JPH01207056A - 眼内レンズ用バルーン体の製造方法 - Google Patents

眼内レンズ用バルーン体の製造方法

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JPH01207056A
JPH01207056A JP63031582A JP3158288A JPH01207056A JP H01207056 A JPH01207056 A JP H01207056A JP 63031582 A JP63031582 A JP 63031582A JP 3158288 A JP3158288 A JP 3158288A JP H01207056 A JPH01207056 A JP H01207056A
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和彦 中田
Akihiro Yasuda
安田 章弘
Makoto Ichikawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、眼内レンズ用バルーン体及びその製造方法に
係り、特に、白内障術後の視力矯正用レンズ等としての
眼内レンズとして好適に用いられ得る、小切開孔から挿
入可能で、水晶体嚢内に密着・保持可能とされたバルー
ン体と、その有利な製造方法に関するものである。
(背景技術) 白内障術後の視力矯正用レンズ等として用いられている
眼内レンズは、レンズの改良や手術技術の発達に伴い、
近年、我が国においても、多くの臨床実験の下に、その
使用が増加してきており、従来から一般に用いられてい
る白内障用眼鏡やコンタクトレンズに比して、機能的に
極めて優しテいることが認められている。
ところで、このような眼内レンズは、−船釣に、その固
定部位により、前房レンズ、虹彩支持レンズ、後戻レン
ズと大別されるが、なかでも本来水晶体のある部位にあ
る後戻レンズ、特に水晶体の嚢内に固定するのが、より
自然状態に近いところから好ましいとされている。
そして、この嚢内に眼内レンズを固定するに際しては、
その嚢内への挿入のために、眼の常膜部を切開して、か
かる眼内レンズを挿入し得るに充分な切開口を形成する
必要があるが、かかる切開口が大きいと、術後乱視の生
じる原因となるところから、挿入される眼内レンズとし
ては、出来る限り小切開口でも挿入可能である方が好ま
しいのである。
このため、従来から、かかる嚢内に挿入、固定される眼
内レンズとして、幾つかの提案が為されてきており、例
えば米国特許第4449257号明細書では、吸水性の
ヒドロキシエチルメタアクリレート系ポリマーからなる
膨潤レンズを用い、それを乾燥状態の小さな状態で挿入
し、眼内にて房水を含浸させて膨潤せしめ、柔軟なレン
ズとする構造のものが提案されているが、このような構
造の眼内レンズにあっては、材質の膨潤率にもよるが、
ヒドロキシエチルメタアクリレート系ポリマーからなる
場合にあっては、掌膜の切開口は約411までにしか小
さくならないのである。
また、かかる眼内レンズは水晶体の嚢内に固定されるも
のであるため、水晶体の動きに追従すべく伸縮性が必要
であることは勿論、特に水晶体と同形状であって、水晶
体嚢内に密着可能とされた眼内レンズであることが好ま
しいのである。しかしながら、そのような眼内レンズは
今までに提供されておらず、またその製造も非常に困難
であったのである。
(解決課題) かかる状況下において、本発明の解決課題とするところ
は、水晶体嚢内に挿入、固定される眼内レンズを水晶体
と略同形状の中空のバルーン体にて形成するようにして
、水晶体嚢内に密着・保持可能とし、且つ、切開口の大
きさの問題を解決して、より小さな切開口からでも挿入
可能とすることにあり、また、そのような眼内レンズ用
バルーン体を有利に製造することができる手法を提供す
ることにある。
(解決手段) そして、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたもので
あって、その特徴とするところは、水晶体嚢内に挿入さ
れて、該水晶体嚢に実質的に対応する形状を与える、伸
縮性のあるエラストマーから形成された一体的な凸レン
ズ形状の中空体にして、その周縁部に凸レンズ形状とは
異なる突出部が生じないように形成されたものから構成
され、しかもかかる中空体の光学部の膜厚が0.001
〜0、1 mm、直径が6〜131I1mとされた、所
定の光透過性の注入物が該中空体内に注入されて、該中
空体が前記水晶体嚢内に膨満せしめられることにより、
目的とする眼内レンズを与えるようにした眼内レンズ用
バルーン体にある。
なお、本発明にあっては、上記の如き眼内レンズ用バル
ーン体を有利に得るために、(a)凸レンズ形状を呈す
る中空のバルーン体の対応する片面形状を与える、直径
の等しい2つのエラストマー製バルーン半体を、それぞ
れ、重ね合わせ面に形成された対応形状の凹所に収容し
たモールド型を準備する工程と、(b)それらバルーン
半体の少なくとも一方のものの内側に所定量の接着用モ
ノマーを置いて、それらバルーン半体を収容する2つの
モールド型を、それぞれのバルーン半体の凸面が外側に
位置するように且つそれらバルーン半体の周縁部を突き
合わせるようにして、同軸的に重ね合わせる工程と、(
