JP2849725B2 - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体Info
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- JP2849725B2 JP2849725B2 JP1277968A JP27796889A JP2849725B2 JP 2849725 B2 JP2849725 B2 JP 2849725B2 JP 1277968 A JP1277968 A JP 1277968A JP 27796889 A JP27796889 A JP 27796889A JP 2849725 B2 JP2849725 B2 JP 2849725B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光情報記録媒体に関し、詳しくはレーザー光
による書込み記録、再生に適した光情報記録媒体に関す
る。
による書込み記録、再生に適した光情報記録媒体に関す
る。
回転しているディスク状の光情報記録媒体にレーザー
光を照射して、情報の記録再生を行なう情報記録再生装
置は知られており、実用に供されている。そして、この
種の情報記録再生装置に用いられる光情報記録媒体とし
ては基板、金属反射膜及び色素を含む半透明着色層から
構成されているものが知られている。
光を照射して、情報の記録再生を行なう情報記録再生装
置は知られており、実用に供されている。そして、この
種の情報記録再生装置に用いられる光情報記録媒体とし
ては基板、金属反射膜及び色素を含む半透明着色層から
構成されているものが知られている。
こうした記録媒体は色素を含む半透明着色層に入射す
るレーザー光が金属反射膜に達して反射されるようにし
て反射光を検出しやすいようにしたものであって、この
際前記金属反射膜は着色層のみでは不足する反射光量を
補なうために設けられている。ところが、金属反射膜の
存在は情報記録媒体の構成を複雑にすると共に高コスト
化の原因となっている。そこで、有機色素化合物を光情
報記録媒体の記録層に用いることが提案されている。こ
のような有機色素化合物としては、たとえば、トリスア
リールアミニウム塩(特開昭60−259498号公報)など種
々の有機色素化合物が提案されている。しかしながら、
有機色素は一般に光および熱に対して不安定であること
から、必ずしも特性上満足できる有機薄膜が開発されて
いないのが実情である。
るレーザー光が金属反射膜に達して反射されるようにし
て反射光を検出しやすいようにしたものであって、この
際前記金属反射膜は着色層のみでは不足する反射光量を
補なうために設けられている。ところが、金属反射膜の
存在は情報記録媒体の構成を複雑にすると共に高コスト
化の原因となっている。そこで、有機色素化合物を光情
報記録媒体の記録層に用いることが提案されている。こ
のような有機色素化合物としては、たとえば、トリスア
リールアミニウム塩(特開昭60−259498号公報)など種
々の有機色素化合物が提案されている。しかしながら、
有機色素は一般に光および熱に対して不安定であること
から、必ずしも特性上満足できる有機薄膜が開発されて
いないのが実情である。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、溶
解性に優れ、薄膜形成が容易であり、再生光に対する安
定性及び熱安定性に優れ、かつ高感度な光情報記録媒体
を提供することを目的とする。
解性に優れ、薄膜形成が容易であり、再生光に対する安
定性及び熱安定性に優れ、かつ高感度な光情報記録媒体
を提供することを目的とする。
本発明によれば、上記目的を達成するため、下記一般
式(I)で表わされる化合物を含有する有機薄膜記録層
が設けられていることを特徴とする光情報記録媒体が提
供される。
式(I)で表わされる化合物を含有する有機薄膜記録層
が設けられていることを特徴とする光情報記録媒体が提
供される。
一般式: (式中、R1及びR2は水素原子又は低級アルキル基を示
し、これらは互いに結合し環化してもかまわない。ま
た、Aはニトリル基又はアルコキシカルボニル基を示
し、Bはニトリル基、アルコキシカルボニル基、置換も
しくは非置換のアリール基又は芳香族複素環を示し、X
はアニオンを示し、nは1又は2を示す。) ちなみに、本発明者らは前記一般式(I)で表わされ
る化合物が安定な光情報記録材料として有用であり、ま
た、この化合物が他の有機色素記録材料(特にシアニン
色素、メロシアニン色素)と組合わされて使用された場
合には、その光情報記録媒体の安定性がさらに良好にな
ることを確かめた。本発明はこれらの知見に基づいてな
されたものである。
し、これらは互いに結合し環化してもかまわない。ま
た、Aはニトリル基又はアルコキシカルボニル基を示
し、Bはニトリル基、アルコキシカルボニル基、置換も
しくは非置換のアリール基又は芳香族複素環を示し、X
はアニオンを示し、nは1又は2を示す。) ちなみに、本発明者らは前記一般式(I)で表わされ
