JPH01201434A - 耐摩耗合金およびその合金を用いた切断具ならびに金型部品 - Google Patents
耐摩耗合金およびその合金を用いた切断具ならびに金型部品Info
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- JPH01201434A JPH01201434A JP8539188A JP8539188A JPH01201434A JP H01201434 A JPH01201434 A JP H01201434A JP 8539188 A JP8539188 A JP 8539188A JP 8539188 A JP8539188 A JP 8539188A JP H01201434 A JPH01201434 A JP H01201434A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
(産業上の利用分野)
本発明は’T’ i 、 WおよびTaを基体として必
要な部位を窒化層とした耐摩耗合金およびその合金を用
いた切断具ならびに金型部品に関する。
要な部位を窒化層とした耐摩耗合金およびその合金を用
いた切断具ならびに金型部品に関する。
(従来の技術)
従来、高い硬度および耐摩耗性が要求される切削工具や
各種ダイス、圧延用工具等の対摩耗工具の材料として、
タングステンカーバイド・コバルト<WC−Co)系超
硬合金が知られている。
各種ダイス、圧延用工具等の対摩耗工具の材料として、
タングステンカーバイド・コバルト<WC−Co)系超
硬合金が知られている。
この超硬合金は難加工材で、鋳造や鍛造が困難であるた
め、一般に粉末冶金法により製造されている。しかし粉
末冶金法では原料粉末の性状や焼結合金の炭化物粒度、
炭素量などを厳密に管理する必要があり、これらの管理
が比較的面倒である。
め、一般に粉末冶金法により製造されている。しかし粉
末冶金法では原料粉末の性状や焼結合金の炭化物粒度、
炭素量などを厳密に管理する必要があり、これらの管理
が比較的面倒である。
一方、耐摩耗性および^硬度を備え、かつ機械加工が可
能な鉄基合金として高速度鋼が知られているが、高速度
鋼は硬さが超硬合金のおよそ1/2以下で、用途上の制
約がある。
能な鉄基合金として高速度鋼が知られているが、高速度
鋼は硬さが超硬合金のおよそ1/2以下で、用途上の制
約がある。
また、高硬度材料として金属間化合物が知られているが
、脆性が大きく、塑性加工が極めて困難である。
、脆性が大きく、塑性加工が極めて困難である。
ところで、切断具として用いられているハサミや包丁に
(よ従来からステンレス鋼や炭素工具鋼などが用いられ
ている。この場合これらを構成する材料としては、高硬
度であると同時に、被切断素材に含有される各種成分に
対する耐食性が優れていることが必要である。特に録音
用等の磁気テープなどの磁性材料の切断具として用いら
れるハサミやカッタ等には、非磁性であることが必要な
ため、Be−Cu系合金が用いられている。この場合、
これらを構成する材料としては、上記のとおり非磁性で
あることが必要であると共に、さらに高硬度の磁性粉が
固着しているテープ切断のために高硬度であることが必
要である。
(よ従来からステンレス鋼や炭素工具鋼などが用いられ
ている。この場合これらを構成する材料としては、高硬
度であると同時に、被切断素材に含有される各種成分に
対する耐食性が優れていることが必要である。特に録音
用等の磁気テープなどの磁性材料の切断具として用いら
れるハサミやカッタ等には、非磁性であることが必要な
ため、Be−Cu系合金が用いられている。この場合、
これらを構成する材料としては、上記のとおり非磁性で
あることが必要であると共に、さらに高硬度の磁性粉が
固着しているテープ切断のために高硬度であることが必
要である。
しかしながら、上記した材料のうちステンレス鋼はその
耐食性は良好であるが、硬度がそれほど^くなく比較的
摩耗し易い材料であるため、必ずしも満足すべきもので
はない。また、炭素工具鋼は高硬度であるが、耐食性が
非常に小さく包丁用材料としては好適ではない。また、
3e−Cu系合金は、耐食性が小さく、硬度が低いと共
に製造工程において有害なベリリウムの蒸気や酸化物を
発生することなど、磁気テープ用も含め切断用材料とし
ては好適ではない。
耐食性は良好であるが、硬度がそれほど^くなく比較的
