JPH0120759B2 - - Google Patents

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JPH0120759B2
JPH0120759B2 JP59006249A JP624984A JPH0120759B2 JP H0120759 B2 JPH0120759 B2 JP H0120759B2 JP 59006249 A JP59006249 A JP 59006249A JP 624984 A JP624984 A JP 624984A JP H0120759 B2 JPH0120759 B2 JP H0120759B2
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JP
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waveform
musical
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signal
musical sound
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JP59006249A
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JPS60151698A (ja
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Jun Sugyama
Junichi Fujimori
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Publication date
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Priority to US06/690,771 priority patent/US4633749A/en
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Priority to EP85100233A priority patent/EP0150736B1/en
Priority to EP88119459A priority patent/EP0311152B1/en
Priority to DE88119459T priority patent/DE3587423T2/de
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Publication of JPH0120759B2 publication Critical patent/JPH0120759B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 この発明は楽音信号発生装置に関し、特に、複
数の異なる楽音波形を順次切換えて発生すること
によりスペクトル成分が時間的に変化する楽音信
号を発生するようにした楽音信号発生装置に関す
る。 従来技術 特開昭58−95790号公報においては、波形メモ
リに記憶した複数の異なる楽音波形を順次切換え
て読み出すことによりスペクトル成分が時間的に
変化する楽音信号を発生し得る楽音信号発生装置
が開示されている。そこにおいて、波形メモリか
ら読み出すべき楽音波形を切換えるとき、先行す
る楽音波形から次の楽音波形に滑らかに移行させ
るよう両楽音波形を重みづける補間技術を用いる
ことが示されている。しかし、そこに開示された
補間方法は、先行する楽音波形と次の楽音波形の
差を各サンプル点毎に求め、この差に重みづけ係
数を掛け、その積を先行する楽音波形のサンプル
点振幅データに加算するようにしているため、重
みづけ係数がどんな値であろうと、最終的に得ら
れる楽音波形信号のゲインは常に「1」であり、
面白味に欠けていた。すなわち、先行する楽音波
形の振幅レベルをA、次の楽音波形のそれをB、
重みづけ係数をXとすると、得られる楽音波形信
号のレベルはA+X(B−A)=A(1−X)+BX
であり、ゲインは常に「1」である。また、重み
づけ係数の関数(補間関数)を任意に設定した場
合、上述のような補間方法では補間特性に偏りが
生じ、滑らかな補間が困難であつた。例えば、重
みづけ係数が時間に対して指数的に変化する場
合、先行する楽音波形のレベルが強く残る傾向に
なり、補間終了の直近で急激に次の楽音波形のレ
ベルが増すことになり、滑らかな補間とはいえな
いものとなる。従つて、偏りのない滑らかな補間
を実現できるのは直線補間に限られていた。 発明の目的 この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
重みづけの関数を自由に設定し得るようにするこ
とにより任意の補間特性を設定し得るようにする
一方で、上述のような補間特性の偏りをなくし、
楽音波形の滑らかな移行を可能にした楽音信号発
生装置を提供しようとするものである。 発明の概要 この発明によれば、楽音の発音開始から終了ま
での間で離散的にサンプリングした複数の異なる
楽音波形を複数のサンプル点に夫々分割し、各サ
ンプル点に対応する波形データを記憶した波形記
憶手段と、発生すべき楽音周波数に応じて前記波
形記憶手段から所定の楽音波形の波形データを繰
返し読み出す読出し手段と、前記波形記憶手段か
ら読み出すべき楽音波形を時間的に切換えて指定
する波形指定手段と、読み出すべき楽音波形を切
換えるとき、先行した楽音波形からその次の楽音
波形に滑らかに移行させるよう両楽音波形を重み
づけする補間手段とを具えた楽音信号発生装置に
おいて、前記補間手段が、楽音波形の切換え開始
から終了までの間で時間的に変化する重みづけ用
の補間関数を記憶した補間関数記憶手段と、この
補間関数記憶手段を順方向に読み出した出力と逆
方向に読み出した出力によつて前記先行する楽音
波形と前記その次の楽音波形の重みづけを別々に
行う補間制御手段とを含むものであることを特徴
としている。補間関数記憶手段においては任意の
補間関数を記憶させることができるので、補間区
間における重みづけ特性を自由に設定することが
でき、任意の補間特性を設定し得る。また、補間
関数記憶手段を順方向に読み出した出力と逆方向
に読み出した出力によつて両楽音波形の重みづけ
を別々に行うようにしたので、両楽音波形が互に
逆特性で重みづけされることになり、どのような
補間関数(重みづけ関数)を用いたとしても一方
の波形に偏ることなく必らずシンメトリカルな特
性の補間が行える。 この点につき第21図を用いて説明すると、a
が従来の補間方法を示す図で、Xは重みづけ係数
であり、X=f(t)なる任意の関数(図では指
数関数)である。A(1−X)は先行する楽音波
形の補間後のレベルを示し、その部分が右上りの
斜線によつて示されている。BXは次の楽音波形
の補間後のレベルを示し、その部分が左上り斜線
によつて示されている。この場合、先行する楽音
波形に偏つた補間特性を示すことが図から理解で
きる。bはこの発明による補間方法を示す図で、
Y=g(t)はX=f(t)なる関数を逆方向に読
み出したことによつて得られる関数であり、これ
によつて先行する楽音波形が重みづけされ、重み
づけ後のレベルはAYであり、その部分が右上り
の斜線によつて示されている。また、次の楽音波
形はX=f(t)なる関数で重みづけされ、重み
づけ後のレベルをBXで示し、その部分を左上り
の斜線によつて示す。bから明らかなように、両
楽音波形はどちらか一方に偏ることなくシンメト
リカルに補間される。すなわち、始めはAYのレ
ベルが大きく、BXは小さいが、中間点で両者が
一致し、後半では前半の変化とは対称にBXが
大、AYが小となる。従つて、どんな補間関数の
場合でも偏りのない前波形から次波形に滑らかに
移行する。一方、aでは、全体的にA(1−X)
のレベルが偏つて大きく、補間終了直近でBXが
増すので、余り滑らかな移行とは言えない。 ところで、この発明は、離散的にサンプリング
した複数の異なる楽音波形を記憶した波形記憶手
段から該楽音波形を読み出すことにより補間対象
たる楽音波形を形成する方式のものに限らず、パ
ラメータを用いて楽音波形を形成する方式のもの
においても有利に適用することができる。そのよ
うなパラメータによる楽音波形形成方式の一例と
して高調波合成方式を挙げることができる。この
高調波合成方式において楽音信号のスペクトルを
時間的に変化させるには、従来は、各高調波の相
対振幅を設定する高調波係数の組を多数組準備し
ておき、この係数組を時間的に切換えて楽音波形
形成演算で利用するようにしていた。そのため高
調波係数を記憶する記憶装置の容量が大型化する
と共に楽音波形の滑らかな時間変化も得にくかつ
た。そこで、この発明における楽音波形形成手段
としてパラメータ方式のものを適用すれば、高調
波合成演算あるいはその他のパラメータ演算方式
のものにおいてもこの発明に従う補間による楽音
信号の時間変化が実現されることになり、顕著な
効果を奏する。 すなわち、この発明によれば、前述の波形記憶
手段と読出し手段に代えて、パラメータによつて
決定される形状の楽音波形を形成すると共に位相
データによつて指定された位相に対応して前記楽
音波形の形成を行う楽音波形形成手段と、楽音の
発音開始から終了までの間で離散的にサンプリン
グした複数の異なる楽音波形に関して、各楽音波
形の形状を決定する前記パラメータを夫々記憶し
たパラメータ記憶手段と、発生すべき楽音の周波
数に応じて変化する前記位相データを発生し、前
記楽音波形形成手段に与える位相データ発生手段
とを用いることができる。この場合、前述の波形
指定手段では、前記楽音波形形成手段で形成すべ
き楽音波形を時間的に切換えて指定し、指定した
