JPH01216961A - 12−リポキシゲネース阻害剤 - Google Patents

12−リポキシゲネース阻害剤

Info

Publication number
JPH01216961A
JPH01216961A JP4342388A JP4342388A JPH01216961A JP H01216961 A JPH01216961 A JP H01216961A JP 4342388 A JP4342388 A JP 4342388A JP 4342388 A JP4342388 A JP 4342388A JP H01216961 A JPH01216961 A JP H01216961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
salt
group
compound
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4342388A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaneyoshi Katou
加藤 金芳
Shogo Marui
省吾 圓井
Naoto Hashimoto
直人 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP4342388A priority Critical patent/JPH01216961A/ja
Publication of JPH01216961A publication Critical patent/JPH01216961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、12−リボキシゲネースに選択的に作用する
ヒドロキサム酸誘導体に関する。
従来の技術 12−1−IETE(12−ヒドロキシ−5,8゜14
−シスー!0−トランスーエイコサテトラエン酸)は、
アラキドン酸カスケードにおけるリポキシゲナーゼ系の
主要な代謝産物の一つであり、血小板、マクロファージ
、好中球、肺等に多く存在する12−リボキシゲネース
によって作られる。
12−HETEは血小板凝集作用、白血球運動昂進作用
、平滑筋遊走作用等が知られており、種々の病態におい
て12−HETEの産生が昂進することが明らかにされ
つつある。中でも尋常性乾癖(psoriasis  
vulgaris)の患者の病変部位では正常部位に比
べて遊離型のアラキドン酸とともに12−HETEの産
生が顕著に増えていることが報告されているしハマーシ
ュトロームら、プロシーディング オブ ナショナル 
アカデミ−オブ サイエンス(Hammarstrom
、  s、 et al、: Proc。
Watt、  Acad、  Sci、  U、S、A
、、72,5130(1975)]。また、12−HE
TEは強力な白血球遊走活性を示すL T B 、(ロ
イコトリエンB、)のアゴニストとして働く[カニンハ
ムら、ジャーナル オブ 7フルマコロジー(Cunn
ingham、 F。
J、et al、: J、 Pharmacol、、8
7,107(1986)]ととしに、白血球に働いて5
−リボキシゲネースを活性化することがわがりEシーら
、ブラッド(Rhee、 B、 eL al、: Bl
ood、67,240(1986)]、炎症、免疫、虚
血性の循環器障害への関与が示唆されている。中でも、
血小板は活性化されると他のケミカルメデイエータ−と
ともに12− HETEを大量に産生ずることから、+
2−)[ETEが心臓、肝臓、腎臓、脳等の循環器障害
に深くかかわっていると考えられる。最近、多山らはイ
ヌの実験的な心筋梗塞モデル(冠動脈結紮・再潅流)を
使い、虚血心筋ではLTB、は検出限界以下であったに
もかかわらず、12−HETEの産生が異常に昂進して
おり、しかも梗塞巣の大きさや白血球の梗塞巣への浸潤
度と12−HETEの産生量の間に有意な相関があるこ
とを明らかにした(代謝異常治療研究基金研究業績集、
 Mol、14゜(1987))。このように12−H
ETEは、生体内において多くの重要な生理反応や各種
病態にかかわることが明らかにされてきている。
発明が解決すべき課題 しかしながら、12−HETEの産生を選択的に阻害し
、しかも低毒性で副作用の少ない十分満足すべき12−
リポキシゲナーゼ阻害剤は未だ見出されていない。
本発明の目的は、12−リボキシゲネースに選択的に作
用して12−HETEの産生を阻害し、虚血性循環器系
疾患、臓器炎症、尋常性乾癖、動脈硬化症などの予防、
