JPH01206537A - 傍熱形陰極及び傍熱形陰極を使用した蛍光発光装置 - Google Patents

傍熱形陰極及び傍熱形陰極を使用した蛍光発光装置

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JPH01206537A
JPH01206537A JP63030071A JP3007188A JPH01206537A JP H01206537 A JPH01206537 A JP H01206537A JP 63030071 A JP63030071 A JP 63030071A JP 3007188 A JP3007188 A JP 3007188A JP H01206537 A JPH01206537 A JP H01206537A
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cathode
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thin metal
heated cathode
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Shigeo Ito
茂生 伊藤
Takeshi Tonegawa
武 利根川
Takehiro Niiyama
剛宏 新山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、蛍光表示管・蛍光発光管・高電圧駆動の平面
形光光装置等に用いられる傍熱形陰極と、該傍熱形#極
を用いた蛍光発光装置に関するものである。
(従来の技術) 一般的な構成の蛍光表示管においては、ガラス板等より
なる基板に封着材によって蓋部材が封着固定されて箱形
の外囲器が形成されており、その内部が高真空雰囲気に
保持されている。そして、外囲器の内部には各種の電極
等が収納されている。即ち基板の内面側には陽極導体が
設けられ、該陽極導体には、電子の射突によフて発光す
る蛍光体層が被着されて陽極表示部が構成されている。
また陽極表示部の上方には制御電極が配設され、さらに
該制御電極の上方にはフィラメント状陰極が張設されて
いる。
このような蛍光表示管は、表示部の蛍光体層の発光を透
光性の陽極導体及び透明な基板を通して基板側からM察
する1)i「面発光形タイプのものと、制御電極とフィ
ラメント状陰極を介して上面板側から観察する従来タイ
プのものとかある。ところてこの上面板側から観察する
従来タイプの蛍光表示管は、表示の妨げにならないよう
に細い陰極を用いる必要があり、このため従来の陰極は
、細いヒータ線の表面に電子放出物質としての酸化物を
直接コーティングしたいわゆる直熱形の酸化物陰極の構
造のものが用いられていた。直熱形の酸化物陰極を直流
で駆動すると、他電極に対する陰極全体の電位及び温度
が均一にならないため表示部の輝度か一定にならないと
いう問題点がある。また陰極を加熱させるための電源電
圧は、陰極と陽極導体層及び制御電極との間に加えられ
る電子加速用電圧に規制されることから、単一電源で駆
動する場合には、外部抵抗で電圧を下げて陰極の加熱用
電源とする必要があり、その外部抵抗による電力損失が
相当大きなものとなるという問題点かあった。このよう
な問題点を回避するには、傍熱形陰極を用いなければな
らないか、従来からある公知の傍熱形陰極では2、直径
が太くなって表示の視認のじゃまになり、しかも耐衝掌
性の上からb問題点があって実用に供することができな
かった。
そこで本件出願人は、特願昭61−48274号(特開
昭62−206737号)において、このような問題点
のない傍熱形陰極を提案した。この傍熱形陰極において
は、通電により加熱する導電性細線の表面に、耐熱性の
電気絶縁層がコーティングされている。電気絶縁層とし
ては酸化アルミニウムを用いることができ、そのコーテ
ィング方法としてはデイツプ法や電着法を採用てきる。
そして所定量の酸化アルミニウムを導電性細線にコーテ
ィングした後、これを水素炉で焼結させである。このよ
うに形成された電気絶縁層の表面には、陰極の下地金属
となる金属細線か所定ピッチで巻装されており、その上
に熱電子放出物質層かコーティングされている。
次に、第11図は特開昭62−188130号に開示さ
れた傍熱形陰極である。導電性細線101(ヒータ芯線
)を被覆する電気絶縁層(絶縁層)102に金属細線1
03(陰極基体)が巻装され、これに電子放出物質10
