JPH0121993B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0121993B2
JPH0121993B2 JP58216616A JP21661683A JPH0121993B2 JP H0121993 B2 JPH0121993 B2 JP H0121993B2 JP 58216616 A JP58216616 A JP 58216616A JP 21661683 A JP21661683 A JP 21661683A JP H0121993 B2 JPH0121993 B2 JP H0121993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
stitch
feed
darning
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58216616A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60108078A (ja
Inventor
Fujio Horie
Chikao Sugaya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP21661683A priority Critical patent/JPS60108078A/ja
Publication of JPS60108078A publication Critical patent/JPS60108078A/ja
Publication of JPH0121993B2 publication Critical patent/JPH0121993B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は繕縫い可能なミシンに関し、特に、繕
縫いを構成する前進送りおよび後端送り縫目列
(縦縫い)の端部位置がばらつかないようにし、
繕縫いの端縁形状が加工布の送り方向に直角な一
直線上に揃えられた美麗な繕縫いを縫製できるミ
シンに関するものである。 従来技術 上下往復運動および横方向揺動運動可能な縫針
と、前後両方向の送り運動可能な送り歯とを備え
て繕縫いを実行し得るミシンが知られている。そ
して、斯るミシンにおける繕縫いは、一般に、送
り歯の前後両送り方向にそれぞれ伸びる前進送り
縫目列および後退送り縫目列(縦縫い)が縫針の
揺動方向に間隔をおいて交互に所定列数だけ所定
長さ(所定縫目数)形成されることにより基本的
に構成される。しかしながら、加工布の実際の送
り量は、送り歯のストロークが同じであつても前
進方向および後退方向において僅かに異なるのが
一般的であり、斯る従来のミシンにおいて繕縫い
が縫製される場合には、前進縫目列に続いてそれ
と同じ縫目数だけ同じ送り歯のストロークで後退
送り縫目列が縫製されても、加工布送り方向にお
ける前進送り縫目列と後退送り縫目列との全長が
ばらつき、それ等の端部位置が加工布送り方向に
おいてばらつくことが避けられない。したがつ
て、前後方向に長手形状の繕縫いを縫製するため
に、たとえば前後方向に平行な縦縫いを左から右
へ形成する場合に、送り歯の送り効率が後退方向
よりも前進方向の方が高い時には、繕縫いの前端
縁および後端縁形状は右上りとなつてしまうので
あり、斯る不都合は繕縫いの全長が大きくなる程
顕著となる。 これに対し、前進送り縫目列および後退送り縫
目列の形成時におけるそれぞれの送り量をそれぞ
れ設定調節することにより繕縫い端縁の形状を加
工布送り方向に直角な一直線上に一致させること
が考えられるが、このような場合には送り量の調
節に熟練を要し、また試し縫いが必要となるため
作業者に大きな負担を強いることになる。 発明の目的 本発明は以上の事情を背景として為されたもの
であり、その目的とするところは、送り量の調節
操作や試し縫いを要することなく美麗な繕縫いが
容易に形成できるミシンを提供することにある。 発明の構成 斯る目的を達成するため、本発明の要旨とする
ところは、 前記前進送り縫目列並びに後退送り縫目列を
それぞれ形成するための前進送り縫目情報およ
び後退送り縫目情報を記憶する記憶装置と、 前記送り歯の送り方向における前記繕縫いの
長さを設定するために操作可能な操作部を有
し、その設定された長さの繕縫いの前後両端位
置をそれぞれ検出して前端位置信号および後端
位置信号を発生するために前記送り歯により移
送される加工布と係合して動作する繕縫い長さ
設定装置と、 前記記憶装置内の前進送り縫目情報を前記後
端位置信号に応答して指定し、後退送り縫目情
報を前記前端位置信号に応答して指定する指定
手段と を含むことにある。 発明の効果 このようにすれば、繕縫いを基本的に構成する
縦縫いの前後両端位置が繕縫い長さ設定装置によ
つて実際に検出され、検出された結果発生させら
れる前端位置信号または後端位置信号に応答し
て、それまでと反対方向の縫目列を形成するため
の後退送り縫目情報または前進送り縫目情報が情
報手段によつて順次指定される。それ故、送り歯
の前後方向におけるそれぞれの送り効率のばらつ
きに拘らず前進送り縫目列および後退送り縫目列
の端部位置が加工布送り方向において一致させら
れるので、前進および後退方向の面倒な送り量調
節操作や試し縫いを要することなく美麗な繕縫い
が容易に縫製され得るのである。 実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。 第1図において、ミシンはベース部10と、そ
の一端に直立させられた脚柱部12と、その脚柱
部12によつて一端が水平に支持されたアーム部
