JPH0953889A - 炉底排出型溶解炉及び排出口の閉塞，開口方法 - Google Patents
炉底排出型溶解炉及び排出口の閉塞，開口方法Info
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- JPH0953889A JPH0953889A JP7204635A JP20463595A JPH0953889A JP H0953889 A JPH0953889 A JP H0953889A JP 7204635 A JP7204635 A JP 7204635A JP 20463595 A JP20463595 A JP 20463595A JP H0953889 A JPH0953889 A JP H0953889A
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
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- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 排出口の閉塞のみならず開口も短時間で簡単
に、しかも安全確実に行う。 【解決手段】 炉底１１に形成された排出口１２に、そ
の内周面にコーティング層１５を形成するとともに、そ
の内部に砂状の充填物１４を充填したポーラス煉瓦材料
製筒体１３を嵌入し、この筒体１３に、開口時に酸素ガ
スを供給する配管１６を設ける。溶融物排出後、排出口
１２に、その内部に砂状の充填物１４を充填した筒体１
３を嵌入して閉塞する。また、開口前、前記排出口１２
に嵌入した筒体１３に酸素ガスを供給して、高温溶融物
との接触部位にできた充填砂の焼結層や冷やされた冷却
地金，ノロ等を溶融し、その後、開閉ゲート１７を開い
て筒体１３内に充填した砂状の充填物１４及び前記溶融
物を自重落下させて開口する。
に、しかも安全確実に行う。 【解決手段】 炉底１１に形成された排出口１２に、そ
の内周面にコーティング層１５を形成するとともに、そ
の内部に砂状の充填物１４を充填したポーラス煉瓦材料
製筒体１３を嵌入し、この筒体１３に、開口時に酸素ガ
スを供給する配管１６を設ける。溶融物排出後、排出口
１２に、その内部に砂状の充填物１４を充填した筒体１
３を嵌入して閉塞する。また、開口前、前記排出口１２
に嵌入した筒体１３に酸素ガスを供給して、高温溶融物
との接触部位にできた充填砂の焼結層や冷やされた冷却
地金，ノロ等を溶融し、その後、開閉ゲート１７を開い
て筒体１３内に充填した砂状の充填物１４及び前記溶融
物を自重落下させて開口する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、炉底排出型溶解炉及び
この溶解炉の炉底に形成された排出口から溶融物を排出
する排出口の閉塞，開口方法に関するものである。
この溶解炉の炉底に形成された排出口から溶融物を排出
する排出口の閉塞，開口方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、金属の溶解炉としては、主にス
クラップを溶解，精錬するアーク炉、高炉で出銑した溶
銑を精錬する転炉、スクラップ溶解や溶融還元及びその
組み合わせを行う各種溶解，精錬炉（シャフト炉型，ア
ーク炉型，転炉型等種々あり）等が知られている。
クラップを溶解，精錬するアーク炉、高炉で出銑した溶
銑を精錬する転炉、スクラップ溶解や溶融還元及びその
組み合わせを行う各種溶解，精錬炉（シャフト炉型，ア
ーク炉型，転炉型等種々あり）等が知られている。
【０００３】近年、例えばアーク炉としては、図２に示
すような、炉底出鋼式アーク炉１が採用されることが多
いが、この炉底出鋼式アーク炉１は、図２に示すよう
に、炉体１ａ及び炉蓋１ｂを鋼板及び耐火煉瓦で形成
し、球面状に形成された炉底１ｃの一部を径方向外方に
延出させて出鋼部１ｄを設け、この出鋼部１ｄに、その
内壁が耐火煉瓦で構成された排出口１ｄａを形成したも
のである。そして、この排出口１ｄａには下方からこれ
