JPH01200111A - ゴミ焼却炉 - Google Patents

ゴミ焼却炉

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Publication number
JPH01200111A
JPH01200111A JP32683587A JP32683587A JPH01200111A JP H01200111 A JPH01200111 A JP H01200111A JP 32683587 A JP32683587 A JP 32683587A JP 32683587 A JP32683587 A JP 32683587A JP H01200111 A JPH01200111 A JP H01200111A
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JP
Japan
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chamber
external heat
heat engine
zone
gas
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Pending
Application number
JP32683587A
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English (en)
Inventor
Saburo Katayose
片寄 三郎
Kimihiro Katayose
片寄 公裕
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はゴミ焼却炉とりわけ廃棄物を燃料として、たと
えば電気エネルギを連続的に創成できるゴミ焼却炉に関
するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
我国は産業用、民生用燃料をほとんど輸入に依存してお
り、エネルギー資源の効率的な活用は国家的に重要な課
題となっている。そのためには。
コージェレーション、廃熱の利用を積極的にすすめ、石
油を補充し、石油への依存度軽減を図り得るプロセスや
手段の開発が不可欠である。
一方、日常生活からの生活系廃棄物や産業活動による産
業廃棄物は毎日膨大な量が排出されている。それら可燃
性廃棄物は熱量的に3,500〜10.G。
Oにcal/kgであって、燃料として使用されている
重油、灯油、都市ガスと遜色ない熱量を持っている。と
ころが、可燃性廃棄物は水分等を含んでいたり、形状や
性状がバラバラで、使い易くするには選別、粉砕してペ
レット状に成型するなどの前処理を要するため、コスト
がアップし、そのため大部分が埋め立て処理されている
しかしこれは潜在熱エネルギーの大きなロスであり、そ
こで炉構造に工夫した焼却装置が各種提案されているが
、従来の焼却装置における焼却の過程で生じる熱量の利
用は、せいぜい温水や蒸気の生成に止まっていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前記したような問題点を解消するために研究し
て創案されたもので、その目的とするところは廃棄物の
焼却処理と同時に、燃焼熱を直接エンジンの駆動熱源と
して利用し、効率よく経済的に電気エネルギーに交換す
ることができ、しかも構造が簡易かつ小型で低公害なゴ
ミ焼却炉を提供することにある。
この目的を達成するため本発明は、ゴミの焼却処理過程
で生ずるガス燃焼室内での燃焼熱で外熱式エンジンの作
動ガスを直接加熱して膨張行程を行わしめ、また、加熱
膨張した作動用ガスの収縮のための冷却水を炉壁に供給
することにより可燃性ガスの安定的な発生と温湯または
蒸気の創成を図るようにしたものである。
すなわち、本発明の基本的特徴は、廃棄物を乾溜ガス化
するゾーンとガス化物を燃焼するゾーンを備えた炉本体
と、炉本体の近傍に配置された外熱エンジンと、外熱エ
ンジンにより駆動される主装置を有し、前記外熱エンジ