14と、そのアーム部14の他端部に形成された
頭部16とを備えている。頭部16には図示しな
い主軸の回転に伴つて上下方向に往復駆動させら
れるとともに図示しない公知の針棒揺動駆動機構
によつて横方向に揺動させられる針棒18が設け
られ、その針棒18には縫針20が取り付けられ
ている。前記ベース部10の縫針20の針落ち点
付近には、加工布を前後方向に送るために図示し
ない主軸の回転に同期しつつ駆動され、その布送
り方向および送り量が図示しない公知の送り調節
器駆動機構によつて調節させられる送り歯21が
設けられている。また、アーム部14の前面には
縫製可能な模様を表す種々の形象22およびその
形象22にそれぞれ対応する複数の発光ダイオー
ド24が設けられた模様表示器26が取り付けら
れており、その模様表示器26の右側には模様選
択押し釦28が配設されている。そして、頭部1
6の前面には押圧操作毎にミシンを起動または停
止させる起動停止押し釦30が配設されるととも
に、脚柱部12にはミシンモータ32の回転速度
を設定するための速度設定器34が設けられてい
る。 頭部16の針棒18の近傍には、第2図に示す
ように、作業者の手動操作によつて昇降させられ
る押え棒36が配設され、その下端には公知のボ
タンホール用布押え装置38が取り付けられてい
る。布押え装置38は、押え枠体40と、押え枠
体40の内側においてその長手方向に摺動可能に
係合させられ、且つ押え棒36に取り付けられた
押え部体42と、押え部体40の後端部において
長手方向に伸縮可能に嵌合させられた調節板44
とを備えている。また、頭部16内には、上記押
え枠体40に固定された固定片46と上記調節板
44に固定された可動片48とにそれぞれ択一的
に係合するアーム50を備えたスイツチ装置52
が設けられており、繕縫い長さ設定用の操作体で
もある調節板44の伸縮操作により、固定片46
と可動片48との間隔が繕縫いの全長に相当する
所望の距離に設定されると、繕縫いの前端部にお
いては固定片46とアーム50とが、繕縫いの後
端部においては可動片48とアーム50とが係合
させられることにより、スイツチ装置52から前
端位置信号および後端位置信号がそれぞれ発生さ
せられるようになつている。したがつて、布押え
装置38およびスイツチ装置52が繕縫いの長さ
を設定する長さ設定装置を形成している。なお、
スイツチ装置52および布押え装置38について
は本出願人による先出願(特開昭56−166888号公
報)に記載されたものと同様であるので詳しい説
明を省略する。 以上のように構成されたミシンには、第3図に
示す回路が備えられている。 図において、模様選択押し釦28の押圧操作毎
に累進するカウンタ54からはその計数内容であ
る模様信号SMが表示ドライバ56、先頭アドレ
スメモリ58、判別器60、ボタンホールコント
ローラ66に供給される。表示ドライバ56から
のは模様信号SMに対応した発光ダイオード24
のみに表示電流が供給され、それが発光させられ
る。すなわち、作業者は模様選択押し釦28を押
圧操作する毎に発光ダイオード24の発光位置を
順次移動させることができ、所望の縫目を表す形
象に対応した発光ダイオード24を発光させるこ
とにより、所望の模様を選択することができるの
である。 先頭アドレスメモリ58には縫製可能な模様
(繕縫い、ボタンホール縫いを除く)にそれぞれ
対応した先頭アドレスが記憶されており、所望の
模様を縫製するための一連の縫目データを縫目デ
ータ発生装置62から引き出すために模様信号
SMに対応した先頭アドレスが先頭アドレスメモ
リ58からマルチプレクサ64の第1ポートP1
に供給される。 判別器60においては模様信号SMがボタンホ
ール縫いまたは繕縫いであるか否かが判断され、
ボタンホール縫いである場合には第1判別信号
PS1が、繕縫いである場合には第2判別信号PS
2が発生させられる。その第1判別信号PS1は
ボタンホールコントローラ66に供給される一
方、マルチプレクサ64にも供給され、マルチプ
レクサ64にその第2ポートP2を選択させる。
また、第2判別信号PS2はダーニングコントロ
ーラ68に供給される一方、マルチプレクサ70
にも供給され、マルチプレクサ70にその入力ポ
ートPBを選択させる。 縫目データ発生装置62には第4図に示すタイ
ミングに従つてタイミング発生器72からタイミ
ング信号TPFおよびTPBが供給されており、縫
目データ発生装置62においてはマルチプレクサ
64を介して供給された先頭アドレス以下のアド
レスに記憶された一連の縫目データがタイミング
信号TPFおよびTPBに同期して発生させられ、
それ等がマルチプレクサ70を介してアクチユエ
ータドライバ74に供給される。1個の縫目デー
タは縫針20の揺動位置を表す針位置データSN
および加工布の送り量および送り方向を表す送り
データSFからそれぞれ構成されており、タイミ
ング信号TPEに応答して送りデータSFが、タイ
ミング信号TPBに応答して針位置データSMがマ
ルチプレクサ70の入力ポートPAに供給される。
アクチユエータドライバ74においてはそれ等針
位置データSNおよび送りデータSFに基づいて針
揺動アクチユエータ76および送りアクチユエー
タ78に駆動電力が供給される。針揺動アクチユ
エータ76は、前記針揺動機構を駆動するもので
あり、針位置データSNが表す位置に縫針20を
位置させる。また、送りアクチユエータ78は前
記送り調節器を駆動するものであり、送りデータ
SFが表す加工布の送り量および送り方向が得ら
れるように送り調節器の回動位置を決定する。 一方、起動停止押し釦30の押圧操作毎にセツ
トまたはリセツト状態とされるT型フリツプフロ
ツプ80からはそのセツト状態に対応する起動信
