JPH05171974A - エンジンの空燃比制御方法 - Google Patents

エンジンの空燃比制御方法

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JPH05171974A
JPH05171974A JP34320891A JP34320891A JPH05171974A JP H05171974 A JPH05171974 A JP H05171974A JP 34320891 A JP34320891 A JP 34320891A JP 34320891 A JP34320891 A JP 34320891A JP H05171974 A JPH05171974 A JP H05171974A
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JP
Japan
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fuel ratio
air
engine
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time
Prior art date
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Application number
JP34320891A
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English (en)
Inventor
Tomokazu Muraguchi
智一 村口
Shinji Saegusa
慎司 三枝
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、低温での始動直後におけるエンジ
ンの空燃比制御方法に関し、エンジン低温始動直後の運
転状態に応じ、設定空燃比を変えることができるように
して、エンジン低温始動直後にエンジンがどのような運
転状態をとった場合でも、良好なドライバビリティを確
保できるようにすることを目的とする。 【構成】 低温での始動直後におけるエンジンの空燃比
制御方法において、該低温での始動直後における空燃比
のリッチ化度合いをエンジン負荷が高いほど又はエンジ
ン回転数が低いほど大きく設定しておき、その後、時間
の経過とともに該空燃比のリッチ化度合いを除々に低減
させていくように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温での始動直後にお
けるエンジンの空燃比制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、低温での始動直後において
は、噴射燃料を多くして、エンジンの空燃比を小さく
(リッチに)設定したのち、除々に大きく(リーン側
へ)変化させていくことが行なわれている。このように
エンジン低温始動時に空燃比をリッチ設定するのは、エ
ンジン低温始動時においては、噴射燃料が吸気管壁部に
付着してしまうからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものでは、エンジン低温始動直後の運転状態
にかかわらず、予め決められた量の燃料を噴射し、その
後テーリング処理を施すことにより噴射燃料を低減させ
ていっているので、エンジンの運転状態によっては、燃
焼に寄与する空燃比(燃焼空燃比)がリーンな状態とな
ってしまい、これにより良好なドライバビリティを確保
できない場合がある。
【0004】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、エンジン低温始動直後の運転状態に応じて、
設定空燃比を変えることができるようにして、エンジン
低温始動直後にエンジンがどのような運転状態をとった
場合でも、良好なドライバビリティを確保できるように
した、エンジンの空燃比制御方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のエン
ジンの空燃比制御方法(請求項1)は、低温での始動直
後におけるエンジンの空燃比制御方法において、次のス
テップをとる。 (1)該低温での始動直後における空燃比のリッチ化度
合いをエンジン負荷が高いほど大きく設定するステッ
プ。 (2)その後、時間の経過とともに該空燃比のリッチ化
度合いを除々に低減させていくステップ。
【0006】また、本発明のエンジンの空燃比制御方法
(請求項2)は、低温での始動直後におけるエンジンの
空燃比制御方法において、次のステップをとる。 (1)該低温での始動直後における空燃比のリッチ化度
合いをエンジン回転数が低いほど大きく設定するステッ
プ。 (2)その後、時間の経過とともに該空燃比のリッチ化
度合いを除々に低減させていくステップ。
【0007】さらに、本発明のエンジンの空燃比制御方
法は、低温での始動直後におけるエンジンの空燃比を小