摩耗し易い材料であるため、必ずしも満足すべきもので
はない。また、炭素工具鋼は高硬度であるが、耐食性が
非常に小さく包丁用材料としては好適ではない。また、
3e−Cu系合金は、耐食性が小さく、硬度が低いと共
に製造工程において有害なベリリウムの蒸気や酸化物を
発生することなど、磁気テープ用も含め切断用材料とし
ては好適ではない。
さらにまた、粉末マグネットの成形やフエライトマグネ
ッ]−の粉末あるいは希土類−コバルトマグネットの粉
末を添加したプラスチック、いわゆるプラマグの成形な
どに使用される成形金型や押出しビンなどは非磁性で高
硬度のものが要求される。
ッ]−の粉末あるいは希土類−コバルトマグネットの粉
末を添加したプラスチック、いわゆるプラマグの成形な
どに使用される成形金型や押出しビンなどは非磁性で高
硬度のものが要求される。
例えばブラマグ用の押出しビンとしては使用中の変形や
折損の生じないような充分な強度を右すること、また摩
耗しないように充分な硬さを有すること、さらに透磁率
が1.01以下の非磁性であることなどが要求される。
折損の生じないような充分な強度を右すること、また摩
耗しないように充分な硬さを有すること、さらに透磁率
が1.01以下の非磁性であることなどが要求される。
従来この押出しビンにはSUS 304を30%程度
冷間加工し、硬さを300〜350Hvとしたものが用
いられているが、SUS 304は冷間加工によって
組織がマルテンサイトとなるため、透磁率が1.3〜1
.5以上となり、マグネットに吸引されるようになるた
め作業に支障をきたす。また、硬さも低いことから使用
中に曲りを生じたり、早期に摩耗したりする欠点もある
。そのため強度や硬さが高くかつ非磁性で耐食性にも優
れたものが要望されている。
冷間加工し、硬さを300〜350Hvとしたものが用
いられているが、SUS 304は冷間加工によって
組織がマルテンサイトとなるため、透磁率が1.3〜1
.5以上となり、マグネットに吸引されるようになるた
め作業に支障をきたす。また、硬さも低いことから使用
中に曲りを生じたり、早期に摩耗したりする欠点もある
。そのため強度や硬さが高くかつ非磁性で耐食性にも優
れたものが要望されている。
(発明が解決しようとする課題)
従来公知の超硬合金、高速度鋼あるいは金属間化合物の
もつ硬度、耐摩耗性および加工容易性等の特性では、種
々の要望に必ずしも十分に沿うことができない場合があ
る。
もつ硬度、耐摩耗性および加工容易性等の特性では、種
々の要望に必ずしも十分に沿うことができない場合があ
る。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、第1
の目的はWC−Go系超超硬合金高速度鋼よりも耐摩耗
性および硬度が高く、しかも十分な強度を有するととも
に加工性が良好な耐摩耗合金を提供しようとするもので
ある。
の目的はWC−Go系超超硬合金高速度鋼よりも耐摩耗
性および硬度が高く、しかも十分な強度を有するととも
に加工性が良好な耐摩耗合金を提供しようとするもので
ある。
また、第2の目的は、ハサミ、包丁等として高硬度であ
ると共に耐食性が良好で、さらに磁気テープ等磁性材料
の切断用としても優れた特性を右する切断具を提供する
ことにある。
ると共に耐食性が良好で、さらに磁気テープ等磁性材料
の切断用としても優れた特性を右する切断具を提供する
ことにある。
さらに、第3の目的は、透磁率が1.01以下という非
磁性を呈し、かつ高硬度で耐摩耗性に優れ、特に磁性粉
末の成形に好適な金型部品を提供することにある。
磁性を呈し、かつ高硬度で耐摩耗性に優れ、特に磁性粉
末の成形に好適な金型部品を提供することにある。
(課題を解決するための手段および作用)前記の第1の
目的を達成するためにtよ、基体が十分強固で加工性に
優れ、かつ表面硬化層が形成され易く、しかもその硬化
層の硬度が高いことが望まれる。
目的を達成するためにtよ、基体が十分強固で加工性に
優れ、かつ表面硬化層が形成され易く、しかもその硬化
層の硬度が高いことが望まれる。
発明者においては、チタン(T i )合金を窒化する
ことにより、表面硬化層が形成される事実に着目して種
々の検討を行なった。この結果、一定節囲のTi合金の
成分組成により、基体が強固で、加工性に優れ、かつ窒
化による高硬度の表面硬化層が比較的容易に形成される
