JPH01216074A - 可変圧縮比型内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

可変圧縮比型内燃機関の点火時期制御装置

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JPH01216074A
JPH01216074A JP3981588A JP3981588A JPH01216074A JP H01216074 A JPH01216074 A JP H01216074A JP 3981588 A JP3981588 A JP 3981588A JP 3981588 A JP3981588 A JP 3981588A JP H01216074 A JPH01216074 A JP H01216074A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、機関運転条件に応じて圧縮比が可変制御さ
れる可変圧縮比型内燃機関の点火時期制御装置に関する
従来の技術 低負荷時における熱効率の向上と高負荷時におけるノッ
キングの抑制との両立などを図るために、従来から種々
の可変圧縮比型内燃機関が提案されている。例えば、実
開昭58−25637号公報には、各気筒のピストンを
、インチピストンとアウタピストンとの二重構造とし、
インチピストンに対しアウタピストンを上下動させるこ
とで圧縮比を変化させるようにした圧縮比可変機構が、
また特開昭60−230548号公報には、シリンダヘ
ッドに副シリングを形成し、該副シリンダ内の副ピスト
ンを上下動させることで圧縮比を変化させるようにした
圧縮比可変機構がそれぞれ記載されている。
この可変圧縮比型内燃機関においては、上記圧縮比可変
機構は機関運転条件、主に負荷に応じて切り換え制御さ
れ、一般に、低負荷領域では高圧縮比(以下、高εと略
記する)状態に、高負荷領域では低圧縮比(以下、低ε
と略記する)状態に制御される。
一方、内燃機関の点火時期は例えば機関回転数と負荷と
をパラメータとしたデータマツプに基づいて制御される
が、可変圧縮比型内燃機関にあっては、上記データマツ
プにおけるデータつまり最適点火時期は、当然のことな
がら、そのときの圧縮比を前提として要求点火時期に添
うように予め決定されている。つまり、低ε状態では、
高ε状態の場合よりも、ある程度点火時期を進角させる
ことが可能であるので、機関運転条件の低ε領域(低ε
に制御される領域、つまり概ね高負荷状態)では点火時
期が全体として進み側の特性に、′また高ε領域(高ε
に制御される領域、つまり概ね低負荷状態)では、全体
として遅れ側の特性に設定される。第2図は、ある機関
回転数において負荷に対応して設定された基本点火時期
特性(これは要求点火時期特性に略等しい)の−例を圧
縮比特性とともに示したものである。すなわち、上記基
本点火時期特性は、低ε用の要求点火時期特性と高ε用
の要求点火時期特性とを圧縮比切り換え点でつないだよ
うな形の特性となっている。
従って、内燃機関の加速時には、圧縮比の切り換えに伴
い点火時期特性は第12図に示すように高ε用の特性か
ら低ε用の特性へと切り換えられ、点火時期がステップ
状に変化する。また逆に減速時には、低ε用の特性から
高ε用の特性へと切り換えられ、やはり点火時期がステ
ップ状に変化することになる。
発明が解決しようとする課題 上記のように可変圧縮比型内燃機関の点火時期は、圧縮
比が所定値に安定的に保たれていることを前提として設
定されている。
しかしながら、油圧等によって作動する圧縮比可変機構
が、高ε状態から低ε状態へ、あるいは低ε状態から高
ε状態へ完全に移行するには、第12図に示すように、
運転条件が変化してからある程度の時間が必要である。
従って、内燃機関の過渡時には、特性の切り換えに伴う
