JPH01195948A - オーバランカット回転数変更式燃料制御装置 - Google Patents

オーバランカット回転数変更式燃料制御装置

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JPH01195948A
JPH01195948A JP63021713A JP2171388A JPH01195948A JP H01195948 A JPH01195948 A JP H01195948A JP 63021713 A JP63021713 A JP 63021713A JP 2171388 A JP2171388 A JP 2171388A JP H01195948 A JPH01195948 A JP H01195948A
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fuel
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fuel cut
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エンジン(内燃機関)の運転状態に応じて燃
料供給量を制御するための燃料制御装置に関し、特に、
オーバランカット回転数を変更設定できるようにしたオ
ーバランカット回転数変更式燃料制御装置に関する。
[従来の技術] 従来より、自動車などに用いられるエンジンにおいては
、その運転状態に応じ燃料供給量を制御する際、エンジ
ンを保護するために、オーバランカットを実施している
。つまり、エンジン回転数Neを常時検出し、第8図に
示す領域■では通常の燃料供給制御を行なう一方、検出
されたエンジン回転数Neが予め設定された所要の燃料
カット設定値(オーバランカット回転数) N Oを超
え、エンジン運転状態が第8図示す領域■に入いるよう
な場合には、燃料の供給を停止してシフトアップ回転を
制限し、エンジン回転数Neを燃料カット設定値N0以
下に抑えるようにしている。
ここで、予め設定されるオーバランカット回転数である
所要の燃料カット設定値は、通常のエンジン生涯の間に
亘り保証される回転数、即ち、その回転数で運転するこ
とによりエンジン寿命を縮めることのない余裕ある回転
数N0として設定されている。これにより、エンジンは
、確実に損傷を招くことのない回転数N0以下で常に運
転されることになる。
なお、第8図中、符号WOTはスロットル全開ラインを
示している。
[発明が解決しようとする課題] ところで、過回転により生じるエンジンの損傷は、前述
した回転数N。を超えるエンジン回転数Neについて、
エンジン生涯のうち所定の時間だけ運転するのであれば
エンジン損傷に至らない回転数(N□)による部分と、
−瞬でも許容できない回転数(N2)つまりその回転数
を超えた場合には直にエンジン損傷を招く回転数による
部分との2つの段階に分けられる。なお、No<N□<
N、である。
しかしながら、上述した従来の燃料制御装置では、エン
ジンを確実に過回転から保護するために一律に回転数N
。で燃料供給のカットを実施しているので、運転時間の
制限はあるが運転可能な回転数領域N0(Ne≦N1を
全く使用できない。従って、例えばラリ−などのスポー
ツ走行を行なう場合にも、運転自由度が制限されロスタ
イムにつながってしまうため、エンジン損傷を招くこと
なく前述した回転数領域N0(Ne≦N□を有効に利用
できるようにすることが望まれている。
本発明は、上述のような課題を解決しようとするもので
、工゛ンジンの運転履歴を考慮しながら燃料カット設定
値(オーバランカット回転数)を変更するようにして、
エンジン損傷を招くことなく、運転自由度の向上をはか
った、オーバランカット回転数変更式燃料制御装置を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このため、本発明のオーバランカット回転数変更式燃料
制御装置は、エンジン回転数を検出する回転数検出手段
と、この回転数検出手段によって検出されたエンジン回
転数が所要の燃料カット設定値を超えると燃料の供給を