治療剤になり得る、低毒性で副作用の少ない12−リポ
キシゲナース阻害剤を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明らは、前記の目的を達成すべく、!2−リボキシ
ゲネース系に選択的に作用する物質を求めて鋭意研究を
行った結果、下式(■′)および(V′)で表わされる
ヒドロキサム酸誘導体の創製に成功するとともにこれら
の化合物及び公知化合物を含む下式[1]で表わされる
化合物がラット血小板から単離された12−リボキシゲ
ネースに対し強力な阻害活性を示すことを見出し、さら
に検討を加えて本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、 式 (式中、R1は水素原子、低級アルキル基又はフェニル
基を、Aは結合手、アルキレン基又はアルケニレン基を
、R1は水素原子又は置換されていてもよい芳香族環基
を示す。)で表わされるヒドロキサム酸誘導体又はその
塩を含存することを特徴とする12−リボキシゲネース
阻害剤、式 (式中、Aは前記した通りを示し、Rt’は、Aが結′
合手又はアルキレン基の時は、置換されていてもよい芳
香族複素環基を、Aがアルケニレン基の時は、置換され
ていてもよい芳香族環基を示す。)で表わされるヒドロ
キサム酸誘導体又はその塩、式 (式中、Rl’は、低級アルキル基又はフェニル基を示
し、A 、 Rtは前記した通りを示す。)で表わされ
るヒドロキサム酸誘導体又はその塩、式 (式中、A、R,’は前記した通りである。)で表わさ
れるカルボン酸、その塩又はそのカルボキシル基におけ
る反応性誘導体と、ヒドロキシルアミン又はその塩とを
、縮合させることを特徴とする上記式(■′)で表わさ
れるヒドロキサム酸誘導体又はその塩の製造法及び 式 (式中、A、R,は前記した通りである。)で表わされ
るカルボン酸、その塩又はそのカルボキシル基における
反応性誘導体と、式 %式%() (式中、R1′は前記した通りである。)で表わされる
N−置換ヒドロキシルアミン又はその塩とを縮合させる
ことを特徴とする上記式(ド′)で表わされるヒドロキ
サム酸誘導体またはその塩の製造法に関する。
前記−数式中R3及びRI′として示される低級アルキ
ル基としてはメチル、エチル、n−プロピル、1so−
プロピル、n−ブチル、1so−ブチル、n−ペンチル
、n−ヘキシルなどの炭素数l〜6の低級アルキル基が
あげられる。
又Aで表わされるアルキレンとしては、メチレン。
エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシ
レンに加え、更に、オクチレン、ノニレン、デシレン、
ウンデシレン、などを含む炭素数1〜11のアルキレン
基が挙げられる。又、Aで表わされるアルケニレン基と
しては、炭素数2〜6好ましくは炭素数3〜4の低級ア
ルケニレン基、例えばエチレン、プロペニレン、1−ブ
テニレン、・2−ブテニレン、!−ペンテニレン、■−
ヘキセニレン等があげられる。RIR2’で示される芳
香族環基としては芳香族炭素環基と芳香族複素環基が含
まれる。芳香族複素環基七してはフェニル、■−ナフチ
ル、2−ナフチルなどのアリール基があげられる。また
芳香族複素環基としては、とりわけ窒素、酸素、硫黄か
ら選ばれるヘテロ原子を1〜4個有する5〜6員環基又
はその縮合環基が好ましい。このような芳香族複素環基
としては、例えばチエニル(2−チエニル、3−チエニ
ル)、フリル(2−フリル、3−フリル)、ピリジル(
2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ベンゾ
チエニル(2−ベンゾチエニル、3−ベンゾチエニル、
4−ベンゾチエニル、5−ベンゾチエニル、6−ベンゾ
チエニル、7−ベンゾチエニル)などが挙げられる。こ
られの芳香族環基は環上の任意の位置に!−5個の同一
あるいは異なる置換基を有していてもよい。該置換基と
しては低級アルキル基、好ましくは直鎖状あるいは分枝
状の炭素数1−6の低級アルキル基(例えばメチル、エ
チル、n−プロピル、1so−プロピル、n−ブチル、
1so−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)、
アルコキシ基、好ましくは分枝していてもよい炭素数l
−12のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキン、n−
プロポキシ、1so−プロポキシ、n−ブトキシ、1s
o−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ウ