号STがモータ駆動制御回路82に供給されると
ともに、ボタンホールコントローラ66およびダ
ーニングコントローラ68にも供給される。モー
タ駆動制御回路82においては、駆動信号STが
供給されている間、速度設定器34において設定
された回転速度と速度検出器84において検出さ
れるミシンモータ32の実際の回転速度との差が
零になるようにミシンモータ32へ供給される電
力が制御され、負荷変動に拘らずミシンモータ3
2が定速回転させられる。そして、起動信号ST
の供給が停止されるとミシンモータ32への駆動
電力の供給が停止され、ミシンモータ32が停止
させられる。なお、前記T型フリツプフロツプ8
0にはボタンホールコントローラ66およびダー
ニングコントローラ68から出力される自動停止
信号AS1およびAS2がオアゲート86を介して
供給されるようになつており、T型フリツプフロ
ツプ80はそれ等自動停止信号AS1またはAS2
が供給されると同時にリセツト状態とされてミシ
ンモータ32が自動停止させられるようになつて
いる。 したがつて、模様選択押し釦28の操作により
ボタンホールまたは繕縫い以外の模様が選択され
た場合には、マルチプレクサ64においてその入
力ポートP1が選択されて、先頭アドレスメモリ
58からマルチプレクサ64を介して縫目データ
発生装置62に所望の縫目模様に対応した先頭ア
ドレスが供給される。このとき、起動停止押し釦
30が押圧操作されるに伴つてミシンモータ32
が回転駆動されると、タイミング信号TPFおよ
びTPBが縫目データ発生装置62に供給され、
縫目データ発生装置62から所望の縫目模様を縫
製するための一連の縫目データがタイミング信号
TPFおよびTPBに同期して発生させられる。こ
のとき、マルチプレクサ70はその入力ポート
PAが選択されているので、縫目データがマルチ
プレクサ70を介してアクチユエータドライバ7
4に供給される。このため、針揺動アクチユエー
タ76および送りアクチユエータ78によつて
各々の縫目データに対応して一針毎の縫目位置が
決定され、所望の模様が加工布上に縫製されるよ
うになつているのである。 他方、前記布押え装置38が押え棒36に取り
付けられた場合には、スイツチ装置52が作動
し、前端信号SFWおよび後端信号SREがボタン
ホールコントローラ66およびダーニングコント
ローラ68にそれぞれ供給される。 そのボタンホールコントローラ66は前記特開
昭56−166888号公報に記載されたボタンホール縫
いおよび閂止縫い用シーケンス回路と同様である
ので詳しい説明は省略するが、第1判別信号PS
1が供給されている状態において、たとえば、ボ
タンホール縫いを構成する各縫製ステツプを縫製
するためのそれぞれの先頭アドレスを前端信号
SFW、後端信号SRE、タイミング信号TPF、起
動信号STおよび縫目データ発生装置62から供
給される各ステツプの終端信号SSEに基いてマル
チプレクサ64の第2ポートP2に供給する。な
お、縫目データ発生装置62内の図示しないアド
レスカウンタにボタンホールコントローラ66か
ら出力された先頭アドレスがロードされるよう
に、ロード信号SLがボタンホールコントローラ
66から縫目データ発生装置62に供給されてい
る。 したがつて、模様選択押し釦28の操作によつ
てボタンホール縫いが選択された場合において起
動停止押し釦30が操作されると、判別器60か
ら出力される第1判別信号PS1によつてマルチ
プレクサ64の第2入力ポートP2が既に選択さ
れているので、ボタンホールコントローラ66か
ら出力される先頭アドレスが縫目データ発生装置
62へ各縫製ステツプに先立つて供給される。そ
して、それ等ボタンホール縫いを構成する各ステ
ツプの縫製が為されると、布押え装置38の調節
板44の設定位置に対応した所望長さのボタンホ
ール縫いが加工布上に形成される。その形成終了
時においてはボタンホールコントローラ66から
出力される自動停止信号AS1に従つてミシンモ
ータ32が自動的に停止させられる。そのボタン
ホール縫いの長さは布押え装置38の調節板44
の後端部と、押え枠体40の後端部とにそれぞれ
形成された突起間に実際のボタンを挾むことによ
り、必要かつ充分の長さに決定されるようになつ
ている。 次に、前記ダーニングコントローラ68は、た
とえば第5図に示すように構成されている。すな
わち、アドレス設定器88からは1番地、6番
地、15番地をそれぞれ表すアドレス信号がマルチ
プレクサ90の第1ポートP1、第2ポートP
2、第3ポートP3にそれぞれ供給されている。
マルチプレクサ90においては、ポートセレクト
信号G1が供給されている状態においてその入力
ポートP1が、セレクト信号G2が供給されてい
る状態においてその入力ポートP2が、セレクト
信号G3が供給されている状態においてその第3
入力ポートP3が選択されるようになつており、
アドレス設定器88から出力される各アドレス信
号が択一的にアドレスカウンタ92に供給される
ようになつている。その等ポートセレクト信号G
1,G2,G3は、ポート選択信号発生器94に
おいて、タイミング信号TPF、前記信号SFW、
後退信号SRE、および後述の起動タイミング信
号SPTおよび終了判別信号SEDに基づいて繕縫
いを縫製する縦縫い、横縫い、止め縫いの各縫製
ステツプの期間に対応してポートセレクト信号G
1,G2,G3が発生させられるようになつてい
る。 上記ポート選択信号発生器94はたとえば第6
図に示すように構成されている。すなわち、起動
タイミング信号SPTによつてセツト状態とされ
るフリツプフロツプ96の出力信号がポートセレ
クト信号G1として出力される一方、そのポート
セレクト信号G1によつて開かれるアンドゲート