さく設定したのち、除々に大きく変化させていくエンジ
ンの空燃比制御方法において、該空燃比を小さくする度
合いが、低速高負荷のときに大きく設定されるととも
に、高速低負荷のときに小さく設定されていることを特
徴としている(請求項3)。
【0008】
【作用】上述の本発明のエンジンの空燃比制御方法(請
求項1)では、低温での始動直後における空燃比のリッ
チ化度合いをエンジン負荷が高いほど大きく設定してお
き、その後、時間の経過とともに該空燃比のリッチ化度
合いを除々に低減させていく。
【0009】また、本発明のエンジンの空燃比制御方法
(請求項2)では、低温での始動直後における空燃比の
リッチ化度合いをエンジン回転数が低いほど大きく設定
しておき、その後、時間の経過とともに該空燃比のリッ
チ化度合いを除々に低減させていく。さらに、本発明の
エンジンの空燃比制御方法(請求項3)では、低温での
始動直後におけるエンジンの空燃比を小さく設定したの
ち、除々に大きく変化させていくが、このとき、空燃比
を小さくする度合いが、低速高負荷のときに大きく設定
されるとともに、高速低負荷のときに小さく設定され
る。
【0010】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明すると、図1〜図11は本発明の一実施例としての
エンジンの空燃比制御方法を示すもので、図1は本方法
のための制御系を示すブロック図、図2は本方法のため
の制御系のハードブロック図、図3は本方法を実施され
るエンジンシステムの全体構成図、図4は本方法による
制御要領を説明するフローチャート、図5〜図11はい
ずれもは本方法の作用を説明するための図である。
【0011】さて、本方法を実施するためのエンジンシ
ステムは、図3のようになるが、この図3において、エ
ンジン(内燃機関)EGはその燃焼室1に通じる吸気通
路2および排気通路3を有しており、吸気通路2と燃焼
室1とは吸気弁4によって連通制御されるとともに、排
気通路3と燃焼室1とは排気弁5によって連通制御され
るようになっている。
【0012】また、吸気通路2には、上流側から順にエ
アクリーナ6,スロットル弁7および電磁式燃料噴射弁
(インジェクタ)8が設けられており、排気通路3に
は、その上流側から順に排ガス浄化用の触媒コンバータ
(三元触媒)9および図示しないマフラ (消音器)が設
けられている。なお、吸気通路2には、サージタンク2
aが設けられている。
【0013】さらに、インジェクタ8は吸気マニホルド
部分に気筒数だけ設けられている。今、本実施例のエン
ジンEGが直列4気筒エンジンであるとすると、インジ
ェクタ8は4個設けられていることになる。即ちいわゆ
るマルチポイント燃料噴射(MPI)方式の多気筒エン
ジンであるということができる。また、スロットル弁7
はワイヤケーブルを介してアクセルペダルに連結されて
おり、これによりアクセルペダルの踏込み量に応じて開
度が変わるようになっているが、更にアイドルスピード
コントロール用モータ(ISCモータ)によっても開閉
駆動されるようになっており、これによりアイドリング
時にアクセルペダルを踏まなくても、スロットル弁7の
開度を変えることができるようにもなっている。
【0014】このような構成により、スロットル弁7の
開度に応じエアクリーナ6を通じて吸入された空気が吸
気マニホルド部分でインジェクタ8からの燃料と適宜の
空燃比となるように混合され、燃焼室1内で点火プラグ
35を適宜のタイミングで点火させることにより、燃焼
せしめられて、エンジントルクを発生させたのち、混合
気は、排ガスとして排気通路3へ排出され、触媒コンバ
ータ9で排ガス中のCO,HC,NOxの3つの有害成
分を浄化されてから、マフラで消音されて大気側へ放出
されるようになっている。
【0015】さらに、このエンジンEGを制御するため
に、種々のセンサが設けられている。まず吸気通路2側
には、そのエアクリーナ配設部分に、吸入空気量をカル
マン渦情報から検出するエアフローセンサ(吸気量セン
サ)11,吸入空気温度を検出する吸気温センサ12お
よび大気圧を検出する大気圧センサ13が設けられてお
り、そのスロットル弁配設部分に、スロットル弁7の開
度を検出するポテンショメータ式のスロットルセンサ1
4,アイドリング状態を検出するアイドルスイッチ15
等が設けられている。
【0016】また、排気通路3側には、触媒コンバータ
9の上流側部分に、排ガス中の酸素濃度(O2 濃度)を
検出する酸素濃度センサ17(以下、単にO2 センサ1
7という)が設けられている。さらに、その他のセンサ
として、エンジン冷却水温を検出する水温センサ19
や、図2に示すごとく、クランク角度を検出するクラン
ク角センサ21(このクランク角センサ21はエンジン
回転数を検出する回転数センサも兼ねている)および第
1気筒(基準気筒)の上死点を検出するTDCセンサ
(気筒判別センサ)22がそれぞれディストリビュータ
に設けられている。
【0017】そして、これらのセンサからの検出信号