ンデシロキシなど)、炭素数1〜6のハロゲノ低級アル
キル(例ニトリフルオロメチル、2−クロロエチル、2
〜ブロモエチル、3−クロロプロピルなど)、低級アル
ケニル、好ましくは炭素数が2−4のアルケニル基(例
、ビニル、アリル、2−プロペニル、2−ブテニル、3
−ブテニル、2−ペンテニルなど)、低級アルキルチオ
基(この基における低級アルキル基としては肋記したよ
うな炭素数1〜6の低級アルキル基が好ましい。例えば
メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオなどが挙げ
られる。)、フェニルチオ基、ハロゲン原子(フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素)、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキ
シ基などが挙げられる。また隣接する二つの置換基がメ
チレン鎖又は酸素原子を介して環を形成していてもよい
(例、メチレンジオキシ、トリメチレン、テトラメチレ
ンなど)。
本発明において特に好ましい化合物の例としては、式(
1′)において、Aが結合手でR2′が2−チエニル又
は3−チエニルである化合物及び式(1”)においてR
,/がメチル基であり、RlACHzで示される基がベ
ンジル14−フルオロベンジル、4−クロロベンジル、
4−メチルベンジル、3−メチルベンジル、!−ナフチ
ルメチルである化合物などが挙げられる。
さらに式(r)において、R3が水素原子で、RlAC
H,で表わされる基がベンジル、4−フルオロベンジル
、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、2,4−
ジクロロベンジル等が特に強い12−リボキシゲネース
阻害作用を、奏する点で好ましい化合物である。
化合物(r )、(f ’)、(V′)の塩としては、
ヒドロキシ基におけるナトリウム、リチウム、カリウム
等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアル
カリ土類金属及び第4級アンモニウム等の無毒性塩があ
げられる。
式(1)で示される本発明のI2−リポキシゲネース阻
害活性を示す化合物のうち、R1が水素でRt A C
H!が非置換アルキル基である化合物は、例えば、特公
昭43−6769号、特開昭52−87136号、同5
5−6’2050号、同57−77646号等に記載さ
れており、これらに記載の方法で製造することができる
。また、R4が水素でr(、ACH2がアリールアルキ
ル基である化合物は、例えば特公昭43−6769号に
記載された方法で製造することができるニ 一方、式(■′)及び(1”)で示される新規化合物は
、自体公知の方法で製造することができる。
例えば上記した公知の方法に準じて製造することができ
る。
さらに、例えば、下記方法によっても製造することがで
きる。
すなわち、次式で示されるように(I′)および(V′
)は、式(II)および(■′)で表わされる化合物、
その塩又はそのカルボキシル基における反応性誘導体と
ヒドロキシルアミン又は式(III)で示されるN−置
換ヒドロキシルアミン又はそれらの塩とをそれぞれ縮合
させることによっても製造することができる。
その塩又はその反応性誘導体 (式中、R,’、R2,R,’、Aは前記と同意義であ
る。)1)、化合物(■)、(II’)又はそれらの塩
とヒドロキシルアミン、式([[)で表わされるN−置
換ヒドロキシルアミン又はそれらの塩との反応は適当な
縮合剤の存在下に行う事が出来る、縮合剤としては例え
ばカルボジイミド類(例、ジシクロへキシルカルボジイ
ミド)、カルボニル化合物(例、カルボニルジイミダゾ
ール)あるいはカルボジイミド類とペンタクロロフェノ
ール、ノ(ラニトロフェノール、N−ヒドロキシサクシ
ンイミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどとの
組み合わせなどが用いられる。
反応は溶媒中行うのがよく、もしいうる溶媒としては、
エステル類(例えば、酢酸エチルなど)、エーテル類(
例、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)
、ノ\ロゲン化炭化水素(例、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、1゜2−ジクロロメタンなど)、
芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンな
ど)、N、N−ジメチルホルムアミド、およびこれらの
混合物があげられる。
上記縮合剤の使用量は、原料カルボン酸に対し通常的1
ないし約30モル当竜、好ましくは1ないし約15モル
当量である。ペンタクロロフェノールなどと組み合せて
用いる場合、後者の試薬類は、通常縮合剤と当モルない
し約1.25倍位までの小過量を用いるのがよい。
ヒドロキシルアミンまたは式(III)で表わされるそ
のN−置換体の使用量は、通常原料カルボン酸に対し、
約1ないし約25モル当量、好ましくは約!ないし約1
0モル当量である。反応温度は通常約−20℃〜約80
℃、好ましくは約−1O℃である。反応時間は約0.5
〜約20時間1通常約0゜5時間〜8時間である。
尚、化合物(It)及び(D′)の塩としては、化合物
(1)、(1’)、(T ”)と同様な金属との塩が挙
げられる。
又、化合物(III)及びヒドロキシルアミンの塩とし
ては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸、リン酸等の無機
酸や、例えば、シュウ酸等の有機酸との塩が挙げられる
2)、化合物(n)及び(■′)のカルボキシル基にお
ける反応性誘導体としては対応する酸ハライド、酸無水
物、混合酸無水物、活性エステル、活性イミド(例、イ
ミダゾリドなど)などが用いられる。
すなわちカルボン酸(If)又は(■′)を塩化チオニ
ル、オキザリルクロリドまたは五塩化燐で処理すること
により、対応する酸ハライドが得られ、更にこの酸ハラ
イドと化合物(It)又は(■′)あるいはその塩とを
反応させることにより、対応する酸無水物が得られる。
また、(n)、(If’)を、塩基(例、トリエチルア
ミンなど)の存在下、クロル炭酸エステルと反応させる
と混合酸無水物が得られ、(n)、(II’)をカルボ
ジイミド類とペンタクロロフェノール、パラニトロフェ
ノール、N−ヒドロキシサクシンイミド、N−ヒドロキ
シベンゾトリアゾールと反応させることにより活性エス
テルが(■)。
(■′)をカルボニルジイミダゾールと反応させること
により、あるいは(n)、(II’)の酸ハライドとア
ゾール類(例、イミダゾール、トリアゾールなど)とを
反応させることにより活性イミド誘導体を得ることがで
きる。これらの反応性誘導体はそのものとして単離した
のち使用することも出来るが、単離する事なく次の縮合
反応に用いても良い。
(■)、(■′)のカルボキシル基における反応性誘導
体とヒドロキシルアミンまたはそのN−置換体との反応
は、溶媒中、塩基(例、ピリジン、トリエチルアミンな
どの有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの
無機塩基など)の存在下に無水または含水条件下に行わ
れる。溶媒としては上記りで挙げたもののほかケトン類
に例、アセトン、メチルエチルケトン、など)も用いる
ことができる。
反応条件は、用いる反応性誘導体の種類により異なるが
、反応性誘導体として酸無水物、混合酸無水物、活性エ
ステル、活性イミド誘導体を用いる場合には、これら反
応性誘導体に対し、約1ないし約10モル当虫、好まし
くは約1.2ないし約5モル当量のヒドロキシルアミン
または式(III)で表わされるそのN−置換体を反応
させるのがよい。
反応温度1反応時間は、前記の縮合剤を用いたカルボン
酸を反応させる場合に準じる。
反応性誘導体として酸ハライドを用いる場合には、ヒド
ロキシルアミンまたはそのN−置換体すなイつち化合物
(I[I)の使用量は他の反応性誘導体を用いる場合に
準じるのがよいが反応温度は約−50℃〜約50℃、好
ましくは約−20℃〜約30℃程度がよく、反応時間は
約0.25時間ないし約8時間、好ましくは約0.5時
間ないし約3時間である。
かくして製造されるヒドロキチム酸誘導体(■′)及び
(1”)は、自体公知の分離、精製手段(例、溶媒抽出
、クロマトグラフィー、結晶化)などにより単離し採取
することが出来る。
尚、原料化合物(II)および(■′)は、公知方法あ
るいは、それに準拠した方法により製造することができ
る。例えば次式で示されるようにヒドロキシフェニル酢
酸エステル(IV)を塩基の存在下に化合物(V)、(
V’)と反応させ、得られた化合物(Vl)、(Vl’
)を加水分解することにより得ることができる。
又は 加水分解 (■′)又は(II”) (式中、A、Ry、Rt’は前記と同意義を、R3はR
3と同様な低級アルキル基を、Xはハロゲン、トシルオ
キシ又はメシルオキシ基を示す。)[文献;コースら、
ジャーナル・オン・アメリカン・ケミカル・ソサイアテ
ィ、70.2837(1948); J、 W、 Co
