JPH01215442A - 双ロール式連鋳機 - Google Patents

双ロール式連鋳機

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Publication number
JPH01215442A
JPH01215442A JP4280588A JP4280588A JPH01215442A JP H01215442 A JPH01215442 A JP H01215442A JP 4280588 A JP4280588 A JP 4280588A JP 4280588 A JP4280588 A JP 4280588A JP H01215442 A JPH01215442 A JP H01215442A
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JP
Japan
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roll
chock
thickness
casting
elastic means
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Application number
JP4280588A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Morikawa
広 森川
Morihiro Hasegawa
長谷川 守弘
Takashi Yabuki
矢葺 隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は双ロール式連鋳機に係り、より詳しくは鋳造開
始を安定確実に行なうと共に定常鋳造時には所定の板厚
の薄板を精度良く安定して製造できるようにロール間ギ
ャップの調整が自在かつ安定して行なえるように改善し
た双ロール式連鋳機に関する。
〔従来の技術〕
圧延およびこれに付随する工程の省略を目的として、溶
湯から直接薄板を製造する方法として双ロール法が知ら
れている。ここでいう双ロール法は、アモルファスや急
冷薄帯といった板厚が500IIm以下の特殊な極薄板
の製造方法ではなく、得られる板の厚みが1a+a+以
上の一般的な薄板を得ることを目的としたものである。
このような薄板を双ロール法により製造するためには、
得ようとする板厚に見合ったロールギャップが必要であ
る。
したがって、注入開始から所定のロールギャップに設定
した場合、注入開始直後は場面高さが低いため両ロール
表面から成長する凝固シェル厚みの合計がロールギャッ
プに達せず溶湯が未凝固状態で落下し、特に得ようとす
る板厚が厚い場合は。
多量の溶湯がこのような状態で落下し著しい歩留まりの
低下を招く。
また定常鋳造時において、タンプッシュノズルの一時的
な閉塞などに起因した急激な場面低下が生じた場合、同
様の理由で溶湯が未凝固の状態で落下し、再び定常鋳造
状態に回復するためには多量の溶湯が薄板にならず落下
する。
これまで、双ロール法においてより安定確実に鋳造開始
から定常鋳造へ移行させる手段として以下の方法および
装置が提案されてきた。
(a)、ロールギャップ間にダミーパーを挿入し、場面
が所定の高さに達する前にロールを回転し3薄板を引き
抜く方法。
Φ)、注入前にロール間を密着状態とし、注入すと同時
にロールギャップを一定速度で板厚に相当する寸法まで
開離すると共に、この開離によるロールギャップと、凝
固シェル厚さの合計寸法が同じとなるようにロール周速
を制御する方法。
(C)、ロールの一方をロールギャップを縮める方向の
押し付は力を付与するところの圧下付与手段を介してサ
スペンション機構で支持し、所定の厚みおよび所定の圧
下刃の範囲に収まるように荷重検出器とロール回転数を
連動させて、自動制御を行う方法。この(C)の方式は
、応答性が良好で制御がし易い点で前2者にはない利点
がある。
この(C)の方式の一つの例が特開昭62−25264
1号公報に提案されている。この方式は移動ロールの軸
を固定ロール側にシリンダーによって押し付けるさいに
圧縮バネと荷重測定器を介して行なうものであって、該
バネによって押し付は力の急激な変動を吸収すると共に
荷重測定器によって押し付は力を所定の範囲に制御する
ものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の従来方式にはそれぞれ以下ような問題があった。