98を介して後端信号SREが分周カウンタ10
0に供給され、そこで計数される。分周カウンタ
100は8進の分周カウンタであつて後端信号
SREが8回計数されると同時にキヤリー信号が
フリツプフロツプ96に供給され、そのフリツプ
フロツプ96がリセツト状態とされてポートセレ
クト信号G1が消滅させられる一方、そのキヤリ
ー信号がフリツプフロツプ102および104に
も供給され、それ等がセツト状態とされる。その
フリツプフロツプ102の出力信号がポートセレ
クト信号G2とされるのであるが、そのポートセ
レクト信号G2によつて開かれるアンドゲート1
06を介して前記タイミングTPFが分周カウン
タ108に供給され、そこで計数される。分周カ
ウンタ108も8進の分周カウンタであつて、そ
の計数内容が比較器110の入力ポートPCに逐
次供給される。比較器110の入力ポートPAお
よびPBには数値設定器112から「3」および
「7」を表す信号がそれぞれ供給されており、比
較器112においては分周カウンタ108から供
給される信号の内容が「3」または「7」を表す
とき一致信号が発生させられ、それが前端信号
SFWによつて開かれるアンドゲート114を介
してモノマルチ回路116に供給される。モノマ
ルチ回路116は上記一致信号の発生に応答した
パルスをフリツプフロツプ102に供給してこれ
をリセツト状態とし、ポートセレクト信号G2を
消滅させる一方、フリツプフロツプ118に供給
してこれをセツト状態としポートセレクト信号G
3を発生させる。このフリツプフロツプ118は
上記ポートセレクト信号G3によつて開かれるア
ンドゲート120を介して供給される終了判別信
号SEDに従つてリセツト状態とされる。すなわ
ち、ポート選択信号発生器94においては、縦縫
いの過程において後端信号SREが8回発生させ
られるまでポートセレクト信号G1が継続的に発
生させられる一方、この過程に続く横縫いにおい
て分周カウンタ108の計数内容が「3」または
「7」、換言すれば横縫いが4つの縫目数で構成さ
れているときに縫針20の位置が右端または左端
に到達したときであつて、前端信号SFWが発生
させられるときまでポートセレクト信号G2が発
生させられ、さらに横縫いに続く止め縫いにおい
て終了判別信号SEDが発生させられるまでポー
トセレクト信号G3が継続的に発生させられるの
である。ここで、ポートセレクト信号G1に続い
てポートセレクト信号G2が発生させられると
き、分周カウンタ108の内容が確実に零リセツ
トされるようにフリツプフロツプ104の出力信
号が分周カウンタ108のリセツト端子に入力さ
れている。タイミング信号TPFの立ち下がりに
応答してモノマルチ回路122から出力されるパ
ルス信号がフリツプフロツプ104の出力信号に
従つて開かれるアンドゲート124を介してフリ
ツプフロツプ104のリセツト入力端子Rに供給
されており、ポートセレクト信号G2の発生時に
はタイミング信号TPFの立ち下がりから一定時
間経過するまで分周カウンタ108がリセツト状
態とされるのである。 第5図に戻つて、アドレスカウンタ92には、
計数信号発生器126から計数信号SCKが供給
されている。この供給信号SCKは、縦縫い状態
のときに繕縫いの前端位置または後端位置におい
てタイミング信号TPFに同期して発生させられ
る一方、横縫いまたは止め縫いのとき、タイミン
グ信号TPFに応答して発生させられるようにな
つている。すなわち、たとえば第7図に示すよう
に、タイミング信号TPFは後端信号SREによつ
て開かれるアンドゲート128および前端信号
SFWによつて開かれるアンドゲート130をそ
れぞれ介してオアゲート132に供給され、オア
ゲート132の出力はポートセレクト信号G1に
よつて開かれるアンドゲート134を通してオア
ゲート136に供給され、計数信号SCKとされ
るのである。また、タイミング信号TPFはポー
トセレクト信号G2によつて開かれるアンドゲー
ト138およびポートセレクト信号G3によつて
開かれるアンドゲート140を通してオアゲート
136に供給され、それぞれ計数信号SCKとさ
れるのである。 第5図において、前端信号SFWによつて開か
れるアンドゲート142を介して起動信号STが
モノマルチ回路144に供給されており、モノマ
ルチ回路144においては起動信号STに応答し
て一定パルス幅の起動タイミング信号SPTが発
生させられて、それがアドレスカウンタ92のク
リア端部CLに供給される一方、オアゲート14
6を介して後述のラツチ回路148に供給され、
さらに、ポート選択信号発生回路94およびラツ
チ回路164に供給されている。また、アドレス
カウンタ92のロード入力端子LDにはポートセ
レクト信号G3に応答して作動するモノマルチ回
路150の出力信号および終了判別信号SEDが、
ロード信号をSLDとしてオアゲート152を介
して供給されている。 アドレスカウンタ92は、計数信号SCKを計
数するプリセツトカウンタであつて、起動タイミ
ング信号SPTに応答してその計数内容がクリア
されるとともに、ロード信号SLDに応答してマ
ルチプレクサ90から択一的に供給されるアドレ
ス信号をロードする。このアドレスカウンタ92
は記憶手段としてのダーニングデータメモリ15
4に予め記憶された前進送りおよび後退送り縫目
情報を後端位置信号SREおよび前端位置信号
SFWに応答して指定する手段を形成しており、
アドレスカウンタ92の計数内容は第1表に示す
ような繕縫いの縫目データが予め記憶されたダー
ニングデータメモリ154に供給され、計数信号
SCKに応答して順次アドレス付けすることによ
り一連の縫目データを順次発生させる。その縫目