rse、 et al、、J、 Am、 Chem。
Soc、、7東、2837(1948月。また化合物(
■)。
(■′)は、ヒドロキシフェニルアセトニトリルを同様
にアルキル化したのち塩基により加水分解する方法[文
献:富国ら、薬学雑誌71,1046(1951)]、
アルコキシフェニルピルビン酸に、塩基の存在下、過酸
化水素を反応させ脱炭酸させる方法、あるいは、例えば
2−フェニル−2−オキサゾリン−5−オンにアルコキ
シベンズアルデヒドを縮合させ2−フェニル−4−アル
コキシベンジリデン−2−オキサゾリン−5−オンを得
、このものを強塩基で加水分解してアルコキシフェニル
ピルビン酸を得、これを同様に過酸化水素で脱炭酸させ
る方法[文献:ワグナ−ら、ジャーナル・オン・ケミカ
ル・ソサイアティ、81,5441(1959):A、
 I’、 Wagner、 et al、、J、 Am
、 CheIIl。
Soc、、81.5441 (1959)]、アルコキ
シフェノールに塩化水素とホルマリンとを反応させてア
ルコキシベンジルクロリドとし、これにシアン化アルカ
リを反応させてアルコキシフェニルアセトニトリルを得
、このものをアルカリ加水分解する方法[文献:プロラ
フトおよびドウルックス、ジャーナル・オン・プラクテ
ィッシエ−,3,274(1956):E、 Prof
Tt & R,Drux、J、 prakt。
Chem、、3,274(1956)]などの方法等の
公知方法およびそれらに準じた方法により得ることもで
きる。
本発明の化合物を12−リボキシゲネース阻害剤として
用いるに当っては、所望により、通常用いられる無毒性
の製薬上許容し得る担体、助剤等とともに、12−リボ
キシゲネースを阻害するに有効な虫の本発明化合物([
)またはその塩を含有させた錠剤、顆粒剤、カプセル剤
、注射剤、串刺などの種々の剤型として用いることがで
きる。通常、これら化合物(1)またはその塩を含む剤
を、ヒトを含む哺乳動物に経口的、もしくは非経口的に
投与することにより下記発明の効果の項で述べる各種の
疾病の予防、治療剤として用いられる。
投与量は対象疾患の種類、症状などにより差異はあるが
、−船釣に成人においては、経口投与の場合、−同量と
して約0 、1 mg/ Kg〜20 mg/ Kg、
好ましくは約0 、2 mg/ Kg= I Omg/
 Kg体重程度を1日1〜2回程度投与するのがよい。
発明の効果 本発明化合物(1)は下記実験例でも示されるようにラ
ット血小板から単離された12−リボキシゲネースに対
して選択的に強力な阻害活性を示す。
また、HHT(12(S)−ヒドロキシ−5,8゜10
−へブタデカトリエノイックアシッド)の産生をも抑制
する活性を有する。
しかも毒性、副作用は極めて低い。従って、本発明化合
物(1)は循環器(脳、心臓、腎臓、肝臓)、消化器(
胃、腸)などの虚血性機能障害(例えば、脳梗塞、心筋
梗塞、不整脈、冠動脈学縮、ぼけ、老人性痴呆症)、動
脈硬化症、乾癖、臓器炎症(腎炎、肝炎)、血栓症など
の諸障害に対して治療および予防剤として用いることが
モきる。
実施例 次ぎに参考例、実施例、試験例をあげて、本発明をさら
に詳しく説明するが、本発明はこられの実施例、参考例
、試験例に限定されるべきものではない。
参考例、実施例のNMRスペクトルはプロトンNMRを
示し、内部または外部基準としてテトラメチルシランを
用イテVARIAN  EM390(90MHz型スペ
クトロメーターで測定し、全δ値をppmで示した。
尚、参考例、実施例で用いる略号は、次のような意義を
有する。
S:シングレット、d:ダブレット、tニトリプレット
dt:ダブルトリプレット、(尚、d、t、dtの後の
Hz小単位数字は、それぞれのカップリング定数を示す
。)q:クワルテット1m:マルチブレット、Hz:ヘ
ルツ。
CDCf2s:重クロロホルム、DMSO−da:重ジ
メチルスルホキシド、%:重量%、Ph:フェニル基。
Me:メチル基、Et:エチル基 また室温とあるのは約lO〜30℃を意味する。
参考例1 4−ヒドロキシフェニル酢酸エチル(10,0g。
0.055mol)と4−フルオロベンジルクロリド(
8,0g、0.055mol)を60dのジメチルホル
ムアミドと加え合わせ、この溶液に炭酸カリウム(8,
4g、0.061moりを加え100℃で2.5時間攪
拌した。室温まで冷却後反応液に水(120旋)を加え
、イソプロピルエーテル(IPE)で抽出し、有機層を
水洗、乾燥(MgSO4)後減圧下に濃縮した。残留物
をメタノール(50d)とテトラヒドロフラン(50d
)の混液に溶かし、水酸化ナトリウム(5,6g、0.