点火時期の変化に圧縮比変化が追従できない。この結果
、例えば加速時には、−時的に点火時期が進みすぎた状
態となり、強度のノッキングを生じる虞れがある。また
減速時には、−時的に点火時期が遅れすぎた状態となり
、出力の低下や運転性の悪化を招く虞れがある。
ところで、内燃機関の実際の圧縮比は、内燃機関側々の
組み立て誤差やシリンダへラドガスケットの厚さのバラ
ツキ等によって若干具なる場合がある。また、同一内燃
機関において、各気筒毎に圧縮比が若干具なっている場
合もある。このような場合には、上述した加速時あるい
は減速時に生じる点火時期の進みすぎや遅れすぎの程度
は、−定のものとはならない。例えば、高負荷時におけ
る実際の圧縮比が所期の低ε状−よりも高い場合には、
加速時における進みすぎの程度が大となり、逆に所期の
低ε状態よりも低い場合には加速時における進みすぎの
程度が小さくなる。
従って、加速、減速の過渡時に単に一定の補正を加える
だけでは、このような点火時期の一時的なずれを十分に
解消することができない。
課題を解決するための手段 この発明は、上記のような課題を解決するためになされ
たもので、過渡時における圧縮比変化の出発点および到
達点となる高負荷、低負荷両条件下での実際の圧縮比を
夫々の条件下での実際の点火時期から推定し、その実際
の圧縮比のばらつきを考慮したかたちで過渡時初期の点
火時期を補正するようにしたものである。すなわち、こ
の発明に係る可変圧縮比型内燃機関の点火時期制御装置
は、第1図に示すように、機関運転条件に応じて圧縮比
が可変制御される可変圧縮比型内燃機関において、機関
のノッキングの有無を検出するノッキング検出手段lと
、ノッキング無しのときに選択され、かつ点火時期をM
BT点に制御するMB。
T制御手段2と、ノッキング有りのときに選択され、か
つ点火時期をノッキング発生限界に制御するノッキング
制御手段3と、機関定常時の点火時期から高負荷条件下
での実際の圧縮比ならびに低負荷条件下での実際の圧縮
比を推定する圧縮比検出手段4と、この両圧縮比の差に
基づいて過渡時の初期補正量を設定する補正量設定手段
5と、機関過渡状態を検出する過渡検出手段6と、この
過渡検出時に上記初期補正量に基づいて点火時期を補正
する補正手段7とを備えて構成されている。
作用 ノッキング発生が上記ノッキング検出手段lによって検
出されると、上記ノッキング制御手段3によって点火時
期が徐々に遅角補正される結果、最終的に点火時期はノ
ッキング発生限界に保たれる。また、ノッキングが発生
していない状況では、上記MBT制御手段2によって点
火時期は最終的にMBT点(最大トルクを得るための最
小進角位置)に保たれる。つまり、内燃機関が定常状態
であれば、点火時期は常にMBT点もしくはノッキング
発生限界に維持される。なお、この種のMBT制御やノ
ッキング制御は、特開昭58−82074号公報、特開
昭62−96779号公報等によって公知である。
そして、こ6ときの点火時期は、実際の圧縮比に1って
変化する。つまり、圧縮比が高ければ比較的遅角側に、
圧縮比が低ければ比較的進角側に位置することになる。
従って、そのときの運転条件に対応した基準の点火時期
と実際の点火時期との関係から、実際の圧縮比を推定す
ることができる。詳しくは、高負荷条件下での点火時期
に基づいて高負荷条件下での実際の圧縮比が、低負荷条
件下での点火時期に基づいて低負荷条件下での実際の圧
縮比が推定される。
そして、この高負荷条件下での実際の圧縮比ε、と低負
荷条件下での実際の圧縮比ε、との差(Δε=ε、−ε
l)が求められ、上記補正量設定手段5では、この差Δ
εが小であるほど初期補正量が大きく与えられる。補正
手段7では、上記初期補正量に基づいて加速時には遅角
側へ、減速時には進角側への補正を行うのである。
すなわち、高負荷条件下における実際の圧縮比が所定値
よりも高い場合には、要求点火時期は第11図、12図