C)前記バルーン半体の中心を軸として該重ね合わせた
モールド型を回転させながら、前記接着用モノマーを重
合させることにより、突き合わされた前記2つのバルー
ン半体の周縁部を接着する工程とを含むように、その製
造方法を構成したのである。
また、本発明にあっては、前記眼内レンズ用バルーン体
を製造する他の方法として、(a)凸レンズ形状を呈す
る中空のバルーン体の一方の片面形状を与えるエラスト
マー製バルーン半体を、重ね合わせ面に設けられた対応
形状の凹所に収容した第一のモールド型を準備する工程
と、(b)該一方の片面形状を与えるバルーン半体と直
径が等しく、前記バルーン体の他方の片面形状を与える
バルーン半体を製造する第二のモールド型を準備し、こ
の第二のモールド型と前記第一のモールド型とを同軸的
に重ね合わせる一方、それらモールド型の少なくとも一
方の型内に、重合によってエラストマーを生じる所定量
のバルーン形成用モノマーを入れる工程と、(C)前記
バルーン半体の中心を軸として前記重ね合わせたモール
ド型を回転させながら、前記モノマーを重合させること
により、前記第二のモールド型内に前記バルーン体の他
方の片面形状を与えるバルーン半体を形成しつつ、前記
重ね合わせた第一のモールド型のバルーン半体に周縁部
で一体的に接着せしめる工程とを含む方法も、有利に採
用されるものである。
そして、前記眼内レンズ用バルーン体を製造する別の手
法として、本発明にあっては、(a)凸レンズ形状を呈
する中空のバルーン体の対応する片面形状を与える、直
径の等しいバルーン半体をそれぞれ製造するモールド型
に、重合によってエラストマーを生じる所定量のバルー
ン形成用モノマーをそれぞれ入れて、型表面に該モノマ
ーを所望の形に流延する工程と、(b)該モノマーが流
延された2つのモールド型を同軸的に重ね合わせる工程
と、(C)該重ね合わされたモールド型を回転させなが
ら、前記七ツマ−を重合せしめることにより、それぞれ
のモールド型にてバルーン半体を形成し、そしてそれら
2つのバルーン半体を周縁部で接着せしめる工程とを含
む方法も、有利に採用されるのである。
そして更に、本発明にあっては、前記眼内レンズ用のバ
ルーン体を製造する別の手法として、(a)凸レンズ形
状を呈する中空のバルーン体の一方の片面形状を与える
バルーン半体を製造する第一のモールド型に、重合によ
ってエラストマーを生じる所定量のバルーン形成用モノ
マーを入れて、型表面に該モノマーを所望の形に流延す
る工程と、(b)該一方の片面形状を与えるバルーン半
体と直径が等しく、前記バルーン体の他方の片面形状を
与えるバルーン半体を製造する第二のモールド型を用い
、その型内に重合によってエラストマーを生じる所定量
のバルーン形成用モノマーを入れ、そしてその上に同軸
的に前記第一のモールド型を重ね合わせる工程と、(C
)該重ね合わされたモールド型を回転させながら、前記
2つのモノマーを重合せしめることにより、それぞれの
モールド型にてバルーン半体を形成し、そしてそれら2
つのバルーン半体を周縁部で接着せしめる工程とを含む
方法も、同様に有利に採用されるのである。
(具体的構成) 以下、図面を参照しつつ、本発明を更に具体的に説明す
ることとする。
先ず、第1図には、目的とする眼内レンズを与える本発
明に従う中空のバルーン体の一つが示されている。即ち
、この眼内レンズを与えるバルーン体12は、薄膜状の
伸縮性のあるエラストマーから形成されており、内部が
中空とされた凸レンズ形状を呈している。そして、この
バルーン体12が、その内部の気体が除去されて、縮小
せしめられた状態において、水晶体嚢内に挿入された後
、通常のカテーテル等を用いた注入操作に従って、その
内部に注入物14が注入され、第2図に示されているよ
うに、眼内レンズ10とされた状態で、水晶体嚢16内
に保持されるのであり、以てかかる眼内レンズ10が水
晶体としての機能を有効に発揮することとなる。
ところで、かかる眼内レンズ10を構成するバルーン体
12は、エラストマーを用いて形成されており、水晶体
の嚢内に挿入されて、所定の注入物の注入により、かか
る水晶体嚢内に膨満させられるものであるところから、
その伸び率は約50%以上であることが好ましい。けだ
し、伸び率が50%よりも少ないと、注入物14を入れ
た状態において嚢内で膨満するのに無理が生じ、バルー
ン素材の劣化を起こし易いからであり、更に嚢内への挿
入の際において破れ易いからである。
また、かかるバルーン体12は、注入される注入物14
と共に、水晶体レンズの作用を為すものであるところか
ら、当然に光透過性の素材にて構成せしめられる必要が
あり、一般に、その透明度が、可視光線透過率(380
〜780nmの領域での透過率):約65%以上である
素材にて形成され、更には注入物14の注入後に、かか
る注入物14が眼内に溶出しないように、また材質内に
房水中の内容物が堆積しないように、吸水しない材質に
て形成されることが、望ましい。
そして、これらの要求を満足させるバルーン体12の材
質として、ポリウレタン、シリコーンゴム、セグメント
化ポリウレタン、ポリシロキサンとポリウレタンのブロ
ック若しくはグラフト共重合体等が有利に用いられ、目
的とするバルーン体12が形成されるのである。
なお、バルーン体12を形成する上記の材料には、必要
