JPH01209287A - エレベータの電力供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 本発明はエレベータに電力を供給する装置の改良に関す
るものである。

［従来の技術］ エレベータの人の乗るかごには、照明や扉あるいは通信
機など電力を供給しあるいは制御信号を伝送する必要の
ある機器が積載されている。こうした機器に電力を供給
しあるいは制御信号を伝送するためには、通常移動ケー
ブルが使用されている。この移動ケーブルはエレベータ
昇降路の中間部に設けられた中継箱とかごの床下との間
に吊持されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかし屋外の展望用エレベータや鉄塔用のエレベータ等
にあっては、この移動用ケーブルは風にあふられて揺れ
、昇降路内の機器に絡みつき切断する恐れがある。屋外
用でなくても地震等で建物が揺れた場合、上記移動用ケ
ーブルが機器に絡み付くことは十分考えられるところで
ある。

こうした事故を防止するため、かご内の機器に電力を供
給するのに移動ケーブルの代わりに電池を利用し、また
制御信号の伝送に誘導無線を利用する案が提案されてい
るが、電池の容量が過大となってコストアップを招いた
り、そのぶん重量が増し巻上げ機の容量アップとなって
設備費用が増大したりすることとなる。

また特開昭５７−１１２２７５号公報に開示された技術
にみるように、かごに回転型のエネルギ蓄勢装置を備え
た案も呈示されているが、回転機は保守に手間がかかり
、騒音振動が発生しやすい難点がある。

本発明は上記従来装置の課題を解決するためになされた
もので、移動ケーブルを必要とせず、騒音振動のないエ
レベータの電力供給装置を提供しようとするものである
。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本発明に係るエレベータの電
力供給装置は、かごの停止階において電源よりかごに給
電する給電手段と、超伝導材より形成したマグネットを
有してなる電力蓄勢手段と、上記給電手段により給電さ
れた交流電力を直流に、または上記蓄勢手段に蓄勢され
た直流を交流に変換する変換手段とを備えて構成されて
いる。

［作用］ 上記電力供給装置において、かごは停止階において電源
より上記給電手段を介して給電される。

その給電された電力をかごの各機器に給電して機器を作
動させるとともに、給電電力が交流の場合は変換手段で
直流に変換し、電力蓄勢手段により蓄勢する。かごが給
電手段の機能しない各階間を走行中は、蓄勢手段に蓄勢
された電力が変換手段により直流より交流に変換され、
かごの各機器に給電されるので、かごの各機器は支障な
く作動する。電力蓄勢手段は超伝導材より形成されてい
るので、蓄勢に伴う電力ロスは無く経済的にも十分機能
する。

［発明の実施例］ 第１図は本発明の一実施例を示すエレベータ昇降路の断
面図、第２図はエレベータの電力供給装置の構成図、第
３図は給電装置の構成図で、図中１は昇降路、２はかご
、３はローブ、４　ａ　ｓ　４　ｂ　ｓ〜４ｎは各階床
、５ａｓ　５ｂｓ　〜５ｎは給電子、６は受電子移動装
置、７は受電子、７ａはその軸、８はソレノイド、９は
フレーム、１０はばね、１１は電力供給装置、１２はリ
レー接点、１３はかご内の機器、１４は抵抗、１５はコ
ンデンサ、１６は変圧器、１７は電力変換装置、１８．
１９はサイリスタ、２０は直流リアクトル、２１及び２
４は遮断器または断路器、２２は電力蓄勢装置、２３は
超伝導マグネット、２５は交流電源である。

図において、エレベータのかご２はローブ３に吊持され
昇降路３内を昇降する。昇降路３の内壁の各階床４ｂ％
４Ｃ％〜４ｎ及び天井の近傍に給電子５ａ、５ｂ、〜５
ｎを装着する。かごのルーフ上に、受電子７と、その軸
７ａが挿通するソレノイド８と、受電子７を押圧するば
ね１０と、フレーム９とよりなる受電子移動装置６を設
置する。

受電子７はソレノイド８が付勢されている時は、第３図
の一点鎖線７にみるように後退しているが、ソレノイド
８が消勢するとばね１０により前進して給電子５ａと接
触係合する。給電子５　ａ　−ｎと受電子移動装置６と
により給電手段を構成している。

また第２図にみるように、サイリスタ１８によるブリッ
ジ回路により変換装置１７が構成されており、変換装置
１７に接続して超伝導材よりなるマグネットとサイリス
ク１９等を備えた蓄勢装置２２が配設されている。本発
明に係る電力供給装置は以上のように構成されている。