(a)のダミーパー法ではダミーパーのセントに時間を
費やし、かつダミーパーが消耗品であるためコストアッ
プにつながる。さらに鋳造途中で何らかの原因でブレー
クアウトが生じた場合、迅速な再鋳造が困難である。
Φ)の方法では、ダミーパーを用いないため作業の効率
を上げることはできるが、凝固シェル厚に見合うロール
ギャップの調整とロール周速の制御とを同時に行う必要
があり、橿めて高精度の制御機構あるいは熟練を必要と
する。
(C)の方式では注入開始前にロール同士を密着した状
態でロールをサスペンション(バネ)で支持しているた
め、注入開始直後のロール最近接点における板厚の変動
に対して瞬時に対応できるが。
所定のロールギャップに開いた後でもサスペンションに
よりロールを支持しているため場面変動に伴なう鋳造方
向における板厚むらが生じやすい。
特開昭62−252641号公報においても、a固シェ
ルの厚み変動があってもバ藷の圧縮力とシリンダーの付
勢力だけで圧下を加えるものであるから、板厚を一定値
範囲内に維持することは困難であると考えられる。
本発明は、このような問題の解決を目的としたものであ
り、特に注入開始から定常鋳造への移行をスムースに行
わせると共に、定常鋳造時においては、場面変動等に起
因した鋳造方向における板厚むらを少なくシ、たとえ何
らがの異常原因で注入量が減少し場面が急激に低下した
としても、ブレークアウトを防ぐことが可能でかつ速や
かに定常状態へ復帰可能な双ロール式連鋳機の提供を目
的としたものである。
〔問題点を解決する手段〕
前記の目的を達成せんとする本発明の要旨とするところ
は、互いに反対方向に回転する一対の内部冷却ロールを
ロール軸を平行にして対向配置し。
一方のロールを固定ロール、他方のロールを移動ロール
゛として、移動ロールの軸を固定ロール側に平行移動さ
せることによって両ロール間の間隙を調整するようにし
た双ロール式連鋳機において。
該移動ロールの軸が第一チョックで支持され。
この第一チョックが該平行移動可能に第二千ョッりに嵌
入され、さらに第二チョックが該平行移動可能にフレー
ムに支持され、そして、第一チョックを一固定ロール側
に付勢する弾性手段が第一チョックと第二チョックの間
に介装され。
第二チョックに、固定ロール側に向かう方向の圧下刃を
付与する圧下装置が接続され。
移動ロール側の第一チョックと第二チョックとの相対す
る方向の移動距離を一定値内に区切る手段を設けたこと
を特徴とする。
固定ロールの軸もチョックに支持されるが、この固定ロ
ール側のチョックは移動ロール側のように二段にする必
要は特になく、フレームに直接支持させると共にその移
動が実質上係止できるようにしておけばよい、移動ロー
ルの第二チョックに付与される圧下装置からの圧力は、
第二チョック→弾性手段→第一チョック→薄板→固定ロ
ール側チョックと伝達される。そのさい固定ロール側チ
ョックもフレームに平行移動可能に支持させておき、固
定ロール側チョック→ロードセル→係止手段と該圧力が
伝達されるようにして、このロードセルが検知する負荷
値を装置の制御指示値として使用するようにすることが
できる。すなわち、該ロードセルによって検出される板
に作用する圧下刃が所定の範囲に入るように注入量およ
びロール周速あるいはいずれか一方を決定して所定の厚
みの薄板が連続的に製造できる。
本発明装置において、移動ロールの第一チョックと第二
チョック、並びにその間に介装される弾性手段と両チョ
ックの相対する方向の移動距離を一定値内に区切る手段
は前記の目的を達成するうえで重要な作用を果たす。そ
の詳細な構成と作用は後記の実施例に示すが、要すると
ころ、第一チョックを第二チョックの中に平行移動可能
に嵌入させ2両者の当接位置に弾性手段を介在させると
共に、この弾性手段が存在しても両者の相い対する方向
への平行移動がそれ以上は進行しないストッパーを形成
することによって前記の移動距離を一定値内に区切る手
段とすればよい。
〔実施例] 第1回は3本発明に従う双ロール式連鋳機の鋳造原理を
説明するためのもので、いずれも内部水冷式の固定ロー
ルlおよび移動ロール2を、ロール軸3および4を平行
にして対向配置し9両ロールのロールギャップ5を通過
する凝固シェルを圧下することによって薄板6を連続的
に製造する。
両ロール1と2は矢視のように互いに反対方向に回転し
1両ロールlと2の表面上に湯溜り7を形成するために
2両ロール1と2の両サイドにサイドダム8が設けられ
る。このサイドダムはその底面がロール表面に摺接する