楽音波形に対応する前記パラメータを前記パラメ
ータ記憶手段から読み出して前記楽音波形形成手
段に与えるようにする。 実施例 以下添付図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明しよう。 まず、以下で説明する実施例において採用する
楽音信号発生原理について第1図を参照して説明
する。第1図aには、波形メモリにおいて予め準
備しておくべき楽音波形の概略が便宜上振幅エン
ベロープのみによつて示されている。発音開始か
ら所定期間の部分(アタツク部)の楽音波形は複
雑に変化するので、1周期波形の繰返し読み出し
によつては良質なアタツク部波形の模倣が困難で
ある。そこでこのアタツク部の楽音波形は、連続
する複数周期波形をそのままサンプリングし、波
形メモリに記憶しておくものとする。アタツク部
以後の全発音期間に関しては、その間で複数の異
なる楽音波形1周期を離散的にサンプリングし、
夫々を波形メモリに記憶しておく。第1図aで
は、そのように離散的にサンプリングした各1周
期波形をSEG1〜SEG5で示しており、これら
を便宜上セグメント波形と呼ぶことにする。 上述のように波形を記憶した波形メモリからの
基本的な波形読み出し法は、まず、アタツク部の
全波形を連続的に読み出し、次に後述するような
波形切換え指令に従う或るタイミングでセグメン
ト波形SEG1〜SEG5を順番に選択し、選択さ
れたセグメント波形1周期を繰返し読み出す。例
えば、アタツク部波形の読み出し終了後第1のセ
グメント波形SEG1を或る時間だけ繰返し読み
出し、次いで第2のセグメント波形SEG2に切
換えてこれを繰返し読み出し、以後セグメント波
形を順次切換える。 セグメント波形の切換え時において、先行する
波形からその次の波形に滑らかに移行させるため
に補間技術が用いられる。その場合、上述のよう
な基本的な読み出し法に加えて、少くとも補間を
行うべき区間において先行するセグメント波形と
その次のセグメント波形を共に読み出し、両者を
適宜の補間関数に従つて夫々重みづけする。一例
として、セグメント波形の切換わり間隔全域が補
間区間に相当しており、第1のセグメント波形
SEG1を読み出すときは第2のセグメント波形
SEG2も一緒に読み出し、その次の切換わり時
では第2及び第3のセグメント波形SEG2,
SEG3を共に読み出し、以下同様に順次切換え
ながら隣合うセグメント波形を一緒に読み出す。 第1図bには、補間関数の一例が示されてい
る。実線が第1系列用の補間関数IPF1を示し、
破線が第2系列用の補間関数IPF2を示す。第1
系列とは、上述のように補間のために読み出され
る2つのセグメント波形の一方に対応するもので
あり、第2系列とは他方に対応するものである。
この補間関数IPF1,IPF2は各系列の波形振幅
の重みづけ量を示しており、最小値は零(その波
形を出さないことを示す)である。補間を行わな
いアタツク部においては、第1系列の補間関数
IPF1を最大値に維持し、第2系列の補間関数
IPF2を最小値に維持する。アタツク部の終了
後、セグメント波形SEG1〜SEG5の補間を行
うべき期間において各補間関数IPF1,IPF2は
夫々所定の特性で時間的に変化する。両補間関数
IPF1,IPF2は互に逆特性で変化し、一方の系
列の重みづけが漸減するとき他方が漸増するよう
になつており、これにより滑らかな波形の移行が
達成される。第1図bでは補間関数IPF1,IPF
2は直線補間特性を示しているが、これに限らな
いのは勿論である。 t1,t2,t3,t4は夫々別個の補間区間
を示しており、補間区間が切換わる毎に各系列の
補間関数IPF1,IPF2の傾きが交互に切換わる
ようになつている。補間区間t1においては、セ
グメント波形SEG1からSEG2に滑らかに移行
される補間が行われる。この場合、セグメント波
形SEG1が第1系列において繰返し読み出され、
セグメント波形SEG2が第2系列において繰返
し読み出される。そして、第1系列の補間関数
IPF1が最大値から漸減する一方で第2系列の補
間関数IPF2が最小値から漸増する。この補間関
数IPF1によつて第1系列で繰返し読み出された
セグメント波形SEG1の複数周期波形信号が重
みづけ(振幅制御)され、また、補間関数IPF2
によつて第2系列で繰返し読み出されたセグメン
ト波形SEG2の複数周期波形信号が重みづけさ
れる。このように逆特性で重みづけされた両系列
の波形信号を混合することにより、セグメント波
形SEG1からセグメント波形SEG2へと波形が
滑らかに時間変化する楽音信号が得られる。 次の補間区間t2では、セグメント波形SEG
2からSEG3に滑らかに移行する補間が行われ
る。この場合、前回に引き続き第2系列において
セグメント波形SEG2が繰返し読み出され、一
方、第1系列ではセグメント波形がSEG1から
SEG3に切換わつてこれが繰返し読み出される。
そして、補間関数IPF1,IPF2の傾きが前回と
は逆方向に夫々切換わる。 他の補間区間t3,t4も上述と同様に一方の
系列のセグメント波形が切換わると共に補間関数
IPF1,IPF2の傾きが逆方向に切換わる。第1
図bには各補間区間t1〜t4において各系列で
使用されるセグメント波形SEG1〜SEG5の番
号が併記されている。 第2図には、この発明に係る楽音信号発生装置
を適用した電子楽器の一実施例が示されている。
この電子楽器においては、第1図を参照して上述
したような楽音信号発生原理に従つて楽音信号を
発生する。 第2図において、鍵盤10は発生すべき楽音の
音高を指定するための多数の鍵を具えている。キ
ーアサイナ11は各鍵の押圧又は離鍵を検出し、
押圧鍵を複数の楽音発生チヤンネルの何れかに割
当てる処理を行う。一例として同時最大発音可能
数は12音であり、キーアサイナ11では12個のチ
ヤンネルの何れかに押圧鍵を割当てる。各チヤン
ネルに割当てられた鍵を特定するキーコードKC、
その鍵の押圧が持続しているか否かを示すキーオ
ン信号KON、及びその鍵の押圧開始時に瞬間的
に発生されるキーオンパルスKONPが所定の時
分割タイミングに従つて各チヤンネル毎に時分割
でキーアサイナ11から出力される。 時分割チヤンネルタイミングの一例を示すと第
3図のようである。各チヤンネルタイミング1〜
12はクロツクパルスφ2に同期して形成される。
クロツクパルスφ2の2倍の周波数のクロツクパ
ルスφ1に同期して各チヤンネルタイミングのタ
イムスロツトを2分して2つのサブチヤンネルタ
イミング1,2が形成される。このサブチヤンネ
ルタイミング1,2は前述の補間における第1系
列と第2系列に対応するものである。すなわちこ
の実施例では、1つのチヤンネルのタイムスロツ
トを2分して補間用の第1系列(サブチヤンネル
1)及び第2系列(サブチヤンネル2)のセグメ
ント波形を時分割で読み出すようにしている。
CH1〜CH12はチヤンネルタイミング信号で
あり、各チヤンネルタイミング1〜12に対応し
て発生する。各クロツクパルスφ1,φ2及び信号
CH1〜CH12はタイミング信号発生器12か
ら発生され、第2図に示す電子楽器内の所定の回
路に夫々供給される。 位相発生器13は、波形メモリ14から読み出
すべき楽音波形を指定し、この楽音波形を発生す
べき楽音周波数に応じて読み出すためのものであ
り、読み出すべきサンプル点を指示するアドレス
データMADRを各チヤンネル1〜12の各サブ
チヤンネル1,2毎に合計24タイムスロツトで時
分割的に発生する。この発明の構成との対応を示
せば、発生すべき楽音周波数に応じて波形記憶手
段から1周期の波形データを繰返し読み出す読み
出し手段と、波形記憶手段から読み出すべき楽音
波形を時間的に切換えて指定する波形指定手段と
がこの位相発生器13に含まれている。位相発生
器13にはキーアサイナ11からキーコードKC、
キーオンパルスKONP、キーオン信号KONが与
えられており、これらによつて発生すべき楽音周
波数及び発音開始タイミングが指定される。 波形メモリ14は、前述のアタツク部全波形と
複数のセグメント波形を各音色に対応して複数組
記憶している。詳しくは、周知のように、各波形
を複数のサンプル点に夫々分割し、各サンプル点
に対応する波形データ(例えば当該サンプル点の
波形振幅データ)を夫々記憶している。この波形
メモリ14におけるメモリマツプの一例を略示す
ると第4図のようである。音色Aに関しては、ア
ドレスA0からA1−1のアドレス範囲でアタツク
部全波形の波形データが記憶され、アドレスA1
からA2−1のアドレス範囲で第1のセグメント
波形SEG1の1周期分の波形データが記憶され、
以下、所定のアドレス範囲で各セグメント波形
SEG2,SEG3…が順次記憶されている。他の
音色B,C…に関しても同様である。図中に記し
たA0,A1,A2…,B0,B1,B2…,C0,C1,C2
…は各アドレス範囲のスタートアドレスであり、
A0,B0,C0…はアタツク部のスタートアドレス、
A1,B1,C1…は第1のセグメント波形SEG1の
スタートアドレス、A2,B2,C2…は第2のセグ
メント波形SEG2のスタートアドレスである。
一例として1周期波形を256のサンプル点でサン
プリングし、また、アタツク部全波形の最大周期
数を256周期としている。尚、図示の通り、アタ
ツク部全波形の周期数は音色によつて異つてい
る。尚、1周期内の各サンプル点(合計256)は
丁度8ビツトの2進コードで表現できる。そこ
で、この1周期内の各サンプル点はアドレスデー
タMADRの最下位8ビツトによつて特定される
ようになつており、各スタートアドレスA1,A2
…,B1,B2…,C1,C2…はその最下位8ビツト
がオール“0”であり、その上位ビツトが各セグ
メント波形を指定するのに有効な値を持つてい
る。 第2図に戻り、音色選択回路15は音色選択情
報TCを出力し、位相発生器13及び波形メモリ