に符号Bとして示すように基本点火時期よりも若干遅角
側に位置する。逆に所定値よりも実際の圧縮比が低い場
合には、要求点火時期はB″として示すように進角側に
位置する。従って、加速時を考えると、加速後の要求点
火時期がBである前者の場合には、遅角側への初期補正
量を大きく与えてやる必要があり、逆に加速後の要求点
火時期がB゛である後者の場合には、初期補正量が小さ
くてすむ。
また以上は加速前の低負荷時における圧縮比が所定値に
ある場合の要求であり、例えば低負荷条件下での実際の
圧縮比が所定値よりも高ければ、加速前における実際の
点火時期はノッキング制御ならびにMBT制御によって
第11.12図に符号Aとして示すように基本点火時期
よりも若干遅角側に制御されている。そのため、高負荷
条件下での実際の圧縮比が高くて要求点火時期がBの状
態にあっても、初期補正量は圧縮比が正規の圧縮比変化
を示す場合と同程度に与えてやれば良い。
また、低負荷条件下での実際の圧縮比が高くて加速前の
点火時期がAの位置にあり、かつ加速後の要求点火時期
がB゛の位置にある場合には、補正量を一層小さなもの
としなければならない。逆に、加速前の低負荷条件下に
おける圧縮比が所定値よりも低く、ノッキング制御、M
BT制御によって、点火時期がAoの位置に制御されて
いる場合には、加速時の初期補正量を全体として大きく
与えてやる必要がある。
要するに、加速前である低負荷条件下での実際の圧縮比
と加速後である高負荷条件下での実際の圧縮比との差Δ
εが小さいほど大きな初期補正量を与えてやれば、内燃
機関の要求に一層適した点火時期補正が行えるのである
なお、減速時についても全く同様であり、圧縮比差Δε
が小であるほど大きな初期補正量を与える必要がある。
実施例 第2図は、この発明に係る可変圧縮比型内燃機関の゛点
火時期制御装置の一実施例を示す構成説明図である。
同図において、11は一例として直列4気筒の可変圧縮
比型内燃機関を示しており、この内燃機関11は、例え
ば各気筒のピストン部分に後述する圧縮比可変機構を備
えている。
また、#I〜#4気筒のノッキング発生を個別に検出す
るために、上記内燃機関11に各気筒毎に燃焼圧力セン
サ13が配設されている。この燃焼圧力センサ13は、
例えば圧電素子を利用して座金状に形成されており、各
気筒の点火プラグ12取付部に装着されている。この燃
焼圧力センサ13の出力信号は、燃焼圧力信号としてコ
ントロールユニット!8に入力されており、該コントロ
ールユニットI8において、MBT制御に際しての燃焼
圧力ピーク位置検出のために用いられるとともに、ここ
からノッキング振動成分を抽出することによりノッキン
グ検出のために用いられる。
また、上記内燃機関2の吸気通路14には、機関吸入空
気量を検出するエアフロメータI5が配設されている。
このエアフロメータ15が出力する吸入空気量信号は上
記コントロールユニット18に入力されている。
16は、上記内燃機関11のクランク軸の回転を検出す
るクランク角センサを示しており、このクランク角セン
サ16は、回転角を示すクランク角1°毎のパルス信号
と、各気筒の圧縮上死点部所定位置を検出するためのク
ランク角180°毎のパルス信号とを上記コントロール
ユニット18に対し出力している。
コントロールユニット18は、デジタルマイクロコンピ
ュータシステムを用いたもので、種々の演算処理を行う
CPU、制御プログラムや固定的なデータが格納された
ROM、種々のデータの一次的な記憶を行うrLAM、
I10ボートなどを主体として構成されている。このコ
ントロールユニット18は、上記エアフロメータ15や
クランク角センサ16、更には燃焼圧力センサ13等の
センサ類の検出信号に基づいてMBT制御ならびにノッ
キング制御による点火時期制御を各気筒毎に個別に行っ
ている。そして、点火コイルやパワートランジスタ等か