ことを見出した。
ことにより、表面硬化層が形成される事実に着目して種
々の検討を行なった。この結果、一定節囲のTi合金の
成分組成により、基体が強固で、加工性に優れ、かつ窒
化による高硬度の表面硬化層が比較的容易に形成される
ことを見出した。
本発明はこのような知見に基づくもので、請求項1の発
明は、重a%でTiが35%を超え60%以下、タング
ステン(W)が10%以上40%以下、残がタンタル(
Ta)からなる組成の基体を有し、耐摩耗性の必要な部
位が前記基体の窒化層である耐摩耗合金を要旨とするも
のである。
明は、重a%でTiが35%を超え60%以下、タング
ステン(W)が10%以上40%以下、残がタンタル(
Ta)からなる組成の基体を有し、耐摩耗性の必要な部
位が前記基体の窒化層である耐摩耗合金を要旨とするも
のである。
ここでTiは表面硬化層としての窒化物(TiN)を(
7るために必要な元素であり、上記組成において、T1
が35%以下では窒化した場合に十分な硬さが得られな
い。また、7iが60%を超えると基体の強度が低下し
、工具あるいはダイス等としての部材への適用が困難と
なる。
7るために必要な元素であり、上記組成において、T1
が35%以下では窒化した場合に十分な硬さが得られな
い。また、7iが60%を超えると基体の強度が低下し
、工具あるいはダイス等としての部材への適用が困難と
なる。
Wは基体の硬度を高めるための元素であり、これが10
%未満では十分な硬化が得られず、また40%を超える
と加工性が悪化する。なお、好ましい含有量は20%以
上である。
%未満では十分な硬化が得られず、また40%を超える
と加工性が悪化する。なお、好ましい含有量は20%以
上である。
Taは加工性、耐食性等を高めるために添加する元素で
ある。
ある。
上記組成の合金製造は、アーク溶解法等によって行なえ
る。なお、粉末冶金法でも行なえる。
る。なお、粉末冶金法でも行なえる。
窒化処理は、例えばアンモニアガス中で24〜48時間
、400〜600℃の加熱により行なう。
、400〜600℃の加熱により行なう。
窒化物による表面硬化層はWC−Co系合金や高速度鋼
よりも高硬度となる。また、その表面硬化層は金色を帯
び、装飾的効果も発揮される。したがって、用途として
は、切削工具や各種ダイスあるいは圧延用工具等の他、
時計側や宝飾具、釣具の通糸フックその他の加部的用具
類にも拡大できる。なお、表面硬化層の色彩は基体への
Ti含有扮によって変化する。
よりも高硬度となる。また、その表面硬化層は金色を帯
び、装飾的効果も発揮される。したがって、用途として
は、切削工具や各種ダイスあるいは圧延用工具等の他、
時計側や宝飾具、釣具の通糸フックその他の加部的用具
類にも拡大できる。なお、表面硬化層の色彩は基体への
Ti含有扮によって変化する。
また、前記第2の目的を達成するためには、基体が十分
強固で非磁性であり、かつ表面硬化層が形成され易く、
しかもその硬化層の硬度が高く、耐食性に優れているこ
とが望まれる。
強固で非磁性であり、かつ表面硬化層が形成され易く、
しかもその硬化層の硬度が高く、耐食性に優れているこ
とが望まれる。
発明者において前記の如くチタン(Ti)合金を窒化す
ることにより、表面硬化層が形成される事実に着目して
種々の検討を行なった結果、一定範囲のTi合金の成分
組成により、基体が強固で、非磁性で、かつ窒化による
高硬度の表面硬化層が比較的容易に形成されることを見
出した。
ることにより、表面硬化層が形成される事実に着目して
種々の検討を行なった結果、一定範囲のTi合金の成分
組成により、基体が強固で、非磁性で、かつ窒化による
高硬度の表面硬化層が比較的容易に形成されることを見
出した。
請求項2の発明はこのような知見に基づくもので、重量
%でT1が35%を超え60%以下、Wが10%以上4
0%以下、残がTaからなる組成の基体を有し、少なく
とも刃部が前記基体の窒化層である切所具を要旨とする
ものである。
%でT1が35%を超え60%以下、Wが10%以上4
0%以下、残がTaからなる組成の基体を有し、少なく
とも刃部が前記基体の窒化層である切所具を要旨とする
ものである。
ここでTiが35%以下では窒化した場合に十分な硬さ
が得られない。また、Tiが60%を超えると基体の強
度が低下し、ハサミ、カッター等への適用が困難となる
。
が得られない。また、Tiが60%を超えると基体の強
