JPH0121393Y2 - - Google Patents

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JPH0121393Y2
JPH0121393Y2 JP12961983U JP12961983U JPH0121393Y2 JP H0121393 Y2 JPH0121393 Y2 JP H0121393Y2 JP 12961983 U JP12961983 U JP 12961983U JP 12961983 U JP12961983 U JP 12961983U JP H0121393 Y2 JPH0121393 Y2 JP H0121393Y2
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case
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、主として銀行等の金融機関の窓口で
使用される硬貨払い出し機に係り、特に複数の硬
貨収納筒を装填したカセツトを機体に係合させる
操作により硬貨収納筒内の硬貨と硬貨の繰り出し
機構とを連結状態とするようにした硬貨払い出し
機に関するものである。
「従来の技術」 従来の硬貨払い出し機においては、機体の上部
などに複数の硬貨収納筒がそれぞれ着脱可能に設
けられ、各硬貨収納筒の内部に収納されている硬
貨を下側から1枚ずつ繰り出すようにしており、
例えば銀行などの支払い業務開始前に硬貨を金種
別に投入した硬貨収納筒を1本1本機体に装着す
る如くしている。このため、その運搬や1本ずつ
の装着がわずらわしく、また、不用意に落下させ
るおそれがあるなどの問題点があつた。
これらの欠点を解消するため、出願人は特願昭
57−126999号、特願昭57−129236号、特願昭57−
129237号を提案した。
これらの先願に記載された硬貨収納筒、および
収納筒受台の構成の概略を説明すると、第5図に
示すように、硬貨が収納される複数の硬貨収納筒
Aは、一つの収納筒受台Bにそれぞれ挿入されて
一括して支持され、このように一括して支持され
た状態で機体Cに対して着脱することができる。
また、上記装置においては、第6図に示すよう
に、硬貨収納筒Aの下部前面に硬貨の厚さ相当の
高さを持つた開口Dを設けておき、この開口Dが
形成された部分の後に設けられた開口Eから、モ
ータFおよびクランク機構Gによつて往復動する
繰り出し片Hを出没させることにより、スリツト
Dを介して前方に硬貨を繰り出すことができるよ
うになつている。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、前述した先願記載の技術におい
ても未だ次のような問題があつた。
一般に硬貨収納筒は、透明プラスチツクなどに
よつて形成されて、内部の硬貨を外側から目視確
認し得るようになつている。したがつて、硬貨収
納筒の透明な性質を有効に利用するには、受台に
挿入される長さ、言い換えれば受台に隠される長
さを短くすることが望ましいが、これを短くする
ことによつて、硬貨収納筒と受台との係合が不十
分となるため、特に、払い出し機へ硬貨を装填す
べく硬貨収納筒を受台とともに運搬している場合
などに受台からの硬貨収納筒の抜け落ちを防止す
べく細心の注意を払うことが必要とされる。
そこで、受台に装填された硬貨収納筒を、さら
に、カセツトケースに一括して収納することが考
えられる。このカセツトケースは、硬貨を一括し
て収納する金庫として機能し得るから、現金管理
の安全性を高める面で有効であるが、このような
金庫としての機能を果たすには、カセツトケース
に設けられた硬貨放出用の開口を、運搬時にはロ
ツクし、また、払出し機に装着した際には容易に
(望ましくは自動的に)ロツクが解除されるロツ
ク機構が必要とされる。
本考案は上記事情に鑑みて提案されたもので、
運搬に際して収納筒からの硬貨の飛び出しを防止
することができ、かつ、払い出し機へ装着するこ
