JPH01221591A - 紙またはパルプ製造用プレスシリンダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プレス・シリンダーに関するものであり、よ
り具体的には紙、パルプ等の製造用プレス・シリンダー
に関するものである。

この種シリンダーは、パルプ内に含まれる液体（−船釣
には水）を排除できるものでなければならない。この排
除は通常はフェルトのマットで支えられたパルプがプレ
ス・シリンダーの間を通過するときに行われる。

これらのシリンダーは通常、金属の本体とエラストマー
（ゴム、ポリウレタン等）、熱可塑性材料、または熱硬
化性材料などの材料の被覆層に構成される。

シリンダーによる水の排除機能を改善するために放射状
またはそうではない孔の開いたシリンダーを実施するこ
とはすでに提案されている（ＳｔｏｗｅＷｏｏｄｗａｒ
ｄ社のトリプレス（ＤＲＩＰＲＥＳＳ）という商品名で
知られているシステム）。

−Ｃ的には、既知のプレス・シリンダーの部分横断面を
示した第１図に見られるように、シリンダーの被覆３の
中に形成された孔２は、直径がきわめて小さく深さが直
径の値の２ないし５倍の大きさの孔である。

このように直径がきわめて小さい孔２を設ける理由は、
紙にマークが付く現象（シャドー・マーキング現象）を
避けたいことによる。

これに対して、これらの孔の「排水効果」を最大限に高
めるためには、被覆の厚さに対してできる限り深い孔、
さらにはシリンダーの本体が吸引源を備えている場合に
は本体に突き当たるように被覆の厚さを完全に貫通する
ように孔をつくることになる。

しかし、このようにきわめて深い孔を設けても、紙のシ
ャドー・マーキング現象を完全に避けることはできない
。

実際、シリンダーの孔２の間にある区域では、２つのプ
レス・シリンダーが接触するときにきわめて大きい圧力
Ｐが加えられるのに対して、答礼２のレベルでの圧力は
、ゼロであるばかりでなく、孔が吸引源に連結されてい
る場合にはほとんど陰圧が生じることになる。したがっ
て、従来の技術でつくられた孔を用いたシリンダーの場
合には紙の好ましい構造化にとってきわめて有害な圧力
差を生じるわけである。

本発明の目的は、上に述べた不便を矯正し上に記した種
類のプレス・シリンダーに、紙のシャドー・マーキング
現象を増大させることなく、さらには減少させながら、
シリンダーによる水の排出現象を改善できる孔のシステ
ムを配設することである。

この目的は、本発明にもとづくプレス・シリンダーにお
いては、シリンダーの周囲面に配設された孔の直径を孔
の深さより大きくすることで達成される。

このような実施形態は既知の孔のシステムから得られる
知識とはまったく逆を行くものである。

なぜなら、既知の孔システムでは逆に、深さをできるだ
け大きくし、また直径をできるだけ小さくするように試
みてきたからである。

本発明の発明者等は本発明にもとづく孔のシステムを用
いれば、答礼のレベルで圧力の差をはるか小さくするこ
とができ、また既知のシステムよりはかるに効果的に紙
のシャドー・マーキング現象を減少させることができる
ことを知るに至った。

加えて、孔が従来よりずっと大きいため、通過可能な断
面積がより大きくなり、流量が同一の場合、シリンダー
表面ではるかに均質な水の流が得られ、その結果紙のよ
り均質な構造化が行われ、また流速がより小さくなるた
めに被覆の損耗がより少くてすむことになる。

本発明の有利な１つの実施形態にもとづけば、孔は、パ
ルプまたはそれを支えるフェルト上に吸盤の効果を発揮
するように案出された輪郭を有する。

このような輪郭にすることによって、祇またはパルプを
支えるフェルトを、圧力のか−る区域から出てきたとこ
ろからシリンダーに張り付けた状態に保ち、したがって
排出された水がフェルトから再び出て紙を再び湿らせる
ことが妨げられる。

また、場合に応じてフェルトまたはフェルトの中の水を
より良く保持するように、あるいは、水の流れの分布が
より良くなるように孔の輪郭を変えたものにして配設す
ることも可能である。

いずれにせよ、本発明は、例として本発明にもとづくシ
ステムに合致する孔の実施形態のいくつかの例を示した
添付の略図を参照して行う以下の説明によってより良く
理解され、また他の特徴も明らかとなろう。