停止させる燃料供給停止手段とをそなえ、上記燃料カッ
ト設定値をエンジンの回転履歴に応じて変更する変更手
段と、エンジン回転数が上記燃料カット設定値以下の値
として定義された他の設定値を超えた時間を計数する計
数手段と、この計数手段により計数された時間を記憶す
る不揮発性の記憶手段と、この記憶手段に記憶された時
間が設定時間を超えると上記変更手段による燃料カット
設定値の変更を禁止する禁止手段とをそなえたことを特
徴としている。
[作   用] 上述の本発明のオーバランカット回転数変更式燃料制御
装置では、回転数検出手段によって検出されたエンジン
回転数が所要の燃料カット設定値を超えると、燃料供給
停止手段により燃料の供給が停止される。このとき、上
記燃料カット設定値は、エンジンの回転履歴に応じて変
更手段により変更される一方で、エンジン回転数が上記
燃料カット設定値以下の値として定義された他の設定値
を超えた時間が、計数手段により常時計数されて不揮発
性の記憶手段に記憶される。そして、この記憶手段に記
憶された時間が設定時間を超えると、上記変更手段によ
る燃料カット設定値の変更が、禁止手段により禁止され
る。
従って、燃料カット設定値の変更が禁止手段により禁止
されるまでは、燃料カット設定値を上記他の設定値(N
o)よりも大きい値に設定変更することができ、エンジ
ン生涯のうち総計で上記設定時間分だけ上記他の設定値
(N、)を超えるエンジン回転数でエンジンを運転する
ことが可能となる。
[実 施 例] 以下1図面により本発明の一実施例としてのオーバラン
カット回転数変更式燃料制御装置を説明すると、第1図
(a)はその要部制御ブロック図、第1図(b)はその
動作を説明するためのフローチャート、第2図はそのニ
ンジンシステムを示す全体構成図、第3図はその制御ブ
ロック図、第4図はその燃料噴射制御系を示すブロック
図、第5図はその電磁弁駆動ルーチンを説明するための
フローチャート、第6図はその燃料カットフラグセット
ルーチンを説明するためのフローチャート、第7図は本
実施例の装置による作用を具体的に説明するためのタイ
ムチャートである。
さて、本装置によって制御される自動車のエンジンシス
テムは、第2図のようになるが、この第2図において、
エンジンEはその燃焼室1に通じる吸気通路2および排
気通路3を有しており、吸気通路2と燃焼室1とは吸気
弁4によって連通制御されるとともに、排気通路3と燃
焼室1とは排気弁5によって連通制御されるようになっ
ている。
また、吸気通路2には、上流側から順にエアクリーナ6
、スロットル弁7および電磁式燃料噴射弁(インジェク
タ)8が設けられており、排気通路3には、その上流側
から順に排ガス浄化用の触媒コンバータ(三元触媒)9
および図示しないマフラ(消音器)が設けられている。
なお、インジェクタ8は吸気マニホルド部分に気筒数だ
け設けられている。今、本実施例のエンジンEが直列4
気筒エンジンであるとすると、インジェクタ8は4個設
けられていることになる。
即ちいわゆるマルチポイント燃料噴射(MPI)方式の
エンジンであるということができる。
また、スロットル弁7はワイヤケーブルを介してアクセ
ルペダルに連結されており、これによりアクセルペダル
の踏込み量に応じて開度が変わるようになっているが、
更にアイドルスピードコントロール用モータ(ISCモ
ータ)10によっても開閉駆動されるようになっており
、これによりアイドリング時にアクセルペダルを踏まな
くても、スロットル弁7の開度を変えるこ−とができる
ようにもなっている。
さらに、各気筒には、その燃焼室1へ向けて点火プラグ
18(第2図においては本来は燃焼室1の近傍に点火プ
ラグ18を描くべきであるが、紙面の都合で、点火プラ
グ18は別の位置に描かれている)が設゛けられており
、各点火プラグ18はディストリビュータ50に接続さ
れていて、このディストリビュータ50は点火コイル5
1に接続されている。そして、点火コイル51付きのパ
ワートランジスタ52のオフ動作によって点火コイル5
1に高い電圧が発生して、ディストリビュータ50につ
ながっている4本の点火プラグ18のいずれかがスパー
ク(点火)するようになっている。