とによつて、容易にロツクを解除し得る硬貨払い
出し機を提供することを目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 本考案は、機体に複数の硬貨収納筒が幅方向に
沿つて並設され、該各硬貨収納筒の内部の硬貨を
下側から1枚ずつ前方に繰り出すための繰り出し
機構が設けられた硬貨払い出し機において、前記
機体の前部に上方を臨ませたケース挿入穴を有す
る段部を設け、該ケース挿入穴に上方へ引き出し
自在に支持されるカセツトケースを設け、該カセ
ツトケースに、前記各硬貨収納筒が着脱自在に装
填される筒装填用孔と、該筒装填用孔に装填され
た前記各硬貨収納筒の繰り出し用孔を開放可能に
閉塞する上下移動が可能なシヤツタと、該シヤツ
タに当接しその開放方向への移動を拘束するシヤ
ツタロツク機構とを設け、前記機体内部とカセツ
トケースとの間に、前記ケース挿入穴へ前記カセ
ツトケースを挿入したときに前記シヤツタロツク
機構を前記シヤツタから離間させるロツク解除機
構を設け、前記シヤツタロツク機構は、前記シヤ
ツタと一体に外方に突出させられた係合ピンと該
係合ピンをロツクばねの付勢力で常時下方に押圧
するロツクアームとから構成し、前記ロツク解除
機構は、前記シヤツタロツク機構のロツクアーム
と一体に設けられた係合板と、前記ケース挿入穴
の内部に突設され前記係合板に当接してその下方
への回動を妨げる開放部材とから構成してなるも
のである。
「作用」 上記構成であると、硬貨を各金種毎に所定枚数
ずつ収納した各硬貨収納筒をカセツトケースの筒
装填用孔に装填すると、シヤツタが下方へ移動し
て各硬貨収納筒の繰り出し用孔を閉塞すると共
に、シヤツタと一体の係合ピンがロツクアームに
当接することによつてロツクばねの付勢を受け、
シヤツタの開放方向への移動を拘束するため、繰
り出し用孔から硬貨の繰り出し及び取り出しを防
止することができる。またカセツトケースが機体
のケース挿入穴へ挿入されると、ロツク解除機構
のロツクアームと一体の係合板が本が本体側の開
放部材に当接して、ロツクアームの下方への回動
を妨げるから、相対的にロツクアームが反対方向
へ回動して係合ピンの押圧を解除し、したがつ
て、シヤツタのロツクが解除される。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第4図
に基づいて説明する。
機体1の前部に上方を臨ませた段部2が設けら
れ、この段部2には機体1の幅方向に長いケース
挿入穴3が形成され、このケース挿入穴3に上方
に引き出し自在にカセツトケース4が係合支持さ
れるとともに、カセツトケース4の内部に金種別
に硬貨を収納しておくための複数の硬貨収納筒5
が装填されて硬貨払い出し機が構成される。そし
て、これら硬貨収納筒5の下部から必要とする枚
数の硬貨を繰り出して、機体1下側に置いたカル
トン(受皿)6に落下させるものである。
前記硬貨収納筒5,5…の下部には第3図に示
すように収納硬貨を1枚ずつ繰り出すための繰り
出し用孔7がそれぞれ形成され、この繰り出し用
孔7の対向位置に後述する繰り出し機構と連結状
態とするための繰り出し片透孔8がそれぞれ形成
され、これら両孔7,8の若干上方に硬貨を検出
するためのセンサ用透孔9が形成され、かつ、外
周壁には各金種毎に突出方向を変えた係合ピン
(図示略)が設けられた構成とされている。なお
図中符号10で示すものは硬貨収納筒5の上部開
口である。
また、前記カセツトケース4は、第1図イ,ロ
で示すように上下に分割されるとともにヒンジ1
1および止め具12によつて連結され、内部に複
数の硬貨収納筒5を装填した状態で、とつて13
により吊り下げて運搬し得る一種の金庫となつて
いる。そして、カセツトケース4の内部には複数
の硬貨収納筒5を上下方向に摺動可能に支持する
ための丸孔状の筒装填用孔14が幅方向に複数並
設され、これら筒装填用孔14の上方開口の周囲
に、図示を省略した係合ピンと嵌合して前記繰り
出し用孔7および繰り出し片透孔8を前後方向に