らなる点火装置17は、上記コントロールユニット18
にて決定された点火時期に従って作動し、各気筒の点火
を順次行っている。
第3図は、上記内燃機関11のピストン部分に内蔵され
た圧縮比可変機構の一構成例を示している。第3図にお
いて、21はコネクティングロッド、22は上記コネク
ティングロッド2!の小端部にピストンピン23を介し
て連結されたインチピストン、24はこのインチピスト
ン22の外側に摺動可能に嵌合配置されたカップ状のア
ウタピストンをそれぞれ示している。上記アウタピスト
ン24の冠部裏面ならびにインチピストン22上面は互
いに略密接し得るような平滑面に形成されており、両者
間に上部液室25が形成されている。
また、アウタピストン24の下端部内周に、ストッパと
なる円環部材26が螺着しており、この円環部材26の
上面と、これに対向したインチピストン22の外周部下
面との間に、下部液室27が形成されている。なお、第
3図では高ε状態っまリアウタピストン24が上限位置
に移動した状態を示しているので、下部液室27は押し
潰された状態にある。
上記ピストンピン23は、上記インチピストン22に一
対のスナップリング28を介して保持されているもので
、これは略円筒状をなし、かつその内周に、シリンダ部
29が貫通形成されている。
上記シリ・ンダ部29は、一端部が大径部29aに、他
端部が小径部29bに形成されており、その内部にスプ
ール弁30が摺動可能に収納されている。
このスプール弁30は、上記大径部29a内周に嵌合し
た第1弁体部31を一端に有し、かっ他端に、シリンダ
部29の小径部29b内周に嵌合した第2弁体部32を
有している。そして、上記シリンダ部29内に、上記第
1弁体部31および第2弁体部32によって作動液室3
3が隔成されている。また、上記スプール弁30は、第
1弁体部31側に配設されたコイルスプリング34によ
って第2弁体部32側へ向けて常時付勢されている。
なお、35は中心部に開口部35aを有するストッパ、
36はスプリングシートである。
上記作動液室33はコネクティングロッド21内に形成
された主通路37に逆止弁38を介して連通しており、
上記逆止弁38により作動液室33内への油の流入のみ
が許容されている。なお、上記主通路37は機関潤滑系
のオイルポンプに連通しており、格別な油圧制御を行う
ことなく、機関潤滑油の一部が圧送されてくるように1
なっている。
また、上記作動液室33と上部液室25との間には、上
部供給通路39が形成されている。この上部供給通路3
9は、上部液室25側への油の流入のみを許容する逆止
弁40を有している。また、上記上部供給通路39は、
シリンダ部29の小径部29bに開口し、スプール弁3
0が図の左方向へ摺動したときにのみ閉塞される位置に
ある。更に、4■よ上部液室25と作動液室33との間
に設けられた信号圧力通路であり、この信号圧力通路4
1はスプール弁30の位置に拘わらず常に両者を連通し
、燃焼圧力に起因する上部液室25の圧力変動を作動液
室33に伝達している。
また、上記作動液室33と下部液室27との間には、下
部供給通路42が設けられている。この下部供給通路4
2は、スプール弁30の位置に拘わらず作動液室33と
連通しており、かつその通路中に、下部液室27側への
通流のみを許容する逆止弁43が設けられている。
また、」122977部29の小径部29bには、上記
上部供給通路39の他に、上部排出通路44が形成され
ている。この上部排出通路44は、−端が上部液室25
に連通し、かつ他端が小径部29b内周面、詳しくはス
プール弁30がストッパ35に当接している状態では閉
塞され、かつスプール弁30が図の左方向へ摺動したと
きに開放され得る位置に開口形成されている。
上記構成の圧縮比可変機構は、燃焼室内の燃焼圧力つま
り機関負荷に応じて自動的に圧縮比の切り換えが行われ
