JPH01200026A - ディーゼルエンジンの燃料制御装置 - Google Patents
ディーゼルエンジンの燃料制御装置Info
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- JPH01200026A JPH01200026A JP2253088A JP2253088A JPH01200026A JP H01200026 A JPH01200026 A JP H01200026A JP 2253088 A JP2253088 A JP 2253088A JP 2253088 A JP2253088 A JP 2253088A JP H01200026 A JPH01200026 A JP H01200026A
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- cam
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ディーゼルエンジンの燃料制御装置、特に始
動時の燃料過給に関するものである。
動時の燃料過給に関するものである。
(従来の技術)
従来より、ディーゼルエンジンの燃料供給量を設定する
燃料噴射ポンプとしては、例えば、特開昭80−158
988号公報に見られるような列形噴射ポンプが広く採
用されている。
燃料噴射ポンプとしては、例えば、特開昭80−158
988号公報に見られるような列形噴射ポンプが広く採
用されている。
この列形噴射ポンプは、噴射ポンプ本体内に各気筒に対
するカム軸で往復駆動されるプランジャポンプがあり、
このプランジャポンプによる噴射量をコントロールラッ
ク(燃料調量部材)の作動量によって制御するようにし
ている。すなわち、プランジャにらせん状切欠きを設け
、その回転角に応じてリーク時期を可変とすることによ
って、プランジャポンプが送油する有効ストロークを前
記コントロールラックの作動によって変化させるように
している。そして、始動時にはコントロールラックを一
定の操作状態として所定量の始動過給を行うように作動
される。
するカム軸で往復駆動されるプランジャポンプがあり、
このプランジャポンプによる噴射量をコントロールラッ
ク(燃料調量部材)の作動量によって制御するようにし
ている。すなわち、プランジャにらせん状切欠きを設け
、その回転角に応じてリーク時期を可変とすることによ
って、プランジャポンプが送油する有効ストロークを前
記コントロールラックの作動によって変化させるように
している。そして、始動時にはコントロールラックを一
定の操作状態として所定量の始動過給を行うように作動
される。
(発明が解決しようとする課題)
しかして、上記のような噴射ポンプで始動過給を行う場
合に、そのコントロールラックが一定の操作位置にあっ
ても実際に噴射される燃料量はエンジン回転数によって
変化するものである。
合に、そのコントロールラックが一定の操作位置にあっ
ても実際に噴射される燃料量はエンジン回転数によって
変化するものである。
すなわち、回転数の上昇に伴って時間単位の噴射量は増
加し、燃料流量の増加に対応して燃料の慣性力が増大し
、それによって吸い戻しバルブの圧力波が遅れて吸い戻
し量が少なくなり同じラック量でもらせん状切欠きによ
る燃料のリーク量が減少する。また、前記プランジャの
外周にはこのプランジャの往復回転運動を許容するため
に所定の隙間があり、この隙間からリークする燃料量も
低回転時には1回のストロークに要する時間が長いこと
から多く、高回転で少なくなる。さらに、燃料圧縮に伴
って発生する熱の影響もあって、燃料噴射量は低回転時
よりも高回転時に増加する傾向にある。
加し、燃料流量の増加に対応して燃料の慣性力が増大し
、それによって吸い戻しバルブの圧力波が遅れて吸い戻
し量が少なくなり同じラック量でもらせん状切欠きによ
る燃料のリーク量が減少する。また、前記プランジャの
外周にはこのプランジャの往復回転運動を許容するため
に所定の隙間があり、この隙間からリークする燃料量も
低回転時には1回のストロークに要する時間が長いこと
から多く、高回転で少なくなる。さらに、燃料圧縮に伴