合わせて位置決めするとともに、硬貨収納筒4の
重量を支持するために溝状の筒位置決め具15が
設けられている。この筒位置決め具15から上方
に離間した位置には、硬貨収納筒5の外壁から前
方に突出した係合片16と嵌合することにより、
筒装填用孔14に挿入される硬貨収納筒5を案内
するとともに、ほぼ位置決めした状態で横振れを
抑制するための筒ガイド17が前壁から内方に突
出して設けられる。また、カセツトケース4の頂
板内面には硬貨収納筒5の上部開口10を閉塞す
るとともに下方に押圧して固定するためのクツシ
ヨン18が設けられる。
一方、カセツトケース4の後壁の下方位置に
は、硬貨収納筒5の繰り出し片透孔8およびセン
サ用透孔9と連通状態とするための上部連通孔1
9および下部連通孔20が設けられ、カセツトケ
ース4の前壁の下方位置には、シヤツタ挿通孔2
1と、硬貨収納筒5の繰り出し用孔7およびセン
サ用透孔9にそれぞれ連通状態とされる前部開口
22とが設けられる。そして、この前部開口22
の前方近接位置にはこれを閉塞して硬貨の繰り出
しおよび取り出しを防止するためのシヤツタ23
が、シヤツタ挿通孔21を貫通して上下移動可能
に設けられる。このシヤツタ23は、カセツトケ
ース4の前壁(第3図例では筒装填用孔14を並
設しているブロツク状の受台24)と一体でかつ
前後方向に長さを有するガイドピン25に、上下
方向に沿う長孔26が嵌合されて上下位置が制限
され、下方位置で硬貨収納筒5の繰り出し用孔7
およびセンサ用透孔9を閉塞し、上方位置で両孔
7,9をそれぞれ前後方向に開放すべく繰り出し
用切欠部27とセンサ用連通孔28とが形成され
ている。
また、シヤツタ23と機体1の内部と間にはシ
ヤツタ開放機構29が設けられており、このシヤ
ツタ開放機構29は、シヤツタ23の前面と一体
に且つ前方に突出して配された係合爪30と、カ
セツトケース4をカセツト挿入孔に下部まで押し
込んだときに係合爪30と接触してその下降を制
限するために機体1の内部に突出させられている
駆動爪31とから構成されるもので、シヤツタ2
3を長孔26に沿つて上方位置まで移動させて、
硬貨収納筒5の繰り出し用孔7およびセンサ用透
孔9と繰り出し用切欠部27およびセンサ用連通
孔28とを前部開口22を経由してそれぞれ連通
状態とするものである。そして、シヤツタ23の
左右両側には、カセツトケース4の側壁32,3
2内方に位置するとともに後方に延ばされた側板
33,33が一体に配設され、この側板33と側
壁32との間にシヤツタ23を常時下方位置に押
し上げる如く付勢するシヤツタ閉塞用ばね34が
配設される。
さらに、カセツトケース4の側壁32と側板3
3との間にはシヤツタ23を閉塞状態に保持する
ためのシヤツタロツク機構35が、また、このシ
ヤツタロツク機構35と機体1の内部との間には
シヤツタ23のロツク解除機構36がそれぞれ配
設される。シヤツタロツク機構35は、例えば受
台24の左右外側壁に上下方向に揺動自在に取り
つけられたロツクアーム37と、このロツクアー
ム37を常時下方に強い力で付勢して下方へ回動
させた状態とするためのロツクばね38と、この
ロツクばね38によつて回動させられるロツクア
ーム37により下方に押圧されるとともにシヤツ
タ23の側板33に一体に設けられた係合ピン3
9とから構成されて、シヤツタ23を下方位置に
固定した状態、つまり、ロツク状態に保持してお
くものである。
次いで、ロツク解除機構36について説明する
と、シヤツタロツク機構35のロツクアーム37
と一体に外側方に突出して設けられた係合板40
と、カセツトケース4を機体1のケース挿入孔3
に挿入する操作をしたときに係合板40の下面に
接触してその下降を制限すべく機体1の内部に突
出させられている開放部材41とから構成され
て、ロツクアーム37と係合ピン39との間を分
離した状態、つまり、ロツク解除状態とするもの
である。そして、このロツク解除機構36の開放
部材41をカセツトケース4内に挿入するため