ンの少なくとも加熱器がガス化物燃焼ゾーンまたはその
近傍の高温ゾーンに内挿されていることにある。
また本発明は、炉本体の少なくとも乾溜ガス化ゾーンの
まわりに水ジャケットが設けられ、これに外熱エンジン
の冷却器の出口側と接続されている構成とすることが好
ましい。
〔実 施 例〕
以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図ないし第4図は本発明によるゴミ焼却炉の第1実
施例を示し、第5図は第2実施例を示している。
図面において、1は炉本体、2は外熱エンジン、3は主
装置、好適にはジェネレータである。炉本体1は耐火材
からなる炉床1aの上に耐熱金属板からなる内uloと
外壁11を所要の間隔をおいて対設することにより、水
ジャケット12を形成した囲壁1bが設けられており、
囲壁1b内は耐火材からなる隔壁1cにより大小2つの
空室が区画され、大きな空室の下部域にロスドル1gが
張設されることにより乾溜ガス化室Aが形成され、この
乾溜ガス化室Aに対応する囲壁1bには廃棄物を投入す
るための投入口15が設けられている。
また、ロスドル1gの下方は灰落し部を兼ねた通路室間
16となっている。
隔壁1cにより区画された小容積側の空室には内壁10
に接して耐火内張り1dが設けられ、隔壁1cと耐火内
張り1dの間には耐火材からなる第1の仕切壁1eと第
2の仕切壁1fとが所定間隔をおいて設けられ、これに
より蓄熱保温構造のガス燃焼室Bと整流室Cと加熱室り
が区画形成されている。
前記ガス燃焼室Bは隔壁1cの下部に形成したガス入口
穴4により前記通路空間16と連通され、また第1の仕
切壁1eの上部に形成した開口5により整流室Cと連通
している。そしてガス燃焼室Bには、周面に多数の噴出
孔60を備えた二次エアー供給管(筒でもよい)6が配
され、外部の送風機7の給気配管70と接続され、また
熱量不足を補うため囲壁1bを貫いて補助バーナ8が内
挿されている。
整流室Cはガス燃焼に伴う高温熱風を鎮静化して次の加
熱室りに作用させるためのもので、整流室Cを区画する
第2の仕切壁1fは炉高さ方向中間域にのみ形成され、
中間部下方は開放されている。
加熱室りは隔壁1cと耐火内張り1dとにより3方が囲
まれ、残る一方が前記第2の仕切壁1fにより中間部の
みが仕切られており、上方には排気筒9が臨んでいる。
外熱エンジン2は、この実施例では、ピストンを内蔵す
る本体ヘッド2aと、ピストンの往復運動を回転運動に
変換して出力する出力取出し部2bと、ピストンを作動
させる作動ガスを加熱する加熱器(ヒータ)2cと、作
動ガスの再生器2dと冷却器2eを備えている 図示するものでは、密閉筒状の本体ヘッド2aに空気等
の加熱媒体流通空間を有せしめるように帽体状のシリン
ダ20を内設し、これに空気やヘリウム等の作動ガスを
封入するとともに動力ビストン21を配しており、動力
ビストン21が出力取出し部2bのクランク23と結ば
れている。
加熱器2cは、U字状あるいはコイル状の耐熱チューブ
等からなっていて前記本体ヘッド2aに連結されている
6本発明は加熱器2cを前記炉本体1の囲壁1b及び耐
火材内張り1dに形成した通孔10を介して加熱室りに
挿入固定している。
加熱器2cは800℃以上の高温にさらされるため、好
ましくはセラミックスで構成されるが、または図示の如
く耐熱金属チューブの外周をセラミック等の耐火材料か
らなるカバー25で被覆する。
再生器2dは、蓄熱機構としてステンレスの金網を積層
したものなどにより構成され、一端が前記ヒータ2cと
接続され、他端が冷却!#2eを介して圧縮(低温)シ
リンダ2fと接続されている。
このシリンダは本体ヘッド2aとV状に分岐され、内部
に出力取出し部と結合する圧縮ピストンを配した形式の
ものでもよい。
冷却器2eはピストン及び作動ガスの冷却を図るための
もので、給水配管26により給水源と接続される一方、
出ロ側は出口配管27により炉本体1の水ジャケット1
2に導通されている。そして炉本体1の適所には温湯(
または蒸気)の取出し配管13が接続され、冷房機器や