は、電子制御ユニット(ECU)23へ入力されるよう
になっている。なお、ECU23へは、バッテリの電圧
を検出するバッテリセンサ25からの電圧信号や始動時
を検出するクランキングスイッチ20あるいはイグニッ
ションスイッチ(キースイッチ)からの信号も入力され
るようになっている。
【0018】ところで、ECU23のハードウエア構成
は、図2のようになるが、このECU23はその主要部
としてCPU27をそなえており、このCPU27へ
は、吸気温センサ12,大気圧センサ13,スロットル
センサ14,O2 センサ17,水温センサ19およびバ
ッテリセンサ25からの検出信号が入力インタフェイス
28およびA/Dコンバータ30を介して入力されると
ともに、エアフローセンサ11,クランク角センサ2
1,TDCセンサ22,アイドルスイッチ15,クラン
キングスイッチ20,イグニッションスイッチ等からの
検出信号が入力インタフェイス29を介して入力される
ようになっている。
【0019】さらに、CPU27は、バスラインを介し
て、プログラムデータや固定値データを記憶するROM
31,更新して順次書き替えられるRAM32およびバ
ッテリが接続されている間はその記憶内容が保持される
ことによってバックアップされたバッテリバックアップ
RAM(図示せず)との間でデータの授受を行なうよう
になっている。
【0020】なお、RAM32内データはイグニッショ
ンスイッチをオフすると消えてリセットされるようにな
っている。また、CPU27で演算結果に基づく燃料噴
射制御信号は、4つの噴射ドライバ34を介して、イン
ジェクタ8のソレノイド(インジェクタソレノイド)8
a(正確には、インジェクタソレノイド8a用のトラン
ジスタ)へ出力されるようになっている。
【0021】今、低温始動時における燃料噴射制御(空
燃比制御)に着目すると、この燃料噴射制御(インジェ
クタ駆動時間制御)のために、ECU23は、図1に示
すように、まずインジェクタ8のための基本駆動時間T
B を決定する基本駆動時間決定手段51を有しており、
この基本駆動時間決定手段51は、エアフローセンサ1
1からの吸入空気量A情報とクランク角センサ21から
のエンジン回転数N情報とからエンジン1回転あたりの
吸入空気量A/N情報を求め、この情報に応じて設定さ
れた基本パルス幅を密度補正することにより基本駆動時
間TB を決定するものである。
【0022】また、エンジン回転数Nとエンジン負荷A
/Nとに基づいて空燃比補正係数K AFを設定する空燃比
補正係数設定手段53が設けられるとともに、始動後補
正係数KAST ,水温補正係数KWT,エンジン負荷補正係
数KEV,エンジン回転数補正係数KNEから求められる補
正係数K′を設定する始動後補正係数設定手段54が設
けられている。ここで、係数K′はKAST ×KEV×KNE
×(KWT−1)+1で与えられる。
【0023】また、始動後補正係数KAST ,水温補正係
数KWT,エンジン負荷補正係数KEV,エンジン回転数補
正係数KNEの各特性は、それぞれ図5〜図8のようにな
っている。これらの特性から始動後補正係数KAST ,水
温補正係数KWT,エンジン回転数補正係数KNEの各特性
は、それぞれ時間,冷却水温,エンジン回転数が小さい
(低い)ほど大きく、時間,冷却水温,エンジン回転数
が大きく(高く)なるにつれて減少していくような特性
となっているが、エンジン負荷補正係数KEVの特性はエ
ンジン負荷が大きい(高い)ほど大きくエンジン負荷が
小さく(低く)なるにつれて減少していくような特性と
なっている。
【0024】ところで、エンジン負荷補正係数KEVの特
性をエンジン負荷が高いほど大きくエンジン負荷が低く
なるにくれて減少していくような特性とし、エンジン回
転数補正係数KNEの特性を、エンジン回転数が低いほど
大きく、エンジン回転数が高くなるにつれて減少してい
くような特性としているのは、次のような理由による。
【0025】すなわち、供給空燃比を一定とした場合の
燃焼空燃比特性は、エンジン負荷をパラメータとした場
合は、図9のようになり、エンジン回転数をパラメータ
とした場合は、図10のようになることがわかったから
である。図9を見れば、エンジン負荷が高いほど、始動
完了時の燃焼空燃比が大きい(リーンである)ことがわ
かり、図10を見れば、エンジン回転数が低いほど、始
動完了時の燃焼空燃比が大きい(リーンである)ことが
わかる。これは、エンジン負荷が高いほど、または/お
よびエンジン回転数が低いほど、リッチ化の度合いを大
きく設定しなければならないことを意味するのである。
【0026】したがって、低温での始動直後における空
燃比のリッチ化度合いは、エンジン負荷が高いほど大き
く設定されるとともに、エンジン回転数が低いほど大き
く設定される。これにより、空燃比を小さくする(リッ
チ化の)度合いが、低速高負荷のときに大きく設定され
るとともに、高速低負荷のときに小さく設定されること
にもなる。
【0027】さらに、上記のK′とKAFとを比較してK
AF≧K′の場合は、空燃比補正係数設定手段53からの