るものであり、燃焼圧力が低い低負荷時には、高圧縮比
状態となる。すなわち、主通路37を通して作動液室3
3内に圧送された潤滑油は、上部供給通路39を通して
上部液室25内に流入する。このとき、上部排出通路4
4はスプール弁30によって閉塞されているため、上部
液室25内に発生する油圧によってアウタピストン24
がインナピストン22に対し上方に押し上げられ、高ε
状態となる。なお、このとき下部液室27も下部供給通
路42を通して作動液室33と連通しているが、この下
部液室27におけるアウタピストン24の受圧面積は、
上部液室25におけるアウタピストン24の受圧面積よ
りも遥かに小さいため、アウタピストン24は前述した
ように上方に移動し、下部液室27は押し潰された状態
となる。
一方、内燃機関が高負荷状態となると必然的に燃焼圧力
が上昇し、膨張行程の初期においてアウタピストン24
上面にその大きな燃焼圧力が作用する。これにより、上
部液室25内の油圧は非常に高圧となり、その圧力が信
号圧力通路41を通して作動液室33内に伝達される。
つまり、作動液室33内の油圧が燃焼圧力に伴って上昇
することになり、この結果、スプール弁30は、第1゜
第2弁体部31.32の受圧面積差によりコイルスプリ
ング34の付勢力に抗して図中左方向へ速やかに摺動す
る。従って、上部排出通路44が開放され、上部液室2
5内の潤滑油が外部へ排出される。そのため、アウタピ
ストン24は燃焼圧力を受けて下動し、低ε状態となる
。なお、このとき下部液室27へは作動液室33から潤
滑油が供給されて、アウタピラストン24をインチピス
トン22に対し下方に付勢する。そのため、慣性力等に
よるアウタピストン24の相対移動が防止される。
このように、上記圧縮比可変機構は、燃焼圧力によって
低ε状態、高ε状態に切り換えられる。
この結果、負荷(例えば基本燃料噴射ff1Tp)と機
関回転数をパラメータとした場合に、第4図に示すよう
な特性で、低ε領域と高ε領域とが分けられることにな
る。
次に、第5図および第6図に示すフローチャートを参照
して上記コントロールユニット18において実行される
点火時期制御を説明する。
第5図は、上記コントロールユニット18において実行
される点火時期制御のメインフローチャ−トである。な
お、この第5図の制御プログラムは各気筒毎に実行され
、つまり各気筒毎に個別に点火時期が遅進制御される。
定常時における点火時期制御は主にステップ1〜11の
部分で処理されている。初めに、ステップlで、そのと
きの機関運転条件に対応する基本点火時期ADVOを設
定する。この基本点火時期ADVOは、内燃機関の負荷
(例えば基本燃料噴射ff1Tp)と回転数とをパラメ
ータとした基本点火時期マツプから逐次ルックアップさ
れる。なお、この基本点火時期の特性は、予め圧縮比が
所定運転条件にて低ε、高εに切り換え制御されること
を前提として設定されており、前述した第11図に示し
たように、低ε用の要求点火時期特性と高ε用の要求点
火時期特性とを圧縮比切り換え点でつないだような形の
特性となっている。また、低ε用の特性に沿った基本点
火時期マツプと高ε用の特性に沿った基本点火時期マツ
プとを予め設定しておき、機関運転条件に応じいずれか
一方を選択して基本点火時期をルックアップするように
構成しても良い。
次に、ステップ2で、その気筒の燃焼圧力信号から抽出
されたノッキング振動成分に基づいて当該気筒のノッキ
ングの有無を判定する。ここで、ノッキング無しと判断
した場合には、ステップ3へ進み、MnT制御によるフ
ィードバック補正量FBの演算を行う。このMBT制御
自体は特開昭62−96779号公報等によって公知で
あるので、その詳細な説明は省略するが、基本的には、
燃焼圧力センサI3にて検出された燃焼圧力に基づいて
該燃焼圧力のピーク位置を検出し、このピーク位置が予