14、クロスフエード制御回路16、エンベロー
プ発生器17に与える。クロスフエード制御回路
16は、同じ発音チヤンネルに関する2つの系列
(サブチヤンネル)の楽音波形信号を逆特性で
夫々重みづけするための補間関数を発生するため
のものである。楽音波形を切換えるとき、先行し
た楽音波形からその次の楽音波形に滑らかに移行
させるよう両波形を重みづけするための補間手段
の一部(特にその補間関数を発生するための手
段)に相当するものがクロスフエード制御回路1
6に含まれている。 アタツク部全波形の読み出しが完了したことを
示すアタツクエンド信号ATENDと、アタツク部
の読み出しを行つていないことを示す反転アタツ
ク信号が位相発生器13からクロスフエード
制御回路16に与えられる。クロスフエード制御
回路16では、これらの信号に基きアタツク部の
波形読み出しが完了したことを確認すると、所定
の補間関数の発生を開始する。補間関数はクロス
フエードカーブデータCFとして回路16から出
力され、重みづけ演算用の乗算器18に与えられ
る。また、波形切換え指令信号WCHGが回路1
6から出力され、位相発生器13に与えられる。 重みづけ演算用の乗算器18と、その出力を遅
延回路19でクロツクパルスφ1の1周期分遅延
した信号と遅延していない信号とを加算する加算
器20は補間手段の一部を成すものである。波形
メモリ14からは各チヤンネル毎の各サブチヤン
ネルタイミングに対応して時分割で楽音波形デー
タが読み出され、クロスフエード制御回路16か
らは同様に各チヤンネル毎の各サブチヤンネルタ
イミングに同期して時分割でクロスフエードカー
ブデータCFが読み出される。従つて、乗算器1
8では、各チヤンネル毎の各サブチヤンネルに対
応して時分割的に読み出された楽音波形が、各々
に対応するクロスフエードカーブデータCF(すな
わち補間関数)に従つて夫々重みづけされる。1
つの楽音発生チヤンネルに関する2つのサブチヤ
ンネルの重みづけされた楽音波形データが加算器
20で加算される。すなわち、第1のサブチヤン
ネルの楽音波形データが遅れて遅延回路19から
加算器20に入力されるとき、同じチヤンネルの
第2のサブチヤンネルの楽音波形データが加算器
20の他の入力に加わるようになつている。こう
して、1つのチヤンネルのタイムスロツト(クロ
ツクパルスφ2の1周期に対応するタイムスロツ
ト)の後半で、そのチヤンネルに関する重みづけ
済みの2つの楽音波形データが混合される。 エンベロープ発生器17は、キーアサイナ11
から与えられたキーオン信号KONとキーオンパ
ルスKONPに応じて各チヤンネル毎に振幅エン
ベロープ波形信号を時分割で発生する。このエン
ベロープ波形は押鍵中は一定レベルを維持し、離
鍵に応じてデイケイエンベロープ特性を示すもの
である。波形メモリ14に記憶されたアタツク部
全波形はアタツクエンベロープ特性が予め付与さ
れたものであるため、アタツクエンベロープ特性
はエンベロープ発生器17によつて付与する必要
がないのである。加算器20とエンベロープ発生
器17の出力が乗算器21に入力され、各チヤン
ネルの楽音波形データに対してその押鍵及び離鍵
に対応する振幅エンベロープが時分割で付与され
る。 乗算器21の出力は各チヤンネルに対応して並
列的に設けられたラツチ回路22−1乃至22−
12のデータ入力に与えられる。各ラツチ回路2
2−1乃至22−12のラツチ制御入力Lには、
各々に対応するチヤンネルタイミング信号CH1
〜CH12とクロツクパルスφ2の反転信号2との
アンド論理をとつたアンド回路23−1乃至23
−12の出力が夫々与えられる。こうして、各チ
ヤンネルの時分割タイムスロツトの後半のタイム
スロツトで乗算器21の出力が対応するラツチ回
路22−1乃至22−12にラツチされる。前述
の通り、加算器20では各チヤンネルタイミング
1〜12の後半のタイムスロツト(サブチヤンネ
ル2のタイミング)でそのチヤンネルに関する重
みづけ済みの2つの楽音波形データの加算を行う
ので、その加算結果に対応するデータが各ラツチ
回路22−1乃至22−12にラツチされる。こ
うして各チヤンネルの楽音波形データの時分割が
解除される。 ラツチ回路22−1乃至22−12の出力はラ
ツチ回路24−1乃至24−12に入力される。
各ラツチ回路24−1乃至24−12のラツチ制
御入力Lには位相発生器13から出力されたピツ
チ同期パルスPSP1〜PSP12が与えられる。ピ
ツチ同期パルスPSP1〜PSP12は、各チヤンネ
ルに割当てられた楽音の周波数に同期したパルス
であり、これに従つて楽音波形データをラツチす
ることにより非調和なクロツク成分を除去するよ
うにしている。各ラツチ回路24−1乃至24−
12の出力は加算器25に与えられて合算された
後、デイジタル/アナログ変換器26でアナログ
信号に変換され、サウンドシステム27に至る。 次に第2図各部の詳細につき説明する。 第5図は位相発生器13の一例を示すもので、
符号28によつて示す部分が、1周期の波形デー
タを繰返し読み出すための読出し手段に相当す
る。キーアサイナ11から時分割的に与えられた
各チヤンネルのキーコードKCがラツチ回路29
−1乃至29−12に入力され、チヤンネルタイ
ミング信号CH1〜CH12に従つて各チヤンネ
ルに対応するラツチ回路29−1乃至29−12
に夫々ラツチされる。各チヤンネル別に独立に設
けられた可変発振器30−1乃至30−12は、
各々に対応するラツチ回路29−1乃至29−1
2から与えられたキーコードKCに応じて各チヤ
ンネルに割当てられた押圧鍵の楽音周波数に対応
するノートクロツクパルスNC1〜NC12を発
生する。ノートクロツクパルスNC1〜NC12
は時分割制御回路31に与えられ、チヤンネルタ
イミング信号CH1〜CH12に従つて時分割的
にサンプリングされ、多重化され、ライン32を
介して時分割多重出力が取り出される。 時分割制御回路31の一例は第6図のようであ
り、12個のRSフリツプフロツプ33−1乃至3
3−12のセツト入力Sに各チヤンネルのノート
クロツクパルスNC1〜NC12が夫々入力され
る。アンド回路34−1乃至34−12にはフリ
ツプフロツプ33−1乃至33−12の出力Qと
チヤンネルタイミング信号CH1〜CH12が
夫々入力され、その出力がオア回路350で多重
化されてライン32に導かれると共に、対応する
フリツプフロツプ33−1乃至33−12のリセ
ツト入力Rに戻される。また、フリツプフロツプ
33−1乃至33−12の出力Qはピツチ同期パ
ルスPSP1〜PSP12として出力され、前述の通
り第2図のラツチ回路24−1乃至24−12に
与えられる。フリツプフロツプ33−1乃至33
−12はセツト入力Sの信号の立上りでセツトさ
れ、リセツト入力Rの信号の立下りでリセツトさ
れるものとする。第7図は第6図各部の入出力信
号の一例を示したものである。同図から明らかな
ように、各チヤンネルに割当てられた鍵のノート
クロツクパルスNC1〜NC12はチヤンネルタ
イミングに非同期であり、このパルスNC1〜
NC12の立上りでフリツプフロツプ33−1乃
至33−12をセツトして、対応するアンド回路
34−1乃至34−12を可能化し、その後最初
のチヤンネルタイミング信号CH1〜CH12に
対応して該アンド回路34−1乃至34−12か
らパルスを出力し、この出力パルスの立下りでフ
リツプフロツプ33−1乃至33−12をリセツ
トする。そうすると、ノートクロツクパルスNC
1〜NC12と同周波数でチヤンネルタイミング
信号CH1〜CH12に同期した新たなノートク
ロツクパルスが各アンド回路34−1乃至34−
12から得られる。こうして、各チヤンネルに割
当てた鍵の楽音周波数に対応する(その整数倍周
波数)のノートクロツクパルスが該当チヤンネル
の時分割タイミングに一致してライン32に出力
される。 第5図に戻り、ライン32に与えられた各チヤ
ンネルのノートクロツクパルスは加算器35、ゲ
ート36、シフトレジスタ37から成るカウンタ
38に入力され、そのパルス数が各チヤンネル別
に時分割でカウントされる。シフトレジスタ37
は24ステージ/8ビツトであり、サブチヤンネル
タイミングに同期するクロツクパルスφ1によつ
てシフト制御される。シフトレジスタ37の出力
は加算器35に与えられ、ライン32のノートク
ロツクパルスと加算される。その加算出力がゲー
ト36を介してシフトレジスタ37にストアされ
る。シフトレジスタ37の24ステージは12チヤン
ネルの各々の2サブチヤンネルに対応しており、
1チヤンネル分のカウント値が2ステージ(2サ
ブチヤンネルに対応)に夫々ストアされる。ゲー
ト36はキーオンパルスKONPによつて発音開
始直前に瞬時に閉じられ、シフトレジスタ37に
おける対応する2ステージ分の記憶をクリアす
る。 シフトレジスタ37は1ステージにつき8ビツ
トの容量を持つので、カウンタ38はモジユロ2
56のカウントを24チヤンネル分(実際は12チヤ
ンネル分)につき時分割で行う。ゲート36の出
力がカウンタ38のカウント出力として取り出さ
れ、アドレスデータMADRの最下位8ビツトと
して波形メモリ14に与えられる。このカウンタ
38のカウント出力により256サンプル点から成
る1周期波形の各サンプル点を順次読み出すこと
ができる。カウントはノートクロツクパルスNC
1〜NC12に従つて行われるので、上記読み出
しは発生すべき楽音周波数に対応して行われるこ
とになる。 波形メモリ14を読み出すためのアドレスデー
タMADRはN+8ビツト(但しN>8)であり、
上述のように最下位8ビツトによつて波形1周期
内の順次サンプル点を指定し、上位Nビツトによ
つて1周期分の波形を指定する。 この波形指定用の上位Nビツトのアドレスデー
タは、波形指定手段に相当するスタートアドレス
発生回路40から加算器41を経由して与えられ