補正係数KAFを選択する一方、KAF<K′の場合は、始
動後補正係数設定手段54からの補正係数K′を選択す
るセレクタ58が設けられている。また、O2 センサ1
7によるフィードバック制御のための補正係数KFBを設
定するフィードバック時空燃比補正係数設定手段52が
設けられるとともに、更にはバッテリ電圧に応じて駆動
時間を補正するためデッドタイム(無効時間)TD を設
定するデッドタイム補正手段57も設けられている。
【0028】さらに、冷却水温に応じた始動時補正係数
ASを設定する始動時補正係数設定手段50が設けられ
ている。また、クランキングスイッチ20からの信号に
基づきエンジン始動中であると判定すると、始動時補正
係数設定手段50からの始動時補正係数KASを選択し、
始動後は、他方の入力(TB ×KAF×KFB+TD または
B ×K′×KFB+TD )を選択するセレクタ55が設
けられている。
【0029】以下、低温始動時の燃料噴射制御につい
て、図4のフローチャートを用いて説明する。まず、ス
テップA1で、運転状態を検出したあと、ステップA2
で、エンジン始動中かどうかを判定し、もし始動中であ
れば、ステップA3で、エンジン冷却水温に応じて始動
時補正係数KASを設定し、更にはステップA4で、始動
時燃料パルス幅を設定し、燃料噴射時間Tinj としてか
ら、この燃料噴射時間Tinj に応じてインジェクタ8を
駆動する(ステップA5)。
【0030】その後、エンジンが始動すると、ステップ
A2で、NOルートをとって、ステップA6で、始動後
補正係数KAST が1より大きいかどうかが判定される。
図5からKAST は1以上であり、始動直後はKAST >1
であるから、ステップA7で、このKAST を所定値だけ
減らす。なお、時間が十分経過して、KAST >1でなく
なると、KAST は1とおく(ステップA8)。
【0031】その後は、冷却水温に応じて水温補正係数
WTを設定し(ステップA9)、エンジン負荷に応じて
エンジン負荷補正係数KEVを設定し(ステップA1
0)、エンジン回転数に応じてエンジン回転数補正係数
NEを設定し(ステップA11)、更にはエンジン負荷
とエンジン回転数とに応じて空燃比補正係数KAFを設定
して(ステップA12)から、ステップA13で、K′
〔=KAST ×KEV×KNE×(KWT−1)+1〕とKAF
が比較されて、KAF<K′の場合は、補正係数K′が選
択され、これを使用して燃料噴射時間Tinj (=TB ×
K′×KFB+TD )が求められる一方(ステップA1
4)、KAF≧K′の場合は、補正係数KAFが選択され
て、これを使用して燃料噴射時間Tinj (=TB ×KAF
×KFB+TD )が求められる(ステップA15)。
【0032】その後は、上記の燃料噴射時間Tinj に応
じてインジェクタ8を駆動する(ステップA5)。そし
て、エンジン始動後は上記ステップA2でのNOルート
以降の処理(ステップA6〜ステップA15,A5)を
繰り返し行なうので、これにより、始動後は、始動後補
正係数KAST が除々に減少していき、従って、時間の経
過とともに空燃比のリッチ化度合いが除々に低減されて
いくのである。
【0033】このようにして、エンジン低温始動直後の
運転状態に応じ、設定空燃比を変えることができる(つ
まり、空燃比のリッチ化度合いを、エンジン負荷が高い
ほど、あるいはエンジン回転数が低いほど大きく設定す
る。更には空燃比を小さくする度合いを、低速高負荷の
ときに大きく設定するとともに、高速低負荷のときに小
さく設定する。)ので、エンジン低温始動直後にエンジ
ンがどのような運転状態をとった場合でも、良好なドラ
イバビリティを確保することができ、その結果、排ガス
の悪化を招くこともなくなるのである。
【0034】なお、上記の係数K′を求める際に使用す
るKEV×KNEの代わりに、エンジン負荷情報EVとエン
ジン回転数情報Nとに応じて設定されるKEV.NE を用い
て、上記の係数K′を求めることもでき、この場合、K
EV.NE は図11に示すような2次元マップに記憶させ
る。そして、この場合、KEV.NE の値は、図11に示す
ように、エンジン回転数情報Nが低くエンジン負荷情報
EVが高い(低速高負荷域)ほど大きく設定され、エン
ジン回転数情報Nが高くエンジン負荷情報EVが低い
(高速低負荷域)ほど小さく設定される。このようにす
れば、係数K′の演算時間を短縮できる効果が得られ
る。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のエンジン
の空燃比制御方法によれば、低温での始動直後における
エンジンの空燃比制御方法において、該低温での始動直
後における空燃比のリッチ化度合いを、エンジン負荷が
高いほど、あるいはエンジン回転数が低いほど大きく設
定しておき、その後、時間の経過とともに該空燃比のリ
ッチ化度合いを除々に低減させていくことが行なわれる
ので(請求項1,2)、エンジン低温始動直後の運転状
