JPH0536291U - 製鋼用アーク炉 - Google Patents

製鋼用アーク炉

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JPH0536291U
JPH0536291U JP9263491U JP9263491U JPH0536291U JP H0536291 U JPH0536291 U JP H0536291U JP 9263491 U JP9263491 U JP 9263491U JP 9263491 U JP9263491 U JP 9263491U JP H0536291 U JPH0536291 U JP H0536291U
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智章 深谷
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 張り出し部のない炉殻を構成し、炉底部の周
辺位置に出鋼口を形成することにより、スクラップの溶
け残りや、出鋼口がスクラップによって閉塞されるとい
った問題の発生を防止する。 【構成】 平面形状が略円形の炉殻14と、該炉殻14
の炉底部15の中心16を外れた位置に形成した出鋼口
17と、砂19を焼失シート材20で包囲し、前記出鋼
口17の口径より僅かに小さい径とした柱状砂栓21
と、該柱状砂栓21を前記出鋼口17の下方より該出鋼
口に挿入する砂栓挿入装置28と、柱状砂栓21を挿入
した出鋼口17の下部を閉塞し得る開閉蓋30とを備え
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は製鋼用アーク炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8、9は従来一般的に用いられている製鋼用アーク炉の一例を示すもので、 平面形状が張り出し部1を有した略卵型の炉殻2を構成しており、該炉殻2の炉 底部3より若干高くなっている前記張り出し部1の下面4に、下方に開口する出 鋼口5を形成するようにしている。該出鋼口5の下部には軸6を中心に回動して 出鋼口5を開閉する開閉蓋7が設けてあると共に、前記張り出し部1の前記出鋼 口5の直上位置には、該出鋼口5に砂8を充填して出鋼口5を塞ぐための閉塞砂 充填装置9を備えている。図中10は溶鋼、11は電極、12は炉殻2を傾動さ せる傾動用架台、13は除さい口を示す。
【0003】 図8、9の製鋼用アーク炉を作動させるには、先ず開閉蓋7により出鋼口5を 閉塞した状態に於いて閉塞砂充填装置9により前記出鋼口5に砂8を供給して出 鋼口5を閉塞する。この状態で炉殻2内にスクラップ等を装入し、図8に示すよ うに電極11により溶融を行う。
【0004】 溶鋼10の出鋼に当っては、前記開閉蓋7を移動させて出鋼口5の下部を開放 する。すると出鋼口5内に充填されていた砂8が下方に落下し、これにより出鋼 口5から溶鋼10が出鋼される。炉殻2内の溶鋼10の量が少なくなると、必要 に応じて傾動用架台12により炉殻2を傾斜させて出鋼を行う。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記したような従来の製鋼用アーク炉においては、炉殻2に張り出し 部1を有しているために、この張り出し部1の温度が他の部分と比較して低下す る問題があり、このために張り出し部1にスクラップの溶け残りが生じる問題が あり、この溶け残りを無くすためには更に溶融を続行させる必要があるために余 分な電力と時間とを要する問題があり、又前記溶け残りのスクラップが出鋼時に 出鋼口5を塞いで詰らせるという問題を生じていた。
【0006】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、張り出し部のない炉殻を 構成し、炉底部の周辺位置に出鋼口を形成することにより、スクラップの溶け残 りや、出鋼口がスクラップによって閉塞されるというような問題を生じない製鋼 用アーク炉を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、平面形状が略円形の炉殻と、該炉殻の炉底部の中心を外れた位置に 形成した出鋼口と、砂を焼失シート材で包囲し、前記出鋼口の口径より僅かに小 さい径とした柱状砂栓と、該柱状砂栓を前記出鋼口の下方より該出鋼口に挿入す る砂栓挿入装置と、柱状砂栓を挿入した出鋼口の下部を閉塞し得る開閉蓋とを備 えたことを特徴とする製鋼用アーク炉、に係るものである。
【0008】
【作用】
本考案では、外周に張り出し部を有しない平面形状が略円形の炉殻を構成し、 且つ炉底部の周辺部に出鋼口を形成するようにしているので、張り出し部にスク ラップの溶け残りが生じたり、又溶け残ったスクラップが出鋼口を閉塞するとい った問題を生じない。又前記出鋼口の下部には、砂を焼失シート材で包囲し前記 出鋼口の口径より僅かに小さい径とした柱状砂栓を前記出鋼口に挿入するように した砂栓挿入装置を備えているので、前記したように出鋼口を炉底に備えても出 鋼口を砂で塞ぐことができる。
【0009】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0010】 図1、2は本考案の一実施例を示すもので、前記図8及び9に示したものと同 一のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0011】 図1、2に示すように、外周に張り出し部を有しない略平面形状が円形の炉殻 14を構成し、該炉殻14の炉底部15における中心16を外れた位置に出鋼口 17を形成する。この時炉底部15の内面18に於ける出鋼口17より下部には 、必要最小限のホットヒールが形成されるよう炉底部15の曲率、深さが設定さ れている。
【0012】 又図1、3に示すように、砂19を焼失シート材20で包囲し、前記出鋼口1 7の口径より僅かに小さい径を有し、且つ前記出鋼口17の長さより少し長い柱 状砂栓21を構成する。図示の場合は、筒状にした焼失シート材20の下端を例 えば100度以下の温度で溶けるロウ材22で封止して、その内部に砂19を充 填するようにしており、且つ前記ロウ付けしている端部外周には鍔23を形成し ている。前記焼失シート材20は、前記出鋼口17に挿入してスクラップの溶融 を行う際に焼失し、且つ溶鋼10に悪影響を与えないものであれば良く、例えば 紙、布等を用いることができる。