4がコーチインクされている点は、前述した第1の従来
例と同しであるが、この第2の従来例においては、金属
細線103か2本であり、これらが互いに反対巻となる
ように電気絶縁層2に巻付けである。
次に、特開昭62−206746号には、第3の従来例
としての傍熱形陰極が開示されている。
この傍熱形陰極の基本的構造は前述した第1及び第2の
従来例と似ているが、金属細線としてのタングステン線
が、電気絶縁層としてのアルミナ絶縁層に密巻きされて
いる点に構造上の特徴かある。
〔発明か解決しようとする課題〕
特願昭61−48274号に開示された第1の従来例に
よれば、金属細線の抵抗は電気絶縁層の表面に巻装され
た長さに応して高くなるので、このような傍熱形陰極を
蛍光表示管に実装した場合、金属細線の両端間には大き
な電位勾配か生しる。従って、陽極表示部に対する陰極
の電位には傾きが起こるため、陽極表示部には輝度傾斜
が生しるという問題がある。
次に、前述した第2の従来例によれば、互いに反対向き
に巻かれた2本の金属細線103゜103は巻装ピッチ
の半分ごとに交差するので、前記第1の実施例よりも抵
抗は低くなるが、それても金属細線103には電位勾配
が生じ、陽極表示部には不都合な輝度傾斜が発生してし
まう。
次に、前述した第3の従来例によれば、タングステン線
は、アルミナ絶縁層の表面に密に巻装されており、隣ど
うしで接触しているため、タングステン線の間からアル
ミナ絶縁層を見ることはできない。従って電子放出物質
は、前記両従来例とは異なり、凹凸の少いタングステン
線の外周面に付看することになるので付着力が弱いとい
う問題かある。またタングステン線が密巻きされていて
遊びがないため、フィラメント通電時における膨張や収
縮のサイクルによって、電子放出物質がタングステン線
から剥離しやすいという問題があフた。
本発明は、以上説明したような従来技術における問題点
を解決するためになされたもので、低抵抗で電子放出物
質が剥れにくく製造の容易な傍熱形陰極と、このような
傍熱形陰極を具備する輝度傾斜の少い蛍光発光装置を提
供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明の傍熱形陰極は、ヒータ芯線と、該ヒータ芯線を
被覆する絶縁層と、該絶縁層上に設けられた陰極基体と
、該陰極基体上に設けられた電子放出物質とを有する傍
熱形陰極において、前記陰極基体が、前記絶縁層上に巻
装された金属細線と、該金属細線に接触すると共に前記
ヒータ芯線の長手方向に沿って配設された金属バイパス
線により構成されていることを特徴としている。
また本発明の蛍光発光装置は、高真空状態に保持された
外囲器の内部に、少くとも蛍光体を被着させた陽極と線
状陰極とを有する蛍光発光装置において、この線状陰極
として前述した本発明の傍熱形陰極が用いられているε
とを特徴としている。
(作  用) 絶縁層に巻装された金属細線には、ヒータ芯線の長平方
向に沿って配設された金属バイパス線が抱合せられて接
触・導通している。従って陰極基体の抵抗は従来に比較
して低くなり、このような傍熱形陰極を線状陰極として
用いた蛍光発光装置は、陽極発光部の輝度傾斜が少くな
る。
〔実施例〕
本発明の第一実施例を第1図〜第5図にょワて説明する
図中1はヒータ芯線としてのタングステン線であり、外
径は5μm〜50μmに設定されているが、本実施例で
は50μmのタングステン線を使用した。タングステン
線1の表面には、前述のデイツプ法、電着法等により例
えば酸化アルミニウムより成る耐熱性の電気絶縁層2(
以下アルミナ層2と略称する。)が形成されている。こ
のアルミナ層2の厚さは10μm〜50μmに設定され
ており、本実施例では20μmの厚さとされている。そ
して前記タングステンA!i11とアルミナ層2とによ
って構成されている線状ヒータ部3は、実装する蛍光発
光管の寸法等にあわせた適宜の長さに設定してあり、両
端部のアルミナ層2は剥離されて張設用のサポート材に
直接タングステン線1が接続されるようになっている。
次に、前記線状ヒータ部3の上、即ちアルミナ層2上に
は、コイル状の金属細線4と、該金属細線4の抵抗を下
げるために設けられた直線状の金属バイパス線5とより
成る陰極基体6が設けられている。まず、前記アルミナ
層2上には金属バイパス線5がタングステン線1の長手
方向に沿って配設されている。そして、この金属バイパ
ス線5を抱込むようにして、金属バイパス線5及び線状
ヒータ部3の上から金属細線4が所定のピッチで巻装さ
れている。ここで、金属バイパス線5及び金属m線4を