って発生する熱の影響もあって、燃料噴射量は低回転時
よりも高回転時に増加する傾向にある。
上記のようにエンジン始動時にそのエンジン回転数に対
応して燃料噴射量が変化すると、良好な始動性が得られ
ない問題を有する。着火して燃焼し得る燃料の量は与え
られた空気に対し、その燃料の理論空気量より算出され
るものであり、使用するディーゼルエンジンの充填効率
が判明している場合、燃焼に必要とされる燃料は決まる
。そして、それ以上の燃料が噴射されても、単に圧縮空
気より気化潜熱を奪うだけであり、始動性および着火後
の回転の立ち上がりの特性が低下することになる。また
、前記必要燃料量より少ない始動時燃料では燃焼に利用
されない空気が残り、全空気が利用された時に比べ、爆
発力が小さくなり良好な始動性を確保するためには、エ
ンジン回転数に関係なく常に所定量の始動時燃料の供給
を行う必要がある。
応して燃料噴射量が変化すると、良好な始動性が得られ
ない問題を有する。着火して燃焼し得る燃料の量は与え
られた空気に対し、その燃料の理論空気量より算出され
るものであり、使用するディーゼルエンジンの充填効率
が判明している場合、燃焼に必要とされる燃料は決まる
。そして、それ以上の燃料が噴射されても、単に圧縮空
気より気化潜熱を奪うだけであり、始動性および着火後
の回転の立ち上がりの特性が低下することになる。また
、前記必要燃料量より少ない始動時燃料では燃焼に利用
されない空気が残り、全空気が利用された時に比べ、爆
発力が小さくなり良好な始動性を確保するためには、エ
ンジン回転数に関係なく常に所定量の始動時燃料の供給
を行う必要がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、始動時にエンジン回
転数が高(なっても必要以上の燃料供給を阻止して良好
な始動性を確保するようにしたディーゼルエンジンの燃
料制御装置を提供することを目的とするものである。
転数が高(なっても必要以上の燃料供給を阻止して良好
な始動性を確保するようにしたディーゼルエンジンの燃
料制御装置を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため本発明の燃料制御装置は、エン
ジン始動時にコントロールラックなどの燃料調量部材を
所定の一定増量位置に保って燃料供給を行う始動過給手
段と、エンジン回転状態に応じて高回転ほど始動過給手
段による燃料調量部材を燃料減量方向へ作動させる始動
過給補正手段とを設けるように構成したものである。
ジン始動時にコントロールラックなどの燃料調量部材を
所定の一定増量位置に保って燃料供給を行う始動過給手
段と、エンジン回転状態に応じて高回転ほど始動過給手
段による燃料調量部材を燃料減量方向へ作動させる始動
過給補正手段とを設けるように構成したものである。
また、本発明の燃料制御装置は、エンジン始動時に燃料
調量部材を所定の一定増量位置に保って始動燃料を設定
する始動過給手段を備えると共に、燃料噴射ポンプ内に
、燃料調量部材を移動させるレバーと当接する一方、エ
ンジン回転数の上昇に伴って回動される最大噴射量設定
用のカム部材を配設し、該カム部材は始動後において上
記レバー′が当接する第1のカム面と、始動時のみ上記
レバーが当接する第2のカム面とを備え、第2のカム面
はエンジン回転数の上昇に伴って燃料調量部材を減量方
向に作動させる面形状に設定しているものである。
調量部材を所定の一定増量位置に保って始動燃料を設定
する始動過給手段を備えると共に、燃料噴射ポンプ内に
、燃料調量部材を移動させるレバーと当接する一方、エ
ンジン回転数の上昇に伴って回動される最大噴射量設定
用のカム部材を配設し、該カム部材は始動後において上
記レバー′が当接する第1のカム面と、始動時のみ上記
レバーが当接する第2のカム面とを備え、第2のカム面
はエンジン回転数の上昇に伴って燃料調量部材を減量方
向に作動させる面形状に設定しているものである。
(作用)
上記のようなディーゼルエンジンの燃料制御装置では、
始動時にエンジン回転数が種々の要件によって変動して
も、このエンジン回転数に対応して始動燃料を補正して
、常に最適始動燃料を供給するように制御し、エンジン