を閉塞する開閉ゲート２を設け、その直下に取鍋３が設
置されるようになっている。
すような、炉底出鋼式アーク炉１が採用されることが多
いが、この炉底出鋼式アーク炉１は、図２に示すよう
に、炉体１ａ及び炉蓋１ｂを鋼板及び耐火煉瓦で形成
し、球面状に形成された炉底１ｃの一部を径方向外方に
延出させて出鋼部１ｄを設け、この出鋼部１ｄに、その
内壁が耐火煉瓦で構成された排出口１ｄａを形成したも
のである。そして、この排出口１ｄａには下方からこれ
を閉塞する開閉ゲート２を設け、その直下に取鍋３が設
置されるようになっている。
【０００４】かかる構成の炉底出鋼式アーク炉１にあっ
ては、炉体１ａに設けた傾動装置４によって炉体１ａを
傾動させて排出口１ｄａから出鋼するが、その際、炉体
１ａの傾斜角も少なくて済み、かつ、炉底１ｃから出鋼
するために、取鍋３へのスラグの混入が可及的に防止で
きる。
ては、炉体１ａに設けた傾動装置４によって炉体１ａを
傾動させて排出口１ｄａから出鋼するが、その際、炉体
１ａの傾斜角も少なくて済み、かつ、炉底１ｃから出鋼
するために、取鍋３へのスラグの混入が可及的に防止で
きる。
【０００５】ところで、上記した排出口１ｄａを閉塞す
る開閉ゲート２には、図３に示すような上下揺動するフ
ラッパーゲート２ａや、図４に示すような水平移動する
スライドゲート２ｂが採用され、これらの開閉ゲート２
を閉じた後、炉内から排出口１ｄａ内に砂５を充填する
ことで排出口１ｄａを閉塞していた。また、このように
閉塞した排出口１ｄａの開口は、上記した開閉ゲート２
を開くことで、排出口１ｄａの下方から砂５を抜き、炉
内の溶融物を取鍋３に排出していた。
る開閉ゲート２には、図３に示すような上下揺動するフ
ラッパーゲート２ａや、図４に示すような水平移動する
スライドゲート２ｂが採用され、これらの開閉ゲート２
を閉じた後、炉内から排出口１ｄａ内に砂５を充填する
ことで排出口１ｄａを閉塞していた。また、このように
閉塞した排出口１ｄａの開口は、上記した開閉ゲート２
を開くことで、排出口１ｄａの下方から砂５を抜き、炉
内の溶融物を取鍋３に排出していた。
【０００６】しかしながら、上記したような閉塞方法で
は、転炉型のように縦長でかつ炉底耐火物の厚い溶解炉
にあっては、砂の充填を炉内から行うことが困難である
ので、実開平１−１３６１５２号では、炉底側より開閉
ゲートを通じて気流輸送によって砂を充填する方法が開
示されている。また、この砂の充填を短時間に、かつ簡
単に、しかも確実に行う方法として、砂状の充填物を充
填した可燃性あるいは可溶性の筒体を差し込んで排出口
を閉塞する方法が特開平１−２１７１８８号で開示され
ている。
は、転炉型のように縦長でかつ炉底耐火物の厚い溶解炉
にあっては、砂の充填を炉内から行うことが困難である
ので、実開平１−１３６１５２号では、炉底側より開閉
ゲートを通じて気流輸送によって砂を充填する方法が開
示されている。また、この砂の充填を短時間に、かつ簡
単に、しかも確実に行う方法として、砂状の充填物を充
填した可燃性あるいは可溶性の筒体を差し込んで排出口
を閉塞する方法が特開平１−２１７１８８号で開示され
ている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記した実開平１−１
３６１５２号や特開平１−２１７１８８号で開示された
方法は、排出口の閉塞を短時間で簡単に、しかも確実に
行えるものであるが、閉塞の点のみに着目したものであ
るから、開口を短時間で簡単に、しかも確実に行うこと
は困難であるという問題があった。
３６１５２号や特開平１−２１７１８８号で開示された
方法は、排出口の閉塞を短時間で簡単に、しかも確実に
行えるものであるが、閉塞の点のみに着目したものであ
るから、開口を短時間で簡単に、しかも確実に行うこと
は困難であるという問題があった。
【０００８】ところで、砂を充填することで排出口を閉
塞した場合には、排出口の開口に際し、開閉ゲートを開
くと同時に充填した砂は自重で落下し、溶融物の排出が
開始するのが理想の姿であるが、実際には、精錬中の高
温溶融物との接触によって充填した砂の上部は、冷やさ
