JPH01208271A - 前後輪操舵車の舵角比制御用油圧発生装置 - Google Patents

前後輪操舵車の舵角比制御用油圧発生装置

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JPH01208271A
JPH01208271A JP63032407A JP3240788A JPH01208271A JP H01208271 A JPH01208271 A JP H01208271A JP 63032407 A JP63032407 A JP 63032407A JP 3240788 A JP3240788 A JP 3240788A JP H01208271 A JPH01208271 A JP H01208271A
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JP
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hydraulic
hydraulic pressure
angle ratio
steering angle
load
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JP63032407A
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Koji Kawakami
広司 川上
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は前輪の操舵に連動して後輪を操舵する前後輪操
舵車に係り、特に前輪に対する後輪の舵角比を車速の増
加に従って逆相がら同相に変更制御するための制御油圧
を舵角比設定機構に供給する前後輪操舵車の舵角比制御
用油圧発生装置に関する。
[従来技術] 従来、この種の装置は、例えば特開昭60−85077
号公報に示されるように、油圧ポンプに接続されるとと
もにスピードガバナ装置により制御されて車速の増加に
従って減少する制御油圧を発生するガバナバルブ装置を
備え、該制御油圧を供給油圧の減少に従って舵角比を逆
相から同相に徐々に変更する舵角比設定機構に供給する
ことにより、車速の増加に従って舵角比を逆相から同相
に徐々に変更制御するとともに、油圧系の故障により制
御油圧が零になったときには前記舵角比を最低制御油圧
に対応した同相値に設定するようにしている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、上記従来の装置にあっては、油圧ポンプ等の
故障により制御油圧が零になったときには、舵角比は零
に固定されて当該車両の回転半径が極めて大きくなり、
低速にて狭い屈曲路を通過する場合極めて不便になると
いう問題があった。
かかる問題を解決するために、本出願人は先の出願(特
願昭62−255721号 前後輪操舵車の後輪操舵装
置)にて、供給油圧の減少に従って前輪に対する後輪の
舵角比を逆相から同相に徐々に変更しかつ供給油圧が零
のとき前記舵角比を零に設定する舵角比設定機構を備え
るとともに、エンジンにより駆動される第1油圧ポンプ
を含みほぼ一定流量の作動油を発生する作動油発生手段
と、前記作動油発生手段の下流に接続されるとともに変
速機の出力軸により駆動され車速の増加に従って出力流
量を増加させる第2油圧ポンプと、前記第2油圧ポンプ
と並列に接続した第1の負荷とからなる舵角比制御用油
圧発生装置を備え、前記第1の負荷の上流点における油
圧を制御油圧として前記舵角比設定機構に供給するよう
にした前後輪操舵車の後輪操舵装置を提案した。この提
案装置によれば、車速の増加に従って第1の負荷を流れ
る作動油の流量が減少するので、舵角比設定機構にて設
定される舵角比は車速の増加に従って逆相から同相に変