回転の上昇に対してリーク量の低減等に伴って過剰供給
となる始動燃料を適正量に修正して良好な始動性を得る
ようにしている。
始動時にエンジン回転数が種々の要件によって変動して
も、このエンジン回転数に対応して始動燃料を補正して
、常に最適始動燃料を供給するように制御し、エンジン
回転の上昇に対してリーク量の低減等に伴って過剰供給
となる始動燃料を適正量に修正して良好な始動性を得る
ようにしている。
(実施例)
以下、図面に沿って本発明の各実施態様を説明する。
実施例1
第1図はこの実施例における列形燃料噴射ポンプのガバ
ナ機構の全体構成を示す。
ナ機構の全体構成を示す。
燃料制御装置の一部を構成するガバナ機構1は、図示し
ないプランジャポンプによる燃料噴射量を制御する燃料
調量部材としてのコントロールラック2を有し、その突
出方向Aへの作動によって燃料噴射量が増大するように
プランジャポンプに連係されている。このコントロール
ラック2は、エンジン回転数に対応したポンプシャフト
3の回転および負荷に対応したコントロールレバー4の
操作に基づいて移動し、燃料噴射量を調整するものであ
る。
ないプランジャポンプによる燃料噴射量を制御する燃料
調量部材としてのコントロールラック2を有し、その突
出方向Aへの作動によって燃料噴射量が増大するように
プランジャポンプに連係されている。このコントロール
ラック2は、エンジン回転数に対応したポンプシャフト
3の回転および負荷に対応したコントロールレバー4の
操作に基づいて移動し、燃料噴射量を調整するものであ
る。
ポンプシャフト3はエンジン回転に同期して回転(l/
2回転)シ、この回転に応じてフライウェイト5が遠心
力で移動する。ポンプ回転数が高くなってフライウェイ
ト5が拡がるように移動すると、このフライウェイト5
の基部に押されてシフタ6がアイドルスプリング7に抗
して移動し、回転状態検出手段として機能するテンショ
ンレバー8を揺動する。このテンションレバー8の他端
部はガバナシャフト10が挿通され、ガバナスプリング
11で低回転側に付勢さ・れる。また、上記テンション
レバー8の他端部の側方には、始動時に始動過給を行う
始動過給手段としての機能および始動時の回転上昇に伴
って始動過給を補正する始動過給補正手段としての機能
を有するカム部材12の第1および第2トルクカム13
,14を回動操作する第1および第20ッド15,16
が連係されている(第2図参照)。
2回転)シ、この回転に応じてフライウェイト5が遠心
力で移動する。ポンプ回転数が高くなってフライウェイ
ト5が拡がるように移動すると、このフライウェイト5
の基部に押されてシフタ6がアイドルスプリング7に抗
して移動し、回転状態検出手段として機能するテンショ
ンレバー8を揺動する。このテンションレバー8の他端
部はガバナシャフト10が挿通され、ガバナスプリング
11で低回転側に付勢さ・れる。また、上記テンション
レバー8の他端部の側方には、始動時に始動過給を行う
始動過給手段としての機能および始動時の回転上昇に伴
って始動過給を補正する始動過給補正手段としての機能
を有するカム部材12の第1および第2トルクカム13
,14を回動操作する第1および第20ッド15,16
が連係されている(第2図参照)。
上記カム部材12の第1および第2トルクカム13.1
4は前縁にカム面13a、14aをそれぞれ有し、この
カム面13a、14aにロッド15.16と反対側から
センサレバー17の下端部17aが当接し、カム形状に
対応して揺動する。
4は前縁にカム面13a、14aをそれぞれ有し、この
カム面13a、14aにロッド15.16と反対側から
センサレバー17の下端部17aが当接し、カム形状に
対応して揺動する。
そして、このセンサレバー17の上端部が前記コントロ
ールラック2に連係され、前記トルクカム13.14の
カム面13a、14aが突出している部分では、これと
接触しているセンサレバー17の揺動によってコントロ
ールラック2は後退方向に移動して燃料噴射を減量制御
するものである。
ールラック2に連係され、前記トルクカム13.14の
カム面13a、14aが突出している部分では、これと
接触しているセンサレバー17の揺動によってコントロ