れた地金やノロと混合して焼結状態となるので、焼結状
態が強固な場合には、下部の粒状のままの砂は開閉ゲー
トを開くと同時に落下するが、上部の焼結層はブリッジ
を張って溶融物が排出されないことが多く発生する。
塞した場合には、排出口の開口に際し、開閉ゲートを開
くと同時に充填した砂は自重で落下し、溶融物の排出が
開始するのが理想の姿であるが、実際には、精錬中の高
温溶融物との接触によって充填した砂の上部は、冷やさ
れた地金やノロと混合して焼結状態となるので、焼結状
態が強固な場合には、下部の粒状のままの砂は開閉ゲー
トを開くと同時に落下するが、上部の焼結層はブリッジ
を張って溶融物が排出されないことが多く発生する。
【０００９】この場合、人為的に排出口の下方よりつつ
いてブリッジを機械的に破壊したり、下方より酸素パイ
プを介して酸素ガスを供給してブリッジを洗い流すこと
によって除去しているが、このような方法では開口に時
間がかかるとともに、溶融物が突然排出され飛散するの
で、危険であるという問題がある。
いてブリッジを機械的に破壊したり、下方より酸素パイ
プを介して酸素ガスを供給してブリッジを洗い流すこと
によって除去しているが、このような方法では開口に時
間がかかるとともに、溶融物が突然排出され飛散するの
で、危険であるという問題がある。
【００１０】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、排出口の閉塞のみならず開口も短
時間で簡単に、しかも安全確実に行える、炉底排出型の
溶解炉及びその排出口の閉塞，開口方法を提供すること
を目的としている。
なされたものであり、排出口の閉塞のみならず開口も短
時間で簡単に、しかも安全確実に行える、炉底排出型の
溶解炉及びその排出口の閉塞，開口方法を提供すること
を目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の炉底排出型溶解炉は、排出口が炉底に
形成された炉底排出型溶解炉において、前記排出口に、
その内周面にコーティング層を形成するとともに、その
内部に砂状の充填物を充填したポーラス煉瓦材料製筒体
が嵌入され、かつ、この筒体に、開口時に酸素ガスを供
給する配管を設けているのである。
ために、本発明の炉底排出型溶解炉は、排出口が炉底に
形成された炉底排出型溶解炉において、前記排出口に、
その内周面にコーティング層を形成するとともに、その
内部に砂状の充填物を充填したポーラス煉瓦材料製筒体
が嵌入され、かつ、この筒体に、開口時に酸素ガスを供
給する配管を設けているのである。
【００１２】また、本発明における排出口の閉塞方法
は、溶融物排出後、本発明の炉底排出型溶解炉における
排出口に、その内周面にコーティング層を形成し、か
つ、その内部に砂状の充填物を充填したポーラス煉瓦材
料製筒体を嵌入するのであり、また、本発明における排
出口の開口方法は、開口前、前記排出口に嵌入したポー
ラス煉瓦材料製筒体に酸素ガスを供給して、高温溶融物
との接触部位にできた砂状の充填物の焼結層や冷やされ
た冷却地金，ノロ等を溶融し、その後、開閉ゲートを開
いて前記筒体内に充填した砂状の充填物及び前記溶融物
を自重落下させるのである。
は、溶融物排出後、本発明の炉底排出型溶解炉における
排出口に、その内周面にコーティング層を形成し、か
つ、その内部に砂状の充填物を充填したポーラス煉瓦材
料製筒体を嵌入するのであり、また、本発明における排
出口の開口方法は、開口前、前記排出口に嵌入したポー
ラス煉瓦材料製筒体に酸素ガスを供給して、高温溶融物
との接触部位にできた砂状の充填物の焼結層や冷やされ
た冷却地金，ノロ等を溶融し、その後、開閉ゲートを開
いて前記筒体内に充填した砂状の充填物及び前記溶融物
を自重落下させるのである。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の炉底排出型溶解炉は、炉
底に形成された排出口に、この排出口に嵌合するように
寸法を合わせ、その内部に砂状の充填物を充填した有蓋
又は無蓋の筒体を嵌入し、かつこの筒体に酸素ガスを供