ようにロール表面上に立ち上げられていてもよいし、ロ
ールの側方の面に摺接するようにロールを挟むような形
で設置されていてもよい、このようにして形成される湯
溜り7にはタンデイツシュ9から溶湯10が注入される
。湯溜り7内では再冷却ロールの表面において凝固シェ
ル11がその接触時間に応じた厚みで形成され1両方の
凝固シェル11が合体したあと、またはしながらロール
ギャップ5で圧下される0本発明装置は、以下の第2図
〜第5図で説明するように、このロールギャップ5の始
動初期並びに定常運転時の制御を確実且つ簡単に行なえ
るようにした点に特徴がある。
第2図は、第1図の双ロール式連鋳機の一方のロールサ
イドに設けられたロール軸支持機構を略断面で示したも
のであり1反対側のロールサイドにもこれと同じ機構の
支持機構が設けられる。
図示のように、移動ロール2のロール軸4は第一チョッ
ク13に支持される。そして、この第一チョック13は
第二チョック14内に嵌入され、第二チョック14は横
フレーム15に平行移動可能に支持されている。
第一チョック13は、ロール軸4をすっぽり囲む大きさ
の方形断面をもつ部材であり、互いに平行な両ロール軸
3と4を含む面と平行な方向を移動方向(本明細書では
この方向を「平行移動」の方向と呼んでいる)として、
第二チョック14のくぼみ内に収納されている。
第二チョック14は、第一チョック13を収納するに十
分な方形断面をもつ部材であり、該平行移動の方向と平
行に設置された横フレーム15にその上下縁が摺動可能
に支持されている。この第二チョック14の、固定ロー
ル側に面した面から内部に向けて窪みが形成され、この
窪みに第一チョック13が収納されている。この窪みは
該平行移動の方向と平行な内周面をもち、この内周面と
第一チョック13の該周面が摺接している。そして、第
二チョックの該窪みの底には、さらに第二チョック14
の本体内に一定の距離を持って延びるシリンダー室16
(図では二本)が形成しである。
このシリンダー室16内に弾性手段17 (回倒では圧
縮バネ)が挿入され、この弾性手段17の付勢力を受け
るようにピストン18が挿入され、このピストン18の
一方の端が第一チョック13の底に接続されている。
第二チョック14には、固定ロールlとは反対側の位置
において圧力伝達ロンド20が接続され、この圧力伝達
ロンド20の他方の端は圧下装置21に接続されている
。圧下装置21はその位置が固定されている。具体的に
は縦フレーム22aと圧下装置21とは相対移動が出来
ないようになっている。
他方、固定ロールlのロール軸3は、横フレーム15に
摺動可能に支持されたチョック23によって支持されて
いる。このチョック23には、移動ロール2とは反対側
の位置において圧力伝達ロッド24が接続され、この圧
力伝達ロンド24がロードセル25を介して、他方の縦
フレーム22bに接続されることによって、チョック2
3の平行移動は係止されている。
この構成により、圧下装置21から付与される圧力は、
圧力伝達ロッド20→第二チョック14→弾性手段17
→ピストン18→第一チョノク13→薄板6→チョック
23→圧力伝達ロンド24→ロードセル25→縦フレー
ム22bの順にその応力が伝わることになる。
なお、鋳造中においてロールギャップに何らかの原因に
よって所定の厚みよりも異常に厚みの大きな凝固シェル
が供給された場合には、第一チョック13が弾性手段1
7を圧縮する方向の圧力が作用しようとするが、第二チ
ョック14の窪みの底に形成されているシリンダー室1
6の開口面積は該窪みの底の面積より小さいので、第一
チョック13が該窪みの底に当接してそれ以上は平行移
動しない。
この富みの底に第一チョック13を当接させるというス
トッパー構造が 移動ロール側の第一チョック13と第
二チョック14との相対する方向の移動距離を一定値内
に区切る手段となっている。この関係は以下の第3回〜
第5図の動作図についての説明において一層明らかにす
る。
第3図〜第5図は、移動ロール2の第一チョック13と
第二チョック14の動作状態を示すその部分の略断面図
であり、第3図は溶湯を注入する前の状態、第4図は注
入開始直後の状態、そして第5図は定常鋳造状態を図解
的に示している。
第3図のように、溶湯を注入開始する前の状態では、ロ
ールギャップが実質上無い状態で固定ロール1と移動ロ
ール2は互いに接している。すなわち1弾性手段17の
押圧によって移動ロール2は固定ロール1側に接するま