に、カセツトケース4の底板部の左右側部には、
第4図に示すように下部開口42が設けられる。
加えて、機体1の内部にはケース挿入穴3に挿
入されたカセツトケース4の底部を受けて上下方
向の位置決めをするために、中間仕切板43と、
この中間仕切板43の上面に一体に貼着されると
ともにカセツトケース4の外底部を受ける受板4
4とが設けられる。なお、前述したロツク解除機
構36の開放部材41も中間仕切板43の上面に
取りつけられ、ケース挿入穴3の底面は中間仕切
板43によつて機体1の内部と隔離された状態と
されている。図中、符号45はカセツトケース4
の外底部に取りつけられた保護脚である。
また、第1図に示す如く機体1の前面付近に
は、例えば一取引に必要な硬貨の残留量(4枚な
ど)以下であることを表示するためのニヤーエン
ド表示ランプ46,46……が各金種毎に設けら
れ、その付近などに、ニヤーエンドあるいは硬貨
詰りなどの表示を解除するためのリセツト釦47
と、電源用メインスイツチ48となどが設けられ
ている。
次いで、前記硬貨収納筒5から硬貨を1枚ずつ
必要量繰り出すための繰り出し機構49について
説明する。この繰り出し機構49は機体1内部に
設けられ、硬貨収納筒5,5……の繰り出し片透
孔8に挿入されて硬貨を前記繰り出し用孔7から
1枚ずつ前方に繰り出すための各繰り出し片50
と、この繰り出し片50の両側を前後方向に移動
自在に支持するための各ガイド51と、繰り出し
片50の下側を前後方向に移動自在に支持するた
めのガイドブロツク52と、前記各硬貨収納筒5
の後方に位置する如く前記機体1に前後方向に交
互にずらされて支持され且つ繰り出し片50を選
択的に往復操作するための繰り出しモータ53
と、このモータ53のモータ出力軸54に連結さ
れた駆動リンク55と、この駆動リンク55によ
り駆動されて前記繰り出し片50を操作する連結
リンク56と、繰り出し片50の移動を検出し前
記繰り出しモータ53を一回ずつ制御する繰り出
し動作検出スイツチ57とから構成されるもので
ある。
また、前記ケース挿入穴3の底部付近の前方に
は、繰り出された硬貨と交差してその検出を行な
う繰り出し確認センサ58が設けられるととも
に、前記センサ用透孔9、前部開口22、センサ
用連通孔28を介して硬貨の残留量を検出するニ
ヤーエンド検出センサ59が設けられている。
さらに、前記機体1の前部には、繰り出された
硬貨を円滑に落下させるために、繰り出し用孔7
の前方に上部開口60aを位置させたシユート6
0が設けられ、このシユート60の下部開口60
bは、機体1の下端位置から前記カルトン6の高
さより若干高い位置に離間させた構成とされる。
そして、シユート60の下部開口60bは、機体
1の前側下部に、硬貨を受けるべく設けられた窪
部61を臨み、この窪部61の内には、カルトン
6が挿入されていることを検出して前記繰り出し
モータ53の運転を可能とする受皿センサ62
と、硬貨の計数中にのみカルトン6の引き出しが
阻止される(第3図実線位置より左方の揺動が阻
止される)如く、ロツク状態に維持される受け皿
取出防止板63とがそれぞれ設けられている。
このように構成された硬貨払い出し機における
硬貨の払い出し操作について説明する。
複数枚の硬貨を収納した各硬貨収納筒5をカセ
ツトケース4に装填し、このカセツトケースを機
体1のケース挿入穴3に挿入するとともに、カル
トン6を窪部61に挿入して、受皿センサ62の
信号により繰り出し機構49を動作可能な状態に
した後、繰り出しを必要とする金種について枚数
(または金額)を指令する。この指令により繰り
出しモータ53が回転し、この回転は繰り出し動
作検出スイツチ57により制限され、また、一回
転する毎に駆動リンク55が連結リンク56を介
して繰り出し片50を往復動させ、繰り出し片5
0が硬貨収納筒5内の最下部にある硬貨を繰り出
し用孔7からシユート60の上部開口60aに押
し出し、また、この硬貨の繰り出し作用は繰り出
し確認センサ58によつて検出され、硬貨の枚数