化する。また、第1油圧ポンプ等の油圧系に故障が発生
して制御油圧が零になった場合には舵角比は零に設定さ
れ、通常の2輪操舵車と同等の機能が発揮されるので、
上記従来の装置における車両の回転半径の問題は解消さ
れる。
しかし、上記提案した舵角比制御用油圧発生装置にあっ
ては、当該車両が高速走行中であるとともに第1油圧ポ
ンプを含む作動油発生手段が正常である状態で、第2油
圧ポンプの焼付き、変速機から第2油圧ポンプへの動力
伝達機構の異常等により第2油圧ポンプが作動油の出力
を停止した場合、制御油圧は車速が零に対応した大きな
値になるので、舵角比設定機構により設定される舵角比
が逆相の大きな値となり、当該車両の走行フィーリング
が低下する可能性があった。
本発明は上記問題に鑑み案出されたもので、その目的は
前記提案装置による舵角比制御用油圧発生装置において
、第2油圧ポンプ等の故障により同ポンプから作動油の
出力のみが停止した場合にも車両の走行フィーリングを
良好にする前後輪操舵車の舵角比制御用油圧発生装置を
提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、
供給油圧の減少に従って前輪に対する後輪の舵角比を逆
相から同相に徐々に変更するとともに供給油圧が零のと
き前記舵角比を零に設定する舵角比設定機構を制御する
装置であって、エンジンにより駆動される第1油圧ポン
プを含みほぼ一定流量の作動油を発生するとともにエン
ジン回転数の増加に従って増加する余剰の作動油を流出
する作動油発生手段と、前記作動油発生手段の下流に接
続されるとともに変速機の出力軸により駆動され車速の
増加に従って出力流量を増加させる第2油圧ポンプと、
前記第2油圧ポンプと並列に接続した第1の負荷とを備
え、前記第1の負荷の上流点における油圧を制御油圧と
して前記舵角比設定a楕に供給するようにした前後輪操
舵車の舵角比制御用油圧発生装置において、前記作動油
発生手段から流出する余剰の作動油の流路に設けた第2
の負荷と、前記第2油圧ポンプの下流に設けた第3の負
荷と、前記第2の負荷の上流点における油圧が前記第3
の負荷の上流点における油圧より比較的大きな所定値以
上高いとき前記作動油発生手段からの作動油を前記第1
の負荷に対してバイパスさせかつそれ以外のとき前記バ
イパスを禁止するバイパス弁とを設けたことにある。
[発明の作用] 上記のように構成した本発明においては、油圧系が全て
正常であれば、作動油発生手段からの余剰の作動油量は
エンジン回転数の増加に従って大きくなるが、少なくと
もエンジン回転数が高く前記余剰の流量が大きい場合に
は車速も大きくて第3の負荷の上流点における油圧も高
いので、第2の負荷の上流点における油圧が第3の負荷
の上流点における油圧よりそれ程高くなることはなく、
バイパス弁は第1の負荷に対するバイパス作用を禁止し
ている。そして、かかる状態では、作動油発生手段が一
定流量の作動油を発生しかつ第2油圧ポンプが車速の増
加に従って流量の増加する作動油を出力しているので、
第1の負荷には車速の増加に従って減少する作動油が流
れ、制御油圧としての第1の負荷の上流点における油圧
は車速の増加に従って減少する。その結果、舵角比設定
機構により設定される舵角比は車速の増加に従って逆相
から同相に徐々に変更制御される。
一方、第1油圧ポンプ等の故障により作動油発生手段が
作動油の発生を停止すると、制御油圧は零になって前記
舵角比は零に制御される。また、作動油発生手段が正常
である状態で、第2油圧ポンプ、該ポンプへの動力伝達
系の異常により第2油圧ポンプが作動油の出力を停止す
ると、第3の負荷の上流点における油圧は零になる。こ
のとき、少なくとも当該車両が高速走行中であってエン
ジン回転数が大きければ、作動油発生手段からの余剰の
作動油量も大きいので、第2の負荷の上流点における油