線状ヒータ部3に設けるには、第3図に示すような巻装
装置を用いる。即ち、原綿スプール7から引き出された
線状ヒータ部3は、送りローラ8によりて送られ、巻取
りスプール9に巻き取られていくが、この間、ボビン1
0から供給された金属バイパス線5が添着され、さらに
金属細線4のポビン11が取付けられて高速回転する円
板12の中心孔12aを挿通する際に、前記金属バイパ
ス線5の上から金属細線4が巻付けられてい〈。
次に前記線状ヒータ部3に金属細線4が巻装されている
部分又は金属細線4の表面には、熱電子放出物質13が
被着されている。熱電子放出物質13としては、低温度
で電子放出のよいアルカリ土類金属の酸化物が適当であ
る。熱電子放出物質13の層を形成するには、少量のバ
インダを加えた有機溶剤に例えば(Ba、S r、Ca
)Co。
等の炭酸塩を加えて懸濁させ、この液に金属細線4及び
金属バイパス線5を巻いた線状ヒータ部3を浸漬する。
そして金属細線4及び金属バイパス線5を陰極に、液中
に配設した対向電極を陽極に接続して電圧を印加すれば
、電気泳動法の原理によって陰極側に前記炭酸塩が付着
するので、適当9が付着したところで液中から取出し、
乾燥させた後、蛍光表示管などに実装し排気工程におい
てヒータ線に通′♂「加熱して炭酸塩を分解させて酸化
物とすればよい。炭酸塩を付着させる手法としては、+
1ir記電着法の他にスプレー法を用いることもできる
次に、本実施例の傍熱形陰極20において、陰極基体6
を構成する金属細線4及び金属バイパス線5の具体的な
寸法・材質等の条件について説明する。
表−1 本実施例における金属細線4及び金属バイパス線5の材
質・径・巻付はピッチ・本数は、例えば表−1に示す範
囲で任意に設定できる。ここでは、面述したように外径
50μmのタングステン線1を使用し、アルミナ層2の
厚さを20μmにしである。これに対して金属細線4及
び金属バイパス線5の径をl 0μm (0,3Mg)
とし、金属細線4の巻付ピッチを50μmとし、陰極全
体の長さを様々に設定して、本実施例における陰極基体
6の電気抵抗を算出して従来例と比較してみた。なお、
金属細線4と金属バイパス線5の本数は+iff述の通
り1本づつであるが、これらが複数本の場合については
後述の第2、第3実施例で説明する。
まず、本実施例の傍熱形陰極20において、金属細線4
の1ピツチ(1巻き)について、陰極基体6の抵抗値R
0を計算する。線状ヒータ部3の外径が90μmである
から、これに巻装されている金属細線4の中心の径は1
00μmとなり、線状ヒータ部3の中心軸線に対して垂
直な面内における金属細線4の中心の円周長は、100
μm×3.14=314μmとなる。そして金属細線4
の1ピツチが50μmだから、第4図(a)に示すよう
に1ピツチの金属細線4の長さは、50  +314 
 =318μmとなる。また第4図(b)に示すように
、1ピツチにおける金属細線4と金属バイパス線5は並
列接続になフている。ここで、金属細線4と金属バイパ
ス線5の単位長さあたりの抵抗値を共に10Ω/ c 
mとすれば、1ピツチの金属細線4の抵抗r1はr 、
 =318 (μm ) x 10 (Ω/ cm) 
−0,318(Ω)また同じく金属バイパス1Ia5の
抵抗r0は、r o= 50 (μm ) X 10 
(Ω/ cm)  −0,05(Ω〕従って、陰極基体
6の1ピツチ分の抵抗R8は、となる。ここで、傍熱形
フィラメントの全長F2を50mmとすれば、全体の抵
抗値Rは、となる。
全長F2及び線状ヒータ部3の外径りを変化させた場合
、以上説明したような計算方法及び条件によって、1本
の金属バイパス線5を有する陰極基体6の抵抗R(Ω〕
を求めると、表−2のようになる。
表−2 次に、第11図に示した第2の従来例における金属細線
103(陰極基体)の抵抗値を、重連した計算方法と同
様の考え方に従って算出し、これを第1実施例に係る表
−2の値と比較してみる。
ここで、第2の従来例における各部の寸法等の条件は前
記第1実施例と同じにしである。即ち第11図において
、導電性細1iA101の外径は50μm、電気絶縁層
102の厚さは20μm、金属細線103の線径は10
μm、2本の金属細線103の巻装ピッチはそれぞれ1
00μm、金属細線103の単位長さあたりの抵抗値は
10Ω/cmとしである。計算手順の詳細は省略するが
、陰極の全長FJZ及び線状ヒータ部の外径(電気絶縁
層102までの外径)Dを変化させた場合、第2の従来
例における金属細線103の抵抗値は表−3のようにな