で、ロール軸4を固定ロール側に付勢されている。鋳造
動作はこのロール接触状態を維持したまま両ロール1お
よび2を互いに反対方向にほぼ定常鋳造時のロール周速
あるいはそれに近い速度で回転させる。このロール周速
は、注入開始から定常鋳造に移行するまで特に変える必
要はない、圧下装置21の加圧力は圧延を行うに十分な
圧下刃としておく。このロール接触時において、第一チ
ョック13の本体の底面28と。
第二チョック14の窪みの底面29との間で形成される
隙間の間wAWが、第5図で後述するように、鋳造され
る薄板の意図する厚みに対応することになる。
第4図は、注入開始直後の湯溜り7の状態および薄板6
の連続的な製造状況を図解的に示している。注入開始直
後であるため、場面高さが所定の高さに達しておらず、
したがって、薄板6は所定の厚みより薄い。注入開始か
らの時間の経過とともに場面は高くなるため1溶湯とロ
ールとの接触長が長くなりそれに応じてロール表面で形
成する凝固シェル11が厚くなり、鋳造される板の厚み
も厚くなる。この厚みに対応して、ロールギャップを通
過する薄板6自身が弾性手段17を圧縮させることによ
り第一チョノク13が後退する。そのさい第二チョック
14自身は後退しない。
第5図は、ロールギャップが所定の値に達した状態で薄
板が連続的に製造されいる状況、すなわち定常鋳造を示
すが、この定常鋳造時には意図する薄板の厚み分だけ第
一チョック−13が第二チョック14に対して相対する
方向に平行移動し、第一チョック13の本体の底面28
と、第二チョック14の窪みの底面29が当接した状態
に維持される。すなわち該底面28と29が当接した状
態がストッパー機構が働いた状態となり、もはや第一チ
ョ・ンク13と第二チョック14とは相対する方向には
移動しない。
したがって、第1表の間隔Wに対応する厚みよりも大き
な厚みの凝固シェルがロールギャップを通過しようとし
ても弾性手段17を圧縮することはなく、Wより大きな
厚みの凝固シェルは厚みがWまで圧下装置21からの圧
下刃によって圧延される。
したがって、圧下装置21は凝固シェルの圧延を可能に
するに十分な圧下刃を付与しておけばよいのであり、こ
の圧下装置21の圧下刃を鋳造中に特に制御することは
必要ではない。
以上のようにして1本発明装置によると、鋳造初期の厚
みが徐々に厚くなる段階並びに定常鋳造時の一定厚みの
段階において、ロールギャップを通過している凝固シェ
ルに対してその時の最も必要な圧下刃に維持されると共
に意図する厚み以上には圧下が加わらない。
以上に説明した注入開始から定常状態へのスムースな移
行を実施するためには1弾性手段17による初期圧下刃
Po、および定常鋳造に至るまでの間に弾性手段17に
よって直接薄板に作用する最大圧下刃PAを決定してお
く必要がある。本発明者らは、注入前の両ロールlと2
を密着した状態における弾性手段17の圧縮量を変化さ
せることによってPoの値を変えて鋳造実験を行った。
その結果。
製造する板厚に応じて移動ロール2がスムースに移動し
、特に場面の急激な低下に伴う板厚の減少に対して移動
ロール2がスムースに前進してブレークアウトを防止す
るには、Poの値は、第一チョック13の第二チョック
14に対する摺動抵抗Fよりも大きい値に設定する必要
があった。
一方PAの値は、初期圧下刃Po、第一チョック13の
摺動抵抗Fにおよびロールギヤツブ零から所定のロール
ギャップまで移動ロール2が移動した際生じる弾性体の
圧縮力ΔPxの3つの力の和で表される。そこで弾性手
段17としてばねを使用した場合のばね定数および初期
圧下刃Pa(但し>F)を変えることによりP、の値を
変化させて鋳造実験を行った。その結果、PAの値が大
きすぎると所定の湯溜りが生じてもロールギャップが大
きくならず、スムースに定常鋳造状態へ移動できなかっ
た。注入開始から定常状態ヘスムースに移動可能なPA
の条件、を実験的に求めた結果、下記の(1)式を満足
するような条件とすればよいことが判明した。
PA≦30x I!、(kgf)          
  (1)ここで尼は板幅(mad)である。
次に定常鋳造時の圧下刃の制御方法について説明する。
前述したように定常鋳造時ではもはや移動ロール2は所
定のロールギャップ以上に開かないように第一チョック
13と第二チョック14とのストッパー機構によって支
持されているので、ロール1および2の表面で成長して
きた凝固シェルの合計が所定のロールギャップ以上であ
ればその分圧延される。しかしながら圧下量が増大する