暖房機器などに導かれている。また、外熱エンジン2を
使用しないときのため他所に給水配管14が接続されて
いる。
主装置3は前記外熱エンジン2の出力取出し部2bと連
結され、内部の図示しない発電機構により発電されるよ
うになっている。なお、ジェネレータに代え、ヒートポ
ンプ用のコンプレッサを用いることも可能であるが、汎
用性の点などからジェネレータが好ましい。
第2の実施例においては、外熱エンジン2は水平方向に
配され、本体ヘッド2aそのものが炉本体1の加熱室C
に挿入固定されている。この場合。
加熱器2cはフィン等の形で本体ヘッド外周に配設され
る。その他の構造は第1実施例と同じであるため、同等
号を示すに止める。
なお、炉本体1の構造は上記実施例に示すものが好適で
あるが、特にこれに限定されるものではない。すなわち
、たとえば第4図のように隔u1・を平面]状に形成し
・3の隔壁1°0内側に0スト用1gを張設して乾溜ガ
ス化室Aを形成し、ロスドル1gより下方でかつ囲壁に
近い隔壁部位にガス入口穴4を設け、隔壁1cの外側に
形成した通路B′に複数の耐火材からなるチエッカ−盤
1hを配設し、最終のチエッカ−盤1hの隣にガス燃焼
室Bを区画形成し、このガス燃焼室Bに上部の開放した
仕切壁1eを介して加熱室Cを形成し、ここに外熱エン
ジン2の加熱器または本体ヘッド2aを内挿固定しても
よい。
なお、外熱エンジン2は、たとえば、1気筒デイスプレ
ーサ型、2気筒の2ピストン型、4ないし5気筒ダブル
アクテイング型など任意である。
また、往復動式でなくロータリ式でもよい。
第1実施例を例にとって使用方法と作用を説明すると、
炉本体1の水ジャケット12には給水配管14を経て水
が満たされる。廃棄物は投入口15から乾溜ガス化室A
のロスドル1g上に一括投入され着火される。この乾溜
ガス化室Aは一次空気量が出来る限り少なくされるため
、廃棄物は次第に乾溜ガス化され、ボリュームを喪失し
た炭化物となってロスドル1gから下部に落下してゆく
一方、ガス化物はロスドル1gの下の通路空間16から
ガス入口穴4を通って蓄熱構造のガス燃焼室Bの下部に
入り、このガス燃焼室Bを上昇しなから該室の中央に設
けられている二次エア供給管6の噴出孔60から噴出さ
れている二次エアと混合し、高温雰囲気内で完全燃焼さ
れる。このときのガス燃焼温度は概ね850〜1200
℃であるが、その温度は二次エア送気量の増減により自
由に制御することができる。また廃棄物の熱量不足の場
合も補助バーナ8により所定温度に昇温することができ
る。
前記ガス燃焼室Bで完全燃焼した高温ガスは第」の仕切
室1eの上部開口5から整流室Cに入る。
この整流室Cの仕切壁1fは上端が閉じられ、中間部よ
り下方が開放しているため、高温ガスは仕切壁1fに当
った後強制的に下降させられ、これにより乱流状態が鎮
静化させられると共に流速が低下させられ、排気筒9の
ドラフト力により加熱室りに流入する。
この加熱室りには外熱エンジン2の加熱器2cが挿入さ
れているため、前記高温ガスは加熱器2Cを直接効率よ
く加熱し、熱交換により降温されて排気筒9から排出さ
れる。
上記のように加熱器2Cが加熱されることにより1本体
ヘッド2a内の加熱媒体からの熱で作動ガスが膨張し、
これによりピストン21が押下げられ動力が発生する。
そして作動ガスは圧縮シリンダ2fに移動し、圧縮シリ
ンダ2fが冷却器2e中の冷却水により冷却されるため
圧力が下がり、再生器2dを通って加熱器2Cに戻され
る。一方、前記回転力の一部でピストン21は元の位置
に戻り、出力取出し部2bから取出された回転運動が主
装置3に伝達され発電される。そして、冷却器2eの冷
却水は出口配管27から連続的に炉体1の水ジャケット
12に送り込まれ、炉体の水冷に供される。
廃棄物を外熱エンジンの熱源とする場合1問題となるの
は発生ガス量の変動である。特に高発熱量をもつ合成高
分子系廃棄物は耐火材の蓄熱による室内温度の上昇、過
熱を起こさせ、ガス発生量に著しい影響を与える0本発
明においては、特に乾溜ガス化室Aのまわりに水ジャケ
ット12が設けられているため、該室の蓄熱、過熱が防