る。スタートアドレス発生回路40は、前述のア
タツク部全波形のスタートアドレスA0,B0,C0
…と各セグメント波形のスタートアドレスA1
A2…を発生するものである。アタツク部全波形
内の個々の1周期波形を指定するためにアタツク
部周期数カウンタ39が設けられており、このカ
ウンタ39の出力とアタツク部のスタートアドレ
スA0,B0,C0…とを加算合成してアタツク部全
波形内の個々の1周期波形の絶対アドレスを特定
するために加算器41が設けられている。 アタツク部周期数カウンタ39のハード構成は
前述のカウンタ38と同様であり、加算器43、
ゲート44、シフトレジスタ45を含んでいる。
このカウンタ39は、加算器35の最上位ビツト
からのキヤリイアウト信号CRYを各チヤンネル
別に時分割でカウントする。このキヤリイアウト
信号CRYはカウンタ38の或るチヤンネルでノ
ートクロツクパルスを256カウントする毎に(つ
まり波形1周期を読み出す毎に)発生するもの
で、これをカウントすることによりアタツク部の
周期数をカウントすることができる。 カウンタ39の出力はゲート42に加わり、後
述するアタツク信号ATによりアタツク部全波形
読み出し中のみ該ゲート42が開かれ、加算器4
1に該カウンタ出力が与えられる。加算器41の
他の入力にはスタートアドレス発生回路40から
発生されたNビツトのスタートアドレスデータの
うち最下位8ビツトが入力される。Nビツトのス
タートアドレスデータのうち加算器41には入力
されなかつた最上位N−8ビツトのデータの下位
に加算器41の8ビツト出力データが位置し、両
データによつてアドレスデータMADRの最上位
Nビツトが構成される。カウンタ39のカウント
値はアタツク部全波形の最初の周期から数えた周
期数を示しており、一方、スタートアドレスA0
B0,C0…は波形メモリ14における該アタツク
部全波形の最初の絶対アドレスを示している。従
つて両者を加算することによりアタツク部全波形
の各周期毎の最初の絶対アドレスを特定する(す
なわち個々の1周期波形を指定する)ことができ
る。 アタツクエンド検出回路46はカウンタ38か
ら与えられるキヤリイアウト信号CRYをカウン
トし、アタツク部全波形の読み出しが完了したか
否かを調べるものであり、第8図にその一例が示
されている。 第8図において、アタツク部周期数メモリ47
はアタツク部全波形の周期数を各音色毎に記憶し
たもので、音色選択情報TCに応じて周期数デー
タATNが読み出される。引算器48、ゲート4
9、セレクタ50、24ステージ/8ビツトのシフ
トレジスタ51から成るカウンタ52は、アタツ
ク部波形を1周期読み出す毎に周期数のダウンカ
ウントを行うもので、各チヤンネル別に時分割で
該ダウンカウントを行う。セレクタ50は、キー
オンパルスKONPが発生したときメモリ47か
ら読み出された周期数データATNをB入力を介
して選択し、シフトレジスタ51に取込む。それ
以外のときはシフトレジスタ51の最終ステージ
から引算器48を介してセレクタ50のA入力に
加わるデータが選択され、シフトレジスタ51に
与えられる。第5図の加算器35から出力された
キヤリイアウト信号CRYがゲート49に入力さ
れる。ゲート49はアタツク信号ATによつてア
タツク中可能化され、キヤリイアウト信号CRY
を引算器48に与える。引算器48では、キヤリ
イアウト信号CRYが与えられたときシフトレジ
スタ51の出力データから1減算する。こうし
て、始めはアタツク部全波形の周期数を示すデー
タがシフトレジスタ51に入り、以後アタツク部
波形を1周期読み出す毎に該データが1減算さ
れ、最終的にアタツク部全波形の読み出しが完了
したとき該データがオール“0”となる。 カウンタ52の出力はセレクタ50から取り出
され、オール“0”検出回路520に与えられ
る。オール“0”検出回路520はセレクタ50
から与えられたカウント出力データがオール
“0”か否かを検出し、オール“0”のとき信号
“1”を出力する。この検出回路520の出力信
号は反転アタツク信号として出力され、それ
をインバータ53で反転した信号がアタツク信号
ATとして出力される。従つて、アタツク中はア
タツク信号ATが“1”、反転アタツク信号が
“0”であるが、アタツクが終了すると、反転し
てATが“0”、が“1”となる。遅延回路5
4はクロツクパルスφ2の12倍の周期のクロツク
パルスφ2×12によつて時分割チヤンネルタイミ
ング1サイクル分の信号遅延を設定するものであ
り、アタツク信号ATを遅延してアンド回路55
に与える。アンド回路55の他の入力には反転ア
タツク信号が与えられており、信号が
“0”から“1”に切換わつたときそのチヤンネ
ルに対応する1タイムスロツト(サブチヤンネル
2タイムスロツト分)の間アンド回路55の出力
が“1”となり、それがアタツクエンド信号
ATENDとして出力される。尚、アタツクが終了
するとアタツク信号ATの“0”によりゲート4
9が閉じ、それ以上のダウンカウントは行われな
くなる。従つてカウンタ52のカウント値はアタ
ツク時以外ではオール“0”を維持する。第8図
の動作例を1つのチヤンネルに関して示すと第1
1図aのようになる。 第5図に戻ると、スタートアドレス発生回路4
0は音色選択情報TCに応じてスタートアドレス
の一組を選択し、キーオンパルスKONPに応じ
てアタツク部のスタートアドレスを発生し、波形
切換え指令信号WCHGに応じて各セグメント波
形のスタートアドレスを順次切換えて発生するも
のである。このスタートアドレス発生回路40の
一例は第9図に示されている。 第9図において、スタートアドレスメモリ56
は各音色A,B,C…に対応して複数組のスター
トアドレスA0,A1,A2…,B0,B1,B2…,C0
C1,C2…を夫々予め記憶したものであり、音色
選択情報TCに応じて一組のスタートアドレス
(例えば音色Aの場合はA0,A1,A2…)が選択
される。24ステージのシフトレジスタ57、セレ
クタ58,59,60、加算器61、ゲート62
を含むループはカウンタを構成しており、このル
ープ内のゲート62から取り出されたカウント値
がスタートアドレスメモリ56のアドレス入力に
与えられる。スタートアドレスメモリ56は選択
された一組のスタートアドレスデータ(例えば
A0,A1,A2…)をアドレス入力に与えられたカ
ウント値に従つて順次読み出す。すなわち、ゲー
ト62から与えられるカウント値が「0」のとき
はアタツク部のスタートアドレスA0を読み出し、
「1」のときは第1のセグメント波形SEG1のス
タートアドレスA1を読み出し、「2」のときは第
2のセグメント波形SEG2のスタートアドレス
A2を読み出す。こうして、スタートアドレスメ
モリ56から読み出したスタートアドレスデータ
によつて波形メモリ14(第2図)から読み出す
べき波形を指定する。 ゲート62はキーオンパルスKONPの反転信
号によつて可能化されるもので、キーオ
ンパルスKONPが発生したチヤンネルでゲート
62が閉じ、該チヤンネルに対応するシフトレジ
スタ57の記憶内容がクリアされる。シフトレジ
スタ57の最終ステージの出力はセレクタ58の
C入力に与えられると共に遅延回路63,64を
夫々経由してセレクタ58のA入力及びB入力に
与えられる。遅延回路63はクロツクパルスφ1
の23周期分に相当する周期のクロツクパルスφ1
×23によつて遅延制御され、遅延回路64はクロ
ツクパルスφ1によつて遅延制御される。セレク
タ58のA選択入力SAにはクロツクパルスφ2
波形切換え指令信号WCHGのアンド論理をとつ
たアンド回路65の出力が与えられる。B選択入
力SBにはクロツクパルスφ2の反転信号と信号
WCHGのアンド論理をとつたアンド回路66の
出力が与えられる。C選択入力SCには信号
WCHGをインバータ67で反転した信号が与え
られる。 セレクタ58の出力はセレクタ59のA入力に
与えられる。セレクタ59のB入力には数値
「1」が、C入力には数値「2」が夫々与えられ
る。セレクタ59のA選択入力SAにはアタツク
エンド信号ATENDをインバータ68で反転した
信号が与えられ、B選択入力SBにはクロツクパ
ルスφ2と信号ATENDのアンド論理をとつたア
ンド回路69の出力が与えられ、C選択入力SC
にはクロツクパルスφ2の反転信号と信号
ATENDのアンド論理をとつたアンド回路70の
出力が与えられる。 セレクタ59の出力は加算器61に与えられ
る。加算器61の他の入力には波形切換え指令信
号WCHGが与えられており、該指令信号WCHG
が“1”になる毎にセレクタ59の出力データに
1が加算される。加算器61の出力はセレクタ6
0のB入力に与えられる。セレクタ60のA入力
にはシーケンス戻り先メモリ71の出力が与えら
れる。また、加算器61の出力は最終セグメント
検出回路61Aに与えられており、この検出回路
61Aの出力信号がセレクタ60のA選択入力
SAに与えられ、その出力信号をインバータ72
で反転した信号がB選択入力SBに与えられる。
セレクタ60の出力はゲート62を介してシフト
レジスタ57に与えられる。 シフトレジスタ57が24ステージであり、動作
クロツクパルスがφ1であるため、カウント動作
は各チヤンネル1〜12毎の各サブチヤンネル別
に合計24タイムスロツトで時分割的に行われる。
以下では1つのチヤンネルに関してカウント動作
を説明する。まず、前述の通り、キーオンパルス
KONPが発生したときゲート62が閉じられ、
当該チヤンネルに対応するシフトレジスタ57の
2つのステージの内容がオール“0”にクリアさ
れる。後述のようにアタツク中は波形切換え指令
信号WCHGは発生されず、従つて、セレクタ5
8は常にC入力を選択する。また、アタツク中は
アタツクエンド信号ATENDは“0”であり、セ
レクタ59はA入力を選択する。さらに、最終順
位のセグメント波形の読み出しが完了するまでは