ールラック2は後退方向に移動して燃料噴射を減量制御
するものである。
一方、負荷の増大に対応してコントロールレバー4がB
方向に作動されると、フローチンブレバー19を介して
コントロールラック2を突出方向Aに作動し、燃料噴射
量の増量制御を行うものである。
方向に作動されると、フローチンブレバー19を介して
コントロールラック2を突出方向Aに作動し、燃料噴射
量の増量制御を行うものである。
上記のようなガバナ機構1の基本構造において、前記カ
ム部材12の詳細を第2図および第3図に示す。第1の
トルクカム13は下部の枢支ピン20によって回動自在
に支持され、上部に連結された第10ツド15の基部が
、前記テンションレバー8の連係部材8aにスライド可
能に挿通され、スプリング21を介して連係されている
。この第1のトルクカム13は、前縁に通常の運転状態
でのエンジン回転数の変動に対した燃料噴射量の調整を
行うための第1のカム面13aを有し、このカム面13
aの下端部には始動過給用の切欠部13bが連接されて
いる。
ム部材12の詳細を第2図および第3図に示す。第1の
トルクカム13は下部の枢支ピン20によって回動自在
に支持され、上部に連結された第10ツド15の基部が
、前記テンションレバー8の連係部材8aにスライド可
能に挿通され、スプリング21を介して連係されている
。この第1のトルクカム13は、前縁に通常の運転状態
でのエンジン回転数の変動に対した燃料噴射量の調整を
行うための第1のカム面13aを有し、このカム面13
aの下端部には始動過給用の切欠部13bが連接されて
いる。
センサレバー17の先端部17aが前記第1のトルクカ
ム13の切欠部i3bに係合すると、該センサレバー1
7の先端部17aに側方に突設された係合ピン17bが
第2のトルクカム14の前縁のカム面14aに当接する
。そして、始動時の回転数変動に対しては第2のトルク
カム14の特性に応じて燃料噴射量を補正制御する。第
2のトルクカム14は前記枢支ピン20によって第1の
トルクカム13と同様に回動自在に支持され、上部に連
結された第20ツド16の基部は前記テンションレバー
8の連係部材8bに固着されて連係されている。
ム13の切欠部i3bに係合すると、該センサレバー1
7の先端部17aに側方に突設された係合ピン17bが
第2のトルクカム14の前縁のカム面14aに当接する
。そして、始動時の回転数変動に対しては第2のトルク
カム14の特性に応じて燃料噴射量を補正制御する。第
2のトルクカム14は前記枢支ピン20によって第1の
トルクカム13と同様に回動自在に支持され、上部に連
結された第20ツド16の基部は前記テンションレバー
8の連係部材8bに固着されて連係されている。
前記テンションレバー8は、回転数の上昇に対応してC
方向に揺動し、連係部材8a、8bはロッド15.16
を押すように作用するが、始動時にはセンサレバー17
の先端部17aが前記第1のトルクカム13の切欠部1
3bに係合して第1のトルクカム13は回動不能であり
、テンションレバー8の連係部材8aは第10ツド15
に対してはそのスプリング21を押し縮め、第20ツド
16によって第2のトルクカム14を第3図の鎖線のよ
うに回動操作する。この第2のトルクカム14のカム面
14aの形状に伴って、センサレバ−17は始動増量状
態で回転数の上昇に対して減量する方向に噴射量補正を
行うものであり、カム面14aによってセンサレバー1
7の係合ピン17bが押されてD方向に後退し、前記コ
ントロールラック2を後退操作するものである。
方向に揺動し、連係部材8a、8bはロッド15.16
を押すように作用するが、始動時にはセンサレバー17
の先端部17aが前記第1のトルクカム13の切欠部1
3bに係合して第1のトルクカム13は回動不能であり
、テンションレバー8の連係部材8aは第10ツド15
に対してはそのスプリング21を押し縮め、第20ツド
16によって第2のトルクカム14を第3図の鎖線のよ
うに回動操作する。この第2のトルクカム14のカム面
14aの形状に伴って、センサレバ−17は始動増量状
態で回転数の上昇に対して減量する方向に噴射量補正を
行うものであり、カム面14aによってセンサレバー1
7の係合ピン17bが押されてD方向に後退し、前記コ