止され、これにより雰囲気温度が低温に維持され、ガス
燃焼室Bへ供給されるガス発生量が安定化する。このた
め、ガス燃焼熱を外熱エンジン2の加熱器2Cにコンス
タントに安定して作用させることができる。そして、エ
ンジン冷却水は炉内熱と熱交換により昇温され、冷、暖
房用エネルギーとして取出し配管13から導出されるた
め無駄がない。
第7図ないし第9図は本発明の別の実施例を示している
この実施例は、外熱エンジン2の加熱をより簡便にかつ
効率よく行わせると共に、全体をコンパクトにすること
を狙ったもので、ガス燃焼室Bの炉頂部に高温燃焼ガス
の取出し口11を形成し、炉頂には前記取出し口11を
囲むようにボックス体17を設けている。そして、ボッ
クス体17には耐火物18により第1の室C′と入口1
9が第1の室C′の接線方向に開口し、全体が曲率壁と
なった第2の室D′が形成され、加熱室を構成している
。第2の室D′は必要に応じ耐火物に凹凸を付すことで
積極的に乱流を起させるようにしてもよい。
第2の室D′を構成するボックス体部分17aの炉本体
1は欠設され、自由空間となっている。
すなわち、ボックス体部分17aは炉本体1よりも外方
に突出している。
そして、このボックス体部分17aの下面に相当する部
位には開口17bが形成され、この間口17bを介して
外熱エンジン2の加熱器(ヒータ部)2cが第2の室D
′に偏心状に挿入されている。
加熱器2cは、第5図と同様に多数のひれを本体ヘッド
に直接付けてもよいが1図示するものでは、多数のひれ
付き加熱管28.28を全体で円筒状を呈するように本
体ヘッド2aの回りに配列させており、各ひれ付き加熱
管28.28は一端が本体ヘッド2a内に他端が再生器
2dに接続されている。外熱エンジン2は公知のディス
プレーサ型エンジンと同様に本体ヘッド2aが単一のシ
リンダ20に直結され、シリンダ内にはデイスプレーサ
ビストン28と動力ビストン21とが小型に同軸配置さ
れ、90度の位相差を持たせてクランクに連結されてい
る。
前記第2の室D′の上部には、加熱器2cと同心状に排
気筒9が設けられている。この排気筒9は第9a図のよ
うに、加熱器2d内に挿入されていてもよく、この構成
としたときには、加熱器2Cの加熱管28.28と接し
た旋回流が排気筒9のドラフトにより加熱器の頂部を乗
り越えて内側に入り排出されるためより加熱効率を高く
することができる。
一方、第1の室C′には、噴孔が第2の室D′の入口1
9に臨むように補助バーナ8′が挿設され、ゴミの焼却
を行わない場合、あるいはガス燃焼室Bの補助バーナ8
によっても燃焼ガスの熱量が不足したときに直接部2の
室D′を加熱して加熱器2cを加熱させるようになって
いる。そして、第2の室D′の適所には補助バーナ8′
の作動を制御するための温度検出器29が設けられてい
る。
その他第1図ないし第4図と同じ機構については、同符
号を示すに止める。
この実施例においては、乾溜ガス化室Aで発生した分解
ガス化物がガス燃焼室Bで燃焼され、その高温ガスは炉
頂のボックス体17の第1の室C′に入り、入口19か
ら第2の室D′に入る。この第2の室D′は壁面が入口
19と接線方向で連結した曲率壁となっているため、高
温ガスは旋回流となり、しかも外熱エンジン2の加熱器
2cが偏心状に内挿され加熱器外周と空壁との隙間が次
第に狭くなる関係にあるため、高温ガスは加熱器2Cの
回りをグルグルと巡る渦流となって加熱管28.28を
効率よく授熱する。
これにより本体ヘッド2aとシリンダ20に封入しであ
る気体(空気、ヘリウム、水素など)が加熱されるため
、デイスプレーサビストン28と動力ビストン21が9
0度の位相差を保って上下動し、クランクが駆動される
ことにより土製[3が駆動される。
上記第2の室D′の温度は温度検出器29により検出さ
れ、設定温度より低くなったときに補助バーナ8′の作
動系に信号が送られ、自動的に補助バーナ8′が作動し
て第2の室D′を昇温させる。このためゴミの焼却を行
わないときにも、また万−何らかのトラブルでゴミ焼却
熱量が不足したときにも外熱エンジン2を安定して運転