最終セグメント検出回路61Aの出力信号は
“0”であり、セレクタ60はB入力を選択する。
従つて、クリアされたシフトレジスタ57の内容
がセレクタ58のC入力、59のA入力、加算器
61、セレクタ60のB入力、ゲート62を介し
てチヤンネルタイミング1サイクルの時間遅れで
同じチヤンネルタイミングに同期して循環する。
従つてゲート62からスタートアドレスメモリ5
6に与えられるカウント値は「0」を維持し、こ
れに応じてアタツク部のスタートアドレス(例え
ばA0)を示すデータが読み出される。 アタツクが終了すると、前述の通り第8図のア
タツクエンド検出回路46からアタツクエンド信
号ATENDが当該チヤンネルタイミング(2サブ
チヤンネル分のタイムスロツト)で1度だけ発生
する。これによりアンド回路69,70が可能化
され、前半のタイムスロツト(すなわちクロツク
パルスφ2が“1”となるサブチヤンネル1のタ
イミング)でセレクタ59のB入力が選択され、
数値データ「1」がシフトレジスタ57にストア
される。更に後半のタイムスロツト(すなわちク
ロツクパルスφ2が“0”となるサブチヤンネル
2のタイミング)でセレクタ59のC入力が選択
され、数値データ「2」がシフトレジスタ57に
ストアされる。 こうして、アタツク終了後、最初はサブチヤン
ネル1に対応して数値「1」がセツトされ、サブ
チヤンネル2に対応して数値「2」がセツトされ
る。これにより、スタートアドレスメモリ56か
らは、サブチヤンネル1に対応して第1のセグメ
ント波形SEG1のスタートアドレス(例えばA1
を示すデータが読み出され、サブチヤンネル2に
対応して第2のセグメント波形SEG2のスター
トアドレス(例えばA2)を示すデータが読み出
される。次に波形切換え指令信号WCHGが与え
られるまでこの状態が維持される。尚、ゲート6
2から出力される1チヤンネル分(2つのサブチ
ヤンネル分)のカウント値の変化の一例が第11
図bに示されている。 波形切換え指令信号WCHGは、後述するよう
に1つのチヤンネルに関する2つのサブチヤンネ
ルの一方に対応して交互に切換わつて発生するよ
うになつている。第11図bに示すように最初は
サブチヤンネル1に対応して発生し、次にサブチ
ヤンネル2に対応して発生し、以後交互に切換わ
つて発生する。従つて、第9図の回路では波形切
換え指令信号WCHGに応答するカウント動作は
2つのサブチヤンネルのどちらか一方に関して行
われる。 切換え指令信号WCHGが前半のチヤンネルタ
イムスロツトつまりサブチヤンネル1に対応して
発生したとき、クロツクパルスφ2の“1”に対
応してアンド回路65が可能化されるが、アンド
回路66は可能化されない。従つてその場合は、
セレクタ58のA入力を介して遅延回路63の出
力が選択され、このデータに対して加算器61で
信号WCHGによつて1が加算される。遅延回路
63はサブチヤンネルタイミングにして23タイム
スロツト前のデータを出力しており、これは同じ
チヤンネルに関する前サイクルのサブチヤンネル
2のカウントデータである。このサブチヤンネル
2のカウント値に1加算したものがサブチヤンネ
ル1の新たなカウント値となる。この場合、サブ
チヤンネル2はサブチヤンネル1のカウント値よ
りも1大きく、従つて、サブチヤンネル1のカウ
ント値は実質的に2加算されたのと同じことにな
る。例えば、前述のようにサブチヤンネル1のカ
ウント値が「1」で、サブチヤンネル2のカウン
ト値が「2」のとき、最初の波形切換え指令信号
WCHGがサブチヤンネル1に対応して与えられ
ると、サブチヤンネル1のタイミングで前サイク
ルのサブチヤンネル2のカウント値「2」(つま
り遅延回路63の出力)に対して1が加算され、
サブチヤンネル1のカウント値は「3」に変わ
る。この場合サブチヤンネル2のタイミングでは
セレクタ58のC入力を介してシフトレジスタ5
7の出力がそのまま選択され、カウント値の増加
は行われない。従つて、サブチヤンネル2のカウ
ント値は「2」のままである。こうして、最初の
波形切換え指令信号WCHGによつてサブチヤン
ネル1の読み出しアドレスが変化し、第3のセグ
メント波形SEG3のスタートアドレス(例えば
A3)を示すデータがメモリ56から読み出され
る。一方、サブチヤンネル2の読み出しアドレス
は変化せず、第2のセグメント波形SEG2のス
タートアドレスデータが依然として読み出され
る。 波形切換え指令信号WCHGがサブチヤンネル
2に対応して発生したときは、上述とは逆にアン
ド回路66が可能化され、遅延回路64の出力が
セレクタ58のB入力を介して選択され、このデ
ータに信号WCHGによつて加算器61で1が加
算される。遅延回路64は1タイムスロツト前の
サブチヤンネル、つまり同じチヤンネルのサブチ
ヤンネル1のカウント値を出力しており、このカ
ウント値に1加算したものがサブチヤンネル2の
新たなカウント値となる。この場合、サブチヤン
ネル1のカウント値はサブチヤンネル2のカウン
ト値よりも1大きく、従つて、サブチヤンネル2
のカウント値は実質的に2加算されたのと同じこ
とになる。例えば、前述のようにサブチヤンネル
1のカウント値が「3」でサブチヤンネル2のカ
ウント値が「2」のときに信号WCHGがサブチ
ヤンネル2に対応して発生すると、サブチヤンネ
ル1のカウント値「3」はそのままで、サブチヤ
ンネル2のカウント値が「4」に変わる。 以上のように、サブチヤンネル1,2の一方に
対応して波形切換え指令信号WCHGが交互に発
生する毎に、対応するサブチヤンネルのカウント
値が2づつ増加し、これに対応して各サブチヤン
ネルで指定されるセグメント波形の順位は「1」
と「2」、「3」と「2」、「3」と「4」、「5」と
「4」、というように2つおきに交互に切換わる。
このような2つおきの交互の波形切換え制御によ
つて第1図bに示したような両系列(サブチヤン
ネル1,2)に対するセグメント波形の割振りが
実現される。 波形切換え指令信号WCHGが所定数与えられ
て加算器61の出力が最終順位のセグメント波形
を指定する値を超えると最終セグメント検出回路
61Aの出力信号が“1”になる。なお、この検
出回路61Aは、例えば、波形メモリ14に各音
色毎にそれぞれ記憶される複数のセグメント波形
のうち最終順位のセグメント波形を指定する数値
を各音色毎にそれぞれ記憶し、音色選択情報TC
によつて読み出しが行われるメモリと、このメモ
リから読み出された数値データと加算器61の出
力データとを比較して「出力データの値>数値デ
ータの値」のとき“1”信号を出力する比較器と
によつて構成される。検出回路61の出力信号が
“1”になると、セレクタ60はA入力選択に切
換わる。これにより、シーケンス戻り先メモリ7
1から読み出された戻り先順位データがセレクタ
60で選択され、シフトレジスタ57にストアさ
れる。シーケンス戻り先メモリ71には、最終順
位のセグメント波形を読み出した後にどの順位の
セグメント波形に戻つて読み出すべきかを指示す
る戻り先順位データが各音色毎にサブチヤンネル
1,2についてそれぞれ記憶されており、音色選
択情報TC及びクロツクパルスφ2に応じて所定の
戻り先順位データが読み出される。最終順位のセ
グメント波形を読み出した後も発音が持続してい
る場合は、戻り先順位データに対応する順位のセ
グメント波形に戻つて読み出しが持続されるよう
にする目的で、シーケンス戻り先メモリ71が設
けられている。この場合、シーケンス戻り先メモ
リ71に記憶される戻り先順位データとしては、
波形メモリ14に記憶されるシーケンス波形
SEG1,SEG2…の総数が偶数である音色に関
してはサブチヤンネル1に対応して実際に戻つて
読み出すセグメント波形SEGiの順位を示す数値
iが、またサブチヤンネル2に対応して該セグメ
ント波形SEGiの次のセグメント波形SEGi+1の
順位を示す数値i+1がそれぞれ記憶される。一
方、上記シーケンス波形の総数が奇数の音色に関
しては上記の場合とは逆にサブチヤンネル2に対
応して数値iが、またサブチヤンネル1に対応し
て数値i+1がそれぞれ記憶される。 例えば、音色Aが選択され、この音色Aに関す
るセグメント波形の総数が「6」であるとし、戻
り先のセグメント波形の順位が「3」の場合、サ
ブチヤンネル1のカウント値は「0」→「1」→
「3」→「5」→「3」→「5」→「3」→「5」
…と変化し、一方サブチヤンネル2のカウント値
「0」→「2」→「4」→「6」→「2」→「6」
→「2」→「6」…と変化する。これにより、サ
ブチヤンネル1に関してはセグメント波形SEG
1,SEG3,SEG5が順次指定された後セグメ
ントト波形SEG3,SEG5が繰返し指定され、
一方サブチヤンネル2に関してはセグメント波形
SEG2,SEG4,SEG6が順次指定された後セ
グメント波形SEG4,SEG6が繰返し指定され
ることになる。 次に第10図を参照してクロスフエード制御回
路16について説明する。 計数手段73は重みづけの時間変化を設定する
ための時間関数を発生するためのものであり、第
1のカウンタ73Aと第2のカウンタ73Bとを
含んでいる。両カウンタ73A,73Bは、加算
器74A,74B、ゲート75A,75B、クロ
ツクパルスφ2によつて制御される12ステージの
シフトレジスタ76A,76Bを夫々含んでお
り、シフトレジスタ76A,76Bの出力が加算
器74A,74B、ゲート75A,75Bを介し
て循環し、各チヤンネル別に時分割で計数動作を
行うことが可能である。第1のカウンタ73Aは
セグメント波形の切換え回数をカウントするため
のものである。変化レートメモリ77は上記切換
え回数に応じた変化レートデータを各音色に対応
して予め記憶したものであり、音色選択情報TC
に応じて変化レートデータの一組が選択され、選
択されたデータの中から第1のカウンタ73Aで
カウントした切換え回数に応じて1つの変化レー