度が低下し、ハサミ、カッター等への適用が困難となる
。
さらに前記第3の目的を達成するためには、基体が十分
強固で、非磁性であり、かつ表面硬化層が形成され易く
、しかもその硬化層の硬度が高く、耐食性に優れている
ことが望まれる。
強固で、非磁性であり、かつ表面硬化層が形成され易く
、しかもその硬化層の硬度が高く、耐食性に優れている
ことが望まれる。
発明者において前記の如くチタン(T1)合金を窒化す
ることにより、表面硬化層が形成される事実に着目し一
〇種々の検討を行なった結果、一定範囲のTi合金の成
分組成により、基体が強固で、非磁性であり、かつ窒化
による高硬度の表面硬化層が比較的容易に形成されるこ
とを見出した。
ることにより、表面硬化層が形成される事実に着目し一
〇種々の検討を行なった結果、一定範囲のTi合金の成
分組成により、基体が強固で、非磁性であり、かつ窒化
による高硬度の表面硬化層が比較的容易に形成されるこ
とを見出した。
請求項3の発明はこのような知見に基づくもので、重量
%でTiが35%を超え60%以下、Wが10%以上4
0%以下、残がTaからなる組成の基体を有し、少なく
とも耐摩耗性および耐食性の必要な部位が前記基体の窒
化層である金型部品を要旨とするものである。
%でTiが35%を超え60%以下、Wが10%以上4
0%以下、残がTaからなる組成の基体を有し、少なく
とも耐摩耗性および耐食性の必要な部位が前記基体の窒
化層である金型部品を要旨とするものである。
ここで7iが35%以下では窒化した場合に十分な硬さ
が得られない。また、Tiが60%を超えると基体の強
度が低下し、金型への適用が困難となる。
が得られない。また、Tiが60%を超えると基体の強
度が低下し、金型への適用が困難となる。
(実施例1)
重量%でWを20%、Tiを30%、残をTaとした配
合粉末を、消耗電極によりアーク溶解し、直径100m
、長さ300mの円柱状インゴットを作成した。
合粉末を、消耗電極によりアーク溶解し、直径100m
、長さ300mの円柱状インゴットを作成した。
このインゴットに熱間鍛造および熱間圧延を施した後、
切断して10IIIII×20MRで厚ざ5#の四角形
板を作成した。
切断して10IIIII×20MRで厚ざ5#の四角形
板を作成した。
これをアンモニアガス中で約24時間、500℃に加熱
して窒化処理した。
して窒化処理した。
シリコンサンド製回転砥石によって加圧力0゜2Ky/
−で耐摩耗試験を行なったところ、6000回転侵の摩
耗量は4.1−であり、またとツカ−ス硬さは2.10
08Vであった。摩耗量および硬さについてWC−12
%CO系超硬合金および高速度鋼と比較したところ、下
記の第1表に示すように、前記実施例の合金は、いずれ
の点についても優れていることが認められた。
−で耐摩耗試験を行なったところ、6000回転侵の摩
耗量は4.1−であり、またとツカ−ス硬さは2.10
08Vであった。摩耗量および硬さについてWC−12
%CO系超硬合金および高速度鋼と比較したところ、下
記の第1表に示すように、前記実施例の合金は、いずれ
の点についても優れていることが認められた。
第1表
また、基体は十分な強度を有するとともに、加工性もよ
く、種々の形状に形成できた。
く、種々の形状に形成できた。
第1図は前記実施例の試験片どして用いた耐摩耗合金製
の四角形板について、表面からの距離と硬度との関係を
示したグラフである。■具としてはHVが500以上の
もの(Bの範囲)を使用することが望ましい。なお、よ
り好ましくはHvが900以上のものくAの′1iAI
IO)である。
の四角形板について、表面からの距離と硬度との関係を
示したグラフである。■具としてはHVが500以上の
もの(Bの範囲)を使用することが望ましい。なお、よ
り好ましくはHvが900以上のものくAの′1iAI
IO)である。
なお、前記実施例以外にも、本発明による成分組成の範
囲で種々試験を行なったところ、前記同様の効果が認め
られた。
囲で種々試験を行なったところ、前記同様の効果が認め
られた。
(実施例2)
切断具形成のため、まずlff1%でWを20%、Ti
を30%、残をTaとした配合粉末を、消耗電極により
アーク溶解し、直径1004Il、長さ300m+の円
柱状インゴットを作成した。
を30%、残をTaとした配合粉末を、消耗電極により
アーク溶解し、直径1004Il、長さ300m+の円