る。
表−3 さて、前掲の表−2及び表−3をグラフにしたのが第5
図である。この図からも明らかなように、本実施例の傍
熱形陰極20は従来のものに比べて抵抗がはるかに低く
なっており、特に全長FJZの長いものほど従来例に比
べて低抵抗になっている。また、従来例の場合には、線
状ヒータ部の外径D(即ち、電気絶縁層102までの外
径D)の大小によって抵抗値が大きく変化するが、本実
施例の場合はこのような変化が少くなっている。以上の
ことから、種々の効率の傍熱形陰極を製造しようとする
場合、本実施例によれば抵抗の管理が容易で製造上有利
であることが判明した。
なお、前掲の表に記載した数字は計算上の一例にすぎず
、実測上はさらに両者の差が大きくなる場合もありうる
次に、以上説明した第1実施例の傍熱形陰極20を3極
管構造の蛍光発光装置30に適用した例について説明す
る。この蛍光発光装置30は、第6図に示すように、高
真空雰囲気に保持された外囲器31の内部に、発光表示
部となる陽極32と、制御電極33と、萌記傍熱形陰極
20とを有している。線状ヒータ部3の両側に露出され
たタングステン線1は、前記熱電子放出物質13を加熱
するための電流を供給する端子に接続されるが、陰極の
下地金属である金属線115A4及び金属バイパス線5
は陰極リード端子に直接接続することができる。また第
6図及び第7図に示すように、前記陽極32は傍熱形陰
極20の長手方向に沿フて6つに分割されており、詳細
は図示しないが、例えば6桁の数字表示を行えるように
なっている。そして第6図に示すように、蛍光表示装置
30の傍熱形陰極20は、ヒータ芯線としてのタングス
テン線1が図示しない前記端子を介して電源34に接続
されて加熱用電流が供給されるようになっており、傍熱
形陰極20を構成する陰極基体6の金属細線4の一端部
4aは、1■記タングステン線1のアース側に接続され
ている。また、;シ]御電極33と、各陽極32に表示
信号を与える駆動部32aとは、電源34の+側に接続
されている。
以上のように接続構成された傍熱形陰極20を有する蛍
光発光装置30を駆動するには、線状ヒータ部3のタン
グステン線1に加熱用電流を供給し、これにより該タン
グステン線1を加熱させて傍熱形陰極全体を550℃〜
700℃に加熱するとともに、従来よりも低抵抗の陰極
基体6に負の電圧を印加し、陽極32と制御電極33に
正の電圧を印加する。これにより熱電子放出物質13よ
り放出された熱電子は、傍熱形陰極20と、陽極32及
び制御電極33とで形成される電界で加速され、制御電
極33を透過した後、陽極32の蛍光体層に射突して蛍
光体を励起発光させる。この場合において、陰極基体6
と前記タングステン線1とは電気的に絶縁されているの
で、加熱用の′電源として直流電源を用いても、陰極全
体の表面の電位は均一なものとなり、陽極32の蛍光体
の発光輝度は全体として均一になる。即ち、この蛍光発
光装置30によれば、傍熱形陰極20か従来に比へて低
抵抗であるため電位勾配が軽減され、従って陽極32の
表示部に生じる輝度傾斜が小さくてすむ。したかつて、
加熱用の7E源として直流でb交流ても支障なく用いる
ことかできる。
ここで、従来の傍熱形陰極を用いた蛍光発光装置と、前
述した本実施例の蛍光発光装置30とを、前述した輝度
傾斜の改善といフた観点から具体的に比較する。   
− まず、バイパス金属線がなく、全長FMか50mmで、
金属細線が1重巻きである従来の傍熱形陰極を製造した
ところ、その抵抗は、測定の結果、室温で約200〔Ω
〕であった。他方、表=2に示すように、Ffl=50
mm、D=90mmである本実施例の傍熱形陰極20の
抵抗は43Ωであるが、実測の結果、約50〔Ω〕とな
った。
またこれらの蛍光発光装置においては、陽極32の1桁
目側の金属細線をアースに接続しである。
ここで、両型光発光装置において、陽極電圧及び制御電
圧を12Vとし、全桁に入り込むエミッション電流が5
mAであるとすれば、まず、前記従来形の傍熱形陰極に
おける電位勾配は、200(Ω)x5 (mA)=1 
(V)となる。即ち、1桁目の陽極には12Vの電圧か
加わるが、6桁目にはIIVの電圧しか加わらない。こ
こで、本例におけるフィラメント電圧E。
とフィラメントエミッション電流■、の関係をグラフで
示すと第8図のようになる。このグラフから、アース接
続された金属細線の一端部から謙れた位置にある1桁目
において、エミッション電流Ikは最大となり、アース
接続側の6桁目に近づくにつれてエミッション電流1.