給する配管を設けた構成である。そして、この筒体はポ
ーラス煉瓦材料で、かつ炉内の溶融物に悪影響を与えな
い材料で形成するとともに、その内周面にコーティング
層を形成して、前記配管を介して供給される酸素ガスが
筒体の内周に至らないようにする。
底に形成された排出口に、この排出口に嵌合するように
寸法を合わせ、その内部に砂状の充填物を充填した有蓋
又は無蓋の筒体を嵌入し、かつこの筒体に酸素ガスを供
給する配管を設けた構成である。そして、この筒体はポ
ーラス煉瓦材料で、かつ炉内の溶融物に悪影響を与えな
い材料で形成するとともに、その内周面にコーティング
層を形成して、前記配管を介して供給される酸素ガスが
筒体の内周に至らないようにする。
【００１４】そして、溶解炉内の溶融物を排出口から排
出した後は、排出口の下方から、前記した筒体を予め装
着した開閉ゲートを上昇させ、筒体を排出口に嵌入させ
て開閉ゲートを閉じ、排出口の閉塞を完了する。また、
溶解炉内の溶融物を排出口から排出するに際しては、排
出に先立って酸素ガス供給源より配管を介して前記筒体
に酸素ガスを供給する。供給された酸素ガスは筒体を通
って、筒体上部の高温溶融物との接触部位にできた砂状
の充填物の焼結層や冷やされた冷却地金，ノロ等に至
り、これらを溶融する。その後、開閉ゲートを開くと、
前記筒体内に充填した砂状の充填物及び前記溶融物は自
重落下し、炉内の溶融物が排出口より排出される。
出した後は、排出口の下方から、前記した筒体を予め装
着した開閉ゲートを上昇させ、筒体を排出口に嵌入させ
て開閉ゲートを閉じ、排出口の閉塞を完了する。また、
溶解炉内の溶融物を排出口から排出するに際しては、排
出に先立って酸素ガス供給源より配管を介して前記筒体
に酸素ガスを供給する。供給された酸素ガスは筒体を通
って、筒体上部の高温溶融物との接触部位にできた砂状
の充填物の焼結層や冷やされた冷却地金，ノロ等に至
り、これらを溶融する。その後、開閉ゲートを開くと、
前記筒体内に充填した砂状の充填物及び前記溶融物は自
重落下し、炉内の溶融物が排出口より排出される。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の炉底排出型溶解炉を図１に示
す一実施例に基づいて説明し、あわせて、排出口の閉
塞，開口方法に及ぶ。図１は本発明の炉底排出型溶解炉
の要部を断面して示す拡大説明図である。
す一実施例に基づいて説明し、あわせて、排出口の閉
塞，開口方法に及ぶ。図１は本発明の炉底排出型溶解炉
の要部を断面して示す拡大説明図である。
【００１６】図１において、１１は溶解炉である例えば
アーク炉の炉底であり、鉄皮１１ａの内側に耐火煉瓦１
１ｂを内張りした構造である。１２は炉内の溶融物を排
出するために、前記炉底１１に開設された例えば断面円
形の排出口であり、炉底１１を貫通して開口され、その
内壁は耐火煉瓦１２ａで形成されている。
アーク炉の炉底であり、鉄皮１１ａの内側に耐火煉瓦１
１ｂを内張りした構造である。１２は炉内の溶融物を排
出するために、前記炉底１１に開設された例えば断面円
形の排出口であり、炉底１１を貫通して開口され、その
内壁は耐火煉瓦１２ａで形成されている。
【００１７】１３は前記した排出口１２に嵌入する筒体
であり、排出口１２に嵌合するような外径や長さに形成
されている。すなわち、筒体１３の外径は、排出口１２
の内径と略等しく、またその長さは排出口１２の長さと
略等しくなされている。そして、この筒体１３は炉内の
溶融物に悪影響を与えない、ポーラス煉瓦材料で形成さ
れ、その内周面には例えば MgO系の不定形耐火物をコー
ティングし、酸素ガス供給源より固定及びフレキシブル
な配管１６を介して供給される酸素ガスをこの筒体１３
に供給した際に、酸素ガスが筒体１３の内周部に抜ける
のを防止している。１４は筒体１３の内部に充填される
例えば硅砂等の砂状の充填物、１５はコーティング層で
ある。
であり、排出口１２に嵌合するような外径や長さに形成
されている。すなわち、筒体１３の外径は、排出口１２
の内径と略等しく、またその長さは排出口１２の長さと