柱状インゴットを作成した。
このインゴットに熱間鍛造および熱間圧延を施した侵、
切断して10履X20mで厚さ5顛の四角形板を作成し
た。
切断して10履X20mで厚さ5顛の四角形板を作成し
た。
これをアンモニアガス中で約24時間、500℃に加熱
して窒化処理した。得られた試験片を切断刃としての耐
摩耗性および耐食性を偏えるか否かテストに供した。
して窒化処理した。得られた試験片を切断刃としての耐
摩耗性および耐食性を偏えるか否かテストに供した。
比較のため、3e−Cu合金、5tJS304゜SK5
についても同様にテストを行なった。
についても同様にテストを行なった。
ここで、硬度はマイクロヴイツカース硬度であり、摩耗
量はそれぞれの組成からなる試験片上に磁気テープを9
Q 1nch/秒、延べ1000時間送行させたとき
の試験片の摩耗mを測定した。また耐食性は5%塩水4
0℃で60時間の塩水噴霧テストと、室温における60
時間のレモン果汁中への浸漬試験を行なった。その結果
、下記の第2表に示すように、本発明のTi−W−Ta
によるものは耐摩耗性および耐食性のいずれも優れてい
ることが確認された。
量はそれぞれの組成からなる試験片上に磁気テープを9
Q 1nch/秒、延べ1000時間送行させたとき
の試験片の摩耗mを測定した。また耐食性は5%塩水4
0℃で60時間の塩水噴霧テストと、室温における60
時間のレモン果汁中への浸漬試験を行なった。その結果
、下記の第2表に示すように、本発明のTi−W−Ta
によるものは耐摩耗性および耐食性のいずれも優れてい
ることが確認された。
第2表
0 変色なし △ 変色程度 × 仝面腐蝕(
以下余白〕 (実施例3) 金型部品形成のため、まずfflffl%でWを20%
、7iを30%、残をTaとした配合粉末を、消耗電極
によりアーク溶解し、直径100as+、長さ300m
の円柱状インゴットを作成した。
以下余白〕 (実施例3) 金型部品形成のため、まずfflffl%でWを20%
、7iを30%、残をTaとした配合粉末を、消耗電極
によりアーク溶解し、直径100as+、長さ300m
の円柱状インゴットを作成した。
このインゴットに熱間R造および熱間圧延を施した後、
切断して10#l1lX20+11111で厚さ511
11の四角形板を作成した。
切断して10#l1lX20+11111で厚さ511
11の四角形板を作成した。
これをアンモニアガス中で約24時間、500℃に加熱
して窒化処理した。下記の第3表に市販の5tJS
304で1050℃溶体化後、室温で加工した材料と硬
さおよび透磁率を比較したものを示す。
して窒化処理した。下記の第3表に市販の5tJS
304で1050℃溶体化後、室温で加工した材料と硬
さおよび透磁率を比較したものを示す。
第3表
第3表から明らかなように、本実施例のものは透磁率が
1.01未満と従来のSUS 304冷間加工のもの
に比べ非常に小さく、金型、特にマグネット成形用非磁
性金型あるいはその部品とし1−: て優れた特性を有している。
1.01未満と従来のSUS 304冷間加工のもの
に比べ非常に小さく、金型、特にマグネット成形用非磁
性金型あるいはその部品とし1−: て優れた特性を有している。
また、硬さも1200H,と従来のものに比べ遥かに硬
く、摩耗しにくいことが判る。
く、摩耗しにくいことが判る。
さらに本実施例のものを人工海水中に3ケ月間浸漬した
ところ発錆が見られなかったことから、上記硬さ、透磁
率などが優れていることと併せて、磁石成形用非磁性金
型およびその部品として工業上有利である。
ところ発錆が見られなかったことから、上記硬さ、透磁
率などが優れていることと併せて、磁石成形用非磁性金
型およびその部品として工業上有利である。
以上で詳述したように、請求項1の発明によればWC−
Co系超硬合金や高速度鋼等に比較して、さらに耐摩耗
性、硬度が高く、しかも十分な強度を有するとともに、
加工性もよい耐摩耗合金が容易に得られるという効果が
奏される。
Co系超硬合金や高速度鋼等に比較して、さらに耐摩耗
性、硬度が高く、しかも十分な強度を有するとともに、
加工性もよい耐摩耗合金が容易に得られるという効果が
奏される。
また、請求項2の発明によれば、高硬度であると同時に
耐食性が優れているので、ハサミ、包丁等の切断具とし
て有用である。
耐食性が優れているので、ハサミ、包丁等の切断具とし
て有用である。