圧が第3の負荷の上流点における油圧より比較的大きく
設定した所定値以上になる。これにより、バイパス弁は
作動油発生手段からの作動油を第1の負荷に対してバイ
パスさせるので、制御油圧としての第1の負荷の上流点
における油圧が零になり、前記舵角比は零に制御される
[発明の効果] 上記作用説明からも理解できるように、本発明によれば
、油圧系が全て正常であれば車速の増加に従って制御油
圧を減少させて舵角比設定機構により設定される舵角比
を車速の増加に従って逆相から同相に変更させるように
した舵角比制御用油圧発生装置において、第1油圧ポン
プ等に故障が発生して作動油発生手段からの作動油の吐
出流量が零になった場合にも、少なくとも当該車両が高
速走行中に第2油圧ポンプ、該ポンプへの動力伝達系に
異常が発生して第2油圧ポンプからの出力流量が零にな
った場合にも、舵角比設定機構に供給される制御油圧が
零になって同機構にて設定される舵角比が零になるので
、油圧系のいかなる故障に対しても良好な走行フィーリ
ングが確保される。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明すると、第
2図は本発明に係る前後輪操舵車の全体を概略的に示し
ている。この前後輪操舵車は左右前輪FWI、FW2を
操舵する前輪操舵装置Aと左右後輪RW1.RW2を操
舵する後輪操舵装置Bとを備えている。
前輪操舵装置Aは操舵ハンドル11の回動に応じて軸線
方向に変位して左右前輪FWI、FW2を操舵するラッ
クパー12を有する。ラックパー12は操舵ハンドル1
1に操舵軸13及びピニオン14を介して接続されると
ともに、その両端にて左右タイロッド15a、15b及
び左右ナックルアーム16a、16bを介して左右前輪
F W 1 。
FW2を接続している。
後輪操舵装置Bは、第2図乃至第5図に示すように、軸
線L1方向の変位に応じて左右後輪RW1、RW2を操
舵するとともに軸線L1回りの回転位置に応じて同後輪
RWI、RW2の操舵量及び操舵方向を決定する作動ロ
ッド21と、該作動ロッド21を回転に応じて軸線L1
方向に変位させる第1及び第2支持体22.23と、該
支持体22.23を左右曲輪FWI、FW2の操舵に連
動して回転させる入力軸24及びポールナツト25と、
前記作動ロッド21を回転させる駆動装置B1を備えて
いる。
作動ロッド21は車体に組付けたハウジング26に軸線
L1に変位可能かつ軸線L1回りに回転可能に支持され
、その両端にて左右タイロッド27a、27b及び左右
ナックルアーム28a、2゜8bを介して左右後輪T’
(Wl、RW2を接続している6作動ロッド21の外周
上にはビン31が固定され、同ピン31の軸線は作動ロ
ッド21の軸線L1と垂直になっている。
第1支持体22は、第3図及び第4図に示すように、ボ
ルト22aにより固定された環状の第1及び第2部材2
2b、22cがらなり、作動ロッド21を貫通させると
ともに第1部材22bに一体的に設けた一対の軸部22
d、22eにて軸受32.33を介してハウジング26
に作動ロッド21の軸線L1に直交する軸線L2回りに
回動可能に組付けられている。また、第1支持体22の
第1部材22bには軸線L2を中心とする円弧状のセク
タギヤ22fが一体的に形成されている。
第2支持体23は、図示しない位置にてボルトにより固
定された環状の第1及び第2部材23a。
23bからなり、第1支持体22の内周上に一対の軸受
34.35を介して作動ロッド21の軸線L1回りに回
転可能に組付けられている。また、第2支持体の両部材
23a、23bには、第3図及び第5図に示すように、
スライダ36を支承するための一対の支持部23c、2
3dがそれぞれ一体的に設けられており、同支持部23
c、23dは互いに接合されて円形の支持孔を形成する
スライダ36は略円筒状に形成され、その外周上に設け
た一対の突起部36a、36bの前記支持孔への嵌合に