14mol)を加えて、50℃で20分間攪拌した。反
応液を減圧濃縮後、残留物に2規定塩酸8Q1n1を加
えて酸性とし、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層
を水洗、乾燥(MgS O4)後減圧下に濃縮し、得ら
れた粗結晶をイソプロピルエーテルから再結晶して4−
(4−フルオロベンジルオキシ)フェニル酢酸(Il−
f’)(t 1.7g、収率81.3%)を得た。
同様にして下記表1に示す化谷物(II)、(I[a〜
11eおよびI1g〜l1r)を合成した。物性お上び
NMRスペクトルを併せて表■に示す。
表  1 化合物(11) 表  1(続) 化合物CU) 表  !(続) 化合物(II) 表  1(続) 化合物(II) 実施例 4−ベンジルオキシフェニル酢酸(1,0g、4゜I 
mn+ol)のりクロルメタン(20d)溶液にオキザ
リルクロリド(0,72d)を加え、50℃で1時間攪
拌した。反応液を室温まで冷却後減圧下で濃縮して、4
−ベンジルオキシフェニル酢酸の酸クロリドを得た。塩
酸ヒドロキシルアミン(0,86g、 12 、4 m
mol)をテトラヒドロフラン(T I(F 。
10d)に懸濁し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1
5d)を加えた。これに上記の酸クロリドのTHF(5
d)溶液を加えた。室温で1時間攪拌後、生成物を酢酸
エチルで抽出した。有機層を水洗したのち無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥後減圧下で濃縮し、得られた粗結晶を
酢酸エチルから再結晶して4−ベンジルオキシフェニル
アセトヒドロキサム酸(1−a、0.73g、68.7
%)を得た。
なお、上記実施例に従って下記表2に示す化合物(1)
、([−b −1−t)を合成した。物性及びNMRス
ペクトルを表2に併せて示す。
(以下余白) 表  2 化合物(1) 表  2(続) 化合物(I) 表  2(続) 化合物(1) 表  2(続) 化合物(1) 表  2(続) 化合物(I) 実験例1 A、ラット血小板を用いた!2−リポキシゲナーゼのア
ッセイ法 8週令のWistar  Ratの全血を採取し、血小
板(Platelet  Rich  Plasma以
下PRPと略称する)を分離する。このPRPをプラズ
マで、血小板数を1.llXl09個に調整する。ディ
スポーザブルチューブに10−″Mol〜10−’ M
olの濃度に調整した化合物(1)を2.5μρ分注し
、225μeのPRPを加え5分間37℃でブリインキ
ュベートする。次に、アラキドン酸125μgを含む5
0%エタノール生理食塩水25μgを加え、15分間イ
ンキュベートする。エタノール1.1滅で酵素反応を停
止させる。こめチューブを2000回転で5分間遠心し
、上澄をtyとり蒸留水1dを加えて攪はんした後、高
速液体クロマトグラフィー(以下HPLCと略称する)
〔高速液体クロマトグラフィー条件;カラム:YMCA
−3010DS、溶離液ニアセトニトリル:メタノール
:水:酢酸= 1400(J:800(成)+900(
7):4(−)の混合溶媒、検出法:U■検出器(UV
検出波長:240nm)コにより12−HE’l’Eを
分離定量する。
B、RBL−1細胞による5−リポキシゲナーゼのアッ
セイ法 RBL−1細胞(Rat  Ba5ophilic  
LeukemiaCells) 10 ’個をMCM(
Mast  Ce1l  Medium) 0゜5−に
懸濁し、これにあらかじめ調整した被検液(MCM  
0.5d、アラキドン酸50μg、カルシウムイオノフ
オアA−2318710μg、化合物(I)10−’ 
Molまたは10−5Molからなる。)を加え、37
℃で20分間反応を行なう。反応液、エタノール4−と
内部基準薬として1.4−ジメトキシ−2−メチル−3
−(3−メトキシプロピル)ナフタレンを加え、よく振
りまぜたのち、室温で10分間放置する。ついで200
0回転/分で10分間遠心し、上澄液を分離する。この
上澄液を減圧下に約200μeにまで濃縮する。濃縮液
に■IPLCに用いる溶媒[アセトニトリル(+ 50
01n1.):メタノール(500滅):水(] l 
OOm):酢酸(2g)、I)85 、6 (アンモニ
ア水で調整)]を加えて全量を1戒とする。この溶液を
2007112とり、HP L Cに付し、5−HET
Eの定量を行なう。
検体の12−リポキシゲナーゼおよび5−リボキンゲナ
ーゼ抑制活性は、それぞれ12−HETEおよび5−H
ETEの産生抑制率で表わされ、後者はそれぞれ<t−
−!!−)xrooで表わされる。
aは検体を含まないときのピーク高または面積値を、b
は検体を含んでいるときのピーク高またはピーク面積を
表わす。
本発明の代表的化合物のアッセイ結果を表3に示す。
表3 化合物(1)の12−HETEおよび5−HETE産生
抑制率(%) 産生抑制率 化合物番号   試験化合物のモル濃度10″″510
−@ 1−a7952 1−b       55    183I    2
0 [−c       91    39I−f    
   89    761−g       96  
  511−h       93    37l−i
8934 1−j       91    331−k    
   87    381−m       88  
  38上段 !2−1−IETE産生抑制率

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は水素原子、低級アルキル基又はフェニ
    ル基を、Aは結合手、アルキレン基又はアルケニレン基
    を、R_2は水素原子又は置換されていてもよい芳香族
    環基を示す。)で表わされるヒドロキサム酸誘導体又は
    その塩を含有することを特徴とする12−リポキシゲネ
    ース阻害剤。
  2. (2)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Aは請求項1で定義した通りを示し、R_2′
    は、Aが結合手又はアルキレン基の時は、置換されてい
    てもよい芳香族複素環基を、Aがアルケニレン基の時は
    、置換されていてもよい芳香族環基を示す。)で表わさ
    れるヒドロキサム酸誘導体又はその塩。