が少〈なっていくことがわかる。次に、本実施例の傍熱
形陰極20に生ずる電位勾配は、 50〔Ω)x5 (mA)=0.25 (V)となる。
即ち、第7図に示す6桁の陽極32において、6桁目に
12Vのアノード電圧が加わっているとすれば、1桁目
には11.75Vの電圧が加わっていることになり、従
来に比べて電位勾配は大きく軽減されている。ここで、
本例におけるフィラメント電圧E「とフィラメントエミ
ッション電流I、との関係をグラフで示すと第9図のよ
うになる。このグラフかられかるように、1桁目、3桁
目、6桁目ともにほぼ同等のエミッション電流1kがと
れている。以上のことから、本実施例の傍熱形陰極20
を用いた蛍光発光装置30によれば、陰極基体6の抵抗
が小さいので、従来のものに比べ、陰極の長手方向に関
する発光表示部の輝度のバラツキが小さく、同方向に並
んた発光表示部を均一に発光させることができる。
以上説明した本実施例の傍熱形陰極20を有する蛍光発
光装置30においては、陰極基体6(又は金属細線4)
の一端側のみをアースに接続したが、この場合には両端
の電位差が陽極電圧・II御電電圧10%以下となるよ
うに、定格使用条件に応じて前記陰極基体6の抵抗値を
調整すればよい。また陰極基体6(又は金属細線4)の
両端をアースに接続すれば、電位勾配は前述の場合より
もさらに改善される。
また、例えば自動車のパネル表示の場合などのように、
本実施例による傍熱形陰FiA20を用いた複数個の蛍
光発光装置30を単一の′I′を源で駆動させる場合に
は、各蛍光発光装置30の各線状ヒータ部3を直列に接
続し、直接に又は必要に応し、抵抗を介して電源すなわ
ち12Vのバッテリに接続することにより、電源電圧を
有効に使用することができ、電圧降下用の抵抗による消
費電力を軽減できる。そして陽極及び−制御電極には電
源電圧を100%利用できるために極めて効率がよい。
次に、本発明に係る傍熱形陰極の第2実施例について説
明する。
第1O図に示すように、この傍熱形陰極40は5本の金
属バイパス線5を有しており、それ以外の構成は第1実
施例と同様である。本実施例における、陰極基体6の抵
抗を、第1実施例と同様の条件及び手法で計算すると表
−4及び第5図のグラフのようになる。但し、タングス
テン線1の外径は90μmである。
表−4 このように、本実施例によれば、陰極基体6の抵抗をさ
らに低くすることができ、金属細線4の巻装ピッチを極
端に大きくできることから、製造工程における金属細線
の巻装時間の短縮を実現することができる。また1、第
1実施例においては、陰極基体6は比較的巻装ピッチの
小さい金属細線4を主たる構成としていたが、この実施
例では、通電時に伸縮する方向に沿って設けられた5本
の金属バイパス線5が陰極基体6の主要部となるので、
前記第1実施例に比べて、陰極基体6上に塗布した熱電
子放出物質13が、通電・膨張時において剥離しにくく
なる。
次に、本発明に係る傍熱形陰極の第3実施例について説
明する。
図示はしないが、この傍熱形陰極は、1本の金属バイパ
ス線に2本の金属細線を同じ方向に巻装して陰極基体を
構成しである。従って、前記第1実施例では金属細線4
を50μmのピッチで巻装したが、本実施例では倍の1
00μmのピッチで巻装すれば第1実施例と同等の効果
か得られ、51作が容易であるという効果もある。
以上説明した各実施例では、金属バイパス線5は金属細
線4の内側に抱き込まれて線状ヒータ部3に確実に固定
されるようになっているが、場合によっては線状ヒータ
部3に金属細線4を巻装し、その上から金属バイパス線
5をIAHさせるようにしてもかまわない。
〔発明の効果〕
本発明の傍熱形陰極によれば、絶縁被覆されたヒータ芯