より第2支持体23に回転可能に支持されている。また
、スライダ36の内周面は球面状に形成され、同スライ
ダ36は、該内周面との面接触によりボールジヨイント
を構成する環状ブツシュ37を介して、ビン31の先端
部をその軸線方向に摺動可能に支持する。
入力軸24は、第3図及び第4図に示すように、軸受4
1.=+2を介してハウジング26に軸回りに回転可能
に支持されている。この入力軸24はラックパー12に
噛合したピニオンシャフト43a、中間シャフト43b
、43c及び車体に回転可能に支持されたメインシャフ
ト43dからなる回転シャフト43を介して前輪操舵装
置Aに接続されており、左右前輪FWI、FW2の操舵
に連動して回転する。また、入力軸24の後端部外周上
には雄ねじが形成され、同雄ねじ部には複数のボールを
介してポールナツト25が進退可能に組付けられている
。ポールナツト25の側部にはラック歯25aが一体的
に形成され、該ラック歯25aはセクタギヤ22fに噛
合している。
駆動装置B1は、第3図及び第4図に示すように、作動
ロッド21の回転機構としてのウオームギヤ44及びウ
オームシャフト45と、該ウオームシャツl−45を駆
動する油圧シリンダ46とを備えている。
ウオームギヤ44は内スプライン44aを有しハウジン
グ26に軸受47.48を介して作動ロッド21の軸線
L1回りに回転可能に組付けられていて、内スプライン
44aにて作動ロッド21に設けた外スプライン21a
に軸方向に相対移動可能に嵌合している。つオームシャ
フト45はウオームギヤ46に噛合するウオーム45a
を有し、ハウジング26に軸受51,52.53を介し
て回転可能に組付けられている。
油圧シリンダ46はピストン46a及びピストンロッド
46bを有し、油室46cに供給される制御油圧に応じ
てピストン46a及びピストンロッド46bを第3図左
方向へ押圧する。ピストンロッド46bにはラック歯4
6b1が形成されており、同ラック歯46b1にはウオ
ームシャフト45の先端に固定したピニオン45bが噛
合している。また、ピストン46aにより区画された油
圧シリンダ46内の油室46cと反対側め部屋・16d
にはスプリング54が収容されており、同スプリング5
4はピストン46a及びピストン口・lド46bを第3
図右方向に付勢する。
また、駆動装置B1は、第1図及び第2図に示すように
、油圧シリンダ46の油室46cへ制御油圧を供給する
舵角比制御用の油圧発生装置60を有する。この油圧発
生装置60は第1油圧ポンプ61を備え、同ポンプ61
はエンジン62により駆動されエンジン回転数に比例し
て増加する流量Q(第6A図破線〉の作動油を油タンク
63から汲上げてバイパス形流量調整弁64に供給する
このバイパス形流量調整弁64は、第6A図に実線で示
すように、エンジン回転数が所定回転数N1に達した後
には一定流量Qoの作動油を下流に供給するとともに、
余剰の作動油をオリフィス65を介して油タンク63に
油戻しする。これにより、第6A図のハツチングで示す
部分の作動油が余剰の作動油としてオリフィス65を介
して油タンク63に油戻しされることになり、この余剰
の作動油の流量QORは第6B図に示すように所定回転
数N1以上のエンジン回転数に対して比例的に増加する
。従って、オリフィス65の上流点における油圧P1は
、第6C図に示すように、所定回転数N1以上のエンジ
ン回転数に対して2次曲線的に増加する。
バイパス形流量調整弁64の下流は第2油圧ポンプ66
の入力ポートに接続されている。この第2油圧ポンプ6
6は変速機67の最終ギヤ出力により駆動されて同ギヤ
の回転数すなわち車速Vに比例した流量Qvの作動油を
出力するもので、その出力ポートはオリフィス68を介
して油タンク63に接続されている。従って、オリフィ
ス68の上流点における油圧P2は、第6D図に示すよ