トデータDTが読み出される。なお、ゲート75
Aの出力が第1のカウンタ73Aのカウント出力
として取り出され、メモリ77に入力される。第
1のカウンタ73Aと変化レートメモリ77が計
数レート制御手段に相当する。 第2のカウンタ73Bは、第1の所定値(例え
ば0)から第2の所定値(例えば最大値)までの
カウントを前記メモリ77から読み出された変化
レートデータDTに応じたレートで行うものであ
る。変化レートデータDTが加算器74Bに入力
されており、第2のカウンタ73Bではこのデー
タDTを所定時間間隔でアキユムレートする。ゲ
ート75Bは反転アタツク信号によつてアタ
ツク時以外において可能化される。従つて、アタ
ツク中はカウンタ73Bのカウンタ内容は“0”
にクリアされており、アタツクが終了するとデー
タDTのカウントを開始する。 第2のカウンタ73Bのカウント出力はゲート
75Bから取り出され、排他オア回路から成る関
数変換回路78に入力される。この関数変換回路
78は、nビツトのカウント出力のうち下位のn
−1ビツトを別々に排他オア回路に入力し、最上
位ビツトMSBを各排他オア回路に共通に入力し、
MSBが“0”のとき下位n−1ビツトをそのま
ま通過するが、“1”のときは下位n−1ビツト
を反転して出力する。こうして、最小値0から最
大値2nまで増加するカウント値を2n-1の位置で折
返し、0から2n-1まで増加し、次いで2n-1から0
まで減少する三角波状の関数に変換する。 関数変換回路78の出力は第2系列(サブチヤ
ンネル2)用の基本の補間関数IPF2として利用
される。反転回路79はこの補間関数IPF2の各
ビツトを夫々反転して逆特性の関数を形成するも
ので、この逆特性の関数を第1系列(サブチヤン
ネル1)用の基本の補間関数IPF1とする。これ
らの補間関数IPF1,IPF2の一例が第11図c
に示されている。尚、アタツク中は第2のカウン
タ73Bの出力が全ビツト“0”であることによ
り関数変換回路78の出力が全ビツト“0”とな
り、第2系列の補間関数IPF2の値が最小値
(0)を維持し、第1系列の補間関数IPF1の値
が最大値を維持する。 セレクタ80は、各補間関数IPF1,IPF2を
各サブチヤンネル1,2のタイミングに対応して
時分割多重化するためのものであり、A入力に
IPF2が加わり、B入力にIPF1が加わり、クロ
ツクパルスφ2が“1”のとき(サブチヤンネル
1のタイムスロツトのとき)B入力のIPF1を選
択し、φ2が“0”のとき(サブチヤンネル2の
タイムスロツトのとき)A入力のIPF2を選択す
る。 切換制御手段81は計数手段73の出力に応じ
て波形指定手段すなわち第9図のスタートアドレ
ス発生回路40における波形切換え動作を制御す
るものであり、セレクタ80から出力された補間
関数IPF1,IPF2の値が全ビツト“0”である
か否かを検出するオール“0”検出回路82と、
この検出回路82の出力と反転アタツク信号
とを入力したアンド回路83とを含んでいる。ア
ンド回路83は信号によつてアタツク時以外
に可能化され、オール“0”検出回路82の出力
信号“1”を波形切換え指令信号WCHGとして
出力する。2つのサブチヤンネルの補間関数IPF
1,IPF2のうち負の傾きで時間的に漸減する一
方が全ビツト“0”になつたとき、そのサブチヤ
ンネルに対応するタイミングでオール“0”検出
回路82の出力が“1”となり、これに対応して
波形切換え指令信号WCHGが発生される。両サ
ブチヤンネルの補間関数IPF1,IPF2の傾きは
1補間区間毎に切換わるので、波形切換え指令信
号WCHGは1回の補間が終了する毎に一方のサ
ブチヤンネルに対応して交互に切換わつて発生す
る。第11図cの補間関数IPF1,IPF2に対応
する波形切換え指令信号WCHGの発生例が第1
1図bに示されている。 セレクタ80から時分割的に出力される補間関
数IPF1,IPF2は時間的にリニアな特性を示し
ているが、補間関数記憶手段に相当するクロスフ
エードカーブメモリ84はこの補間関数を任意の
特性に変換するために設けられたものである。例
えば第12図a〜dに実線で示すような各種の補
間特性カーブ(重みづけ曲線)を各音色に対応し
てメモリ84に予め記憶しておき、このうち1つ
を音色選択情報TC(又は専用スイツチ等による選
択操作)に応じて選択し、選択された補間特性カ
ーブをセレクタ80からの補間関数IPF1,IPF
2をアドレスとして読み出すようになつている。
前述の通り両サブチヤンネルの補間関数IPF1,
IPF2(いわばこれは基本の補間関数である)は
逆特性であるため、メモリ84の読み出し方向が
両サブチヤンネル間では互に逆方向(一方が正方
向のときは他方が逆方向)となり、互に逆特性の
カーブがメモリ84から時分割で読み出されるこ
とになる。例えば、一方のサブチヤンネルに対応
して第12図a〜dに実線で示すような補間特性
カーブが読み出されるとき、他方のサブチヤンネ
ルに対応して同図に破線で示すような補間特性カ
ーブが読み出される。 上述のようにしてメモリ84から時分割的に読
み出された各チヤンネル毎の各サブチヤンネルに
対応する補間特性カーブデータはクロスフエード
カーブデータCFとして第2図の乗算器18に与
えられ、その特性に応じて対応するセグメント波
形データを重みづけ(振幅制御)する。なお、関
数IPF1,IPF2はメモリ84のアドレス信号と
して用いられるので、計数手段73と関数変換回
路78の部分は、メモリ84のためのアドレス発
生手段に相当するものである。 このようにメモリ84を用いたことにより補間
特性を任意の曲線に設定することができる。ま
た、任意の補間特性カーブを互に逆方向に読み出
すことにより2系列の補間特性を得るようにして
いるため、任意の補間特性カーブの設定が可能で
ありながら、結果的に(2系列の補間合成では)
必らずシンメトリカルな補間が行われることにな
り、偏りのない滑らかな補間が行える。因みに第
12図に示された特性について説明すれば、aは
補間の中間点(楽音波形変化の中間点)で音量レ
ベルが大きくなるものであり、bは初めは大きく
波形が変化し、途中は変化が緩やかであり、最後
に再び大きく変化するものである。cは初めと終
わりは波形変化が緩やかであり、中間で大きく変
化するものである。dは揺らぎながら波形が変化
するものである。 第10図に戻り、オール“0”及びオール
“1”検出回路85は波形切換えタイミングに同
期して切換え同期信号CHGSを出力するものであ
り、関数変換回路78の出力すなわち補間関数
IPF2を入力し、その値が全ビツト“0”又は全
ビツト“1”であるかを検出する。第11図cか
ら明らかなように、三角波状に変化する補間関数
IPF2の上の頂点においてその値は全ビツト
“1”であり、下の頂点においてその値は全ビツ
ト“0”であり、それは波形切換えタイミングつ
まり波形切換え指令信号WCHGのタイミングに
対応している。全ビツト“0”のとき又は全ビツ
ト“1”のときに対応して切換え同期信号CHGS
が“1”となる。この信号CHGSは両サブチヤン
ネルのタイムスロツトすなわちクロツクパルス
φ2の1周期に相当する1チヤンネル分のタイム
スロツトにおいて“1”となる。 この信号CHGSは遅延回路86でクロツクパル
スφ2×12に従つて時分割チヤンネルタイミング
1サイクル分だけ遅らされ、ゲート87を介して
カウンタ73Aの加算器74Aに与えられる。加
算器74Aの出力はゲート75Aを介して12ステ
ージのシフトレジスタ76Aに与えられ、時分割
チヤンネルタイミング1サイクル分だけ遅延され
て加算器74Aの入力に戻される。ゲート75A
はアタツクエンド信号ATENDを反転した信号に
よつて制御されるもので、アタツクエンド信号
ATENDの発生時のみ瞬時に閉じられ、対応する
チヤンネルに関するシフトレジスタ76Aの記憶
をクリアする。ゲート75Aの出力は前述の通り
変化レートメモリ77に与えられると共にオール
“1”検出回路88に与えられる。オール“1”
検出回路88はカウンタ73Aのカウント値が全
ビツト“1”つまり最大値になつたとき信号
“1”を出力する。この出力をインバータ89で
反転したものがゲート87の制御入力に与えられ
る。 カウンタ73Aのカウント値はアタツク中は最
大値を保持しており、ゲート87は閉じられてい
る。アタツクが終了してアタツクエンド信号
ATENDによつてカウント値がクリアされると、
オール“1”検出回路88の出力が“0”とな
り、ゲート87が開かれる。以後、切換え同期信
号CHGSが発生する毎にカウンタ73Aのカウン
ト値が増加し、波形切換え回数がカウントされ
る。そして、カウント値が最大値(オール“1”)
になるとゲート87が閉じ、カウント動作が停止
する。なお、遅延回路86は信号CHGSがカウン
タ73Aに入力されるタイミングをシフトレジス
タ76Aの入出力間の時間遅れ分だけ遅延するた
めに設けられたものである。切換え同期信号
CHGSとカウンタ73Aでカウントした切換え回
数の一例を第11図cに示す。 変化レートメモリ77は、前述の通り、カウン
タ73Aのカウント値に対応して所定の変化レー
トデータDTを読み出す。この変化レートデータ
DTの値によつて第2のカウンタ73Bのカウン
ト値増加率が定まり、補間関数IPF1,IPF2の
傾きが決定され、従つて、1補間区間の時間的長
さ(第1図bのt1,t2,t3,t4…)が決定される。
メモリ77では波形切換え回数に応じて(すなわ
ち各補間区間毎に)任意に変化レートデータDT
を設定することができるので、各補間区間の長さ
t1,t2,t3,t4…は均一ではなく全く任意に設定
できる。なお、第1のカウンタ73Aが一旦最大
値になると、以後それが維持されるので、変化レ
ートメモリ77は最大値に対応する変化レートデ
ータDTを持続的に読み出すようになる。勿論、
第1のカウンタ73Aは他のカウンタと同様に各