る化合物が安定な光情報記録材料として有用であり、ま
た、この化合物が他の有機色素記録材料(特にシアニン
色素、メロシアニン色素)と組合わされて使用された場
合には、その光情報記録媒体の安定性がさらに良好にな
ることを確かめた。本発明はこれらの知見に基づいてな
されたものである。
以下に本発明を添付の図面に従いながらさらに詳細に
説明する。
説明する。
第1図は基板1上に前記一般式(I)で表わされる化
合物を主成分とした有機薄膜記録層(以降単に「記録
層」と略記することがある。)2が設けられたタイプの
光情報記録媒体である。第2図は基板1と記録層2との
間に下引き層3を設けた光情報記録媒体、第3図は第1
図に示したものの記録層2上に保護層4を設けた光情報
記録媒体、第4図は第2図に示したものの記録層2上に
保護層4を設けた光情報記録媒体を表わしている。
合物を主成分とした有機薄膜記録層(以降単に「記録
層」と略記することがある。)2が設けられたタイプの
光情報記録媒体である。第2図は基板1と記録層2との
間に下引き層3を設けた光情報記録媒体、第3図は第1
図に示したものの記録層2上に保護層4を設けた光情報
記録媒体、第4図は第2図に示したものの記録層2上に
保護層4を設けた光情報記録媒体を表わしている。
本発明における記録層2は、先に触れたように、前記
一般式(I)で表わされた化合物を含有した有機薄膜で
ある。
一般式(I)で表わされた化合物を含有した有機薄膜で
ある。
前記一般式(I)において、R1、R2及びR3の低級アル
キル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、n−ヘキシル基などが挙げられる。
キル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、n−ヘキシル基などが挙げられる。
また、Aのニトリル基、アルコキシカルボニル基の具
体例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、n−プロパノキシカルボニル基、イソプロパノ
キシカルボニル基、n−ブチロキシカルボニル基などが
挙げられる。
体例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、n−プロパノキシカルボニル基、イソプロパノ
キシカルボニル基、n−ブチロキシカルボニル基などが
挙げられる。
Bのニトリル基、アルコキシカルボニル基の具体例と
しては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、n−プロピノキシカルボニル基、イソプロパノキシ
カルボニル基、n−ブチロキシカルボニル基などが挙げ
られ、Bの置換もしくは非置換のアリール基の具体例と
しては、フェニル基、ナフチル基などが挙げられ、更に
これらの置換基としては、ニトロ基、ハロゲン(例えば
臭素、塩素など)などが挙げられ、芳香族複素環の具体
例としては、ピリジン環、インドール環などが挙げられ
る。なお、AとBは同じでも異なっていてもかまわな
い。
しては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、n−プロピノキシカルボニル基、イソプロパノキシ
カルボニル基、n−ブチロキシカルボニル基などが挙げ
られ、Bの置換もしくは非置換のアリール基の具体例と
しては、フェニル基、ナフチル基などが挙げられ、更に
これらの置換基としては、ニトロ基、ハロゲン(例えば
臭素、塩素など)などが挙げられ、芳香族複素環の具体
例としては、ピリジン環、インドール環などが挙げられ
る。なお、AとBは同じでも異なっていてもかまわな
い。
Xのアニオンの例としては、ヘキサフルオロ砒酸イオ
ン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、弗化硼素酸イ
オン、過塩化酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、トリ
クロロ酢酸イオン、燐酸イオン、硫酸イオン、塩素イオ
ン、臭素イオン、沃素イオンなどが挙げられる。
ン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、弗化硼素酸イ
オン、過塩化酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、トリ
クロロ酢酸イオン、燐酸イオン、硫酸イオン、塩素イオ
ン、臭素イオン、沃素イオンなどが挙げられる。
本発明の前記一般式(I)で表わされる化合物は近赤
外線吸収色素であり、例えば、D.H.R.Barton et al.,J.
Chem.Soc.Perkin I.,2055(1975)に記載されているよ
うな方法で、該当するトリフェニルアミン化合物を酸化
することによって容易に得られる。
外線吸収色素であり、例えば、D.H.R.Barton et al.,J.