に応じて、従来から用いられているような染料や紫外線
吸収剤等が添加物として加えられても何隻差支えない。
ところで、本発明に従う眼内レンズ用バルーン体は、中
空の一体的な凸レンズ形状を呈しており、その周縁部に
凸レンズ形状とは異なる突出部が生じないように形成さ
れている。つまり、第1図に示されるように、水晶体と
ほぼ同形状を呈しているのである。それ故、眼内レンズ
10を水晶体嚢16の内面に密着させた状態で有利に保
持することができると共に、バルーン体12内に注入さ
れる注入物14が、その注入孔から眼内レンズ10の外
に漏れることを良好に回避することができるのである。
また、バルーン体12のサイズに関して述べれば、先ず
、その光学部、換言すれば光の通る中央部近辺の膜厚:
tはかなり薄くされ、0.001〜0、1 vnとされ
ることとなる。それ故、内部の気体(空気)を除去すれ
ば、バルーン体を小さくたたむことができ、より小さな
切開口からでも水晶体嚢内に挿入することが可能となる
のである。なお、かかる膜厚が、O,001mmよりも
薄いと破れ易くなるのであり、また0、1mmより厚い
と嚢内に挿入し難くなり、また嚢内においても嚢の形状
に合致し難くなる。特に、かかる膜厚としては、挿入の
し易さの点より、0.005〜0.05mm程度が好ま
しい。また、かかるバルーン体12の周縁部を除く光学
部の膜厚は略均−な膜厚であることが望ましいが、中心
部を若干薄クシても、好ましいことである。
さらに、かかるバルーン体12の直径(第1図中、M)
は、6〜13mmとされ、水晶体嚢内に挿入して注入物
を注入した時に、嚢の直径とほぼ等しい大きさとされる
のである。更にまた、その厚さ(第1図中、L)は、好
ましくは2〜6開とされ、嚢に挿入して注入物を注入し
た時に、嚢の厚さとほぼ等しい大きさとされる。
なお、バルーン体12の凸レンズ形状の外周縁部におけ
る膜厚(第1図中、T)は、好ましくは、かかるバルー
ン体12の光学部(中心部近辺)の膜厚:tの1.1〜
4.0倍とされるが、それは、外周縁部の膜厚を僅かに
厚くすることにより、注入物14を注入した状態でも、
眼内レンズ10の形状を水晶体の形状に維持するためで
ある。
一方、かくの如きバルーン体12内に注入される注入物
14は、バルーン体12を水晶体嚢16内に膨満させて
水晶体と略等しい大きさと為し、以て水晶体としての機
能を為す眼内レンズ10を形成せしめるものであるとこ
ろから、光透過性の流動物、特に透明な液体であること
が望ましく、一般に、その屈折率が1.36以上のもの
が好適に用いられ、またその粘度としては、バルーン体
12内への注入が困難とならないように、約30万セン
チポアズ以下のものが有利に用いられることとなる。
このような特性を有する注入物14としては、例えばセ
ルロース、キチン、アルギン酸、ヒアルロン酸等の多糖
類またはその誘導体の溶液或いは架橋されたゲル、ポリ
アクリル酸、ポリアクリルアミドプロピルスルホン酸、
ポリスチレンスルホン酸等の合成高分子電解質の溶液、
ヒドロキシエチルメタアクリレート、N−ビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール等の水溶性オリゴマーの溶
液、シリコーンオイル、シリコンゲル等を挙げるコトが
出来、これらの成分を注入し、或いはバルーン体12内
でゲル化せしめること等によって、バルーン体12内に
収容されるのである。なお、このような注入物14の注
入量としては、水晶体容量を満たすだけの量が用いられ
、通常、約0.1〜0.3 m l程度である。
また、かくの如き本発明に従うバルーン体12を眼内レ
ンズ10として水晶体の嚢内にセントせしめる際には(
第2図参照)、先ず、角膜18の周囲に位置する電膜2
0の所定部位に設けられた、可及的に小さな切開口を通
じて、虹彩22等を損傷しないようにして、水晶体嚢1
6を残した状態で、白内障の水晶体部分が除去される。
一方、バルーン体12にカテーテルを挿入して、かがる
バルーン体12内の空気が除去せしめられ、小さくたた
んだ状態にされる。
そして、かかるカテーテルが挿入されたバルーン体12
が、電膜部の切開口、更には嚢部分の切開口から、水晶
体嚢16内に挿入せしめられるのである。次いで、所定
の注入物14が、カテーテルを通じてバルーン体12内
に注入せしめられることにより、かかるバルーン体12
が、水晶体嚢16内の全体に亘って密着されるように膨
満せしめられて、眼内レンズ10とされ、以て嚢内への
固定が図られるのである。
その後、かかる注入物14の注入が終了すると、カテー
テルがバルーン体12から抜き取られ、そして電膜部に
おける切開口が縫合せしめられることにより、眼内レン
ズ10が、第2図に示される如く装用せしめられること
となるが、かかるカテーテルを抜き取っても、バルーン
体12が水晶体嚢16に密着していることから、注入口
から注入物が漏れることはないのである。
しかも、バルーン体12(眼内レンズ10)が、水晶体
嚢16内の全体に亘って密着、固定されていることに加
えて、その膜厚の薄さにより、眼内レンズlOが嚢の動
きに対して良好に追従することができ、自然眼と同様な
視力調節が可能となり、以てかかる眼内レンズ10は人
工の水晶体として有効に機能することとなるのである。
