JPH01217188A - 炉底排出型溶解炉及びその排出口の閉塞方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は炉底排出型溶解炉及び該溶解炉の炉底に形成さ
れた湯出し口から溶融物を排出する排出口の１１１塞方
法に関するものである。

［従来の技術］ 一般に金属の溶解炉としては、主にスクラップを溶解・
精錬するアーク炉や、高炉で出銑した溶銑を精錬する転
炉等が知られている。

近年、第２図に示すような炉底出鋼式アーク炉５が採用
されている。図示するように、炉底出鋼式アーク炉５は
、同様に炉体２及び炉蓋３を鋼板及び耐火レンガで形成
し、球面状に形成された炉底６の一部を径方向外方に延
出させて出鋼部７を設け、この出鋼部７に渇出し口８を
形成したものである。この湯出し口８には下方からこれ
を閉成する開閉ゲート９が設けられ、その直下には取ｗ
４１０が設置されるようになっている。この炉底出鋼式
アーク炉５は、炉体２に設けられた傾動装置１１による
炉体２の傾斜角も小さくて済み、且つ炉底２から出鋼す
るため取１１１内にスラグが混入し難い。

上記湯出し口８を閉成する開閉ゲート９には、第３図に
示すような回動するフラッパーゲート１２と第４図に示
すような水平移動するスライドゲート１３とが採用され
ている。この湯出し口８の内壁には黒鉛ブロック１４が
内装されている。

この渇出し口８の閉栓は、開閉ゲート９を閑とした後、
炉内から湯出し口８内に砂１５を充填することによりな
されていた。

このように渇出し口８を開栓した炉底出鋼式アーク炉５
の出鋼は、上記開閉ゲート９を開放した侵、渇出し口８
の下方から砂１５を扱き溶鋼を排出していた。

［発明が解決しようとする課題Ｊ ところで、従来の湯出し口の閉塞方法にあっては次のよ
うな問題があった。

開閉ゲート９を閉成した後、炉内から湯出し口８内に砂
１５を充填するため、砂１５の充填機（図示せず）が必
要となる問題があった。

また、砂１５の充填に時間が掛かるという問題があった
。

更に、転炉（図示せず）のような竪長でしかも炉底のレ
ンガが厚い溶解炉にあっては砂１５の充填を炉内から行
う事が困難であるという問題があった。

上述の如き課題に鑑みて本発明は、炉底に設けた渇出し
口への砂の充填を短時間で簡単に、且つ確実に行うこと
により溶解炉の溶融物炉底排出を容易に行うことのでき
る炉底排出型溶解炉及び該溶解炉の排出口の１１１Ｎ方
法を提供することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明の炉底排出型溶解炉に
於いては、溶解炉の炉底に形成された湯出し口に砂を充
填した可燃性或は可溶性の筒体を差し込んで塞ぐように
したものである。

そして、上記筒体は、上記湯出し口に嵌合する右底筒体
又は無底筒体を可燃性或は可溶性で、かつ炉内に収容さ
れる溶融物に悪影響を与えない材料で形成し、その内部
に砂状の充填物を充填したものである。

［作　用］ 予め溶解炉の湯出し口に嵌合するように寸法を合せた有
底筒体又は無底筒体を可燃性或は可溶性で、且つ炉内に
収容される溶鋼に悪影響を与えない材料で形成し、その
内部に砂を充填しておく。

そして溶融物排出後、渇出し口の下方から砂を充填した
上記筒体を装着機（図示せず）で差し込み、開閉ゲート
を閉じる。筒体は可燃性或は可溶性の材質で形成されて
いるため、渇出し口内に挿入後、ただちに消失し湯出し
口内には砂だけが充填された状態にな、る。このように
短時間で簡単に、かつ確実に砂の充填がなされる。

また、筒体は溶融物に悪影響を与えない材料で形成され
ているため溶融物の品質には影響は与えない。

そして、溶融物の排出時は従来同様に！７０閉ゲートを
開とし、湯出し口の下方から砂を抜き溶融物を排出する
ものである。

［実施例］ 以下に本発明の炉底排出型溶解炉並びに該溶解炉の排出
口の閉塞方法の実施例を添付図面に基づいて詳述する。

第１図に示す如く、溶解炉２０の炉体は鋼板２１及び耐
火レンガ２２にて形成されている。第１図は、その炉底
２３の要部を示すものであり、炉底２３には炉内に収容
される溶融物を排出するための渇出し口２４が形成され
ている。この渇出し口２４は、炉底２３を貫通して開口
され、内壁には黒鉛ブロック２５が内装されている。澹
出し口２４の開口空間は円柱状の空間を呈している。