略等しくなされている。そして、この筒体１３は炉内の
溶融物に悪影響を与えない、ポーラス煉瓦材料で形成さ
れ、その内周面には例えば MgO系の不定形耐火物をコー
ティングし、酸素ガス供給源より固定及びフレキシブル
な配管１６を介して供給される酸素ガスをこの筒体１３
に供給した際に、酸素ガスが筒体１３の内周部に抜ける
のを防止している。１４は筒体１３の内部に充填される
例えば硅砂等の砂状の充填物、１５はコーティング層で
ある。
【００１８】本発明の炉底排出型溶解炉は上記したよう
な構成であり、次にこの溶解炉の排出口１２を閉塞する
方法及び開口する方法について説明する。上記したよう
に、予め砂状の充填物１４をその内部に充填しておいた
筒体１３を、排出口１２の下方に設置した装着装置を兼
ねた開閉ゲート１７に設置しておく。この開閉ゲート１
７は例えば複数の油圧シリンダで構成されており、水平
方向と上下方向の移動が行えるようになっている。
な構成であり、次にこの溶解炉の排出口１２を閉塞する
方法及び開口する方法について説明する。上記したよう
に、予め砂状の充填物１４をその内部に充填しておいた
筒体１３を、排出口１２の下方に設置した装着装置を兼
ねた開閉ゲート１７に設置しておく。この開閉ゲート１
７は例えば複数の油圧シリンダで構成されており、水平
方向と上下方向の移動が行えるようになっている。
【００１９】そして、排出口１２の下方から、前記開閉
ゲート１７を上昇させ、筒体１３を排出口１２に嵌入さ
せて開閉ゲート１７を閉じる。これによって、排出口１
２の閉塞が完了する。このように、本発明に係る排出口
の閉塞方法によれば、短時間で簡単に、かつ安全確実に
排出口１２へ砂状の充填物１４を充填することができ
る。
ゲート１７を上昇させ、筒体１３を排出口１２に嵌入さ
せて開閉ゲート１７を閉じる。これによって、排出口１
２の閉塞が完了する。このように、本発明に係る排出口
の閉塞方法によれば、短時間で簡単に、かつ安全確実に
排出口１２へ砂状の充填物１４を充填することができ
る。
【００２０】次に、上記したように排出口１２を閉塞し
た溶解炉内にスクラップ，鉱石等の原料を投入して溶
解，精錬を行う。そして、溶解炉内の溶融物を排出口１
２から排出するに際しては、排出に先立って酸素ガス供
給源より配管１６を介して前記筒体１３に酸素ガスを所
定時間供給する。供給された酸素ガスは筒体１３を通っ
て、筒体１３上部の高温溶融物との接触部位にできた砂
状の充填物１４の焼結層や冷やされた冷却地金，ノロ等
に至り、これらを溶融する。
た溶解炉内にスクラップ，鉱石等の原料を投入して溶
解，精錬を行う。そして、溶解炉内の溶融物を排出口１
２から排出するに際しては、排出に先立って酸素ガス供
給源より配管１６を介して前記筒体１３に酸素ガスを所
定時間供給する。供給された酸素ガスは筒体１３を通っ
て、筒体１３上部の高温溶融物との接触部位にできた砂
状の充填物１４の焼結層や冷やされた冷却地金，ノロ等
に至り、これらを溶融する。
【００２１】従って、所定時間筒体１３に酸素ガスを供
給した後、開閉ゲート１７を開くと、筒体１３内に充填
した砂状の充填物１４及び前記溶融物は自重落下し、炉
内の溶融物が排出口１２より排出される。なお、酸素ガ
スの供給時間は、溶解，精錬の時間や、溶融物の初期〜
末期の温度推移等によって異なり、事前に設定しておく
ものである。また、溶解，精錬中に酸素ガスを常時流し
ておいてもよい。
給した後、開閉ゲート１７を開くと、筒体１３内に充填
した砂状の充填物１４及び前記溶融物は自重落下し、炉
内の溶融物が排出口１２より排出される。なお、酸素ガ
スの供給時間は、溶解，精錬の時間や、溶融物の初期〜
末期の温度推移等によって異なり、事前に設定しておく
ものである。また、溶解，精錬中に酸素ガスを常時流し
ておいてもよい。
【００２２】ところで、溶解，精錬が比較的穏やかな場
合や、炉の傾動が僅かな場合には、筒体１３の形状は上
蓋のない筒状のものでよく、この場合、筒体１３の上部
には、砂と地金，ノロが混合した焼結層が形成される。
一方、溶解，精錬が激しい場合や、炉の傾動が大きな場
合には、炉の傾動時の砂のこぼれや、精錬時の砂の洗い