Chem.Soc.Perkin I.,2055(1975)に記載されているよ
うな方法で、該当するトリフェニルアミン化合物を酸化
することによって容易に得られる。
本発明の前記一般式(I)で表わされる化合物の代表
的な具体例を表−1に示すが、もちろん本発明の範囲は
これらに限定されるものではない。
的な具体例を表−1に示すが、もちろん本発明の範囲は
これらに限定されるものではない。
本発明の化合物は溶解性に優れ、塗布方法により薄膜
化し易い利点を有している。即ち、本発明の化合物は例
えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
などのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン類、テトラハイドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類、クロロホルム、ジクロルエタンなどの塩
素化炭化水素類、更にジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシドなどの各種有機溶剤及びこれらの混合溶媒
に溶解する。
化し易い利点を有している。即ち、本発明の化合物は例
えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
などのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン類、テトラハイドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類、クロロホルム、ジクロルエタンなどの塩
素化炭化水素類、更にジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシドなどの各種有機溶剤及びこれらの混合溶媒
に溶解する。
前記のように、本発明の情報記録媒体における記録層
2は使用されるレーザー光の波長に吸収能をもつ一般式
(I)で表わされる化合物単独で形成されていてもよい
が、この一般式(I)の化合物にシアニン色素及び/又
はメロシアニン色素を組合わせて使用されれば一層良好
な光情報記録媒体が得られる。ここで、シアニン色素及
び/又はメロシアニン色素の一般式(I)の化合物への
「組合せ」の態様は、シアニン色素及び/又はメロシア
ニン色素を一般式(I)の化合物とともに記録層2に存
在させる場合の他、シアニン色素及び/又はメロシアニ
ン色素を下引き層3、保護層4などに添加させる場合を
も含んでいる。シアニン色素及びメロシアニン色素とし
ては任意のものを使用できるが、その代表例にはそれぞ
れ下記の一般式(II−1)および(II−2)で表わされ
る化合物がある。
2は使用されるレーザー光の波長に吸収能をもつ一般式
(I)で表わされる化合物単独で形成されていてもよい
が、この一般式(I)の化合物にシアニン色素及び/又
はメロシアニン色素を組合わせて使用されれば一層良好
な光情報記録媒体が得られる。ここで、シアニン色素及
び/又はメロシアニン色素の一般式(I)の化合物への
「組合せ」の態様は、シアニン色素及び/又はメロシア
ニン色素を一般式(I)の化合物とともに記録層2に存
在させる場合の他、シアニン色素及び/又はメロシアニ
ン色素を下引き層3、保護層4などに添加させる場合を
も含んでいる。シアニン色素及びメロシアニン色素とし
ては任意のものを使用できるが、その代表例にはそれぞ
れ下記の一般式(II−1)および(II−2)で表わされ
る化合物がある。
(ただし、R3およびR4は同じかまたは異っていてもよ
く、そして、それぞれアルキル基、ヒドロキシアルキル
基、アルコキシアルキル基、アラルキル基、カルボキシ
アルキル基、アルカリ金属陽イオンと結合したカルボキ
シアルキレート基、スルホアルキル基、スルホアルキル
基又はアルカリ金属陽イオンと結合したスルホネートア
ルキル基を表わす。Z1及びZ2は5員もしくは6員の複素
環又は5員もしくは6員の複素環を含む縮合環を形成す
るのに必要な原子団を表わす。lは1〜4の整数を表わ
す。X はアニオンを表わす。) 基板1は基板側から書込み記録を行なう場合に使用レ
ーザー光に対して透明でなければならず、また記録層側
から行なう場合は透明である必要はない。基板としては
ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート
が通常使用されるが、その他記録媒体に使用されるもの
ならどれでもよい。
く、そして、それぞれアルキル基、ヒドロキシアルキル
基、アルコキシアルキル基、アラルキル基、カルボキシ
アルキル基、アルカリ金属陽イオンと結合したカルボキ
シアルキレート基、スルホアルキル基、スルホアルキル
基又はアルカリ金属陽イオンと結合したスルホネートア