なお、パワートランジスタ52のオン動作によって点火
コイル51は充電を開始する。
このような構成により、スロットル弁7の開度に応じエ
アクリーナ6を通じて吸入された空気が吸気マニホルド
部分でインジェクタ8からの燃料と適宜の空燃比となる
ように混合され、燃焼室1内で点火プラグ18を適宜の
タイミングで点火させることにより、燃焼せしめられて
、エンジントルクを発生させたのち、混合気は、排ガス
として排気通路3へ排出され、触媒コンバータ9で排ガ
ス中のC○、HC,NOXの3つの有害成分を浄化され
てから、マフラで消音されて大気側へ放出されるように
なっている。
さらに、このエンジンEを制御するために、種種のセン
サが設けられている。まず吸気通路2側には、そのエア
クリーナ配設部分に、吸入空気量をカルマン渦情報から
検出するエアフローセンサ11、吸入空気温度を検出す
る吸気温センサ12および大気圧を検出する大気圧セン
サ13が設けられており、そのスロットル弁配設部分に
、スロットル弁7の開度を検出するポテンショメータ式
のスロットルセンサ14.アイドリング状態を検出する
アイドルスイッチ15およびISCモータ10の位置を
検出するモータポジションセンサ16が設けられている
また、排気通路3側には、触媒コンバータ9の上流側で
燃焼室1に近い部分に、排ガス中の酸素濃度(02濃度
)を検出する酸素濃度センサ(02センサ)17が設け
られている。ここで、02センサ17は固体電解質の酸
素濃淡電池の原理を応用したもので、その出力電圧は理
論空燃比付近で急激に変化する特性をもち、理論空燃比
よりもリーン側の電圧が低く、理論空燃比よりもリッチ
側の電圧が高い。
さらに、その他のセンサとして、エンジン冷却水温を検
出する水温センサ19が設けられるほかに、クランク角
度を検出するクランク角センサ21(このクランク角セ
ンサ21はエンジン回転数Neを検出する回転数検出手
段としての回転数センサも兼ねているので、以下、必要
に応じ、このクランク角センサ21を回転数センサと称
することがある)および第1気筒(基準気筒)の上死点
を検出するTDCセンサ22がそれぞれディストリビュ
ータ50に設けられている。
ところで、上記のセンサ11〜17,19,21゜22
からの検出信号は、電子制御ユニット(ECU)23へ
入力されるようになっている。
なお、ECU23へは、バッテリ24(第3図参照)の
電圧を検出するバッテリセンサ25がらの電圧信号やイ
グニッションスイッチ(キースイッチ)26からの信号
も入力されている。
また、ECU23のハードウェア構成は第3図のように
なるが、このECU23はその主要部としてCPU27
をそなえており、このCPU27へは、吸気温センサ1
2.大気圧センサ13.スロットルセンサ14,02セ
ンサ17.水温センサ19およびバッテリセンサ25か
らの検出信号が入力インタフェイス28およびA/Dコ
ンバータ30を介して入力され、アイドルセンサ15お
よびイグニッションスイッチ26からの検出信号が入力
インタフェイス29を介して入力され、エアフローセン
サ11.クランク角センサ21およびTDCセンサ22
からの検出信号が直接に入力ボートへ入力されるように
なっている。
さらに、CPU27は、パスラインを介して、プログラ
ムデータや固定値データを記憶するROM31.更新し
て順次書き替えられるRAM32およびバッテリ24に
よってバッテリ24が接続されている間はその記憶内容
が保持されることによってバックアップされたバッテリ
バックアップRAM(BURAM;不揮発性の記憶手段
)33との間でデータの授受を行なうようになっている
なお、RAM32内データはイグニッションスイッチ2
6をオフすると消えてリセットされるようになっている
。また、第3図中、符号7oは状況に応じて警告を発す
るためのアラームランプを示している。
また、CPU27からは燃料噴射用制御信号がインジェ
クタドライバ34を介して出力され、例えば4つのイン
ジェクタ8を順次駆動させてゆくようになっている。
そして、かかる燃料噴射制御(インジェクタ叩動時間制
御)のための機能ブロック図を示すと、第4図のように
なる。すなわちソフトウェア的にこのECU23を見る