ところで、このような本発明に従う眼内レンズ用バルー
ン体は、有利には、以下に示される幾つかの製造方法の
何れかに従って、製造されることとなる。
先ず、第3図には、本発明に従うバルーン体12を有利
に製造する一つの手法を説明する簡単な工程図が示され
ている。
かかる第3図において、24aは、バルーン体12の一
方の片面形状を与える凹所26aを備えたモールド型で
ある。即ち、この凹所26aは、バルーン体12の片面
(バルーン半体の外面)形状を与える形状とされており
、実際には凸レンズ形状の片面、つまり水晶体の片面形
状に対応するものである。そして、そのようなモールド
型24aにおいて、バルーン半体28aが、−船釣なモ
ールド法や射出成形法、スピンキャスト法等により形成
されたり、別途に形成されたバルーン半体28aが該モ
ールド型24aの凹所26a内に配置されることにより
、バルーン半体28aが収容されたモールド型24aが
準備されるのである(第3図(al参照)。
また、同様の操作にて、バルーン体12のもう一方の片
面形状を与える凹所26bにバルーン半体、28bが収
容されたモールド型24bが準備されるのである。なお
、それらモールド型24a。
24bの凹所26a、26bの少なくとも直径は等しく
されることとなる。
なお、かかるバルーン半体28a、28bの材質として
は、前述の如きバルーン体12に用いられる材質が好ま
しく適用され、通常、それらのモノマーが熱又は紫外線
等により重合され、バルーン半体28a、28bが形成
されることとなる。
また、かかるモールド型24a、24bの材質としては
、一般に金属又はプラスチック等が用いられ、紫外線重
合が行なわれる場合には光透過性プラスチックが好適に
用いられる。
次に、かかるモールド型24a、24bの少なくとも一
方の凹所内には、所定量の接着用モノマー30が置かれ
ることとなる。なお、かかる接着用モノマー30は当然
のことながらバルーン半体28a、28bと接着性のあ
るものが選択され、製造されるバルーン体の特性を維持
すべく、伸び率が約50%以上のものが好適に採用され
る。そのようなものとして具体的には、熱硬化性または
紫外線硬化性のシリコーン又はウレタン等の千ツマ−を
挙げることができるが、かかる接着用モノマー30はバ
ルーン体の周縁部のみに存在するところから、光透過性
は特に問題とはされない。
そして、バルーン半体28a、28bをそれぞれ収容す
る2つのモールド型24 a、  24 bカ、かかる
接着性千ツマ−30が置かれた後、それぞれのバルーン
半体28a、28bの凸面が外側に位置するように且つ
それらバルーン半体28a。
28bの周縁部を突き合わせるようにして、同軸的に重
ね合わせられるのである(第3図(′b)参照)。
かかる状態下において、重ね合わされたモールド型24
a、24bが一体的に一軸(対称軸二〇)回りに所定の
回転数で回転せしめられ、以て接着性七ツマ−30が遠
心力の作用によりバルーン半体28a、28bの周縁部
の接合部に集められ、そして熱または紫外線の作用下に
て重合せしめられて接着層32とされ、バルーン半体2
8a、28bがその周縁部において接合せしめられるの
である(第3図(C)参照)。このようにして、本発明
に従う眼内レンズ用バルーン体12が有利に製造される
のである。
次に、本発明に従うバルーン体を有利に製造する他の手
法を、第4図に基づいて説明することとする。
先ず、34は、前記モールド型24a、24bと同様に
バルーン体の片面形状を与える凹所36を備えた第一の
モールド型である。かかる凹所36も、前記凹所26a
、26bと同様に、凸レンズ形状の片面、つまり水晶体
の片面形状に対応する凹面を有している。
そして、そのようなモールド型34に対して、前記と同
様に、バルーン半体38が、−船釣なモールド法や射出
成形法、スピンキャスト法等により現場で形成されたり
、別途成形されたバルーン半体38が嵌め込まれたりし
て、バルーン半体38が収容された第一のモールド型3
4が準備されるのである(第4図(al参照)。
一方、バルーン体12のもう一方の片面形状を与える凹
所40を備えた第二のモールド型42が準備される。な
お、それら第一および第二のモールド型34.42の凹
所36,40の少なくとも直径は等しくされることとな
る。
また、かかるバルーン半体38の材質としては、前述の
如きバルーン体12に用いられる材質が好ましく通用さ
れ、通常、それらの七ツマ−が熱又は紫外線等により重
合され、バルーン半体38が形成されることとなる。な
お、かかるモールド型34.42の材質としては、一般
に金属又はプラスチック等が用いられ、紫外線重合が行
なわれる場合には光透過性プラスチックが好適に用いら
れる。
次に、かかる第二のモールド型42の凹所40内には、
所定量のバルーン形成用モノマー44が入れられること
となる。なお、かかるバルーン形成用モノマ−44とし
ては、一般に前述のバルーン体に用いられる材質のモノ
マーが好ましく適用される。但し、バルーン形成用モノ
マー44はバルーン半体38と接着性がなければならず
、中でも熱硬化性または紫外線硬化性のシリコーン又は
ウレタン等のモノマーが好適に用いられる。
このように、第二のモールド型42の凹所40内に前記
バルーン形成用モノマ−44が置かれた後、バルーン半