が計数されてシユート60からカルトン6に落下
させられるものである。
なお、前記繰り出し動作検出スイツチ57は、
第2図に示すように繰り出し片50が硬貨収納筒
5から最も離れた位置にあるときは信号を出力せ
ず、若干移動したときに信号を出力する。したが
つて繰り出し片50が正しい位置に設定されてい
るかどうか検出するセンサを兼用させることがで
きるものである。
次いで、カセツトケース4および硬貨収納筒5
の着脱操作について説明する。
本考案に係る硬貨払い出し機において、各硬貨
収納筒5を機体1から外す場合は、従来と同様に
任意の硬貨収納筒5だけを個々に引き出す操作に
加えて、カセツトケース4とともにすべての硬貨
収納筒5を一括してカセツトのように取り外す操
作が可能となる。例えば、支払い業務終了時であ
ると、とつて13を持つて機体1から上方に引き
抜くことにより、全部の硬貨収納筒5を必要とす
る精算場所などまで一度に運搬することができ
る。
この運搬中における硬貨収納筒5は、その上部
開口10がクツシヨン18によつて閉塞された状
態であり、繰り出し用孔7はシヤツタ閉塞用ばね
34の付勢力で駆動されたシヤツタ23によつて
閉塞された状態であり、カセツトケース4を著し
く傾けたり、極端な場合転倒させたりしても、硬
貨収納筒5および硬貨が散乱する現象が生じるこ
とがない。また、カセツトケース4が機体1から
外された状態では、シヤツタロツク機構35が働
いて、ロツクばね38の付勢力によりロツクアー
ム37が係合ピン39に圧接したままに保持され
るから不用意にシヤツタ23が開放されることが
防止できる。さらに、一実施例におけるシヤツタ
ロツク機構35は、カセツトケース4の側壁32
の中に収容されるとともに下方へ突出する部分が
ないから、外力が不用意に作用したときや手指な
どにより意識的にシヤツタロツク機構35を解除
しようとしたときでも、シヤツタ23を解放させ
ることは困難であり、必要に応じて止め具12に
錠をかけることにより、カセツトケース4を金庫
化できるものである。
硬貨収納筒5をカセツトケース5に装填する場
合について説明を補足する。支払い業務開始前な
どにおいて、各金種の硬貨を必要枚数だけ硬貨収
納筒5内に重ね積みし、硬貨を収納した硬貨収納
筒5をカセツトケース4の筒装填用孔14に挿入
し、硬貨収納筒5の係合片16を筒ガイド17に
嵌め合わせると、繰り出し用孔7およびセンサ用
透孔9が前方に臨ませられ、さらに筒位置決め具
15によつて硬貨収納筒5の向きおよび上下位置
が正確に合わせられ、クツシヨン18で硬貨収納
筒5の上部開口10を閉塞した状態として止め具
12を掛けると、繰り出し用孔7およびセンサ用
透孔9がシヤツタ23によつて閉塞され、カセツ
トケース4が金庫化する。
次いで、金庫化したカセツトケース4の機体1
のケース挿入穴3に挿入すると、カセツトケース
4の底壁と受け板44とが接触する直前に、シヤ
ツタ解放機構29の係合爪30が駆動爪31に接
触して支持されることにより、シヤツタ23が解
放しようとし、また、ロツク解除機構36の係合
板40が開放部材41に接触して、シヤツタロツ
ク機構35のロツクアーム37が係合ピン39か
ら離れてロツク解除状態となるため、シヤツタ2
3の拘束が解除され、カセツトケース4の底壁が
受け板44に接触してカセツトケース4の下降が
停止したときには、繰り出し用孔7、繰り出し片
透孔8、下部連通孔20、繰り出し用切欠部27
などが連通状態となつて繰り出し機構49と硬貨
収納筒5とが連結されて硬貨の繰り出しが可能と
なり、また、センサ用透孔9、上部連通孔19、
センサ用連通孔28などが連通状態となつて、ニ
ヤーエンド検出センサ59も正確に動作可能な状
態とされるものである。
「考案の効果」 以上説明したように本考案の硬貨払い出し機に
よれば、以下の効果を奏することができる。
カセツトケースにより硬貨収納筒を完全に覆
うことが可能となるとともに、機体からカセツ
トケースを取り出した状態では、硬貨収納筒の