することができる。
そして、装置的にも加熱室D′が炉頂域に形成されてい
るため、その分だけ炉本体1の平面的なスペースを削減
することが可能になり、その削減したスペースに外熱エ
ンジン2を立設できるため、全体としてコンパクトでま
とまりのよい装置とすることができる。
第10図ないし第12図は本発明の別の実施例を示すも
ので、この実施例は、低カロリー、水分含有量の多いも
のを含む各種ゴミを簡単なスイッチ操作で無焼、無臭で
かつ有害酸化物の排出なしに自動的に処理できると共に
、外熱エンジンの加熱を効率よく行え、しかも小型で耐
久性のある装置とすることを狙ったものである。
この実施例においては、炉本体1が耐熱鋼板により大容
量のボックス部とこれの一側に偏して容積の小さい部分
を有するように作られ、それらの境界に隔壁1cが設け
られ、隔壁1cで区画された小容積の室に耐火物の囲張
り1dがされたガス燃焼室Bが形成され、このガス燃焼
室Bの外周に水ジャケット12が設けられている。
一方、大容積の室側には内壁との間に環状通路1jを形
成するように耐熱鋼板などからなる筒体31が内設され
ている。筒体31の下部にはロストル1gが設けられ、
筒体31は支台により支えられることで下部に灰室1k
を形成している。また筒体31の囲壁には通気孔31a
が配設され、内部にガス化室Aを構成している。
前記ガス燃焼室Bは、隔壁ICの下部域に設けたガス入
口穴4により前記環状通路1jと通じる一方、内部には
二次エア供給管6が配置されている。そして、頂部には
取出し口11が開口し、この取出し口11を囲むように
ボックス体17が固設されている。
ボックス体17には前記第7図ないし第9図の実施例と
同じように方向変換用の第1の室C′と渦流形成用の第
2の室D′からなる加熱室が形成され、第2の室D′に
は直下の炉外空所に配置された外熱エンジンシリンダヘ
ッド2aが内挿されている。シリンダヘッド2aと第2
の室D′はさきの実施例と同じように偏心関係となって
いる。
勿論前記実施例と同じように加熱器2cを搭載させても
よい。
外熱エンジン2は、この実施例ではより構造を簡単、安
価にするためフリーピストン型のものを用いており、シ
リンダ20の中の上方に十分に軽量なデイスプレーサビ
ストン28を配置すると共に、下方には重い動力ビスト
ン21を配置し、デイスプレーサビストン28のピスト
ンロッド281を動力ビストン21を貫いて下方に伸ば
し1機械的またはガスによるばね32aで弾性を持たせ
ている。また動力ビストン21はばね32bにより支承
されると共に、出力取出し部としてピストンロッド21
1が延出され、該ピストンロッド211は好ましくはリ
ニア発電機のような主装置3に導かれている。
一方、この外熱エンジン2の作動とゴミの焼却を安定的
に自動制御するため、ガス燃焼室Bと第1の室C′には
昇温用の補助バーナ8,8′が夫々挿着され、それら補
助バーナ8,8′と、二次エア供給管6の送風機7が制
御装置33に接続されている。この制御装置33は、少
なくとも運転スイッチと1着火トランスとタイマーとバ
ーナコントロールリレー類を備え、送風機7の駆動部と
バーナコントロールリレーはガス化室Aに挿着した室温
検出器29aとガス燃焼室Bに挿着した室温検出器29
bおよび加熱室D′に挿着した室温検出器29cの各温
度調節器に接続されている。
なお、図面において34は調整自在な一次エア取入れ口
である。
この実施例においては、投入口15を開いてガス化室A
を構成する筒体31に一括投入し、制御装置33の運転
スイッチをオンにする。
運転スイッチを操作すれば、バーナコントロールリレー
が作動し1着火トランスによりスパークが始まり1次い
で電磁弁が開いて点火され、補助バーナ8が燃焼する。
これによりガス燃焼室Bは昇温蓄熱され、その温度は室
温検出器29bにより連続検出される。それと共に輻射
熱によりガス化室Aも昇温され、ガス燃焼室Bが室温検
出器29aの設定温度に達すると、補助バーナ8はオフ
となる。
そこでプロワスイッチを操作すれば、送風機7が作動さ
れ、二次エア供給管6からガス燃焼室内に二次エアが供
