との差の値を表１及び
２として次頁に示す＝（次頁に続く）実験１．グルコマンナンによる飼料摂取ｒ貝巾１実験表
１注２ン雄、蛸の場合とも第５週以？絽ま通常食に切り替
えて摂取さゼ°な。

実験２・体重増加量およびその対照群との着衣２．平均
本電増加量（単位ニゲラム）なお、これらの実験におけ
る飼料中のグルコマンナンの濃度（下表中Ａで表す）と
１日動物体重ｌ　ｋｇ当たりのグルコマンナン平均摂取
量（下表中Ｂで表す）の関係は法衣に示される：表３雄（４）実験結果の考察上記の表１中の正（＋）の値はグルコマンナン摂取によ
る飼料摂取量の抑制を示し、負（−）の値は逆にその促
進を示し、そして表２中の正（＋）の値は試験群の体重
の平均値が対照群よりも大きいことを示し、負（−）の
値はその逆を示している。　なお、これらの値の各週ご
との変化は添付図面第１．２及び３図でグラフにして図
示した。

上記した表１及び２からグルコマンナンを配合した試験
食の摂取期間中は、いずれの群においても飼料摂取量が
抑制され（有意、Ｐ＜０．０５＞、通常食に切り替える
と摂取量の抑制は消えると共に促進に変わり、時間の進
行と共にゼロに近付いて対照群との差がなくなること及
びグルコマンナン摂取量が多い程、この抑制量も大きく
なることが判明した。この事実はグルコマンナンが飼料
摂取量を抑制するように作用していることを示すと共に
、グルコマンナンの投与を中止することによって飼料摂
取量は正常状態に復することを示している。

一方、各種検査の結果、いずれの群の動物の臓器も正常
でグルコマンナンによる副作用は全く認められなかった
。また、体重の増加量を見ると、飼料摂取量の減少にも
拘らず、体重増加の抑制は雄で試験群４及び５（それぞ
れグルコマンナン１０％及び２０％含有食摂取群）、雌
で試験群５（グルコマンナン２０％含有食摂取群）にお
いて有意に認められ、その他の群では認められなかった
。これはある限度内のグルコマンナンの摂取が栄養素の
吸収効率を高め、飼料効率を向上させたために、体重の
減少を来たさなかったことを示している。

そして、これらに上記表３の成績を加えて考察すれば、
体重減少を伴わずに投与動物に食物摂取量の抑制を来た
すグルコマンナンへＬすなわち本発明の有効量は１日体
重１　ｋｇ当たり０．０１〜４ｇと考えられる。

（５）結論要するに、グルコマンナンは飼料摂取量の抑制効果を有
し、また動物体重１　ｋｇ当たり１日の投与量が０．０
１〜４ｇの範囲内では体重減少という現象も見られず、
かつ副作用を示さない安全な物質であることが判明した
。すなわち、グルコマンナン１％程度含有の飼料の摂取
量においてすでに有意な抑制効果を示し、その量が大き
くなれば、その効果は従って増大した。体重への影響は
グルコマンナン１０％及び２０％含有飼料の摂取におい
て増加が認められたが、それ以下の摂取量では認められ
なかった。一方、グルコマンナン２０％含有飼料の火星
摂取においても副作用を示さなかった。

そして、この動物体重１　ｋｇ当たり１日４ｇ以下のグ
ルコマンナンの摂取によって飼料摂取量が抑制され、か
つ体重が抑制されないのは、グルコマンナン摂取によっ
て栄養素の吸収が改善されたことを示し、これはグルコ
マンナンによって生ずる高粘度によるものと考えられる
が、このグルコマンナンによって生ずる高粘度は消化管
を保護すると共に、食物の消化管を通過する速度を少さ
くし、栄養素の吸収を改善し、さらに吸収を平坦化する
。

この作用は吸収後の代謝、排泄に関連する肝臓、腎臓等
の臓器の負担を軽減するものである。

［実施例］以下に本発明の有効成分グルコマンナンを摂取させるに
当たり、便利な剤層として推賞できる若干の例をあげる
：焚週グルコマンナン　　　　　　　　　７０％結晶セルロー
ス　　　　　　　　　２０％乳糖　　　　　　　　　　
　　　　　８％矯味料、矯臭料、着色料　　　　　　微
量タルク　　　　　　　　　　　　　　　２％合計　　
　　　　　　　　　１００％鼠追グルコマンナン　　　　　　　　　６０％結晶−セルロ
ース　　　　　　　　　　８％ブドウ糖　　　　　　　
　　　　　　３２％矯味料、矯臭料、着色料　　　　　
　微量合計　　　　　　　　　　　１００％スープグルコマンナン　　　　　　　　　　１０％コーンファ
イバー　　　　　　　　　　２０％グラニュＷ　　　　
　　　　　　　　　５％調味料、香料　　　　　　　　
　　　微量ビタミン類　　　　　　　　　　　　　５％
（Ａ、Ｂ　　　Ｂ　　　Ｂ　　　Ｃ，Ｅ等）１・　　２
・　　６・牛骨末　　　　　　　　　　　　　　５％大豆蛋白質　
　　　　　　　　　　３０％乳８３　　　　　　　　　
　　　　１３％でんぷん　　　　　　　　　　　　１０
％食塩　　　　　　　　　　　　　　　２％合計　　　
　　　　　　　　１００％

【図面の簡単な説明】

第１図は試験動物群１〜５の週間平均飼料摂取量から対
照動物群の週間平均飼料摂取量を差引いた値（ダラム）
の第１〜８週までの各週ごとの変動を示す線図。第２図は各遅出たりの試験動物群１−５の週間平均飼料
摂取量とグルコマンナン含有濃度との相関関係を示す線
図。ただし、横軸の目盛りは対数目盛りで採っである。第３図は試験動物群１〜５の週間平均体重増加策の各週
ごとのグルコマンナン摂取量との相関関係を示す線図。ただし、横軸の目盛りは対数目盛りで採っである。各図面中、左側の図は雄（♂）で右側の図は雌（♀）の
場合を表している。また、第１図中−升−÷、雪　　　、　　　　、−４−
←及び→−＋の折線はそれぞれ飼料中グルコマンナンの
濃度が１．２５％、２．５％、５％、１０％及び２０％
の試験量についての成績を示す。（特許出願人　清水化学株式会社）（代理人　弁理士　糟谷　安）８０　　？　　、−１−Ｊ ζ＝− ２８妹争優柔−７摩　１〜

Claims

【特許請求の範囲】

（１）グルコマンナンを１日体重１ｋｇ当たり０．０１
〜４ｇの割合で経口投与することを特徴とする哺乳動物
の体重減少を伴わない食物摂取量減退方法。
（２）粉砕したコンニャク芋又はコンニャクの原料粉を
濃度４０〜１００％のアルコールで処理精製して不純物
を除き、乾燥して製したグルコマンナンを有効成分とし
て使用することを特徴とする特許請求の範囲第（１）項
記載の食物摂取量減退方法。