データは針位置データNDおよび送りデータFD
からそれぞれ構成され、送りデータFDは直接前
記マルチプレクサ70の入力ポートはPBに供給
されるが、針位置データNDは判別器156に供
給される一方、マルチプレクサ158およびラツ
チ回路148によつて前記マルチプレクサ70の
入力ポートPBに供給されている。
【表】 判別器156おにいては、前記針位置データ
NDの内容が針位置を具体的に表すデータか、針
増分指令か、或いは終了指令かが判別され、針位
置データである場合にはポートセレクト信号SPS
がマルチプレクサ158に供給され、その入力ポ
ートをPHからPLに切換えさせる。また、針位置
データNDの内容が針増分指令である場合には針
増分指令信号SINが演算器160に供給される。
また、針位置データFDが終了指令である場合に
は前記終了判別信号SEDがポート選択信号発生
器94に供給される一方、ロード信号SLDとし
てアドレスカウンタ92に供給される。 一方、縦縫いの各縫目列の間隔に相当する一定
の針増分を表す信号(たとえば0.6mm程度の寸法
を表す信号)が針増分設定器162から前記演算
器160に供給されており、演算結果を表す信号
が演算器160からラツチ回路164の第1入力
端子に供給される。ラツチ回路164においては
前記起動タイミング信号SPTに従つてその内容
がクリアされ、ラツチ回路164の内容がマルチ
プレクサ158の入力ポートPHおよび演算器1
60の第2入力端子に供給されている。この演算
器160は前記判別器156から出力される針増
分指令信号SINに従つて、その第1入力端子に供
給されている信号が表す数値にその第2入力端子
に供給されている信号が表す数値を加算するもの
である。したがつて、針増分指令信号SINが演算
器160に供給される度に、ラツチ回路164の
出力信号は針増分設定器162によつて設定され
た数値が加算された値とされるようになつてい
る。なお、ラツチ回路164は図示しない信号に
従つて演算器160の加算作動が実行される度に
演算器160の加算結果をラツチするように構成
されている。また、ラツチ回路148はマルチプ
レクサ158から出力される針位置データNDを
タイミング信号TPBに同期してマルチプレクサ
70に送るものであり、送りデータFDに対して
針位置データNDが出力されるタイミングを略
180度ずらすためのものである。 以下、前記模様選択押し釦28の操作に従つて
模様表示器26の右端に配置された発光ダイオー
ド24が点灯させられることにより、繕縫いが選
択された場合の作動について説明する。 カウンタ54から出力される模様信号SMが繕
縫いを表すものである場合には、判別器60にお
いて第2判別信号PS2が出力されるので、マル
チプレクサ70においてその入力ポートPBが選
択される。このため、針揺動アクチユエータ76
および送りアクチユエータ78はダーニングコン
トローラ68から出力される針位置データNDお
よび送りデータFDに従つて駆動されることにな
る。なお、この状態においてはスイツチ装置52
から前端信号SFWが出力されている。 以上の状態において、起動停止押しボタン30
の操作に伴つてミシンモータ32が作動させられ
ると、まず、起動タイミング信号STPに従つて、
フリツプフロツプ96がセツト状態とされてポー
トセレクト信号G1が発生させられる一方、アド
レスカウンタ92の内容がクリアされるので、ダ
ーニングデータメモリ154に記憶された第1表
の縫目データの0番地が指定され、このため、ダ
ーニングデータメモリ154からは初期位置L1
を表す針位置データNDが判別器156およびマ
ルチプレクサ158に供給されるとともに、所定
量(たとえば2mm程度)の後退方向の送り量を表
す送りデータFDがマルチプレクサ70に供給さ
れる。判別器156においては、針位置データ
NDの内容が具体的な針位置L1を表すデータで
あると判別されるので、マルチプレクサ158に
おいてはポートセレクト信号SPSに従つてその入
力ポートPLが選択される一方、ラツチ回路14
8においては起動タイミング信号SPTに従つて
針位置L1を表す針位置データがラツチされ、そ
のラツチ内容がマルチプレクサ70に供給され
る。この結果、第8図のS1に示す縫目が先ず形
成され、それに続いて後端信号SREが発生させ
られるまで後退縫目列が所定の後退ピツチで形成
されるのである。 以上の状態においてスイツチ装置52から後端
信号SREが発生させられるとともに縫目S2が
形成されると、ポート選択信号発生装置94にお
ける分周カウンタ100の計数内容が1とされる
とともに、計数信号発生器126から計数信号
SCKが発生させられ、アドレスカウンタ92の
計数内容が1とされる。この結果、ダーニングデ
ータメモリ154に記憶された第1表に示すデー
タの1番地が指定され、送り量が零である送りデ
ータFDがダーニングデータメモリ154から出
力されるとともに、針増分指令を表す針位置デー
タNDがダーニングデータメモリ154から判別
器156およびマルチプレクサ158に供給され
る。このとき、判別器156からは針増分指令信
号SINが発生させられるので、演算器160にお
いては針増分設定器162において設定された針
増分(たとえば0.6mm程度)がそれまでの内容に
加算され、1回の針増分に相当する値がラツチ回
路164にラツチされる。ここで、針位置データ
LDの内容が具体的な針位置を示すデータではな
いので、マルチプレクサ158においてはその入
力ポートPHが選択されており、ラツチ回路16
4のラツチ内容はマルチプレクサ158を通して
ラツチ回路148に転送され、ここで、タイミン
グ信号TPBに応答してラツチされる。従つて、