給される。筒体31に投入されているゴミに着火すれば
、ガス化室Aは一次エア取入れ口34により限られたエ
ア量が供給されるため、ゴミは発熱反応の繰返しにより
熱分解される。
すなわち、炭素が過剰の酸素中で燃焼すれば炭酸ガスを
生じ多量の熱(97,000Kcal/Kmol)を発
生するが、酸素の量を制限すると、約300℃に達した
ところで有機物は熱分解し、一部が一酸化炭素や炭化水
素ガスとして発生し1部分的に炭化しはじめる。この熱
分解は空気との接触の多いガス化室内周割から始まり、
順次中心に伝達され発熱反応が繰返され、炭化が進行す
る。
熱分解により生じたガスは筒体31の通気孔31aから
環状通路1jに流出し、これから隔壁1bのガス入口穴
4を経てガス燃焼室Bに送り込まれる。このガス燃焼室
Bは前記のように昇温されていると共に、多量のエアが
供給されている。このため、分解ガスはエアと混合して
完全燃焼される。このガス燃焼熱による温度上昇は室温
検出器29bにより計測され、所定の設定温度たとえば
600℃になると温度調節器からの信号で補助バーナ8
のガス供給系に配した電磁弁が閉じられ。
該バーナ8の作動が停止される。一方、ガス化室Aのゴ
ミは熱分解が終り、乾溜ガスの放出が終了すると炭化物
として残留し、低温で緩慢なオキ燃焼が行われ、ボリュ
ームを喪失してロスドル1gから灰室1kに落下し、適
宜灰量し口から取り出される。
このオキ燃焼によりガス化室Aの温度は300〜450
℃に上昇する。一方ガス燃焼室Bの温度は低下し、それ
ら室温は温度検出器29a、29bにより計測され、室
温検出器29bによる検出温度が下限設定温度(たとえ
ば250℃)、室温検出器29aによる検出温度が上限
設定温度(たとえば450℃)になると送風機7の作動
が停止される。これにより1サイクルのゴミ処理が完了
する。
一方、上記のようにガス燃焼室Bで生じた室温燃焼ガス
は取出し口11から第1の室C′に入り、ここで方向変
換されて第2の室D′に流入し、旋回渦流となってシリ
ンダヘッド2aまたは加熱器2cを効率よく加熱する。
これによりシリンダ20内の圧力が上昇し、動力ビスト
ン21が下方に動くと、質量差によりそれよりも早い動
きでデイスプレーサビストン28が逆に上方に動き、系
の圧力が下がると上方に動く。
このときデイスプレーサビストン28は動力ビストン2
1を先行する形で動くため位相差が生じ、ばねと両ピス
トンの重さと直径の設定により共振点に振動数で面ピス
トンが動き、たとえばピストンロッド211にマグネッ
トを設け、外側にコイルを配することに発電される。
この外熱エンジン2の作動中、第2の室D2の室温は室
温検出器29cにより逐次検出され、温度調節器にイン
プットした下限温度以下になると自動的に補助バーナ8
′が作動して第2の室D′の温度を調整する。従って、
1サイクルのゴミ焼却処理が終了し、次のサイクルが始
まるまでの間も安定して発電等の出力取出しを行える。
なお、熱分解方式でゴミを処理し、空気をほとんど送ら
ないため、排気ガスの量は非常に少なく、しかも処理温
度が320〜450℃と低いため有害なSOx、 NO
xなどの酸化物が排出されない、たとえばゴム屑などを
燃焼する場合、有害なSOxが多量に排出されるが、本
考案では熱分解過程で硫黄が避難されて炭化物の中に残
留し、オキ燃焼の過程を経て灰中に単体で残留する。
また、ゴミ中に水分の多い低カロリーのものを含んでい
ても、筒体31からの乾溜ガスの発生に伴うゴミ相互間
の伝熱および環状通路1jによる筒体31と室全体の加
熱により、乾燥−水分蒸発−乾溜炭化の過程が繰り返さ
れるため、確実円滑に熱分解を行える。また、直接燃焼
による場合、比較的カロリーの低いセルローズ系ゴミの
場合でも炉内温度が80〜1280℃となり、耐火炉材
や金属部の黒損が生じやすいが、本考案においては熱分
解温度が最高でも500℃である上、酸素が少ないため
耐久性がきわめて高くなる。
なお、上記実施例において、場合によっては給気配管7
0を喬岐して排気筒9に挿入し、エゼクタを設けてもよ
く、また、実施例では第1の室C′へのガス取出し口1