体38を収容する第一のモールド型34が、第二のモー
ルド型42の上に、それぞれの凹所36,40の凸面が
外側に位置するように且つそれら凹所36.40の周縁
部が一致するように、同軸的に重ね合わせられるのであ
る(第4図(b)参照)。
そして、かかる状態下において、重ね合わされたモール
ド型34.42が一体的に一軸(対称軸二〇)回りに所
定の回転数で回転せしめられ、かかる回転数が制御され
つつ、バルーン形成用モノマー44が、遠心力の作用に
より第二のモールド型42の凹所40内にほぼ均一に広
げられる。その際に、熱または紫外線の作用下にてかか
るモノマーが重合せしめられて、バルーン体のもう一方
の片面形状を与えるバルーン半体46とされると同時に
、上部の第一のモールド型34内に収容されたバルーン
半体38の周縁部において重合、接着せしめられ、以て
バルーン半体38.46が一体化されるのである(第4
図(C1参照)。このようにして、本発明に従う眼内レ
ンズ用バルーン体12が良好に製造されることとなる。
更に、本発明に従うバルーン体を有利に製造する別の手
法を、第5図に基づいて説明することとする。
先ず、50aは、前記モールド型24a、24b等と同
様のバルーン体の片面形状を与える凹所52aを備えた
モールド型である。そして、かかるモールド型50aに
対して、バルーン形成用モノマ−543が、その凹所5
2aの表面においてバルーン半体形状に流延されるので
ある(第5図(a)参照)。かかる流延の方法としては
、バルーン形成用モノマーを凹所52aに置き、モール
ド型50aを回転させて、遠心力の作用により流延する
手法等が採用されることとなる。
また、バルーン体12のもう一方の片面形状を与える凹
所52bを備えたモールド型50bに対して、前記と同
様に、バルーン形成用モノマ−54bが流延される。な
お、それら二つのモールド型50a、50’bの凹所5
2a、52bの少なくとも直径は等しくされることとな
る。
そして、それらモールド型50a、50bが、それぞれ
の凹所52a、52bの凸面が外側に位置するように且
つそれら凹所の周縁部が一致するように、同軸的に重ね
合わせられるのである(第5図(bl参照)。
なお、かかるバルーン形成用モノマー54a。
54bとしては、前述の如きバルーン体に用いられる材
質のモノマーが好ましく採用されるが、モールド型50
a、50bが上下或いは左右方向等に重ね合わせられる
ため、ある程度の粘性が必要で、具体的には約100c
ps以上が好ましい。
100cps以下であると、型をセットし回転させた場
合に光学面が形成されない場合があるからである。それ
故、モノマーとして粘度の高いものを用いれば問題はな
いが、粘度の低い七ツマ−はある程度重合して粘性を増
したもの(プレポリマー)が主に用いられる。また、か
かるモールド型50a、50bの材質としては、一般に
金属又はプラスチック等が用いられ、紫外線重合が行な
われる場合には光透過性プラスチックが好適に用いられ
る。
かかる状態下において、重ね合わされたモールド型50
a、50bが一体的に一軸(対称軸二〇)回りに所定の
回転数で回転せしめられ、バルーン半体の形状が維持さ
れるように回転数が制御されつつ、熱または紫外線の作
用下にて、かがるバルーン形成用モノマー54a、54
bが重合せしめられると同時に、それぞれの凹所52a
、52b内に流延されたバルーン形成用モノマー54a
54bとが、その周縁部において重合、接着せしめられ
、バルーン半体56a、56bが形成、−体化されるの
である(第5図(C1参照)。このようにして、本発明
に従う眼内レンズ用バルーン体12が良好に製造される
こととなる。
更にまた、本発明に従うバルーン体を有利に製造する他
の手法を、第6図に基づいて説明することとする。
先ず、60は、前記モールド型24a、24b等と同様
なバルーン体の片面形状を与える凹所62を備えた第一
のモールド型である。かかるモールド型60に対して、
バルーン形成用モノマー64がその凹所62の表面にバ
ルーン半体形状に流延されるのである(第6図(a)参
照)。かかる流延の方法としては、バルーン形成用モノ
マー64を凹所62に置き、モールド型60を回転させ
て、遠心力の作用により流延する手法が好適に採用され
ることとなる。
また、バルーン体のもう一方の片面形状を与える凹所6
6を備えた第二のモールド型68が準備される。なお、
それら第一および第二のモールド型60.68の凹所6
2.66の少なくとも直径は等しくされることとなる。
次に、かかる第二のモールド型68の凹所66内に、所
定量のバルーン形成用モノマー70が入れられた後、バ
ルーン形成用モノマ−64が流延された第一のモールド
型60が、バルーン形成用モノマー70の置かれた第二
のモールド型42の上に、それぞれの凹所62,66の
凸面が外側に位置するように且つそれら凹所の周縁部が
一致するように、同軸的に重ね合わせられるのである(
第6図(b)参照)。
なお、かかるバルーン形成用モノマー64,70として
は、前述の如きバルーン体に用いられる材質のモノマー
が好ましく適用される。また、モールド型60は上から
モールド型68に重ね合わせられるため、第5図の場合
と同様に、かかるバルーン形成用モノマー64はある程
度の粘性が必要で、具体的には約100cps以上の粘