ントロールラック2を後退操作するものである。
上記第2のトルクカム14のカム特性による始動回転数
とコントロールラック2のポジションとの関係は、第4
図に示すように、従来は破線のように回転数Neの上昇
に対し一定ポジションであったものが、実線のように回
転数Neの上昇に対しコントロールラック2のポジショ
ンは後退する。
とコントロールラック2のポジションとの関係は、第4
図に示すように、従来は破線のように回転数Neの上昇
に対し一定ポジションであったものが、実線のように回
転数Neの上昇に対しコントロールラック2のポジショ
ンは後退する。
このような始動回転数補正にともなって、実際にプラン
ジャポンプによる燃料噴射量は、第5図に示すように、
始動回転数Neの上昇に対して、従来はリーク量の低減
等によって破線のように増量傾向にあったものが、実線
のように回転数に関係なく一定量すなわち充填量に対応
した最適噴射量を維持するように補正するものである。
ジャポンプによる燃料噴射量は、第5図に示すように、
始動回転数Neの上昇に対して、従来はリーク量の低減
等によって破線のように増量傾向にあったものが、実線
のように回転数に関係なく一定量すなわち充填量に対応
した最適噴射量を維持するように補正するものである。
このように、本実施例では、第2トルクカム14を設け
た簡単な構造でこのような制御ができる。
た簡単な構造でこのような制御ができる。
実施例2
この実施例は第6図および第7図に示し、電子ガバナ機
構による例である。
構による例である。
この例のガバナ機構25も、図示しないプランジャポン
プによる燃料噴射量を制御する燃料調量部材としてのコ
ントロールラック2を有し、その突出方向Aへの作動に
よって燃料噴射量が増大するように連係されている。上
記コントロールラック2の端部にはビン26で枢支され
た揺動リンク27の一端が係合され、この揺動リンク2
7の他端がアクチュエータ28(リニアDCモータ)の
作動部材28aに連係され、始動状態を含む運転状態に
応じてコントロールラック2のポジションを調整して噴
射量制御を行う。
プによる燃料噴射量を制御する燃料調量部材としてのコ
ントロールラック2を有し、その突出方向Aへの作動に
よって燃料噴射量が増大するように連係されている。上
記コントロールラック2の端部にはビン26で枢支され
た揺動リンク27の一端が係合され、この揺動リンク2
7の他端がアクチュエータ28(リニアDCモータ)の
作動部材28aに連係され、始動状態を含む運転状態に
応じてコントロールラック2のポジションを調整して噴
射量制御を行う。
上記アクチュエータ28はコイル28bへの通電量に応
じて発生する電磁力で作動部材28aが上下動するもの
であり、該アクチュエータ28には始動過給手段、回転
状態検出手段および始動過給補正手段の機能を有するコ
ントローラ29から運転状態に応じて駆動信号が出力さ
れる。このコントローラ29には、運転状態を検出する
ために、エンジン回転数信号、クランキング信号(スタ
ータ信号)、アクセル開度信号、水温信号等が入力され
ると共に、前記コントロールラック2の位置を検出する
ポジションセンサ30からのフィードバック制御用の位
置信号が入力される。そして、上記コントローラ29は
、エンジン回転数および負荷(アクセル開度)などに応
じて通常の燃料噴射制御を行う一方、始動時には始動過
給を行って基本噴射量を増量すると共に、始動回転数の
上昇に応じてコントロールラック2のポジションを減量
方向に補正操作して、一定の燃料噴射量を維持するよう
に制御するものである。
じて発生する電磁力で作動部材28aが上下動するもの
であり、該アクチュエータ28には始動過給手段、回転
状態検出手段および始動過給補正手段の機能を有するコ
ントローラ29から運転状態に応じて駆動信号が出力さ
れる。このコントローラ29には、運転状態を検出する
ために、エンジン回転数信号、クランキング信号(スタ
ータ信号)、アクセル開度信号、水温信号等が入力され
ると共に、前記コントロールラック2の位置を検出する
ポジションセンサ30からのフィードバック制御用の位
置信号が入力される。そして、上記コントローラ29は