流し等を考慮して、上蓋付きの筒体１３を採用すること
が望ましい。この場合、筒体１３の上部には、地金とノ
ロが混合したブリッジが形成される。このように、本発
明の排出口の開口方法によれば、短時間で簡単に、かつ
安全確実に排出口１２を開口することができる。
合や、炉の傾動が僅かな場合には、筒体１３の形状は上
蓋のない筒状のものでよく、この場合、筒体１３の上部
には、砂と地金，ノロが混合した焼結層が形成される。
一方、溶解，精錬が激しい場合や、炉の傾動が大きな場
合には、炉の傾動時の砂のこぼれや、精錬時の砂の洗い
流し等を考慮して、上蓋付きの筒体１３を採用すること
が望ましい。この場合、筒体１３の上部には、地金とノ
ロが混合したブリッジが形成される。このように、本発
明の排出口の開口方法によれば、短時間で簡単に、かつ
安全確実に排出口１２を開口することができる。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下に列挙するような優れた効果を有する。 筒体内部への砂状の充填物の充填を、地上で行える
ので、従来必要であった砂の充填機が不要である。 溶解，精錬工程中に、砂状の充填物を予め次の筒体
に充填できるので、操業サイクルタイムが短縮できる。
以下に列挙するような優れた効果を有する。 筒体内部への砂状の充填物の充填を、地上で行える
ので、従来必要であった砂の充填機が不要である。 溶解，精錬工程中に、砂状の充填物を予め次の筒体
に充填できるので、操業サイクルタイムが短縮できる。
【００２４】 開口前に予め酸素ガスを流して焼結層
を溶融しておくので、開口作業に要するサイクルタイム
が短縮できる。 排出口への砂状の充填物の充填が短時間で簡単に、
かつ確実に行える。 排出口の焼結層の溶融が確実に行えるので、従来の
ような、下方より機械的につついたり、酸素ガスで洗い
流したりする作業が不要となり、安全性に優れる。
を溶融しておくので、開口作業に要するサイクルタイム
が短縮できる。 排出口への砂状の充填物の充填が短時間で簡単に、
かつ確実に行える。 排出口の焼結層の溶融が確実に行えるので、従来の
ような、下方より機械的につついたり、酸素ガスで洗い
流したりする作業が不要となり、安全性に優れる。
【図１】本発明の炉底排出型溶解炉の要部を断面して示
す拡大説明図である。
す拡大説明図である。
【図２】炉底出鋼式アーク炉の概略図である。
【図３】従来の方法を説明するための要部概略図であ
る。
る。
【図４】従来の方法を説明するための要部概略図であ
る。
る。
１１ 炉底 １２ 排出口 １３ 筒体 １４ 砂状の充填物 １５ コーティング層 １６ 配管 １７ 開閉ゲート
Claims (3)
- 【請求項１】 排出口が炉底に形成された炉底排出型溶
解炉において、前記排出口に、その内周面にコーティン
グ層を形成するとともに、その内部に砂状の充填物を充
填したポーラス煉瓦材料製筒体が嵌入され、かつ、この
筒体に、開口時に酸素ガスを供給する配管を設けたこと
を特徴とする炉底排出型溶解炉。 - 【請求項２】 請求項１記載の炉底排出型溶解炉におけ
る排出口を閉塞する方法であって、溶融物排出後、前記
排出口に、その内周面にコーティング層を形成し、か
つ、その内部に砂状の充填物を充填したポーラス煉瓦材
料製筒体を嵌入することを特徴とする炉底排出型溶解炉
における排出口の閉塞方法。 - 【請求項３】 請求項１記載の炉底排出型溶解炉におけ
る排出口を開口する方法であって、開口前、前記排出口
に嵌入したポーラス煉瓦材料製筒体に酸素ガスを供給し
て、高温溶融物との接触部位にできた砂状の充填物の焼
結層や冷やされた冷却地金，ノロ等を溶融し、その後、
開閉ゲートを開いて前記筒体内に充填した砂状の充填物
及び前記溶融物を自重落下させることを特徴とする炉底