性を有するものであることが好ましい。100cps以
下であると、型をセットし回転させた場合に光学面が形
成されない場合があるからである。それ故、モノマーと
して粘度の高いものを用いれば問題はないが、粘度の低
いモノマーはある程度重合して粘性を増したものが主に
用いられる。また、かかるモールド型60.68の材質
としては、一般に金属又はプラスチック等が用いられ、
紫外線重合が行なわれる場合には光透過性プラスチック
が好適に用いられる。
かかる状態下において、重ね合わされたモールド型60
.68が一体的に一軸(対称軸二〇)回りに所定の回転
数で回転せしめられ、第一のモールド型60内のバルー
ン形成用モノマ−64がバルーン半体の形状に維持され
るよう回転数が制御されつつ、バルーン形成用モノマー
70が、遠心力の作用により第二のモールド型68の凹
所66内にほぼ均一に広げられる。その際に、熱または
紫外線の作用下にて、バルーン形成用モノマー64.7
0が重合せしめられると同時に、上部の第一のモールド
型60内に流延されたバルーン形成用モノマ−64の周
縁部において、バルーン形成用モノマー70が接着せし
められ、バルーン半体72.74が形成、一体化される
のである(第4図(C1参照)。このようにして、本発
明に従う眼内レンズ用バルーン体12が良好に製造され
ることとなる。
以上、本発明に従う眼内レンズ用バルーン体を有利に製
造する幾つかの手法を説明したが、ががる手法を採用す
ることにより、本発明に従う眼内レンズ用バルーン体を
簡単に且つ低コストにて製造することが可能となるので
ある。
なお、接着用モノマーやバルーン形成用モノマーを重合
するに際しては、一般に、加熱重合および紫外線重合が
好適に採用される。特に、加熱重合は、通常、室温から
150’Cの条件下において5分から24時間の長さに
おいて行なわれ、また、紫外線重合は、通常、高圧水銀
灯等の通常の光源を用いて10秒から10分の長さにお
いて行なゎれることとなる。また、モールド型の回転速
度は、通常1100=1000Orpとされるが、バル
ーン体の製造手法や使用されるモノマーの粘度等によっ
て適宜に選択されることとなる。
また、モールド型の形状としては、第3図から第6図に
示されるものの他にも、様々な形状のものが用いられ、
例えば、第7図に示されるように、モールド型76.7
8を重ね合わせ易いように、モールド型76の外周突条
部80、モールド型78の外周凹陥部82からなる相離
嵌合機構84を採用することもできる。但し、相離嵌合
機構84を設けなくとも、治具等により各々のバルーン
半体形成面が合致するようにすれば問題はない。
そして、バルーン体の光学部に悪影響をもたらさない程
度において、その一部の膜厚を若干厚くするために、モ
ールド型78の凹所86の一部に所定深さ、広さのくぼ
み88を設けることもできる。このようなモールド型7
6.78を用いてバルーン体を形成することにより、バ
ルーン体の一部の膜厚を厚くすることができ、そしてそ
の厚膜部位を、例えば注入物を注入するカテーテルの挿
入に利用して、該カテーテルを抜いた際に、バルーン体
に自己封鎖性を持たせるという効果等を与えることもで
きる。
また、嚢の直径より小さい直径のバルーン体を形成する
場合に、かかるバルーン体を嚢の形状により合わせるた
めに、第8図に示されるように、モールド型90.92
の凹所94,96の周縁部を円柱状の垂直面98.98
として、バルーン半体の接合部を若干円柱形状にするこ
とも、可能である。
更に、バルーン半体の接合部においてパリ等の発生を少
なくするために、第9図に示すように、一方のモールド
型100のバルーン半体形成面の周縁部を環状突起部1
02とし、モールド型100、.104同士の接合を線
接合にすることもできるのである。
そして更に、注入物を注入するカテーテルをセットする
ことができるモールド型を用いるようにすれば、バルー
ン体成形時に、かかるカテーテルをモールド型にセット
して、バルーン体の成形と同時に、カテーテルがバルー
ン体に挿入、配置されるようにすることもできる。
(実施例) 次に、本発明に従う製造方法に基づいて、眼内レンズ用
バルーン体を製造した、幾つかの実施例を示すこととす
る。
実施例 l 第3図に示される手法に従って、眼内レンズ用バルーン
体を製造した。即ち、先ず、バルーン体の片面形状を与
える、PMMA製のモールド型(第一)の凹所内に、R
TV (室温硬化型)シリコンモノマー: 5mgを滴
下し、かかるモールド型を、1300rpmで回転させ
ながら、70℃まで昇温、加熱してバルーン半体を重合
・形成した。
また、同様の操作にて、もう一つのモールド型にバルー
ン半体を形成し、そしてこのバルーン半体が形成された
モールド型(第二)の凹所上に、シリコンモノマー: 
2mgを滴下した。次いで、この第二のモールド型に、
バルーン半体を付けた状態の前記第一のモールド型を重
ね合わせて、16QQrpmで回転させながら、70℃
で30分間加熱した。その後、モールド型からバルーン
体を脱離したところ、二つのバルーン半体は完全に接着
されて、直径:約10mm、膜厚:0.01〜0.02
mmの眼内レンズ用バルーン体が形成されていた。
実施例 2 第4図に示される手法に従って、眼内レンズ用バルーン
体を製造した。即ち、先ず、バルーン体の片面形状を与