態に応じ、設定空燃比を変えることができ、これにより
エンジン低温始動直後にエンジンがどのような運転状態
をとった場合でも、良好なドライバビリティを確保する
ことができ、その結果、排ガスの悪化を招くこともなく
なるという利点がある。
【0036】また、本発明のエンジンの空燃比制御方法
では、低温での始動直後におけるエンジンの空燃比を小
さく設定したのち、除々に大きく変化させていくエンジ
ンの空燃比制御方法において、空燃比を小さくする度合
いが、低速高負荷のときに大きく設定されるとともに、
高速低負荷のときに小さく設定されているので(請求項
3)、同様に、エンジン低温始動直後にエンジンがどの
ような運転状態をとった場合でも、良好なドライバビリ
ティを確保することができ、排ガスの悪化を招かないと
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比制
御方法のための制御系を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比制
御方法のための制御系のハードブロック図である。
【図3】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比制
御方法を実施されるエンジンシステムの全体構成図であ
る。
【図4】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比制
御方法による制御要領を説明するフローチャートであ
る。
【図5】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比制
御方法の作用を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比制
御方法の作用を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比制
御方法の作用を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比制
御方法の作用を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比制
御方法の作用を説明するための図である。
【図10】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比
制御方法の作用を説明するための図である。
【図11】本発明の一実施例としてのエンジンの空燃比
制御方法の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
1 燃焼室 2 吸気通路 2a サージタンク 3 排気通路 4 吸気弁 5 排気弁 6 エアクリーナ 7 スロットル弁 8 インジェクタ 8a インジェクタソレノイド 9 触媒コンバータ 11 エアフローセンサ(吸気量センサ) 12 吸気温センサ 13 大気圧センサ 14 スロットルセンサ 15 アイドルスイッチ 17 O2 センサ 19 水温センサ 20 クランキングスイッチ 21 クランク角センサ(エンジン回転数センサ) 22 気筒判別センサ 23 電子制御ユニット(ECU) 25 バッテリセンサ 27 CPU 28,29 入力インタフェイス 30 A/Dコンバータ 31 ROM 32 RAM 34 噴射ドライバ 35 点火プラグ 50 始動時補正係数設定手段 51 基本駆動時間決定手段 52 フィードバック時空燃比補正係数設定手段 53 空燃比補正係数設定手段 54 始動後補正係数設定手段 55 セレクタ 57 デッドタイム補正手段 58 セレクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温での始動直後におけるエンジンの空
    燃比制御方法において、 該低温での始動直後における空燃比のリッチ化度合いを
    エンジン負荷が高いほど大きく設定しておき、 その後、時間の経過とともに該空燃比のリッチ化度合い
    を除々に低減させていくことを特徴とする、エンジンの
    空燃比制御方法。
  2. 【請求項2】 低温での始動直後におけるエンジンの空
    燃比制御方法において、 該低温での始動直後における空燃比のリッチ化度合いを
    エンジン回転数が低いほど大きく設定しておき、 その後、時間の経過とともに該空燃比のリッチ化度合い
    を除々に低減させていくことを特徴とする、エンジンの
    空燃比制御方法。
  3. 【請求項3】 低温での始動直後におけるエンジンの空
    燃比を小さく設定したのち、除々に大きく変化させてい
    くエンジンの空燃比制御方法において、 該空燃比を小さくする度合いが、低速高負荷のときに大
    きく設定されるとともに、高速低負荷のときに小さく設
    定されていることを特徴とする、エンジンの空燃比制御
    方法。
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