め定めたATDCl 5°付近の位置にくるように点火
時期をフィードバック制御するのである。通常は、フィ
ードバック補正ff1FBを一定量づつ増減させて遅角
、進角補正を行う。また、ステップ2でノッキング有り
と判断した場合には、ステップ4へ進み、ノッキング制
御によるフィードバック補正量FBの演算を行う。この
ノッキング制御自体も公知であるので詳細な説明は省略
するが、例えばノッキングの検出の度にフィードバック
補正ff1Pfaを一定量づつ遅角側に増大させて点火
時期を遅角補正する。
そして、ステップ10で当該気筒の点火時期ADVをA
DVO+FBとして決定し、ステップ!■でその点火時
期ADVを出力する。
なお、ステップ5およびステップ6では、夫々加速状態
であるか否か減速状態であるか否かを基本燃料噴射ff
1Tpの変化率ΔTl)の値に基づいて判定している。
また、ステップ7では後述する加速判定フラグFAおよ
び減速判定フラグFDをリセットする。
上記のようにMBT制御およびノッキング制御が繰り返
し実行される結果、定常時の点火時期はMBT点もしく
はノッキング発生限界に各気筒毎に保たれる。すなわち
、MBT点がノッキング発生限界よりも進角側に位置す
る運転領域では点火時期はノッキング発生限界に、逆に
MI(T点がノッキング発生限界よりも遅角側に位置す
る運転領域では点火時期はMBT点に保たれることにな
る。
次に、ステップ12〜21でなされる初期補正量の決定
について説明する。先ず、ステップ8およびステップ9
で、夫々所定の高負荷領域にあるか否か、所定の低負荷
領域にあるか否かを、基本燃料噴射ff1Tpに基づい
て判定する。ステップ8の基準値Tplは、第4図に示
すように高負荷側に設定されており、これにより前述し
た圧縮比可変機構が必ず低ε状態にある領域で圧縮比ε
1の検出を行うようにしている。同様に、ステップ9の
基準値Tp、は第4図に示すように低負荷側に設定され
ており、これにより圧縮比可変機構が必ず高ε状態にあ
る領域内で実際の圧縮比ε、の検出を行うようにしてい
る。
ステップ8で所定の高負荷領域であると判断した場合に
は、ステップ12.13へ進んで、そのときの運転条件
に対応した第1基準点火時期AD■8および第2基準点
火時期A D V *をルックアップする。上記第1基
準点火時期ADV、は、第1基準圧縮比、例えばアウタ
ピストン24がインナピストン22に対し下限位置にあ
るとき(低ε状!21)の圧縮比ε。、を前提として実
験的に点火時期を求めたもので、機関の負荷(基本燃料
噴射量Tp)と機関回転数とをパラメータとしたデータ
マツプの形で各運転条件に対応して与えられている。
なお、この第菫基準点火時期ADV、は、通常第11図
に示した低ε用の要求点火時期特性と一致したものとな
る。また上記第2基準点火時期ADVtは、第2基準圧
縮比例えばアウタピストン24がインナピストン22に
対し上限位置にあるとき(高ε状t!りの圧縮比ε。、
を前提として実験的に点火時期を求めたものであり、や
はり負荷Tpと回転数とをパラメータとしたデータマツ
プの形で各運転条件に対応して与えられている。この第
2基準点火時期ADV、は、通常第11図に示した高ε
用の要求点火時期特性と一致したものとなる。
次に、ステップ14で、そのときの実際の点火時期AD
V (詳しくは前回水められた値)と上記第1.第2基
準点火時期ADV+、ADV、から、高負荷条件下での
実際の圧縮比ε1を演算する。
これは、圧縮比と点火時期とが略比例関係にあることを
利用した゛もので、具体的には、次式によって圧縮比ε
1が求められる。
B + =6 o + + (A D V  A D 
Vυ×□ADV、−ADV* すなわち、第7図に示したような関係から当該気筒にお
ける低ε側の実際の圧縮比ε1が求められる。なお、圧
縮比可変機構が正常に作動していれば、当然のことなが