と、このECU23は、まずインジェクタ8のための基
本駆動時間TBを決定する基本駆動時間決定手段35を
有しており、この基本IH動待時間決定手段5は、吸入
空気量/エンジン回転数(A / N e )で決まる
1次元の基本即動時間データ(TB)i[=F(A/N
e)]  (ここで、iは正の整数)を基本駆動時間マ
ツプMPIに記憶している基本駆動時間決定手段を有し
ており、更にこの基本駆動時間決定手段35は、エアフ
ローセンサ11.クランク角センサ(回転数センサ)2
1等から信号を受けて基本駆動時間マツプMPIからA
 / N eで決まる基本駆動時間データを読み出しこ
の読み出されたデータを現在のエンジン運転状態にあっ
た基本駆動時間TBとして決定する手段を有している。
なお、基本駆動時間決定手段35としては、基本駆動時
間マツプMP1&′もたないで、A/Nに所要の係数a
を掛けて基本駆動時間TB[=a・(A/Ne)]とす
るものでもよい。
また、エンジン回転数とエンジン負荷(上記A/ N 
e情報はエンジン負荷情報を有する)とに応じた補正係
数KAPIを設定して空燃比補正を行なう空燃比補正手
段36および02センサフイ一ドバツク時に補正係数K
AFzを設定して補正を行なう02センサフイ一ドバツ
ク補正手段37が設けられており、空燃比補正手段36
と02センサフイ一ドバツク補正手段37とは相互に連
動して切り替わるスイッチング手段38.39によって
択一的に選択されるようになっている。
そして、この空燃比補正手段36は、吸入空気量/エン
ジン回転数(A/Ne)とエンジン回転数Neとで決ま
る2次元の補正係数データ(KAF□)ij(ここで−
1yJは正の整数。以下、同じ)を補正係数マツプMP
2に記憶している補正係数記憶手段を有しており、更に
この空燃比補正手段36は、エアフローセンサ11.ク
ランク角センサ(回転数センサ)21等から信号を受け
て補正係数マツプMP2からA/Neとエンジン回転数
Neとで決まる補正係数データを読み出しこの読み出さ
れたデータを現在のエンジン運転状態にあった補正係数
KAFzとして決定する手段を有している。
さらに、エンジン冷却水温に応じて補正係数に質を設定
する冷却水温補正手段40.吸気温に応じて補正係数K
ATを設定する吸気温補正手段41、大気圧に応じて補
正係数KAPを設定する大気圧補正手段42.加速増量
用の補正係数KACを設定する加速増量補正手段43.
バッテリ電圧に応じて駆動時間を補正するためデッドタ
イム(無効時間)TDtil−設定するデッドタイム補
正手段44が設けられており、最終的にはインジェクタ
8の駆動時間TXNJを’rBx KwTX KATX
 KAPX KAcX(KAF□またはK AF2 )
 ” T oとおいて、この時間T工NJでインジェク
タ8を駆動している。
かかる電磁弁駆動のための制御要領を示すと、第5図の
フローチャードのようになるが、この第5図に示すフロ
ーチャートは18o°毎のクランクパルスの割込みによ
って作動し、まずステップb1で、燃料カットフラグセ
ットかどうかが判断され、燃料カットフラグセットの場
合は燃料噴射の必要がないので、リターンするが、そう
でない場合(燃料カットフラグリセットの場合)は、ス
テップb2で、前回のクランクパルスと今回のクランク
パルスの間に発生したカルマンパルス数およびカルマン
パルス間の周期データに基づいてクランク角180°あ
たりの吸入空気量ACR(A/Ne)を設定する。
ついで、次のステップb3で、このACHに応じて基本
駆動時間TBを設定してから、ステップb4で、電磁弁
駆動時間TzNJtr TBx Kw7X KATXK
APXKAcXKAF+’rDから演算により求め、ス
テップb5で、このTINJを噴射タイマにセットした
のち、ステップb6で、この噴射タイマをトリガするこ
とが行なわれている。
そして、このようにトリガされると時間T XNJの間
だけ燃料が噴射され、また、第3図に示すごと<、CP
U27からは点火時期制御信号が点火ドライバ53を介
してパワートランジスタ52へ出力され、更には点火コ
イル51からディストリビュータ50を介して例えば4