線に巻装された金属細線と、この金属細線に接触してヒ
ータ芯線の長手方向に沿って配設された金属バイパス線
とによって陰極基体が構成されているので、陰極基体の
低抵抗化を実現することができた。
従って、前記発明の傍熱形陰極を有する蛍光発光装置に
よれば、陰極における電位勾配がきわめて小さいため、
陽極発光表示部における輝度傾斜を減少させることかで
き、表示品位を向上させることができる。
また、前記傍熱形陰極において、前記金属バイパス線が
前記金属細線の内側に抱き込まれた構造とすれば、陰極
基体全体の構造が堅牢になる。
また、1)1記傍熱形陰極において、複数本の金属細線
をヒータ芯線に対して同一方向に巻装するようにすれば
、各金属細線の巻装ピッチを大きくすることによって製
造が容易になると共に巻装効率が向上し、製造時間を短
縮することかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る傍熱形陰極の第一実施例を示す部
分断面図、第2図は第1図における拡大縦断面図、第3
図は同実施例の傍熱形陰極の製造装置を模式的に示す図
、第4図(a)、(b)は第1実施例における陰極基体
の抵抗値を求める際の説明図、第5図は従来例と実施例
の抵抗値を比較するグラフ、第6図は第1実施例の傍熱
形陰極を備えた蛍光発光装置の駆動回路図、第7図は同
蛍光発光装置における陽極と陰極の配設位置関係を示す
図、第8図は従来の傍熱形陰極を有する蛍光発光装置に
おけるフィラメント電圧E、とフィラメントエミッショ
ン′准流■3の関係を示す図第9図は第1実施例の傍熱
形陰極を備えた蛍光発光装置におけるフィラメント電圧
Erとフィラメントエミッション電流1つの関係を示す
図、第10図は本発明に係る傍熱形陰極の第2実施例を
示す断面図、第11図(a)、(b)は従来の傍熱形陰
極の一例を示す断面図である。 !・・・ヒータ芯線としてのタングステン線。 2・・・絶縁層としてのアルミナ層。 4・・・金属細線、  5・−金属バイパス線。 6・・・陰極基体、13−・・熱電子放出物質。 20.40・・・傍熱形陰極。 30・・・蛍光発光装置、   32−・・陽極。 特許出願人  双葉電子工業株式会社 代理人・弁理士  西  村  教  光第1図 第2図 第3図 第 4図(a)        第 4 図(b)50
μ九 第6図 第10図 第11図(a) 第11図(b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒータ芯線と、該ヒータ芯線を被覆する絶縁層と、
    該絶縁層上に設けられた陰極基体と、該陰極基体上に設
    けられた電子放出物質とを有する傍熱形陰極において、
    前記陰極基体が、前記絶縁層上に巻装された金属細線と
    、該金属細線に接触すると共に前記ヒータ芯線の長手方
    向に沿って配設された金属バイパス線により構成されて
    いることを特徴とする傍熱形陰極。 2、前記金属バイパス線が、前記金属細線の内側に抱き
    込まれた構造である請求項1記載の傍熱形陰極。 3、複数本の金属細線が同一方向に巻装されている請求
    項1記載の傍熱形陰極。 4、高真空状態に保持された外囲器の内部に、少くとも
    蛍光体を被着させた陽極と線状陰極とを有する蛍光発光
    装置において、前記線状陰極が、請求項1又は請求項2
    又は請求項3記載の傍熱形陰極である蛍光発光装置。
JP63030071A 1988-02-13 1988-02-13 傍熱形陰極及び傍熱形陰極を使用した蛍光発光装置 Granted JPH01206537A (ja)

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