チヤンネル毎に時分割でカウント動作を行うの
で、上述の波形切換え回数カウント及び変化レー
トデータDTの読み出しは各チヤンネル毎に時分
割で行われる。変化レートメモリ77における変
化レートデータの記憶例を第1表に示す。同表に
示された数値は変化レートデータDTの一例を10
進数で表わしたものである。第2表は第1表の数
値に対応して設定される各補間区間t1〜t4…の時
間長を例示したもので、Tは所定の単位時間であ
る。
【表】
【表】 上述から明らかなように、クロスフエードカー
ブメモリ84を利用することによつて任意の補間
特性カーブとすることができることのみならず、
切換え回数をカウントする第1のカウンタ73A
と変化レートメモリ77との組合せにより個々の
補間区間の時間長をも任意に設定することができ
る。 第10図における第1のカウンタ73Aと変化
レートメモリ77の部分すなわち計数レート制御
手段は第13図のように変更することもできる。
変化レート初期値メモリ90は変化レートデータ
DTの初期値のみを各音色毎に記憶しており、音
色選択情報TCに応じて所定の変化レート初期値
データを読み出す。セレクタ91はアタツクエン
ド信号ATENDによつてアタツク終了時のみ瞬時
にメモリ90からの初期値データを選択し、シフ
トレジスタ92にストアする。シフトレジスタ9
2は12ステージであり、各チヤンネル分のデータ
のストアが可能である。シフトレジスタ92の最
終ステージの出力は変化レートデータDTとして
出力されると共にシフト回路93に加わり、アン
ド回路94からの制御信号に応じてビツトシフト
され、セレクタ91のA入力を介して循環する。
アンド回路94には変化レートデータDTの最下
位ビツトLSBの反転信号と遅延回路86(第1
0図)で遅延された切換え同期信号CHGS′が与
えられる。一例として、シフト回路93はアンド
回路94から信号“1”が与えられたとき入力デ
ータの各ビツトを下位に1ビツトシフトするもの
である。 データDTのLSBが“0”のときはアンド回路
94が可能化され、シフトレジスタ92にストア
した初期値データは切換え同期信号CHGS′が発
生する毎に1ビツトずつ順次下位にシフトされ
る。このシフトは各チヤンネル別に時分割で行わ
れる。やがてLSBが“1”になると、アンド回
路94が不能化され、データDTはそのときの値
を維持する。この場合の変化レートデータDTの
一例を第3表に示す。
【表】 第13図の場合は第10図に比べて変化レート
データDTの変化が単調であるが、構成が簡単に
なる。 尚、第10図及び第13図の例では第2のカウ
ンタ73Bのカウント値の最上位ビツトMSBの
値に応じて下位ビツトの反転を制御することによ
り三角波状に折返した補間関数(基本の補間関数
即ちメモリ84のアドレス信号)を得るようにし
ているため、カウンタ73Bのカウント値は必ら
ず全ビツト“0”から増加を開始して最終的にオ
ーバーフローによつて全ビツト“0”まで正確に
戻ることが要求される。従つて、変化レートデー
タDTの値は「1」、「2」、「4」、「8」など2の
べき乗であることが要求される。これに対して、
変化レートデータDTの値を任意に設定できるよ
うにするには、第2のカウンタ73Bを第14図
のように変更すればよい。 第14図に示すカウンタ73Bにおいては、加
算器74Bとゲート75Bとの間にゲート94が
設けられている。加算器74Bの最上位ビツトか
らのキヤリイアウト信号をインバータ95で反転
した信号が反転アタツク信号と共にアンド回
路96に加わり、その出力によつてゲート75B
が制御される。加算器74Bの出力信号のうち最
上位ビツトMSBがゲート75Bに入力されると
共に立上り微分回路97に加わり、下位のn−1
ビツトがゲート94に入力される。立上り微分回
路97はMSBが信号“1”に立上つたときクロ
ツクパルスφ2の1周期幅で信号“1”を出力し、
この信号“1”がインバータ98で反転されてゲ
ート94の制御入力に加わる。ゲート94の出力
(n−1ビツト)と加算器74BのMSB出力がn
ビツトの信号としてゲート75Bに加わる。ゲー
ト75Bの出力はシフトレジスタ76Bに加わる
と共に前述と同様に関数変換回路78に与えられ
る。 アタツク中は反転アタツク信号の“0”に
よりアンド回路96が不能化され、ゲート75B
が閉じ、カウンタ73Bのカウント値はオール
“0”に維持される。アタツクが終了するとゲー
ト75Bが開き、また、通常はゲート94が開い
ているので、カウント動作が可能となり、変化レ
ートデータDTの値を所定時間間隔(チヤンネル
タイミング1サイクル)で繰返し加算する。こう
してデータDTの値に応じた任意のレートでカウ
ント値が増加する。加算結果の最上位ビツト
MSBが“0”から“1”に変化したとき、その
チヤンネルタイミングで立上り微分回路97から
パルスが出力され、ゲート94が一時的に閉じ
る。カウント値の増加率は任意である(2のべき
乗に限らない)ため加算結果のMSBが“0”か
ら“1”に切換わつたときその下位n−1ビツト
が全ビツト“0”とは限らない。しかし、上述の
ようにゲート94が一時的に閉じることにより、
加算結果の下位n−1ビツトが強制的に全ビツト
“0”にクリアされ、ゲート75Bを介してシフ
トレジスタ76Bに与えられるカウント値は
MSBが“1”でその下位n−1ビツトがオール
“0”となる。 加算結果の最上位ビツトMSBが“1”から
“0”に変化したとき、つまり、加算器74Bか
らキヤリイアウト信号が出力されたとき、アンド
回路96が不能化され、ゲート75Bが閉じる。
このときも、カウント値の増加率は任意であるた
め、加算器74Bの出力が全ビツト“0”とは限
らない。しかし、ゲート75Bが一時的に閉じる
ことにより、該ゲート75Bから出力されるカウ
ント値は強制的に全ビツト“0”となる。 これにより、関数変換回路78の出力は、折返
し点では必らず全ビツト“0”又は全ビツト
“1”となり、検出回路82,85(第10図)
では支障なくオール“0”又はオール“1”を検
出し、波形切換え制御を支障なく行うことができ
る。従つて、第14図の構成によれば、変化レー
トデータDTを2のべき乗に限らず任意の値に設
定することができる。なお、その場合、セグメン
ト波形を丁度整数周期読み出したとき波形切換え
が行われるようにするには、データDTの値を楽
音周波数に関連づけて決定するようにすればよ
い。 上述の実施例では計数手段73における計数レ
ートは、所定時間間隔で適宜の値のデータDTを
繰返しカウントすることにより、このデータDT
の値によつて決定されるようになつている。しか
し、これに限らず、データDTの値を一定にして
計数時間間隔(カウントクロツク)を可変制御す
る、もしくはデータDTの値を計数時間間隔の両
方を可変制御することにより計数レートを決定す
るようにしてもよい。 また、第9図の例ではスタートアドレス発生回
路40は、或るサブチヤンネルのカウント値(セ
グメント波形順位データ)を2増加するために、
他方のサブチヤンネルのカウント値を取り出して
これに1増加することにより等価的に2増加した
のと同じ計算を行つている。しかし、これに限ら
ず、スタートアドレス発生回路40を第15図の
ように構成し、当該サブチヤンネルのカウント値
に直接的に2加算するようにしてもよい。 第15図において、第9図と同一符号は同一回
路であり、第9図の符号58,63〜67に相当
する回路が省略され、シフトレジスタ57の出力
がセレクタ59のA入力に直接入力されている点
が異なつている。また、ゲート99が設けられて
おり、波形切換え指令信号WCHGが与えられる
毎に数値「2」のデータを該ゲート99を介して
加算器61に与えるようになつている。従つて、
一方のサブチヤンネルに対応して波形切換え指令
信号WCHGが発生されると、そのサブチヤンネ
ルのタイミングでシフトレジスタ57から出力さ
れたカウント値に数値「2」が加算され、実質的
に第9図と同等に動作する。 以上説明した実施例では第1図bに示すように
基本の補間関数IPF1,IPF2(メモリ84のア
ドレス信号)が三角波状に変化し、常時2つのセ
グメント波形が重みづけされるようになつている
が、これに限らず、波形切換わりの過渡期でのみ
2波形の重みづけを行うようにしてもよい。第1
6図はその場合の基本の補間関数IPF1,IPF2
(メモリ84のアドレス信号)の一例を示したも
ので、例えばセグメント波形SEG1からSEG2
に切換わるときその過渡期P1において両関数IPF
1,IPF2を交差させ、以後はSEG2のための補
間関数IPF2を最大値に維持し、SEG1のための
補間関数IPF1は最小値に維持する。SEG2から
SEG3に切換わる過渡期P2においても同様であ
る。第16図のような制御を行うためには、第1
0図の検出回路82,85が単にオール“0”又
はオール“1”を検出するのではなく、オール
“0”又はオール“1”から増加方向又は減少方
向に変化したことを検出し、これに基き波形切換
え指令信号WCHGあるいは切換え同期信号
CHGSを発生するようにすればよい。 また、上記実施例では補間用の2系列(サブチ
ヤンネル)が時分割処理されているが、これを並
列処理するようにしてよい。また、第2図では補
間用に重みづけされた2系列の楽音波形信号を加
算器20でデイジタル加算した後D/A変換して
いるが、各系列独立にD/A変換した後混合もし
くは独立発音するようにしてもよい。 また、第2図の波形メモリ14では波形各サン
プル点の振幅値データをそのまま記憶しているも
のとしているが、これに限らず種々の記憶法を採
用してよい。例えば、各サンプル点間の振幅値の
差分値を記憶しておき、これらを読み出した後累
算することにより各サンプル点振幅データを得る
方法、或いは各サンプル点振幅値の実数を仮数部
と指数部に分けて記憶しておき、読み出した後の