アクチユエータドライバ74に供給される信号は
1回の針増分(0.6mm程度)を移動させるための
信号内容となる一方、送り信号SFの内容は送り
量が零を表すものであるから第8図の縫目S2に
続いてS3が形成される。 縫目S3は縫目S2に対して加工布送り方向の
位置が一致した状態であるので、末だスイツチ装
置52からは後端信号SREが発生させられてお
り、このような状態においてタイミング信号
TPFが続いて発生させられると、計数信号発生
器126から計数信号SCKがさらにアドレスカ
ウンタ92に供給され、アドレスカウンタ92の
内容が2とされる。この結果、ダーニングデータ
メモリ154の2番地が指定され、ダーニングデ
ータメモリ154からは前進方向における所定量
(2mm程度)の送り量を表す送りデータFDが出力
されるとともに、針固定指令を表す針位置データ
NDが判別器156およびマルチプレクサ158
に供給される。針位置データNDの内容が針固定
指令であるので、判別器156からはポートセレ
クト信号SPSが出力されない。このため、マルチ
プレクサ158は前回と同様にその入力ポート
PHが選択された状態に維持される。しかも判別
器156からは針増分指令信号SINも出力されな
いのでラツチ回路164の内容が変更されず、ラ
ツチ回路148にも前回と同様の内容が再びラツ
チされ、針位置データNDの内容が針位置L1に
1回の針増分(0.6mm程度)の寸法を加えた値に
位置する内容とされるのである。この結果、スイ
ツチ装置52から前端信号SFWが発生させられ
るまで、前進送り縫目列が所定のピツチ(2mm程
度)で形成される。すなわち、縫目S3の形成時
点では後端信号SREの発生に応答して折返し前
端方向へ縫目を形成する前進送り縫目列(縫目S
3〜S4)を縫製するための前進送り縫目情報が
指定されるのである。 続いて、第8図の縫目S4が形成されると同時
に、前端信号SFWが発生させられると、ダーニ
ングデータメモリ154の3番地が指定されるの
で、ダーニングデータメモリ154からは送り量
零を表す送りデータFDが出力されるとともに、
針増分指令を表す針位置データNDが出力され
る。この結果、演算器160においてラツチ回路
164に既にラツチされた1回の針増分に相当す
る値に針位置増分設定器162から出力される針
増分が新に加算され、ラツチ回路164のラツチ
内容が2回の針増分に相当する値とされる。この
結果、ラツチ回路164の内容がラツチ回路14
8にマルチプレクサ158を介して転送されて、
アクチユエータドライバ74に供給されるデータ
の内容が2回の針増分に相当する値とされ、第8
図の縫目S5が形成される。続いて、縫目S5の
形成後にアドレスカウンタ92に計数信号SCK
がさらに供給されるので、ダーニングデータメモ
リ154の4番地が指定され、縫目S5に続く後
退縫目列が所定(2mm程度)の後退ピツチで後退
信号SREが発生させられるまで形成される。後
端信号SREの発生と同時に縫目S6が形成され
る。すなわち、縫目S5の形成時点では、前端信
号SFWの発生に応答して折返し後退方向へ縫目
を形成する後退送り縫目列(縫目S5〜S6)を
縫製するための後退送り縫目情報が指定されるの
である。 そして、縫目S6の形成と同時にアドレスカウ
ンタ92がさらに計数させられ、ダーニングデー
タメモリ154の5番地が指定される。この結
果、終了指令を表す針位置データNDが判別器1
56に供給されるので、判別器156からは終了
判別信号SEDが発生させられ、アドレスカウン
タ92にロード信号SLDが供給される。このと
き、縦縫い期間を表すポートセレクト信号G1が
発生させられており、アドレス設定器88におい
て設定された1番地を表す信号がマルチプレクサ
90からアドレスカウンタ92に供給されている
ので、その1番地を表す信号がアドレスカウンタ
92内にロードされる。したがつて、前記縫目S
2からS5に続く縫目が縫目S6を起点として再
び繰り返し形成される。なお、前記縫目S6が形
成されて後端信号SREが発生させられたとき、
分周カウンタ100の計数内容が2とされる。 以上の動作が繰り返されるうち分周カウンタ1
00の計数内容が8に到達して縦縫い166の縫
製が完了すると、換言すれば、第8図の縫目S3
0の形成が完了すると、分周カウンタ100から
キヤリー信号が発生させられるので、フリツプフ
ロツプ96がリセツト状態とされて、ポートセレ
クト信号G1が消滅させられる一方、フリツプフ
ロツプ102がセツト状態とされてポートセレク
ト信号G2が発生させられる。このため、アンド
ゲート106および133が開かれるので分周カ
ウンタ108においてタイミング信号TPFが連
続的に計数される。 このとき、ポートセレクト信号G2によつてマ
ルチプレクサ90の第2ポートP2が選択される
ので、アドレスカウンタ92においては、縫目S
30が形成された後、計数内容が5となると同時
に6番地を示すアドレス信号がロードされ、その
後その計数内容が7、8と変化させられてダーニ
ングデータメモリ154の6番地、7番地、8番
地が次々と指定される。この結果、送りデータ
FDの内容が送り量零を表すものに維持される一
方、針位置データNDの内容が針位置L3,L
2,L1をそれぞれ表すデータと順次されるの
で、加工布の送り方向に対して直角方向の縫目が
縫目S30に続いて針位置L3,L2,L1の順
で縫目S31,S32,S33が左方向に形成さ
れる。次に、ダーニングデータメモリ154の9
番地が指定されると、針位置データNDの内容が
針位置L1を表すものとされるとともに、送りデ
ータFDの内容が前進方向における所定(約1mm
程度)の送り量を表すものとされるので、同じ針
位置L1において前進方向に1つ縫目S34が形
