JPH01221278A

JPH01221278A - 光記録媒体

Info

Publication number: JPH01221278A
Application number: JP63047800A
Authority: JP
Inventors: Katsuji Maruyama; 丸山　勝次
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1988-03-01
Filing date: 1988-03-01
Publication date: 1989-09-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は光デイスクメモリ装置に用いられる光記録媒体
、さらに詳しくは、レーザービームにより直接記録する
とともに、反射光の変化によって情報再生を行う方法に
用いられる光記録媒体に関するものである。

〔従来技術〕

最近、光記録媒体における記録層として、金属記録膜に
代えてシアニン色素、トリアリールメタン色素、メロシ
アニン色素、ナフトキノン色素。

キサンチン色素、スクアリウム色素などの光吸収反射性
色素からなる有機色素膜を用いることが提案されている
。有機色素膜が有利である点は、融点、分解温度が低く
、熱伝導率も低いので高感度。

高密度化の可能性があること、膜形成が塗布という工法
により可能なため量産性が高く、低コスト化が期待でき
ること等である。

しかしながら、このような有機色素膜を記録層とする光
記録媒体においては、その有機色素膜が自然光あるいは
再生用レーザービームの照射により退色し、長期安定性
に欠けるという問題があり。

その改良が望まれている。

〔目　　　的〕

本発明は、従来技術に見られる前記有機色素膜の退色の
問題を改良し、長期安定性にすぐれた光記録媒体を提供
することを目的とする。

〔構　　成〕

本発明によれば、基板上に光吸収反射性有機色素を含有
する記録層を有するものにおいて、該記録中に一般式（式中、旧よ錯体形成性遷移金属を示す）で表わされる
ジチオトロポロネート金属錯体を含有させたことを特徴
とする光記録媒体が提供される。

前記一般式（１）で示されるジチオトロポロネート金属
錯体において、その金属にとしては、錯体形成性遷移金
属が任意に用いられ、このようなものとしては、例えば
、ニッケル、パラジウム、白金、コバルト、鉄、バナジ
ウム、亜鉛、カドミウム、綱等が挙げられる。また、前
記金属錯体は。

例えば、　ｒＪ、Ａｍ、ｃｈａｍ、ｓｏｃ、Ｊ９２，２
２９７（１９７Ｇ）に記載の方法に準じて得ることがで
きる。

本発明の光記録媒体は、基本的には基板上に光吸収反射
性有機色素を主成分とする記録層を設けることにより構
成されるが、必要に応じて基板と記録層との間に下引き
層をあるいは記録層の上に保護層を設けることができる
。また、このようにして構成された一対の記録媒体を記
録層を内側にして他の基板と空間を介して密封したエア
ーサンドインチ構造にしてもよくあるいは保護層を介し
て接着した密着サンドインチ（貼合せ構造）にしてもよ
い。

次に１本発明の先鋒媒体を構成する材料および各層の必
要特性について具体的に説明する。

（１）基板基板の必要特性としでは基板側より記録再生を行う場合
のみ使用レーザー光に対して透明でなければならず、記
録側から行う場合は透明である必要はない、基板材料と
しては例えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミド
、ポリオレフィン樹脂。

フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのプラ
スチック、ガラス、セラミックあるいは金属などを用い
ることができる。

なお、基板の表面にはアドレス信号などのプレフォーマ
ットや案内溝のプレグルーブが形成されていてもよい。

（２）記録層記録層はレーザ光の照射により何らかの光学的変化を生
じさせその変化により情報を記録できるもので、その主
成分が光吸収反射性有機色素からなっている。光吸収反
射性有機色素としては、−般的には、ポリメチン化合物
が用いられる。このようなポリメチン化合物には、ポリ
メチン色素。

シアニン色素、メロシアニン色素、クロコニウム色素、
ピリリウム色素等が包含され、その具体例としては、例
えば、特開昭５８−１９４５９５号公報等に記載されて
いる。

本発明の記録媒体における記録層には、記録特性及び安
定性向上のために、必要に応じ、他の染料１例えば、フ
タロシアニン系、テトラヒドロコリン系、ジオキサジン
系、トリフエッチアジン系、フェナンスレン系、アント
ラキノン（インダンスレン）系、キサンチン系、トリフ
ェニルメタン系。