本発明に用いる筒体２７は上記渇出し口２４内に嵌合す
るように寸法を合せた筒体として形成されている。すな
わち、筒体２７の外径は渇出し口２４の内径と略等しく
、瀾出し口２４内に筒体２７を挿入できるように形成さ
れており、渇出し口２４の長さと筒体２７の長さとは略
等しく形成されている。この筒体２７は可燃性或は可溶
性の材料で形成されている。可燃性の材料には例えば厚
紙やプラスナック等を採用する。また、可溶性の材料に
は例えば薄い鉄板や薄い成板或は融魚の低い金属薄板等
を採用する。更に、筒体２７は可燃性或は可溶性だけで
なく、炉内に収容される溶融物に悪影響を与えない材料
を採用する。そして、この筒体２７内には砂状の充填物
２８が充填されている。

次に、このように形成された筒体２７を使用した溶解炉
の排出口（湯出し口２４）の閉塞方法を述べる。

上述したように、予め砂状の充填物２８を充填しておい
た上記筒体２７を渇出し口２４内にその下方に設けた装
着装置２９上に載置して差し込む。

装ｒｉ装茸２９は例えば油圧シリンダ等にて形成されて
いる。この筒体２７は湯出し口２４に挿入した後、その
まま装着装置２９により保持された状態になる。もちろ
ん装着時湯出し口２４内の高温により、装着された筒体
２７は燃焼又は溶融して、湯出し口２４内は砂状の充填
物のみが充填された状態となる。その後、溶解炉２０内
にスクラップを投入して溶解・精錬を行う。そのために
は、上記筒体２７は湯出し口２４に嵌合するような寸法
に合せた筒体にて形成されていなければならないし、こ
の筒体２７には可燃性或は可溶性材料を採用し薄肉厚で
なければならない。更に、上述した如く、筒体２７はＭ
等の溶融物に悪影響を与えない材料でなければならない
。もちろん、渇出しｌ」２４の口径の溶損・酸化等によ
る損耗を考慮し、筒体２７はナイスや材質の異なるもの
を溶解・精錬回数に応じて複数個用意しておく。

このＪ：うに本発明の炉底排出型溶解炉及びそのＪＪＦ
出口の閉塞方法は、上記筒体２７を創作することにより
短時間で簡単に、かつ確実に湯出し口２４への砂状の充
填物２８を充填し得るようにしたものである。

特に、転炉のように炉底の耐火レンガの厚みの厚いもの
にあっては、本発明方法と従来方法とを併用して湯出し
口内に砂状の充填物を充填すれば、さらに効率良く溶融
物の排出及び排出後の排出口の閉塞作業を行うことがで
きるものである。

そして、本発明による溶解炉２０の溶融物の排出は、ま
ず湯出し口２４下に取鋼を位置させ装着装置を下降し退
避させた後、湯出し口２４内の砂状の充填物２８を抜き
、溶鋼を取鋼内に排出するという従来と同様の操作でな
されるものである。

［発明の効果１ 以上型するに本発明によれば次の如き優れた効果を特徴
する 請求項１の炉底排出型溶解炉においては、その内部への
砂状の充填物の充填を地上で行うことができるため従来
必要であった砂の充填機を必要としない。また、溶解・
精錬工程中に、次工程の筒体内に予め砂状の充填物を充
填しておくことができるため操業サイクルタイムを短縮
することができる。

請求項２の炉底排出口の閉塞方法においては、短時間で
商単に湯出し口に砂状の充填物を充填することができる
。

また、炉内から湯出し口に砂を充填する従来の方法に比
べ、確実に充填することができる。

更に転炉のような炉底の耐火レンガがの厚みの厚い溶解
炉においても極めて容易に砂状の充填物を充填すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の炉底排出型溶解炉の溶融物排出部を示
す要部概略図、第２図は炉底出鋼式アーク炉を示す概略
図、第３図及び第４図は従来の方法を説明するための要
部概略図である。 図中、２０は溶解炉、２３は炉底、２４は湯出し口、２
７は筒体、２８は砂である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、湯出し口が炉底に形成された炉底排出型溶解炉にお
   いて、湯出し口に嵌合する筒体を可燃性或は可溶性で、
   かつ炉内に収容される溶融物に悪影響を与えない材料で
   形成し、該筒体の内部に砂状の充填物を充填し、充填後
   の筒体を湯出し口内に挿入したことを特徴とする炉底排
   出型溶解炉。 ２、溶解炉の炉底に形成された湯出し口から溶融物を排
   出する炉底排出孔の閉鎖方法において、溶融物排出後上
   記湯出し口に砂状の充填物を充填した可燃性或は可溶性
   の筒体を差し込んで湯出し口を塞ぎ溶融物の排出を阻止
   するようにしたことを特徴とする溶解炉の排出口の閉塞
   方法。