第２図は、シリンダーの被覆３中に設けられる孔１２の
実施形態の第１の例を示した図である。

この場合、孔１２は平たい円錐形を有しまたその直径は
、その深さに比べて約７倍大きい。すでに述べたように
、このような形態では、１つには孔１２が互いに近づい
ているため、またもう１つには輪郭が孔の周囲から中心
に向って徐々に深まるため、シリンダーの全表面上で圧
力Ｐの変化がきわめて徐々に生じることになる。

またさらに、孔１２が太き（て水の通路の断面が大きい
ために、水は、孔の中をよりゆるい速度で、またより均
質な状態で流れることになる。

その結果、被覆の損耗もより少くてすみ、また、紙はよ
り均質に構造化され、紙のシャドー・マーキング現象も
少くなる。

さらに、孔１２の円錐形の形状は、紙を支えるフェルト
またはパルプ自身を、圧力のか−る区域から出てきたと
ころからシリンダーの被覆３に張り付けられた状態に保
つ吸盤の作用を孔にあたえる。このような構造によって
、これらの孔１２の内部に、孔によって吸引された水を
保持し、また水が再び出てきてプレス機から出てきたと
ころで紙を再び湿らせることを防ぐことができる。

また、このような構造によって、紙片は、シリンダーの
回転する一部分でシリンダーに付いて行くために、圧力
のか＼る区域から出てきたところで、フェルトと紙片を
ひき離すことが容易になる。

第３図に示した実施形態にあっては、孔２２は、単に、
平たい底２２ａのついた円筒状の凹みの形状をしている
。

第４図に示した実施形態にあっては、孔３２は、やはり
円筒状の凹みの形状をしているが、中高に膨らんだ底３
２ａを備えている。

この実施形態にあっては、孔の中心部で、プレス機のも
う一方のシリンダーによって加えられる圧力に対抗する
背圧を得ることができる。

孔は、またさらに、第５図の４２で示されるように法相
のような形状の輪郭をもつこともできるし、また、孔の
縁５２ａが抜け止め勾配になった円形（第６図の孔５２
）をとることもできる。この場合には、孔５２は、横断
面が底部に向かって徐々に大ぎくなる輪郭をもつことに
なる。

この場合には、縁５２ａは、フェルトをつかむ形になる
ので、フェルトをシリンダーの表面上により良く保持で
きることになる。

最後に、第７図と第８図は、最後の実施形態を示したも
ので、こ＼では、孔６２は、凸面状の底６２ａをもつ円
形の凹みの形状をしている。

この場合、底６２ａは、被覆３の周囲面と同一平面上に
まで達しており、孔６２の縁との間で円形の溝６３を限
定している。

この種の孔６２は、その底６２ａの中心部に形成されて
底のつまったまたは底がシリンダーの内部に通じた孔６
５と組み合わせて用いることができる。

上の最後の場合には、孔６２は、それが限定する溝６３
が、第８図に示すように互いに交わるように形成するこ
ともできる。こ＼では、孔７０を、２つの円形の溝６３
の各交点に形成することができる。

この場合には、答礼６２は、溝の外径がその深さより大
きい環状の溝を限定する幾何学的形状をもつように孔の
底を形成することができる。

孔６２をこのような構造にすれば、水の流れを曲げ、し
たがって多様化させることができ、またその結果、水の
流れをより良く分布させて、その速度を小さくすること
ができる。

これらの効果により、紙のきわめて均質な構造化を行う
ことができる。

もちろん、孔６５．７０は、上に示したように底のつま
ったものにすることもできるし、また逆に、シリンダー
が吸引源に連結されるものである場合には、シリンダー
の被覆を完全に貫通して、シリンダーの本体の中に通じ
るものにすることもできる。

第９図および第１０図に示したものの場合には、被覆３
が円形の溝７３と、これらの溝７３の交点に設けられた
孔７０を存し、また中央の孔７５が配設されている。

たｔｌ、、溝７３は、第７図および第８図の溝６３より
細く、　その巾は孔７０．７５の直径よりも小さく、そ
れによって紙またはパルプのシャドー・マーキング現象
を制限するように形成されている。また細い円形の溝８
３を、溝７３と同心状に配設することもできる、これら
の溝８３は相互に外接させることもできるし、あるいは
互いに交差させることもできる。