また、この合金は非磁性であることから、磁気テープ切
断用ハサミや、磁気テープ、磁石等磁性材料を取り扱う
ときに用いるピンセット等にも適用できる。
断用ハサミや、磁気テープ、磁石等磁性材料を取り扱う
ときに用いるピンセット等にも適用できる。
さらに請求項3の発明によれば、磁性粉体の成形に好適
な金型部品を得ることができる。
な金型部品を得ることができる。
第1図は本発明の実施例における硬度特性を示すグラフ
である。
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、重量%でTiが35%を超え60%以下、Wが10
%以上40%以下、残がTaからなる組成の基体を有し
、耐摩耗性の必要な部位が前記基体の窒化層であること
を特徴とする耐摩耗合金。 2、重量%でTiが35%を超え60%以下、Wが10
%以上40%以下、残がTaからなる組成の基体を有し
、少なくとも刃部が前記基体の窒化層であることを特徴
とする切断具。 3、重量%でTiが35%を超え60%以下、Wが10
%以上40%以下、残がTaからなる組成の基体を有し
、少なくとも耐摩耗性および耐食性の必要な部位が前記
基体の窒化層であることを特徴とする金型部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8539188A JPH01201434A (ja) | 1987-10-26 | 1988-04-08 | 耐摩耗合金およびその合金を用いた切断具ならびに金型部品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26825087 | 1987-10-26 | ||
JP62-268250 | 1987-10-26 | ||
JP8539188A JPH01201434A (ja) | 1987-10-26 | 1988-04-08 | 耐摩耗合金およびその合金を用いた切断具ならびに金型部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01201434A true JPH01201434A (ja) | 1989-08-14 |
Family
ID=26426412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8539188A Pending JPH01201434A (ja) | 1987-10-26 | 1988-04-08 | 耐摩耗合金およびその合金を用いた切断具ならびに金型部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01201434A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105349909A (zh) * | 2015-11-20 | 2016-02-24 | 全椒县志宏机电设备设计有限公司 | 一种机械装置用合金材料及其制备方法 |
RU2693238C1 (ru) * | 2018-10-18 | 2019-07-01 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Оренбургский государственный университет" | Способ упрочнения твердых сплавов |
-
1988
- 1988-04-08 JP JP8539188A patent/JPH01201434A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105349909A (zh) * | 2015-11-20 | 2016-02-24 | 全椒县志宏机电设备设计有限公司 | 一种机械装置用合金材料及其制备方法 |
RU2693238C1 (ru) * | 2018-10-18 | 2019-07-01 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Оренбургский государственный университет" | Способ упрочнения твердых сплавов |
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