うに、車速Vの増加に従、って2次曲線的に増加する。
また、バイパス形流量調整弁64の下流には、第2油圧
ポンプ66及びオリフィス・68と並列に、オリフィス
69が接続されており、同オリフィス69には流量Qo
  Qvの作動油が流れる。これにより、オリフィス6
9の上流における油圧P。
はC2・ρ・(Qo  Qv )2/ 2・S+2(た
だし、Cは流量係数、ρは作動油の密度、Slはオリフ
ィス69の開口面積)となり、この油圧P。
が油圧シリンダ46の油室46cに制御油圧として供給
されるようになっている。なお、油圧シリンダ46の部
屋46dは油タンク63に連通しており、同部屋46d
に漏れ入った作動油が油タンク63に回収されるように
なっている。
また、このオリフィス6つへの流路にはバイパス弁70
が介装されており、向弁70はスリーブ71内を第1図
にて左右方向に摺動するスプール72を有する。このス
プール72はオリフィス65の上流点における油圧Pl
により第1図の左方向に押圧されるとともに、圧縮して
収容されたスプリング73の伸張力及びオリフィス68
の上流点における油圧P2により第1図の右方向に押圧
されており、第1図の状態で入力ポードア4に供給され
る作動油を第1出カポ−ドア5を介してオリフィス6つ
へ導くとともに、スプール72が第1図の左方向に変位
した状態で入力ポードア4に供給される作動油を第2出
カポ−ドア6を介してオリフィス69をバイパスさせる
。かかる場合、スプリング73の第1図の状態における
取付は加重をFoとすると、油圧P、、P2がそれぞれ
前記第6C図及び第6D図の特性で変化している状態で
は、油圧P、、P2の関係がエンジン回転数及び車速■
の変化とは無関係にP+ <Pz +Fo/S2  (
ただし、S2はスプール72の断面fりとなり、かつ油
圧P2が零であると同時にエンジン62が高速回転中で
あってバイパス形流量調整弁64の余剰流量Q。Rが大
きいために油圧P1が大きな場合にはPI >Fo/S
2 +に−XQ  (ただし、kはスプリング73のば
ね定数、x、)は入力ポードア4と第2出カポ−ドア6
とを連通させるのに必要なスプール72の第1図左方向
への変位量)となるように、オリフィス65.68の開
口面積が設定されている。
上記のように構成した実施例の動作を、第7A図〜第7
D図及び第8A図〜第8D図の作動状態図を混じえて説
明する。
最初、エンジン62が始動される前の状態を想定する。
この状態では、第1油圧ポンプ61が駆動されないので
、油圧シリンダ46に供給される制御油圧Poは零であ
り、ピストン46a及びピストンロッド46bはスプリ
ング54により付勢されて第3図にて最も右に位置する
状態(基準状態)にある(第7A図参照)。なお、かが
る場合、スプール72はスプリング73により押圧され
て第1−図の状態にある。そして、この基準状悪におい
て、ビン31が第3図にて紙面前側位置く第5図に左側
位置)に来るように作動ロッド21がハウジング26に
組付けられている(第8A図参照)。かかる状態で、操
舵ハンドル11の回動により左右前輪FWI、FW2が
右方向(又は左方向)に操舵されると、回転シャフト4
3は入力軸24を回転させる。この入力軸24の回転に
より、ポールナツト25は後方(又は前方)に変位し、
第1支持体22は第3図の状態から左方向(又は右方向
)に回転する。このとき、第2支持体23も第1支持体
22と一体的に回転するが、第8A図に示すように、第
1及び第2支持体22.23の回転軸L2とビン31の
軸線とが一致するため、第1及び第2支持体22.23
はスライダ36及びブツシュ37を介してピン31回り
に回転するのみでビン31の先端部を第3図の左右方向
(第5図及び第8A図の紙面前後方向)に押圧すること
はない。その結果、作動ロッド21は中立位置(第3図
の状R)に維持され、かかる状態では左右後輪RW1.