つの点火プラグ18を順次スパークさせてゆくようにな
っている。
ここで、第5図のステップb1でセット判断される燃料
カットフラグは、CPU27において第6図のフローチ
ャートに示す要領でセットもしくはリセットされ、オー
バランカットの機能を果たすようになっている。つまり
、まずステップc1で燃料カットフラグをリセットして
おいてから、ステップc2で、クランク角センサ(回転
数センサ)21によって検出されたエンジン回転数Ne
が所要の燃料カット設定値Ncを超えたがどうかを判断
する。
そして、エンジン回転数Neが燃料カット設定値、N 
c以下のときは燃料カットフラグはリセットのままとし
、第5図のステップb2〜b6が実行され燃料供給(燃
料噴射)が行なわれる。
一方、エンジン回転数Neが燃料カット設定値Ncを超
えている場合には、ステップc3で燃料カットフラグが
セットさ九、第5図のステップb1の判断でリターンさ
れることになって、燃料供給(燃料噴射)が停止され、
オーバランカットが実行される。なお、本実施例では、
上述の通り、CPU27が、エンジン回転数Neが所要
の燃料カット設定値Ncを超えると燃料の供給を停止さ
せる燃料供給停止手段〔第1図(a)の符号54参照〕
としての機能をそなえている。
ところで、本実施例の制御装置においては、前述した燃
料カット設定値Ncを所定の条件のもとに変更するため
に、そのECU23におけるCPU27が、次の機能を
有している。
つまり、第1図(a)に示すように、回転数センサ21
によって検品されたエンジン回転数Neが所要の燃料カ
ット設定値Ncを超えると燃料の供給を停止させるため
の指令をインジェクタドライバ34へ出力する燃料供給
停止手段54の機能を有している。この燃料供給停止手
段54は、前述した第6図のフローに従う処理を実行す
るものであり、所要の燃料カット設定値Ncは、燃料カ
ット設定値設定手段55により設定される。
また、燃料カット設定値設定手段55により設定される
燃料カット設定値NcをエンジンEの回転履歴に応じて
変更する燃料カット設定値変更手段56の機能と、エン
ジン回転数Neが燃料カット設定値Nc以下の値として
定義された他の設定値(本実施例では、確実にエンジン
損傷を防止できる回転数N0とする)を超えた時間c工
を計数する計数手段(積算タイマ)57の機能とを有し
ている。そして、本実施例では、計数手段57により計
数された時間(積算タイム)CIは、不揮発性の記憶手
段であるBURAM33に記憶されるようになっている
さらに、CPU27は、BURAM33に記憶された時
間c工が設定時間(本実施例では3 m1n)を超える
と変更手段56による燃料カット設定値Ncの変更を禁
止する禁止手段58の機能を有している。
上述のごとく、本実施例の制御装置は、燃料供給停止手
段54.燃料カット設定値変更手段56゜計数手段(積
算タイマ)57.禁止手段58の機能を有して構成され
ているので、第6図に示す要領でオーバランカットを実
行する際には、エンジンEの回転履歴に応じ、次のよう
にしてオーバランカット回転数である燃料カット設定値
Ncが回転数領域N。−N□の範囲内で設定変更される
。以下、第1図(b)を参照しながら説明するが、説明
中、Noは確実にエンジン損傷を防止できる回転数、N
工はエンジン生涯のうち所定の時間(設定時間)だけ運
転するのであればエンジン損傷に至らない回転数、Nx
はエンジンEの回転履歴を把握するための基準となる回
転数であり、N x < N 、3< N xである。
まず、タイマ処理スタート時には、予め燃料カット設定
値Ncは回転数N0に設定しておく。そして、ステップ
arでは、回転数センサ21により検出されたエンジン
回転数Neが回転数N。以上であるかどうかを判断し、
エンジン回転数Neが回転数N。未満である場合には、
ステップa2でこのエンジン回転数Neが回転数NX未
満であるかどうかを判断する。エンジン回転数Neが回
転数Nx未満である場合には、さらにステップa3で現
時点での燃料カット設定値Ncが上限の回転数N1と等
しいかどうかを判断し、等しくない場合には、ステップ
a4で、燃料カット設定値Ncを所定幅だけアップする