、エンジン回転数および負荷(アクセル開度)などに応
じて通常の燃料噴射制御を行う一方、始動時には始動過
給を行って基本噴射量を増量すると共に、始動回転数の
上昇に応じてコントロールラック2のポジションを減量
方向に補正操作して、一定の燃料噴射量を維持するよう
に制御するものである。
上記コントローラの処理を、第7図のフローチャートに
沿って説明する。スタート後、ステップS1で各種信号
を入力し、この信号に基づいてステップS2でクランキ
ング状態か否かを判定する。
沿って説明する。スタート後、ステップS1で各種信号
を入力し、この信号に基づいてステップS2でクランキ
ング状態か否かを判定する。
この判定がYESで始動時には、ステップS3でエンジ
ン水温に応じて初期ラック位置Klを設定する。この初
期ラック位置に1は、基本始動過給量に相当し、ステッ
プS4で初期ラック位置Klをエンジン回転数に応じて
補正して最終ラック位置Kを求める。この補正は、回転
数Neに係数αを掛けた値を初期ラック位置Klから減
算し、回転数の上昇に応じて減量方向に補正するもので
ある。そして、ステップS6で上記最終ラック位置Kに
対応した駆動信号をアクチュエータ28に出力する。ま
た、前記ステップS2の判定がNoで通常の運転状態に
おいては、ステップS5でアクセル開度、エンジン回転
数、エンジン水温に応じて、所定のマツプからラック位
置Kを算出する通常噴射量制御を行う。尚、上記係数α
は、略エンジン回転数に対して実質噴射量が一定になる
よう設定するものであり、また、この係数αはエンジン
水温に応じて変えてもよい。
ン水温に応じて初期ラック位置Klを設定する。この初
期ラック位置に1は、基本始動過給量に相当し、ステッ
プS4で初期ラック位置Klをエンジン回転数に応じて
補正して最終ラック位置Kを求める。この補正は、回転
数Neに係数αを掛けた値を初期ラック位置Klから減
算し、回転数の上昇に応じて減量方向に補正するもので
ある。そして、ステップS6で上記最終ラック位置Kに
対応した駆動信号をアクチュエータ28に出力する。ま
た、前記ステップS2の判定がNoで通常の運転状態に
おいては、ステップS5でアクセル開度、エンジン回転
数、エンジン水温に応じて、所定のマツプからラック位
置Kを算出する通常噴射量制御を行う。尚、上記係数α
は、略エンジン回転数に対して実質噴射量が一定になる
よう設定するものであり、また、この係数αはエンジン
水温に応じて変えてもよい。
(発明の効果)
上記のような本発明によれば、始動時に燃料噴射量の過
給増回を行うように燃料調量部材を操作するについて、
始動回転数の増加に対して燃料調量部材の位置を減量方
向に補正するようにしたことにより、エンジン回転数が
上昇するとリーク量の低減などによって燃料噴射ポンプ
からの実際の燃料噴射量が増量する傾向にあるのを、始
動回転数に関係なく燃料噴射量を吸気充填量に対応した
適正値に設定することができ、必要以上の燃料供給によ
る気化潜熱もしくは必要量以下の燃料噴射による出力不
足での始動不良の発生を改善して、良好な始動性、始動
後のエンジン回転数の立ち上がりを確保することができ
るものである。
給増回を行うように燃料調量部材を操作するについて、
始動回転数の増加に対して燃料調量部材の位置を減量方
向に補正するようにしたことにより、エンジン回転数が
上昇するとリーク量の低減などによって燃料噴射ポンプ
からの実際の燃料噴射量が増量する傾向にあるのを、始
動回転数に関係なく燃料噴射量を吸気充填量に対応した
適正値に設定することができ、必要以上の燃料供給によ
る気化潜熱もしくは必要量以下の燃料噴射による出力不
足での始動不良の発生を改善して、良好な始動性、始動
後のエンジン回転数の立ち上がりを確保することができ
るものである。
第1図は本発明の第1の実施例におけるディーゼルエン
ジンの燃料制御装置におけるガバナ機構を示す概略斜視
図、 第2図はカム部材の平面図、 第3図は同正面図、 第4図は補正による始動回転数とコントロールラックの
ポジションとの関係を示す特性図、第5図は上記補正に
よる始動回転数と燃料噴射量との関係を示す特性図、 第6図は本発明の第2の実施例におけるディーゼルエン