ルキル基を表わす。Z1及びZ2は5員もしくは6員の複素
環又は5員もしくは6員の複素環を含む縮合環を形成す
るのに必要な原子団を表わす。lは1〜4の整数を表わ
す。X はアニオンを表わす。) 基板1は基板側から書込み記録を行なう場合に使用レ
ーザー光に対して透明でなければならず、また記録層側
から行なう場合は透明である必要はない。基板としては
ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート
が通常使用されるが、その他記録媒体に使用されるもの
ならどれでもよい。
本発明の情掲記録媒体における記録層2と基板1との
間に必要に応じて設けられる下引き層3は、(i)接着
性の向上、(ii)水またはガスなどのバリヤー、(ii
i)記録層の保存安定性の向上、および(iv)反射率の
向上などを目的として使用される。(i)の目的に対し
ては高分子材料、たとえばアイオノマー樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ビニル系樹脂、天然高分子、シリコーン、液状
ゴムなどの種々の物質を用いることができ、(ii)の目
的に対しては上記高分子材料以外に無機化合物、例えば
SiO2、MgF2、SiO、TiO2、ZnO2など、金属または半金
属、例えばZn、Cu、Sn、Ni、Cr、Os、Se、Cd、Ag、Alな
どを用いることができ、(iii)の目的に対しては上記
(i)及び(ii)について例示したような材料、そして
(iv)の目的に対しては金属、例えばAg、Alなどを用い
ることができる。
間に必要に応じて設けられる下引き層3は、(i)接着
性の向上、(ii)水またはガスなどのバリヤー、(ii
i)記録層の保存安定性の向上、および(iv)反射率の
向上などを目的として使用される。(i)の目的に対し
ては高分子材料、たとえばアイオノマー樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ビニル系樹脂、天然高分子、シリコーン、液状
ゴムなどの種々の物質を用いることができ、(ii)の目
的に対しては上記高分子材料以外に無機化合物、例えば
SiO2、MgF2、SiO、TiO2、ZnO2など、金属または半金
属、例えばZn、Cu、Sn、Ni、Cr、Os、Se、Cd、Ag、Alな
どを用いることができ、(iii)の目的に対しては上記
(i)及び(ii)について例示したような材料、そして
(iv)の目的に対しては金属、例えばAg、Alなどを用い
ることができる。
また、保護層4はキズ、ホコリ、汚れなどからの保護
及び記録層2の化学的安定性の向上を目的として設けら
れ、その材料としては下引き層3と同じ材料を使用する
ことができる。
及び記録層2の化学的安定性の向上を目的として設けら
れ、その材料としては下引き層3と同じ材料を使用する
ことができる。
また、本発明においては、前記のシアニン色素及び/
又はメロシアニン色素の代りに或いはそれと併合するか
たちで他の色素、低分子化合物、高分子化合物などを前
記一般式(I)の化合物と組合わせて用いてもよい。記
録層2の形成は蒸着、スパッタリング、CVDまたは溶液
塗布などの通常の手段によって行なうことができる。塗
布法を用いる場合には、有機溶媒、たとえばジクロルエ
タンに溶解してスプレー、ローラーコーティング、ディ
ッピング及びスピニングなど慣用のコーティング法によ
って行なわれる。記録層の膜厚は100Å−5μmが適当
である。
又はメロシアニン色素の代りに或いはそれと併合するか
たちで他の色素、低分子化合物、高分子化合物などを前
記一般式(I)の化合物と組合わせて用いてもよい。記
録層2の形成は蒸着、スパッタリング、CVDまたは溶液
塗布などの通常の手段によって行なうことができる。塗
布法を用いる場合には、有機溶媒、たとえばジクロルエ
タンに溶解してスプレー、ローラーコーティング、ディ
ッピング及びスピニングなど慣用のコーティング法によ
って行なわれる。記録層の膜厚は100Å−5μmが適当
である。
また、第2図ないし第4図に示したようにさらに下引
き層3及び/または保護層4を設け、前記層の少なくと
も一つに前記一般式(I)の化合物を添加して本発明の
目的を達成することもできる。この場合、記録層2に前
記化合物を含有させても、あるいはさせなくてもよい。
前記一般式(I)の化合物の添加量は全固形分を基準と
して記録層2に対しては2〜60重量%、好ましくは5〜
40重量%、下引き層3または保護層4に対しては2〜90
重量%、好ましくは5〜40重量%、下引き層3または保
護層4に対しては2〜90重量%、好ましくは10〜50重量
%が適当である。また、下引き層3の膜厚は0.1〜30μ
m、好ましくは0.2〜10μmの範囲が適当であり、そし
て保護層4の膜厚は0.1μm以上、好ましくは50μm以
上が適当である。
き層3及び/または保護層4を設け、前記層の少なくと