即ち、エンジン回転数Neが回転数N。+NXよりも小
さく、且つ、燃料カット設定値Ncが上限の回転数N1
に達していない場合には、燃料カット設定値Ncを上昇
させる余裕があると判断して、燃料カット設定値Ncを
高くしてから、ステップa5へ進む。
また、ステップa2でエンジン回転数Neが回転数Nx
以上と判断された場合(Nx≦Ne≦NOでエンジン回
転数Neが回転数N[lに近い場合)や、ステップa3
で燃料カット設定値Ncと回転数N1とが等しいと判断
された場合(燃料カット設定値Ncが上限に達している
場合)には、燃料カット設定値Ncを変更することなく
、ステップa5へ進む。
一方、ステップa1において、エンジン回転数Neが回
転数N0以上であると判断された場合には、ステップa
6で、現時点での燃料カット設定値Ncが回転数Nll
と等しいかどうかを判断し、等しくない場合には、ステ
ップa7で、燃料カット設定値Ncを所定幅だけダウン
する。
即ち、エンジン回転数Neが回転数N。よりも大きく、
且つ、燃料カット設定値Ncが回転数N0に等しくない
即ち回転数N。よりも大きい場合には、エンジンEは、
運転時間によってはエンジン損傷を招く領域N、<Ne
≦N1で運転状態にあるので、エンジン回転数Neを回
転数N。以下にしうるように燃料カット設定値Ncをダ
ウンする。
そして、エンジン回転数Neが回転数N。を超えている
ので、ステップa8で、計・数手段57における積算タ
イムc工をアップさせてB U RA N33に記憶さ
せた後、ステップa5へ進む。
また、ステップa6で、燃料カット設定値Ncと回転数
N0とが等しいと判断された場合には、エンジン回転数
Net回転数N0に等しい状態であり、この状態を維持
して、ステップa5へ進む。
ステップa5では、計数手段57により計数されBUR
AM33に記憶されている積算タイムc工が設定時間3
 minを超えているがどうかを判断する。積算タイム
c工が設定時間3 minを超えている場合には、回転
数N。を超えて運転する時間的な余裕がなく、これ以上
、回転数N0を超えて運転するとエンジンEに損傷を来
す状態であるので。
ステップa9で、禁止手段S8により燃料カット設定値
変更手段56による燃料カット設定値Ncの変更を禁止
し、燃料カット設定値Ncがいかなる値であってもその
値を安全な回転数N。とする。
一方、積算タイムc工が設定時間3 minを超えてい
ない場合には、回転数N0を超えて運転する時間的な余
裕が未だあるので、前ステップまでにおいて設定された
燃料カット設定値Ncをそのまま用いるべく、燃料カッ
I一般定値変更手段56および燃料カット設定値設定手
段S5により燃料カット設定値Ncを変更設定する。
以上の処理がエンジン運転中に所定の周期で繰り返し行
なわれ、この処理により設定された燃料カット設定値N
cが、第6図のステップc2において用いられて、燃料
カットフラグのセット/リセットの基準となる。
次に、より具体的な制御例を、第7図により第1図(b
)のフローチャートに対応させながら説明する。ただし
、第7図において、回転数N。を750Orpm、回転
数N、を800Orpm、回転数Nxを700Orpm
と設定し、回転数領域N0<Ne≦N1を設定時間だけ
利用できるようにする。また、第7図において、曲線a
、bはそれぞれ回転数センサ21により検出される実際
のエンジン回転数Ne、燃料カット設定値Ncの動向を
示している。
計数手段57による積算タイムc工がゼロの状態で、第
7図に示すように、エンジン回転数Neが時刻上〇から
立ち上がったとする。このときエンジン回転数Neが7
000rpm(Nx)に達するまでの時刻t0〜t1の
間は、エンジン回転数Neが7500rpm(No)に
到達するには十分余裕があるので、ステップa1〜a4
により燃料カット設定値Ncを徐々に高く設定し、エン
ジン回転数Neが回転数700Orpm(Nx)に達し
これを超えている時刻t□〜t2の間は、エンジン回転
数Neが回転数750Orpm(NO)に近づいてきた
と判断しくステップa2における判断)、安全を期して
燃料カット設定値Ncを一定に保持する。
そして、エンジン回転数Neが700Orpm(Nx)