繰り出し用孔をシヤツタが閉塞する作用と、こ
のシヤツタの開放方向への移動をシヤツタロツ
ク機構が拘束する作用により、シヤツタが閉塞
状態に固定され、したがつて、カセツトケース
を運搬などにより著しく傾斜させたり、あるい
は転倒させたりした場合でも硬貨の飛び出し、
あるいは、硬貨収納筒の抜け落ちを防止するこ
とができる。またカセツトケースは、硬貨収納
筒全体を覆うから、大量の硬貨を収容した金庫
として一括して取り扱うことができる。
カセツトケースをケース挿入穴に挿入する単
純操作により、ロツク解除機構が働いてシヤツ
タのロツク状態を解除して、払い出し機を使用
可能状態にするため、カセツトケースの取り扱
い性が良く、したがつて、始業前の硬貨の充
填、あるいは、終業後の硬貨の回収を能率的に
行うことができる。
カセツトケースが機体の段部に取りつけられ
るものであるから、カセツトケース取り付け状
態にて、このカセツトケース上部までの全体の
高さを規制することができ、金融機関等の窓口
用としての用途に有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の硬貨払い出し機
の一実施例を示すもので、第1図は全体斜視図、
第2図は一部を切欠した平面図、第3図は一部を
省略した要部の縦断面図、第4図はカセツトケー
スと硬貨収納筒との関係を説明する一部を切欠し
た側面図、第5図および第6図は本考案に関連す
る先願に記載された硬貨払い出し機の例を示すも
ので、第5図は全体の外観を示す斜視図、第6図
は一部を省略した要部の縦断面図である。 1……機体、2……段部、3……ケース挿入
穴、4……カセツトケース、5……硬貨収納筒、
7……繰り出し用孔、14……筒装填用孔、23
……シヤツタ、33……側板、34……シヤツタ
閉塞用ばね、35……シヤツタロツク機構、36
……ロツク解除機構、37……ロツクアーム、3
8……ロツクばね、39……係合ピン、40……
係合板、41……開放部材、42……下部開口、
49……繰り出し機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 機体に複数の硬貨収納筒が幅方向に沿つて並設
    され、該各硬貨収納筒の内部の硬貨を下側から1
    枚ずつ前方に繰り出すための繰り出し機構が設け
    られた硬貨払い出し機において、 前記機体の前部に上方を臨ませたケース挿入穴
    を有する段部を設け、該ケース挿入穴に上方へ引
    き出し自在に支持されるカセツトケースを設け、
    該カセツトケースに、前記各硬貨収納筒が着脱自
    在に装填される筒装填用孔と、該筒装填用孔に装
    填された前記各硬貨収納筒の繰り出し用孔を開放
    可能に閉塞する上下移動が可能なシヤツタと、該
    シヤツタに当接しその開放方向への移動を拘束す
    るシヤツタロツク機構とを設け、前記機体内部と
    カセツトケースとの間に、前記ケース挿入穴へ前
    記カセツトケースを挿入したときに前記シヤツタ
    ロツク機構を前記シヤツタから離間させるロツク
    解除機構を設けてなり、 前記シヤツタロツク機構は、前記シヤツタと一
    体に外方に突出させられた係合ピンと、該係合ピ
    ンをロツクばねの付勢力で常時下方に押圧するロ
    ツクアームとから構成され、 前記ロツク解除機構は、前記シヤツタロツク機
    構のロツクアームと一体に設けられた係合板と、
    前記ケース挿入穴の内部に突設され、前記カセツ
    トケースを本体に挿入することによつて前記係合
    板に当接してその下方への回動を妨げる開放部材
    とから構成されたことを特徴とする硬貨払い出し
    機。
JP12961983U 1983-08-22 1983-08-22 硬貨払い出し機 Granted JPS6039179U (ja)

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