1をガス燃焼室Bに通じさせているが、第1図ないし第
4図のように、整流室を設ける場合には、この整流室の
頂部に設けてもよい。この場合取出し口は吊管を中間ま
で延ばすことで構成すればよい。また、第7図ないし第
12図の外熱エンジン2は単なる一例であり、他のタイ
プを用いることができるのは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明した本発明によるときには、最も手近にあって
、しかも多量に発生する廃棄物を安全に焼却できるだけ
でなく、焼却処理過程における乾溜ガスの燃焼熱を直接
エンジンの駆動熱源として使用し、最も利用範囲の広い
電気エネルギーに効率よく転換することができ、同時に
エンジンの冷却水をエンジンの安定作動に不可欠な乾溜
ガス発生量の制御手段および冷、暖房エネルギーとして
活用することができ、しかも設備が簡易、小型で経済性
が高いなど分散型エネルギーシステムとしてすぐれた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるゴミ焼却炉の一実施例を示す縦断
側面図、第2図は同じくその平面図、第3図は第1図に
おけるガス焼却室の断面図、第4図は同じく整流室の断
面図、第5図は本発明の他の実施例を示す部分切欠側面
図、第6図は本発明の他の実施例を示す横断図、第7図
は本発明の別の実施例を示す部分切欠横断面図、第8図
は第7図■−■線にそう断面図、第9図は同じく第7図
IX−II線にそう断面図、第9a図は排気部の別の例
を示す断面図、第10図は本発明の他の実施例を示す部
分切欠横断面図、第11図は第10図夏−XI線にそう
断面図、第12図は第10図朋−■線にそう断面図であ
る。 1・・・炉本体、2・・・外熱エンジン、2a・・・本
体ヘッド、2c・・・加熱器、2e・・・冷却器、3・
・・主装置。 A・・・乾溜ガス化室、B・・・ガス燃焼室、D・・・
加熱室。 12・・・水ジャケット。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)廃棄物を乾溜ガス化するゾーンとガス化物を燃焼
    するゾーンを備えた炉本体と、炉本体の近傍に配置され
    た外熱エンジンと、外熱エンジンにより駆動される主装
    置を有し、前記外熱エンジンの少なくとも加熱部がガス
    化物燃焼ゾーンまたはその近傍の高温ゾーンに内挿され
    ていることを特徴とするゴミ焼却炉。
  2. (2)外熱エンジンの本体ヘッドがガス化物燃焼ゾーン
    またはその近傍の高温ゾーンに内挿されているものを含
    む特許請求の範囲第1項記載のゴミ焼却炉。
  3. (3)炉本体が少なくとも乾溜ガス化ゾーンのまわりに
    水ジャケットを備え、該水ジャケットに外熱エンジンの
    冷却水が導かれるようになっているものを含む特許請求
    の範囲第1項記載のゴミ焼却炉。
  4. (4)炉本体の頂部に高温燃焼排ガスを導く室とこれの
    接線方向に開口する渦流室とが設けられ、この渦流室中
    に外熱エンジンの本体ヘッドまたは加熱器が内挿されて
    いるものを含む特許請求の範囲第1項記載のゴミ焼却炉
  5. (5)炉本体が隔壁により2つの室に区画され、一方の
    室には周囲に環状通路を有せしめるように多孔筒体を内
    設してガス化室が形成されているものを含む特許請求の
    範囲第1項記載のゴミ焼却炉。
  6. (6)ガス燃焼ゾーンにエア噴出孔を配した二次エア供
    給管が配置されるとともに、該ガス燃焼ゾーンと外熱エ
    ンジンの加熱室に補助バーナが挿着され、それら補助バ
    ーナと二次エア供給管に対する送風機の作動が、温度検
    出器を介して自動制御されるようになつているものを含
    む特許請求の範囲第1項記載のゴミ焼却炉。
  7. (7)外熱エンジンがフリーピストン型のものを含む特
    許請求の範囲第1項記載のゴミ焼却炉。
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