以下になる時刻t2〜t4の間は、時刻t。−tlの間
と同様にステップa1〜a4により燃料カット設定値N
cを徐々に高く設定してゆく。しかし、この間、時刻t
3に達した時点で、燃料カット設定値Ncは上限値であ
る8000rpm(N工)に到達しているので、ステッ
プa3における判断により、時刻t3以降、燃料カット
設定値Ncは8000rpm (N 、 )で一定に保
持される。
時刻t4以後、エンジン回転数Neは上昇し続け、時刻
t、には7500rpm(No)に到達しさらにこれを
超える。時刻t、以降、エンジン回転数Neが750O
rpm(No)を超えるようにスロットルを開放し続け
ると、エンジンEは運転時間によってはエンジン損傷を
招く状触にあることになるので、速やかにエンジン回転
数Neを7000rpm(N x)以下とすべく、時刻
t、以降、ステップa7により燃料カット設定値Neを
800Orpm(N1)から徐々に低くする。そして、
時刻t6〜t7の間は、エンジン回転数Neと燃料カッ
ト設定値Ncとが一致した状態で減少し時刻t7には7
500rpm(N o )に到達する。
このとき、エンジン回転数Neが7500rpm(N 
、 )を超えている時刻1s−17までの時間1.−1
゜(第7図の斜線部分)は、計数手段57により計数さ
れ積算タイムc工としてBURAM33に記憶される(
ステップa8)。
時刻t7以降も、時刻t8までエンジン回転数Neが7
50Orpm(Nl、)を超えるようにスロットルを開
放していると、ステップa6における判断により燃料カ
ット設定値Ncは7500rpm(No)に維持された
ままであり、これに伴い、当然、エンジン回転数Neも
7500rpm(No)を維持し続ける。
そして、時刻t、以降、スロットルの開度を小さくする
と、エンジン回転数Neは7500rpm(N、)から
徐々に低下してゆく。時刻t、以降、エンジン回転数N
eが700Orpm (N X)未満となると、再び、
ステップa2〜a4により燃料カット設定値Ncは、徐
々に高く設定され、上限の800Orpmに設定された
状態となる。
このように、本実施例の装置によれば、オーバランカッ
トを実行する際には、燃料カット設定値Ncが、回転数
N。−N工の範囲内でエンジンEの回転履歴に応じ燃料
カット設定値変更手段56により変更され、エンジン回
転数Neが回転数N0を超えた時間(積算タイム)CI
が、計数手段57により計数されBURAM33に記憶
されて、記憶された時間CIが設定時間(本実施例では
3分)を超えると、燃料カット設定値変更手段56によ
る燃料カット設定値Ncの変更が、禁止手段58により
禁止される。これにより、計数手段57によって計数さ
れる時間CIが設定時間に到達するまでは、燃料カット
設定値Ncを回転数N。よりも大きい値に設定変更す−
ることかでき、エンジン生涯のうち設定された時間分だ
け、回転数N。を超えるエンジン回転数Neでエンジン
Eを運転できるようになる。従って、エンジン損傷を招
くことなく回転数領域N。<Ne≦N1を有効に利用で
きるようになり、運転自由度が向上して従来よりもスポ
ーティな走行を実現できるようになる。
なお、本実施例において、判断基準となる回転数N、、
N工yNXや変更禁止の基準となる設定時間は、経験的
な許容条件に設定されるもので、上述した実施例で設定
された値に限定されるものではない。
また、上記実施例では、本発明を自動車のエンジンシス
テムに適用した場合について説明しているが、本発明は
、これに限定されるものではなく、他のエンジンシステ
ムにも同様に適用され、上述と同様の作用効果が得られ
る。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明のオーバランカット回転数
変更式燃料制御装置によれば、エンジン回転数を検出す
る回転数検出手段と、この回転数検出手段によって検出
されたエンジン回転数が所要の燃料カット設定値を超え
ると燃料の供給を停止させる燃料供給停止手段とをそな
え、上記燃料カット設定値をエンジンの回転B歴に応じ
て変更する変更手段と、エンジン回転数が上記燃料カッ
ト設定値以下の値として定義された他の設定値を超えた