と換言すれば、圧下装置13により薄板に作用する圧下
刃Pが増大すると過負荷に起因した割れが薄板に生じて
しまう、一方、圧下刃がP、の値以下になると移動ロー
ル2がロールギャップを狭くする方向へ移動するため所
定の厚みより薄い仮が生じてしまう、したがって定常鋳
造時に、過負荷に起因した割れが発生せず且つ鋳造方向
に対して一定の厚みの薄板を連続的に製造するためには
、定常鋳造時の圧下装置21による圧下刃Pを所定の範
囲内に制御する必要がある。この範囲を実験的に求めた
結果、下記の(2)式の範囲にPの値が入るように制御
すれば良いことが判明した。
P a < P ≦50 X j! (kgf)   
        (2)ここでlは板幅(ohm)であ
る。
定常鋳造時における圧下刃Pが(2)式の範囲に入るよ
うにするためには、ロードセル25で検出される荷重変
化量を監視しつつ、自動あるいは手動により注入量およ
びロール周速の両者、あるいはいずれか一方を制御すれ
ばよい、実際にはPAの値を目標とするPの値よりも十
分小さい値に設定するため、場面変動に伴う多少の圧下
−力の変動が生じても(2)式を満足し、高度な制御装
置を用いずとも、健全でかつ鋳造方向に一定の厚みの薄
板を得ることが可能である。
なお定常鋳造時において何らかの原因で場面が急激に低
下した場合、圧下刃がP、以下になることにより移動ロ
ール2が瞬時にロールギャップを狭くする方向に移動す
るため場面の急激な低下に起因したブレークアウトを防
ぐことが可能でかつ場面低下が一時的なものであれば速
やかに定常鋳造状態へと復帰が可能である。
なお、前記の実施例では弾性手段17として圧縮バネを
用いた例を示したが、これは油圧、水圧。
空気圧などを利用したシリンダーピストン機構であって
もよいし、圧下装置21は油圧、液圧あるいはスクリュ
一方式のいずれかの機構を用いれば良い。また、得よう
とする薄板の厚みに見合うロールギャップの設定は、圧
力伝達ロンド20の長さを変えることにより自在に行な
うことができる。
以下に本発明装置の稼働例を挙げる。
〔稼働例〕
第1〜5図に示した垂直方式の双ロール式連鋳機を用い
て下記の諸条件で黄銅100kgの鋳造を行った。
内部冷却ロール1銅製、ロール直径= 400mmφ。
ロール幅= 200mm 弾性体;鋼製皿ばね 圧下装置;スクリュ一方式。
Po−Po−5O0゜ P、±2000kgf。
定常鋳造時の目標圧下刃P =4000kgf目標板厚
;3−■ 注湯温度;980’C。
ロール周速; 200mm/s 第6図は以上の条件で鋳造したときの注入開始からの時
間と、薄板6に作用する圧下力、場面高さ、ロール周速
および薄板6の厚みの変化との関係を示す。なお、板に
作用する圧下刃は、ロードセル25に検出される荷重変
化量を変換した値で示す。また場面高さはロール最近接
点から場面までの距離である。
第6図に示すように本発明装置によれば、注入開始時に
おける未凝固溶湯の落下が生じず、定常鋳造時における
ロール周速に保ったまま、注入開始から定常鋳造へと速
やかに安定して移行できた。
また定常鋳造時に若干の場面変動が生じたが鋳造方向に
厚みが一定でかつ割れの無い健全な板が得られた。
〔比較例1] 移動ロール2には第一チョックは設けずに固定ロールl
と同様のチョックで直接そのロール軸4を支持し、この
チョックと圧下装置21との間に圧縮ばねを介在した機
構(特開昭62−252641号公報に提案されたのと
同様の機構)に変え、この圧縮ばねの伸縮作用によって
移動ロール2を弾性的に支持させた双ロール式連鋳機を
用い、その他の条件を実施例と同一条件で鋳造した。第
7図は、そのときの注入開始後の時間と薄板に作用する
圧下刃、場面高さ、ロール周速および薄板の厚みの変化
との関係を示す、第7図に見られるように、注入開始か
ら定常鋳造までは未凝固溶湯の落下が生じず定常鋳造へ
と速やかに移行できたが、定常鋳造時における若干の場
面変動に対しても自由ロールが敏感に反応して移動し、
このために鋳造方向に板厚むらが生じた。
〔比較例2〕 比較例1における該チョックと圧下装置との間に介装し
た圧縮ばねを外し、該チョックと圧下装置とを直接的に
連結した以外は比較例2と同じ装置で鋳造を行った。但
し、注入開始時のロール周速は定常鋳造時の速度よりも
遅くシ、その他の条件については実施例と同一条件であ
る。第8図にそのときの注入開始からの時間と薄板に作
用する圧下刃1湯面高さ、ロール周速および薄板の厚み
の変化を示す。第8図に見られるように、注入間始時の