  3. (3)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1′は、低級アルキル基又はフェニル基を
    示し、A、R_2は請求項1で定義した通りを示す。)
    で表わされるヒドロキサム酸誘導体又はその塩。
  4. (4)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、A、R_2′は請求項2で定義した通りである
    。)で表わされるカルボン酸、その塩又はそのカルボキ
    シル基における反応性誘導体と、ヒドロキシルアミン又
    はその塩とを、縮合させることを特徴とする請求項2に
    記載のヒドロキサム酸誘導体又はその塩の製造法。
  5. (5)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、A、R_2は請求項3で定義した通りである。 )で表わされるカルボン酸、その塩又はそのカルボキシ
    ル基における反応性誘導体と、式 R_1′NHOH (式中、R_1′は請求項3で定義した通りである。)
    で表わされるN−置換ヒドロキシルアミン又はその塩と
    を縮合させることを特徴とする請求項3に記載のヒドロ
    キサム酸誘導体またはその塩の製造法。
JP4342388A 1988-02-25 1988-02-25 12−リポキシゲネース阻害剤 Pending JPH01216961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4342388A JPH01216961A (ja) 1988-02-25 1988-02-25 12−リポキシゲネース阻害剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4342388A JPH01216961A (ja) 1988-02-25 1988-02-25 12−リポキシゲネース阻害剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01216961A true JPH01216961A (ja) 1989-08-30

Family

ID=12663290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4342388A Pending JPH01216961A (ja) 1988-02-25 1988-02-25 12−リポキシゲネース阻害剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01216961A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994024119A1 (en) 1993-04-13 1994-10-27 Morinaga Milk Industry Co., Ltd. Coumarin derivative and use thereof
US7098241B2 (en) 2002-12-16 2006-08-29 Hoffmann-La Roche Inc. Thiophene hydroxamic acid derivatives
EP1868595A2 (en) * 2005-04-01 2007-12-26 Wellstat Therapeutics Corporation Compounds for the treatment of metabolic disorders
US7547802B2 (en) * 2001-06-12 2009-06-16 Wellstat Therapeutics Corporation Compounds for the treatment of metabolic disorders
US7605181B2 (en) 2003-02-13 2009-10-20 Wellstat Therapeutics Orporation Method for the treatment of metabolic disorders
US20140107166A1 (en) * 2011-02-14 2014-04-17 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Histone deacetylase inhibitors and methods of use thereof
WO2013186040A3 (en) * 2012-06-11 2014-04-17 Syngenta Participations Ag Crop enhancement compositions

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994024119A1 (en) 1993-04-13 1994-10-27 Morinaga Milk Industry Co., Ltd. Coumarin derivative and use thereof
RU2502723C2 (ru) * 2001-06-12 2013-12-27 Веллстат Терапьютикс Корпорейшн Соединения для лечения метаболических заболеваний
US7547802B2 (en) * 2001-06-12 2009-06-16 Wellstat Therapeutics Corporation Compounds for the treatment of metabolic disorders
JP2009227690A (ja) * 2001-06-12 2009-10-08 Wellstat Therapeutics Corp 代謝障害治療用化合物
US7098241B2 (en) 2002-12-16 2006-08-29 Hoffmann-La Roche Inc. Thiophene hydroxamic acid derivatives
US7615575B2 (en) 2003-02-13 2009-11-10 Wellstat Therapeutics Corporation Compounds for the treatment of metabolic disorders
US7605181B2 (en) 2003-02-13 2009-10-20 Wellstat Therapeutics Orporation Method for the treatment of metabolic disorders