RW2は中立状態に維持される。
また、上記状態からエンジン62が始動されると、油圧
ポンプ61が作動油を吐出し始める。このエンジン62
の回転により、オリフィス65の上流点における油圧P
、は所定回転数N1以上のエンジン回転数に対して徐々
に高くなるが(第6C図参照)、この油圧Plが大きく
なるときはエンジン回転数がかなり大きいとき、すなわ
ち車速■が大きいときであって、第2油圧ポンプ66が
正常に動作していればオリフィス68の上流点における
油圧P2も高いので(第6D図参照)、油圧p、、p2
は上述のようにPlくP2±Fo/S2なる関係にある
。これにより、第2油圧ポンプ66が正常である限り、
スプール72は第1図の状態にあり、バイパス弁70は
入力ポードア4に供給された作動油をオリフィス69に
供給するので、油圧シリンダ46の油室46cには上記
制御油圧Po=C2−ρ (Qo  Qv)2/2・S
12が供給される。この場合、流量Q。がほぼ一定でか
つ流量Qvは車速■に比例して増加するので、前記制御
油圧P、は当該車両の停止時最大になるとともに車速V
の増加に従って徐々に減少する。
これにより、ピストン46a及びピストンロッド46b
は当該車両の停止時に第1図にて最も左側に位置してお
り(第7B図参照)、車速の増加に従って徐々に右側に
移行する(第7C図及び第7D図参照)。
まず、当該車両の停止時(ただし、エンジン62は始動
中)について説明する。前述のようにエンジン62の始
動に伴いピストン46a及びピストンロッド46bが第
7A図の状態から第7B図の状態に変位すると、このピ
ストンロッド46bの変位はウオームシャフト45の回
転運動に変換されてウオームギヤ44を介して作動ロッ
ド21に伝達される。これにより、作動ロッド21は、
第2支持体23の回転を伴い軸線L1回り(第8A図の
右方向)に回転し、ビン31は第8A図の状態から第8
B図の状態に変化する。なお、この状態は第3図にてビ
ン31が下位置にある状態に対応する。かかる状態にて
、左右前輪FWI、FW2の右方向(又は左方向)の操
舵に伴い第1支持体22が第3図にて左方向く又は右方
向)に回転すると、ビン31の先端部がブツシュ37、
スライダ36及び第2支持体23を介して第1支持体2
2により第3図の右方向(又は左方向)に押圧され、同
ピン31はブツシュ37との摺動及びブツシュ37とス
ライダ36との摺動を伴いながら右方向(又は左方向)
に変位する。その結果、作動ロッド21は第3図の右方
向(又は左方向)に変位し、左右後輪RWI、r(W2
が左方向く又は右方向)すなわち左右前輪FWI、FW
2に対して逆相に操舵される。
かかる状態から当該車両を発進させて低速にて走行させ
ると、ピストン46a及びピストン四ノド46bは前述
のように車速の増加に従って第3図の右方向に徐々に変
位する(第7B図及び第7C図参照)。このピストンロ
ッド46bの変位により、作動ロッド21は前述の場合
とは逆に第8B図にて右回転し、ビン31は第8B図の
状態から第8C図の状態に向かって変化する。かかる状
態で、左右前輪FWI、FW2の右方向(又は左方向)
への操舵に伴い第1支持体22が第3図にて左方向く又
は右方向)に回転すると、前述の場合と同様作動ロッド
21の第3図右方向(又は左方向)の変位に伴って左右
後輪RWI、RW2は左方向く又は右方向)に操舵され
るが、ピン31先端をブツシュ37、スライダ36及び
第2支持体23を介して支持する第1支持体22の支持
部分の第3図右方向(又は左方向)への変位量は前記場
合より減少するので、左右後輪RW1.RW2の左方向
く又は右方向)への操舵量は前記場合より減少する。こ
れにより、当該車両が低速にて走行中であるときには、
左右後輪RWI、RW2は左右前輪FWI、FW2に対
して逆相に操舵されるが、その操舵量すなわち左右前輪
FWI、FW2の操舵角に対する左右後輪RW1.RW
2の操舵角の比(舵角比)は車速の増加に従って小さく
なる。
また、当該車両の車速が増加してピン31が第8C図の
状悪すなわち同ビン31の軸線が第1支持体22の回転
軸L2と一致すると、前述した基準状態の場合(第8A
図)と同様、第1支持体22が回転してもピン31は第
3図の左右方向に押圧されないので、作動ロッド21は
基準位置に保たれ左右後輪RWI、RW2は中立状態に
維持される。これにより、当該車両が所定の中速にて走
行していれば、左右後輪RWI、RW2は左右前輪FW
