JPH01223262A - 組積壁構築工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は空洞部を有するコンクリートブロック、孔明き
煉瓦の如き壁体ブロックを組積した壁体の構築工法に係
るものである。

（従来の技術） 上下左右に連通ずる空洞が形成されたコンクリートブロ
ックを、目地部を回部に介装された未加硫のゴム製ひも
状バッキングによってシールするとともに、モルタルを
使用することなく、空積みし、前記空洞部に鉄筋を挿入
するとともに、生コンクリートを流し込む壁体の構築工
法が、特開昭６２−１０７１３５号公報において提案さ
れている。

（発明が解決しようとする課ＩＩＩ） 前記従来の工法はブロックの組積に際して目地モルタル
が不要であるため作業に熟練を要せず、ブロックの組積
完了後、目地モルタルの乾燥を待つことなく直ちに生コ
ンクリートを流し込むことができる等の利点があるが、
同生コンクリートはブロック組積構造体の上部から流し
込まれるので、同生コンクリートが各ブロックの空洞部
に十分に充填されない惧れがあり、また同生コンクリー
トの組積構造体上部までの持ち上げ作業が必要となり、
更に前記組積構造体の周囲を生コンクリートで汚ｔＲす
るという問題点がある。

本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案され
たもので、その目的とする処は、施工が容易で各ブロッ
クの空洞部に生コンクリートが確実に充填され、構造上
、信幀性の高い組積壁の構築方法を提供する点にある。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するために、本発明に係る組積壁構築
工法は、空洞部を有する壁体ブロックを、目地部にコン
クリート、モルタル等の充填材の漏出防止シール処理を
施すとともに、ブロック相互の空洞部が連通ずるように
一定区画空積みしたのち、下部の壁体ブロックより前記
各ブロック内の空洞部に充填材を圧入するように構成さ
れている。

（作用） 本発明によれば空洞部を有する壁体ブロックを同ブロッ
ク相互間の空洞部が連通ずるとともに、目地部にコンク
リート、モルタル等の充填材が漏出しないようにシール
処理を施して、目地モルタルを使用することなく空積み
し、かくして前記ブロックによって一定区画の壁体を組
積したのち、下部の壁体ブロックより、同ブロックの空
洞部内にコンクリート、モルタル等の充填材を圧入し、
同充填材を前記各ブロックの空洞部に亘って圧入、充填
することによってブロック組積壁体を構築するものであ
る。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例につむ・て説明する。

（Ａ）は壁体ブロックで、左右両側面に縦目地空洞部形
成用の四条溝（１）が設けられ、横鉄筋配筋部における
壁体ブロックの上下端面には横目地空洞部形成用の凹条
溝（２）が設けられ、更にブロック本体部には上下の凹
条溝（２）に連通ずる垂直の空洞部（３）が設けられて
いる。（第３図及び第４図参照）而して前記ブロック（
＾）をスラブ天端上に上下に隣るブロック（Ａ）の空洞
部（３）が連通ずるように空積みする。

この際、上下、左右に隣る前記ブロック（Ａ）　（Ａ）
の接合面に係止段部（４Ｈ４）を設けて、互いに係合さ
せるか、（第５回参照）接合面間にパツキン（５）を決
着するか、（第６図参照）接合面間を接着剤（６）で接
着し、（第７図参照）縦横目地部をシールし、間部から
の充填材の漏出を防止する。

このようにして前記ブロック（＾）を一定区画組積する
とともに、相隣るブロック（Ａ）の凹条溝（１）（１）
間、凹条溝（２）　（２）間に所定位置毎に縦鉄筋（Ｂ
）並に横鉄筋（Ｂ′）を挿入し、組積体の下部にある壁
体ブロック（Ａ′）よりコンクリート、モルタル等の充
填材を圧入する。

第８図乃至第１２図は前記壁体ブロック（Ａ′）及び充
填材の圧入部の詳細を示し、同ブロック（Ａ′）には、
同ブロック内の空洞部（３）に連通ずる充填材圧入口（
７）を掩覆するシャッター受金物（８）が取付けられて
いる。図中（９）は同受金物（８）と前記ブロック（Ａ
′）の充填材圧入口（７）周縁部との間に介装されたパ
ツキン、００）は前記受金物（８）をブロック（八′）
に取付ける緊結金物である。

前記シャッター受金物（８）は左右両側縁が溝型の案内
部（８ａ）に形成され、前面中央より充填材圧入ホース
取付口（１１）が突設され、充填材圧入ホースθりが着
脱自在に装着されている。