も一つに前記一般式(I)の化合物を添加して本発明の
目的を達成することもできる。この場合、記録層2に前
記化合物を含有させても、あるいはさせなくてもよい。
前記一般式(I)の化合物の添加量は全固形分を基準と
して記録層2に対しては2〜60重量%、好ましくは5〜
40重量%、下引き層3または保護層4に対しては2〜90
重量%、好ましくは5〜40重量%、下引き層3または保
護層4に対しては2〜90重量%、好ましくは10〜50重量
%が適当である。また、下引き層3の膜厚は0.1〜30μ
m、好ましくは0.2〜10μmの範囲が適当であり、そし
て保護層4の膜厚は0.1μm以上、好ましくは50μm以
上が適当である。
本発明の光情報記録媒体の代表例は第1図〜第4図に
示したとおりであるが、この他にも第1図ないし第4図
に示したものと同一構成の2枚の記録媒体(場合により
その1枚を基板のみとして)を用い有機薄膜記録層2を
内側に配置したいわゆるエアーサンドイッチ構造にして
もよいし、保護層4を介して接着したいわゆる密着サン
ドイッチ構造(貼り合せ構造)にしてもよい。
示したとおりであるが、この他にも第1図ないし第4図
に示したものと同一構成の2枚の記録媒体(場合により
その1枚を基板のみとして)を用い有機薄膜記録層2を
内側に配置したいわゆるエアーサンドイッチ構造にして
もよいし、保護層4を介して接着したいわゆる密着サン
ドイッチ構造(貼り合せ構造)にしてもよい。
なお、レーザー光源として波長750〜850nmの半導体レ
ーザーを用いると装置の小型化が可能となる。
ーザーを用いると装置の小型化が可能となる。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 下記式(A)の化合物のシアニン色素の0.7%メタノ
ール/1,2−ジクロルエタン(体積比8:2)溶液を調整
し、これに重量比15%で前記具体例No.10の化合物を溶
解させた。この溶液を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリ
レート基板上に回転塗布し、乾燥させて厚さ600Åの記
録層を形成し、記録媒体を作成した。
ール/1,2−ジクロルエタン(体積比8:2)溶液を調整
し、これに重量比15%で前記具体例No.10の化合物を溶
解させた。この溶液を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリ
レート基板上に回転塗布し、乾燥させて厚さ600Åの記
録層を形成し、記録媒体を作成した。
この記録媒体に500ワットのタングステンランプを用
いて54,000ルックスの光を照射した後、色素の吸収ピー
ク減少速度を測定した。
いて54,000ルックスの光を照射した後、色素の吸収ピー
ク減少速度を測定した。
この結果を、同じ色素を使用するがそれぞれ(イ)具
体例No.10の化合物無添加のもの及び(ロ)下記式
(a)の化合物を添加したものと比較すると、減少速度
は相対値で(イ)に対しては0.22であり、そして(ロ)
に対しては0.83であった。さらに、同じ記録媒体につい
て再生光に対する安定性を確認したところ、上記(イ)
のものより12倍以上及び上記(ロ)のものよりも1.3倍
以上改善された。
体例No.10の化合物無添加のもの及び(ロ)下記式
(a)の化合物を添加したものと比較すると、減少速度
は相対値で(イ)に対しては0.22であり、そして(ロ)
に対しては0.83であった。さらに、同じ記録媒体につい
て再生光に対する安定性を確認したところ、上記(イ)
のものより12倍以上及び上記(ロ)のものよりも1.3倍
以上改善された。
実施例2 下記式(B)の化合物の0.7%メタノール/1,2−ジク
ロルエタン(体積比8:2)溶液を調整し、これに重量比1
5%で前記具体例No.1の化合物を溶解させた。この溶液
を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリレート基板上に回転
塗布し、乾燥させて厚さ500Åの記録層を形成し、記録
媒体を作成した。
ロルエタン(体積比8:2)溶液を調整し、これに重量比1
5%で前記具体例No.1の化合物を溶解させた。この溶液
を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリレート基板上に回転
塗布し、乾燥させて厚さ500Åの記録層を形成し、記録
媒体を作成した。
この記録媒体について実施例1と同様に色素の吸収ピ
ーク減少速度と再生光に対する安定性を測定した。
ーク減少速度と再生光に対する安定性を測定した。
この結果を、同じ色素を使用するがそれぞれ(イ)具
体例No.1の化合物無添加のもの及び(ロ)下記式(b)
の化合物を添加したものと比較すると、減少速度は相対
値で(イ)に対しては0.13であり、そして(ロ)に対し