次に動作について説明する。エレベータのかご２が最下
階より上昇を始め停止階に接近すると、リレー接点１２
が解放されソレノイド８が消勢するので、受電子７はば
ね１０により前進し給電子５ａと接触係合する。ついで
かご２は停止する。

その結果交流電源２５より給電子５　ａ　ｓ受電子７を
介しかご内の機器１３に給電される。同時に給電された
交流電力は変圧器１６を介し、変換装置１７により直流
電力に変換され蓄勢装置２２に供給される。マグネット
２３の直流電力が定格値に達すると、還流用サイリスタ
１９が導通し直流電流はマグネット２３とサイリスタ１
９の直列回路を循環して流れ続ける。この時サイリスタ
１８は点弧信号がオフとなり解放状態となっている。

次にかご２が走行を始めると、リレー接点１２は閉成し
ソレノイド８は付勢されるので、受電子７は後退し交流
電源２５からの給電は断たれる。

ついでサイリスタ１８に点弧信号を与えて逆変換動作を
させ、還流用サイリスタ１９の点弧信号をオフとして解
放状態にすると、マグネット２３の電磁エネルギは交流
電力に変換され、変圧器１６を通してかご２内の機器１
３やソレノイド８に放出される。引き続きかご２が走行
して、停止階の１００〜２００ｍｍ手前に達すると、リ
レー接点１２は解放しソレノイド８は消勢する。したが
って受電子７は前進し、給電子５１と接触係合し上記と
同様な動作を繰り返すのである。

以上述べたように、かご２が停止階に停止中は、かご内
の機器１３は電源２５より給電装置を介して直接給電さ
れるが、かご２が停止階間を走行中は電源からの給電は
断たれるので、その間は蓄勢装置の電磁エネルギが変換
装置を介して交流電力となって機器１３に供給されるの
である。しかしかご２が上下終端階４ａ〜４ｎ間を走行
しても、所要時間は１〜２分に過ぎないので、蓄勢装置
としての容量はそれ程大きいものではない。がご内の機
器１３のうち、扉の開閉用モータは扉の開閉特大電力を
要するが、この時は上記のように給電子５　ａ　−ｎと
受電子゛７とは接触係合していて、交流電源２５から受
電出来るので、マグネット２３の容量を増加させる必要
はない。

なお本発明はかご内の機器のうち照明燈あるいは通信機
の電力の供給を対象にしており、通信機の制御信号は誘
導無線で伝送することにしている。

またかご２が何等かの原因で階間に停止した場合は、か
ご内の非常灯の点灯及び外部との通信装置に使用する小
電力は必要である。通常１時間程度の電力を供給できる
ように蓄勢装置の容量を決定すべきである。

なお給電装置の仕様は本実施例に限定するものではなく
、他の方式でもよい。

また電源２５は本実施例にみるような単相交流である必
要はなく３相交流でもよい。さらに直流電源も若干の変
更で使用可能である。

［発明の効果］ 本発明はエレベータのかご内の機器への電力供給装置に
、電源からの給電手段と、電力変換手段と、超伝導マグ
ネットを有する電力蓄勢手段とを備えたので、移動ケー
ブルを必要とせずしたがって移動ケーブルに伴うトラブ
ル発生の恐れはなくなった。また大容量の電池も不要で
、騒音や振動の恐れのない電力供給装置を得ることが可
能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すエレベータの昇降路の
断面図、第２図は電力供給装置の構成図、第３図は受電
子移動装置の構成図である。 図中１は昇降路、２はエレベータのかご、５ａ〜５ｎは
給電子、７は受電子、８はソレノイド、１１は電力供給
装置、１２はリレー接点、１３はかご内の機器、１６は
変圧器、１７は電力変換装置、１８．１９はサイリスタ
、２０は直流リアクトル、２１．２４は遮断器または断
路器、２３は超伝導マグネット、２５は交流電源である
。 なお図中同一符号は同一または相当部品を示すものであ
る。 笛　１　　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 かごが停止階に停止する度に電源からかごに給電する給
   電手段と、 超伝導材より形成されたマグネットを有してなる電力の
   蓄勢手段と 上記給電手段と蓄勢手段との間に所在し、上記給電手段
   を介して給電された交流電力を直流電力に、また上記蓄
   勢手段の電磁エネルギを交流電力に変換する変換手段と
   、 を備えて構成されたことを特徴とするエレベータの電力
   供給装置。