更に前記シャッター受金物（８）の両側案内部（８ａ）
間にシャッター面が昇降自在に嵌挿されている。

なお前記シャッター受金物（８）と充填材圧入ホース取
付口（１１）とを個別の部材より構成してねじ０４）で
着脱自在に連結し、圧入ホース取付口（１１）を転用す
るようにしてもよい。（第１２図参照）前記したように
、ブロック（Ａ）を一定区画組積したのち、前記ブロッ
ク（Ａ′）のシャッター０■を上昇して充填材圧入口（
７）を開放し、充填材圧入ホース０りよりコンクリート
またはモルタル等の充填材を圧入すると、同充填材は前
記ブロック（Ａ′）の空洞部（３）から各ブロック（Ａ
）の空洞部、及び相隣るブロック（Ａ）間に形成された
縮機目地空洞部に圧入充填される。この充填作業が完了
すると前記シャッター０３）を下降し、充填材圧入口（
７）を閉塞して、ブロック組積壁を構築する。

なお第１Ｂ図、第１Ｃ図及び第２図において、０４１０
５）０６）は夫々ブロック組積体と天井（Ｃ）及び床（
Ｆ）、柱、壁（讐）を接合する差筋、０７）はシールで
ある。

なお前記充填材としては、普通コンクリート、モルタル
の他、気泡入りモルタル、気泡入りコンクリートを適宜
選択して使用するものである。

前記充填材は第１図乃至第２図に示す実施例においては
、ブロック組積壁体の全域に亘って充填されているが、
第１３図に示すように、従来のブロック（＾＃）と前記
ブロック（＾）とを併用して、組積壁体に部分的に充填
するようにしてもよい。

（発明の効果） 本発明によれば前記したように、空洞部を有する壁体ブ
ロックを目地モルタルを使用することなく一定区画空積
みし、目地部は充填材の漏出を防ＩＦするシール処理を
施し、下部の壁体ブロックより各ブロック内の空洞部に
亘ってコンクリートモルタル等の充填材を圧入するよう
にしたので、前記従来の工法のように、組積体の上部よ
り空洞部に充填材を流し込む場合と異なり、充填材が組
積壁体全体のブロック内空洞部は完全に充填され、信顛
性の高いブロック組積壁体が構築されるのみならず、前
記従来の工法のように、充填材の持上げ作業が不要とな
り、施工が容易になり、また前記充填材を圧入する際、
壁体ブロックの目地部に充填材の漏出を防止するシール
処理が施されていることと相俟って、組積壁体周囲の汚
損がなくなる。

更に本発明によればブロックを空積みした後、充填材を
圧入するようにしたので作業員の技量による品質のばら
つきがなくなる。

更に前記ブロックの組積作業はすべて乾式１法によるた
め、１日のブロック積上げ高さの制限がなくなり、作業
能率が大幅に向上する。

また前記ブロックの空洞部をすべて充填材で充填するこ
とが可能で、遮音壁、耐火壁としての性能を向上しうる
ちのである。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図及び第１Ｂ図並に第１Ｃ図は夫々本発明の方法
によって構築されたブロック組積壁の正面図及び縦断側
面回航に横断平面図、第２図は第１Ｂ図の拡大図、第３
図及び第４図は夫々壁体ブロックの斜面回航に平面図、
第５図乃至第７図は夫々ブロック目地部のシール処理の
各実施例を示す縦断側面図、第８図は充填材圧入口を具
えた壁体ブロックの斜面図、第９図及び第１０回航に第
１１図は夫々その充填材圧入口部分を示す正面図及び縦
断側面回航に横断平面図、第１２図は充填材圧入口部分
の他の実施例を示す横断平面図、第１３図は本発明の方
法の他の実施例で構築されたブロック壁体の縦断側面図
である。 （Ａ）−・壁体ブロック （Ａ′）−・・充填材圧入口を有する壁体ブロック（１
）（２）−・〜凹条溝　　　　（３）空洞部（４）・・
係止段部　　　　（５）−・パツキン（６）−ｍ−接着
剤　　　　　（７）−充填材圧入口（８）−シャッター
受金物 （Ｉ＋）−一充填材圧入ホース取付ロ ０クー充填材圧入ホース 代理人　弁理士　岡　本　重　文 外２名 躬３詔 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 空洞部を有する壁体ブロックを、目地部にコンクリート
   、モルタル等の充填材の漏出防止シール処理を施すとと
   もに、ブロック相互の空洞部が連通するように一定区画
   空積みしたのち、下部の壁体ブロックより前記各ブロッ
   ク内の空洞部に充填材を圧入することを特徴とする組積
   壁構築工法。