ジンの燃料制御装置におけるガバナ機構を示す構成図、 第7図は第2の実施例におけるコントローラの処理を説
明するためのフローチャート図である。 1.25・・・・・・ガバナ機構、2・・・・・・コン
トロールラック(燃料調量部材)、8・・・・・・テン
ションレバー、12・・・・・・カム部材、13.14
・・・・・・トルクカム、13a・・・・・・第1のカ
ム面、14a・・・・・・第2のカム面、17・・・・
・・センサレバー、28・・・・・・アクチュエータ、
29・・・・・・コントローラ。 マ ≦−1
ジンの燃料制御装置におけるガバナ機構を示す概略斜視
図、 第2図はカム部材の平面図、 第3図は同正面図、 第4図は補正による始動回転数とコントロールラックの
ポジションとの関係を示す特性図、第5図は上記補正に
よる始動回転数と燃料噴射量との関係を示す特性図、 第6図は本発明の第2の実施例におけるディーゼルエン
ジンの燃料制御装置におけるガバナ機構を示す構成図、 第7図は第2の実施例におけるコントローラの処理を説
明するためのフローチャート図である。 1.25・・・・・・ガバナ機構、2・・・・・・コン
トロールラック(燃料調量部材)、8・・・・・・テン
ションレバー、12・・・・・・カム部材、13.14
・・・・・・トルクカム、13a・・・・・・第1のカ
ム面、14a・・・・・・第2のカム面、17・・・・
・・センサレバー、28・・・・・・アクチュエータ、
29・・・・・・コントローラ。 マ ≦−1
Claims (2)
- (1) 燃料噴射量を制御する燃料調量部材と、エンジ
ン始動時に上記燃料調量部材を所定の一定増量位置に保
って始動燃料を設定する始動過給手段を備えたディーゼ
ルエンジンの燃料制御装置において、エンジン回転状態
を検出する回転状態検出手段と、該エンジン回転状態に
応じて高回転ほど上記始動燃料を減量方向へ補正する始
動過給補正手段とを設けたことを特徴とするディーゼル
エンジンの燃料制御装置。 - (2) 燃料噴射量を制御する燃料調量部材と、エンジ
ン始動時に上記燃料調量部材を所定の一定増量位置に保
って始動燃料を設定する始動過給手段を備えたディーゼ
ルエンジンの燃料制御装置において、前記燃料調量部材
を移動させるレバーと当接する一方、エンジン回転数の
上昇に伴って回動される最大噴射量設定用のカム部材が
燃料噴射ポンプ内に配設され、該カム部材は始動後にお
いて上記レバーが当接する第1のカム面と、始動時のみ
上記レバーが当接する第2のカム面とを備え、第2のカ
ム面はエンジン回転数の上昇に伴って燃料調量部材を減
量方向に作動させる面形状に設定されていることを特徴
とするディーゼルエンジンの燃料制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2253088A JPH01200026A (ja) | 1988-02-02 | 1988-02-02 | ディーゼルエンジンの燃料制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2253088A JPH01200026A (ja) | 1988-02-02 | 1988-02-02 | ディーゼルエンジンの燃料制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01200026A true JPH01200026A (ja) | 1989-08-11 |
Family
ID=12085352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2253088A Pending JPH01200026A (ja) | 1988-02-02 | 1988-02-02 | ディーゼルエンジンの燃料制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01200026A (ja) |
-
1988
- 1988-02-02 JP JP2253088A patent/JPH01200026A/ja active Pending
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