もちろん、上に示した各種の実施形態を、他の既知の孔
または溝と組み合わせて用いることも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプレス・シリンダーの部分横断面図であ
る。 第２図から第７図までは孔の異る実施形態を示した本発
明にもとづくプレス・シリンダーの部分横断面図である
。 第８図は、第７図に示したシリンダ一部分の上平面図で
ある。 第９図と第１０図は、異る実施形態のそれぞれ第７図と
第１０図に類似する図である。 ２・・・孔、３・・・シリンダの被覆、１２・・・孔、
２２・・・孔、２２ａ・・・平たい底、３２・・・孔、
３２ａ・・・中高に膨らんだ底、４２・・・孔、５２・
・・孔、５２ａ・・・孔の縁、６２・・・孔、６２ａ・
・・凸面状の底、６３・・・円形の溝、６５・・・孔、
７０・・・孔、７３・・・円形の溝、７５・・・中央の
孔、８３・・・細い円形の溝＼ｔ ｂ− くフ 一 手続補正書（方式） ％式％ １、事件の表示 昭和６３年　特許類　第２５１０２９号２、発明の名称 祇またはパルプ製造用プレス・シリンダー３、補正をす
る者 事件との関係　　　特許出願人 名称上エラル・ストヴエーウソドヴアル・アンデュスト
へ、ヴ工 ４、代理人 〒１０５住所　東京都港区西新橋１丁目１番１５号物産
ピル別館　電話（５９１）　０２６１６、補正の内容 別紙の通９

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、プレス・シリンダーの周囲面上に配設されたパルプ
   中に含まれる水分等を吸引するための孔を有する種類の
   プレス・シリンダー、特にパルプ製造用プレス・シリン
   ダーにおいて、これらの孔（１２、２２、３２、４２、
   ５２、６２）の直径がその深さより大きいことを特徴と
   するプレス・シリンダー。 ２、請求項１に記載のプレス・シリンダーにおいて、孔
   （１２）の横断面が吸盤作用を果すように検討された輪
   郭を有することを特徴とするプレス・シリンダー。 ３、請求項２に記載のプレス・シリンダーにおいて、孔
   （１２、４２）は、その深さが孔の周囲からその中心に
   向って規則的に増大する進行性の輪郭を有することを特
   徴とするプレス・シリンダー。 ４、請求項３に記載のプレス・シリンダーにおいて、孔
   （１２）が円錐形を有することを特徴とするプレス・シ
   リンダー。 ５、請求項１または２のいずれか１項に記載のプレス・
   シリンダーにおいて、孔（２２）が底の平たい円形の凹
   みの形状を有することを特徴とするプレス・シリンダー
   。 ６、請求項１から３までのいずれか１項に記載のプレス
   ・シリンダーにおいて、孔（４２）が球帽の形状の輪郭
   を有することを特徴とするプレス・シリンダー。 ７、請求項１または２のいずれか１項に記載のプレス・
   シリンダーにおいて、孔（５２）が縁（５２ａ）上で、
   抜け止め勾配を有することを特徴とするプレス・シリン
   ダー。 ８、請求項１または２のいずれか１項に記載のプレス・
   シリンダーにおいて、孔（３２、６２）が、凸面状の底
   （３２ａ、６２ａ）を有する円形の凹みの形状を有する
   ことを特徴とするプレス・シリンダー。 ９、請求項８に記載のプレス・シリンダーにおいて、底
   （６２ａ）が、シリンダー（３）の表面の残りの部分と
   同一平面に達していることを特徴とするプレス・シリン
   ダー。 １０、請求項９に記載のプレス・シリンダーにおいて、
   孔（６５）が孔（６２）の底（６２ａ）の中心部に配設
   されていることを特徴とするプレス・シリンダー。 １１、請求項８から１０までのいずれか１項に記載のプ
   レス・シリンダーにおいて、孔（６２）が互いにそれら
   の周辺区域（６３）で交叉するように配設されているこ
   とを特徴とするプレス・シリンダー。 １２、請求項１１に記載のプレス・シリンダーにおいて
   、直径の小さい孔（７０）が直径の大きい孔（６２）の
   周囲の区域の交点に形成されていることを特徴とするプ
   レス・シリンダー。 １３、請求項１に記載のプレス・シリンダーにおいて、
   各孔は、その形状が環状の溝（７３）を限定し、また前
   記環状の溝の外径がその深さより大きい底を有すること
   を特徴とするプレス・シリンダー。 １４、請求項１３に記載のプレス・シリンダーにおいて
   、溝（７３）が互いに交叉し、またそれらの交叉する区
   域内に孔（７０）が配設されていることを特徴とするプ
   レス・シリンダー。 １５、請求項１３または１４に記載のプレス・シリンダ
   ーにおいて、溝（８３）が溝（７３）の中に同心状に配
   設され、また相互に接するかまたは交叉していることを
   特徴とするプレス・シリンダー。