ら、上記圧縮比ε1は基準の下限圧縮比ε。、に近似し
た値として得られる。
そして、このように検出した圧縮比ε1はメモリ内に記
憶され、かつ逐次更新される。
一方、ステップ9で所定の低負荷領域にあると判断した
場合には、ステップ17〜I9へ進み、上述したステッ
プ12〜14と同様の処理によって低負荷条件下におけ
る実際の圧縮比ε、を検出する(第7図参照)。この検
出した圧縮比ε、は、やはりメモリ内に記憶される。な
お、圧縮比可変機構が正常に作動していれば、やはり上
記圧縮比ε、は基準の上限圧縮比ε、に近似した値とし
て得られる。
そして、高負荷時はステップ15において、低負荷時は
ステップ20において、低負荷条件下における実際の圧
縮比ε、と高負荷条件下における実際の圧縮比ε、との
差Δεを求める。さらに、ステップ16あるいはステッ
プ21において、加速時初期補正量A、あるいは減速時
初期補正M A tを決定する。この加速時初期補正量
A1および減速時初期補正量A、は、上記圧縮比差Δε
と機関回転数とをパラメータとしたデータマツプの形で
与えられており、これから逐次ルックアップされる。第
8図は、ある回転数における圧縮比差Δεと初期補正f
f1A+、 Atとの関係を示したもので、圧縮比差Δ
εが小さいほど初期補正fllAr、 Atは大きく与
えられる。また、燃焼圧力に依存する上述した構成の圧
縮比可変機構にあっては、減速時のほうが加速時よりも
圧縮比変化が緩慢であるので、減速時初期補正ff1A
、を加速時初期補正量A。
よりも大きく設定しである。
このようにして求めた加速時初期補正IAtおよび減速
時初期補正量A、は、夫々の回転数に対応した学習値と
してメモリ内に記憶され、かつ逐次更新される。
次に、過渡時の点火時期補正について説明する。
先ず、加速時には、ステップ5からステップ22に進み
、ここで加速判定フラグFAを1にセットするとともに
、ステップ23に進んで加速時タイマTMIが所定値T
、に達したか否か判定する。
上記加速時タイマTMIは、第6図に示したタイマルー
ヂンによって、加速判定フラグFAがlである場合に限
ってインクリメントされる(ステップ33.35)もの
で、つまり加速開始からの経過時間を示している。そし
て、この経過時間を示すTMIの値がTI以下の間、つ
まり加速初期には、ステップ23からステップ24へ進
み、フィードバック補正量FBを、PB=〜A+として
、加速時初期補正量A、による点火時期補正を行う。
この補正は、上記のように加速初期のT1の間だけ行わ
れる(ステップ23〜25)。従って、加速時における
実際の点火時期は、第9図に示すように、加速初期に一
旦遅角側に大きく補正されることになり、圧縮比可変機
構の応答遅れに起因する強度のノッキングの発生を確実
に防止することができる。しかも、その補正量A、は、
各気筒の実際の圧縮比変化に対応したものとなり、過不
足のない最適な補正が行われる。
また同様に減速時には、ステップ6からステップ26へ
進み、ここで減速判定フラグFDを1にセットするとと
もに、ステップ27に進んで減速時タイマTM2が所定
値T、に達したか否か判定する。上記加速時タイマTM
2は、第6図に示したタイマルーチンによって、減速判
定フラグFDが1である場合に限ってインクリメントさ
れる(ステップ34.36)もので、つまり減速開始か
らの経過時間を示している。そして、この経過時間を示
すTM2の値がT、以下の間、つまり減速初期には、ス
テップ27からステップ28へ進み、フィードバック補
正ff1PBを、F’B=A、とじて、減速時初期補正
量A、による点火時期補正を行う。この補正は上記のよ
うに減速初期のTtの間だけ行われる(ステップ27,
28.25)。
従って、減速時における実際の点火時期は、第1O図に
示すように、減速初期に一旦進角側に大きく補正される
ことになり、圧縮比可変機構の応答遅れに起因する出力