I、FW2の操舵とは無関係に中立状態に維持される。
さらに、当該車両の車速が増加すると、ピストン46a
及びピストンロッド46bは車速の増加に従って第7C
図の状態から第7D図の状態に向かって変位し、この変
位に伴う作動ロッド21の回転によりピン31は第8C
図の状態から第8D図の状態へ向かって変化する。かか
る状態では、左右前輪FWI、FW2の右方向(又は左
方向)への操舵に伴い第1支持体22が第3図にて左方
向く又は右方向)へ回転されると、ピン31はブツシュ
37、スライダ36及び第2支持体23を介して第1支
持体22により左方向く又は右方向)へ押圧される。こ
れにより、作動ロッド21は前述の場合とは逆に左方向
く又は右方向)へ変位し、左右後輪RWI、RW2は右
方向(又は左方向)すなわち左右前輪FWI、FW2に
対し同相に操舵される。また、この左右後輪FWI、F
W2の操舵においては、車速の増大によりピン31が第
8C図の状態から第8D図の状態に近づくに従って、ピ
ン31先端をブツシュ37、スライダ36及び第2支持
体23を介して支持する第1支持体22の支持部分の第
3図左方向(又は右方向)への変位量が大きくなるので
、左右後輪FWI、FW2の右方向(又は左方向)への
操舵量は車速の増加に従って増加する。これにより、当
該車両が高速にて走行中であるときには、左右後輪RW
I。
RW2は左右前輪FWI、FW32に対して同相に操舵
されるが、その操舵量すなわち左右前QFWl、FW2
の操舵角に対する左右後輪RWI。
RW2の操舵角の比(舵角比)は車速の増加に従って大
きくなる。
このように、上記のような後輪操舵装置Bを備えた前後
輪操舵車においては、左右後輪RWI。
RW2は左右前輪FWI、FW2の操舵に連動して操舵
されるとともに、油圧制御により車速の増加に従って逆
相から同相に変化する舵角比に応じて操舵される。
一方、かかる後輪操舵装置において、第1油圧ポンプ6
1、エンジン62から第1油圧ポンプ61への駆動系の
故障により同ポンプ62が作動油の出力を停止すると、
油圧シリンダ46に供給される制御油圧Poが零になる
。なお、この場き、スプール72はスプリング73によ
り付勢されて第1図の状態にあり、バイパス弁70はオ
リフィス69に対する作動油のバイパスを禁止している
そして、制御油圧P。が零になった結果、ピストン46
a及びピストンロッド46bはスプリング54の付勢力
により第3図の右方向に変位して前述の基準状態(舵角
比が零)に設定され、左右後”1JRW 1 、 RW
 2は、前述のように、左右前lfd FWl、FW2
の操舵とは無関係に中立状態に維持される。このように
、第1油圧ポンプ61等の故障により同ポンプ62が作
動油の出力を停止した場合、舵角比が零であって左右後
輪RWI、RW2は中立状態に維持され、当該車両は2
輪操舵車としての機能を発揮するので、低速走行時にお
ける当該車両の旋回性能が極めて悪化する事態を防止で
きる。
次に、第1油圧ポンプ61が正常に動作している状態で
、第2油圧ポンプ66、変速fi67の最終ギヤから第
1油圧ポンプ66への駆動系の故障により同ポンプ66
が作動油の出力を停止すると、オリフィス68の上流に
おける油圧P2は零になる。かかる場合、エンジン回転
数が大きければ、バイパス形流量調整弁64の余剰流量
QORが大きく、油圧P1は前述のようにP 1> F
 o/S2+ k・x(、なる関係にあるので、スプー
ル72が第1図の左方向に変位して、入力ポードア4に
供給される作動油をオリフィス69に対してバイパスさ
せる。これにより、少なくとも当該車両が高速走行中に
あって第2油圧ポンプ66等の故障により同ポンプ66
が作動油の出力を停止した場合には、バイパス弁70の
上流における制御油圧Poは零になり、上記のように舵
角比が零に設定されるとともに左右後輪RWI、RW2
は左右前輪FWI。
FW2の操舵とは無関係に中立状態に維持されるので、
高速走行中における車両の左右後輪RWI。
RW2は左右前輪FWI、FW2に対して逆相に操舵さ
れることがなくなり、当該車両の高速走行時における走
行安定性が良好になるとともに走行フィーリングも良好
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る油圧発生装置の一例を示すブロッ
ク図、第2図は第1図の油圧発生装置を適用した前後輪
操舵車の全体概略図、第3図は第2図の後輪操舵装置の