トリフェニルアミン系、アズレン系染料や、金属又は金
属化合物、例えば、Ｉｎ、　Ｓｎ、Ｔｅ、Ｂｉ、　ＡＱ
、Ｓｓ、　Ｔｅａ、、ＳＳｎ０１Ａ、Ｃｕ、　Ｃｄ、　
Ｚｎ等を分散含有させてもよく、また積層してもよい、
記録層には。

その他、高分子材料、保存安定剤１分散剤、難燃剤、滑
剤、可塑剤等を含有させることができる。

記録層の膜厚は１００人〜１０．、好ましくは２００人
〜２−である。記録層の形成方法としては、蒸着やＣＶ
Ｄ法、スパッター法の他、溶剤塗工法、例えば、浸漬コ
ーティング、スプレーコーティング、スピンナーコーテ
ィング、ブレードコーティング、ローラコーティング、
カーテンコーティング等を用いることができる。

（３）下引き層下引き層は（ａ）接着性の向上、（ｂ）水又はガスなど
のバリヤー、（Ｃ）記録層の保存安定性の向上及び（ｄ
）反射率の向上、（ｅ）溶剤からの基板の保護、（ｆ）
プレグルールの形成などを目的として使用される。（ａ
）の目的に対しては高分子材料例えばアイオノマー樹脂
、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂。

天然樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種
々の高分子物質及びシランカップリング剤などを用いる
ことができ、（ｂ）及び（Ｃ）の目的に対しては上記高
分子材料以外に無機化合物例えば、Ｂｉｂ、、ＭｇＦ、
、　５ｉＯ１Ｔｉｅ、、ＺｎＯ１ＴｉＮ、　ＳｉＮなど
、金属または半金属例えばＺｎ、Ｃｕ、　９、Ｎｉ、　
Ｃｒ、Ｇｏ、　Ｓｅ、　Ａｕ、　Ａｇ、　Ａμなどを用
いることができる。また、（ｄ）の目的に対しては金属
、例えば、ｌ、Ａｇ等や。

金属光沢を有する有機薄膜、例えば、メチン染料。

キサンチン系染料等を用いることができ、（ｅ）及び（
ｆ）の目的に対しては、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、
熱可塑性樹脂等を用いることができる。

（４）保護層保護層は、（ａ）記録層をその傷、ホコリ、汚れ等から
保護する、（ｂ）記録層の保存安定性の向上、（ｃ）反
射率の向上等を目的として使用される。これらの目的に
対しては、前記下引層に示した材料を用いることができ
る。

本発明において、前記下引き層及び保護層には、記録層
の場合と同様に、安定剤１分散剤、難燃剤、滑剤、帯電
防止剤、界面活性剤、可塑剤等を含有させることができ
る。さらに、下引き層や保護層に対しても、ポリメチン
化合物を含有させることができる。

本発明においては、有機色素の耐光性改良のために、前
記一般式（Ｉ）で表わされる金属錯体を用いる。この金
属錯体の使用量は、ポリメチン化合物に対する金属錯体
の重量比で、１０〜４０％の割合量にするのが好ましい
。

次に１本発明で用いるのに好ましい金属錯体の具体例を
下記に示す。

〔効　　果〕

上述のようにして構成された本発明の光記録媒体は、半
導体レーザー等の長波長光による記録再生が可能で、熱
安定性及び光安定性の向上したもので、保存性にすぐれ
かつ再生劣化の少いものである。また、良好な形状でピ
ットを形成することができ、高いＣ／Ｎ比を得ることが
できる。

〔実施例〕

以下に実施例をあげて本発明表さらに説明するが、本発
明はこれら実施例のみに限定されるものではない。

参考例２−クロルトロポン４１　、０ｇ　（０、２９ｍｏＵを
２５０−のジクロルメタンに溶解し、トリエチルオキソ
ニウム−４沸化ホウ素７６．０ｇ（０，４０Ｉｌｏ円）
を加え、窒素ガス雰囲気下で３０分間室温でかきまぜる
。溶媒を留去し。

褐色の固形物を得る。テトラヒドロフランから再結晶し
て、１−エトキシ−２−クロルトロビリリウム−４沸化
ホウ素（−Ｐ８０〜８１℃）の白色結晶を得る。

次いで、　２５０ｍの脱水エチルアルコールと３時間還
流により反応を行って溶媒を留去し、褐色の油状物を得
る。テトラヒドロフランから再結晶して、１．２−ジェ
トキシトロビリリウム−４沸化ホウ素（鵬ｐ１１５〜１
１６℃）４８．０ｇを得、これをデシケータ−中に保存
する。

次いで、窒素ガス雰囲気下で、１．２−ジェトキシトロ
ビリリウム−４沸化ホウ素５．００ｇ（０，０１９ｍｏ
ｎ）を１５０ｍｍの脱水エチルアルコール中に加え、さ
らに水硫化ナトリウム（金属ナトリウム０．８７．を脱
水アルコール中に溶解、硫化水素を飽和させる）を加え
て室温で１５分間かきまぜた後、濾過により４沸化ホウ
素を除き、濾液を減圧下に室温以下に保持して溶媒を留
去する。得られた赤褐色物をジクロルメタンで洗浄後、
乾燥してジチオトロポロンナトリウム塩１．８０ｉｃを
得る。

本発明で用いる金属錯体は、上記ナトリウム塩２ｍｏΩ
と各種の金属ハロゲン化物又は酢酸金属塩１ｍｏｊｌを
含水アルコール中室温でかきまぜ、析出した錯体を濾別
し、ピリジン又は１．２−ジクロルエタンから再結晶す
ることにより得られる。

実施例１シアニン色素（日本感光色素製Ｎに−２４２１）と合成
例に示した方法により得られたビス（ジチオトロポロネ
ート）Ｎｉ錯体〔黒色粉末、　ｍｐ３２８℃（分解）、
λｍａｘ７４０ｎｍ（ｉ　＝１．４６　Ｘ　１０’）、
（ＤＭＦ溶液）〕を重量比８５／１５で１．２−ジクロ
ルエタンに溶解させた溶液をガラス基板に塗布し、乾燥
させて厚さ７００人の記録層を形成し記録媒体を作成し
た。

この記録媒体に５ｏｏｖのタングステンランプを用いて
５４０００ルツクスの光を２０時間照射した後、色素の
吸収ピーク減少速度を測定した。この結果を別に作成し
た同じ色素を使用するかＮ１錯体無添加のものと比較す
ると、減少速度は相対値で０．２２であり、さらに再生
光に対する安定性を測定したところ無添加のものと比較
して０．３倍以上改善された。

実施例２金属錯体として、ビス（ジチオトロポロネート）Ｎｉ錯
体および（ビス−ジチオトロポロネート）Ｐｄ錯体〔暗
青色結晶ｍｐ３６５℃（分解）、λｍａｘ６２７ｎｍ（
ｉ　＝２．０５Ｘ１０’）（１，２−ジクロルエタン溶
液）〕を重量比５０１５０で用いた以外には実施例１と
同様にして記録媒体を作成し、測定を行ったところ、吸
収ピーク減少速度は相対値で金属錯体無添加のものと比
較すると０．２３であり、さらに再生光に対する安定性
も６．０倍以上改善された。

実施例３金属錯体としてビス（ジチオトロポロネート）Ｃｕ錯体
〔緑黒色、ｍｐ２６８℃（分解）、λ園ａｘ７４６ｒｖ
＋（［＝０．０７　Ｘ　ｔｏ’）　（ＤＭＦ溶液）〕を
用いた以外は実施例１と同様にして記録媒体を作成し、
８１定を行ったところ、吸収ピーク減少速度は相対値で
金属錯体無添加のものと比較すると０．５５であり、さ
らに再生光に対する安定性も４．５倍以上改善された。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基板上に光吸収反射性有機色素を含有する記録層
を有するものにおいて、該記録中に一般式▲数式、化学
式、表等があります▼ （式中、Ｍは錯体形成性遷移金属を示す）で表わされるジチオトロポロネート金属錯体を含有させ
たことを特徴とする光記録媒体。