排出型溶解炉における排出口の開口方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7204635A JPH0953889A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 炉底排出型溶解炉及び排出口の閉塞，開口方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7204635A JPH0953889A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 炉底排出型溶解炉及び排出口の閉塞，開口方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0953889A true JPH0953889A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16493747
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7204635A Pending JPH0953889A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 炉底排出型溶解炉及び排出口の閉塞，開口方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0953889A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113042724A (zh) * | 2021-02-25 | 2021-06-29 | 唐山不锈钢有限责任公司 | 一种钢包滑动水口引流砂底注加入装置及方法 |
| CN114042904A (zh) * | 2021-12-01 | 2022-02-15 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种提高钢包自开率的方法 |
| CN114247877A (zh) * | 2021-12-03 | 2022-03-29 | 山东莱钢永锋钢铁有限公司 | 一种方坯连铸中间包开浇的装置和方法 |
| CN115404306A (zh) * | 2021-05-28 | 2022-11-29 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种防卡阻的出钢口挡板装置及设有该挡板装置的电炉 |
-
1995
- 1995-08-10 JP JP7204635A patent/JPH0953889A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113042724A (zh) * | 2021-02-25 | 2021-06-29 | 唐山不锈钢有限责任公司 | 一种钢包滑动水口引流砂底注加入装置及方法 |
| CN115404306A (zh) * | 2021-05-28 | 2022-11-29 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种防卡阻的出钢口挡板装置及设有该挡板装置的电炉 |
| CN115404306B (zh) * | 2021-05-28 | 2023-10-17 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种防卡阻的出钢口挡板装置及设有该挡板装置的电炉 |
| CN114042904A (zh) * | 2021-12-01 | 2022-02-15 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种提高钢包自开率的方法 |
| CN114042904B (zh) * | 2021-12-01 | 2023-01-24 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种提高钢包自开率的方法 |
| CN114247877A (zh) * | 2021-12-03 | 2022-03-29 | 山东莱钢永锋钢铁有限公司 | 一种方坯连铸中间包开浇的装置和方法 |
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