要部横断平面図、第4図は同縦断正面図、第5図は第3
図の第1支持体、第2支持体、ビン及びスライダの関係
を示す部分断面図、第6A図乃至第6D図は第1図の油
圧発生装置における流量及び油圧の特性図、第7A図乃
至第7D図は油圧シリンダの作動状態を示す状態図、並
びに第8A図乃至第8D図は第1支持体及びビンの作動
状態を示す状態図である。 符号の説明 A・・・前輪操舵装置、B・・・後輪操舵装置、B1・
・・駆動装置、FWI、FW2・・・前輪、RWI、R
W2・・・後輪、21・・・作動ロッド、22・・・第
1支持体、23・・・第2支持体、24・・・入力軸、
25・・・ポールナツト、26・・・ハウジング、31
・・・ビン、36・・・スライダ、37・・・ブツシュ
、43・・・回転シャフト、44・・・ウオームギヤ、
45・・・ウオームシャフト、46・・・油圧シリンダ
、46a・・・ピストン、46b・・・ピストンロッド
、54・・・スプリング、60・・・油圧発生装置、6
1・・・第1油圧ポンプ、62・・・エンジン、64・
・・バイパス形流量調整弁、65.68.69・・・オ
リフィス、66・・・第2油圧ポンプ、67・・・変速
機、70・・・バイパス弁。 第5図 ?7 21 ・ 生動ロッド 22a    第1支持体の第1部材 23 a    第2支持体の第2部材31  ・ピン 36   ハフ喝7 37 −ブツシュ 第6A図 第6B図 第7A図       第7B図 第8A図      第8B図 !!                    22第
7c図       第70図 第8C図      第8D図 21   作動ロッド 22   第1支持体 31  ・ビン 46・  油圧シリンダ 46a  ・・ピストン 46b・・ ピストンロッド 54・ ・スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 供給油圧の減少に従つて前輪に対する後輪の舵角比を逆
    相から同相に徐々に変更するとともに供給油圧が零のと
    き前記舵角比を零に設定する舵角比設定機構を制御する
    装置であつて、エンジンにより駆動される第1油圧ポン
    プを含みほぼ一定流量の作動油を発生するとともにエン
    ジン回転数の増加に従つて増加する余剰の作動油を流出
    する作動油発生手段と、前記作動油発生手段の下流に接
    続されるとともに変速機の出力軸により駆動され車速の
    増加に従って出力流量を増加させる第2油圧ポンプと、
    前記第2油圧ポンプと並列に接続した第1の負荷とを備
    え、前記第1の負荷の上流点における油圧を制御油圧と
    して前記舵角比設定機構に供給するようにした前後輪操
    舵車の舵角比制御用油圧発生装置において、前記作動油
    発生手段から流出する余剰の作動油の流路に設けた第2
    の負荷と、前記第2油圧ポンプの下流に設けた第3の負
    荷と、前記第2の負荷の上流点における油圧が前記第3
    の負荷の上流点における油圧より比較的大きな所定値以
    上高いとき前記作動油発生手段からの作動油を前記第1
    の負荷に対してバイパスさせかつそれ以外のとき前記バ
    イパスを禁止するバイパス弁とを設けたことを特徴とす
    る前後輪操舵車の舵角比制御用油圧発生装置。
JP63032407A 1988-02-15 1988-02-15 前後輪操舵車の舵角比制御用油圧発生装置 Pending JPH01208271A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202011002115U1 (de) * 2011-01-31 2012-05-02 Liebherr-Werk Ehingen Gmbh Sichere Hydraulikversorgung und Fahrzeugkran

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DE202011002115U1 (de) * 2011-01-31 2012-05-02 Liebherr-Werk Ehingen Gmbh Sichere Hydraulikversorgung und Fahrzeugkran

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