える、真鍮製のモールド型の凹所内に、2液性の室温硬
化性ポリウレタンのプレポリマー: 5mgを滴下し、
かかるモールド型を120Orpmで回転させながら、
140℃まで昇温・加熱して、バルーン半体を重合・形
成した。
次に、もう一つのバルーン半体製造用のモールド型の上
に、2液性の室温硬化性ポリウレタンのプレポリマー:
 8mgを滴下し、このモールド型に、前記バルーン半
体を付けた状態のモールド型を重ね合わせて、1700
rpmで回転させながら、室温から140℃まで60分
間昇温・加熱せしめることにより、重合操作を施した。
その後、モールド型からバルーン体を離脱したところ、
二つのバルーン半体は完全に接着されて、直径:約10
mm、膜厚:0.01〜0.02mmの眼内レンズ用バ
ルーン体が形成されていた。
実施例 3 第6図に示される手法に従って、眼内レンズ用バルーン
体を製造した。即ち、先ず、バルーン体の片面形状を与
える、PMMA性のモールド型の凹所内に、紫外線硬化
型シリコンモノマー:5mgを滴下し、かかるモールド
型を160Orpmで回転させて、未重合状態のバルー
ン半体を形成した。次に、もう一つのバルーン半体製造
用モールド型の型内に、紫外線硬化型シリコンモノマー
: 7mgを滴下して、このモールド型に、前記モール
ド型を速やかに重ね合わせ、1600rpmで回転させ
ながら、紫外線光を5分間照射した。
その後、モールド型から形成されたバルーン体を離脱し
たところ、二つのバルーン半体は完全に接着されて、直
径:約10mm、膜厚:0.01〜0.02mmの眼内
レンズ用バルーン体が形成されていた。
以上、本発明の実施例を参照しつつ、本発明の構成につ
いて詳述してきたが、本発明が、そのような例示の具体
的構成及び実施例にのみ限定して解釈されるものでは決
してなく、本発明が、当業者の知識に基づいて種々なる
変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得る
ものであり、またそのような態様が、本発明の趣旨を逸
脱しない限りにおいて、何れも本発明の範囲内に含まれ
るものであることは、言うまでもないところである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従うバルーン
体を用いた眼内レンズは、白内障術後の視力矯正用等に
好適に用いられ得るものであって、そのようなバルーン
体は、小さくたたんだ状態で掌膜部及び水晶体嚢部分の
小切開口から挿入可能となるのであり、また、水晶体と
ほぼ同形状の一体的な凸レンズ形状を呈し、その周縁部
に凸レンズ形状とは異なる突出部が生じないように形成
されているため、水晶体嚢の内面に密着、保持させるこ
とが可能となるのである。また、かかる眼内レンズ用バ
ルーン体は、水晶体嚢内に密着、保持されることに加え
て、その膜厚の薄さから、嚢の動きに対して良好に追従
ができ、自然眼と同様な視力調節を可能とするものであ
り、以て人工の水晶体として有効に機能することとなる
のである。
しかも、本発明に従う眼内レンズ用バルーン体の製造方
法を採用すれば、かかる眼内レンズ用バルーン体を簡単
に且つ低コストにて製造することが可能となるのである
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う眼内レンズ用バルーン体の一例
を示す断面説明図であり、第2図は、本発明に従うバル
ーン体を用いた眼内レンズを、水晶体嚢内に装着した状
態を示す断面説明図である。 そして、第3図(a)〜(c)乃至第6図(a)〜(c
)は、それぞれ、本発明に従う眼内レンズ用バルーン体
を有利に製造する手法の異なる例を示す簡単な工程説明
図である。また、第7図乃至第9図は、それぞれ、本発
明に従う眼内レンズ用バルーン体を製造する際に用いら
れるモールド型の、異なる一例を示す断面図である。 10:眼内レンズ    12:バルーン体14:注入
物      16:水晶体嚢18:角膜      
 20:電膜 22:虹彩 30:接着用モノマー    32:接着層34.60
:第一のモールド型 42.68:第二のモールド型 44、 54a、  54b。 64、To     :バルーン形成用モノマー出願人
  東洋コンタクトレンズ株式会社第1図 第2図 第5図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水晶体嚢内に挿入されて、該水晶体嚢に実質的に
    対応する形状を与える、伸縮性のあるエラストマーから
    形成された一体的な凸レンズ形状の中空体にして、その
    周縁部に凸レンズ形状とは異なる突出部が生じないよう
    に形成されたものから構成され、しかもかかる中空体の
    光学部の膜厚が0.001〜0.1mm、直径が6〜1
    3mmとされた、所定の光透過性の注入物が該中空体内
    に注入されて、該中空体が前記水晶体嚢内に膨満せしめ
    られることにより、目的とする眼内レンズを与える眼内
    レンズ用バルーン体。
  2. (2)凸レンズ形状を呈する中空のバルーン体の対応す
    る片面形状を与える、直径の等しい2つのエラストマー
    製バルーン半体を、それぞれ、重ね合わせ面に形成され
    た対応形状の凹所に収容したモールド型を準備する工程