US7932290B2 (en) 2003-02-13 2011-04-26 Wellstat Biologics Corporation Method for the treatment of metabolic disorders
EP1868595A4 (en) * 2005-04-01 2010-06-09 Wellstat Therapeutics Corp COMPOUNDS FOR THE TREATMENT OF METABOLISM DISORDER
US8022249B2 (en) 2005-04-01 2011-09-20 Wellstat Therapeutics Corporation Compounds for the treatment of metabolic disorders
EP1868595A2 (en) * 2005-04-01 2007-12-26 Wellstat Therapeutics Corporation Compounds for the treatment of metabolic disorders
US20140107166A1 (en) * 2011-02-14 2014-04-17 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Histone deacetylase inhibitors and methods of use thereof
WO2013186040A3 (en) * 2012-06-11 2014-04-17 Syngenta Participations Ag Crop enhancement compositions

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6861858B2 (ja) Ssao阻害剤
CA2415847C (fr) Aminoalkylbenzoyl-benzofuranes ou benzothiophenes, leur procede de preparation et les compositions les contenant
US5278166A (en) 4-amino-3-heteroaryl butyric acid compounds, compositions, and their use for treating disorders involving a dysfunction of GABAB receptors
JPS6341903B2 (ja)
FR2674522A1 (fr) Nouveaux derives de l'indole, procedes de preparation et medicaments les contenant.
JP2627003B2 (ja) ジーtert―ブチルヒドロキシフェニルチオ誘導体
FR2662163A1 (fr) Nouvelles 8-amino-1,2,4-triazolo(4,3-a) pyrazines, procedes de preparation et medicaments les contenant.
FR2698873A1 (fr) Benzocycloheptènes, benzoxépines et benzothiépines activateurs des canaux potassiques, procédé de préparation, composition pharmaceutique les contenant.
JPS6013788A (ja) 新規なクマリン誘導体
KR870000824B1 (ko) 5,6,7,7a-테트라하이드로-4H-티에노 [3,2-c]-피리딘-2-온 유도체의 제조방법
JPH01216961A (ja) 12−リポキシゲネース阻害剤
US5214063A (en) 4-aminobutyric acid compounds, compositions and methods of use for treating disorders related to a dysfunction of GABAB receptors
CN113248524A (zh) 一种双吲哚生物碱化合物及其合成方法和用途
EP1648885A1 (en) Novel compounds
JP3901729B2 (ja) エンドセリンアンタゴニストとしての置換されたフェニル化合物
CN114539237B (zh) Ido抑制剂、制备方法、药物组合物和应用
JPS63165362A (ja) 置換アミノチメル−5,6,7,8−テトラヒドロナフチルオキシ酢酸類、中間体類、それらの製造法および薬物におけるそれらの使用
JPH0347277B2 (ja)
JPS58219162A (ja) 置換ビニルカルボン酸誘導体およびその製造法
ŞAHİN Synthesis of 2-[5, 6-diphenyl-3 (2H)-pyridazinone-2-yl] acetamide and 3-[5, 6-diphenyl-3 (2H)-pyridazinone-2-yl] propanamide derivatives as Analgesic and anti-inflammatory agents
JPH069571A (ja) イミダゾリルフエノール誘導体、これを含有する薬剤並びにこの化合物及び薬剤を製造する方法
OA12358A (fr) Aminoalkenylbenzoyl-benzofuranes ou benzothiophènes, leur procédL de préparation et les compositionsles contenant.
FR2543952A1 (fr) Composes hydrocarbones heterocycliques appartenant aux series indoliques et leur application pharmacologique
JP4176150B2 (ja) グルタミン酸放出阻害剤および新規化合物
CH685344A5 (fr) Dérivés de la benzofuranylimidazole, leur procédé de préparation ainsi qu'une composition thérapeutique les contenant.