【0013】 前記出鋼口17の下方位置に、図4に示すように先端が平面U字状を有したU 字状部24を前記柱状砂栓21の下端に嵌合することにより前記鍔23を介して 柱状砂栓21を垂直に支持し得るようにしたクランプ部25と、該クランプ部2 5を前記出鋼口17の下側に回動する回動駆動装置26及びクランプ部25を昇 降させる昇降駆動装置27とからなる砂栓挿入装置28を設ける。
【0014】 又、前記炉底部15の下部に、軸29を中心に回動し、前記出鋼口17に柱状 砂栓21を挿入した砂栓挿入装置28のクランプ部25の下面位置に移動して前 記出鋼口17から砂19が落下するのを押えるようにした開閉蓋30を設ける。
【0015】 次に作用について説明する。
【0016】 製鋼用アーク炉を作動させるには、先ず図3に示すように砂栓挿入装置28の クランプ部25のU字状部24に柱状砂栓21の下端を鍔23を介して垂直に支 持させ、開閉蓋30が開放された出鋼口17に、前記柱状砂栓21を砂栓挿入装 置28の回動駆動装置26による位置決めと昇降駆動装置27による上昇とによ って挿入する。この時、柱状砂栓21は出鋼口17の口径より少し小さく形成し てあるので、容易に挿入することができる。
【0017】 続いて、図5に示すように開閉蓋30を回動させて前記柱状砂栓21を支持し ているクランプ部25の下面に位置させる。この状態で、回転駆動装置26によ りクランプ部25を回動させてU字状部24を柱状砂栓21から取外す。
【0018】 この状態で炉殻14内にスクラップ等を装入し、図1に示すように電極11に よりスクラップの溶融を行う。スクラップが溶融されると、その高温により前記 柱状砂栓21の焼失シート材20の上部が焼失し、図6に示すように内部に充填 されていた砂19が出鋼口17内全体に沈み込んで出鋼口17を閉塞するように なる。この時、沈み込んだ砂19の表面が出鋼口17の炉底部15内面と略同一 になるように前記柱状砂栓21の長さが予め設定されている。又ロウ材22も出 鋼口耐火物からの伝熱により温度が上がり溶けるが開閉蓋30により砂19が下 部に落下することは防止される。
【0019】 溶鋼10の出鋼に当っては、前記開閉蓋30を移動させて図7に示すように出 鋼口17の下部を開放する。すると出鋼口17内に充填されていた砂19が下方 に落下し、これにより出鋼口17から溶鋼10が出鋼される。この時残っていた 焼失シート材20も燃えてなくなる。炉殻14内の溶鋼10の量が少なくなると 、必要に応じて傾動用架台12により炉殻14を傾斜させて出鋼を行う。
【0020】 上記によれば、外周に張り出し部を有しない平面形状が略円形の炉殻14を構 成することができ、よって張り出し部にスクラップの溶け残りが生じたり、又溶 け残ったスクラップが出鋼口17を閉塞するといった問題が生じることを防止で きる。
【0021】 尚、本考案は上記実施例にのみ限定されるものではなく、柱状砂栓を人が手で 出鋼口に挿入するようにしても良いこと、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲 内において種々変更を加え得ること等は勿論である。
【0022】
【考案の効果】
本考案の製鋼用アーク炉によれば、張り出し部のない炉殻を構成し、炉底部の 中心を外れた周辺位置に出鋼口を形成するようにしたので、スクラップの溶け残 りや、出鋼口がスクラップによって閉塞されるというような問題の発生を防止す ることができる優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す切断側面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1の砂栓挿入装置部周辺の詳細例を示す切断
側面図である。
【図4】図3のIV方向矢視図である。
【図5】柱状砂栓を出鋼口に挿入した状態を示す側面図
である。
【図6】柱状砂栓の焼失シート材の上部が焼失した状態
を示す側面図である。
【図7】出鋼している状態を示す側面図である。
【図8】従来の製鋼用アーク炉の一例を示す切断側面図
である。
【図9】図8のIX−IX矢視図である。
【符号の説明】
14 炉殻 15 炉底部 16 中心 17 出鋼口 19 砂 20 焼失シート材 21 柱状砂栓 28 砂栓挿入装置 30 開閉蓋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が略円形の炉殻と、該炉殻の炉
    底部の中心を外れた位置に形成した出鋼口と、砂を焼失
    シート材で包囲し、前記出鋼口の口径より僅かに小さい
    径とした柱状砂栓と、該柱状砂栓を前記出鋼口の下方よ
    り該出鋼口に挿入する砂栓挿入装置と、柱状砂栓を挿入
    した出鋼口の下部を閉塞し得る開閉蓋とを備えたことを
    特徴とする製鋼用アーク炉。
JP1991092634U 1991-10-16 1991-10-16 製鋼用アーク炉 Expired - Lifetime JP2548737Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190092489A (ko) * 2016-12-16 2019-08-07 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 전기로

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63131983A (ja) * 1986-11-21 1988-06-03 大同特殊鋼株式会社 製鋼用ア−ク炉
JPH01217188A (ja) * 1988-02-26 1989-08-30 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 炉底排出型溶解炉及びその排出口の閉塞方法

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