ロール周速を遅くしたにもかかわらず、多量の溶湯が板
を形成することなしに未凝固のまま落下した。
〔本発明の効果〕
以上のように本発明装置によれば、注入開始から定常状
態への移行に対しては0弾性手段17の伸縮作用によっ
て、生成する板厚に応じて瞬時にロールギャップを変更
するため、ダミーパーや応答性の高い高精度の制御機構
を必要とせず、注入開始から定常状態へと速やかにかつ
安定確実に移行でき、また定常鋳造時にはロールギャッ
プを一定に保持することにより多少の場面変動が生じて
も高精度の制御機構を必要とせず、鋳造方向に一定の厚
みの薄板を連続的に製造可能で、たとえ急激な場面低下
が生じたとしてもブレークアウトを未然に防ぐことがで
き、場面低下が一時的なものであれば速やかにかつ安定
確実に定常鋳造状態へ復帰させることができ、良品質の
薄板の連続鋳造が安定且つ確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は双ロール式連鋳機の要部を示す略断面図、第2
図は双ロール式連鋳機における本発明のロール支持機構
部分の略断面図、第3図〜第5図はいずれも移動ロール
側のロール支持機構の要部を示す略断面図であり、第3
図は鋳造前の状態。 第4図は鋳造開始直後の状態、第5図は定常鋳造状態を
それぞれ示す、第6図は本発明装置を稼働した場合の一
例として、注入開始からの時間と。 圧下刃、板厚、ロール周速および場面高さとの関係を示
す図、第7図は比較例による注入開始からの時間と、圧
下刃、板厚、ロール周速および場面高さ左の関係を示す
図、第8図は他の比較例による注入開始からの時間と、
圧下刃、板厚、ロール周速および場面高さとの関係を示
す図である。 1・・固定ロール、  2・・移動ロール。 3・・固定ロールの軸、  4・・移動ロールの軸。 5・・ロールギャップ、  6・・鋳造される薄板。 7・・湯溜り、  11・・ロール表面に形成した凝固
シェル、13・・第一チョック、14・・第二チョック
、   15・・横フレーム、16・・シリンダー室、
17・・弾性手段、  18・・ピストン。 21・・圧下装置、23・・固定ロール側のチョック、
25・・ロードセル、28・・第一チョック本体の底面
、29・・第二チョックの窪みの底面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 互いに反対方向に回転する一対の内部冷却ロールをロー
    ル軸を平行にして対向配置し、一方のロールを固定ロー
    ル、他方のロールを移動ロールとして、移動ロールの軸
    を固定ロール側に平行移動させることによって両ロール
    間の間隙を調整するようにした双ロール式連鋳機におい
    て、 該移動ロールの軸が第一チヨックで支持され、この第一
    チヨックが該平行移動可能に第二チヨックに嵌入され、
    さらに第二チヨックが該平行移動可能にフレームに支持
    され、そして、第一チヨックを固定ロール側に付勢する
    弾性手段が第一チヨックと第二チヨックの間に介装され
    、 第二チヨックに、固定ロール側に向かう方向の圧下刃を
    付与する圧下装置が接続され、 移動ロール側の第一チヨックと第二チヨックとの相対す
    る方向の移動距離を一定値内に区切る手段を設けたこと
    を特徴とする双ロール式連鋳機。
JP4280588A 1988-02-25 1988-02-25 双ロール式連鋳機 Pending JPH01215442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4280588A JPH01215442A (ja) 1988-02-25 1988-02-25 双ロール式連鋳機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101017624B1 (ko) * 2008-09-12 2011-03-02 주식회사 포스코 주조 롤 얼라이먼트 조정장치 및 그 조정방법

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KR101017624B1 (ko) * 2008-09-12 2011-03-02 주식회사 포스코 주조 롤 얼라이먼트 조정장치 및 그 조정방법

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