    と、 それらバルーン半体の少なくとも一方のものの内側に所
    定量の接着用モノマーを置いて、それらバルーン半体を
    収容する2つのモールド型を、それぞれのバルーン半体
    の凸面が外側に位置するように且つそれらバルーン半体
    の周縁部を突き合わせるようにして、同軸的に重ね合わ
    せる工程と、 前記バルーン半体の中心を軸として該重ね合わせたモー
    ルド型を回転させながら、前記接着用モノマーを重合さ
    せることにより、突き合わされた前記2つのバルーン半
    体の周緑部を接着する工程とを、 含むことを特徴とする眼内レンズ用バルーン体の製造方
    法。
  3. (3)凸レンズ形状を呈する中空のバルーン体の一方の
    片面形状を与えるエラストマー製バルーン半体を、重ね
    合わせ面に設けられた対応形状の凹所に収容した第一の
    モールド型を準備する工程と、 該一方の片面形状を与えるバルーン半体と直径が等しく
    、前記バルーン体の他方の片面形状を与えるバルーン半
    体を製造する第二のモールド型を準備し、この第二のモ
    ールド型と前記第一のモールド型とを同軸的に重ね合わ
    せる一方、それらモールド型の少なくとも一方の型内に
    、重合によってエラストマーを生じる所定量のバルーン
    形成用モノマーを入れる工程と、 前記バルーン半体の中心を軸として前記重ね合わせたモ
    ールド型を回転させながら、前記モノマーを重合させる
    ことにより、前記第二のモールド型内に前記バルーン体
    の他方の片面形状を与えるバルーン半体を形成しつつ、
    前記重ね合わせた第一のモールド型のバルーン半体に周
    縁部で一体的に接着せしめる工程とを、 含むことを特徴とする眼内レンズ用バルーン体の製造方
    法。
  4. (4)凸レンズ形状を呈する中空のバルーン体の対応す
    る片面形状を与える、直径の等しいバルーン半体をそれ
    ぞれ製造するモールド型に、重合によってエラストマー
    を生じる所定量のバルーン形成用モノマーをそれぞれ入
    れて、型表面に該モノマーを所望の形に流延する工程と
    、 該モノマーが流延された2つのモールド型を同軸的に重
    ね合わせる工程と、 該重ね合わされたモールド型を回転させながら、前記モ
    ノマーを重合せしめることにより、それぞれのモールド
    型にてバルーン半体を形成し、そしてそれら2つのバル
    ーン半体を周縁部で接着せしめる工程とを、 含むことを特徴とする眼内レンズ用バルーン体の製造方
    法。
  5. (5)凸レンズ形状を呈する中空のバルーン体の一方の
    片面形状を与えるバルーン半体を製造する第一のモール
    ド型に、重合によってエラストマーを生じる所定量のバ
    ルーン形成用モノマーを入れて、型表面に該モノマーを
    所望の形に流延する工程と、 該一方の片面形状を与えるバルーン半体と直径が等しく
    、前記バルーン体の他方の片面形状を与えるバルーン半
    体を製造する第二のモールド型を用い、その型内に重合
    によってエラストマーを生じる所定量のバルーン形成用
    モノマーを入れ、そしてその上に同軸的に前記第一のモ
    ールド型を重ね合わせる工程と、 該重ね合わされたモールド型を回転させながら、前記2
    つのモノマーを重合せしめることにより、それぞれのモ
    ールド型にてバルーン半体を形成し、そしてそれら2つ
    のバルーン半体を周縁部で接着せしめる工程とを、 含むことを特徴とする眼内レンズ用バルーン体の製造方
    法。
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EP89102260A EP0328117B1 (en) 1988-02-12 1989-02-09 Processes for production of a Baloon for an intraocular lens
US07/308,533 US5035710A (en) 1988-02-12 1989-02-10 Balloon for an intraocular lens and processes for its production
US07/591,279 US5091121A (en) 1988-02-12 1990-10-01 Production of a balloon for an intraocular lens

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014525759A (ja) * 2011-05-23 2014-10-02 カリフォルニア インスティチュート オブ テクノロジー 調節性眼内レンズ
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JPS62217958A (ja) * 1985-11-22 1987-09-25 スウエ−デイツシユ、グラフト、テクニ−ク、エイビイ 移植レンズおよびその製造法と製造器具

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