時間を計数する計数手段と、この計数手段により計数さ
れた時間を記憶する不揮発性の記憶手段と、この記憶手
段に記憶された時間が設定時間を超えると上記変更手段
による燃料カット設定値の変更を禁止する禁止手段とを
そなえるという簡素な構成により、計数手段によって計
数される時間が設定時間に到達するまでは、燃料カット
設定値を上記他の設定値よりも大きい値に設定変更する
ことができて、上記他の設定値を超えるエンジン回転数
でエンジンを運転できるようになるので、エンジン損傷
を招くことなく運転自由度を大幅に高めることができる
【図面の簡単な説明】
第1〜7図は本発明の一実施例としてのオーバランカッ
ト回転数変更式燃料制御装置を示すもので、第1図(a
)はその要部制御ブロック図、第1図(b)はその動作
を説明するためのフローチャート、第2図はそのエンジ
ンシステムを示す全体構成図、第3図はその制御ブロッ
ク図、第4図はその燃料噴射制御系を示すブロック図、
第5図はその電磁弁駆動ルーチンを説明するためのフロ
ーチャート、第6図はその燃料カットフラグセットルー
チンを説明するためのフローチャート、第7図は本実施
例の装置による作用を具体的に説明するため゛のタイム
チャートであり、第8図は従来の燃料制御装置の動作を
説明するためエンジン回転数と出力との関係を示すグラ
フである。 1・−燃焼室、2−吸気通路、3−排気通路、4−吸気
弁、5・−・排気弁、6−・エアクリーナ、7・・−ス
ロットル弁、8・−電磁弁(インジェクタ)、9・・−
触媒コンバータ、10 ・I S Cモータ、11−エ
アフローセンサ、12・・−吸気温センサ、13・・−
大気圧センサ、14−スロットルセンサ、15・−アイ
ドルスイッチ、16・−モータポジションセンサ、17
−・−酸素濃度センサとしての02センサ、18・−・
点火プラグ、19−水温センサ、20・・−スタータス
イッチ、21−クランク角センサ(回転数検出手段とし
ての回転数センサ)、22・−TDCセンサ、23−電
子制御ユニット(ECU)、24・−バッテリ、25−
バッテリセンサ、26・−イグニッションスイッチ(キ
ースイッチ)、27・−CPU、28.29.−一人力
インタフェイス、30・−A/Dコンバータ、31−・
−ROM、32・−RAM、33・・−バッテリバック
アップRAM(BURAM;不揮発性の記憶手段)、3
4・−インジェクタドライバ、35・・−基本坊区動時
間決定手段、36・−空燃比補正手段、3’L−=02
センサフィードバック補正手段、38.39−スイッチ
ング手段、4o−冷却水温補正手段、41−吸気温補正
手段、42−大気圧補正手段、43−加速増量補正手段
、44−デッドタイム補正手段、50−ディストリビュ
ータ、51−・・点火コイル、52・−点火時期制御用
パワートランジスタ、53−点火ドライバ、54・・・
−燃料供給停止手段、5′5−燃料カット設定値設定手
段、56−燃料カット設定値変更手段、57−計数手段
(積算タイマ)、58・−禁止手段、70−アラームラ
ンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  エンジンの運転状態に応じて燃料供給量を制御する燃
    料制御装置において、エンジン回転数を検出する回転数
    検出手段と、この回転数検出手段によって検出されたエ
    ンジン回転数が所要の燃料カット設定値を超えると燃料
    の供給を停止させる燃料供給停止手段とをそなえ、上記
    燃料カット設定値をエンジンの回転履歴に応じて変更す
    る変更手段と、エンジン回転数が上記燃料カット設定値
    以下の値として定義された他の設定値を超えた時間を計
    数する計数手段と、この計数手段により計数された時間
    を記憶する不揮発性の記憶手段と、この記憶手段に記憶
    された時間が設定時間を超えると上記変更手段による燃
    料カット設定値の変更を禁止する禁止手段とがそなえら
    れたことを特徴とする、オーバランカット回転数変更式
    燃料制御装置。
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