成される。そして、さらにダーニングデータメモ
リ154における10、11、12、13番地が指定され
るに伴つて針位置L2,L3,L4の縫目S3
5,S36,S37が右方向に形成される。な
お、第8図および第9図において図中右側および
左側が作業者から見た前側および後側であり、上
側および下側が作業者から見た右側および左側で
ある。 第9図の縫目S38が形成されると同時に、ダ
ーニングデータメモリ154の14番地が指定され
ると、針位置データNDの内容が終了指令を表す
ものとされるので、判別器156から終了判別信
号SEDが出力され、ロード信号SLDがアドレス
カウンタ92に供給される。このとき、ポート選
択信号発生器94からはポートセレクト信号G2
がマルチプレクサ90に供給されているので、マ
ルチプレクサ90からはアドレス設定器88から
出力されている6番地を表すアドレス信号が選択
され、アドレスカウンタ92に供給されている。
このため、アドレスカウンタ92内には6番地を
表す信号がロードされ、以後6番地に続く縫目デ
ータがタイミング信号TPFに同期してダーニン
グデータメモリ154から再び出力される。した
がつて、縫目S30からS38に続く一連の縫目
が縫目S38を新たな起点として繰返し形成さ
れ、第9図に示す横縫い168が第8図の縦縫い
166に重ねた状態で形成されるのである。 上記横縫い168の形成過程において、分周カ
ウンタ108の計数内容が「3」または「7」と
なると、換言すれば針位置がL1またはL4とな
ると、比較器110からは一致信号がアンドゲー
ト114に繰り返し供給されている。このような
一致信号が発生させられている状態において、横
縫い168が所定量実行され、スイツチ装置52
から前端信号SFWが発生させられると、アンド
ゲート114が開かれるのでモノマルチ回路11
6から所定のパルス信号がフリツプフロツプ10
2に供給され、そのフリツプフロツプ102がリ
セツト状態とされてポートセレクト信号G2が消
滅させられる一方、フリツプフロツプ118がセ
ツト状態とされてポートセレクト信号G3が発生
させられる。第9図では縫目SNが形成された状
態がこの状態を示す。ポートセレクト信号G3が
発生させられると、マルチプレクサ90のポート
P3が選択され、アドレス設定器88において設
定された15番地を表す信号がアドレスカウンタ9
2に供給される一方、ポートセレクト信号G3に
応答して作動するモノマルチ回路150の出力信
号に従つてロード信号SLDがアドレスカウンタ
92に供給され、アドレスカウンタ92の内容が
15とされる。このため、アドレスカウンタ92の
内容はタイミング信号TPFに同期して15に続い
て増加させられ、ダーニングデータメモリ154
は15番地、16番地、17番地と指定される。このと
き、針位置データNDの内容は針固定指令とされ
るので、実際の針位置はL4、またはL1(本実
施例ではL1)に固定される一方、送りデータ
FDの内容が後進方向微小量とされるので、縫目
SNに続いて後進方向に僅かに隔たつた縫目が形
成される。このようにして、第9図に示す止め縫
に170が形成されるのである。ダーニングデー
タメモリ154の19番地が指定されると、針位置
データNDの内容が終了指令とされるので判別器
156からは終了判別信号SEDが出力されて、
アンドゲート120が開かれる。このため、フリ
ツプフロツプ118がリセツト状態とされてポー
トセレクト信号G3が消滅させられる。同時にポ
ートセレクト信号G3の立ち下がりに同期して作
動するモノマルチ回路172から自動停止信号
AS2がオアゲート86を経てT型フリツプフロ
ツプ80に供給され、T型フリツプフロツプ80
がリセツト状態とされるのでミシンモータ32が
自動停止させられる。なお、第9図における止め
縫い170は理解を容易とするために針位置L1
より図中下側へずらして描かれているが、実際は
針位置L1上に重ねて形成される。 このように、本実施例によれば繕縫いを基本的
に構成する縦縫い166において、前進送り縫目
列および後退送り縫目列の長さがスイツチ装置5
2から発生させられる前端信号SFWおよび後端
信号SREに従つて決定されるので、加工布に対
する送り歯の前進方向および後進方向の送り効率
のばらつきに拘らず、加工布送り方向に直角な直
線上に正確に位置させられる。このため、繕縫い
の前端部および後端部を美麗に形成するために前
進方向および後退方向の送り量の調節や試し縫い
が全く解消され、美麗な繕い縫いが極めて容易に
形成されるのである。 ここで、前述の第3図に示す回路において一点
鎖線で囲まれた回路の一部または全部は、所謂マ
イクロコンピユータにても構成され得るものであ
る。 また、前端信号SFWおよび後端信号SREを出
力するスイツチ装置52は有接点形式のみ成ら
ず、無接点形式或いは光電形式にても構成され得
るものである。また、布押え装置38の形態も
種々の方式が採用され得るものである。要する
に、加工布の実際の移動量を検出し、予め定めら
れた前端位置および後端位置において信号を発生
するものであれば良いのである。 なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施
例であり、本発明はその精神を逸脱しない範囲に
おいて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたミシンの一例を示
す斜視図である。第2図は第1図の実施例の頭部
付近を詳細に示す一部を切り欠いた斜視図であ
る。第3図は第1図の実施例に備えられた回路を
示すブロツク線図である。第4図は第3図のタイ
ミング信号発生器から出力されるタイミング信号
を説明するタイミングチヤートである。第5図は
第3図のダーニングコントローラの構成を示すブ
ロツク線図である。第6図は第5図のポート選択
信号発生器の構成を示すブロツク線図である。第
7図は第5図の計数信号発生器の構成を示すブロ
ツク線図である。第8図および第9図は、第1図
の実施例により形成される繕縫いの1縫製ステツ
プを構成する縦縫い、および横縫いをそれぞれを
示す図である。 38:布押え装置(長さ設定装置)、52:ス
イツチ装置(長さ設定装置)、44:調節板(操
作体)、92:アドレスカウンタ(指定手段)、1
54:ダーニングデータメモリ(記憶装置)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 上下往復運動および横方向揺動運動可能な縫
    針と、前後両方向の送り運動可能な送り歯とを備
    え、その送り歯の前後両送り方向にそれぞれ伸び
    る前進送り縫目列および後退送り縫目列が縫針の
    揺動方向に間隔を置いて交互に所定列だけ形成さ
    れる繕縫いを実行し得るミシンにおいて、 前記前進送り縫目列並びに後退送り縫目列をそ
    れぞれ形成するための前進送り縫目情報および後
    退送り縫目情報を記憶する記憶装置と、 前記送り歯の送り方向における前記繕縫いの長
    さを設定するために操作可能な操作部を有し、そ
    の設定された長さの繕縫いの前後両端位置をそれ
    ぞれ検出して前端位置信号および後端位置信号を
    発生するために前記送り歯により移送される加工
    布と係合して動作する繕縫い長さ設定装置と、 前記記憶装置内の前進送り縫目情報を前記後端
    位置信号に応答して指定し、後退送り縫目情報を
    前記前端位置信号に応答して指定する指定手段と
    を含み、前記指定された縫目情報に従つて前記各
    縫目列を形成することを特徴とする繕縫い可能な
    ミシン。
JP21661683A 1983-11-16 1983-11-16 繕縫い可能なミシン Granted JPS60108078A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21661683A JPS60108078A (ja) 1983-11-16 1983-11-16 繕縫い可能なミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21661683A JPS60108078A (ja) 1983-11-16 1983-11-16 繕縫い可能なミシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60108078A JPS60108078A (ja) 1985-06-13
JPH0121993B2 true JPH0121993B2 (ja) 1989-04-24

Family

ID=16691218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21661683A Granted JPS60108078A (ja) 1983-11-16 1983-11-16 繕縫い可能なミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60108078A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59197282A (ja) * 1983-04-22 1984-11-08 蛇の目ミシン工業株式会社 電子ミシンのダ−ニング縫い制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59197282A (ja) * 1983-04-22 1984-11-08 蛇の目ミシン工業株式会社 電子ミシンのダ−ニング縫い制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60108078A (ja) 1985-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59197284A (ja) 斜め継ぎすみ部を縫う方法及び半自動スプリツト針棒ミシン
JPH0112709Y2 (ja)
JPS6013714B2 (ja) ミシン
JPH04161188A (ja) 多模様縫いミシン
US4495878A (en) Electronic sewing machine
JPH05228276A (ja) ミシンの布送り制御装置
JPH0117397B2 (ja)
JPH0121993B2 (ja)
JPH0121995B2 (ja)
JPH0121994B2 (ja)
JP2850519B2 (ja) ミシンの送り量修正装置
JP2764631B2 (ja) ミシンの停止縫い制御装置
JP2734770B2 (ja) 穴かがりミシン
JPS6268482A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPS6351716B2 (ja)
JPS5962083A (ja) ボタンホ−ル縫いミシン
JP3146458B2 (ja) 電子制御式模様縫いミシン
JP2001190876A (ja) 千鳥縫いミシン
JPH05228282A (ja) 縫い模様の座標値を確定する方法
JP2643534B2 (ja) 鳩目穴かがりミシン
JPH0585199B2 (ja)
JPS6152717B2 (ja)
JPS6221268Y2 (ja)
JPH0225638B2 (ja)
JPS6214309B2 (ja)