の低下や運転性の悪化を確実に防止することができる。
しかも、その補正量A、は、やはり各気筒の実際の圧縮
比変化に対応したものとなり、過不足のない最適な補正
が行われる。
要するに、内燃機関側々に圧縮比が異なっていたり、各
気r3毎に圧縮比が異なっていたりしても、実際の圧縮
比に基づいて学習した初期補正量に従って補正がなされ
るので、その圧縮比のばらつきの影響を受けることがな
く、機関の過渡時における要求に高精度に合致した点火
時期制御が可能となる。
なお、上記実施例では、加速時および減速時の双方につ
いて初期補正を付加しているが、例えば、ノッキング発
生の点で特に問題となる加速時にのみ初期補正を行うよ
うにする場合にも、本発明は適用できる。また上記実施
例では、圧縮比可変機構として、燃焼圧力によって自動
的に圧縮比切り換え制御が行われる形式のものを説明し
たが、この発明は、例えば実開昭58−25637号公
報等に示されているように、圧縮比切り換えを外部から
制御するものにおいても同様に適用できる。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、この発明に係る可変圧縮
比型内燃機関の点火時期制御装置によれば、機関の加速
、減速の際に、圧縮比可変機構の応答遅れに対処すべく
点火時期が一時的に遅角。
進角補正されるので、点火時期の一時的な進みすぎや遅
れすぎを防止でき、過渡時のノッキングや出力紙下等を
防止できる。そして、その初期補正量は、機関の実際の
圧縮比を考慮した形で決定されるので、組み立て誤差や
シリンダへラドガスケットの厚さ等によって圧縮比が多
少異なっていたとしても、過不足のない最適な補正を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成を示すクレーム対応図、第2図
はこの発明の一実施例を示す構成説明図、第3図は圧縮
比可変機構の一実施例を示す断面図、第4図はこの圧縮
比可変機構の作動特性図、第5図および第6図は上記実
施例における制御プログラムを示すフローチャート、第
7図は圧縮比と点火時期との関係を示す特性図、第8図
は圧縮比差Δεと初期補正量との関係を示す特性図、第
9図は加速時における点火時期変化を示す特性図、第1
θ図は減速時における点火時期変化を示す特性図、第1
1図は負荷に対する基本点火時期特性を示す特性図、第
12図は従来における加速時の点火時期変化を圧縮比変
化とともに示す特性図である。 l・・・ノッキング検出手段、2・・・MBT制御手段
、3・・・ノッキング制御手段、4・・・圧縮比検出手
段、5・・・補正量設定手段、6・・・過渡検出手段、
7・・・補正手段。 外2名 第4図 機V回郵辰 一時間 −Fft間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)機関運転条件に応じて圧縮比が可変制御される可
    変圧縮比型内燃機関において、機関のノッキングの有無
    を検出するノッキング検出手段と、ノッキング無しのと
    きに選択され、かつ点火時期をMBT点に制御するMB
    T制御手段と、ノッキング有りのときに選択され、かつ
    点火時期をノッキング発生限界に制御するノッキング制
    御手段と、機関定常時の点火時期から高負荷条件下での
    実際の圧縮比ならびに低負荷条件下での実際の圧縮比を
    推定する圧縮比検出手段と、この両圧縮比の差に基づい
    て過渡時の初期補正量を設定する補正量設定手段と、機
    関過渡状態を検出する過渡検出手段と、この過渡検出時
    に上記初期補正量に基づいて点火時期を補正する補正手
    段とを備えてなる可変圧縮比型内燃機関の点火時期制御
    装置。
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