演算処理によつて各サンプル点振幅値の実数を得
る方法など、種々のものがある。 なお、上記実施例ではセグメント波形(SEG
1,SEG2,…)として波形1周期分をそのま
ま波形メモリ14に記憶するようにしたが、これ
に限らず波形の半周期だけを記憶してもよく、こ
の場合には読み出された半周期波形に対して正・
負の極性を交互に付加して1周期波形とすればよ
い。また、波形メモリ14に記憶するセグメント
波形は1周期波形に限らず、複数周期(例えば2
周期)分の波形であつてもよい。 また、上記実施例では、楽音信号のアタツク部
については、連続する複数周期波形をそのまま波
形メモリ14に記憶しておき、これをそのまま読
み出すことにより発生するようにしたが、これに
代えて、アタツク部に関してもこの発明にしたが
つて複数のセグメント波形を波形メモリ14に記
憶しておき、これを順次切換えて読み出すととも
に、波形切換え時に上述した補間処理を行つて楽
音信号を発生するようにしてもよいことは勿論で
ある。 さらに、上記実施例ではこの発明による楽音信
号発生装置を複音電子楽器に用いた場合につき説
明したが、単音電子楽器にも用いることができる
のは勿論であり、更には電子楽器に限らず楽音を
発生する装置全てに適用できる。 尚、クロスフエードカーブメモリ84(補間関
数記憶手段)に記憶するカーブ(補間関数)は第
12図の実線のような増加カーブに限らず、反対
に、破線のような減少カーブであつてもよい。ま
た、アドレス0(補間開始時)及び最大アドレス
(補間終了時)のクロスフエードカーブデータCF
の値(補間関数値すなわち重みづけ係数値)は、
必らずしも完全に0又は最大レベルでなくてもよ
い。 また、上述の実施例では補間のための2つの系
列(サブチヤンネル)は位相発生器13の段階か
ら別系列で形成されているが、これに限らず、1
周期内のサンプル点を指定するアドレス信号は両
系列共通に発生し、波形指定(スタートアドレス
指定)のみを両系列で別個に行うようにしてもよ
い。 ところで、上述の実施例においては各セグメン
ト波形SEG1,SEG2,…の波形データは波形
メモリ14に予め準備されており、これを読み出
すことにより各セグメント波形(ひいてはアタツ
ク部の波形)が発生されるようになつている。し
かし、これに限らず、高調波合成方式やデイジタ
ルフイルタ方式などのようにパラメータ(高調波
相対振幅係数やフイルタ係数)に基き所望の楽音
波形を形成する楽音波形形成手段を用いて各セグ
メント波形を発生するようにしてもよい。そのよ
うなパラメータ方式の楽音波形形成手段を用いた
場合におけるこの発明の一実施例を第17図を参
照して以下説明する。 第17図において、第2図に示したものと同一
符号が付されたものは同一機能の回路又は装置で
あり、それらに関する説明は省略する。 1周期位相データ発生回路100は、楽音波形
1周期内の各位相(各サンプル点)を順次指定す
る位相データADRを発生するためのものであり、
第5図の読出し手段28と同一構成を用いること
ができる。 楽音波形形成回路101は、パラメータを用い
た所定の演算によつて該パラメータによつて決定
される形状の楽音波形を形成すると共に前記位相
データ発生回路100から与えられた位相データ
ADRによつて指定された位相(サンプル点)に
対応してこの楽音波形の形成を行うものである。
この楽音波形形成回路101としては、例えば高
調波合成演算によつて所望の楽音波形形成を行う
ものを用いることができる。そのような高調波合
成演算方式の楽音波形形成回路は特公昭52−
16363号公報(各高調波信号を並列的に発生する
タイプ)や特開昭48−90217号公報(各高調波信
号を時分割で発生するタイプ)などで既に周知で
あるため、詳細は省略するが、概略を示せば第1
9図のようである。高調波合成演算方式の場合、
演算に用いるパラメータは、基本波を含む各高調
波の相対振幅係数から成る。第19図の高調波発
生回路107では位相データADRに応じて各高
調波信号(基本波を含む)を発生し、乗算器10
8では各高調波信号の相対振幅をそれに対応する
相対振幅係数(パラメータ)によつて夫々制御
し、加算合成回路109ではそれらを加算合成す
ることにより所望特性の楽音波形を得る。 パラメータメモリ102は、楽音の発音開始か
ら終了までの間で離散的にサンプリングした複数
の異なる楽音波形すなわちセグメント波形に関し
て、各セグメント波形の特性(特に形状)を決定
するパラメータを夫々記憶したものである。な
お、この実施例ではアタツク部と他の部分を区別
せずに、アタツク部においても適宜セグメント波
形を離散的にサンプリングするものとする。これ
らの各セグメント波形は前述と同様に符号SEG
に発生順序を示す番号1、2、3…を付加して区
別するものとする。パラメータメモリ102では
第4表に示すように各セグメント波形SEG1,
SEG2,…の順位1、2、…に対応するパラメ
ータa1,a2…,b1,b2…,c1,c2…
を各音色A,B,C…毎に記憶しており、音色選
択情報TCによつて所定の音色に対応するパラメ
ータ群が選択され、選択されたパラメータ群のう
ちセグメント順位データ発生回路103から発生
されたセグメント順位データに対応するパラメー
タが読み出されて楽音波形形成回路101に与え
られる。
【表】 …

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 楽音の発音開始から終了までの間で離散的に
    サンプリングした複数の異なる楽音波形を複数の
    サンプル点に夫々分割し、各サンプル点に対応す
    る波形データを記憶した波形記憶手段と、 発生すべき楽音周波数に応じて前記波形記憶手
    段から所定の楽音波形の波形データを繰返し読み
    出す読出し手段と、 前記波形記憶手段から読み出すべき楽音波形を
    時間的に切換えて指定する波形指定手段と、 読み出すべき楽音波形を切換えるとき、先行す
    る楽音波形からその次の楽音波形に滑らかに移行
    させるよう両楽音波形を重みづけする補間手段と
    を具える楽音信号発生装置において、 前記補間手段が、 楽音波形の切換え開始から終了までの間で時間
    的に変化する重みづけ用の補間関数を記憶した補
    間関数記憶手段と、 前記補間関数記憶手段を順方向に読み出した出
    力と逆方向に読み出した出力によつて前記先行す
    る楽音波形と前記その次の楽音波形の重みづけを
    別々に行う補間制御手段とを含むものであること
    を特徴とする楽音信号発生装置。 2 前記補間制御手段は、時間的に変化するアド
    レス信号を発生するアドレス発生手段と、このア
    ドレス信号の値を反転する反転手段とを含み、反
    転したアドレス信号と反転していないアドレス信
    号とによつて前記順方向及び逆方向の読み出しを
    行うようにした特許請求の範囲第1項記載の楽音
    信号発生装置。 3 前記アドレス発生手段は、楽音波形が切換わ
    る毎に前記アドレス信号の増減方向を切換えるも
    のである特許請求の範囲第2項記載の楽音信号発
    生装置。 4 前記補間関数記憶手段は、複数の前記補間関
    数を記憶しており、音色選択又はその他の選択操
    作に応じて所定の補間関数が選択されるようにし
    た特許請求の範囲第1項記載の楽音信号発生装
    置。 5 パラメータによつて決定される形状の楽音波
    形を形成すると共に位相データによつて指定され
    た位相に対応して前記楽音波形の形成を行う楽音
    波形形成手段と、 楽音の発音開始から終了までの間で離散的にサ
    ンプリングした複数の異なる楽音波形に関して、
    各楽音波形の形状を決定する前記パラメータを
    夫々記憶したパラメータ記憶手段と、 発生すべき楽音の周波数に応じて変化する前記
    位相データを発生し、前記楽音波形形成手段に与
    える位相データ発生手段と、 前記楽音波形形成手段で形成すべき楽音波形を
    時間的に切換えて指定し、指定した楽音波形に対
    応する前記パラメータを前記パラメータ記憶手段
    から読み出して前記楽音波形形成手段に与える波
    形指定手段と、 形成すべき楽音波形を切換えるとき、先行した
    波形からその次の楽音波形に滑らかに移行させる
    よう両楽音波形を重みづけする補間手段とを具
    え、 前記補間手段が、 楽音波形の切換え開始から終了までの間で時間
    的に変化する重みづけ用の補間関数を記憶した補
    間関数記憶手段と、 前記補間関数記憶手段を順方向に読み出した出
    力と逆方向に読み出した出力によつて前記先行す
    る楽音波形と前記その次の楽音波形の重みづけを
    別々に行う補間制御手段とを含むものであること
    を特徴とする楽音信号発生装置。 6 前記パラメータが、基本波を含む各高調波の
    相対振幅係数から成り、前記楽音波形形成手段
    は、前記位相データに応じて発生した各高調波信
    号を対応する前記相対振幅係数で制御し合成する
    ことにより前記楽音波形を形成するものである特
    許請求の範囲第5項記載の楽音信号発生装置。 7 前記パラメータが、デイジタルフイルタ係数
    から成り、前記楽音波形形成手段は、前記位相デ
    ータに応じて所定の音源波形信号をデイジタルで
    発生する手段と、前記パラメータとして与えられ
    た前記デイジタルフイルタ係数に従つてフイルタ
    特性が設定され、このフイルタ特性に従つて前記
    音源波形信号を制御するデイジタルフイルタ回路
    とを含むものである特許請求の範囲第5項記載の
    楽音信号発生装置。
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