ては0.65であった。さらに、同じ記録媒体について、再
生光に対する安定性を確認したところ、上記(イ)のも
のより15倍以上及び上記(ロ)のものよりも1.7倍以上
改善された。
体例No.1の化合物無添加のもの及び(ロ)下記式(b)
の化合物を添加したものと比較すると、減少速度は相対
値で(イ)に対しては0.13であり、そして(ロ)に対し
ては0.65であった。さらに、同じ記録媒体について、再
生光に対する安定性を確認したところ、上記(イ)のも
のより15倍以上及び上記(ロ)のものよりも1.7倍以上
改善された。
実施例3 下記式(C)の化合物の0.7%メタノール/1,2−ジク
ロルエタン(体積比8:2)溶液を調整し、これに重量比1
5%で前記具体例No.3の化合物を溶解させた。この溶液
を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリレート基板上に回転
塗布し、乾燥させて厚さ600Åの記録媒体を形成し、記
録媒体を作成した。
ロルエタン(体積比8:2)溶液を調整し、これに重量比1
5%で前記具体例No.3の化合物を溶解させた。この溶液
を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリレート基板上に回転
塗布し、乾燥させて厚さ600Åの記録媒体を形成し、記
録媒体を作成した。
この記録媒体について実施例1と同様に色素の吸収ピ
ーク減少速度と再生光に対する安定性を測定した。
ーク減少速度と再生光に対する安定性を測定した。
この結果を、同じ色素を使用するがそれぞれ(イ)具
体例No.3の化合物無添加のもの及び(ロ)下記式(c)
の化合物を添加したものと比較すると、減少速度は相対
値で(イ)に対しては0.11であり、そして(ロ)に対し
ては0.55であった。さらに、同じ記録媒体について、再
生光に対する安定性を確認したところ、上記(イ)のも
のより13倍以上及び上記(ロ)のものよりも1.2倍以上
改善された。
体例No.3の化合物無添加のもの及び(ロ)下記式(c)
の化合物を添加したものと比較すると、減少速度は相対
値で(イ)に対しては0.11であり、そして(ロ)に対し
ては0.55であった。さらに、同じ記録媒体について、再
生光に対する安定性を確認したところ、上記(イ)のも
のより13倍以上及び上記(ロ)のものよりも1.2倍以上
改善された。
実施例4 実施例3の化合物(C)のシアニン色素の0.7%メタ
ノール/1,2−ジクロルエタン(体積比8:2)溶液を調整
し、これに重量比15%で前記具体例No.16の化合物を溶
解させた。この溶液を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリ
レート基板上に回転塗布し、乾燥させて厚さ600Åの記
録媒体を形成し、記録媒体を作成した。
ノール/1,2−ジクロルエタン(体積比8:2)溶液を調整
し、これに重量比15%で前記具体例No.16の化合物を溶
解させた。この溶液を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリ
レート基板上に回転塗布し、乾燥させて厚さ600Åの記
録媒体を形成し、記録媒体を作成した。
この記録媒体について実施例1と同様に色素の吸収ピ
ーク減少速度と再生光に対する安定性を測定した。
ーク減少速度と再生光に対する安定性を測定した。
この結果を、同じ色素を使用するがそれぞれ(イ)具
体例No.16の化合物無添加のもの及び(ロ)下記式
(d)の化合物を添加したものと比較すると、減少速度
は相対値で(イ)に対しては0.15であり、そして(ロ)
に対しては0.70であった。さらに、同じ記録媒体につい
て、再生光に対する安定性を確認したところ、上記
(イ)のものより12倍以上及び上記(ロ)のものよりも
1.3倍以上改善された。
体例No.16の化合物無添加のもの及び(ロ)下記式
(d)の化合物を添加したものと比較すると、減少速度
は相対値で(イ)に対しては0.15であり、そして(ロ)
に対しては0.70であった。さらに、同じ記録媒体につい
て、再生光に対する安定性を確認したところ、上記
(イ)のものより12倍以上及び上記(ロ)のものよりも
1.3倍以上改善された。
実施例5 実施例1〜4のようにして作成した光情報記録媒体に
波長790nmの半導体レーザー光を基板側より記録周波数
0.6875MHz、ピット長0.9μmで記録再生し、そのスペク
トル解析(スキャニングフィルター、バンド幅30KHz)
を行なって、初期のC/Nを測定した。その結果、良好な
ピットが形成され、C/N約50dBという値が得られた。
波長790nmの半導体レーザー光を基板側より記録周波数
0.6875MHz、ピット長0.9μmで記録再生し、そのスペク
トル解析(スキャニングフィルター、バンド幅30KHz)
を行なって、初期のC/Nを測定した。その結果、良好な
ピットが形成され、C/N約50dBという値が得られた。
比較例 実施例1の式(A)の化合物のシアニン色素の0.7%
メタノール/1,2−ジクロルエタン(体積比8:2)溶液を
調製し、これに重量比15%で下記化合物(e)を溶解さ
せ、この溶液を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリレート
基板上に回転塗布し、乾燥させて厚さ600Åの記録層を
形成し、記録媒体を作成した。
メタノール/1,2−ジクロルエタン(体積比8:2)溶液を
調製し、これに重量比15%で下記化合物(e)を溶解さ
せ、この溶液を厚さ1.2mmのポリメチルメタクリレート
基板上に回転塗布し、乾燥させて厚さ600Åの記録層を
形成し、記録媒体を作成した。
この記録媒体に500ワットのタングステンランプを用
いて、54,000ルックスの光を照射した後、色素の吸収ピ
ークの減少速度を測定した。
いて、54,000ルックスの光を照射した後、色素の吸収ピ
ークの減少速度を測定した。
その結果、実施例1の記録媒体に較べ、減少速度は相
対値で1.81であり、再生光に対する安定性を確認したと
ころ、0.6倍以下となった。
対値で1.81であり、再生光に対する安定性を確認したと
ころ、0.6倍以下となった。
〔発明の効果〕 本発明の光情報記録媒体によれば、記録後の読み出し
回数の向上、すなわち再生光に対する劣化防止、光に対
する保存性の改良及び製造工程の簡略化ならびに低コス
ト化が達成できる。
回数の向上、すなわち再生光に対する劣化防止、光に対
する保存性の改良及び製造工程の簡略化ならびに低コス
ト化が達成できる。
第1図ないし第4図は本発明の光情報記録媒体の構成を
示す断面図である。 1……基板、2……有機色素薄膜記録層 3……下引き層、4……保護層
示す断面図である。 1……基板、2……有機色素薄膜記録層 3……下引き層、4……保護層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−16888(JP,A) 特開 昭60−259498(JP,A) 特開 昭61−3794(JP,A) 特開 昭63−299979(JP,A) 特開 平2−128892(JP,A) 特開 平2−3449(JP,A) 特開 平3−86586(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/26
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式(I)で表わされる化合物を含
有する有機薄膜記録層が設けられていることを特徴とす
る光情報記録媒体。 一般式: (式中、R1及びR2は水素原子又は低級アルキル基を示
し、これらは互いに結合し環化してもかまわない。ま
た、Aはニトリル基又はアルコキシカルボニル基を示
し、Bはニトリル基、アルコキシカルボニル基、置換も
しくは非置換のアリール基又は芳香族複素環を示し、X
はアニオンを示し、nは1又は2を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1277968A JP2849725B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1277968A JP2849725B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 光情報記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03138194A JPH03138194A (ja) | 1991-06-12 |
JP2849725B2 true JP2849725B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=17590778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1277968A Expired - Fee Related JP2849725B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 光情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2849725B2 (ja) |
-
1989
- 1989-10-25 JP JP1277968A patent/JP2849725B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03138194A (ja) | 1991-06-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |